JP2548848Y2 - パワーシートスライド装置のラック固定構造 - Google Patents

パワーシートスライド装置のラック固定構造

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JP2548848Y2
JP2548848Y2 JP1991106274U JP10627491U JP2548848Y2 JP 2548848 Y2 JP2548848 Y2 JP 2548848Y2 JP 1991106274 U JP1991106274 U JP 1991106274U JP 10627491 U JP10627491 U JP 10627491U JP 2548848 Y2 JP2548848 Y2 JP 2548848Y2
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JP
Japan
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lower rail
rack
upper rail
slide device
rail
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JP1991106274U
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昇 高村
勉 相原
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パワーシートスライド
装置のラック固定構造、特に、アルミニウム合金等で成
形されたレール部材を用いる場合に好適なパワーシート
スライド装置のラック固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーシートスライド装置として
は、例えば、実開昭63ー30227号に記載されたも
のが知られている。
【0003】このものは、鋼製のロアレールとアッパー
レールとが長手方向に摺動自在に嵌装され、アッパーレ
ールに電動モータにより回動されるピニオンが配設され
ると共に、ロアレールにピニオンが噛合するラックが固
定されている。
【0004】かかる従来のラックは、プレス成形による
歯付鋼板を複数板重ね合わせて強度を確保するようにし
たものであるが、型費が嵩むこととラック歯のピッチず
れが生じ易いことなどから、最近は鍛造等によりラック
を形成することが提案されている。
【0005】そして、このラックをロアレールに固定す
るに際しては、溶接やリベット止めによる方法が考えら
れるが、溶接の場合には熱による影響でロアレールが歪
んだり、コストが嵩むという問題がある。また、リベッ
ト止めの場合には強度上の問題があり、リベットの大型
化が避けられない。上述の溶接やリベット止めによる問
題は、ロアレールをアルミニウム合金等の軽合金で構成
した場合に顕著となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、かか
る従来の問題を解消し、大型化を伴うことなく強度を確
保しコスト低減をはかることのできるパワーシートスラ
イド装置のラック固定構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案はロアレールとアッパーレールとが長手方向
に摺動自在に嵌装され、前記アッパーレールとロアレー
ルとのいずれか一方に駆動源により回動されるピニオン
が配設されると共に、前記ロアレールとアッパーレール
とのいずれか他方に前記ピニオンが噛合するラック部材
が固定され、前記ピニオンの回動により前記アッパーレ
ールを摺動させるようにしたパワーシートスライド装置
において、前記ラック部材の少なくとも一端側に突起部
を設けると共に前記ロアレールとアッパーレールとのい
ずれか他方に係合孔を形成し、前記突起部を該係合孔に
係合させたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案によれば、ラック部材の少なくとも一端
側に設けられた突起部がロアレールとアッパーレールと
のいずれか他方に形成された係合孔に係合され、ラック
部材が固定される。しかして、ラックに車両の衝突等に
より前後方向荷重が加わったときには、この荷重は突起
部に対し剪断力として作用し、そしてロアレールとアッ
パーレールとのいずれか他方でもって直接に受けられる
ことになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0010】図において、10は不図示の車体フロアに
固定ブラケット11を介して固設されるロアレールユニ
ットであり、ロアレール部材12、およびこのロアレー
ル部材12に固設されるラック部材13からなる。
【0011】ロアレール部材12はアルミニウム等の軽
合金製であって、底壁部12Aの両側縁に左右の垂直側
壁12B,12Cを有する断面略U字状に形成されてお
り、それら左右の垂直側壁12B,12Cの外面のそれ
ぞれには、ロアレール部材12の長手方向に延在するフ
ック状部12D,12Eが上下にずらされて形成されて
いる。これら左右2つずつのフック状部12D,12E
は、それらの先端が下方を向く断面フック形状となって
いる。特に、下側のフック状部12Eの先端は大きく垂
れ下がる形状となっていて、それらの先端部と垂直側壁
との間には、それぞれ下向きのガイド溝がロアレール部
材12の長手方向に沿って形成されている。また、左右
の垂直側壁12B寄りの底壁部12Aには、ラック部材
13を係合固定するための係合孔12Fが形成されてい
る。
【0012】そして、ラック部材13はその歯部13A
の両側端13Bが平坦に形成され、その下側に突起部1
3Cが設けられている(片方のみ図示する)。突起部1
3Cは上述のロアレール部材12の係合孔12Fに圧
入、若しくは嵌合されてロアレール部材12に係合され
る。
【0013】ロアレール部材12には不図示のアッパー
レール部材が摺動自在に嵌装され、アッパーレール部材
もロアレール部材12と同様にアルミニウム等の軽合金
材料によって押出し成形されている。このアッパーレー
ル部材は、ロアレール部材12を上方から股ぐ断面略逆
U字状に形成されており、平坦な上壁の両側の垂直側壁
の内面のそれぞれには、アッパーレール部材の長手方向
に延在するフック状部が上下にずれて形成されている。
これら左右2つずつのフック状部は、それらの先端が上
方を向くフック形状となっており、それぞれ対応するロ
アレール部材12のフック状部12D,12Eと係合し
ている。
【0014】アッパーレール部材の平坦上壁とロアレー
ル部材12の底壁部12Aとの間にはローラが転動自在
に介設されている。
【0015】そして、アッパーレール部材の平坦上壁に
は、プレス加工による切欠を挟んで前後の縦壁が形成さ
れてあり、この切欠内に電動モータで回動されるピニオ
ンを含む駆動部が配設され、縦壁には不図示のシートの
下部が取付けられる。また、後側の縦壁にはシートベル
トの端部が締着され、アンカーブラケットとしても機能
する。
【0016】しかして、本実施例にあっては、ロアレー
ル部材12の係合孔12Fにラック部材13の突起部1
3Cを圧入し、その先端をロアレール部材12の裏面に
露出させた後カシメ固定する。そして、ロアレール部材
12と固定ブラケット11をリベット20でもって結合
する。その後、ロアレール部材12に対しアッパーレー
ル部材が嵌装されシートスライド装置が構成される。
【0017】固定ブラケット11を介した車両への取付
状態において、シート側すなわちアッパーレール側部材
からの車両前後方向荷重は、回転が阻止された状態にあ
るピニオンを介してラック部材13に入力される。この
とき、ラック部材13へ入力された荷重は突起部13C
に対する剪断力として作用し、この荷重はロアレール部
材12が直接受けることになる。従って、単純な構造で
ありながら衝突荷重等にも耐えられる強度を有すること
ができるものである。
【0018】このように、本実施例にあっては溶接工程
を必要とすることなくラック部材13を強固に支持する
ことができる。
【0019】次に、本考案の他の実施例を図2に示す。
【0020】本実施例は、前実施例がラック部材13を
直接ロアレール部材12に固設するようにしたのに対
し、係止ブラケット14を介して間接的に係合固設する
ようにしたものである。
【0021】このために本実施例にあっては、ラック部
材13の両端部を単純な平板状とし、該部に上述の係止
ブラケット14が溶接される。係止ブラケット14はラ
ック部材13へ溶接される平担部14Aと、これから下
方に延びる突起部14Bと、平担部14Aに対し直角に
折曲げられた脚部14Cとを有しており、脚部14Cに
はリベット孔14Dが穿設されている。
【0022】また、ロアレール部材12の底壁部12A
に穿設される係合孔12Fは、ラック部材13の平板状
部の厚みを考慮して左側垂直壁から離間した位置に設け
られている。そして、突起部14Bが係合孔12Fに圧
入されてカシメられた後、脚部14Cがロアレール部材
12および固定ブラケット11と共にリベット20でも
って結合される。
【0023】その他の構成は前実施例と同じであるから
同一機能部位には同一符号を付し重複説明を避ける。
【0024】本実施例にあっても、アッパーレール側部
材からの車両前後方向荷重は、ラック部材13に入力さ
れ、これに一体に溶着された係止ブラケット14の突起
部14Bに対する剪断力として作用する。そして、前実
施例と同様に上述の荷重はロアレール部材12が直接受
けることになる。
【0025】本実施例においては、ラック部材13と係
止ブラケット14との溶接工程は必要であるが、両者は
鋼材同士で小物であるから、比較的簡単に行うことがで
きる。そして、軽合金製のロアレール部材12との溶接
を必要としないので、レールの変形等を防止することが
できる。
【0026】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、ラック部材の少なくとも一端側に設けた突起
部をロアレールとアッパーレールとのいずれか他方に形
成した係合孔に係合するようにしたので、ラック部材に
加わる荷重を直接ロアレールとアッパーレールとのいず
れか他方で受けることができ、大型化を伴うことなく強
度が確保されコスト低減が可能なパワーシートスライド
装置のラック固定構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
11 固定ブラケット 12 ロアレール部材 12F 係合孔 13 ラック部材 13C 突起部 14 係止ブラケット 14B 突起部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアレールとアッパーレールとが長手方
    向に摺動自在に嵌装され、前記アッパーレールとロアレ
    ールとのいずれか一方に駆動源により回動されるピニオ
    ンが配設されると共に、前記ロアレールとアッパーレー
    ルとのいずれか他方に前記ピニオンが噛合するラック部
    材が固定され、前記ピニオンの回動により前記アッパー
    レールを摺動させるようにしたパワーシートスライド装
    置において、 前記ラック部材の少なくとも一端側に突起部を設けると
    共に前記ロアレールとアッパーレールとのいずれか他方
    に係合孔を形成し、前記突起部を該係合孔に係合させた
    ことを特徴とするパワーシートスライド装置のラック固
    定構造。
JP1991106274U 1991-12-24 1991-12-24 パワーシートスライド装置のラック固定構造 Expired - Lifetime JP2548848Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102004001624B3 (de) * 2004-01-09 2005-09-01 Keiper Gmbh & Co. Kg Antrieb einer Sitzverstelleinrichtung für ein Kraftfahrzeug
DE102012212142B4 (de) * 2012-04-20 2014-02-27 Johnson Controls Gmbh Vorrichtung zum elektrischen Antrieb einer Längsverstellvorrichtung eines Fahrzeugsitzes
JP6309397B2 (ja) * 2014-08-28 2018-04-11 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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