JP2007015735A - 蓋材及び包装物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透明容器に金属箔層を有する蓋材を被せて密封して上面を遮光した食品において、側面から入る反射光で起こる風味劣化を軽減することができる蓋材及びその蓋材で密封された包装物の提供。
【解決手段】 透明容器の蓋材であって、金属箔層と、該金属箔層の反射を低減することが可能な印刷面を有する蓋材。この蓋材において、前記印刷面の反射率(ただし、該反射率はJIS Z 8722:2000の「反射物体の測定方法」に準じて測定した常用標準白色面に対する反射率である。)が105%以下であることが好ましい。透明容器に、前記蓋材を冠着してなる包装物。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食品容器の蓋材に関し、透明容器の蓋材で、容器側面から入る光の蓋材内面の反射を低下させて、光風味劣化を軽減することが可能な蓋材及びその蓋材と透明容器で包装された包装物に関する。本発明の包装物としては、例えばプリンやゼリーなどのデザート類を密封包装した製品などが挙げられる。
従来より、例えばプリン、ゼリーなどのデザート類を透明容器に入れ、容器開口を例えばアルミ箔などの金属箔を有する蓋材で密封した食品(包装物)が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年、廃棄・焼却の問題等から金属箔を用いない蓋材が要望されており、金属箔層と同等の遮光能力を付与するために遮光用印刷面を設けたもの(例えば、特許文献2〜7参照。)、金属箔に替えて金属蒸着層として遮光用印刷面を設けたもの(例えば、特許文献8参照。)が提案されている。
さらに、金属箔を有し、且つ印刷面をも有する蓋材も提案されている(例えば、特許文献9参照。)。
透明容器に包装された食品は、小売店のショーケースの照明により、風味劣化することが知られている。光照射による風味劣化は、光によって励起されたラジカルによる酸化反応であって、水分が多い食品では進行が速く、脂肪を含む食品では風味劣化が著しい。クリームトッピングされた洋生菓子は、表面のクリームに水分と脂肪を多く含んでいて、流動性が少ないため、表面の固定されたクリームに連続的に光が照射されて、風味が劣化する惧れが高い。
一方、消費者は、中身が見えて確認できる商品を選択し、遮光容器で中身の見えない商品を敬遠する傾向があり、洋生菓子のような嗜好性の高い商品については、特にこの傾向が強い。このような事情から、食品製造者にあっては、消費者の目を引きつけるために透明容器を用いたいが、光風味劣化を避けるためには遮光したい、という矛盾が生じる。
この問題に対して、酸化防止効果のある物質を添加する方法、酸素を排除する方法または容器に工夫する方法等が採られている。
酸化防止効果のある物質を添加する方法では、ビタミンC、ビタミンE、アントシアニン、タンニン、クロロゲン酸、カテキン、カロチノイド、酵素処理ルチン、エンジュ抽出物、生コーヒー豆抽出物、米ぬか抽出物、ヤマモモ抽出物、ザクロ抽出物等が使用される。これらの添加物は、特有の色調又は風味を有していたり、酸化されることにより色調又は風味が変化したりするので、風味又は色調が許容できる範囲で添加する必要があり、十分な効果が得られていない。
また、酸素を排除する方法は、ガスバリアー性のある素材の容器を使用し、満量充填して密封する方法と上部の空間の空気を窒素や炭酸ガスで置換する方法がある。この方法では、食品に溶け込んでいる溶存酸素で酸化が起こる場合には効果が無いこと、満量充填では容器の蓋を開封する際に内容物が飛び出る惧れがあること、デコレーションされた洋生菓子には適用できないこと、窒素及び/又は炭酸ガスで置換する方法は、デコレーションされた洋生菓子では置換率が低下すること等の欠点があって、十分な効果が得られていない。
UVカット剤が添加された容器を使用する方法では、太陽光に対してはある程度の効果を発揮するが、蛍光灯による可視光はカットしないので、ショーケースでは効果が認められない。
一方、コンビニエンスストアーでもスーパーマーケットでも、最近のショーケースは、飲料用では蛍光灯が垂直に配置されていて、食品容器の側面から光が照射される形であるのに対し、洋生菓子用では、蛍光灯が水平に配置されていて、食品容器の上面から光が照射される形のものがほとんどである。このことから、透明容器を、例えばアルミ箔などの金属箔層を有する蓋材で密封し、上面を遮光し、側面から商品の中身を見せるようにする方法がある。この方法でも、側面から入った反射光で光風味劣化が起こり、特にクリームトッピングされた洋生菓子で風味劣化が起こり易い。
特開2000−327035号公報 特開平11−115104号公報 特開2002−104512号公報 特開2002−211630号公報 特開2002−302154号公報 特開2003−137332号公報 特開2004−90983号公報 特開2000−327036号公報 特開平10−24944号公報
本発明は前記事情に鑑みてなされ、透明容器に、例えばアルミ箔などの金属箔層を有する蓋材を被せて密封して上面を遮光した食品において、側面から入る反射光で起こる風味劣化を軽減することができる蓋材及びその蓋材で密封された包装物の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、透明容器の蓋材であって、金属箔層と、該金属箔層の反射を低減することが可能な印刷面を有することを特徴とする蓋材を提供する。
本発明の蓋材において、前記印刷面の反射率(ただし、該反射率はJIS Z 8722:2000の「反射物体の測定方法」に準じて測定した常用標準白色面に対する反射率である。)が105%以下であることが好ましい。
本発明の蓋材において、前記印刷面は、前記金属箔よりも容器内部側に設けられたことが好ましい。
また本発明は、透明容器に、本発明に係る前記蓋材を冠着してなる包装物を提供する。
本発明の包装物において、前記透明容器は、光減衰率が40%以下の材料からなることが好ましい。
本発明の蓋材及び包装物によれば、容器の周囲から入る光について、蓋材による乱反射を抑止し、製品に対する照射量を全体的に減少させることができる。これにより製品の光によるダメージを抑止し、保存性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態を示す図である。図1は蓋材1の構造を示す断面図である。図2は本発明の包装物10を示し、図2(a)は包装物10の斜視図、(b)はその要部拡大断面図である。図3は図2に示す包装物の分解図を示し、図3(a)は包装物の分解斜視図、(b)は透明容器6の要部拡大断面図、(c)は蓋材の要部拡大断面図である。なお、図1中のNo.1〜No.5の蓋材1,1A〜1Dは、実施例において用いた各種の蓋材を示している。
本実施形態の蓋材1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムからなるPET層4の一方の面側に、アルミ箔層2と、印刷面3と、接着剤層5とを順に積層した構造になっている。本発明において、蓋材1の印刷面3は、アルミ箔層2より容器内部側(下側)になるように配置されていることが望ましい。
PET層4は、製造から消費者に至る過程で受ける衝撃で破れ難くすることに配慮して用いられる。
接着剤層5は、透明容器6の開口周縁に蓋材1を接着して密封するために用いられ、容器素材との相性、容器との接着時の温度、保存・流通の温度と時間、開封時の強度等を考慮して、接着剤の特性が決定される。
アルミ箔層2は、蓋材1に遮光性を付与するために用いられる。
アルミ箔層2の容器の内側に向かう面に設けられた印刷面3は、不透明であれば色相に制限は無いが、黒や茶色等の暗い色相が特に望ましい。なお、図1中、No.1は黒色の印刷面3を有する蓋材1である。No.2は茶色の印刷面3Aを有する蓋材1Aである。No.3は白色の印刷面3Bを有する蓋材1Bである。No.4はアルミ箔層2のつや消し面2Cを接着剤層5と接する面にした蓋材1Cである。No.5はアルミ箔層2のつや面2Dを接着剤層5と接する面にした蓋材1Dである。
本実施形態の包装物10は、図2に示すように、カップ形状をなし、食品(図示した例では洋生菓子ベース7とトッピングクリーム8)が充填された透明容器6の透明容器フランジ6Aに、前記蓋材1を熱圧シールして容器内を密封した構成になっている。
この透明容器6は、プラスチック又はガラスを素材としている。プラスチック製透明容器は、ポリプロピレン(PP)系樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂、ポリエチレン(PE)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂等を成型して得られる容器である。洋生菓子用の容器の素材としては、透明性、耐衝撃性、価格面で、PP,PS,PPとPSの混合樹脂等が望ましい。
この包装物10に密封包装される食品としては、光風味劣化が起こり易い食品であって、かつ内容物を消費者に見せたい食品が挙げられ、その代表的なものは洋生菓子である。
洋生菓子としては、プリン、ゼリー、チーズケーキ、ババロア、ムース、ブラマンジェ、フラワーペースト及び、これらにホイップクリーム又はノンホイップのクリームがトッピングされたデザートである。尚、本発明で「クリーム」とは、食品衛生法の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令でいう「クリーム」に限定されず、所謂コンパウンドクリーム(乳脂肪以外の脂肪を含むクリーム)及びノンデイリークリーム(乳脂肪を含まないクリーム)を含めて「クリーム」という。
この包装物10は、常法により調製された原料液を、カップフィルシール充填機(例えば、商品名;Dogaseptic:GASTI社製)やフォームフィルシール充填機(例えば、商品名;TAS:HASSIR社製)等で透明容器6に充填し、透明容器6の透明容器フランジ6Aに蓋材1を載せ、熱圧シールして密封し、所定の温度に冷却して製造される。
この包装物10は、容器の内側に反射光を低減させる印刷面3を設けたアルミ箔層2を有する蓋材1で透明容器6を密封したものなので、容器の周囲から入る光について、蓋材による乱反射を抑止し、製品に対する照射量を全体的に減少させることができる。これにより製品の光によるダメージを抑止し、保存性を向上させることができる。
本実施形態において、蓋材1の印刷面3は、遮光のためではなく、透明容器6の周囲から入り容器内部へ反射する光を低減させるために設けられている。この印刷面3の好ましい反射率(ただし、該反射率はJIS Z 8722:2000の「反射物体の測定方法」に準じて測定した常用標準白色面に対する反射率である。)は、105%以下であることが好ましく、常用標準白色面よりも反射光量が少ないことがより好ましい。さらに、この印刷面3は、波長480nm又は530nmの光に対し、反射率が10%以下であることが好ましく、波長480nmの光に対して反射率7.0%以下又は波長530nmの光に対して反射率7.3%以下であることが好ましい。印刷面3の反射率が105%を超えると、製品の光によるダメージを抑止し、保存性を向上させる効果が不十分となる。
本発明における「反射率」の測定条件を説明する。本発明における「反射率」は、JIS Z 8722:2000 「色の測定方法−反射及び透過物体色」の「5.3 反射物体の測定方法」に準じて測定され、更に詳細には「5.3.1 照明及び受光の幾何学的条件」の条件cによって測定された反射率である。この条件cでは、試料をあらゆる方向から均等に照射し、試料面の法線とのなす角度が10°以下の方向の反射光を受光する。この場合、受光光線束には、その中心線に対し5°以上の傾きをもつ光線が含まれてはならない。また測定系は、DIN(5033 Teil 7)およびISO(7724/1)準拠のd/8光学系(法線とのなす角=8°、光線束の幅=7.4°)を用いた。そして本発明では、前記測定条件及び測定系を用い、波長480nmの光によるSCI(正反射光込み)測定で得られた反射光量の、常用標準白色面の反射光量との比率をもって反射率とした。なお、波長480nmの光を用いた理由は、該波長の光が容器内の食品の劣化に比較的影響を与えやすい波長であることによる。
また、透明容器6は、光減衰率が40%以下の材料からなることが好ましく、12%以下の材料からなることがより好ましい。
なお、本発明において、光(照度)減衰率とは、デジタル照度計(コニカミノルタ社製、T−1M)を用い、センサーを容器に挿入して、照度を測定し、ブランク照度(容器無しの照度)から、次式(1)
減衰率=(ブランク照度−容器内照度)/ブランク照度×100 …(1)
により算出した減衰率である。
光減衰率が40%以下の材料からなる透明容器6を用いることで、容器内に入ってくる光の量を減じることができ、さらに蓋材1による反射の低減効果によって、保存性をより向上させることができる。
図4は、本発明に係る蓋材において、アルミ箔層2の配置を変更した場合を示す断面図である。
図4(a)に示す蓋材は、前述した実施形態における蓋材1と同じく、PET層4の一方の面側(図4では下面側)に、アルミ箔層2、印刷面3、接着剤層5が順に積層された構造になっている。
図4(b)に示す蓋材は、アルミ箔層2が外側に露出しており、その下面側に印刷面3、PET層4、接着剤層5が順に積層された構造になっている。
図4(c)に示す蓋材は、PET層4の両方の面側にアルミ箔層2A,2Bが設けられ、その一方の面側に、印刷面3、接着剤層5が順に積層された構造になっている。
図5は、アルミ箔層2以外の面を印刷面とした場合を示す断面図である。
図5(a)に示す蓋材は、図4(a)に示す積層構造において、接着剤層5の上側面に印刷面3を設けた場合を示している。
図5(b)に示す蓋材は、図4(b)に示す積層構造において、接着剤層5の上側面に印刷面3を設けた場合を示している。
図5(c)に示す蓋材は、図4(b)に示す積層構造において、PET層4の上側面に印刷面3を設けた場合を示している。
図5(d)に示す蓋材は、図4(c)に示す積層構造において、接着剤層5の上側面に印刷面3を設けた場合を示している。
図5(e)に示す蓋材は、図4(b)に示す積層構造において、PET層4の下側面に印刷面3を設けた場合を示している。
[試験1]
(目的)
この試験は、蓋材のアルミ箔層の違いによる、クリームの光風味劣化への影響を検索する目的で実施した。
(試料の調製)
表1に示す配合割合の原料を混合し、60℃に加温し、均質機(商品名;Homogenizer:三丸機械工業社製)で150MPaの圧力で均質化して、プリンベースを調製した。
透明ポリプロピレンカップ(商品名:デザート用PPカップ;吉野工業所社製)に前記プリンベースを80g充填し、オーブン(商品名:MCX4−2W;久電舎社製)で焼成した後、冷蔵庫で10℃に冷却して焼きプリンを作製し、その上面にクリーム(商品名:フレッシュ35;森永乳業社製)を15g充填し、カップの上に後述する各種蓋材を被せ、ヒートシール装置(商品名:オートカップシーラー;サニーパッケージ社製)でシールし、冷蔵庫で10℃に冷却して調製した。
蓋材は、表面層にPET層、中層にアルミ箔層、内面層に接着剤を用いて張り合わせたものであって、テストNo.1はアルミ箔層の内面側に黒を印刷し、テストNo.2はアルミ箔層の内面側に茶色を印刷し、テストNo.3はアルミ箔層の内面側に白を印刷し、テストNo.4はアルミ箔のつや消し面を内面側とし、テストNo.5はアルミ箔のつや面を内面側としたもの(蓋材は何れも東洋アルミニウム社製)を用いた。
(評価方法)
上から蛍光灯で照明するタイプのショーケース(商品名:SAR−360FLG;サンヨー電機社製)に試料を入れ、蓋材の上面の照度が1500Lxになるように位置を調整して、5日間連続光照射したものを官能評価した。官能評価は、順位法の検定表を用いる方法(古川秀子、おいしさを測る−食品官能検査の実際−、p28、幸書房、1994年)に基づき、10名の味覚審査員に風味の良い順に試料に順位をつけさせ、各試料の順位合計を求め、各試料間の順位合計差の絶対値を求め、その数値から順位法の検定表から有意水準を判定した。
尚、蓋材内面の色調は、分光測色計(商品名:CM−2002;コニカミノルタ社製)を用いて測定し、ハンターLab表色系で示した。
これらの結果を表2に示す。
Figure 2007015735
Figure 2007015735
(結果)
表2より、官能評価では、風味が良いテストNo.の順に、
1≧2≧3>4≧5であった。
なお、「>」は、該記号の左が右より上位で統計的有意差があることを示し、「≧」は該記号の左が右より上位であるが、統計的有意差がないことを示している。
(考察)
この試験の結果より、蓋材のアルミ箔前の容器内側面を印刷したものが、印刷なしのものより、有意に光風味劣化が少なく、印刷の色調は暗い方が、風味劣化が少ないことが分かった。
[試験2]
プリンベースは、表3のNo.11に示す配合割合に従い、原料をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で混合し、均質機を内蔵するUHT殺菌機(商品名:MAU;森永乳業社製)で130℃、2秒の殺菌をした後、80℃に冷却し、内蔵された均質機で15MPaの圧力で均質化し、冷却部で20℃に冷却して調製し、タンク(商品名:Aタンク;ヤスダファインテ社製)に貯蔵した。
カラメルシロップは、表3のNo.12に示す配合割合に従い、原料をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で混合し、UHT殺菌機(商品名:MAU;森永乳業社製)で120℃、2秒の殺菌をした後、冷却部で20℃に冷却して調製し、タンク(商品名:Aタンク;ヤスダファインテ社製)に貯蔵した。
クリームは、表3のNo.13に示す配合割合に従い、均質機を内蔵するUHT殺菌機(商品名:MAU;森永乳業社製)で130℃、2秒の殺菌をした後、80℃に冷却し、内蔵された均質機で15MPaの圧力で均質化し、冷却部で10℃に冷却して調製し、タンク(商品名:Aタンク;ヤスダファインテ社製)に貯蔵した。
Figure 2007015735
プリンベースは、熱交換機(商品名:スピフレックス;新光産業社製)で85℃に加温し60℃に冷却して、第1の充填機(商品名:Dogaceptic;GASTI社製)のメインフィラーに入れ、カラメルシロップは、ポストフィラーに入れ、透明ポリプロピレンカップ(商品名:プリン用カップ;生駒化学社製)に、メインフィラーからプリンベースを100g充填し、続いてポストフィラーからカラメルシロップを10g充填し、冷蔵庫に入れ15℃に冷却した。
クリームは、ホイッパー(商品名:MOホイッパー;森永乳業社製)でホイップし、120%のオーバーランを出させてホイップクリームとし、第二の充填機(商品名:MTYパッカー;トーワテクノ社製)のメインフィラーに入れ、冷蔵庫で冷却してゲル化させたプリンベースとカラメルシロップの入ったカップを第二充填機のリテーナーに入れ、ゲル化したプリンベースの表面にホイップクリームを15g充填し、No.21は試験1のNo.3、No.22は試験1のNo.4と同一の蓋材を使用し、第二充填機のヒートシーラーでカップと蓋材を熱圧して融着し、冷蔵庫にて10℃に冷却してホイップクリームトッピングプリンを製造した。
このプリンの光風味劣化の程度を官能評価した。評価方法は、試験1と同一条件で光照射を行い、2点嗜好試験法(古川秀子、おいしさを測る−食品官能検査の実際−、p21、幸書房、1994年)に基づき、20名の味覚審査員に風味の良い方を選択させた。
官能評価の結果、No.21を選択した者が15名、No.22を選択した者が2名、差無しとした者が3名であった。この結果は統計的に、No.21を選択した者とNo.22を選択した者では、1%の危険率で有意差があり、No.21を選択した者と差無しとした者では、1%の危険率で有意差がある。
この実施例より、ホイップクリームにおいても、アルミ箔層の内面側を印刷したものの方が、光風味劣化が少ないことがわかった。
[試験3]
この試験は、本発明の方法で、効果が得られる容器の光透過の程度を検索する目的で実施された。
光風味劣化は、容器内部に到達する光に関係する。容器内部に到達する光の強さは、容器の材質に強く依存するが、容器の形状、厚さ、平滑度によっても変化するので、容器材質の透過率だけでは指標とすることができないので、実際の容器の光(照度)減衰率を調べ、減衰率と光照射による風味変化の官能評価との関係を調べた。
容器の光(照度)減衰率は、蛍光灯の照明下で照度計のセンサーを容器に入れた場合と裸の場合の照度を測定し、光(照度)減衰率を算出した。
風味変化の官能評価は、表4に示す各容器を用いて、試験2と同一の方法で試料を調製し、試験1と同一の方法で光照射を行い、試験2と同一の方法で、官能評価を行った。この結果を表4に示す。
Figure 2007015735
この結果より、
容器がガラスでは、蓋材No.3を選択した人数>蓋材No.4を選択した人数、蓋材No.3を選択した人数>差無しとした人数、
PP+PEでは、蓋材No.3を選択した人数>蓋材No.4を選択した人数、蓋材No.3を選択した人数≧差無しとした人数、
PPでは、蓋材No.3を選択した人数>蓋材No.4を選択した人数、蓋材No.3を選択した人数≧差無しとした人数、
PS(ジェネラルパーパス)では、蓋材No.3を選択した人数>蓋材No.4を選択した人数、蓋材No.3を選択した人数>差無しとした人数、
HIPSでは、蓋材No.3を選択した人数>蓋材No.4を選択した人数、蓋材No.3を選択した人数=差無しとした人数、
PS(ホワイトチタン入り)では、蓋材No.3を選択した人数=蓋材No.4を選択した人数、蓋材No.3を選択した人数<差無しとした人数、
であった。
これより、照度減衰率が40%以下の容器について効果が認められ、好ましくは、12%以下の容器であれば、保存性を向上する効果があるといえる。
実施例の試験1で用いた蓋材の構造を示す断面図である。 実施例の試験2で調製したプリンの包装形態を示し、(a)は包装済みプリンの斜視図、(b)はその要部拡大断面図である。 図2のプリンの蓋材密封前の状態を示し、(a)は蓋材密封前のプリンの分解斜視図、(b)はその要部拡大断面図である。 本発明に係る蓋材において、アルミ箔層の配置を変更した場合を示す断面図である。 アルミ箔層以外の面を印刷面とした場合を示す断面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D 蓋材
2,2A,2B アルミ箔層
2C アルミ箔層のつや消し面
2D アルミ箔層のつや面
3,3A,3B 印刷面
4 PET層
5 接着剤層
6 透明容器
6A 透明容器フランジ
7 洋生菓子ベース
8 トッピングクリーム
10 包装物

Claims (5)

  1. 透明容器の蓋材であって、金属箔層と、該金属箔層の反射を低減することが可能な印刷面を有することを特徴とする蓋材。
  2. 前記印刷面の反射率(ただし、該反射率はJIS Z 8722:2000の「反射物体の測定方法」に準じて測定した常用標準白色面に対する反射率である。)が105%以下であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記印刷面は、前記金属箔よりも容器内部側に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋材。
  4. 透明容器に、請求項1〜3のいずれかに記載の蓋材を冠着してなる包装物。
  5. 前記透明容器は、光減衰率が40%以下の材料からなることを特徴とする請求項4に記載の包装物。
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