JP2810800B2 - 輸液用キャップの製造方法 - Google Patents

輸液用キャップの製造方法

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JP2810800B2
JP2810800B2 JP3054453A JP5445391A JP2810800B2 JP 2810800 B2 JP2810800 B2 JP 2810800B2 JP 3054453 A JP3054453 A JP 3054453A JP 5445391 A JP5445391 A JP 5445391A JP 2810800 B2 JP2810800 B2 JP 2810800B2
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稔 市田
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は輸液用ボトルの口部に
接合して用いられる合成樹脂製の輸液用キャップの製造
方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面にプラスチックフィルムがラ
ミネートされたゴム栓をキャップ枠体内部に融着一体化
した輸液用キャップが提供されている(特開平2−12
75号)。これはゴム栓の表面にラミネート加工により
プラスチックフィルムを形成した場合、このフィルムが
接液防止のための隔膜としての役割を果たすほか、ゴム
栓をキャップ枠体の内壁に加熱加圧により融着できるこ
とからゴム栓をキャップ枠体に確実に固定することがで
きる点にある。また隔膜とゴム栓間に間隙がなくなるの
で、針刺しによるその間隙内への薬液の侵入が阻止さ
れ、ゴム栓が接液し、針刺しの穴を通じてボトル内部の
薬液を汚染することが防止できる点にある。
【0003】また特開平2−1275号は、ゴム栓の
プラスチックフィルムをキャップ枠体に融着一体化する
方法として、あらかじめプラスチックフィルムとキャッ
プ枠体をそれぞれ加熱してヒートシールするか或は外部
から超音波を加えて融着する方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしゴム栓全体に
プラスチックフィルムを完全にラミネートした場合はゴ
ム栓の周端部及び周壁部がキャップ枠体に必要以上に固
定化されるので、ゴム全体の弾力性が阻害され、針刺し
がしにくくなる欠点がある。またたとえ針をボトル内部
に刺しても、通常輸液用ボトルは点滴用ボトルに代表さ
れる様に、上下逆様にして用いることが多いことから、
ゴムの弾力を十分利用して針刺しが行なわれていなけれ
ば、ゴム弾性による針の保持が不十分となり、針穴の隙
間から薬液が侵入し、ゴム栓が接液して、ボトル内部の
薬液を汚染するおそれもある。また針を抜く際にも復元
力が乏しいため、隔壁の穴が閉塞しにくく、液漏れが生
じ易い。
【0005】またプラスチックフィルム及びキャップ
枠体を加熱して相互に融着させる方法は、理論上は別と
して、実際の工程上では、フィルムとキャップ枠体の熱
容量が大きく異なる点及びフィルムの厚みが極めて薄い
ためと考えられるが、相互に均一にかつ変形することな
く融着一体化できる溶融状態を確保することは困難であ
るのが実情である。特にゴムとボトル内部とを隔離する
隔壁を構成するフィルムでは均一な厚みがコアリングト
ラブルとの関係で要求されるが、画一的なヒートシール
では均一厚みが得難い。
【0006】また、外部から超音波を加えて融着する方
法は、プラスチックフィルムがゴム栓にラミネートされ
ているため、ゴムが超音波を吸収してしまう結果、融着
できなくなり適当でない。
【0007】また特開平2−1275号は、この種の
ゴム栓を金型内に設置し、一度で射出成形する方法も提
案しているが、この方法も成形過程でゴム変形を起こ
し、所定形状のキャップが得難く、この種のキャップを
成形する方法としては好ましくない。またプルトップ付
きのキャップを得ることも困難である。
【0008】この発明の目的は、針刺しが容易にでき、
針刺しによってボトル内部の薬液を汚染するおそれもな
く、針を抜いても隔壁の穴が閉塞して液漏れが生じにく
く、また、プラスチックフィルムとキャップ枠体との融
着も確実にでき、かつ変形することなく均一な厚みで隔
壁を形成することができる輸液用キャップの製造方法を
提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、円盤テ−ブ
ル上に複数の金型を配置し、これらの金型を用いて、上
蓋を射出成形する工程と、該上蓋内部に、下面側にプラ
スチックフィルムがラミネートされたゴム栓をインサー
トする工程と、しかる後二色成形により、下蓋を前記上
蓋に成形一体化すると同時にプラスチックフィルムに下
蓋の上端開口部の周縁部を成形一体化する工程と、成形
一体化された製品を金型から取出す工程とを、この順に
遂行することを前提に、一つの金型で前記四工程中のあ
る工程を遂行後、前記円盤テ−ブルを回転させて他の金
型に移行し、他の工程を遂行することを特徴とする輸液
用キャップの製造方法である。
【0010】かかる方法を用いると、表面にプラスチッ
クフィルムがラミネートされたゴム栓を上蓋と下蓋との
間に内設した輸液用キャップにおいて、上記プラスチッ
クフィルムは、ゴム栓の下面側にのみラミネートされて
おり、下蓋の上端開口部の周縁部に成形一体化されてな
輸液用キャップが製造できる。
【0011】この場合、プラスチックフィルムの厚みと
しては0.2〜0.02mmが好ましい範囲である。0.
2mmを超えるとフィルムが厚くなりすぎ、針刺しの際フ
ィルムが破壊されやすくなる。0.02mm未満の場合で
は薄すぎて取扱いが困難となる。
【0012】ゴム栓に対するプラスチックフィルムのラ
ミネートの方法としては、特開平2−1275号に記載
の通り、ゴムの架橋成形と同時にプラスチックフィルム
をゴム表面にラミネートする方法が採用できるが、特に
限定されない。ゴム表面にラミネートする公知の方法で
あればすべて適用できる。また、プラスチックフィルム
もキャップの蓋と融着一体化できるものであればすべて
用いることができ、例えば上蓋及び下蓋の材料と同様
に、ポリエチレン、ポリプロピレンのほか、他にエチレ
ン酢酸ビニル、ポリエステルなどが単独又は組み合わせ
て使用できる。
【0013】
【作用】この発明は、円盤テ−ブル上に複数の金型を配
置し、これらの金型を用いて、上蓋を射出成形する工程
と、該上蓋内部に、下面側にプラスチックフィルムがラ
ミネートされたゴム栓をインサートする工程と、しかる
後二色成形により、下蓋を前記上蓋に成形一体化すると
同時にプラスチックフィルムに下蓋の上端開口部の周縁
部を成形一体化する工程と、成形一体化された製品を金
型から取出す工程とを、この順に遂行することを前提
に、一つの金型で前記四工程中のある工程を遂行後、前
記円盤テ−ブルを回転させて他の金型に移行し、他の工
程を遂行する製造方法であるので、変形することなく均
一な厚みで隔壁を形成することができる。
【0014】また、この発明の方法により製造された
ャップは、上記の通り、プラスチックフィルムがゴム栓
の下面側にのみラミネートされており、下蓋の上端開口
部の周縁部に成形一体化された構造であるので、ゴム栓
は弾力性を十分保持しており、針刺しが容易にできると
ともに、針をボトル内部に刺しても、ゴムの弾力を十分
利用して針刺しが行なわれていることから、ゴム弾性に
より針が十分保持されており、従来の様に、針穴の隙間
から薬液が侵入し、ゴム栓が接液して、ボトル内部の薬
液を汚染するおそれはまったくない。また針を抜く際に
も復元力が十分確保されているため、隔壁の穴が閉塞し
易く、液漏れのおそれもない。
【0015】
【実施例】図1はこの発明の方法により製造された輸液
用キャップの一実施例を示す断面図である。図において
1は上蓋、2は下蓋であり、その内部にゴム栓3が内設
されている。ゴム栓3の下面側の表面には、プラスチッ
クフィルム4がラミネートされており、ゴム栓3の下面
層を構成している。またプラスチックフィルム4は下蓋
2の上端開口部5の周縁部6に成形一体化されている。
なお、2a下蓋のフランジ部である。
【0016】従ってこのキャップを輸液用ボトルに
蓋のフランジ部2aで接合し、針をゴム栓3の表面から
ボトル内に刺し入れても、ゴム栓3は上蓋1及び下蓋2
には直接融着されていないので、ゴムの弾性力を十分発
揮することができるので、針刺しに応じてゴム栓は変形
する。因って容易に針刺しを行なうことができ、またボ
トル内部に挿入後もゴムの弾性力で針が保持され、針穴
の隙間から薬液が侵入することもない。
【0017】一方、図2は上蓋1にプルトップ7を同時
に形成した他実施例を示している。
【0018】図3はこの発明の方法を実施するための製
造装置の一例を示す概略平面図、図4はその概略側面図
である。
【0019】図においてTは二色成形用の円盤テーブル
であり、矢印で示す様に、時計回り方向に回転しながら
成形するもので、それぞれ金型8、9、10、11が設
置されている。
【0020】まず金型8では一次側成形機12により上
蓋1が成形される。次にこの一次側成形機12で成形さ
れた上蓋1は90°回転後、金型9で下面側にプラスチ
ックフィルムがラミネートされたゴム栓3がインサート
される。次にさらに90°回転後、二次側成形機13に
より金型10で下蓋2が成形一体化される。この際、下
蓋2は上蓋1に成形一体化すると同時に、上端開口部5
の周縁部6がプラスチックフィルム4に成形一体化す
る。成形一体化したキャップは次の90°回転後、金型
11で製品として取り出される。
【0021】なおこの発明は上記の実施例に限定され
るものではない。
【0022】
【発明の効果】以上の通りこの発明は、一旦上蓋を成形
し、ゴム栓をインサートした後に下蓋を成形するので、
プラスチックフィルムを下蓋に確実に融着することがで
きる。また、プラスチックフィルムは、下蓋の上端開口
部の周縁部において成形一体化される製造方法であるの
で、変形することもなく、また均一な厚みで隔壁を形成
することができる。
【0023】なお、この発明の方法により製造された輸
液用キャップは、隔壁を構成するプラスチックフィルム
がゴム栓の下面側にのみラミネートされており、下蓋の
上端開口部の周縁部に成形一体化されているので、針刺
しが容易にでき、また針刺しによってボトル内部の薬液
を汚染するおそれもなく、針を抜いても隔壁の穴が閉塞
して液漏れが生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る輸液用キャップの一実施例を示
す断面図である。
【図2】同他実施例を示す断面図である。
【図3】この発明の方法を実施するための製造装置の一
例を示す概略平面図である。
【図4】同概略側面図である。
【符号の説明】
1 上蓋 2 下蓋2a 下蓋のフランジ部 3 ゴム栓 4 プラスチックフィルム 5 上端開口部 6 周縁部7 プルトップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭63−66821号(実開 平1− 170236号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 平1−67077号(実開 平3− 5433号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61J 1/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤テ−ブル上に複数の金型を配置し、
    これらの金型を用いて、上蓋を射出成形する工程と、該
    上蓋内部に、下面側にプラスチックフィルムがラミネー
    トされたゴム栓をインサートする工程と、しかる後二色
    成形により、下蓋を前記上蓋に成形一体化すると同時に
    プラスチックフィルムに下蓋の上端開口部の周縁部を成
    形一体化する工程と、成形一体化された製品を金型から
    取出す工程とを、この順に遂行することを前提に、一つ
    の金型で前記四工程中のある工程を遂行後、前記円盤テ
    −ブルを回転させて他の金型に移行し、他の工程を遂行
    することを特徴とする輸液用キャップの製造方法。
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