JP2607821Y2 - 車両用ミラ−の水滴除去装置 - Google Patents

車両用ミラ−の水滴除去装置

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JP2607821Y2
JP2607821Y2 JP1995012820U JP1282095U JP2607821Y2 JP 2607821 Y2 JP2607821 Y2 JP 2607821Y2 JP 1995012820 U JP1995012820 U JP 1995012820U JP 1282095 U JP1282095 U JP 1282095U JP 2607821 Y2 JP2607821 Y2 JP 2607821Y2
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mirror
diaphragm
piezoelectric vibrator
rim
vibration
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小松  徹
寧俊 伊藤
直人 岩邊
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Murakami Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は主として、自動車の
バックミラーの表面に付着した水滴を超音波振動を利用
して除去する車両用ミラーの水滴除去装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】降雨中或いは多湿時の車両走行中にバッ
クミラーに雨滴または霜が付着したとき、後方視認が不
十分となり、車両の走行安全性に問題があった。これを
防ぐため、ミラー裏面に圧電振動子を取付けて発振させ
る超音波振動ミラーが提案されている(実開昭63-69646
号および特開昭62-238149号公報)。またミラーの裏面
に振動板を設け、その上に圧電振動子を取付けてなる振
動ミラーも提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述のような、ミラー
裏面に圧電振動子を取付けて水滴を除去する装置は、例
えば液状接着剤を用いてミラーと振動子或いは振動板を
接着させ、また振動子と振動板相互を接着させている。
しかるにこのような従来のものは、接着に当たってミラ
ーや振動子、振動板相互間の位置決めが容易ではない。
しかも液状接着剤はその塗布に当たって塗布幅、塗布量
共にバラツキを生じ易く、均一に塗布することが難し
い。
【0004】一般に、接着剤の塗布に際しては、接着力
確保のため接着剤を一定の幅に均一塗布することを要す
るが、ミラー裏面に圧電振動子を接着する従来装置にお
いては、ミラー裏面に対する接着剤の塗布量や塗布面積
は超音波振動の生成に影響があり、例えばその塗布幅を
広くすると接着力が大きくなるが、反面、ミラー表面に
付着した水滴が除去されにくいという不都合を生じてい
た。
【0005】この考案は上記従来の欠点を除去すること
のできる車両用ミラ−の水滴除去装置を提案することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、反射膜を備えたミラーの裏面に振動板を
備え、前記振動板は、振動子取付用凹所とミラー保持用
リムとを有し、前記凹所に圧電振動子を接合し、前記リ
ムにミラーの周縁部を接合して、前記振動子を発振する
ことでミラー表面の水滴を除去するようにした水滴除去
装置において、 前記振動板とミラーとの間に、空気層を
密封した高分子材料シートを介してヒータパネルを配置
してなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】圧電振動子は振動板に設けた凹所に接合するこ
とにより位置決め固定される。またミラーは、振動板の
周縁部に設けたリムに接合し固定される。そしてミラー
表面に水滴が付着したとき圧電振動子を発振させると、
該振動子で励起された超音波振動によりミラー表面の水
滴が霧化除去される。ヒータパネルの加熱作用により、
振動ミラーのみでは除去できない曇、非常に細かい霧よ
うな水滴、ミラーの表面に再付着した水滴、冬季に凍結
した霜などを効率よく除去する。さらに空 気層を密封し
た高分子材料シートがパネルヒータに振動が伝達される
を防ぎ、ミラーの振動レベルを減衰させることがない。
【0008】
【考案の実施の形態】次に、本考案の実施の形態を図面
について説明する。第1図は本考案の一実施例の分解斜
視図、第2図は組立状態の部分的拡大断面図である。振
動板4は金属薄板1を用いて、好ましくは例えばスチー
ルの如き強磁性の金属薄板またはアルミニウム薄板の如
き非強磁性の金属薄板を使用して、これに絞り加工を施
すことによって、該薄板のほぼ中央または任意の個所に
振動子取付け用凹所2を形成する。またこの金属薄板1
の周縁に一定の幅でミラー保持するためのリム3を設け
ると共に、その先端にミラーの厚みに対応させて係止縁
3aを突設するが、この係止縁3aは本考案に不可欠の
ものではない。
【0009】以上のように構成させた振動板4の振動子
取付け用凹所2の内面に接着剤6を塗布し、これに一例
としてPZT(アメリカ、クレバイト社商標)の如き圧
電振動子7を接合する。この振動子は、図示のように薄
板1に形成した小孔10に挿通したリード線7aを介して
は発振器11に接続され、これによってミラーガラスまた
は振動子の板厚、材質、形状等によって定まる共振周波
数帯で振動子を発振させることができるように構成され
ている。
【0010】ミラーガラス8(例えば化学強化ガラス)
は、第2図または第3図のように、裏面にCr膜のごと
き反射膜9を有してなるものであって、前記振動板4の
係止縁3aの内側に嵌着し、リム3に塗布された接着剤
によって該振動板の前面に保持固定させる。
【0011】なお、第2図に示すように、前記Cr反射
膜9と振動板4は前記小孔10に挿通したアース線12に短
絡されるものであり、これによって圧電振動子から生ず
る放射ノイズをシールドできるように構成されている。
【0012】圧電振動子7は、電磁波のシールド効果を
考慮すると振動板4とミラーガラス8との間に設けるこ
とが好ましいが、第3図のように振動板の裏面に設ける
ことも可能である。
【0013】第1〜2図の実施例においては、振動板4
の全周に無端状にリム3を設け、これの前面にミラーガ
ラス8を接着するようにしているが、第4図のように振
動板周縁の数個所にリム3bを突設し、これによりミラ
ーガラス8と振動板4とを局部的に接着させることも可
能である。
【0014】なおミラーガラスの裏面には、第3図のよ
うにヒータパネル13を配設してもよい。この様な構成
すると、振動子で誘起された振動によってミラー表面の
水滴を霧化除去すると同時に、ヒータに通電することに
よって直接ミラーガラスを所定温度に昇温させてミラー
に再付着した霧や微小な水滴、または冬期凍結時の霜を
効率よく除去できる。ヒータパネルとしては金属薄膜ヒ
ータパネル或いは定温度発熱特性を有するPTCサーミ
スタの如きヒータパネルの何れをも用いることができ
る。PTCヒータパネルを使用するときは空気層を密封
した高分子材料シート14を介してミラーガラスの裏面に
密着配置する。
【0015】
【考案の効果】本考案によると、金属薄板に絞り加工を
施して振動子取付用凹所とその金属薄板の周縁部にミラ
ー保持用リムを形成したので、振動子と振動板相互間、
また振動板とミラー相互間の位置決めが容易になるとと
もに、接合用接着剤の塗布量や塗布面積を一定にするこ
とができる。しかも本考案は金属薄板に絞り加工を施し
て該薄板に振動子取付用凹所の内部に圧電振動子を第1
図及び第3図に示したようにはめ込むようにして取り付
けることができるから、ミラーと振動子とを含めた車両
用ミラーの要部の厚みを薄くすることができる。
【0016】自動車のバックミラーは、搭載部品の一つ
ひとつが制限された重量寸法内に納まるように、厳しい
制約を受けている。さらに自動車のモデルチェンジなど
の際、車の外観意匠との調和を図るためにデザインが変
わることがあるが、本願考案のようにミラーと振動子と
振動子とを含めた車両用ミラーの要部の厚みを薄型化す
ることで、上記寸法上の制約を容易にクリヤーすること
ができ、またデザインが変わったときにも容易に対処す
ることができるものである。
【0017】本考案のミラーによれば、圧電振動子を振
動板の裏面に形成した凹所に接合し、かつ振動板とミラ
ーとの間に空気層を密封した高分子材料シートを介して
ヒータパネルを配置してあるため、振動子が励起する振
動と、ヒータパネルの加熱の複合作用により、振動ミラ
ーのみでは除去できない曇、非常に細かい霧ような水
滴、ミラーの表面に再付着した水滴、冬季に凍結した霜
などを効率よく除去することができる。さらに空気層を
密封した高分子材料シートがパネルヒータに振動が伝達
されるのを防ぎ、ミラーの振動レベルを減衰させること
がない、などの実用上すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案車両ミラ−の水滴除去装置の要部の分解
斜視図である。
【図2】組立状態の部分的拡大断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
【図4】振動板の変形例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 金属薄板 2 凹所 3 リム 4 振動板 6 接着剤 7 圧電振動子 8 ミラーガラス 9 反射膜 10 小孔 11 発振器 12 アース線 13 ヒータ 14 空気層を密封した高分子材料シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−41258(JP,A) 実開 平3−7052(JP,U) 実開 昭63−69646(JP,U) 実開 平1−113069(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/60 B60R 1/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射膜を備えたミラー(8)の裏面に振動
    板(4)を備え、前記振動板は、振動子取付用凹所とミラ
    ー保持用リムとを有し、前記凹所に圧電振動子を接合
    し、前記リムにミラーの周縁部を接合して、前記振動子
    を発振することでミラー表面の水滴を除去するようにし
    た水滴除去装置において、 前記振動板(4)とミラー(8)との間に、空気層を密封した
    高分子材料シート(14)を介してヒータパネル(13)を配置
    してなることを特徴とする 車両用ミラ−の水滴除去装
    置。
  2. 【請求項2】 圧電振動子(7)を、振動板(4)の裏面に形
    成した凹所に接合した請求項記載の車両用ミラ−の水
    滴除去装置。
JP1995012820U 1995-11-10 1995-11-10 車両用ミラ−の水滴除去装置 Expired - Lifetime JP2607821Y2 (ja)

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JP2001000040U JP2001000040U (ja) 2001-12-07
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