JPH01308428A - ポリフェニレンスルフィドケトン重合体の製造法 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィドケトン重合体の製造法

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JPH01308428A
JPH01308428A JP63138460A JP13846088A JPH01308428A JP H01308428 A JPH01308428 A JP H01308428A JP 63138460 A JP63138460 A JP 63138460A JP 13846088 A JP13846088 A JP 13846088A JP H01308428 A JPH01308428 A JP H01308428A
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蓬郷 哲史
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利一 加藤
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱安定性の良好なポリフェニレンスルフィド
ケトン重合体の製造法に関するものである。
本発明の樹脂は熱可塑性であり、特に耐熱性、難燃性、
耐薬品性に優れている。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]エニレ
ンスルフィドケトン(以下PP5Kと略)は、ガラス転
移点137℃、結晶融点352℃と優れた耐熱性を有す
るため、電気・電子、自動車等幅広い分野への応用が期
待される。
このP P S Kの合成法としては、例えばジハロ芳
香族化合物とアルカリ金属硫化物より極性有機溶媒中で
製造する方法が挙げられ、これはインディアン ジャ−
ナル オブ ケミストリー221゜501 (1982
)及び特開昭60−58435号公報に記載されている
。しかし、前者においては170〜180℃と重合温度
が低い上に1段階の昇温で反応を行っている。その結果
得られたものの溶液粘度は0.26/di (H2SO
4゜0.5g/di、28℃)と低い。また後者は極性
有機溶媒中で加熱によりアルカリ金属硫化物の遊離水や
水和水を除去した後、さらに2段階の昇温で重合を行っ
ているが、融点は低くまた得られた成形物も非常に脆い
このPP5Kは、結晶性で高い励点を有するが故に加工
温度が高く成形を行うにあたってはその熱安定性が重要
な問題となる。しかしながら、これまでPP5Kの熱安
定性に関する検討は行われていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはこれらの要望に答えるべく鋭意研究を重ね
た結果、重合条件の改良、具体的には加熱によりアルカ
リ金属硫化物の遊離水や水和水を除去を行わず、未反応
ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2%以下になる
までの重合初期においては低温で反応を行うことにより
、これまでの製造法より熱安定性のよいPP5Kが得ら
れることを見出し、本発明に至ったものである。
(X、X″はそれぞれフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を
示し、それぞれ同・−あるいは異なっていてもよい)で
示されるジハロゲン化合物とアルカリ金属硫化物の極性
溶媒中での反応において、重合前に極性溶媒中でアルカ
リ金属硫化物の遊離水や水和水の除去を行わず、かつ未
反応ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2%以下に
なるまでの重合初期においては80〜180℃の範囲で
、そ。
れ以後は200〜345℃の範囲で反応を行うことを特
徴とするポリフェニレンスルフィドケトン重合体の製造
方法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるジハロゲン化合物としては例えば、
4.4−−ジフルオロベンゾフェノン、4.4゛−ジク
ロロベンゾフェノン、4.、!l−ジブロモベンゾフェ
ノン、4.4=−ショートベンゾフェノン等が挙げられ
る。
これら化合物は耐熱性の面ではすべてバラ位の結合から
成ることが好ましいが、得られるスルフィドケトン重合
体の溶解性、及び成形性の向上を目的としてメタ位及び
/又はオルト位の結合を導入するため30モル%未満好
ましくは10モル%未満の範囲で、2.4″−ジフルオ
ロベンゾフェノン、3.3−−ジフルオロベンゾフェノ
ン、3゜4′−ジフルオロベンゾフェノン、2.4−−
ジクロロベンゾフェノン、3.3”−ジクロロベンゾフ
ェノン、3.4−−ジクロロベンゾフェノン、2.4″
−ジブロモベンゾフェノン、3.3″−ジブロモベンゾ
フェノン、3.4−−ジブロモベンゾフェノン等を共重
合させることができる。
また繰返し単位の30モル%未満好ましくは10モル%
未満の共重合可能なその他の成分とじてキル基、ニトロ
基、フェニル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、
アルポン酸基、またはカル)が挙げられ、これらを含有
していても、ポリマーの結晶性に大きく影響を及ぼさな
い程度であれば構わない。
有機極性溶媒としては非プロトン性で高温でアルカリに
対して安定な溶媒が好ましい。例えば、N、N−ジメチ
ルアセトアミド(DMA) 、N−エチル−2−ピロリ
ドン、ヘキサメチルホスホルトリアミド(HMPA) 
、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、N−メチル−
2−ピロリドン(NMP) 、1.3−ジメチルイミダ
ゾリジノン等が挙げられる。
本発明で使用されるアルカリ金属硫化物としては例えば
硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化セ
シウムおよびこれらの混合物を挙げることができる。こ
れらのアルカリ金属硫化物は無水物の形で使用しても水
和物(0,5〜10モル等瓜)の形で使用してもよい。
これらのアルカリ金属硫化物の中では硫化ナトリウムが
最も安価であって工業的には好ましい。
またこれらのアルカリ金属硫化物はジハロゲン化合物の
重合系内への添加に先立って系内でその場で調製されて
も、系外で調製されたものを添加してもさしつかえない
重合時には、相間移触媒として知られているクラウンエ
ーテル化合物や、リン塩、アンモニウム塩化合物の使用
や、アルカリ金属カルボキシレート等の助剤を使用する
と得られるポリマーの分子量向上に有効な場合もある。
また重合の前に加熱等によりアルカリ金属硫化物の遊離
水や水和水を除去しないことが熱安定性改良に効果的で
ある理由は現在のところ明らかではないが、熱履歴によ
るアルカリ金属硫化物の分解を防ぎ、モル等量比のずれ
や副反応を抑止するためであると考えられる。
重合は未反応ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2
%以下になるまでの重合初期においては80〜170℃
の範囲で行う。さらにそれ以後の重合後期には200〜
345℃、好ましくは230℃〜280℃の範囲で重合
を行い反応を完結させる。その延べ重合時間は0.5〜
24時間、好ましくは1〜12時間撹時間下に行われる
本発明において使用されるジハロゲン化合物とアルカリ
金属硫化物とのモル比は0.9〜1.1:1.0の範囲
が好ましく、溶媒の量は重合中に生成するポリマーの量
が系の5〜50m−m%、好ましくは5〜30重量%に
なるようにyA節して使用することができる。
得られたポリマーは公知の回収法を用いることができ、
例えば減圧蒸溜、フラッシュ法や水あるいは有機溶剤に
よる再沈澱により単離され、水や有機溶媒により洗浄後
乾燥する。 本発明のポリフェニレンスルフィドケトン
重合体は好ましくは30℃ 濃硫酸中0.5g/diの
濃度で測定した還元粘度が0.10〜2.00のもので
あり、0.10未満であると加工を行った際、成形品は
非常に脆いものとなる。
本発明におけるポリフェニレンスルフィドは空気中など
の酸化性の雰囲気下で加熱することにより鎖伸長や架橋
、分岐などを生じさせることができる。
以上のようにして得られた熱安定性のよいポリフェニレ
ンスルフィドケトンは、必要に応じてガラス繊維、炭素
繊維、アルミナ繊維等のセラミック繊維、アラミド繊維
、全芳香族ポリエステル繊維、金属繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカー等の補強用光てん剤や炭酸カルシウム、
マイカ、タルク、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、カオリン、クレー、パイロフェライト、ベントナイ
ト、セリサイト、ゼオライト、ネファリンシナイト、ア
タパルジャイト、ウォラス!ナイト、フェライト、ケイ
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、二酸化
アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム
、酸化鉄、二硫化モリブデン、黒鉛、石こう、ガラスピ
ーズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、石英、石英ガ
ラス等の無機充填剤や有機、無機顔料を配合することも
できる。
また、芳容族ヒドロキシ誘導体などの離型剤、シラン系
、チタネート系のカップリング剤、滑剤、耐熱安定剤、
耐候性安定剤、結晶核剤、発泡剤、防錆剤、イオントラ
ップ剤、難燃剤、難燃助剤等を必要に応じて添加しても
よい。
さらに必要に応じて、ポリエチレン、ポリブタジェン、
ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリスチレン、ポ
リブテン、ポリα−メチルスチレン、ポリ酢酸ビニル、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ナイロン61
、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン12、ナイ
ロン11、ナイロン46等のポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ボリア
リレート等ポリエステル、ポリウレタシ、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ボリフェニレンオキシド、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィドスル
ホン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリ
ルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコーン
樹脂、フェノキシ樹脂、フッ素樹脂などの単独重合体、
ランダムまたはブロック、グラフト共重合体の一種以上
を混合して使用することもできる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により本発明の実施について更に
詳しく説明するがそれらは本発明の範囲をなんら制限す
るものではない。
なお本発明で得られたP P S Kは濃硫酸のような
特殊溶媒に溶けるのみで、一般の有機溶媒には不溶であ
るので平均分子量を求めることは困難である。従って還
元粘度及び溶融粘度でその分子量の尺度とする。
ここでの還元粘度[η]は30℃で濃硫酸中0.5sr
/diの濃度で測定し、次式還元粘度[η]−(相対粘
度−1)/ポリマー濃度に従い算出した値である。
溶融粘度は品性製作所製高化式フロテスター(ダイス;
φ−0.5mm、L−2mm、  荷重;10kg)を
用いて365℃で測定した値であ−る。
また熱安定性の評価も高化式フロテスターを用いて行っ
た。その具体的な方法としては融点+約30℃の380
℃における溶融粘度(ダイス;φm0.5mm、Lm2
mm、荷重;50kg)の時間変化(加熱時間5分及び
15分)を測定した。
未反応のジハロゲン化合物の残存量の決定は品性製作所
製ガスクロマトグラフィー〇C−12A(検出器FID
、カラム5ilicone  0V−172%)を用い
て決定した。
実施例1 攪拌機を装備する内容積1’lのオートクレーブにN−
メチル−2−ピロリドン 7000a+1、硫化ナトリ
ウム(Na2S会60.4wt%)678g (5,2
6モル)、4.4−−ジクロロベンゾフェノン1331
g (5,36モル)を仕込み撹はん下150℃で3時
間、さらに260°Cで3時間反応させた。1段目反応
終了後のジハロゲン化合物残存量は1.02%、2段目
終了後では0.21%であった。
反応終了後、室温まで冷却し、遠心分離機でろ過し、ポ
リマーとる液を分離した。
ポリマーは水7gとともに180℃で洗浄し、遠心分離
機でろ過し、ポリマーと水を分離した。
次に、100℃で1晩乾燥し、1070g (収率96
%)のPP5Kを得、?=。DSCのilN定ヨリ、こ
のポリマーの融点は350℃、ガラス転移点137℃で
あった。還元粘度は[η]−0,48(HSo   O
,5g/d 1.’ 30℃)であり2 4′ た。 高化式フロテスターを用いて測定した溶融粘度(
365℃)は92Pa、sであった。
このPP5Kの加熱時間5分及び15分における溶融粘
度の時間変化をall定した。その結果を第1表に示す
比較例1 特開昭60−5843.5号公報に記載されている実施
例にもとずいて硫化ソーダの水和水を加熱により除去後
JPPSKを合成した。
攪拌機を装備する内容積1’lのオートクレーブ中に酢
酸リチウム841g (12,01モル)、N−メチル
−2−ピロリドン6000m1゜N a 2 S ・9
 H202885g (1−2,01モル)を仕込み、
窒素気流°下に200℃まで加熱して脱水した。主とし
て水からなる留出液1680gを得た。反応系を120
℃まで冷却後、3016g (12,01モル)の4.
4゛−ジクロロベンゾフェノンとN−メチル−2−ピロ
リドン10100Oを添加し撹はん下230℃で2時間
、さらに250℃で1時間反応させた。
反応物を冷却後水中に投入し、水洗い・アセトン洗浄を
繰返した後、100℃で乾燥して1016g (収率9
1%)の粉末状ポリマーを得た。 還元粘度は[η]−
0,36(H2SO4゜0.5g/di、30℃)、溶
融粘度は52Pa。
s  (365℃)であった。
このPP5Kの加熱時間5分及び15分における溶融粘
度の時間変化を測定した。15分では溶融状態で硬化反
応が進行したため測定不可能であった。その結果を第1
表に示す。
比較例2 重合を1段階の昇温で、260℃、3時間で行った以外
は実施例1と同様の方法で行い10106l収率95%
)のPP5Kを得た。 反応終了後のジハロゲン化合物
残存率は0.24%であった。 還元粘度は[η]−0
,24(H2SO4゜0.5g/di、30℃)、溶融
粘度は22Pa。
s (365℃)であった。このPP5Kの加熱時間5
分及び15分に於ける溶融粘度の時間変化を測定した。
15分では硬化反応が進行し、著しい溶融粘度の上昇が
見られた。その結果を第1表に示す。
比較例3 重合条件を200℃で3時間、さらに260℃で3時間
とした以外は実施例1と同様の方法を用い、1095g
 (収率98%)のPP5Kを得た。
1段目反応終了後のジハロゲン化合物残存量は0.66
%、2段目終了後では0.15%であった。
ポリマーの還元粘度は[η]−0,25(HSo   
015g/dl、30℃)、溶融2  4’ 粘度は18Pa、s (365℃)であった。
また、380℃に於ける溶融粘度の時間変化を第1表に
示した。実施例1に比べて5分から15分の溶融粘度上
昇率は大きかった。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によれば、本来優
れた耐熱性、難燃性、耐溶剤性、機械的性質を有するポ
リフェニレンスルフィドケトン重合体の熱安定性を向上
させ、より幅広い分野への応用を可能とするすることが
期待され、その工業的価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (X、X′はそれぞれフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を
    示し、それぞれ同一あるいは異なっていてもよい)で示
    されるジハロゲン化合物とアルカリ金属硫化物の極性有
    機溶媒中での反応において、重合前に極性有機溶媒中で
    アルカリ金属硫化物の遊離水や水和水の除去を行わず、
    かつ未反応ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2%
    以下になるまでの重合初期においては80〜170℃の
    範囲で、それ以後は200〜345℃の範囲で反応を行
    うことを特徴とするポリフェニレンスルフィドケトン重
    合体の製造方法。
JP63138460A 1988-06-07 1988-06-07 ポリフェニレンスルフィドケトン重合体の製造法 Expired - Lifetime JP2629837B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255720A (ja) * 1991-02-07 1992-09-10 Toray Philips Petroleum Kk ポリフェニレンスルフィドスルホンの製造方法
US5312894A (en) * 1992-04-30 1994-05-17 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Granular high-melt-stable poly(arylene thioether-ketone) and production process thereof

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