JP2558994Y2 - 自動車用超音波水滴除去ミラー - Google Patents

自動車用超音波水滴除去ミラー

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JP2558994Y2 JP1991081264U JP8126491U JP2558994Y2 JP 2558994 Y2 JP2558994 Y2 JP 2558994Y2 JP 1991081264 U JP1991081264 U JP 1991081264U JP 8126491 U JP8126491 U JP 8126491U JP 2558994 Y2 JP2558994 Y2 JP 2558994Y2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/06Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior
    • B60R1/0602Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior comprising means for cleaning or deicing

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用超音波水滴除
去ミラーに関し、詳しくは、ミラー表面に付着した水滴
を取り除くために超音波発生装置により振動せしめられ
るミラーガラスを保持するための保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、朝霧や夜霧、又は降雨時
における雨滴等が自動車用ミラーの表面に付着すると後
方の視認性が低下する。ミラー表面に付着したこれらの
水滴を除去して後方の視認性を確保するために、従来よ
り、超音波発生装置をミラーガラス10の背面側に取り
付けてミラー表面を振動させ、その振動により水滴を弾
くようにした超音波式水滴除去ミラーが提供されてい
る。図1,2に夫々、この超音波式水滴除去ミラーの正
面図と側面断面図とを示している。図に示すように、ミ
ラーガラス10は背面保持板16により保持されてお
り、また、ミラーガラス10と背面保持板16との間に
はミラーガラス10を振動させる振動子18と振動板2
0とから構成される超音波振動装置が組み込まれてい
る。上記背面保持板16は、ミラーガラス10の前面周
囲に係合する周縁係止フランジ部14を有している。振
動子18が振動するとその振動は振動板20に伝えら
れ、さらにこれがミラーガラス10に伝えられて、ミラ
ーガラス表面に付着した水滴が弾き飛ばされる。
【0003】ところが、上記従来装置においては、ミラ
ーガラス表面に付着した水滴が弾き飛ばされると同時
に、図2に示す如く、周縁係止フランジ部14のミラー
ガラス対向面とミラーガラス表面との間に溜まっていた
水分も図1中の矢印方向に霧状に弾き出されて、これが
ミラーガラス表面に再付着するという問題が生じてい
た。
【0004】上記従来装置においては、ミラーガラス1
0が周縁係止フランジ部14により確実に固定されるよ
うに、周縁係止フランジ部14のミラーガラス対向面と
ミラーガラス表面との間隔を0.1mm以下程度の非常に
狭い間隔としている。
【0005】本考案者等は、上記ミラーガラス表面周辺
部からの水分吹き出し現象の原因につき研究したとこ
ろ、その原因が以下のものであることを究明するに至っ
た。すなわち、上記周縁係止フランジ部14のミラーガ
ラス対向面とミラーガラス表面とによって挟まれた間隔
容積がミラーガラス10の振動に応じて変化することに
より生じる一種のポンピング作用によるものであること
を知見した。
【0006】しかしながら、上記ポンピング作用による
ミラーガラス周辺部からの水滴飛散を防止するために、
上記周縁係止フランジ部14のミラーガラス対向面とミ
ラーガラス表面との間隔を大きくした場合には、両者間
の係合が甘くなってガタつきが生じるのみならず、場合
によってはキャビテーションを生じて上記と同部位から
再び水滴の弾き出される可能性も出てくる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従って、本考案の解決
すべき技術的課題は、ミラーガラスが周縁係止フランジ
部によって確実に固定されるようにすると共に、ミラー
ガラス表面周辺部から水分が吹き出さないようにするこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記課題を
解決するために、本考案によれば以下の構成の自動車用
超音波水滴除去ミラーが提供される。
【0009】すなわち、この超音波水滴除去ミラーは、
ミラーガラスが背面保持板により保持され、かつミラー
ガラスと背面保持板との間にミラーガラス振動用超音波
振動装置が組み込まれてなり、上記背面保持板はミラー
ガラスの前面周囲に係合する周縁係止フランジ部を有し
てなる。上記周縁係止フランジ部は、そのミラーガラス
対向内面に所定間隔を置いて、ガラス表面に当接する複
数個の押圧突起を有する。一方、該押圧突起間における
ミラー対向内面とミラーガラスとの間隔は、その間に保
持された水滴のポンピング作用及びキャビテーションに
よる飛散が防止される程度の間隔、すなわち、ポンピン
グ作用を生じる程に狭くはなく、キャビテーションを生
じる程に広くはない間隔、としている。
【0010】上記構成によって、ガラス表面周辺部から
の水分の吹き出しは抑えられる。
【0011】一方、周縁係止フランジ部のミラーガラス
対向内面とミラーガラス表面とは所定間隔隔てられてい
るにもかかわらず、上記周縁係止フランジ部のミラーガ
ラス対向内面に形成された押圧突起により、ミラーガラ
スは周縁係止フランジ部によって確実に固定される。
【0012】上記構成においては、上記押圧突起間にお
ける上記ミラー対向内面と上記ミラーガラスとの間隔は
0.2〜0.8mmであることが好ましい。
【0013】
【実施例】以下に、本考案の一実施例を図3,4に従っ
て詳細に説明する。
【0014】本実施例に係る自動車用超音波水滴除去ミ
ラーの正面図を図3に、また、図3のIV−IV線断面
図を図4に示している。図4に示されるように、この超
音波水滴除去ミラーにおいては、ミラーガラス10と、
ミラーガラス10を保持する背面保持板16と、ミラー
ガラス10と背面保持板16との間に位置せしめられか
つミラーガラス10の背面に取り付けられた振動板20
と該振動板20に取り付けられた振動子18とから構成
されるミラーガラス振動用超音波振動装置とが備えられ
ている。この背面保持板16は、ミラーガラス10の前
面周囲に係合する周縁係止フランジ部14を有してい
る。この周縁係止フランジ部14は、図3,4に示す如
く、そのミラーガラス対向内面に所定間隔を置いて、ガ
ラス表面に当接する複数個の押圧突起24を有してい
る。
【0015】ところで、本装置においては、上記複数個
の押圧突起間におけるミラー対向内面とミラーガラス1
0とは、所定間隔を置いて隔てられている。図4に示す
ように、振動板20に取り付けられた振動子18が振動
すると、その振動はミラーガラス10にも伝えられて、
その表面に付着した水滴が弾かれて除去されることがで
きる。しかし、周縁係止フランジ部14のミラーガラス
対向内面とミラーガラス表面との間に水滴が付着した場
合には、その間隔が狭過ぎても広過ぎてもポンピング現
像やキャビテーションを生じて上記両面間に溜まった水
分が霧状となってミラーガラス表面中央部に向けて弾き
出されることは上記した通りである。これを防止するに
は、上記両面間の間隔を適当な大きさに設定しなければ
ならないが、この間隔と、上記振動子18の発振入力及
びその発振周波数とは相互に密接な関係を有している。
例えば、振動子18の発振入力が30W、その発振周波
数が35KHzの場合には、上記間隔を0.2〜0.8m
mにするのが好ましく、0.4mm前後にするのが最も好
ましい。これによって、上記両面間におけるポンピング
現像やキャビテーションは阻止される。
【0016】一方、図4に示すように、上記押圧突起2
4は、ミラーガラス側端部に当接した周縁係止フランジ
部14から所定間隔を置いて隔てられた位置において、
ミラーガラス表面と平行な該フランジ部14に形成され
ている。これによって、該押圧突起24を含む該フラン
ジ部14とミラーガラス表面とに囲まれた部分に空隙2
2が形成される。
【0017】図3に示すように、ミラーガラス周辺上部
に位置する上記押圧突起24の形成された周縁係止フラ
ンジ部14のAゾーンにおいては、仮に水滴がミラーガ
ラス表面と周縁係止フランジ部14のミラーガラス対向
内面との間に侵入したとしても、水滴は、重力の作用を
受けてミラーガラス表面を落下し、落下中に超音波の振
動を受けて鏡面から弾かれるか、又は、落下しない水滴
は、上記両面の間に保持されるかする。
【0018】同図に示すように、ミラーガラス周辺の左
右両側部に位置する上記押圧突起24の形成された周縁
係止フランジ部14のBゾーンにおいては、ミラーガラ
ス表面と周縁係止フランジ部14のミラーガラス対向内
面との間に侵入した水滴は、該フランジ部14とミラー
ガラス表面とに囲まれた上記空隙22内を通過して下方
に落下する。
【0019】さらに、上記フランジ部14を伝って落下
した水滴や、ミラーガラス表面上を流れ落ちた水滴は、
図3に示すようなミラーガラス周辺下部に位置する上記
押圧突起24の形成された周縁係止フランジ部14のC
ゾーンに至る。ここで、溢れ出た水分は周縁係止フラン
ジ部14の外面を乗り越えて下方に落下するが、そのよ
うに下方に落下しなかった水分は、上記Aゾーンにおけ
ると同様に、ミラーガラス表面と周縁係止フランジ部1
4のミラーガラス対向内面との間に保持される。
【0020】従来技術に係るミラーガラス10では、ミ
ラーガラス周辺部からの水分吹き出し現像を防止するた
めに、特に上記Cゾーンにおけるミラーガラス表面に親
水性処理が施されていたが、本考案に係るミラーガラス
10では、そのような親水性処理を特に施さなくても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係る自動車用超音波水滴除去ミラー
の正面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 本考案の一実施例に係る自動車用超音波水滴
除去ミラーの正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
10 ミラーガラス 12 ミラーバ
イザー 14 周縁係止フランジ部 16 背面保持
板 18 振動子 20 振動板 22 空隙 20 押圧突起

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーガラス(10)が背面保持板(16)
    により保持され、かつミラーガラス(10)と背面保持板
    (16)との間にミラーガラス振動用超音波振動装置が組
    み込まれてなり、上記背面保持板(16)はミラーガラス
    (10)の前面周囲に係合する周縁係止フランジ部(14)
    を有してなる自動車用超音波水滴除去ミラーにおいて、 上記周縁係止フランジ部(14)は、そのミラーガラス対
    向内面に所定間隔を置いて、ガラス表面に当接する複数
    個の押圧突起(24)を有し、一方、該押圧突起(24)間
    におけるミラー対向内面とミラーガラス(10)との間隔
    を、その間に保持された水滴のポンピング作用及びキャ
    ビテーションによる飛散が防止される程度の間隔とした
    ことを特徴とする自動車用超音波水滴除去ミラー。
  2. 【請求項2】 上記押圧突起(24)間における上記ミラ
    ー対向内面と上記ミラーガラス(10)との間隔が0.2
    〜0.8mmであることを特徴とする請求項1記載の自動
    車用超音波水滴除去ミラー。
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