JP2572173B2 - カルノシン酸の製造法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はローズマリー又はセージ
からカルノシン酸を製造する方法に関する。本発明は抗
がん性および抗ウイルス性に対しカルノシン酸の使用に
も関する。
からカルノシン酸を製造する方法に関する。本発明は抗
がん性および抗ウイルス性に対しカルノシン酸の使用に
も関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】カル
ノシン酸はフェノール性ジテルペンで、実験式C20H28
O4 に相当し、次の構造
ノシン酸はフェノール性ジテルペンで、実験式C20H28
O4 に相当し、次の構造
【化1】 を有する。これは種SalviaおよびRosmari
nusの成分で、主として葉に含まれる。最初にLin
deによりSaliva officinalisに
〔Helv.Chim.Acta 47,1234(1
962)〕およびWenkertらによりRosmar
inus Officinalisに発見された〔J.
Org.Chem.30,2931(1965)〕。次
に他の各種のセージ、例えばSalvia canar
iensis〔SavonaおよびBruno,J.N
at.Prod.46,594(1983)〕又はSa
lvia willeana〔de la Torre
ら、Phytochemistry 29,668(1
990)〕などで明確に同定された。Salvia t
rilobaおよびSalvia sclareaにも
存在する。
nusの成分で、主として葉に含まれる。最初にLin
deによりSaliva officinalisに
〔Helv.Chim.Acta 47,1234(1
962)〕およびWenkertらによりRosmar
inus Officinalisに発見された〔J.
Org.Chem.30,2931(1965)〕。次
に他の各種のセージ、例えばSalvia canar
iensis〔SavonaおよびBruno,J.N
at.Prod.46,594(1983)〕又はSa
lvia willeana〔de la Torre
ら、Phytochemistry 29,668(1
990)〕などで明確に同定された。Salvia t
rilobaおよびSalvia sclareaにも
存在する。
【0003】カルノシン酸は有力な抗酸化剤〔Brie
skornおよびDomling、Z.Lebens
m.Unters.Forsch.141、10(19
69)〕であり、およびSalvineの名称を与えた
多数のロシアの研究によれば、Staphylococ
us aureusに対する抗生物質〔GA86,11
7602r;90、49011b;97、67513
r、69163a、69164b、104、22193
0w;111、130594t〕および虫歯および口臭
の原因となるある種の微生物に対する抗生物質〔CA9
7、84835q)である。この後者の性質に関連し
て、先行技術では歯磨きおよびうがい剤の製造が挙げら
れる(JP59103665、Lion Cor
p.)。
skornおよびDomling、Z.Lebens
m.Unters.Forsch.141、10(19
69)〕であり、およびSalvineの名称を与えた
多数のロシアの研究によれば、Staphylococ
us aureusに対する抗生物質〔GA86,11
7602r;90、49011b;97、67513
r、69163a、69164b、104、22193
0w;111、130594t〕および虫歯および口臭
の原因となるある種の微生物に対する抗生物質〔CA9
7、84835q)である。この後者の性質に関連し
て、先行技術では歯磨きおよびうがい剤の製造が挙げら
れる(JP59103665、Lion Cor
p.)。
【0004】この多数の引例があるにも拘わらず、ロー
ズマリーおよびセージからカルノシン酸の工業規模での
単離は、その存在を間接的に証明したLinde又はW
enkertによっても、又はその後各種セージでそれ
を同定した人々によっても記載されていない。
ズマリーおよびセージからカルノシン酸の工業規模での
単離は、その存在を間接的に証明したLinde又はW
enkertによっても、又はその後各種セージでそれ
を同定した人々によっても記載されていない。
【0005】対照的に、カルノシン酸に構造が似ている
他の多くのフェノール性ジテルペンは2種のSalvi
aおよびRosmarinusのいずれかから単離され
ている。これらはカルノソール〔Brieskorn
ら、Chem.Ber.95,3034(196
2)〕;J.Org.Chem.29、2293(19
64)〕および一層最近にはロスマノール〔Inata
niら、Agric.Biol.Chem.46、16
61(1982)〕又はロスマリジフェノール〔Hou
lihanら、J.Am.Oil Chem.Soc.
61、1036(1984)〕を含み、最後の2つはロ
ーズマリーの新規抗酸化成分として特許されている(米
国特許第4,450,097号、Nakataniら、
Lion Corp.Tokyo;米国特許第4,63
8,095号Changら、Research Cor
p.,N.Y.)。
他の多くのフェノール性ジテルペンは2種のSalvi
aおよびRosmarinusのいずれかから単離され
ている。これらはカルノソール〔Brieskorn
ら、Chem.Ber.95,3034(196
2)〕;J.Org.Chem.29、2293(19
64)〕および一層最近にはロスマノール〔Inata
niら、Agric.Biol.Chem.46、16
61(1982)〕又はロスマリジフェノール〔Hou
lihanら、J.Am.Oil Chem.Soc.
61、1036(1984)〕を含み、最後の2つはロ
ーズマリーの新規抗酸化成分として特許されている(米
国特許第4,450,097号、Nakataniら、
Lion Corp.Tokyo;米国特許第4,63
8,095号Changら、Research Cor
p.,N.Y.)。
【0006】これらすべての化合物は抗酸化剤として関
心を有する価値があるが、それでも尚カルノシン酸と比
較してこれらにはある不利な面(ローズマリーおよびセ
ージのこれらの含量はカルノシン酸の含量よりはるかに
低い)がある。
心を有する価値があるが、それでも尚カルノシン酸と比
較してこれらにはある不利な面(ローズマリーおよびセ
ージのこれらの含量はカルノシン酸の含量よりはるかに
低い)がある。
【0007】ローズマリー又はセージ(種Salvia
officinalis)の乾燥葉は1.5〜2.5
%のカルノシン酸およびやっと約0.3〜0.4%のカ
ルノソールを含有する。ロスマノールおよびロスマリジ
フェノールは検出し得ない濃度で含まれる。従って製造
方法の経済的観点から、カルノシン酸は明白な利益を有
する。例えば米国特許第4,450,097号明細書に
開示のデータによれば、ローズマリーから単離されたロ
スマノールの収量は0.01%に過ぎないと計算でき
る。
officinalis)の乾燥葉は1.5〜2.5
%のカルノシン酸およびやっと約0.3〜0.4%のカ
ルノソールを含有する。ロスマノールおよびロスマリジ
フェノールは検出し得ない濃度で含まれる。従って製造
方法の経済的観点から、カルノシン酸は明白な利益を有
する。例えば米国特許第4,450,097号明細書に
開示のデータによれば、ローズマリーから単離されたロ
スマノールの収量は0.01%に過ぎないと計算でき
る。
【0008】Wenkertらが実証したように、カル
ノソールはカルノシン酸の人工酸化物である。この酸化
は葉を溶媒により抽出する場合、又は抽出物自体を分
画、豊富化および精製の通例の操作処理する場合の双方
で、ローズマリー又はセージを収穫後空気乾燥するため
に保存する場合酸素の存在で葉で起こる(新鮮なローズ
マリーの葉はカルノソールを含有しないことが付随的に
実証できる)。アルカリ処理したローズマリー画分で同
定されたロスマノールは、Wenkertらが既に示唆
したように、カルノシン酸の酸化の次の生成物であると
推定されるあらゆる理由がある。同じことはロスマリジ
フェノールの場合にも当然推定できる。従ってカルノシ
ン酸はローズマリーおよびセージに天然状態で含まれる
唯一のフェノール性ジテルペンであり、従って天然生成
物と呼ばれる唯一の権利を有する。
ノソールはカルノシン酸の人工酸化物である。この酸化
は葉を溶媒により抽出する場合、又は抽出物自体を分
画、豊富化および精製の通例の操作処理する場合の双方
で、ローズマリー又はセージを収穫後空気乾燥するため
に保存する場合酸素の存在で葉で起こる(新鮮なローズ
マリーの葉はカルノソールを含有しないことが付随的に
実証できる)。アルカリ処理したローズマリー画分で同
定されたロスマノールは、Wenkertらが既に示唆
したように、カルノシン酸の酸化の次の生成物であると
推定されるあらゆる理由がある。同じことはロスマリジ
フェノールの場合にも当然推定できる。従ってカルノシ
ン酸はローズマリーおよびセージに天然状態で含まれる
唯一のフェノール性ジテルペンであり、従って天然生成
物と呼ばれる唯一の権利を有する。
【0009】化学合成によるカルノシン酸のいくつかの
製造方法もW.L.Meyerらにより文献に提示され
た〔Tetrahedron Letters 196
6、4261;1968、2963;J.Org.Ch
em.41、1005(1976)〕。しかし、包含さ
れる合成は長く、複雑であり、経済的理由で、工業的方
法に適用できない。さらに、これらの合成はカルノシン
酸前駆体のラセミ混合物を形成し、純粋のエナンチオマ
ーを形成しない。これらの研究はカルノシン酸前駆体の
製造で停止し、最終製造工程の記載を省略したことも指
摘すべきである。カルノシン酸を得る別法はBries
kornおよびDomlingにより文献に記載され
〔Arch.Pharm.302、641(196
9)〕、これはカルノソールの接触還元を含む。もう一
度、大規模でこの方法の適用はカルノソールの非入手性
のため思い及ばなかった。
製造方法もW.L.Meyerらにより文献に提示され
た〔Tetrahedron Letters 196
6、4261;1968、2963;J.Org.Ch
em.41、1005(1976)〕。しかし、包含さ
れる合成は長く、複雑であり、経済的理由で、工業的方
法に適用できない。さらに、これらの合成はカルノシン
酸前駆体のラセミ混合物を形成し、純粋のエナンチオマ
ーを形成しない。これらの研究はカルノシン酸前駆体の
製造で停止し、最終製造工程の記載を省略したことも指
摘すべきである。カルノシン酸を得る別法はBries
kornおよびDomlingにより文献に記載され
〔Arch.Pharm.302、641(196
9)〕、これはカルノソールの接触還元を含む。もう一
度、大規模でこの方法の適用はカルノソールの非入手性
のため思い及ばなかった。
【0010】本発明により提示された問題は、経済的
で、大規模に操作でき、高収量で純粋カルノシン酸を得
ることができるローズマリー又はセージからカルノシン
酸を抽出する方法を供することであった。
で、大規模に操作でき、高収量で純粋カルノシン酸を得
ることができるローズマリー又はセージからカルノシン
酸を抽出する方法を供することであった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はローズマリーお
よびセージからカルノシン酸を製造する方法に関する。
この方法ではスパイスは非極性溶媒又は高度の非プロト
ン性溶媒混合物により抽出し、得た抽出物は固体支持体
に選択的吸着処理し、カルノシン酸は極性溶媒又は高極
性溶媒混合物により脱着し、溶媒は蒸発する。
よびセージからカルノシン酸を製造する方法に関する。
この方法ではスパイスは非極性溶媒又は高度の非プロト
ン性溶媒混合物により抽出し、得た抽出物は固体支持体
に選択的吸着処理し、カルノシン酸は極性溶媒又は高極
性溶媒混合物により脱着し、溶媒は蒸発する。
【0012】カテコール(オルソ−ジフェノール)タイ
プの任意の分子のようにカルノシン酸は酸化に対し、お
よび従って天然物質を単離するために行なう通例のすべ
ての操作(抽出、液−液分離、クロマトグラフィ分画な
ど)に対し非常に敏感な反応性化合物である。対照的
に、その精製結晶形ではカルノシン酸は安定であり、過
度に用心しなくても取扱うことができるが、結晶形の製
造は、既にカルノシン酸を豊富化した植物材料からのみ
行なうことができることが分った。
プの任意の分子のようにカルノシン酸は酸化に対し、お
よび従って天然物質を単離するために行なう通例のすべ
ての操作(抽出、液−液分離、クロマトグラフィ分画な
ど)に対し非常に敏感な反応性化合物である。対照的
に、その精製結晶形ではカルノシン酸は安定であり、過
度に用心しなくても取扱うことができるが、結晶形の製
造は、既にカルノシン酸を豊富化した植物材料からのみ
行なうことができることが分った。
【0013】本発明方法はカルノシン酸の化学的完全性
を保存できる。何故なら基本生成物を大切にし、カルノ
シン酸について選択的である2つの処理工程を含むだけ
であるからである。
を保存できる。何故なら基本生成物を大切にし、カルノ
シン酸について選択的である2つの処理工程を含むだけ
であるからである。
【0014】本発明方法はカルノシン酸の2つの物理化
学的性質を利用する。一方では、分子は一般にはカルボ
ン酸およびフェノール基のような極性基を含む。他方で
は本質的に炭化水素から成るその骨格の残部は、セージ
又はローズマリーのような植物に豊富に含まれるフラボ
ノイド又はヒドロキシ安息香酸、又はヒドロキシ桂皮酸
のようなすべての他のフェノール化合物と比較して比較
的非プロトン性的性格を供する。従って本方法は2工程
のみを含む、すなわち: 1. 植物材料(セージ又はローズマリー)の本質的に非
プロトン性溶媒の抽出物、従ってカルノシン酸および植
物材料の非プロトン性化合物は抽出物に含まれる、 2. カルノシン酸の極性基についてその親和性およびそ
の選択性に対し選択された固体支持体に抽出物に含まれ
るカルノシン酸を選択的吸着させ、次いで極性溶媒によ
り支持体からカルノシン酸を脱着する。
学的性質を利用する。一方では、分子は一般にはカルボ
ン酸およびフェノール基のような極性基を含む。他方で
は本質的に炭化水素から成るその骨格の残部は、セージ
又はローズマリーのような植物に豊富に含まれるフラボ
ノイド又はヒドロキシ安息香酸、又はヒドロキシ桂皮酸
のようなすべての他のフェノール化合物と比較して比較
的非プロトン性的性格を供する。従って本方法は2工程
のみを含む、すなわち: 1. 植物材料(セージ又はローズマリー)の本質的に非
プロトン性溶媒の抽出物、従ってカルノシン酸および植
物材料の非プロトン性化合物は抽出物に含まれる、 2. カルノシン酸の極性基についてその親和性およびそ
の選択性に対し選択された固体支持体に抽出物に含まれ
るカルノシン酸を選択的吸着させ、次いで極性溶媒によ
り支持体からカルノシン酸を脱着する。
【0015】第1工程では、ローズマリー又はセージの
葉は本質的に非プロトン性溶媒により抽出され、従って
これらの植物の葉のすべての他の非プロトン性又は実質
的に非プロトン性化合物、例えば精油成分、リピド、ワ
ックス、葉緑素含有色素およびあるトリテルペンなどの
他に、得た抽出物は実際に抽出物に含まれる唯一のフェ
ノール化合物としてカルノシン酸を含有する。カルノシ
ン酸の抽出度は70〜100%であり、一方抽出物中の
その含量は13〜25%である。
葉は本質的に非プロトン性溶媒により抽出され、従って
これらの植物の葉のすべての他の非プロトン性又は実質
的に非プロトン性化合物、例えば精油成分、リピド、ワ
ックス、葉緑素含有色素およびあるトリテルペンなどの
他に、得た抽出物は実際に抽出物に含まれる唯一のフェ
ノール化合物としてカルノシン酸を含有する。カルノシ
ン酸の抽出度は70〜100%であり、一方抽出物中の
その含量は13〜25%である。
【0016】第2工程では、第1工程で得た抽出物を極
性基を有する化合物に対し親和性又はフェノール化合物
について特別の選択性を有する吸着固体材料、例えば無
機吸着材料としてシリカゲル、酸化アルミニウム又は有
機吸着材料の例としてポリアミド、ポリビニルピロリド
ンなどにより処理される。この処理中、カルノシン酸は
吸着剤に高親和性又は選択性により吸着され、抽出物の
他の成分は本質的に液相に残留する。液相の除去後、カ
ルノシン酸は極性溶媒と接触させて吸着剤から脱着し、
蒸発後65〜95%のカルノシン酸を含有する残留物を
得、必要の場合再結晶によりさらに精製できる。
性基を有する化合物に対し親和性又はフェノール化合物
について特別の選択性を有する吸着固体材料、例えば無
機吸着材料としてシリカゲル、酸化アルミニウム又は有
機吸着材料の例としてポリアミド、ポリビニルピロリド
ンなどにより処理される。この処理中、カルノシン酸は
吸着剤に高親和性又は選択性により吸着され、抽出物の
他の成分は本質的に液相に残留する。液相の除去後、カ
ルノシン酸は極性溶媒と接触させて吸着剤から脱着し、
蒸発後65〜95%のカルノシン酸を含有する残留物を
得、必要の場合再結晶によりさらに精製できる。
【0017】本発明方法のカルノシン酸の収量は植物出
発材料中のこの酸含量基準で60〜90%である。
発材料中のこの酸含量基準で60〜90%である。
【0018】植物出発材料および植物粒子の大きさはカ
ルノシン酸の抽出収量に関連する。原則として、微粉ロ
ーズマリー又はセージを使用することが好ましく、微粉
砕により一般に一層良結果が得られる。全体のスパイス
から出発することは大きな利点を有する。水による精油
の蒸留後得られる残留物も使用できるが、この操作は酸
化生成物形のカルノシン酸のかなりの損失を伴なうの
で、カルノシン酸を得る方法として経済的に有利性が少
ないことが指摘される。例えば超臨界CO2 のような超
臨界相における溶媒による精油の抽出後得られる残留物
も出発材料として使用できる。この場合、残留物はカル
ノシン酸含量の観点から品質の一層すぐれたものであ
る。その理由は精油を得るこの方法が植物材料の貴重な
化合物に一層良い処理を供するからである。
ルノシン酸の抽出収量に関連する。原則として、微粉ロ
ーズマリー又はセージを使用することが好ましく、微粉
砕により一般に一層良結果が得られる。全体のスパイス
から出発することは大きな利点を有する。水による精油
の蒸留後得られる残留物も使用できるが、この操作は酸
化生成物形のカルノシン酸のかなりの損失を伴なうの
で、カルノシン酸を得る方法として経済的に有利性が少
ないことが指摘される。例えば超臨界CO2 のような超
臨界相における溶媒による精油の抽出後得られる残留物
も出発材料として使用できる。この場合、残留物はカル
ノシン酸含量の観点から品質の一層すぐれたものであ
る。その理由は精油を得るこの方法が植物材料の貴重な
化合物に一層良い処理を供するからである。
【0019】一般に、カルノシン酸はローズマリーより
セージから一層容易に抽出できる。この理由はセージの
葉がローズマリーの葉より繊維が少ない事実にあること
は疑いない。しかし、ローズマリーはセージよりはるか
に広く存在し、従って一層容易に大量で入手できる問題
の少ない出発材料であることを示す。
セージから一層容易に抽出できる。この理由はセージの
葉がローズマリーの葉より繊維が少ない事実にあること
は疑いない。しかし、ローズマリーはセージよりはるか
に広く存在し、従って一層容易に大量で入手できる問題
の少ない出発材料であることを示す。
【0020】抽出方法又は使用植物材料とは別に、抽出
溶媒はできるだけ非プロトン性であるべきであることは
上記理由に対し重要である。抽出溶媒は、すなわち比較
的低沸点の溶媒、例えばヘキサン、ペンタン、ヘプタ
ン、2−メチルブタン、2−メチルヘキサンおよびシク
ロヘキサン又は飽和炭化水素の混合物(石油エーテル)
の飽和、任意には分枝炭化水素、又はトルエンのような
芳香族炭化水素、又は大過剰量の上記溶媒の1つと塩素
含有溶媒(例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、
クロロエチレン)又は酸素含有溶媒、例えばエーテル
(例えば、ジエチルエーテル)、又はケトン(例えば、
アセトン)又はエステル(例えば、酢酸エチル)又はア
ルコール(例えば、エタノール、メタノールなど)など
との2成分混合物などの、抽出溶媒として通常使用され
る溶媒から選択される。例えば、石油エーテル、トルエ
ン又はヘキサンとジクロロメタン又はエタノールとの9
9:1〜90:10比の混合物を使用することができ
る。例えばセージの場合、カルノシン酸は飽和炭化水素
タイプの溶媒により定量的に抽出できる。植物材料およ
び抽出変法のすべての他の組み合せでは僅かに極性の高
い溶媒を使用することが必要であり、その場合カルノシ
ン酸の高度の抽出が得られる。
溶媒はできるだけ非プロトン性であるべきであることは
上記理由に対し重要である。抽出溶媒は、すなわち比較
的低沸点の溶媒、例えばヘキサン、ペンタン、ヘプタ
ン、2−メチルブタン、2−メチルヘキサンおよびシク
ロヘキサン又は飽和炭化水素の混合物(石油エーテル)
の飽和、任意には分枝炭化水素、又はトルエンのような
芳香族炭化水素、又は大過剰量の上記溶媒の1つと塩素
含有溶媒(例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、
クロロエチレン)又は酸素含有溶媒、例えばエーテル
(例えば、ジエチルエーテル)、又はケトン(例えば、
アセトン)又はエステル(例えば、酢酸エチル)又はア
ルコール(例えば、エタノール、メタノールなど)など
との2成分混合物などの、抽出溶媒として通常使用され
る溶媒から選択される。例えば、石油エーテル、トルエ
ン又はヘキサンとジクロロメタン又はエタノールとの9
9:1〜90:10比の混合物を使用することができ
る。例えばセージの場合、カルノシン酸は飽和炭化水素
タイプの溶媒により定量的に抽出できる。植物材料およ
び抽出変法のすべての他の組み合せでは僅かに極性の高
い溶媒を使用することが必要であり、その場合カルノシ
ン酸の高度の抽出が得られる。
【0021】スパイスを抽出する工程は例えばソックス
レータイプの抽出器での植物材料の溶媒抽出(変法1)
又は装填、すなわち植物材料の溶媒浸漬(変法2)、又
はパーコレーション又はパルスカラムの抽出又は他の任
意既知の溶媒に基づく固体抽出により行なうことができ
る。しかし、次に例示するのは最初の2変法である。変
法1は変法2よりカルノシン酸抽出収量は高いが、変法
2は大量の植物材料を抽出しなければならない場合使用
すると一層有利である。
レータイプの抽出器での植物材料の溶媒抽出(変法1)
又は装填、すなわち植物材料の溶媒浸漬(変法2)、又
はパーコレーション又はパルスカラムの抽出又は他の任
意既知の溶媒に基づく固体抽出により行なうことができ
る。しかし、次に例示するのは最初の2変法である。変
法1は変法2よりカルノシン酸抽出収量は高いが、変法
2は大量の植物材料を抽出しなければならない場合使用
すると一層有利である。
【0022】溶媒抽出による抽出は抽出溶媒を入れた還
流装置(フラスコ+コンデンサー)および、この2要素
間に、抽出植物材料を入れた多孔性カートリッジを有す
るサイホン抽出器から成るソックスレータイプの抽出器
で行なう。フラスコで沸騰温度に加熱した溶媒蒸気は抽
出器に沿ってこの目的のために供された管中に入り、コ
ンデンサーに到達すると液状に凝縮する。凝縮溶媒は抽
出カートリッジに滴下して戻り、これを満たす。抽出器
の液レベルがサイホン管に達すると抽出器は内容液量を
排出し、ある量の溶解植物材料を連行してフラスコに戻
る。全体としてこの方法は抽出サイクルとして規定でき
る。
流装置(フラスコ+コンデンサー)および、この2要素
間に、抽出植物材料を入れた多孔性カートリッジを有す
るサイホン抽出器から成るソックスレータイプの抽出器
で行なう。フラスコで沸騰温度に加熱した溶媒蒸気は抽
出器に沿ってこの目的のために供された管中に入り、コ
ンデンサーに到達すると液状に凝縮する。凝縮溶媒は抽
出カートリッジに滴下して戻り、これを満たす。抽出器
の液レベルがサイホン管に達すると抽出器は内容液量を
排出し、ある量の溶解植物材料を連行してフラスコに戻
る。全体としてこの方法は抽出サイクルとして規定でき
る。
【0023】この抽出方法では、セージに対する好まし
い溶媒は軽質非環状炭化水素、例えば好ましくは40〜
60℃の範囲の沸騰温度を有する石油エーテルであり、
ローズマリーに対しては同じ溶媒又はこれらの1つと塩
素含有溶媒、例えばジクロロメタンとの99:1〜9:
1容量比の2成分組み合せである。抽出材料に適用され
る抽出サイクル数は5〜20のオーダのものである。
い溶媒は軽質非環状炭化水素、例えば好ましくは40〜
60℃の範囲の沸騰温度を有する石油エーテルであり、
ローズマリーに対しては同じ溶媒又はこれらの1つと塩
素含有溶媒、例えばジクロロメタンとの99:1〜9:
1容量比の2成分組み合せである。抽出材料に適用され
る抽出サイクル数は5〜20のオーダのものである。
【0024】抽出がバッチ式で行なわれる場合、植物材
料および抽出溶媒は通例の反応器で接触させ、混合物は
操作中を通して攪拌する。溶媒および植物材料の割合
は、ローズマリーの場合5:1の容量/重量比およびセ
ージの場合10:1の容量/重量比が好ましい(セージ
の場合溶媒の最大量はローズマリーの場合に比較してセ
ージ容積のはるかに低いマスに対し決定される)。一般
に、植物材料は2又は3回連続抽出処理され、液相およ
び固相は各操作間の濾過又は遠心分離により分離され
る。各抽出時間は30分〜2時間、一般には1時間のオ
ーダの期間である。セージおよびローズマリーの双方の
植物材料に対するこの抽出方法で好ましい溶媒は、芳香
族炭化水素、好ましくはトルエン、又は軽質非環状炭化
水素、例えば石油エーテル又はヘキサンと酸素含有溶
媒、好ましくはエタノール又はメタノールとの、99:
1〜9:1の容量比の2成分組み合せである。
料および抽出溶媒は通例の反応器で接触させ、混合物は
操作中を通して攪拌する。溶媒および植物材料の割合
は、ローズマリーの場合5:1の容量/重量比およびセ
ージの場合10:1の容量/重量比が好ましい(セージ
の場合溶媒の最大量はローズマリーの場合に比較してセ
ージ容積のはるかに低いマスに対し決定される)。一般
に、植物材料は2又は3回連続抽出処理され、液相およ
び固相は各操作間の濾過又は遠心分離により分離され
る。各抽出時間は30分〜2時間、一般には1時間のオ
ーダの期間である。セージおよびローズマリーの双方の
植物材料に対するこの抽出方法で好ましい溶媒は、芳香
族炭化水素、好ましくはトルエン、又は軽質非環状炭化
水素、例えば石油エーテル又はヘキサンと酸素含有溶
媒、好ましくはエタノール又はメタノールとの、99:
1〜9:1の容量比の2成分組み合せである。
【0025】最初の抽出工程は20〜50℃の範囲の温
度で行なう。
度で行なう。
【0026】第2工程では、第1工程で得た植物抽出物
を固体吸着剤材料により処理する。抽出物のカルノシン
酸は固体材料に選択的に吸着され、液相を除去した後、
純極性溶媒、例えばアセトン、メタノール、エタノール
又は酢酸エチルなど、又は非プロトン性又は弱い極性溶
媒と大過剰量のこれらの溶媒の1つとの混合物により脱
着して濃縮形で回収する。
を固体吸着剤材料により処理する。抽出物のカルノシン
酸は固体材料に選択的に吸着され、液相を除去した後、
純極性溶媒、例えばアセトン、メタノール、エタノール
又は酢酸エチルなど、又は非プロトン性又は弱い極性溶
媒と大過剰量のこれらの溶媒の1つとの混合物により脱
着して濃縮形で回収する。
【0027】原則として、液体抽出物はこのタイプの化
合物に対し親和性又は選択性を有する任意の固体吸着剤
材料により処理する。この目的に使用できる吸着剤材料
のリスト(決して完全ではないが)は既に上記した。こ
れらの材料は本質的に液体クロマトグラフィに基づく分
離技術で一般的に使用される材料である。
合物に対し親和性又は選択性を有する任意の固体吸着剤
材料により処理する。この目的に使用できる吸着剤材料
のリスト(決して完全ではないが)は既に上記した。こ
れらの材料は本質的に液体クロマトグラフィに基づく分
離技術で一般的に使用される材料である。
【0028】経済的に関心のある吸着剤材料のうち、ポ
リアミド又はポリビニルピロリドンのような任意の同様
のポリマーは、これらがフェノール化合物に対し著しい
親和力を示すのでカルノシン酸の吸着に対する好ましい
材料である(例えば「TheFlavonoids」、
Harboneら、eds.,ChapmanおよびH
all、1975、1章、11頁参照)。さらに、これ
らは化学的に不活性の支持体であり、接触する化合物を
有意に変換する危険は全くない。
リアミド又はポリビニルピロリドンのような任意の同様
のポリマーは、これらがフェノール化合物に対し著しい
親和力を示すのでカルノシン酸の吸着に対する好ましい
材料である(例えば「TheFlavonoids」、
Harboneら、eds.,ChapmanおよびH
all、1975、1章、11頁参照)。さらに、これ
らは化学的に不活性の支持体であり、接触する化合物を
有意に変換する危険は全くない。
【0029】実際に、方法の第1工程の植物抽出液はそ
のまま吸着剤材料と接触させることができる。必要の場
合、抽出液は予め濾過して抽出中又は抽出後形成できる
少量の固体材料沈澱物を除去できる。しかし、実際に吸
着剤と接触前に抽出液を濃縮することは有利であり、カ
ルノシン酸を溶解状態から吸着状態への移行を促進す
る。濃縮工程が固体沈澱の形成を伴なう多くの場合、溶
媒は抽出物から完全に除去することが好ましく、その能
力に対し選択された第2溶媒中に採取された残留物は容
易かつ完全に抽出物のカルノシン酸を溶解する。実際
に、芳香族炭化水素又は塩素含有タイプの溶媒はこの操
作に適し、トルエンおよびジクロロメタンは好ましい溶
媒であることが分った。
のまま吸着剤材料と接触させることができる。必要の場
合、抽出液は予め濾過して抽出中又は抽出後形成できる
少量の固体材料沈澱物を除去できる。しかし、実際に吸
着剤と接触前に抽出液を濃縮することは有利であり、カ
ルノシン酸を溶解状態から吸着状態への移行を促進す
る。濃縮工程が固体沈澱の形成を伴なう多くの場合、溶
媒は抽出物から完全に除去することが好ましく、その能
力に対し選択された第2溶媒中に採取された残留物は容
易かつ完全に抽出物のカルノシン酸を溶解する。実際
に、芳香族炭化水素又は塩素含有タイプの溶媒はこの操
作に適し、トルエンおよびジクロロメタンは好ましい溶
媒であることが分った。
【0030】抽出液は浸漬又は吸着剤材料を充填したカ
ラムに通すことにより吸着剤材料と接触させることがで
きる。第2別法は一層有効であり、次のように行なうこ
とができる:抽出液は抽出液のものと同じ溶媒により調
整した吸着剤材料を充填したカラムの上部に導入する。
抽出液を吸着剤材料と接触させる場合、カラムは新鮮溶
媒で洗滌し、支持体に吸着されて残留するカルノシン酸
以外のすべての抽出液中の物質を除去する。次にカルノ
シン酸は中位の極性〜極性溶媒、例えばジクロロメタン
又はトルエンとエタノール又はメタノールとの混合物、
をカラムに通すことにより吸着材料から脱着する。溶媒
は溶離液から除去し、残留物はその後さらに再結晶によ
り精製して所望度の純度のカルノシン酸を得る。
ラムに通すことにより吸着剤材料と接触させることがで
きる。第2別法は一層有効であり、次のように行なうこ
とができる:抽出液は抽出液のものと同じ溶媒により調
整した吸着剤材料を充填したカラムの上部に導入する。
抽出液を吸着剤材料と接触させる場合、カラムは新鮮溶
媒で洗滌し、支持体に吸着されて残留するカルノシン酸
以外のすべての抽出液中の物質を除去する。次にカルノ
シン酸は中位の極性〜極性溶媒、例えばジクロロメタン
又はトルエンとエタノール又はメタノールとの混合物、
をカラムに通すことにより吸着材料から脱着する。溶媒
は溶離液から除去し、残留物はその後さらに再結晶によ
り精製して所望度の純度のカルノシン酸を得る。
【0031】本発明はがんの予防又は治療に対するため
の組成物又は療養食の製造に対するカルノシン酸の使用
にも関する。
の組成物又は療養食の製造に対するカルノシン酸の使用
にも関する。
【0032】ある化合物は他の化学生成物により誘発さ
れる突然変異誘発活性を直接又は間接に低減又は抑圧す
る性質を有する。フリーラジカルはDNAに多数の異な
る傷害を誘発でき、これらは過程又はがん、加令および
心臓血管病にも含まれることが示された。カルノシン酸
はフリーラジカルにより惹起されるDNAの劣化に対し
抑止効果を有するので、がん又は心臓血管病の予防およ
び治療に使用することが考慮できる。
れる突然変異誘発活性を直接又は間接に低減又は抑圧す
る性質を有する。フリーラジカルはDNAに多数の異な
る傷害を誘発でき、これらは過程又はがん、加令および
心臓血管病にも含まれることが示された。カルノシン酸
はフリーラジカルにより惹起されるDNAの劣化に対し
抑止効果を有するので、がん又は心臓血管病の予防およ
び治療に使用することが考慮できる。
【0033】療養食又は医薬組成物は投与方法、例えば
経口、経腸又は非経口に適応した各種形に調製できる。
例えば、これらはカプセル、ゼラチン被覆錠剤又はシラ
ップとして調製できる。経腸又は非経口投与の場合、組
成物は物理的および化学的安定溶液又はエマルジョン形
に調製できる。
経口、経腸又は非経口に適応した各種形に調製できる。
例えば、これらはカプセル、ゼラチン被覆錠剤又はシラ
ップとして調製できる。経腸又は非経口投与の場合、組
成物は物理的および化学的安定溶液又はエマルジョン形
に調製できる。
【0034】生理学的用量は予防に、又は任意にはある
形のがんおよび心臓血管病の治療に投与できる。
形のがんおよび心臓血管病の治療に投与できる。
【0035】さらに、カルノシン酸はウイルス病である
ヘルペスの治療目的の組成物の製造に使用できる。この
組成物は投与方法、例えば経口又は局所適用に適応した
各種形で提供できる。例えば、組成物はカプセル、ゼラ
チン被覆錠剤又は軟膏の形で提供できる。生理学的用量
はこの病気の治療に対し投与される。本発明は次例によ
り説明する。
ヘルペスの治療目的の組成物の製造に使用できる。この
組成物は投与方法、例えば経口又は局所適用に適応した
各種形で提供できる。例えば、組成物はカプセル、ゼラ
チン被覆錠剤又は軟膏の形で提供できる。生理学的用量
はこの病気の治療に対し投与される。本発明は次例によ
り説明する。
【0036】例1〜21 表1は上記溶媒を使用して抽出変法1および2によりロ
ーズマリーおよびセージの抽出に対する連続試験から得
た結果を説明する。溶媒の極性が高い程(カラム5)、
カルノシン酸の抽出収量は高い(カラム8)が、抽出物
のカルノシン酸濃度が低い程(カラム7)抽出物のバラ
スト量が大きいことが分る。バラストは特にカルノシン
酸以外の他のフェノール化合物により形成され、従って
方法の第2工程でカルノシン酸を反対に妨害できる。
ーズマリーおよびセージの抽出に対する連続試験から得
た結果を説明する。溶媒の極性が高い程(カラム5)、
カルノシン酸の抽出収量は高い(カラム8)が、抽出物
のカルノシン酸濃度が低い程(カラム7)抽出物のバラ
スト量が大きいことが分る。バラストは特にカルノシン
酸以外の他のフェノール化合物により形成され、従って
方法の第2工程でカルノシン酸を反対に妨害できる。
【表1】
【0037】表に示す測定データを基準にして、抽出溶
媒の有効性および選択性の基準から抽出物の品質指数
(QI)を規定することができる。溶媒の有効性(E)
はカルノシン酸抽出度により評価する(カラム8)。溶
媒の有効性が高い程、反応の終りに回収されるカルノシ
ン酸収量は大きい。抽出溶媒の選択性(S)は抽出物の
カルノシン酸含量により評価する(カラム7)。溶媒の
選択性が高い程、反応の終りに単離されるカルノシン酸
の純度はすぐれている。こうして品質指数(QI)は植
物出発材料のカルノシン酸含量(T)(カラム3)に対
し因子Eと秤量した因子Sの積として規定できる。 QI=(E×S)/T
媒の有効性および選択性の基準から抽出物の品質指数
(QI)を規定することができる。溶媒の有効性(E)
はカルノシン酸抽出度により評価する(カラム8)。溶
媒の有効性が高い程、反応の終りに回収されるカルノシ
ン酸収量は大きい。抽出溶媒の選択性(S)は抽出物の
カルノシン酸含量により評価する(カラム7)。溶媒の
選択性が高い程、反応の終りに単離されるカルノシン酸
の純度はすぐれている。こうして品質指数(QI)は植
物出発材料のカルノシン酸含量(T)(カラム3)に対
し因子Eと秤量した因子Sの積として規定できる。 QI=(E×S)/T
【0038】表1の各例の比較を容易にするために、品
質指数(カラム9)は100の目盛りに相対化した。表
の例4のデータを吟味すると次の観察ができる。 (1) 品質指数は選択性と有効性の妥協を表わす。理想
的溶媒は必要な活性物質のすべて、およびのみを抽出す
るものである。なされる妥協は、活性物質を得る方法の
収量と方法の経済性間のバランスを見出すことである。 (2) 対比できる抽出変法および溶媒が供されると、カ
ルノシン酸はローズマリーよりセージから一層容易に抽
出される。 (3) 対比できる溶媒が供されると、植物出発材料と関
係なく抽出変法1は変法2より効果が大きい。 (4) 一層極性の溶媒割合を増加した抽出溶媒の2成分
混合物を使用する場合、一層極性の溶媒の最適濃度を規
定できる。この最適濃度は表に示す例の場合5%付近で
ある(例7〜9、10〜12、15〜17、18〜1
9)。表1の例4、1、2、7および18に従ってカル
ノシン酸抽出の特定例を次に示す。セージ、抽出変法1、例4 2.5%のカルノシン酸を含有する297gのoffi
cinalセージ粉末をセルロースカートリッジを装着
したソックスレータイプの抽出器に導入する。セージは
石油エーテル(2.5リットル、BP.40〜60℃)
により48時間空気を存在させずに(窒素雰囲気)抽出
する。抽出を完了すると、溶媒は回転蒸発機で除去し、
7.4gのカルノシン酸(収量100%)を含有する3
0gの着色状抽出物(収量10%)を集める。抽出物は
ジクロロメタン(150ml)に溶解し、この溶液を濾過
して少部の不溶性物質の除去後、溶液はポリアミドを充
填したカラムに注加する。次にカラムは同じ溶媒により
溶離してポリアミドに保留されず、かつ強く着色した画
分(画分1、700ml、溶媒を含まぬ18g残留物)に
相当するこれらの物質を抽出物から除去する。溶離は
8:2(v/v)のジクロロメタンおよびメタノールに
より継続する。2溶媒間の転移帯はカルノシン酸に相当
する環状黄色帯形でカラム上に現れる。中間画分(画分
2、700ml、溶媒を含まぬ2gの残留物)および次に
環状帯(画分3、100ml、溶媒除去後6.1gの残留
物)を集める。石油エーテル中で粉砕後、画分3の半結
晶残留物は95%カルノシン酸を含有する6.0gの淡
黄色固体(Mp.170〜195℃)である。収量:8
2%。
質指数(カラム9)は100の目盛りに相対化した。表
の例4のデータを吟味すると次の観察ができる。 (1) 品質指数は選択性と有効性の妥協を表わす。理想
的溶媒は必要な活性物質のすべて、およびのみを抽出す
るものである。なされる妥協は、活性物質を得る方法の
収量と方法の経済性間のバランスを見出すことである。 (2) 対比できる抽出変法および溶媒が供されると、カ
ルノシン酸はローズマリーよりセージから一層容易に抽
出される。 (3) 対比できる溶媒が供されると、植物出発材料と関
係なく抽出変法1は変法2より効果が大きい。 (4) 一層極性の溶媒割合を増加した抽出溶媒の2成分
混合物を使用する場合、一層極性の溶媒の最適濃度を規
定できる。この最適濃度は表に示す例の場合5%付近で
ある(例7〜9、10〜12、15〜17、18〜1
9)。表1の例4、1、2、7および18に従ってカル
ノシン酸抽出の特定例を次に示す。セージ、抽出変法1、例4 2.5%のカルノシン酸を含有する297gのoffi
cinalセージ粉末をセルロースカートリッジを装着
したソックスレータイプの抽出器に導入する。セージは
石油エーテル(2.5リットル、BP.40〜60℃)
により48時間空気を存在させずに(窒素雰囲気)抽出
する。抽出を完了すると、溶媒は回転蒸発機で除去し、
7.4gのカルノシン酸(収量100%)を含有する3
0gの着色状抽出物(収量10%)を集める。抽出物は
ジクロロメタン(150ml)に溶解し、この溶液を濾過
して少部の不溶性物質の除去後、溶液はポリアミドを充
填したカラムに注加する。次にカラムは同じ溶媒により
溶離してポリアミドに保留されず、かつ強く着色した画
分(画分1、700ml、溶媒を含まぬ18g残留物)に
相当するこれらの物質を抽出物から除去する。溶離は
8:2(v/v)のジクロロメタンおよびメタノールに
より継続する。2溶媒間の転移帯はカルノシン酸に相当
する環状黄色帯形でカラム上に現れる。中間画分(画分
2、700ml、溶媒を含まぬ2gの残留物)および次に
環状帯(画分3、100ml、溶媒除去後6.1gの残留
物)を集める。石油エーテル中で粉砕後、画分3の半結
晶残留物は95%カルノシン酸を含有する6.0gの淡
黄色固体(Mp.170〜195℃)である。収量:8
2%。
【0039】ローズマリー、抽出変法1、例1 1.85重量%のカルノシン酸を含有する383gのロ
ーズマリー粉末を入れた薄い布の長靴下をソックスレー
抽出器の抽出容器に入れる。抽出器中の植物マスの高さ
は30cmである。抽出器は不活性雰囲気に置き、ローズ
マリーは全体で4回満たし、およびそれぞれ75分継続
するサイホンサイクルで石油エーテル(2.5リット
ル、Bp.40〜60℃)により抽出する。溶媒は回転
蒸発器で除去し、5.6gのカルノシン酸(収量79
g)を含有する35gの暗色油状抽出物(収量9.1
%)を集める。抽出物は240mlのジクロロメタンに溶
解し、溶液はポリアミドのカラム上に注加する。カラム
は上記と同様に溶離し、3画分、すなわち画分1、70
0ml;画分2、550ml;画分3、500mlを集める。
溶媒は最後の画分から除去し、5.6g(77%)のカ
ルノシン酸を含有する7.3gの濃黄色固体マス、すな
わち、この酸の全抽出画分を得る。収量:79%。
ーズマリー粉末を入れた薄い布の長靴下をソックスレー
抽出器の抽出容器に入れる。抽出器中の植物マスの高さ
は30cmである。抽出器は不活性雰囲気に置き、ローズ
マリーは全体で4回満たし、およびそれぞれ75分継続
するサイホンサイクルで石油エーテル(2.5リット
ル、Bp.40〜60℃)により抽出する。溶媒は回転
蒸発器で除去し、5.6gのカルノシン酸(収量79
g)を含有する35gの暗色油状抽出物(収量9.1
%)を集める。抽出物は240mlのジクロロメタンに溶
解し、溶液はポリアミドのカラム上に注加する。カラム
は上記と同様に溶離し、3画分、すなわち画分1、70
0ml;画分2、550ml;画分3、500mlを集める。
溶媒は最後の画分から除去し、5.6g(77%)のカ
ルノシン酸を含有する7.3gの濃黄色固体マス、すな
わち、この酸の全抽出画分を得る。収量:79%。
【0040】ローズマリー、抽出変法1、例2 ローズマリーは石油エーテルとジクロロメタンの9/1
(v/v)混合物により抽出すること以外は、上記例と
同じ手順である。抽出物は38g(収量10.1%)
で、6.2gのカルノシン酸(収量87%)を含有す
る。抽出物の1部(4g)はジクロロメタンに不溶で、
抽出物をポリアミドカラムに適用前にこの固体物質を濾
過する注意が必要である。溶離により得た画分3の残留
物は7.7gで、5.3g(59%)のカルノシン酸を
含有する。収量:74%。
(v/v)混合物により抽出すること以外は、上記例と
同じ手順である。抽出物は38g(収量10.1%)
で、6.2gのカルノシン酸(収量87%)を含有す
る。抽出物の1部(4g)はジクロロメタンに不溶で、
抽出物をポリアミドカラムに適用前にこの固体物質を濾
過する注意が必要である。溶離により得た画分3の残留
物は7.7gで、5.3g(59%)のカルノシン酸を
含有する。収量:74%。
【0041】ローズマリー、抽出変法2、例7 1.8%のカルノシン酸を含有する2.5kgのローズマ
リー粉末およびヘキサンおよびエタノールの12.5リ
ットルの98/2(v/v)混合物を20リットル反応
器中に導入する。全体を窒素雰囲気で環境温度で1時間
攪拌する。液相は真空濾過(ブフナー)により固相から
分離する。抽出物溶液は別にして、植物マスは第1と同
じ第2抽出処理にかける。濾過後、2つの抽出溶液は併
せ、溶媒は回転蒸発機で除去する。33gのカルノシン
酸(収量8.2%)を含有する206g(収量8.2
g)の暗色油状抽出物を得る。抽出物は1.6リットル
のジクロロメタンに溶解し、溶液はポリアミドのカラム
上に注加する。カラムは例1におけるように溶離し、3
画分、すなわち画分1、3.36リットル;画分2、
3.23リットル;画分3、1.65リットルを集め
る。溶媒の蒸発後、最後の画分は半油状残留物(41.
5g)として得、これは固体稠度まで石油エーテル中で
粉砕する。こうして得た黄色生成物は37gで、73%
のカルノシン酸を含有する。収量:27g(60%)。
リー粉末およびヘキサンおよびエタノールの12.5リ
ットルの98/2(v/v)混合物を20リットル反応
器中に導入する。全体を窒素雰囲気で環境温度で1時間
攪拌する。液相は真空濾過(ブフナー)により固相から
分離する。抽出物溶液は別にして、植物マスは第1と同
じ第2抽出処理にかける。濾過後、2つの抽出溶液は併
せ、溶媒は回転蒸発機で除去する。33gのカルノシン
酸(収量8.2%)を含有する206g(収量8.2
g)の暗色油状抽出物を得る。抽出物は1.6リットル
のジクロロメタンに溶解し、溶液はポリアミドのカラム
上に注加する。カラムは例1におけるように溶離し、3
画分、すなわち画分1、3.36リットル;画分2、
3.23リットル;画分3、1.65リットルを集め
る。溶媒の蒸発後、最後の画分は半油状残留物(41.
5g)として得、これは固体稠度まで石油エーテル中で
粉砕する。こうして得た黄色生成物は37gで、73%
のカルノシン酸を含有する。収量:27g(60%)。
【0042】セージ、抽出変法2、例18 50gのセージ粉末(カルノシン酸含量1.8%)およ
び600mlトルエンの混合物を窒素雰囲気で環境温度で
1時間攪拌する。濾過により2相(固体および液体)の
分離後、植物マスは第2抽出処理する。2抽出溶液を併
せ、溶媒を回転蒸発機で除去する。0.82gのカルノ
シン酸(収量91%)を含有する5.1g(10.2
%)の油状残留物を得る。抽出物は50mlトルエンに再
溶解し、得た溶液は濾過していくらかの不溶性物質を除
去する。濾液はトルエン中で調整したポリアミドのカラ
ム(30g、30×2cm)上に注加する。カラムはトル
エン、次いでトルエンおよびエタノールの8/2混合物
により例1におけるように溶離し、3画分、すなわち画
分1、200ml(3.3g 植物物質);画分2、16
0ml(0.2g);画分3、50ml(1.1g)を集め
る。最後の画分は0.78g(71%)のカルノシン酸
を含有する。収量:87%。
び600mlトルエンの混合物を窒素雰囲気で環境温度で
1時間攪拌する。濾過により2相(固体および液体)の
分離後、植物マスは第2抽出処理する。2抽出溶液を併
せ、溶媒を回転蒸発機で除去する。0.82gのカルノ
シン酸(収量91%)を含有する5.1g(10.2
%)の油状残留物を得る。抽出物は50mlトルエンに再
溶解し、得た溶液は濾過していくらかの不溶性物質を除
去する。濾液はトルエン中で調整したポリアミドのカラ
ム(30g、30×2cm)上に注加する。カラムはトル
エン、次いでトルエンおよびエタノールの8/2混合物
により例1におけるように溶離し、3画分、すなわち画
分1、200ml(3.3g 植物物質);画分2、16
0ml(0.2g);画分3、50ml(1.1g)を集め
る。最後の画分は0.78g(71%)のカルノシン酸
を含有する。収量:87%。
【0043】カルノシン酸の精製 73%のカルノシン酸を含有する例7で得た30gの黄
色生成物は活性炭素の存在でシクロヘキサン中で2回再
結晶する。16.4gのカルノシン酸を95%以上の純
度を有する無色結晶形で得る(融点:193〜199
℃)。シクロヘキサンの代りに、生成物はベンゼン又は
トルエンから再結晶することもできる。カルノシン酸の
生理学的抗がん性および抗ウイルス性は次の試験で例示
する。
色生成物は活性炭素の存在でシクロヘキサン中で2回再
結晶する。16.4gのカルノシン酸を95%以上の純
度を有する無色結晶形で得る(融点:193〜199
℃)。シクロヘキサンの代りに、生成物はベンゼン又は
トルエンから再結晶することもできる。カルノシン酸の
生理学的抗がん性および抗ウイルス性は次の試験で例示
する。
【0044】カルノシン酸の抗がん活性 カルノシン酸の抗がん活性酸素含有種に対し容易に応答
することが知られる菌株Salmonella typ
himurium TA 102を使用してエームス試
験で評価した。この菌株はパーオキシル基を精製するこ
とが既知のt、ブチルパーオキシド(tBOOH)中に
入れ、その生物学的作用は細胞内部に酸素基を発生させ
るので特に興味があると思われる。tBOOHは細菌の
DNAにある数の局部変化を生じさせ、培地に添加した
酸化防止剤によるこれらの変化の抑止を測定する。次の
酸化防止剤:カルノシン酸、カルノソールおよびアスコ
ルビン酸を活性用量の範囲で試験した。抗がん性が周知
のアスコルビン酸は正対照として使用した。殺菌効果か
ら「真」の抗突然変異誘発効果を分離するために、予備
−インキュベーション試験を使用し、結果は誘発復帰細
胞コロニー数/生存細胞コロニー数の比で表わす〔Ae
schbacherら、Food Safety、8、
167〜177(1987)〕。
することが知られる菌株Salmonella typ
himurium TA 102を使用してエームス試
験で評価した。この菌株はパーオキシル基を精製するこ
とが既知のt、ブチルパーオキシド(tBOOH)中に
入れ、その生物学的作用は細胞内部に酸素基を発生させ
るので特に興味があると思われる。tBOOHは細菌の
DNAにある数の局部変化を生じさせ、培地に添加した
酸化防止剤によるこれらの変化の抑止を測定する。次の
酸化防止剤:カルノシン酸、カルノソールおよびアスコ
ルビン酸を活性用量の範囲で試験した。抗がん性が周知
のアスコルビン酸は正対照として使用した。殺菌効果か
ら「真」の抗突然変異誘発効果を分離するために、予備
−インキュベーション試験を使用し、結果は誘発復帰細
胞コロニー数/生存細胞コロニー数の比で表わす〔Ae
schbacherら、Food Safety、8、
167〜177(1987)〕。
【0045】試験の記載:インキュベーション培地はM
aronおよびAmesに従って調製したSalmon
ella typhimurium TA 102の1
ml菌サスペンジョン(5×109 細菌/ml)、50μl
塩緩衝溶液、0.95ml 0.15MKClおよび24
μgのヒスチジンおよび10μgのビチオン/mlを補な
った2.8mlのDavis−Mingioli培地を混
合して調製する。次に0.5mltBOOH溶液(最終濃
度2.5mM)およびアスコルビン酸では酸化防止剤の
0.5ml水溶液、水不溶性抗酸化剤、カルノシン酸およ
びカルノソールでは中鎖トリグリセリド溶液を添加す
る。培地は37℃で1時間、9mlの0.8%栄養ブロス
の添加後別に3時間37℃でインキュベートし、突然変
異を固定する。次に培地を遠心分離し、洗滌細菌は3.
5ml塩緩衝溶液に再サスペンドする。復帰細胞および生
存細胞コロニー数は、37℃で3日インキュベートし、
0.1mlの上記細菌サスペンジョンを適用したそれぞれ
ヒスチジンを含み、および含まない栄養寒天プレート上
で計数する。計数はFisher Count−All
800カウンターを使用して自動的に行なう。
aronおよびAmesに従って調製したSalmon
ella typhimurium TA 102の1
ml菌サスペンジョン(5×109 細菌/ml)、50μl
塩緩衝溶液、0.95ml 0.15MKClおよび24
μgのヒスチジンおよび10μgのビチオン/mlを補な
った2.8mlのDavis−Mingioli培地を混
合して調製する。次に0.5mltBOOH溶液(最終濃
度2.5mM)およびアスコルビン酸では酸化防止剤の
0.5ml水溶液、水不溶性抗酸化剤、カルノシン酸およ
びカルノソールでは中鎖トリグリセリド溶液を添加す
る。培地は37℃で1時間、9mlの0.8%栄養ブロス
の添加後別に3時間37℃でインキュベートし、突然変
異を固定する。次に培地を遠心分離し、洗滌細菌は3.
5ml塩緩衝溶液に再サスペンドする。復帰細胞および生
存細胞コロニー数は、37℃で3日インキュベートし、
0.1mlの上記細菌サスペンジョンを適用したそれぞれ
ヒスチジンを含み、および含まない栄養寒天プレート上
で計数する。計数はFisher Count−All
800カウンターを使用して自動的に行なう。
【0046】表2は試験抗酸化剤の見積り濃度形で得た
結果を示す。これは酸化防止剤を欠く場合の2.5mM濃
度のtBOOHにより誘発される突然変異効果を半減で
きる(阻害濃度50=1C50)。
結果を示す。これは酸化防止剤を欠く場合の2.5mM濃
度のtBOOHにより誘発される突然変異効果を半減で
きる(阻害濃度50=1C50)。
【表2】 表 2 試験化合物 IC50 IC50 相対活性、IC50 (mg) (mM) (mM)の比較 1 カルノシン酸 0.3 0.15 100 2 カルノソール 17.8 9.3 2 3 アスコルビン酸 2.8 2.7 6 カルノソールの抗がん活性は僅かに弱いが、アスコルビ
ン酸(正対照)とは対比しうるオーダのものであり、カ
ルノシン酸の活性はアスコルビン酸の活性より約15倍
高く、カルノソールの活性より50倍高い。
ン酸(正対照)とは対比しうるオーダのものであり、カ
ルノシン酸の活性はアスコルビン酸の活性より約15倍
高く、カルノソールの活性より50倍高い。
【0047】カルノシン酸の抗ウイルス活性 カルノシン酸の抗ウイルス活性はVERO細胞系に培養
したタイプ1(HSV1)およびタイプ2(HSV2)
の単純ヘルペスおよびタイプ3のポリオウイルス(ポリ
オ3)の感染バッチに対し各種濃度(5、2.5、1.
25、0.62μg/ml)で試験管内で試験した。2時
間インキュベーション後、得た力価を阻害剤を含まぬ対
照と比較した。次に各種試験上澄試料は新しい細胞上に
接種する。4日のインキュベーション後、今回はウイル
ス粒子の計数により阻害剤の存在でウイルスの産生を評
価できる(試験2)。これら2試験の結果は表3に示
す。
したタイプ1(HSV1)およびタイプ2(HSV2)
の単純ヘルペスおよびタイプ3のポリオウイルス(ポリ
オ3)の感染バッチに対し各種濃度(5、2.5、1.
25、0.62μg/ml)で試験管内で試験した。2時
間インキュベーション後、得た力価を阻害剤を含まぬ対
照と比較した。次に各種試験上澄試料は新しい細胞上に
接種する。4日のインキュベーション後、今回はウイル
ス粒子の計数により阻害剤の存在でウイルスの産生を評
価できる(試験2)。これら2試験の結果は表3に示
す。
【表3】 表 3 カルノシン酸 ウイルス粒子数/0.025ml上澄 濃度(μg/ml) 試験1 試験2 HSV1 HSV2 ホ゜リオ 3 HSV1 HSV2 ホ゜リオ 3 5 10 10 1012 102 <10 2×1023 2.5 10 10 1012 105 2×102 2×1023 1.25 103 10 1012 2.5 ×106 105 1023 0.62 104 10 1012 6 ×106 8×105 1022 0(対照) 105 104 1012 2 ×108 107 1023 試験1の結果からウイルス菌株ポリオ3はカルノシン酸
により阻害されないことが分る。対照的に、抗−HSV
1および抗−HSV2効果は10の3〜4のべき指数の
数値の減少が認められるので総じて有意である。従って
カルノシン酸は特異効果を有する。試験1の結果は試験
2の結果により確証される。ポリオ3の産生は、カルノ
シン酸の濃度と関係なく等しいと見做しうることが分っ
た。対照的にHSV1およびHSV2の産生は非常に影
響される。このことは生成物効果の特異性および細胞毒
性のないことも確証する。何故なら最高濃度(5μg/
ml)でポリオ3の産生に全く変化がないからである。
により阻害されないことが分る。対照的に、抗−HSV
1および抗−HSV2効果は10の3〜4のべき指数の
数値の減少が認められるので総じて有意である。従って
カルノシン酸は特異効果を有する。試験1の結果は試験
2の結果により確証される。ポリオ3の産生は、カルノ
シン酸の濃度と関係なく等しいと見做しうることが分っ
た。対照的にHSV1およびHSV2の産生は非常に影
響される。このことは生成物効果の特異性および細胞毒
性のないことも確証する。何故なら最高濃度(5μg/
ml)でポリオ3の産生に全く変化がないからである。
Claims (8)
- 【請求項1】 ローズマリー又はセージを非極性溶媒又
は高非極性の溶媒混合物により抽出し、得た抽出物は固
体支持体に選択的吸着処理し、カルノシン酸を極性溶媒
又は高極性溶媒混合物により脱着し、ついで溶媒を蒸発
することを特徴とする、ローズマリー又はセージからカ
ルノシン酸を製造する方法。 - 【請求項2】 非極性溶媒は石油エーテル、トルエン、
ヘキサンおよびこれらとジクロロメタン又はエタノール
との99:1〜90:10比の混合物から選択する、請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 固体支持体はシリカゲル、酸化アルミニ
ウム、ポリアミドおよびポリビニルピロリドンから選択
する、請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 極性溶媒又は高極性溶媒混合物はメタノ
ールおよびエタノールおよびこれらとジクロロメタン又
はトルエンとの混合物から選択する、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】 2〜20回抽出を行なう、請求項1〜4
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項6】 各抽出は30分〜2時間継続する、請求
項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 抽出は20〜50℃の温度で行なう、請
求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】 精製は結晶化により行なう、請求項1〜
7のいずれか1項に記載の方法。
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GR (1) | GR3031421T3 (ja) |
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US6855349B2 (en) | 1998-12-07 | 2005-02-15 | Kemin Industries, Inc. | Method for simultaneous extraction of essential oils and antioxidants from Labiatae species and the extract products thereof |
KR100326841B1 (ko) * | 1999-06-14 | 2002-03-04 | 박명규 | 들깨잎으로부터 고순도 로즈마리닉산의 분리, 정제방법 |
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JP2001233835A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-08-28 | Nagase & Co Ltd | カルノジン酸誘導体およびそれを用いた神経成長因子合成促進剤 |
US6450935B1 (en) | 2000-10-13 | 2002-09-17 | Kemin Industries, Inc. | Method for removing essential oils and antioxidants from extract products of lamiaceae species using rolled film evaporation |
JP2003073266A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Osaka Organic Chem Ind Ltd | 癌細胞増殖阻害剤 |
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KR100668689B1 (ko) * | 2004-11-09 | 2007-01-15 | 한국생명공학연구원 | 라이노바이러스에 대한 항바이러스 조성물 |
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KR100697309B1 (ko) * | 2005-04-12 | 2007-03-20 | 한국생명공학연구원 | 식물 추출물을 포함하는 항바이러스 조성물 |
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