JP2556395B2 - 容器の製造法 - Google Patents

容器の製造法

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、遮光性、防湿性、ガスバリヤー性、保香
性、耐保存性などが要求される、主として飲食品等の包
装用容器に関し、リジッド性の優れた容器に関する。
[従来の技術] プラスチックフィルムは包装材として大量に使用され
ており、コスト、作業性、自動包装機への適用性等の優
位性から各種包装材製品分野に広く利用されている。
また、アルミニウム箔も食品、タバコ、医薬品、トイ
レタリー、化粧品等の包装に大量に使用されている。
しかし、これら包装される製品の品質維持、包装材の
耐食性、コスト、保形性、密封性、生産性などの要望か
らプラスチックフィルム単独あるいはアルミニウム箔単
独ではそれに応えきれず、この両者の複合材(ラミネー
トまたはアルミニウム蒸着材など)としてこれに対応し
ている。
この複合材を原料とする包装用容器としても、袋状の
もの、形状保持性のあるリジッドな容器等各種のものが
あるが、近年、中間のアルミニウム箔の両面に熱可塑性
プラスチック基材を積層したラミネートタイプの容器お
よびその製造法の提案がある(特開昭60-90130号)。
ここで開示された容器の製造法としては、平面状の薄
いアルミニウム箔を立体的に折畳み、折畳み成形の際に
生ずる歪(あまり)を容器コーナー部に集め、ヒートセ
ットし固定する容器の製造方法である。
この方法で製造される容器は、アルミニウム箔が薄く
とも比較的大型のものを製造できること、容器全体にわ
たりアルミニウム箔が均一の厚みを有し、加工に際して
ピンホール等が生成する危険が少ないことの利点のある
反面、リジッドなものを作ることが困難であり、もしリ
ジッドなものを作るには該容器をプリフォーム基材とし
てその表面にプラスチックを更に射出成形をするなどを
必要があり、製造工程が長く、コストアップになるもの
である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、第1に上記の容器の課題となるアルミニウ
ム箔の折畳む場合の折目に伴う外観上の美観を損なうこ
との回避する課題、第2にリジッドな容器を製造するに
はアルミニウム箔ラミネート材を折り曲げ後仮接着し、
これを射出成形機にインサートし、インジェクション成
形することが必要であったのを、外観をスマートにする
こと工程の省略によるコストダウン、電子レンジで加熱
することが可能な容器の開発を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記の目的を達成するため、少なくとも片面
をプラスチックフィルムと積層したアルミニウム箔から
なる複合シートを冷間深絞り成形してプリフォーム基材
を造り、該プリフォーム基材に該基材に組み合わせるべ
くあらかじめ予備成形されたプラスチック被覆材をかぶ
せ加熱、溶着することからなる容器の製造法を開発した
ものである。
すなわち、本発明に使用する複合シートの構成は、20
〜100μmの厚さのアルミニウム箔の片面またはその両
面にプラスチックフィルムを積層したラミネートから構
成される。
アルミニウム箔の厚さは、要求される容器のリジッド
性、冷間深絞り成形の度合いによりその厚さは変わる
が、原則として加工度が小さいときは薄くて良く、加工
度が高いときは厚くすることが必要であり、一般論とし
ては20μm〜100μm位である。
この厚みが20μm以下では成形が困難であり、100μ
m以上ではコストアップになる。プラスチックフィルム
は、内容物充填後の耐食性を必要とする時には、その厚
みは50μm以上の厚みが好ましい。他の面はインジェク
ションされるプラスチックと接着性を良好にするため、
インジェクションされるプラスチックと接着性のよいプ
ラスチックフィルムと積層されるか、または冷間深絞り
成形してプリフォーム基材とする前、またはその後に接
着剤を塗布し、アルミニウムとプラスチックの接着性の
改良をしておくことも出来る。
この場合、複合シートのプラスチックフィルムとして
使用されるプラスチックの種類としては、作業性、深絞
り時のフィルムの白化防止、コスト、耐熱性などを考慮
すると、容器内面になる面はホモポリプロピレンのキャ
スティングフィルム(以下、CPPという。)とをラミネ
ートした複合シートであり、これに対しインジェクショ
ン面に積層されるフィルムとしての厚みは、特に制限す
べき理由はないが作業性の面を考慮して20μm以上、特
に30μm程度のCPPが、またインジェクションのプラス
チックとしてポリプロピレンを使用するときはCPPまた
はポリプロピレンと接着性の良い昭和電工株式会社製
「ショウアロマーU」等のフィルムを使用することが好
ましい。
これらのアルミニウム箔とプラスチックフィルムはド
ライラミネーションにより積層する。冷間深絞り成形性
の確保のために、このラミネーションの接着は完全であ
る必要がある。ラミネーションの接着が不完全であると
冷間深絞り成形時にその場所においてアルミニウム箔に
ピンホールを生じたり、クラックが生じたりする原因と
なる。この複合シートを冷間深絞り成形して、所定の容
器の形状のプリフォーム基材とする。
一方、これとは別にプラスチックをインジェクション
して、プリフォーム基材の外形に合わせた内部形状を有
するプラスチック被覆材を準備しておく。
プラスチックの材質はプリフォーム基材に接着性の良
い組み合わせを選ぶことが必要である。一般的に言え
ば、コスト、加工性(形状付与性、生産性も含めて)、
耐熱性、リジッド性などがバランスしているポリプロピ
レンが好ましい。
このプラスチック被覆材はプリフォーム基材では不足
しているリジッド性及び容器の形状を与えるものであっ
て、要求されている容器の仕様により厚さや形状は決ま
っていくものである。
該被覆材の内部(プリフォーム基材と接着する面)形
状は、ほぼプリフォーム基材の外部形状と類似している
ことが両者の加熱、溶着を容易にする。
また、数量も少なく容器の形状が単純であり、したが
って該プラスチック被覆材の形状も単純であるときはプ
ラスチック被覆材を高価なインジェクション金型でなく
コスト的に有利に圧空、真空成形により製造しても良
い。
このプリフォーム基材とプラスチック被覆材の加熱、
溶着方法は、特定の方法に限定する必要はなく、この両
者を重ねて両者の間隙に空気が残留せず、両者が完全に
一体化出来れば良い。材料にもよるが高周波誘導加熱
法、又は熱板による加熱溶着法が採用可能である。特に
基材と被覆材の間に空気が残留することを避けるため脱
気しながら加熱、溶着することは好ましい方法である。
対象となる容器のサイズとしてはアルミニウム箔の厚
さ等にもよるが、一般的には20〜500cc程度のものが適
当である。
[作用] 本発明方法による容器の製造法においては、アルミニ
ウム箔複合シートを冷間深絞り成形により先ずプリフォ
ーム基材を作っておき、一方これに対応できるプラスチ
ック被覆材を別に作っておき、この両者を加熱、溶着さ
せることからなっている。
すなわち、プリフォーム基材は生産性の高い冷間深絞
り成形によるものであるため、外観はスマートであり、
表面は平滑にすることが出来る。
一方、プラスチック被覆材はインジェクションや圧
空、真空成形等の方法により生産できるので、高い生産
性を維持できるだけでなく、外部形状もアルミニウム箔
複合材の冷間深絞り製品に拘束されることがないので、
その選択の幅は大きく広げることが出来る。
このように生産性の良好なプリフォーム基材とプラス
チック被覆材を加熱、溶着するのであり、形状の任意
性、生産性、リジッド性のある容器を製造できる。
本発明方法で製造される本容器は、例えば第3図およ
び第4図に示すような蓋体と組み合わせることが好まし
い。この蓋体はガスバリヤー性基材層(アルミニウム箔
が普通に用いられる。遮光性を必要としないときは、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
部分ケン化物、ポリアミド等も使用できる。)を中間層
とする熱可塑性樹脂とのラミネートを材料とし、これに
プラスチックを射出成形し成形したもので、周縁にフラ
ップ部を付け、タブ座の周縁にスコア部を設け、これに
タブを付けたものである。場合によっては、ラミネート
フィルムをフランジ面に直接接着するだけで良い。
これらの蓋体は容器本体と同じく生産性高く製造でき
るものであり、材料としてガスバリヤー性基材を含むラ
ミネートから製造されているので、ほぼ本容器本体と同
じ特徴、密閉性、防湿性などがあり、これを組み合わせ
て優れた包装材として使用できる。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明を具体的に説明する。
第1図に示すようにプラスチック被覆材に溶着する側
からCPPフィルム(1)(30μm)/ウレタン系ドライ
接着剤(5g/m2)/アルミニウム箔(2)(50μm)/
ウレタン系ドライ接着剤(5g/m2)/CPPフィルム(3)
(50μm)のように構成された複合シートを用い、第2
図に示すようなプリフォーム基材(11)を製造した。
一方、インジェクションにより製造したホモポリプロ
ピレンのプラスチック被覆材(最大厚さ5mm、最小厚さ
0.5mm)とプリフォーム基材を重ね、間隙に空気が残留
しないように脱気しながら高周波加熱、溶着して取り出
すことにより完全に溶着し、容器本体を製造した。
一方、蓋体は容器内側からCPP(50μm)/ウレタン
系ドライ接着剤(5g/m2)/アルミニウム(12μm)/
ウレタン系ドライ接着剤(5g/m2)/ポリエチレンテレ
フタレート(12μm)のラミネートを用い、直接フラン
ジ面に接着し、蓋体とした。
容器本体に水を充填し、蓋をかぶせ、フラップ部を容
器本体に溶着した。
このサンプル20ケを3mの高さから自由落下させたが、
容器に変形がなく、また漏洩するものもなかった。
[発明の効果] 本発明による容器は、アルミニウム箔とプラスチック
フィルムの複合シートからなるプリフォーム基材にプラ
スチック被覆材を加熱、溶着した容器であるため、成形
が簡単で生産性高く製造でき、またその外観は冷間深絞
りしたものであるため平滑に美しく仕上げることができ
る。更に被覆材はプラスチック特有の成形性(形状の選
択自由度)を保持しているため、外形としてはプリフォ
ーム基材の形状に制限されず複雑な形状の容器を作るこ
とも可能である。
その上、アルミニウム箔との複合シートを使用してい
るためプラスチック製品にはない遮光性、保香性、防湿
性などの包装材に要求される性質も有し、リジッド性高
く、飲食品の包装材としては開封後電子レンジによる加
熱、調理等の容器にも使用できる優れた性質を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用するアルミニウム箔とプラスチッ
クフィルムを積層した複合シートの断面図である。 第2図はプリフォーム基材にプラスチック被覆材をセッ
トした状態の断面図である。 第3図は本発明方法により製造された容器に使用できる
一つの蓋体の断面図であり、第4図はその平面図(A−
A断面図が第3図になる。)である。 1:CPPフィルム、2:アルミニウム箔、3:CPPフィルム、1
1:プリフォーム基材、12:プラスチック被覆材、20:蓋
体、21:プリフォーム基材、22:フラップ部、23:タブ
座、24:タブ、26:スコア部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片面をプラスチックフィルムと
    積層したアルミニウム箔からなる複合シートを冷間深絞
    り成形してプリフォーム基材を造り、該プリフォーム基
    材に該基材に組み合わせるべくあらかじめ予備成形され
    たプラスチック被覆材を加熱、溶着することからなる容
    器の製造法。
  2. 【請求項2】プラスチック被覆材は、インジュクション
    または圧空、真空成形により予備成形することからなる
    特許請求の範囲第1項の容器の製造法。
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