JPH03210334A - 高分子量ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

高分子量ポリアリーレンスルフィドの製造方法

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JPH03210334A
JPH03210334A JP2004627A JP462790A JPH03210334A JP H03210334 A JPH03210334 A JP H03210334A JP 2004627 A JP2004627 A JP 2004627A JP 462790 A JP462790 A JP 462790A JP H03210334 A JPH03210334 A JP H03210334A
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Japan
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mol
polymerization
polyarylene sulfide
water
polymer
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JP2004627A
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Hiroshi Inoue
洋 井上
Takehiko Sakane
毅彦 坂根
Riichi Kato
利一 加藤
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TOUSOO SASUTEIILE KK
Toso Susteel Co Ltd
Tosoh Corp
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TOUSOO SASUTEIILE KK
Toso Susteel Co Ltd
Tosoh Corp
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はポリアリーレンスルフィドの製造法に関するも
のであり、さらに詳しくは高分子量のポリアリーレンス
ルフィドの製造法に関するものである。
ポリフェニレンスルフィド(以下PPSと略す)を代表
とするポリアリーレンスルフィドは、その優れた耐熱性
、耐薬品性を生かして電気、電子機器部材、自動車機器
部材として注目を集めている。
また、射出成形、押出成形等により各種成型部品。
フィルム、シート、繊維等に成形可能であり、耐熱性、
耐薬品性の要求される分野に幅広く用いられている。
[従来の技術] ポリアリーレンスルフィドの製造法としては、N−メチ
ルピロリドン等の有機アミド溶媒中でジハロ芳香族化合
物と硫化ナトリウム等の硫黄源とを反応させる方法が特
公昭45−3368号に開示されている。
しかし、この方法で得られたポリマーでは分子量が低い
ため、そのまま射出成形等の用途には使用できず、この
低分子量ポリマーを空気中で加熱酸化架橋させることに
より高分子量化し成形加工用途に供されてきたが、この
高分子量化ポリマーでも高度の架橋1分岐によるためか
押出加工性に劣り、フィルム、繊維への成形が困難であ
った。
そこで重合反応により高分子量ポリアリーレンスルフィ
ドを得る方法が提案されている。代表的な例としては、
特公昭52−12240号に開示されているように重合
助剤としてR−COOM(Rはヒドロカルビル基9Mは
アルカリ金属)を用い、その存在下で重合反応を行う方
法である。
このようにして得られた高分子量ポリマーは、押出加工
性に優れ、フィルム、繊維等への適用性を有すると考え
らでいる。
しかしながら、上記方法では使用する重合助剤は硫化ナ
トリウムとほぼ等モル量必要であり、さらに高分子量化
に効果の大きな酢酸リチウムは高価なため製造コストが
大きくなり、工業的に不利である。また、この方法の別
の問題点は、多量の水溶性有機酸塩を重合系に共存させ
て重合を行うために、重合後の処理廃水に多量の有機酸
塩が混入することとなり、公害上の問題を生ずる恐れが
あり、またそれを除外するためには多大の費用を必要と
することである。
また、米国特許4038263号には、重合助剤として
ハロゲン化リチウムの使用が開示されている。重合助剤
としてハロゲン化リチウムを用いれば、上記公害上の問
題および廃水処理問題は解消されるが、ハロゲン化リチ
ウムは酢酸リチウム等に比べて高分子量化の効果が乏し
く、高分子量ポリマーを得るためには特公昭54−87
19号に開示されているように1分子当り3個以上のハ
ロゲンを含有するポリハロ芳香族化合物等の架橋剤の添
加が必須となり、製造上の操作が煩雑となる。また別の
問題点としては、ハロゲン化リチウムを重合助剤に用い
た場合、ポリマーの反応缶への付着が多いことが挙げら
れる。
一方、重合を前段および後段の二段階で実施し、その際
、前段と後段で重合温度および系内水分量を変化させポ
リアリーレンスルフィドを直鎖状に高分子量化する方法
が特開昭61−7332号。
特開昭62−149725号に開示されている。
しかしながらこの方法では前段重合を比較的低温で長時
間実施しないと高分子量化しないため、重合時間が長く
なり、その結果生産性の低下を招くという欠点を有して
いる。
また、超高分子量のポリアリーレンスルフィドを得る方
法としては、重合を3段階、即ちプレポリマー生成工程
、プレポリマー単離洗浄工程、プレポリマー再重合工程
に分けて実施する方法が特開昭61−66720号に開
示されている。
しかしながら方法では重合に長時間を必要とする上にプ
レポリマーを一旦単離する工程が必須であり、製造上の
操作が煩雑となるため実用性に乏しい。
一方これらの欠点を改良する方法として、前段重合温度
を高めることにより重合時間を短縮し、生産性を向上す
る方法が特開昭63−39926号、特開平1−263
119号に開示されている。
しかしながら、これらの方法では、重合時間は短縮され
るものの得られるポリマーの分子量が制約を受け、充分
に高分子量化したポリアリーレンスルフィドは得られて
いない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記従来のポリアリーレンスルフィドの製造
法の欠点を解決した高分子量のポリアリーレンスルフィ
ドの製造法を提供するものである。
【課題を解決するための手段] 即ち本発明は有機アミド溶媒中でジハロ芳香族化合物と
硫黄源とを反応させポリアリーレンスルフィドを製造す
る際に、少なくとも下記の3工程を経由することを特徴
とする高分子量ポリアリーレンスルフィドの製造方法に
関する。
第1工程:硫黄源1モル当り2.4モル以下の水を存在
させ、ジハロ芳香族化合物の転化率が99モル%以上と
なるまで重合を行う工程。
第2工程:第1工程終了後の反応液中に残存するジハロ
芳香族化合物の量を第1工程終了直後の量に対し少なく
とも50%以下に減少させる残存ジハロ芳香族化合物の
除去工程。
第3工程:第1工程で用いた硫黄源1モルに対し、4〜
7モルの水を存在させ重合を継続する工程。
以下に本発明の詳細について説明する。
本発明の特徴は少なくとも下記の3工程を経由して短時
間で経済的に高分子量ポリアリーレンスルフィドを製造
する点にあり、以下に各工程について詳細に説明する。
く第1工程〉 高分子量ポリアリーレンスルフィドを得るためのプレポ
リマーを製造する工程であり、その重合条件については
重合系内の水分量を硫黄源1モル当り、2.4モル以下
にすることと、ジハロ芳香族化合物の転化率が99モル
%以上となるまで重合を実施するという2つの条件を満
たせば、特に制限はなく、公知の方法により重合を実施
すればよい。ここでジハロ芳香族化合物(DHA rと
略す)の転化率は下式を用いて算出したものである。
転化率(%) −too−i(DIIAr残存Il(モ
ル) −DIIAr過剰量(モル) /DIIAr仕込
量 (モル))X100 ここでDHA r過剰量とは仕込時にDHArを脱水終
了時に存在する硫黄源に対し等モル量以上に添加した場
合の過剰量を意味するものである。
ジハロ芳香族化合物の転化率が99モル%未満では、第
2工程における未反応ジハロ芳香族化合物の除去が煩雑
であるばかりでなく、第3工程における高分子量化の際
、分解等副反応が起こりやすくなるため適当ではない。
より一層の高分子量化を達成するためにはジハロ芳香族
化合物の転化率が99.1〜99.9モル%の範囲にあ
ることが好ましい。
重合系内の水分量は硫黄源1モル当り2.4モル以下、
好ましくは0.3モル〜1.8モルに調節すると良好な
結果が得られる。水分量が2.4モルを超えると分解等
好ましくない副反応が起こりやすくなるため適当ではな
い。一方、水分量が0.3モル以下であると硫黄源の溶
媒への溶解性が劣るためか重合がうまく進行せずポリマ
ーが得られにくい。
また第1工程において得られるプレポリマーの溶融粘度
に関しては特に制限はないが、第3工程において一層の
高分子量化を達成するためには50ボイズ以上、好まし
くは200ポイズ以上、さらに好ましくは500ボイズ
以上とすることが望ましい。
く第2工程〉 第1工程終了後の系内に残存するジハロ芳香族化合物の
除去工程である。残存ジハロ芳香族化合物の少なくとも
50%、好ましくは70%〜99%が除去できるならば
、どの様な方法で除去してもかまわないが、例えば、第
1工程終了後の反応液を部分的にフラッシュすることに
より、溶媒。
系内残存水とともにジハロ芳香族化合物を除去する方法
や、第1工程終了後の系を減圧とし、減圧蒸留によりジ
ハロ芳香族化合物を除去する方法、第1工程終了後の反
応液を冷却、水を添加した後加熱し、ジハロ芳香族化合
物を共沸除去する方法が好適に用いられる。
く第3工程〉 重合系内の水分量を第1工程で用いた硫黄源1モルに対
し4〜7モルに調節し、重合を行い、ポリアリーレンス
ルフィドを高分子量化させる工程である。系内の水分量
が第1工程で用いた硫黄源1モル当り4モルより少ない
と系が不安定となりポリマーの分解が起こりやすいため
好ましくない。
一方、系内の水分量が7モルを超えるとポリマーの溶解
性が著しく悪化しポリマーの析出が起こるため、高分子
量化しないばかりでなく、系内の圧力がかなり高くなっ
てしまうため好ましくない。
重合条件については、上記の系内水分量の規定を満たせ
ば特に制限はなく公知の方法により実施すればよく例え
ば200〜300℃にて0.5〜30時間重合すればよ
いが、短時間での高分子量化を達成するためにはより好
ましくは240〜290℃にて1〜15時間という条件
が好適に用いられる。また、必須ではないが、ポリマー
末端の活性化を図る目的で塩基を第2工程または第3工
程で系内に添加してもよい。ここで用いる塩基としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物や炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金
属炭酸塩が好適に用いられ、その添加量としては第1工
程で用いられる硫黄源1モルに対しo、oos〜θ、1
0モルが適当である。
次に本発明で用いられる原料に関して説明する。
本発明で用いられる硫黄源としてはアルカリ金属硫化物
が好ましく、例えば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、
硫化カリウム、硫化ルビジウム。
硫化セシウムおよびそれらの混合物が挙げられる。
これらアルカリ金属硫化物は、水硫化アルカリ金属とア
ルカリ金属塩基、硫化水素とアルカリ金属塩基とを反応
させることによって得られるが、ジハロ芳香族化合物の
重合系内への添加に先立ってその場で調製されても、ま
た、系外で調製されたものを用いてもさしつかえない。
上記アルカリ金属硫化物中で本発明に使用するのに好ま
しいものは硫化ナトリウムである。
本発明で使用するジハロ芳香族化合物としては、p−ジ
クロルベンゼン、m−ジクロルベンゼン。
0−ジクロルベンゼン、p−ジブロモベンゼン2p−シ
ョートベンゼン、ジクロルナフタレン、ジブロムナフタ
レン、ジクロルジフェニルスルホン。
ジクロルベンゾフェノン、ジクロルジフェニルエーテル
、ジクロルジフェニルスルフィド、ジクロルジフェニル
、ジブロモジフェニル、ジクロムシフェニルスルホキシ
ド等およびそれらの混合物が挙げられるが、p−ジハロ
ベンゼンが好ましく、特にp−ジクロルベンゼンが好適
である。さらにポリマーの線状性を侵さない範囲におい
て若干量のポリハロ芳香族化合物、例えばトリクロルベ
ンゼン、トリブロモベンゼン、トリヨードベンゼン。
テトラクロルベンゼン、トリクロルナフタレン。
テトラクロルナフタレン等を組み合わせて使用すること
もできる。
本発明で使用する重合溶媒としては非プロトン性で高温
でアルカリに対して安定な有機アミド溶媒が好ましい。
例えばN、N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メ
チル−ε−カプロラクタム、N−エチル−2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、  1.3−ジメチ
ルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素等およびその混
合物が挙げられる。
これら溶媒の使用量は、重合終了時のポリマー濃度が5
〜60重量%、好ましくは10〜50重量%となる様に
用いることが好ましい。
また、本発明において使用される硫黄源とリフ1口芳香
族化合物の使用量はモル比で(硫黄源)=(ジハロ芳香
族化合物)−1,oo:o、95〜1.10、好ましく
は1.00:0.98〜1.05の範囲が好ましい。
このように3つの工程を経て得られた反応混合物からポ
リアリーレンスルフィドの回収は従来の通常の技術を使
用すればよく、例えば溶媒を蒸留。
フラッシング等により回収した後、ポリマーを水洗し回
収する方法や、反応混合物を濾過し溶媒を回収した後、
ポリマーを水洗し回収する方法等が挙げられる。ただし
、ポリマーの着色やゲルの生成等を防止するため、ポリ
マーにできるだけ熱履歴を与えない方法、即ち反応混合
物を濾過し、溶媒を回収した後、ポリマーを水洗し回収
する方法が好ましい。本発明の方法により得られるポリ
アリーレンスルフィドの具体例としては、ポリ(pとし
て挙げられるが、他にもポリフェニレンスルこれら繰り
返し単位を二つ以上含んだ共重合体も挙げられる。
以上のようにして得られたポリアリーレンスルフィドは
、直鎖状に高分子量化されているので射出成形のみなら
ず、繊維、フィルム、バイブ等の押出成形品として用い
るのに好適である。また必要に応じてガラス繊維、炭素
繊維、アルミナ繊維等のセラミック繊維、アラミド繊維
、全芳香族ポリエステル繊維、金属繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカー等の補強用光てん剤や炭酸カルシウム。
マイカ、タルク、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、カオリン、クレー、パイロフェライト。
ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、ネフエリンシ
ナイト、アタパルジャイト、ウオラストナイト、フェラ
イト、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、トロマイ
トイ、三酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化
マグネシウム、酸化鉄。
二硫化モリブデン、黒煙1石こう、ガラスピーズ。
ガラスパウダー ガラスパル−22石英1石英ガラス等
の無機充てん剤や有機、無機顔料を配合して使用するこ
とも可能である。
また、離型剤、シラン系、チタネート系のカップリング
剤、滑剤、耐熱安定剤、耐候性安定剤。
結晶核剤2発泡剤、防錆剤、イオントラップ剤。
難燃剤、難燃助剤等を必要に応じて添加してもよい。
さらに必要に応じて、ポリエチレン、ポリブタジェン、
ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリスチレン、ポ
リブテン、ポリα−メチルスチレン、ポリ酢酸ビニル、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ナイロン6、
ナイロン66゜ナイロン610.ナイロン12.ナイロ
ン11゜ナイロン46等のポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ボリアリ
レート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリルスルホン
、ポリエーテルケトン。
ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド2ポリアミド
イミド、シリコーン樹脂、フェノキシ樹脂1フツ素樹脂
などの単独重合体、ランダムまたはブロック・グラフト
共重合体の一種以上を混合して使用することもできる。
[実施例] 以下本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例中で製造したポリアリ
ーレンスルフィドの溶融粘度の測定は、高化式フローテ
スター(ダイス;φ−0,5關。
L=2重量)により、300℃、10kg荷重で測定し
た。
実施例1 く第1工程〉 151容量のオートクレーブに硫化ナトリウムCNa 
 S 中2− 91(20) 14− 65モル、N一
メチルー2−ピロリドン(以下NMPと略す)51を入
れ、窒素気流下攪拌して205℃まで昇温し、450.
9gの水、2.3gのNMPを留去した。この際、0.
29モルの硫化ナトリウムが硫化水素に分解、消失した
。系を170℃まで冷却した後、p−ジクロルベンゼン
(以下DCBと略す)14.5モルを添加し窒素気流下
に系を封入、昇温して225℃で2時間さらに250℃
で3時間重合を行った。重合終了後系を室温まで冷却し
、スラリー中の残存DCBをガスクロにより求め前述の
式を用いて転化率を算出したところ99.7%であった
。また上記スラリーの一部をサンプリングし、濾過、水
洗をくり返しポリマーを単離、溶融粘度を測定したとこ
ろ340ポイズであった。
く第2工程〉 第1工程終了後のスラリー532.1g(第1工程で用
いたN a 2 S仕込み量0.9モルに相当)蒸溜水
9モル、水酸化ナトリウム0.018モルを1ぶ容量の
オートラ1/−ブに仕込み窒素気流下撹拌して120℃
まで昇温し、88.1gの水。
6.1のNMPおよび2.3gのDCBを留去した。
く第3工程〉 第2工程終了後、窒素気流下系を封入、昇温して250
℃で3時間重合を行った。重合終了後系を冷却し内容物
を大量の水中に投じポリマーを完全に沈殿させた。この
様にして得られたスラリーを100メツシユのスクリー
ンでふるい分けし、スクリーン上の顆粒状ポリマーを分
離し、温水でくり返し洗浄した後希塩酸で洗浄し、さら
にメタノールで洗浄、−晩加熱真空乾燥を行いポリマー
を単離した。得られたポリマーの収率は87%。
溶融粘度は5350ポイズであった。
実施例2〜4 第3工程における重合条件(重合温度2重合時間)を変
更した以外は実施例1と同様の操作を行った。結果を表
1にまとめて示す。
実施例5 第2工程における脱水到達温度を117℃とし、系内の
水分量を第1工程で使用した硫化ナトリウム1モル当り
6.2モルに調節したことを除いて実施例1と同様の操
作を行った。結果を表1にまとめて示す。
実施例6 第1工程における硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼ
ンのモル比を1.QOと、第2工程における脱水到達温
度を122℃に設定、系内水分量を第1工程で使用した
硫化ナトリウム1モル当り4.4モルに調節したことを
除いて実施例1と同様の操作を行った。結果をまとめて
示す。
実施例7 第1工程の重合を250℃で3時間行ったことを除いて
実施例1と同様の操作を行った。結果を表1にまとめて
示す。
実施例8 く第1工程〉 重合を250℃、3時間行ったことを除いて実施例1と
同様の操作を行った。得られたポリマーの溶融粘度は2
30ボイズ、p−ジクロルベンゼンの転化率は99.2
%であった。
く第2工程〉 第1工程で得られたスラリー532.1g(第1工程で
用いたNa2S  O,9モルに相当)。
水酸化ナトリウム0.018モルを11容量のオートク
レーブに仕込み、減圧下撹拌して95℃まで昇温し9.
2gの水41.1gのNMPおよび0.96gのDCB
を留去した。
く第3工程〉 第2工程終了後、60.7gの蒸溜水。
41.1gのNMPを添加し、昇温したことを除いて実
施例1と同様の操作を行った。得られたポリマーの収率
は81%、溶融粘度は2670ポイズであった。
実施例9 く第1工程〉 実施例6と同様の操作を行った。
く第2工程〉 98℃まで減圧蒸留したことを除いて実施例8と同様の
操作を行い、11.4gの水、31.2g(7)NMP
および1.08gのDCBを留去した。
く第3工程〉 第2工程終了後、72.8gの蒸溜水。
31.2gのNMPを添加し、昇温したことを除いて実
施例1と同様の操作を行った。
得られたポリマーの収率は79%、溶融粘度は6420
ポイズであった。
比較例1 第2工程を省略し、かつ蒸溜水を81g添加し、第3工
程での水分量を第1工程で用いた硫化ナトリウム1モル
に対して6.2モルに調節したことを除いて実施例1と
同様の操作を行った。得られたポリマーの収率は90%
、溶融粘度は460ボイズであり、実施例1に比べ低い
溶融粘度であった。(表1参照) 比較例2 第2工程における脱水到達温度を130℃とし、系内の
水分量を第1工程で使用した硫化ナトリウム1モル当り
3.8モルに調節したことを除いて実施例6と同様の操
作を行った。得られたポリマーの溶融粘度は140ボイ
ズと実施例1に比べ低い溶融粘度であった。(表1参照
) 比較例3 第2工程終了後、蒸溜水32.4gを追加、昇温したこ
と、および第3工程の重合を240℃で行ったことを除
いて実施例1と同様の操作を行った。得られたポリマー
の溶融粘度は890ポイズと実施例に比べ低い溶融粘度
であった。(表1参照) 比較例4 第1工程において硫化ナトリウムの脱水を省略し、重合
を210℃で5時間行ったことを除いて実施例1と同様
の操作を行ったところポリマーの分解が起こった。(表
1参照) 比較例5 第1工程の重合を200℃で0.5時間m合したことを
除いて実施例1と同様の操作を行ったところポリマーの
分解が起こった。この様に第1工程終了時の転化率が9
9モル%未満では高分子量化が達成されないことを示し
ている。(表1参照)比較例6 特開昭61−7332に開示された方法による本発明の
範囲外の操作を以下に例示する。
151オートクレーブにNMP 8. 25j2 。
Na2S”5H2018,75モルを仕込み窒素気流下
撹拌して205℃まで昇温し、水1250g、NMP2
4gを留去した。この際0.38モルのN a 2 S
がH2S !=分解、消失シた。系を130℃まで冷却
した後、DCBl8.74モルとNMPo、96jlと
を加え、210℃で10時間重合を行った。DCBの転
化率は96,2%であり、溶融粘度は130ボイズであ
った。
このスラリー904 g (N a 2 S仕込み量1
.2モルに相当)を11容量のオートクレーブに仕込み
、窒素気流下系を封入、昇温しで250℃で5時間重合
を行った。冷却後スラリー150gをサンプリングし、
DCBの転化率および溶融粘度をシj定した。DCB転
化率は99.2%、溶融粘度は135ボイズであった。
残りのスラリーに水49.0g(系内の水分量(H20
/Na25)を4.5に調節)を添加し、窒素気流下系
を封入し、250℃に昇温10時間重合させた。実施例
1の第3工程で行ったのと同様な方法でポリマーを単離
した。得られたポリマーの収率は65%、溶融粘度は8
80ボイズであった。この様にして先行特許に記載され
た方法、即ち本発明におけるDCB除去工程(第2工程
)を行わない場合には高分子量化が十分に達成できない
ことを示している。
比較例7 特開昭63−39926に開示された方法による本発明
の範囲外の操作を以下に例示する。
1、、i2オートクレーブにNMP 495 g。
Na2S”5H201,00モルを仕込み、窒素気流下
撹拌して205℃まで昇温し、水4.20モル、NMP
o、08モルを留去した。
この際0.02モルのNa  SがH2Sに分解。
消失した。約140℃まで冷却した後、DCBl、0θ
モルを加え、250℃で2時間重合を行った。室温まで
冷却した後、スラリーを一部サンプリングし、DCBの
転化率および溶融粘度を測定したところ、それぞれ92
.8%、110ポイズであった。
この系に直ちに水4.15モルを添加、260℃に昇温
して3時間重合を行った。重合終了後系を冷却し、得ら
れたスラリーを目開き0.1mmのスクリーンを用いて
ふるい分けた後、得られた顆粒状ポリマーを数回水洗し
、100℃で減圧乾燥することにより単離した。この様
にして得られたポリマーの収率および溶融粘度はそれぞ
れ81%。
860ボイズであり、先行特許に記載された方法では重
合時間を短縮すると高分子量化が十分に達成できないこ
と示している。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によれば高分子量
のポリアリーレンスルフィドが従来法の有する問題なし
に得られ、このようにして得られたポリアリーレンスル
フィドは射出成形用途のみならず、フィルム、繊維等の
押出成形用途に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機アミド溶媒中でジハロ芳香族化合物と硫黄源
    とを反応させポリアリーレンスルフィドを製造する際に
    、少なくとも下記の3工程を経由することを特徴とする
    高分子量ポリアリーレンスルフィドの製造方法。 第1工程:硫黄源1モル当り2.4モル以下の水を存在
    させ、ジハロ芳香族化合物の転化率が99モル%以上と
    なるまで重合を行う工程。 第2工程:第1工程終了後の反応液中に残存するジハロ
    芳香族化合物の量を第1工程終了直後の量に対し少なく
    とも50%以下に減少させる残存ジハロ芳香族化合物の
    除去工程。 第3工程:第1工程で用いた硫黄源1モルに対し、4〜
    7モルの水を存在させ重合を継続する工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008260858A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Tosoh Corp ポリアリーレンスルフィドの製造方法

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