JPH0588181B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0588181B2 JPH0588181B2 JP61063698A JP6369886A JPH0588181B2 JP H0588181 B2 JPH0588181 B2 JP H0588181B2 JP 61063698 A JP61063698 A JP 61063698A JP 6369886 A JP6369886 A JP 6369886A JP H0588181 B2 JPH0588181 B2 JP H0588181B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- layer
- intermediate layer
- thickness
- cross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N Ethene Chemical compound C=C VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 18
- 239000005977 Ethylene Substances 0.000 claims description 18
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 claims description 17
- 230000001954 sterilising effect Effects 0.000 claims description 13
- 238000004659 sterilization and disinfection Methods 0.000 claims description 13
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 claims description 9
- 239000004033 plastic Substances 0.000 claims description 9
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 claims description 6
- 229920005672 polyolefin resin Polymers 0.000 claims description 5
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 60
- 238000000034 method Methods 0.000 description 12
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 11
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 10
- 229920000219 Ethylene vinyl alcohol Polymers 0.000 description 9
- UFRKOOWSQGXVKV-UHFFFAOYSA-N ethene;ethenol Chemical compound C=C.OC=C UFRKOOWSQGXVKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 239000004715 ethylene vinyl alcohol Substances 0.000 description 9
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 9
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 8
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 7
- 235000013305 food Nutrition 0.000 description 6
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 5
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 5
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 238000010828 elution Methods 0.000 description 3
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 238000007666 vacuum forming Methods 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N propylene Natural products CC=C QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 125000004805 propylene group Chemical group [H]C([H])([H])C([H])([*:1])C([H])([H])[*:2] 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 238000009820 dry lamination Methods 0.000 description 1
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 1
- 229920001038 ethylene copolymer Polymers 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 1
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 1
- 239000012948 isocyanate Substances 0.000 description 1
- 150000002513 isocyanates Chemical class 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 1
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 1
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 description 1
- 229920013716 polyethylene resin Polymers 0.000 description 1
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 1
- 238000007127 saponification reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010186 staining Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Packages (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、エチレン/酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物を中間層として含む多層プラスチツク容器
に関し、より詳細には、レトルト食品を収容する
加圧加熱殺菌用の容器に関する。
ン化物を中間層として含む多層プラスチツク容器
に関し、より詳細には、レトルト食品を収容する
加圧加熱殺菌用の容器に関する。
オレフイン樹脂を外層および内層、エチレン/
酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン/ビニル
アルコール共重合体)を中間層(酸素バリヤー
層)とし、各々の層が接着剤によつて接合された
多層プラスチツク容器は、優れた酸素バリヤー性
を有する容器としてよく知られている。このよう
な利点に注目してこの容器は、レトルト食品を収
容する加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)用の食品と
して利用されている。
酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン/ビニル
アルコール共重合体)を中間層(酸素バリヤー
層)とし、各々の層が接着剤によつて接合された
多層プラスチツク容器は、優れた酸素バリヤー性
を有する容器としてよく知られている。このよう
な利点に注目してこの容器は、レトルト食品を収
容する加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)用の食品と
して利用されている。
しかしながら、この容器では加圧加熱殺菌工程
中にバリヤー層が吸湿しバリヤー性が劣化するた
めにバリヤー層を例えば0.05mm以上の厚さにする
必要があり、また、このように酸素バリヤー層を
厚くすると多層プラスチツク端部の断面からエチ
レン/酢酸ビニル共重合体ケン化物が溶出してレ
トルト釜内の熱水を汚染したり、さらにエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の粉末がレトル
ト食品容器に付着するという問題点があつた。
中にバリヤー層が吸湿しバリヤー性が劣化するた
めにバリヤー層を例えば0.05mm以上の厚さにする
必要があり、また、このように酸素バリヤー層を
厚くすると多層プラスチツク端部の断面からエチ
レン/酢酸ビニル共重合体ケン化物が溶出してレ
トルト釜内の熱水を汚染したり、さらにエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の粉末がレトル
ト食品容器に付着するという問題点があつた。
この発明は上述の事情を背景にしてなされたも
のであり、その目的とするところは、レトルト殺
菌用の容器を構成する積層体の断面からエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の溶出を簡易か
つ経済的に防止することのできる多層プラスチツ
ク容器を提供することである。
のであり、その目的とするところは、レトルト殺
菌用の容器を構成する積層体の断面からエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の溶出を簡易か
つ経済的に防止することのできる多層プラスチツ
ク容器を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上述の目的達成のために種々の試
験研究を行なつた結果、積層体の断面の端部にお
けるバリヤー層を所定の厚さ以下にすれば意外に
もエチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の溶出
を実質的に阻止することができることを見出し、
この発明を完成するに到つた。
験研究を行なつた結果、積層体の断面の端部にお
けるバリヤー層を所定の厚さ以下にすれば意外に
もエチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の溶出
を実質的に阻止することができることを見出し、
この発明を完成するに到つた。
すなわち、この発明の加圧加熱殺菌(レトルト
殺菌)用容器は、エチレン/酢酸ビニル共重合体
ケン化物(以下、EVOHと略記することもある)
の中間層(酸素バリヤー層)と、耐湿性熱可塑性
樹脂、好ましくは、プロピレン樹脂、の内外層と
を含む積層体からなるプラスチツク容器であつ
て、断面が露出する積層体のフランジ部における
中間層の厚さがそれ以外のフランジ部における中
間層の厚さよりも薄く0.02mm以下好ましくは
0.005〜0.01mm、としたものであることを特徴と
するものである。
殺菌)用容器は、エチレン/酢酸ビニル共重合体
ケン化物(以下、EVOHと略記することもある)
の中間層(酸素バリヤー層)と、耐湿性熱可塑性
樹脂、好ましくは、プロピレン樹脂、の内外層と
を含む積層体からなるプラスチツク容器であつ
て、断面が露出する積層体のフランジ部における
中間層の厚さがそれ以外のフランジ部における中
間層の厚さよりも薄く0.02mm以下好ましくは
0.005〜0.01mm、としたものであることを特徴と
するものである。
この発明において、断面が露出する積層体の端
部の中間層の厚さが0.02mm以下であつて、極めて
薄くなつているので、実質的にEVOHが溶出す
るのを防止することができる。このメカニズムは
必ずしも明らかではないが、このような細い層厚
にすれば、レトルト殺菌の高圧高温下で中間層を
挟む両側の層が実質的に閉塞してEVOHが溶出
しないと考えられる。
部の中間層の厚さが0.02mm以下であつて、極めて
薄くなつているので、実質的にEVOHが溶出す
るのを防止することができる。このメカニズムは
必ずしも明らかではないが、このような細い層厚
にすれば、レトルト殺菌の高圧高温下で中間層を
挟む両側の層が実質的に閉塞してEVOHが溶出
しないと考えられる。
いずれにしてもこの発明によつて次のような効
果が得られる。
果が得られる。
(a) レトルト殺菌中、容器のフランジ部のカツト
面(断面)などからEVOHの溶出を防止する
ので、レトルト釜中の熱水を汚染せず、またレ
トルト製品外観をEVOHの粉で汚すこともな
い。
面(断面)などからEVOHの溶出を防止する
ので、レトルト釜中の熱水を汚染せず、またレ
トルト製品外観をEVOHの粉で汚すこともな
い。
(b) 中間層のEVOHの溶出を防ぐ為には、断面
が露出する端部を不溶性の物質で被覆すること
も考えられるが、このような繁雑な追加の工程
は容器の製造原価を上げる結果となる。これに
対し本発明では、単に中間層をその端部で細く
するだけで済むので、極めて容易かつ簡易に本
発明の容器を製造することができる。したがつ
て、本発明によつて簡易かつ経済的に防止する
ことができる多層プラスチツク容器を提供する
ことができる。
が露出する端部を不溶性の物質で被覆すること
も考えられるが、このような繁雑な追加の工程
は容器の製造原価を上げる結果となる。これに
対し本発明では、単に中間層をその端部で細く
するだけで済むので、極めて容易かつ簡易に本
発明の容器を製造することができる。したがつ
て、本発明によつて簡易かつ経済的に防止する
ことができる多層プラスチツク容器を提供する
ことができる。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明を以下、詳細に説明する。
この発明の多層プラスチツク容器を構成する積
層体は、エチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物
(EVOH)の中間層と、耐湿性熱可塑性樹脂の内
層および外層とを、少なくとも含む。
層体は、エチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物
(EVOH)の中間層と、耐湿性熱可塑性樹脂の内
層および外層とを、少なくとも含む。
エチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物は、こ
の発明の多層容器に酸素バリヤー性を付与するた
めに用いられる。このEVOHとしては、例えば、
エチレン含有量が25〜60モル%のエチレン/酢酸
ビニル共重合体を、ケン化度が96%以上、特に99
%以上になるようにケン化したエチレン/ビニル
アルコール共重合体を用いることができる。この
EVOHには、酸素バリヤー層としての役割を損
なわない限り他の樹脂、添加剤を含有することが
できる。
の発明の多層容器に酸素バリヤー性を付与するた
めに用いられる。このEVOHとしては、例えば、
エチレン含有量が25〜60モル%のエチレン/酢酸
ビニル共重合体を、ケン化度が96%以上、特に99
%以上になるようにケン化したエチレン/ビニル
アルコール共重合体を用いることができる。この
EVOHには、酸素バリヤー層としての役割を損
なわない限り他の樹脂、添加剤を含有することが
できる。
この発明において、多層容器を構成する内層お
よび外層は耐湿性熱可塑性樹脂からなる。容器の
機械的強度、剛性等の見地から、種々の熱可塑性
樹脂を用いることができる。その具体例として
は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエステル樹脂などがある。容器に透明性を付与
するときは、結晶性ポリプロピレンあるいは結晶
性プロピレン/エチレン共重合体などのオレフイ
ン樹脂を用いることができる。このオレフイン樹
脂には、改質するために他の成分を添加すること
ができる。例えば、隣接する層との接着性を改善
するために酸素バリヤー層や接着剤層を構成する
樹脂類を少量成分として含めてもよい。内外層を
構成する耐湿性熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテ
レフタレートやポリプロピレン等である場合、こ
れに延伸による分子配向を与えることができる。
よび外層は耐湿性熱可塑性樹脂からなる。容器の
機械的強度、剛性等の見地から、種々の熱可塑性
樹脂を用いることができる。その具体例として
は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエステル樹脂などがある。容器に透明性を付与
するときは、結晶性ポリプロピレンあるいは結晶
性プロピレン/エチレン共重合体などのオレフイ
ン樹脂を用いることができる。このオレフイン樹
脂には、改質するために他の成分を添加すること
ができる。例えば、隣接する層との接着性を改善
するために酸素バリヤー層や接着剤層を構成する
樹脂類を少量成分として含めてもよい。内外層を
構成する耐湿性熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテ
レフタレートやポリプロピレン等である場合、こ
れに延伸による分子配向を与えることができる。
上記した中間層、内層、外層、およびこれらの
各層を接合する接着剤層の他に、所望によつて任
意の層を含めることができる。例えばアルミニウ
ムなどの金属箔、紙、布、網、プラスチツク層な
どを含めてもよい。
各層を接合する接着剤層の他に、所望によつて任
意の層を含めることができる。例えばアルミニウ
ムなどの金属箔、紙、布、網、プラスチツク層な
どを含めてもよい。
この発明の多層容器の積層体を構成するため
に、各層は通常、接着剤によつて接合される。こ
の接着剤は、層の種類に応じて適宜変更すること
が望ましい。例えば、ポリプロピレン層とエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体ケン化物との接合の場
合、その接着剤としては、共押出し法によるポリ
オレフイン樹脂またドライラミネーシヨン法によ
るイソシアネート系接着剤などがある。
に、各層は通常、接着剤によつて接合される。こ
の接着剤は、層の種類に応じて適宜変更すること
が望ましい。例えば、ポリプロピレン層とエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体ケン化物との接合の場
合、その接着剤としては、共押出し法によるポリ
オレフイン樹脂またドライラミネーシヨン法によ
るイソシアネート系接着剤などがある。
この発明の多層容器は、多層構成のパリソンま
たはシートを同時溶融押出成形、同時射出成形、
あるいはラミネートによつて形成し、次いでこの
パリソンあるいはシートから公知の手段・手法に
よつて容器状に製造される。すなわち、多層パリ
ソンからは、溶融パリソンを直ちに金型で挟んで
パリソン内部に流体を吹き込んで、またはパリソ
ンを延伸温度に調節し器壁を延伸させて容器に成
形することができる。また、多層シートからは、
真空成形、圧空成形、深絞り、型押しなどによつ
て容器に成形することができる。
たはシートを同時溶融押出成形、同時射出成形、
あるいはラミネートによつて形成し、次いでこの
パリソンあるいはシートから公知の手段・手法に
よつて容器状に製造される。すなわち、多層パリ
ソンからは、溶融パリソンを直ちに金型で挟んで
パリソン内部に流体を吹き込んで、またはパリソ
ンを延伸温度に調節し器壁を延伸させて容器に成
形することができる。また、多層シートからは、
真空成形、圧空成形、深絞り、型押しなどによつ
て容器に成形することができる。
この発明の特徴の一つは、断面が露出する積層
体の端部における中間層の厚さが0.02mm以下、好
ましくは、0.005〜0.01mmであることである。通
常、容器本体の中間層の厚さが0.02mm以上である
ことから、この端部において中間層の厚さを薄く
する必要がある。端部を薄くする方法としては、
任意の手段・手法を採ることができる。例えばそ
の方法として、端部を熱板で挟んで圧縮する方
法、また真空成形または圧空成形の時にシートの
端部を特に強く引き込むもしくは吹きつけて薄く
する方法などがある。また、本発明では、積層体
の端部における中間層の厚さを0mmとすることが
できる。すなわち、断面の中間層を内外層で閉塞
することができる。
体の端部における中間層の厚さが0.02mm以下、好
ましくは、0.005〜0.01mmであることである。通
常、容器本体の中間層の厚さが0.02mm以上である
ことから、この端部において中間層の厚さを薄く
する必要がある。端部を薄くする方法としては、
任意の手段・手法を採ることができる。例えばそ
の方法として、端部を熱板で挟んで圧縮する方
法、また真空成形または圧空成形の時にシートの
端部を特に強く引き込むもしくは吹きつけて薄く
する方法などがある。また、本発明では、積層体
の端部における中間層の厚さを0mmとすることが
できる。すなわち、断面の中間層を内外層で閉塞
することができる。
次いで、本発明による多層プラスチツク容器の
例を、図面を参照して説明する。第1図は、その
多層容器1の断面概略図である。この容器では、
内層2、外層3、および中間層(酸素バリヤ層)
4が、接着剤層(図示せず)を介して接合されて
積層体を形成している。この発明において、容器
のフランジ部の端部5、すなわち断面6が露出す
る端部5が薄くなつている。この例では、積層体
の端部全体が圧縮されて薄くなつているので、中
間層4の厚さを所定の厚さ(0.02mm)以下とする
ことができる。
例を、図面を参照して説明する。第1図は、その
多層容器1の断面概略図である。この容器では、
内層2、外層3、および中間層(酸素バリヤ層)
4が、接着剤層(図示せず)を介して接合されて
積層体を形成している。この発明において、容器
のフランジ部の端部5、すなわち断面6が露出す
る端部5が薄くなつている。この例では、積層体
の端部全体が圧縮されて薄くなつているので、中
間層4の厚さを所定の厚さ(0.02mm)以下とする
ことができる。
第2図は、第1図と同様に多層容器1の断面概
略図である。この例では、容器1のフランジ部の
外周に連続してスカートが設けられ、スカートの
端部5、すなわち断面6が露出する端部5の先端
で中間層が内層および外層で閉塞されている。こ
のような薄層化および閉塞化によつて中間層4の
厚さを、所定厚(0.02mm以下)に調節することが
できる。
略図である。この例では、容器1のフランジ部の
外周に連続してスカートが設けられ、スカートの
端部5、すなわち断面6が露出する端部5の先端
で中間層が内層および外層で閉塞されている。こ
のような薄層化および閉塞化によつて中間層4の
厚さを、所定厚(0.02mm以下)に調節することが
できる。
第3図は、第1図と同様に多層容器1の断面概
略図である。この例では、第1図のように容器1
のフランジ部の端部5が薄層化され、さらに容器
底部の、断面6が露出する端部5が薄くなつてい
る。このような薄層化によつて中間層4の厚さが
所定の厚さ(0.02mm以下)に調節されている。
略図である。この例では、第1図のように容器1
のフランジ部の端部5が薄層化され、さらに容器
底部の、断面6が露出する端部5が薄くなつてい
る。このような薄層化によつて中間層4の厚さが
所定の厚さ(0.02mm以下)に調節されている。
以下、この発明を例によつて具体的に説明す
る。
る。
実施例
厚さ0.43mmのポリプロピレンの内層、厚さ0.02
mmのマレイン酸変性ポリプロピレン接着剤層、厚
さ0.08mmのエチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化
物の中間層、厚さ0.02mmのマレイン酸変成ポリプ
ロピレン接着剤層、厚さ0.55mmポリプロピレンの
外層がその順序で積層された総厚1.1mmの多層シ
ートを共押出成形で調製した。
mmのマレイン酸変性ポリプロピレン接着剤層、厚
さ0.08mmのエチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化
物の中間層、厚さ0.02mmのマレイン酸変成ポリプ
ロピレン接着剤層、厚さ0.55mmポリプロピレンの
外層がその順序で積層された総厚1.1mmの多層シ
ートを共押出成形で調製した。
この多層シートから圧空真空成形法によつて多
層容器に成形すると共に、フランジ部のカツトエ
ツジ部を熱板で加圧して厚さを薄くし次でカツト
した。よつて断面が露出した端部を約10分の1に
圧縮して、端部における中間層の厚さを0.08mmに
した。
層容器に成形すると共に、フランジ部のカツトエ
ツジ部を熱板で加圧して厚さを薄くし次でカツト
した。よつて断面が露出した端部を約10分の1に
圧縮して、端部における中間層の厚さを0.08mmに
した。
この容器を利用して、通常の方法でレトルト食
品を包装した。このときのレトルト殺菌は、30分
間、120℃で実施された。このような殺菌処理に
も拘らず、中間層からエチレン/酢酸ビニル共重
合体ケン化物の溶出は実質的になかつた。
品を包装した。このときのレトルト殺菌は、30分
間、120℃で実施された。このような殺菌処理に
も拘らず、中間層からエチレン/酢酸ビニル共重
合体ケン化物の溶出は実質的になかつた。
比較例
断面が露出した端部を圧縮する工程を省略した
こと以外、実施例1と同様に容器を成形し、レト
ルト殺菌をした。
こと以外、実施例1と同様に容器を成形し、レト
ルト殺菌をした。
この殺菌工程中、中間層からエチレン/酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物が溶出し、レトルト釜の熱
水を汚染し、またレトルト食品の包装表面が粉で
汚れた。
ニル共重合体ケン化物が溶出し、レトルト釜の熱
水を汚染し、またレトルト食品の包装表面が粉で
汚れた。
第1図、第2図および第3図はこの発明の多層
容器の例を概略的に示す断面図である。 1……多層容器、2……内層、3……外層、4
……中間層、5……端部、6……断面。
容器の例を概略的に示す断面図である。 1……多層容器、2……内層、3……外層、4
……中間層、5……端部、6……断面。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン/酢酸ビニル共重合体ケン化物の中
間層と耐湿性熱可塑性樹脂の内外層とを含む積層
体よりなるプラスチツク容器であつて、断面が露
出する積層体のフランジ部における中間層の厚さ
がそれ以外のフランジ部における中間層の厚さよ
りも薄く0.02mm以下としたものであることを特徴
とする、加圧加熱殺菌用容器。 2 断面が露出する積層体のフランジ部における
中間層の厚さが0.005〜0.01mmである、特許請求
の範囲第1項記載の容器。 3 内層および/または外層がポリオレフイン樹
脂からなる、特許請求の範囲第1項記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61063698A JPS62220327A (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 | 多層プラスチツク容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61063698A JPS62220327A (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 | 多層プラスチツク容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62220327A JPS62220327A (ja) | 1987-09-28 |
JPH0588181B2 true JPH0588181B2 (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=13236854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61063698A Granted JPS62220327A (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 | 多層プラスチツク容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62220327A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076643A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Dainippon Printing Co Ltd | レトルト食品容器及びその製造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341869A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Daiwa Can Co Ltd | 多層容器 |
JP2007038631A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-02-15 | Kobayashi Kk | 発泡合成樹脂シート製容器の製造方法及び金型 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5872039U (ja) * | 1981-11-11 | 1983-05-16 | 住友ベークライト株式会社 | レトルト用容器 |
-
1986
- 1986-03-20 JP JP61063698A patent/JPS62220327A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076643A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Dainippon Printing Co Ltd | レトルト食品容器及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62220327A (ja) | 1987-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0305976B1 (en) | Easily openable sealed container | |
US5843501A (en) | Retortable extended shelf life food container | |
EP3526037B1 (en) | Polymer barrier laminate tube for container | |
EP0084827A2 (en) | Method for the manufacture of a deep-drawn object | |
JPS6179650A (ja) | 加熱成形可能な気密性合成樹脂重層フイルム | |
WO2003099558A1 (fr) | Contenant realise en resine dure moulee thermoresistante | |
JPS5881159A (ja) | 剛性のある同時押出シート及び製法 | |
JPS6044155B2 (ja) | 多層ボトル | |
JPH0632343A (ja) | ポリプロピレンフオームのバリヤートレイ | |
JPH0337952Y2 (ja) | ||
JPH0588181B2 (ja) | ||
JP2920458B2 (ja) | 深絞り成形用共押出複合フイルム | |
JP2556395B2 (ja) | 容器の製造法 | |
JP3294762B2 (ja) | 密封容器 | |
JP3355508B2 (ja) | 複合容器 | |
JP2544244B2 (ja) | 容 器 | |
JPS6329558Y2 (ja) | ||
JPH0650188Y2 (ja) | 冷間成形用複合シート | |
JPS6445258A (en) | Composite container | |
JPS6226198Y2 (ja) | ||
JP2001030390A (ja) | 多層プラスチック容器及びその製造方法 | |
JP3064355B2 (ja) | 透明プラスチック成形容器 | |
JP3209007B2 (ja) | 複合容器 | |
JP3375101B2 (ja) | 複合容器 | |
JPH03108533A (ja) | 多層シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |