JPH0277425A - ポリアリーレンスルフィドスルホンの製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィドスルホンの製造方法

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JPH0277425A
JPH0277425A JP1155891A JP15589189A JPH0277425A JP H0277425 A JPH0277425 A JP H0277425A JP 1155891 A JP1155891 A JP 1155891A JP 15589189 A JP15589189 A JP 15589189A JP H0277425 A JPH0277425 A JP H0277425A
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lithium
polymerization
sulfone
sulfide
water
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JP1155891A
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Takehiko Sakane
毅彦 坂根
Riichi Kato
利一 加藤
Kensuke Ogawara
謙介 小河原
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Original Assignee
Tosoh Corp
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/20Polysulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/0236Polyarylenethioethers containing atoms other than carbon or sulfur in a linkage between arylene groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリアリーレンスルフィドスルホンの製造方法
に関するものである。ポリアリーレンスルフィドスルホ
ンは、非品性耐熱性樹脂として電気、電子機器部材、自
動車機器部材さらにその非品性、耐熱性を生かした分野
への応用が期待される。
[従来の技術] ポリアリーレンスルフィドスルホンは、ポリフェニレン
スルフィドと同様特公昭45−3368号に開示されて
いるように、N−メチルピロリドン等の有機アミド溶媒
中でジハロゲン化芳香族スルホンと硫化ナトリウム等の
アルカリ金属硫化物とを反応させる方法により製造する
ことができる。
しかし、この方法によって得られたポリマーは低分子量
であり、そのままでは射出成形等の用途には使用不可能
であった。結晶性樹脂であるポリフェニレンスルフィド
は、この低分子JLttリマーを空気中で加熱酸化架橋
することにより高分子量化し成形加工用に供されてきた
が、非品性樹脂であるポリアリーレンスルフィドスルホ
ンは透明性を必要とする分野への用途が期待されるため
、着色の原因となる加熱酸化架橋はできず重合反応によ
る高分子量化が必要であった。
そこで、重合反応により高分子量化ポリアリーレンスル
フィドスルホンを得る方法が提案されている。例えば、
USP4.016.145では重合助剤としてアルカリ
金属カルボン酸塩を重合系内に添加する方法が、またL
ISP4.127.718では重合助剤としてカルボン
酸ナトリウム塩を用い重合系内にさらに水を添加する方
法が開示されている。後者の場合、カルボン酸リチウム
塩では水の添加効果が高分子量化に悪影響を与えるのに
対して、カルボン酸ナトリウム塩では水の添加により高
分子量化が達成されると記載されている。しかし、上記
いずれの方法でも高分子量化の効果は認められるものの
、繊維、フィルム、シート、バイブ等の成形用には十分
でなくさらに高分子量化が必要であるという問題があっ
た。また、特開昭62−190228号公報ではポリフ
ェニレンスルフィド製造時の水の添加効果は知られてい
るが、本発明とは目的および効果が異なっている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は重合系内に多量の水、すなわちアルカリ金属硫
化物1モル当り10〜15モルの水を存在させ、重合を
160℃以上230℃以下の温度で行うことによって、
これまで十分ではなかったカルボン酸リチウム塩の高分
子量化効果を著しく高め、上記の間届点を解決したポリ
アリーレンスルフィドスルホンの製造方法を提供するも
のである。
[課題を解決するための手段] 即ち本発明は、ジハロゲン化芳香族スルホンとアルカリ
金属硫化物を重合助剤存在下有機アミド溶媒中で反応さ
せるポリアリーレンスルフィドスルホンの製造方法にお
いて、重合助剤として一般式RCOOLi (Rは炭素
数1〜20の有機基)で示されるカルボン酸リチウム塩
を用い、さらに重合系内にアルカリ金属硫化物1モル当
り10〜15モルの水を存在させ、重合を160℃以上
230℃以下で行うことを特徴とするポリアリーレンス
ルフィドスルホンの製造方法に関するものである。以下
その詳細について説明する。
本発明において使用される重合助剤は、一般式RCOO
L i (Rは炭素数1〜20の有機基)で示されるカ
ルボン酸リチウム塩である。ここで言う炭素数1〜20
の有機基とは、炭素数1〜20のアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリール
アルキル基、さらにこれらの基がへテロ原子を含んでい
る基である。
例えば、酢酸リチウム、プロピオン酸リチウム、イソブ
チル酸リチウム、酪酸リチウム、吉草酸リチウム、ヘキ
サン酸リチウム、ヘプタン酸リチウム、オクタン酸リチ
ウム、ノナン酸リチウム、n−デカン酸リチウム、ウン
デカン酸リチウム、ドデカン酸リチウム、オクタデカン
酸リチウム、ノナデカン酸リチウム、ヘンエイコサ酸リ
チウム、安息香酸リチウム、トルイル酸リチウム、エチ
ル安息香酸リチウム、クミン酸リチウム、n−プロピル
安息香酸リチウム、2.3.4−)リメチル安息香酸リ
チウム、2,3.4.5−テトラメチル安息香酸リチウ
ム、ペンタメチル安息香酸リチウム、ナフトエ酸リチウ
ム、アントラセンカルボン酸リチウム、フェナントレン
カルボン酸リチウム、フェニル酢酸リチウム、ニコチン
酸リチウムおよびそれらの混合物が挙げられる。また、
これらの塩は無水塩、含水塩いずれであっても使用可能
である。また、これらカルボン酸リチウム塩の添加量は
アルカリ金属硫化物1モル当り0.05〜4モル、好ま
しくは0.1〜2モルが適当である。添加量が少なすぎ
ると高分子量化の効果が十分でな(、一方多すぎると製
造コストが高くなり工業的に不利である。
本発明において重合系内に存在させるアルカリ金属硫化
物1モル当り10〜15モルの水とは、添加する水でも
、アルカリ金属硫化物やカルボン酸リチウム塩等の水和
水でもよく、これら水和水と添加する水との割合には関
係なく全量でアルカリ金属硫化物1モル当り10〜15
モルの水、好ましくは11〜14モルの水が重合系内に
存在していればよい。
本発明で使用できるジハロゲン化芳香族スルホンは式1
で表すことができ、 R,R,R,R。
(式中X、X=はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を表し、
R□は水素および炭素数1〜20の有機基を表し、Yは
SOまたは5o2−y=−so2を表す。ここで、Y−
はAr、Ar−Z−Arからなり、A「は無置換または
炭素数1〜20の有機基を有する2価アリーレン基、Z
は0、S、5OSSOCRR5iR2R3を表す。
2ゝ  2 3’ ここで、RおよびR3はそれぞれ水素および炭素数1〜
20の有機基を表す。)本発明で使用できるジハロゲン
化芳香族スルホンの例としては、4.4′−ジフルオロ
ジフェニルスルホン、4゜4′−ジクロルジフェニルス
ルホン、4.4−−ジブロモジフェニルスルホン、4.
4−−ショートジフェニルスルホン、4−ブロモ−4′
−フルオロジフェニルスルホン、4−フルオロ−4゛−
ヨード−3−メチルジフェニルスルホン、4.4゛−ジ
クロル−2,2′−ジメチルジフェニルスルホン、4,
4′〜ジブロモ−2,2−。
5.5′−テトラメチルジフェニルスルホン、4゜4′
−ジクロル−2,2°+  5 +  5−−テトラプ
ロピルジフェニルスルホン、2.2”−ジブチル−4,
4−−ジフルオロジフェニルスルホン、4゜4′−ジク
ロル−2,2−,3,3”、5.5−。
6.6′−オクタメチルジフェニルスルホン、1゜4−
ビス(4−クロルフェニルスルホニル)ベンゼン、2.
4−ビス(4−フルオロフェニルスルホニル)トルエン
、2,6−ビス(4−ブロモフェニルスルホニル)ナフ
タレン、1,5−ビス(4−ヨードフェニルスルホニル
)−7−エチルナフタレン、4.4″−ビス(4−クロ
ルフェニルスルホニル)ビフェニル、4.4”−ビス4
−プロモフエニルスルホニル)ジフェニルメタン、4.
4′〜ビス(4−ブロモフェニルスルホニル)ジフェニ
ルエーテル、4.4−−ビス(4−クロルフェニルスル
ホニル)ジフェニルスルフィド、4.4′−ビス(4−
クロルフェニルスルホニル)ジフェニルスルホン、5.
5−−ビス3−エチル−4−(4−クロルフェニルスル
ホニル)フェニル]ノナンなどおよびこれらの混合物が
挙げられるが4,4゛−ジクロルジフェニルスルホンが
好適である。また、ジハロゲン化芳香族スルホンに対し
て10モル%未満であればp−ジクロルベンゼン等のp
〜ジハロゲン化ベンゼン、m−ジクロルベンゼン等のm
−ジハロゲン化ベンゼン、0〜ジクロルベンゼン等の0
−ジハロゲン化ベンゼンおよびジクロルナフタレン、ジ
ブロモナフタレン、ジクロルベンゾフェノン、ジクロル
ジフェニルエーテル、ジクロルジフェニルスルフィド、
ジクロルジフェニル、ジブロモジフェニル、ジクロルジ
フェニルスルホキシド等のジハロゲン化芳香族化合物を
共重合してもさしつかえない。さらに、ポリマーの線状
性を侵さない範囲において若干量の一分子当り3個以上
のハロゲンを含有するポリハロゲン化芳香族化合物を組
合わせてもさしつかえない。
本発明で使用するアルカリ金属硫化物の例としては、硫
化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビ
ジウム、硫化セシウムおよびそれらの混合物が挙げられ
、これらは水和物の形で使用されてもさしつかえない。
これらアルカリ金属硫化物は、水硫化アルカリ金属とア
ルカリ金属塩基、硫化水素とアルカリ金属塩基とを反応
させることによって得られるが、ジハロゲン化芳香族ス
ルホンの重合系内への添加に先立ってその場で調製され
ても、また系外で調製されたものを用いてもさしつかえ
ない。上記アルカリ金属硫化物中で本発明に使用するの
に好ましいものは硫化ナトリウムである。
本発明において使用する溶媒とは、有機アミドであり、
ここで言う有機アミドは環式であってもあるいは非環式
であってもよく、例えばN、N−ジメチルホルムアミド
、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−
ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド、テ
トラメチル尿素およびこれらの混合物が挙げられる。こ
のうちN−メチル−2−ピロリドンが好適である。
本発明の重合温度は160℃以上230℃以下の範囲で
あるが、好ましくは190℃以上210℃以下の範囲で
ある。重合温度が160℃より低いと重合度を上げるの
に多大な時間を必要とし、また230℃より高いとポリ
マーの分解が起こり重合度が上がらない。重合時間は重
合温度によって異なり、温度が低ければ長時間を必要と
し、また温度が高ければ短時間で十分である。通常10
分〜100時間の範囲であるのが望ましく、さらに好ま
しくは1〜15時間の範囲である。
また本発明において使用されるアルカリ金属硫化物とジ
ハロゲン化芳香族スルホンの使用量はモル比で(アルカ
リ金属硫化物)=(ジハロゲン化芳香族スルホン)−1
,oo:o、90〜1.10の範囲が好ましく、また使
用される溶媒の量は広範囲で選択可能であるが、好まし
くはアルカリ金属硫化物1モルに対し3〜30モルの範
囲である。
このようにして得られた反応混合物からのポリアリーレ
ンろルフィドスルホンの回収は、本発明の条件下で重合
を行った場合ポリアリーレンスルフィドスルホンが顆粒
状で得られるため、反応混合物をろ過し溶媒回収後ポリ
マーを温水で洗浄すればよい。本発明によって製造され
るポリアリーレンスルフィドスルホンは式2の構成単位
(式中、RYは式1で規定したとおりである。
1ゝ )を90モル%以上含有している必要がある。構成単位
の10モル%未満であれば、p−フェニレンスルフィド
単位(+8−)、m−フェニレンスルフィド単位(f”
)、o−フェニレS\ ンスルフィド単位(α  )、フェニレンスルフィドケ
トン単位(−Q−s−IQ)−co−)・フェニレンス
ルフィドエーテル単位 (−Q−s−Q−o−)%ジフェニレンスルフィド単位
(−Q−Q−8−)等の共重合単位を含有していてもさ
しつかえない。
以上のようにして得られたポリアリーレンスルフィドス
ルホンは、直鎖状に高分子量化されているので射出成形
のみならず、繊維、フィルム、シート、パイプ等の押出
成形品として用いるのに好適である。また必要に応じて
ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維等のセラミック繊
維、アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、金属繊
維、チタン酸カリウムウィスカー、等の補強用光てん剤
や炭酸カルシウム、マイカ、タルク、シリカ、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレー、パイロフェ
ライト、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、ネフ
ァリンシナイト、アタパルジャイト、ウオラストナイト
、フェライト、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイト、二酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン
、酸化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブデン、黒鉛
、石こう、ガラスピーズ、ガラスパウダー、ガラスバル
ーン、石英、石英ガラス等の無機充填剤や有機、無機顔
料を配合することもできる。
また、芳香族ヒドロキシ誘導体などの離型剤、シラン系
、チタネート系のカップリング剤、滑剤、耐熱安定剤、
耐候性安定剤、結晶核剤、発泡剤、防錆剤、イオントラ
ップ剤、難燃剤、難燃助剤等を必要に応じて添加しても
よい。
さらに必要に応じて、ポリエチレン、ポリブリピレン、
ポリブタジェン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、
ポリスチレン、ポリブテン、ポリα−メチルスチレン、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エス
テル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリ
ル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン12、ナイロン11、ナイロン46等のポリアミド
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ボリアリレート等ポリエステル、ポリウレタン
、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレン
オキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレン
スルフィドケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリアリルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアミドイミド
、シリコーン樹脂、フェノキシ樹脂、フッ素樹脂などの
単独重合体、ランダムまたはブロック、グラフト共重合
体の一種以上を混合して使用することもできる。
[実施例] 以下本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例中で製造したポリアリ
ーレンスルフィドスルホンの還元粘度のAPJ定は、ポ
リマー濃度 0.5g/100m1゜フェノール/1,
1,2.2−テトラクロルエタン−3/2(重量比)の
溶液中30℃で行った。
実施例1 11容量のオートクレーブに硫化ナトリウムNa2S−
2,8H20)0.4モル、4,4′−ジクロルジフェ
ニルスルホン(以下DCDPSと略す)0.4モル、N
−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略す)400
g、酢酸リチウム0.2モル、および蒸留水3モルを加
え(H20/ N a 2 S −10、3) 、昇温
し200℃で5時間重合を行った。重合終了後系を冷却
し、反応混合物をろ過することによって得られたポリマ
ーを温水により繰返し洗浄した後、アセトンで1回洗浄
し一晩加熱真空乾燥を行うことにより白色顆粒状のポリ
フェニレンスルフィドスルホンを得た。
ポリマーの収率は99%、還元粘度は0.65であった
。結果を表1に示す。
実施例2〜8 実施例1と同様の操作で、重合系内の水[HO/ N 
a 2 S (モル比)]、重重合剤の種類、重合温度
、重合時間を変えて重合を行った。
結果を表1に示す。
比較例I NMP400gに硫化ナトリウム(N a 2 S ・
2.8H20)0.765モルおよび酢酸リチウム0.
383モルを加え205℃まで昇温し、20.5gの水
、3.1gのNMPを留去した(H20/Na2S−1
,3)、系を100℃まで冷却した後、DCDP30.
75モルをNMPloogとともに添加し、系を昇温し
200℃で5時間重合を行った。以上の操作を除いては
実施例1と同様の操作で実験を行った。結果を表1に示
す。得られたポリマーは粉末状で、収率は94%、還元
粘度は0.11であった。このことは、系内の水を脱水
することによって硫化ソーダに対する水の割合を小さく
すると、酢酸リチウムの高分子量化効果が著しく低下す
ることを示している。
比較例2 蒸留水を加えないことを除いては実施例1と同様の操作
で重合を行った(H20/Na2S−2,8)。結果を
表1に示す。得られたポリマーは粉末状であり、収率は
97%、還元粘度は0.43であった。この結果は、酢
酸リチウムの添加による高分子量化効果は認められるも
のの実施例に比べ還元粘度は小さく、成形用としてはさ
らに高分子量化が必要であることを示している。
比較例3 蒸留水を2モル加えることを除いては実施例1と同様の
操作で重合を行った( HO/ N a 2 S−7,
8)。結果を表1に示す。得られたポリマーは顆粒状で
あり、収率は99%、還元粘度は0.34であった。こ
れは比較例2に比べ系内の水の量が増えているにもかか
わらず、酢酸リチウムの高分子量化効果が乏しいことを
示している。
比較例4 蒸留水を6モル加えることを除いては実施例1と同様の
操作で重合を行った( HO/ N a 2 S−17
,8)。結果を表1に示す。得られたポリマーは塊状で
あり、収率は99%、還元粘度は0.53であった。こ
れは、系内の水が多すぎても酢酸リチウムの高分子量化
効果が乏しくなることを示している。
比較例5 重合温度を140℃、重合時間を15時間としたことを
除いては実施例3と同様の操作で重合を行った。結果を
表1に示す。得られたポリマーは粉状であり、収率は9
7%、還元粘度は0.42であった。この結果は、重合
温度が低いと本発明の高分子量化効果が小さいことを示
している。
比較例6 重合温度を240℃としたことを除いては実施例3と同
様の操作で重合を行った。結果を表1に示す。得られた
ポリマーは粉状であり、収率は96%、還元粘度は0.
38であった。この結果は、重合温度が高すぎると高分
子量ポリアリ−゛レンスルフィドスルホンが得られない
ことを示している。
比較例7 酢酸リチウムの代わりに酢酸ナトリウムを加えたことを
除いては実施例3と同様の操作で重合を行った。結果を
表1に示す。得られたポリマーは顆粒状であり、収率は
99%、還元粘度は0.44であった。このことは、酢
酸ナトリウムが酢酸リチウムに比べて高分子量化効果に
乏しいことを示している。
比較例8 重合助剤を添加しないことを除いては実施例3と同様の
操作で重合を行った。結果を表1に示す。
得られたポリマーは顆粒状で、収率99%、還元粘度0
.30であった。この結果は、ポリマーの高分子量化効
果が水の添加だけでは得られないこと示している。
[発明の効果] 以上の結果から明らかなように、本発明は有機アミド溶
媒中アルカリ金属硫化物1モル当り10〜15モルとい
う多量の水を重合系内に存在させ、適当な重合温度を選
択することによりカルボン酸リチウム塩の高分子量化効
果を著しく高めることに特徴があり、本発明により製造
されるポリアリーレンスルフィドスルホンは高分子量で
あるため射出成形等の用途に使用可能で、電気、電子機
器部材、自動車機器部材、さらにその非品性、耐熱性を
生かした分野への応用が期待される。
特許出願人   東ソー株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジハロゲン化芳香族スルホンとアルカリ金属硫化
    物を重合助剤存在下有機アミド溶媒中で反応させるポリ
    アリーレンスルフィドスルホンの製造方法において、重
    合助剤として一般式RCOOLi(Rは炭素数1〜20
    の有機基)で示されるカルボン酸リチウム塩を用い、さ
    らに重合系内にアルカリ金属硫化物1モル当り10〜1
    5モルの水を存在させ、重合を160℃以上230℃以
    下で行うことを特徴とするポリアリーレンスルフィドス
    ルホンの製造方法。
JP1155891A 1988-06-23 1989-06-20 ポリアリーレンスルフィドスルホンの製造方法 Pending JPH0277425A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15360288 1988-06-23
JP63-153602 1988-06-23

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Publication Number Publication Date
JPH0277425A true JPH0277425A (ja) 1990-03-16

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ID=15566072

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1155891A Pending JPH0277425A (ja) 1988-06-23 1989-06-20 ポリアリーレンスルフィドスルホンの製造方法

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US (1) US5093467A (ja)
EP (1) EP0348189A3 (ja)
JP (1) JPH0277425A (ja)
KR (1) KR900000334A (ja)
CA (1) CA1339178C (ja)

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