JP3166136B2 - プルトップ付き輸液用栓体の製造方法 - Google Patents

プルトップ付き輸液用栓体の製造方法

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淳一 小田嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は輸液用プラスチック容器
の口部に適用する輸液用栓体のうち、プルトップ付き輸
液用栓体の製造方法に関するものである。本発明によれ
ば第12改正日本薬局方の輸液用プラスチック容器試験
方法及び輸液用ゴム栓試験方法の規格に適合又は準拠し
た高品質で安全性が高く、且つ、実用性の高い栓体を効
率よく提供できる。
【0002】
【従来の技術】外部支持体がプラスチックからなる輸液
用栓体には栓体の天面部をゴム栓で構成するものと、プ
ルトップ付きの上側蓋体が栓体の天面部を既に覆ってい
るものとがある。前者の栓体はプラスチック輸液容器の
口部に融着された後、フィルムなどを栓体天面部にシー
ル融着する必要がある。後者の栓体はプラスチック輸液
容器の口部に融着された後、栓体天面部をそのようなフ
ィルムなどでシール融着する必要がないので、広く利用
されている。
【0003】また、針刺時での下側蓋体に存在するプ
ラスチック膜部からのコアリング及びクラック発生防止
を目的として膜部を厚さが0.1〜0.2mm程度のフ
ィルムもしくはシートで構成された栓体(実公平3−1
9877)があり、同様にして膜部をフィルムもしくは
シートで構成されたプルトップ付き輸液用栓体(実開平
3−94234)がある。
【0004】また下側蓋体の上記膜部の代わりにプラス
チックフィルムでラミネートされたゴム栓(以下、ラミ
ネートゴム栓という。)を使用する輸液用栓体(特開平
2−1275)がある。しかし特開平2−1275号公
報はプルトップ付き輸液用栓体を開示していない。更に
また、ラミネートゴム栓でプルトップ付き輸液用栓体の
製造方法(特開平3−205141)がある。この特開
平3−205141号公報によれば、一段目で外側筒状
部にラミネートゴム栓を嵌め込み、続く二段目で内側筒
状部を形成して外郭部と一体化された栓体の製造方法で
あって、ラミネートゴム栓とプラスチック外郭部とのア
ッセンブリ工程を省くことを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プルトップを用いる場
合、開栓力を低くする目的で栓体天面部にプルトップ根
部を基点として上側蓋体層の一部を薄く設計した、いわ
ゆる、スコアー部が上側蓋体に計されいる。このス
コアー部は成形時にピンホールが発生しやすいものであ
る。ピンホールが存在すると当然菌の侵入による輸液の
汚染などを発生させる問題がある。しかしながら最終仕
上げをした栓体でプルトップ周辺スコアー部のピンホー
ル検査は破壊試験しか方法がなく、プルトップ付き上側
蓋体だけの状態でピンホールのないことを中間検査する
ことが望まれていた。
【0006】特開平3−205141号公報記載の製造
方法では前述のようにアッセンブリ工程を省くことを特
徴としているので、プルトップ周辺スコアー部のピンホ
ールのないことを予め検査することができない。
【0007】本発明の目的は、上側蓋体においてプルト
ップ周辺スコアー部のピンホールがなく、針刺し時の膜
からのコアリングと膜部のクラックが発生しないように
下側蓋体において膜部を廃し、ラミネートゴム栓からな
るプルトツプ付き輸液用栓体の製造方法を提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、プルトップ構
造を有する上側蓋体を成しておき、該上側蓋体のプル
トップ周辺スコアー部においてピンホールのないことを
検査したる後、該上側蓋体を金型内に挿入し、次に表面
の少なくとも一部がプラスチックフィルムでラミネート
されたゴム栓を金型内に挿入し、最後に下側蓋体を射出
することにより、上側蓋体・ゴム栓表面のラミネー
ト部・下側蓋体が溶融成一体化されることを特徴とす
プルトップ付き輸液用栓体の製造方法を要旨とする。
【0009】
【作用】本発明は予めプルトップ付き上側蓋体を成形
し、スコアー部のピンホールのないことを予め自動検査
機などで検査し、この中にラミネートゴム栓を嵌入し、
このアッセンブリ工程の後、これに下側蓋体を射出成形
することにより溶融成形一体化してプルトップ付き輸液
用栓体とする。従って、上述の上側蓋体成形とアッセン
ブリ工程の間において、プルトップ付き上側蓋体だけの
状態でピンホールのないことを確認できる、いわゆる、
中間検査を行えるのが、本発明の特徴である。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明におけるラミネートゴム栓の製造手順
の説明図、図2は本発明におけるプルトップ付き上側蓋
体の検査手順の説明図、図3・図4は本発明の実施態様
を工程順に示す断面図である。
【0011】(1)ラミネートゴム栓の製造 図1(A)に示すように、ゴム栓形状が多数彫り込まれ
た上金型・下金型間にラミネート用プラスチックフィル
ム1及び未加硫ゴム2を入れ、図1(B)に示すような
状態で、加熱加圧し加硫ゴム2’とプラスチックフィル
ム1を接着させ図1(C)に示すようなシート状のラミ
ネートゴム栓を形成し、これを個々に打ち抜いて図1
(D)に示すようなラミネートゴム栓3を作る。
【0012】ここで使用するラミネート用プラスチック
フィルム1はポリエチレン・ポリプロピレン・それらの
共重合体フィルム・塩化ビニル等であり、上側蓋体や輸
液用容器の材質によって任意に選択する。
【0013】ラミネートするゴム栓の面は片面あるいは
全面いずれでもよい。加熱・加圧条件は温度が130〜
165℃、時間が5〜20分、圧力が50〜100kg
f/cm2Gである。
【0014】(2)プルトップ付き上側蓋体の成形及び
スコアー部のピンホール検査 本発明において、栓体のプラスチック外郭部であるプル
トップ付き上側蓋体を図2(A)に示す形態に射出成形
法により作る。次いで図2(B)に示すように、プルト
ップ付き上側蓋体4のスコアー部5から1〜2mmの位
置に電極6、7を近付けて直流高電圧10〜20kvを
印加する。上側蓋体4のスコアー部5にピンホールがな
い場合両電極間には電流が流れないが、ピンホールがあ
る場合はそのピンホールを通過して放電が生じるので、
それを検知することによってピンホールの有無を検査す
る。
【0015】(3)射出成形による下側蓋体の成形及び
プルトップ付き輸液用栓体の形成 上記のようにして作られた中間検査後のピンホールのな
いプルトップ付き上側蓋体4とラミネートゴム栓3を図
3(A)に示すように挿入する。ラミネートゴム栓3と
上側蓋体4のアッセンブリに次いで、外部を金型面で固
定した状態で図3(B)に示されるような下側蓋体8を
射出成形により形成する。この下側蓋体8が医薬品用プ
ラスチック容器本体の口部に冠着される箇所である。
【0016】この際、ラミネートゴム栓3は少なくとも
片面は下側蓋体8側になるように挿入する。下側蓋体8
が射出成形されることによって、下側蓋体8がラミネー
トゴム栓3表面・上側蓋体4に溶融接着されたプルトッ
プ付き輸液用栓体9を得る。このような製造方法による
栓体が一色インサート品と言われるものである。
【0017】このように溶融接着されることにより、針
刺し後においても気密性の高い衛生的な栓体とすること
が可能となる。
【0018】また、下側蓋体8の成形方法については、
二色インサート成形方式でもよい。つまり図4(A)に
示すように、下押さえ10を一次成形射出で作り、これ
に前記のようにして作られた中間検査後のピンホールの
ないプルトップ付き上側蓋体4とラミネートゴム栓3を
図4(B)に示すように、金型内に挿入し、図4(C)
に示すような下側蓋体8’を二次成形射出で作る。この
際、ラミネートゴム栓3は少なくとも片面は下側蓋体
8’側になるように挿入する。
【0019】下側蓋体8’が二次成形射出されることに
よって、下側蓋体8’がラミネートゴム栓3表面・上側
蓋体4・下押さえ10に溶融接着されたプルトップ付き
輸液用栓体9’(二色インサート品)を得る。
【0020】このように溶融接着されることにより針刺
し後においても気密性の高い衛生的な栓体とすることが
可能となる。
【0021】また、二色インサート成形方式では下押さ
え10によりゴム栓3が予め圧縮されており、液漏れし
にくい更に優れた栓体とすることができる。
【0022】射出成形の材料はポリエチレン、ポリプロ
ピレン及びそれら共重合体であり、輸液用容器の材質に
適するものを任意に選択される。
【0023】(4)栓体の評価 ゴム栓材質・ラミネート材質・ラミネート厚みを種々変
えて本発明で得られたプルトップ付き輸液用栓体につい
て性能試験を実施した。その結果を表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】またゴム栓にラミネートを行わないで、そ
れに代えて膜にした場合(比較例1・2)の結果及びス
コアー部のピンホールに関する中間検査を行わない場合
(比較例2・3)の結果を表2に示した。
【0026】
【表2】
【0027】栓体の評価において、ゴム/ラミネート
(膜)接着性は少しでも接着しているものを○、全く接
着していないものを×で示し、コアリングは全く発生し
ないものを○、3〜5割の頻度で発生するものを△で示
し、液漏れ性は液を充填した栓付き容器に針を刺した
まま倒立状態で3時間放置し、針を抜いたときの液の洩
れが0.2cc以下のものを○で示し、ピンホールは全
くないものを○、0.1%以上の頻度で欠陥品が見られ
るものを△で示した。表1・表2においてIR/BR/
PP/PEとあるのはイソプレンゴム/ブタジエンゴム
/ポリプロピレン/ポリエチレンを示す。
【0028】表1・表2から明らかなように本発明で得
られたプルトップ付き輸液容器用栓体は、ピンホール性
能・液漏れ性・ゴム/ラミネート間の接着性に優れて
いる。これに対し比較例2・比較例3はインサート成形
方法が異なるためピンホールに関する中間検査ができな
いため、ピンホールの発生を防ぐことができないことが
分かる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明のごとく本発明で得られたプ
ルトップ付き輸液用栓体はピンホール性能・液漏れ性
・ゴム/ラミネート間の接着性に優れている。また、プ
ルトップ付きのため天面部は既に覆われており、容器に
栓を融着した後フィルムなどで栓体天面部にシール融着
する必要がなく、工程の合理化の点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるラミネートゴム栓の製造手順の
説明図である。
【図2】本発明におけるプルトップ付き上側蓋体の検査
手順の説明図である。
【図3】本発明の実施態様を工程順に示す断面図であ
る。
【図4】本発明の別の実施態様を工程順に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 プラスチックフィルム 2 未加硫ゴム2’ 加硫ゴム 3 ラミネートゴム栓 4 上側蓋体 5 スコアー部 6 電極 7 電極 8 下側蓋体 9 プルトップ付き輸液用栓体 10 下押さえ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/05 B65D 51/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プルトップ構造を有する上側蓋体を成
    しておき、該上側蓋体のプルトップ周辺スコアー部にお
    いてピンホールのないことを検査したる後、該上側蓋体
    を金型内に挿入し、次に表面の少なくとも一部がプラス
    チックフィルムでラミネートされたゴム栓を金型内に挿
    入し、最後に下側蓋体を射出成することにより、上側
    蓋体・ゴム栓表面のラミネート部・下側蓋体が溶融成
    一体化されることを特徴とするプルトップ付き輸液用栓
    体の製造方法。
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