JP2575430B2 - ポリ(p−フェニレンスルフィド)の製造方法 - Google Patents

ポリ(p−フェニレンスルフィド)の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリ(p−フェニレンスルフィド)の製造法
に関するものであり、さらに詳しくは高分子量のポリ
(p−フェニレンスルフィド)の製造方法に関するもの
である。
ポリ(p−フェニレンスルフィド)は、その優れた耐
熱性,耐薬品性を生かし電気,電子機器部材,自動車機
器部材として注目を集めている。また、射出成形,押出
成形等により各種成型部品,フィルム,シート,繊維等
に成型可能であり、耐熱性,耐薬品性の要求される分野
に幅広く用いられている。
[従来の技術] ポリ(p−フェニレンスルフィド)の製造法として
は、N−メチルピロリドン等の極性非プロトン溶媒中で
ジハロ芳香族化合物と硫化ナトリウム等のアルカリ金属
硫化物とを反応させる方法が特公昭45−3368号に開示さ
れている。
しかし、この方法で得られたポリマーでは分子量が低
いため、そのまま射出成形等の用途には使用できず、こ
の低分子量ポリマーを空気中で加熱酸化架橋させること
により高分子量化し成形加工用途に供されてきたが、こ
の高分子量化ポリマーでも高度の架橋,分岐によるため
か押出加工性に劣り、フィルム,繊維への成形が困難で
あった。
そこで重合反応により高分子量ポリ(p−フェニレン
スルフィド)を得る法が提案されている。体表的な例と
しては、特公昭52−12240号に開示されているように重
合助剤としてR−COOM(Rはヒドロカルビン基,Mはアル
カリ金属)を用い、その存在下で重合反応を行う方法で
ある。このようにして得られた高分子量ポリマーは、押
出加工性に優れ、フィルム,繊維等への適用性を有する
ものである。
しかしながら上記の方法では、高価なリチウム塩のみ
が高分子量化に顕著な効果を示すため、製造コストが大
となり工業的に不利である。一方、安価なナトリウム塩
では高分子量化が不十分なため、1分子当り3個以上の
ハロゲンを含有するポリハロ芳香族化合物等の架橋剤の
添加が必須となり、製造上の操作が煩雑になるばかりで
なく、得られたポリマーがゲル化しやすい等問題を有し
ている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は脂肪族カルボン酸ナトリウム塩の高分子量化
効果を著しく高めるリチウム塩と同等以上とすることに
より上記の欠点を解決した、高分子量ポリ(p−フェニ
レンスルフィド)の製造法を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 即ち本発明は一般式RCOONa(Rは炭素数1〜20を有す
る脂肪族炭化水素基)で示される脂肪族カルボン酸のナ
トリウム塩の存在下、極性非プロトン溶媒中でアルカリ
金属硫化物を加熱,脱水する際に、水をアルカリ金属硫
化物1モル当り5〜20モル添加した後脱水することによ
り脱水組成物を形成し、ひき続いて上記脱水組成物とp
−ジハロベンゼンとを反応させることを特徴とするポリ
(p−フェニレンスルフィド)の製造に関するものであ
る。以下にその詳細について説明する。
本発明において使用される重合助剤は一般式RCCONa
(Rは炭素数1〜20を有する脂肪族炭化水素基)で示さ
れる脂肪族カルボン酸のナトリウム塩である。これら脂
肪族カルボン酸ナトリウムの若干の例としては酢酸ナト
リウム,プロピオン酸ナトリウム,イソブチル酸ナトリ
ウム,n−酪酸ナトリウム,n−吉草酸ナトリウム,iso−吉
草酸ナトリウム,ヘキサン酸ナトリウム,ヘプタン酸ナ
トリウム,オクタン酸ナトリウム,n−ノナン酸ナトリウ
ム,2−メチルオクタン酸ナトリウム,n−デカン酸ナトリ
ウム,ウンデシル酸ナトリウム,ドデカン酸ナトリウ
ム,オクタデカン酸ナトリウム,ノナデカン酸ナトリウ
ム,ヘンエイコサン酸ナトリウムおよびそれらの混合物
が挙げられる。またこれらの無水塩,含水塩いずれであ
っても使用可能である。またこれら脂肪族カルボン酸ナ
トリウムの添加量はp−ジハロベンゼン1モル当り0.05
〜4モル、好ましくは0.1〜2モルが適当である。添加
量が少なすぎる高分子量化の効果が十分でなく、一方多
すぎると反応缶の攪拌が困難になる等不都合が生じ好ま
しくない。また、上記脂肪族カルボン酸ナトリウムの添
加時期としては、アルカリ金属硫化物の脱水に先立って
系内に添加する必要がある。
本発明において、アルカリ金属硫化物を脱水する際に
系内に添加する水とは、アルカリ金属硫化物やカルボン
酸塩等の結晶水とは異なる自由な水を指すものであり、
上記結晶水等は含まれていない。このような自由な水が
脱水前の系内にアルカリ金属硫化物1モル当り5〜20モ
ル添加されることが本発明の効果を発揮する上で重要で
ある。この添加水の量が5モルより少ないと脂肪族カル
ボン酸ナトリウムの高分子量効果を高めるのに十分でな
く、一方20モルより多いと脱水時のエネルギー使用量が
多くなるため経済的に不利である。
また脂肪族カルボン酸ナトリウムの高分子量化効果を高
めるためには、アルカリ金属硫化物の脱水前の系内のア
ルカリ金属硫化物,極性非プロトン溶媒,脂肪族カルボ
ン酸ナトリウム、および上記特定量の水を同時に存在さ
せることが重要であり、上記4成分を共存させた後脱水
することにより本発明の目的が達せられる。
本発明で使用するアルカリ金属硫化物としては、硫化
リチウム,硫化ナトリウム,硫化カリウム,硫化ルビジ
ウム,硫化セシウムおよびそれらの混合物が挙げられ、
これらは水和物の形で使用されてもさしつかえない。こ
れらアルカリ金属硫化物は、水硫化アルカリ金属とアル
カリ金属塩基,硫化水素とアルカリ金属塩基とを反応さ
せることによって得られるが、p−ジハロベンゼンの重
合系内への添加に先立ってその場で調製されても、また
系外で調製されたものを用いてさしつかえない。上記ア
ルカリ金属硫化物中で本発明に使用するのに好ましいも
のは硫化ナトリウムである。
p−ジハロベンゼンを添加して重合を行う前には系内
の水を蒸溜等によって除去し、アルカリ金属硫化物1モ
ル当り約4モル以下にしておくことが好ましく、また重
合途中で系内の水の量を変化させることも可能である。
本発明で使用するp−ジハロベンゼンとしては、p−
ジクロルベンゼン,p−ジブロモベンゼン,p−ジヨードベ
ンゼンおよびそれらの混合物が挙げられるがp−ジクロ
ルベンゼンが好適である。またp−ジハロベンゼンに対
して30モル%未満であればm−ジクロルベンゼン等のm
−ジハロベンゼンやo−ジクロルベンゼンなどのo−ジ
ハロベンゼンおよびジクロルナフタレン,ジブロモナフ
タレン,ジクロルジフェニルスルホン,ジクロルベンゾ
フェノン,ジクロルジフェニルエーテル,ジクロルジフ
ェニルスルフィド,ジクロルジフェニル,ジブロモジフ
ェニル,ジクロルジフェニルスルホキシド等のジハロ芳
香族化合物を共重合してもさしつかえない。さらにポリ
マーの線状性を浸さない範囲において若干量の1分子当
り3個以上のハロゲンを含有するポリハロ芳香族化合
物、例えばトリクロルベンゼン,トリブロモベンゼン,
トリヨードベンゼン,テトラクロルベンゼン,トリクロ
ルナフタレン,テトラクロルナフタレン等を組み合わせ
て使用することもできる。
本発明で使用する重合溶媒としては極性溶媒が好まし
く、特に非プロトン性が高温でアルカリに対して安定な
溶媒が好ましい。例えばN,N−ジメチルアセトアミド,N,
N−ジメチルホルムアミド,ヘキサメチルホスホルアミ
ド,N−メチル−ε−カプロラクタム,N−エチル−2−ピ
ロリドン,N−メチル−2−ピロリドン,1,3−ジメチルイ
ミダゾリジノン,ジメチルスルホキシド,スルホラン,
テトラメチル尿素等およびその混合物が挙げられる。
重合は200〜300℃、好ましくは220〜280℃にて0.5〜3
0時間好ましくは1〜15時間撹拌下に行われる。また本
発明において使用されるアルカリ金属硫化物とp−ジハ
ロベンゼンの使用量はモル比で(アルカリ金属硫化
物):(p−ジハロベンゼン)=1.00:0.90〜1.10の範
囲が好ましく、使用される極性非プロトン溶媒の量は重
合によって生成するポリマーが3〜60重量%、好ましく
は7〜40重量%となる範囲で使用することができる。
このようにして得られた反応混合物からのポリ(p−
フェニレンスルフィド)の回収は従来の通常の技術を使
用すればよく、例えば溶媒を蒸留,フラッシング等によ
り回収した後、ポリマーを水洗し回収する方法や、反応
混合物を過し溶媒を回収した後、ポリマーを水洗し回
収する方法等が挙げられる。ただし、ポリマーの着色や
ゲルの生成等を防止するため、ポリマーにできるだけ熱
履歴を与えない方法、即ち反応混合物を過し、溶媒を
回収した後、ポリマーを水洗し回収する方法が好まし
い。
本発明のポリ(p−フェニレンスルフィド)はその構
成単位として を70モル%以上含有している必要がある。構成単位の30
モル%未満であれば、m−フェニレンスルフィド単位 ,o−フェニレンスルフィド単位 フェニレンスルフィドスルホン単位 フェニレンスルフィドケトン単位 フェニレンスルフィドエーテル ジフェニレンスルフィド単位 等の共重合単位を含有していてもさしつかえない。
以上のようにして得られたポリ(p−フェニレンスル
フィド)は、直鎖状に高分子量化されているので射出成
形のみならず、繊維,フィルム,パイプ等の押出成形品
として用いるのに好適である。また必要に応じてガラス
繊維,炭素繊維,アルミナ繊維等のセラミック繊維,ア
ラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維,金属繊維,チ
タン酸カリウムウィスカー等の補強用充てん剤や炭酸カ
ルシウム,マイカ,タルク,シルカ,硫酸バリウム,硫
酸カルシウム,カオリン,クレー、バイロフェライト,
ベントナイト,セリナイト,ゼオライト,ネフェリンシ
ナイト,アタパルジャイト,ウォラストナイト,フェア
イト,ケイ酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ドロマイ
ト,三酸化アンチモン,酸化亜鉛,酸化チタン,酸化マ
グネシウム,酸化鉄、二酸化モリブテン,黒鉛,石こ
う,ガラスビーズ,ガラスパウダー,ガラスバルーン,
石英,石英ガラス等の無機充てん剤や有機,無機顔料を
配合することもできる。
また、芳香族ハドロキシ誘導体などの離型剤,シラン
系、チタネート系のカップリング剤,滑剤,耐熱安定
剤、耐候性安定剤,結晶該剤,発泡剤,防錆剤,イオン
トラップ剤,難燃剤,難燃助剤等を必要に応じて添加し
てもよい。
さらに必要に応じて、ポリエチレン,ポリブタジエ
ン,ポリイソプレン,ポリクロロプレン,ポリスチレ
ン,ポリブテン,ポリα−メチルスチレン,ポリ酢酸ビ
ニル,ポリ塩化ビニル,ポリアクリル酸エステル,ポリ
メタクリル酸エステル,ポリアクリロニトリル,ナイロ
ン6,ナイロン66,ナイロン610,ナイロン12,ナイロン11,
ナイロン46等のポリアミド,ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリブチレンテレフタレート,ポリアリレート等の
ポリエステル,ポリウレタン,ポリアセタール,ポリカ
ーボネート,ポリフェニレンオキシド,ポリスルホン,
ポリエーテルスルホン,ポリアリルスルホン,ポリエー
テルケトン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリイミ
ド,ポリアミドイミド,シリコーン樹脂,フェノキシ樹
脂,フッ素樹脂などの単独重合体、ランダムまたはブロ
ック、グラフト共重合体の一種以上を混合して使用する
こともできる。
[実施例] 以下本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例中で製造したポリ
(p−フェニレンスルフィド)の溶融粘度の測定は、高
化式フローテスター(ダイス;φ=0.5mm,L=2mm)によ
り、300℃,10kg荷重で測定した。
実施例1 500ml容量のオートクレーブに硫化ナトリウムNa2S・
2.9H2O 0.5モル,N−メチル−2−ピロリドン(以下NMP
と略す)125ml,酢酸ナトリウム0.15モルおよび蒸留水8.
3モルを入れ窒素気流下撹拌して200℃まで昇温し、165.
4gの水,14.8gのNMPを留去した。系を170℃まで冷却した
後、p−ジクロルベンゼン(以下p−DCBと略す)0.49
モルをNMP42mlとともに添加し、窒素気流下に系を封
入,昇温して245℃で5時間重合を行った。重合終了後
系を冷却し、内容物を水中におけ、約5の温水で洗
浄、過をくり返した後、メタノールで1回洗浄し一晩
加熱真空乾燥を行って白色,小顆粒状のポリ(p−フェ
ニレンスルフィド)を得た。ポリマー収率は95%,溶媒
粘度は215Pa.sであった。(表1参照) 実施例2〜8 実施例1と同様の操作で仕込モノマー比(Na2S/p−DC
Bモル比),添加水量(添加水/Na2Sモル比),脂肪族カ
ルボン酸ナトリウムの種類および添加量(RCOONa/Na2S
モル比),重合温度,重合時間を変えて重合を行った。
結果を表1に示す。
比較例1 添加水を加えなかったことおよび重合を230℃で2時
間,265℃で2時間行ったことを除いて実施例1と同様の
操作で重合を行った。得られたポリマーは小顆粒状で収
率95%,溶融粘度75Pa.sであり、添加水を加えない酢酸
ナトリウム単独系では高分子量化効果に乏しいことを示
している。(表1参照) 比較例2 添加水を硫化ナトリウムに対し3倍モル添加したこと
をおよび仕込モノマー比を1.00としたことを除いて実施
例1と同様の操作で重合を行った。得られたポリマーは
小顆粒状で収率92%,溶融粘度116Pa.sであり、添加水
量が少ないと高分子量化効果が十分高められていないこ
とを示している。(表1参照) 比較例3 硫化ナトリウムとして9水塩を用い仕込モノマー比を
1.00としたことと、添加水を加えなかったことおよび酢
酸ナトリウムとして3水塩を用いたことを除いて実施例
1と同様の操作で重合を行った。得られたポリマーは小
顆粒状で収率93%,溶倍粘度102Pa.sであり、重合系中
に存在する水が結晶水の形で存在した場合には、高分子
量化効果への寄与に乏しいことを示している。(表1参
照) 比較例4 NMP非存在下、硫化ナトリウム,酢酸ナトリウム,添
加水を加熱し、200℃まで脱水した後、NMPを添加し再度
200℃まで加熱,脱水したことを除いて実施例1と同様
の操作で重合を行った。得られたポリマーは粉末状で収
率93%,溶融粘度41Pa.sであり、実施例に比べ低い溶融
粘度であった。(表1参照) 比較例5 NMP中で硫化ナトリウムに対し2倍モルの添加水と酢
酸ナトリウムを加熱し200℃まで脱水した後、硫化ナト
リウムと硫化ナトリウムに対し3倍モルの添加水を加
え、再度200℃まで加熱,脱水したことを除いて、実施
例1と同様の操作で重合を行った。得られたポリマーは
小顆粒状で収率92%,溶融粘度94Pa.sであり、実施例に
比べ低い溶融粘度であった。(表1参照) 比較例6 酢酸ナトリウムを脱水終了後,p−DCB,NMPとともに添
加したことを除いて実施例1と同様の操作で重合を行っ
た。得られたポリマーは小顆粒状で収率92%,溶融粘度
83Pa.sで、実施例に比べ低い溶倍粘度であった。(表1
参照) これらの例(比較例1〜6)からわかるように、脱水
時にNMP,硫化ナトリウム,カルボン酸ナトリウム,特定
量の添加水が共存しない場合には高分子量化効果に乏し
く、上記4成分の共存系を脱水することにより、本発明
の効果が発揮されることを示している。
[発明の効果] 以上説明から明らかなように本発明によれば、重合助
剤として脂肪族カルボン酸ナトリウム塩を用いても高分
子量のポリ(p−フェニレンスルフィド)が得られ、こ
のようにして得られたポリ(p−フェニレンスルフィ
ド)は射出成形用途のみならず、フィルム,繊維等の押
出成形用途にも好適である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式RCOONa(Rは炭素数1〜20を有する
    脂肪族炭化水素基)で示される脂肪族カルボン酸のナト
    リウム塩の存在下、極性非プロトン溶媒中でアルカリ金
    属硫化物を加熱,脱水する際に、水をアルカリ金属硫化
    物1モル当り5〜20モル添加した後脱水することにより
    脱水組成物を形成し、ひき続いて上記脱水組成物とp−
    ジハロベンゼンとを反応させることを特徴とするポリ
    (p−フェニレンスルフィド)の製造方法。
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