JPH0810048Y2 - 車両用ミラーの水滴除去装置 - Google Patents
車両用ミラーの水滴除去装置Info
- Publication number
- JPH0810048Y2 JPH0810048Y2 JP1989102652U JP10265289U JPH0810048Y2 JP H0810048 Y2 JPH0810048 Y2 JP H0810048Y2 JP 1989102652 U JP1989102652 U JP 1989102652U JP 10265289 U JP10265289 U JP 10265289U JP H0810048 Y2 JPH0810048 Y2 JP H0810048Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- diaphragm
- water drop
- rim
- back surface
- Prior art date
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- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は主として、自動車のバックミラーの表面に付
着した水滴を超音波振動を利用して除去する車両用ミラ
ーの水滴除去装置に関するものである。
着した水滴を超音波振動を利用して除去する車両用ミラ
ーの水滴除去装置に関するものである。
［従来技術］ 降雨中或いは多湿時の車両走行中にバックミラーに雨
滴または霜が付着したとき、後方視認が不十分となり、
車両の走行安全性に問題があった。これを防ぐため、ミ
ラー裏面に圧電振動子を取付けて発振させる超音波振動
ミラーが提案されている（実開昭63−69646号および特
開昭62−238149号公報）。またミラーの裏面に振動板を
設け、その上に圧電振動子を取付けてなる振動ミラーも
提案されている。
滴または霜が付着したとき、後方視認が不十分となり、
車両の走行安全性に問題があった。これを防ぐため、ミ
ラー裏面に圧電振動子を取付けて発振させる超音波振動
ミラーが提案されている（実開昭63−69646号および特
開昭62−238149号公報）。またミラーの裏面に振動板を
設け、その上に圧電振動子を取付けてなる振動ミラーも
提案されている。
［考案が解決しようとする課題］ 上述のような、ミラー裏面に圧電振動子を取付けて水
滴を除去する装置は、圧電振動子が高周波振動するため
振動子から電磁波が発生し、これが放射ノズルとなって
車載ラジオの雑音となったり、他の電子部品の誤作動、
故障の原因となるという問題もあった。この考案は上記
従来の欠点を除去することのできる車両用ミラーの水滴
除去装置を提案することを目的とする。
滴を除去する装置は、圧電振動子が高周波振動するため
振動子から電磁波が発生し、これが放射ノズルとなって
車載ラジオの雑音となったり、他の電子部品の誤作動、
故障の原因となるという問題もあった。この考案は上記
従来の欠点を除去することのできる車両用ミラーの水滴
除去装置を提案することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため、本考案は、裏面に金属反
射膜を備えたミラーと、このミラーの裏面に配置された
強磁性または非強磁性の金属薄板からなる振動板であっ
て、この振動板の周縁部にミラー保持用リムを形成し
て、該リムに対し前記ミラーが接着剤を介して接合され
ている振動板と、この振動板の前面側に凹設された凹所
内に接着剤を介して接合されている圧電振動子を備え、
かつ前記反射膜と振動板とが、アース線に短絡され、こ
の振動板とミラーとの間で、前記振動子から放射される
電磁波ノイズをシールドするように構成されていること
を特徴とするものである。
射膜を備えたミラーと、このミラーの裏面に配置された
強磁性または非強磁性の金属薄板からなる振動板であっ
て、この振動板の周縁部にミラー保持用リムを形成し
て、該リムに対し前記ミラーが接着剤を介して接合され
ている振動板と、この振動板の前面側に凹設された凹所
内に接着剤を介して接合されている圧電振動子を備え、
かつ前記反射膜と振動板とが、アース線に短絡され、こ
の振動板とミラーとの間で、前記振動子から放射される
電磁波ノイズをシールドするように構成されていること
を特徴とするものである。
［作用］ 圧電振動子は振動板に設けた凹所に接合することによ
り位置決め固定される。またミラーは、振動板の周縁部
に設けたリムに接合し固定される。そしてミラー表面に
水滴が付着したとき圧電振動子を発振させると、該振動
子で励起された超音波振動によりミラー表面の水滴が霧
化除去される。また、そのとき前記振動子より発生する
電磁波ノイズは、アースにより接続されているミラーの
金属反射膜と振動板とでシールドされる。
り位置決め固定される。またミラーは、振動板の周縁部
に設けたリムに接合し固定される。そしてミラー表面に
水滴が付着したとき圧電振動子を発振させると、該振動
子で励起された超音波振動によりミラー表面の水滴が霧
化除去される。また、そのとき前記振動子より発生する
電磁波ノイズは、アースにより接続されているミラーの
金属反射膜と振動板とでシールドされる。
［実施例］ 次に本考案の実施例を図について説明する。
第１図は、本考案車両ミラーの水滴除去装置の要部の
分解斜視図、第２図は組立状態の部分的拡大断面図であ
る。
分解斜視図、第２図は組立状態の部分的拡大断面図であ
る。
振動板４は金属薄板１を用いて、好ましくは例えばス
チールの如き強磁性の金属薄板またはアルミニウム薄板
の如き非強磁性の金属薄板を使用して、これに絞り加工
を施すことによって、該薄板のほぼ中央または任意の個
所に振動子取付け用凹所２を形成する。またこの金属薄
板１の周縁に一定の幅でミラー保持するためのリム３を
設けると共に、その先端にミラーの厚みに対応させて係
止縁3aを突設するが、この係止縁は本考案に不可欠なも
のではない。
チールの如き強磁性の金属薄板またはアルミニウム薄板
の如き非強磁性の金属薄板を使用して、これに絞り加工
を施すことによって、該薄板のほぼ中央または任意の個
所に振動子取付け用凹所２を形成する。またこの金属薄
板１の周縁に一定の幅でミラー保持するためのリム３を
設けると共に、その先端にミラーの厚みに対応させて係
止縁3aを突設するが、この係止縁は本考案に不可欠なも
のではない。
以上のように構成させた振動板４の振動子取付け用凹
所２の内面に接着剤６を塗布し、これに一例としてPZT
（アメリカ、クレバイト社商標）の如き圧電振動子７を
接合する。この振動子は、図示のように薄板１に形成し
た小孔10に挿通したリード線7aを介して発振器11に接続
され、これによってミラーガラスまたは振動子の板厚、
材質、形状等によって定まる共振周波数帯で振動子を発
振させることができるように構成されている。
所２の内面に接着剤６を塗布し、これに一例としてPZT
（アメリカ、クレバイト社商標）の如き圧電振動子７を
接合する。この振動子は、図示のように薄板１に形成し
た小孔10に挿通したリード線7aを介して発振器11に接続
され、これによってミラーガラスまたは振動子の板厚、
材質、形状等によって定まる共振周波数帯で振動子を発
振させることができるように構成されている。
ミラーガラス８（例えば化学強化ガラス）は、第２図
のように、裏面にCr膜のごとき反射膜９を有してなるも
のであって、前記振動板４の係止縁3aの内側に嵌着し、
リム３に塗布された接着剤によって該振動板の前面に保
持固定させる。
のように、裏面にCr膜のごとき反射膜９を有してなるも
のであって、前記振動板４の係止縁3aの内側に嵌着し、
リム３に塗布された接着剤によって該振動板の前面に保
持固定させる。
なお、前記Cr反射膜９と振動板４は図示のように前記
小孔10に挿通したアース線12に短絡されている。この構
成によって圧電振動子から生ずる放射ノイズがシールド
されている。
小孔10に挿通したアース線12に短絡されている。この構
成によって圧電振動子から生ずる放射ノイズがシールド
されている。
第１〜２図の実施例においては、振動板４の全周に無
端状にリム３を設け、これの前面にミラーガラス８を接
着するようにしているが、振動板周縁の数個所にリムを
突設し、これによりミラーガラスと振動板とを局部的に
接着させることも可能である。
端状にリム３を設け、これの前面にミラーガラス８を接
着するようにしているが、振動板周縁の数個所にリムを
突設し、これによりミラーガラスと振動板とを局部的に
接着させることも可能である。
なおミラーガラスの裏面にはヒータパネルを配設して
もよい。この様な構成すると、振動子で誘起された振動
によってミラー表面の水滴を霧化除去すると同時に、ヒ
ータに通電することによって直接ミラーガラスを所定温
度に昇温させてミラーに再付着した霧や微小な水滴、ま
たは冬期凍結時の霜を効率よく除去できる。ヒータパネ
ルとしては金属薄膜ヒータパネル或いは定温度発熱特性
を有するPTCサーミスタの如きヒータパネルの何れをも
用いることができる。PTCヒータパネルを使用するとき
は空気層を密封した高分子材料シートを介してミラーガ
ラスの裏面に密着配置する。
もよい。この様な構成すると、振動子で誘起された振動
によってミラー表面の水滴を霧化除去すると同時に、ヒ
ータに通電することによって直接ミラーガラスを所定温
度に昇温させてミラーに再付着した霧や微小な水滴、ま
たは冬期凍結時の霜を効率よく除去できる。ヒータパネ
ルとしては金属薄膜ヒータパネル或いは定温度発熱特性
を有するPTCサーミスタの如きヒータパネルの何れをも
用いることができる。PTCヒータパネルを使用するとき
は空気層を密封した高分子材料シートを介してミラーガ
ラスの裏面に密着配置する。
［考案の効果］ 本考案の車両ミラーの水滴除去装置は、振動板とミラ
ー反射膜との間に圧電振動子を配設しかつ前記反射膜と
振動板とがアース線に短絡されていることから該振動子
から発生する電磁波ノイズをシールドすることができ、
ラジオその他の電子部品の誤作動、故障等を防止する効
果を有する。さらに請求項２によれば、ミラーの裏面に
ヒータを密着配設することにより、ミラー表面に再付着
した霧や微小な水滴、または冬期凍結時の霜を効率よく
除去できる等、実用性に優れた効果を奏するものであ
る。
ー反射膜との間に圧電振動子を配設しかつ前記反射膜と
振動板とがアース線に短絡されていることから該振動子
から発生する電磁波ノイズをシールドすることができ、
ラジオその他の電子部品の誤作動、故障等を防止する効
果を有する。さらに請求項２によれば、ミラーの裏面に
ヒータを密着配設することにより、ミラー表面に再付着
した霧や微小な水滴、または冬期凍結時の霜を効率よく
除去できる等、実用性に優れた効果を奏するものであ
る。
第１図は本考案車両ミラーの水滴除去装置の要部の分解
斜視図、第２図は組立状態の部分的拡大断面図である。 1:金属薄板、2:凹所、3:リム、4:振動板、6:接着剤、7:
圧電振動子、8:ミラーガラス、9:反射膜、10:小孔、11:
発振器、12:アース線
斜視図、第２図は組立状態の部分的拡大断面図である。 1:金属薄板、2:凹所、3:リム、4:振動板、6:接着剤、7:
圧電振動子、8:ミラーガラス、9:反射膜、10:小孔、11:
発振器、12:アース線
Claims (2)
- 【請求項１】裏面に金属反射膜（９）を備えたミラー
（８）と、このミラーの裏面に配置された強磁性または
非強磁性の金属薄板からなる振動板（４）であって、こ
の振動板の周縁部にミラー保持用リム（３）を形成し
て、該リムに対し前記ミラーが接着剤を介して接合され
ている振動板（４）と、この振動板の前面側に凹設され
た凹所（２）内に接着剤を介して接合されている圧電振
動子（７）を備え、かつ前記反射膜（９）と振動板
（４）とが、アース線（12）に短絡され、この振動板と
ミラーとの間で、前記振動子から放射される電磁波ノイ
ズをシールドするように構成されていることを特徴とす
る車両用ミラーの水滴除去装置。 - 【請求項２】前記振動板（４）とミラー（８）との間
に、空気層を密封した高分子材料シートを介してヒータ
パネルを配置してなる請求項１記載の車両用ミラーの水
滴除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989102652U JPH0810048Y2 (ja) | 1989-09-02 | 1989-09-02 | 車両用ミラーの水滴除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989102652U JPH0810048Y2 (ja) | 1989-09-02 | 1989-09-02 | 車両用ミラーの水滴除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0342465U JPH0342465U (ja) | 1991-04-22 |
| JPH0810048Y2 true JPH0810048Y2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=31651537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989102652U Expired - Lifetime JPH0810048Y2 (ja) | 1989-09-02 | 1989-09-02 | 車両用ミラーの水滴除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0810048Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2716113B2 (ja) * | 1986-08-07 | 1998-02-18 | 株式会社東海理化電機製作所 | 車両用雨滴センサ |
| JPH0414291Y2 (ja) * | 1986-10-28 | 1992-03-31 | ||
| JPH0719934Y2 (ja) * | 1988-01-27 | 1995-05-10 | 株式会社三鈴エリー | ミラー水滴落下装置 |
-
1989
- 1989-09-02 JP JP1989102652U patent/JPH0810048Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0342465U (ja) | 1991-04-22 |
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