JPH0554059U - パワーシートスライド装置のラック固定構造 - Google Patents

パワーシートスライド装置のラック固定構造

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JPH0554059U
JPH0554059U JP10627491U JP10627491U JPH0554059U JP H0554059 U JPH0554059 U JP H0554059U JP 10627491 U JP10627491 U JP 10627491U JP 10627491 U JP10627491 U JP 10627491U JP H0554059 U JPH0554059 U JP H0554059U
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lower rail
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upper rail
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seat slide
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昇 高村
勉 相原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型化を伴うことなく強度を確保しコスト低
減をはかる。 【構成】 ラック部材13の両端部に突起部13Cが設
けられ、該突起部13Cがロアレール12の底壁部12
Aに形成された係合孔12Fに圧入され、アッパーレー
ルへの前後方向入力荷重が直接ロアレールにより受けら
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パワーシートスライド装置のラック固定構造、特に、アルミニウム 合金等で成形されたレール部材を用いる場合に好適なパワーシートスライド装置 のラック固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワーシートスライド装置としては、例えば、実開昭63ー30227 号に記載されたものが知られている。
【0003】 このものは、鋼製のロアレールとアッパーレールとが長手方向に摺動自在に嵌 装され、アッパーレールに電動モータにより回動されるピニオンが配設されると 共に、ロアレールにピニオンが噛合するラックが固定されている。
【0004】 かかる従来のラックは、プレス成形による歯付鋼板を複数板重ね合わせて強度 を確保するようにしたものであるが、型費が嵩むこととラック歯のピッチずれが 生じ易いことなどから、最近は鍛造等によりラックを形成することが提案されて いる。
【0005】 そして、このラックをロアレールに固定するに際しては、溶接やリベット止め による方法が考えられるが、溶接の場合には熱による影響でロアレールが歪んだ り、コストが嵩むという問題がある。また、リベット止めの場合には強度上の問 題があり、リベットの大型化が避けられない。上述の溶接やリベット止めによる 問題は、ロアレールをアルミニウム合金等の軽合金で構成した場合に顕著となる 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、かかる従来の問題を解消し、大型化を伴うことなく強度を確 保しコスト低減をはかることのできるパワーシートスライド装置のラック固定構 造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案はロアレールとアッパーレールとが長手方 向に摺動自在に嵌装され、前記アッパーレールとロアレールとのいずれか一方に 駆動源により回動されるピニオンが配設されると共に、前記ロアレールとアッパ ーレールとのいずれか他方に前記ピニオンが噛合するラック部材が固定され、前 記ピニオンの回動により前記アッパーレールを摺動させるようにしたパワーシー トスライド装置において、前記ラック部材の少なくとも一端側に突起部を設ける と共に前記ロアレールとアッパーレールとのいずれか他方に係合孔を形成し、前 記突起部を該係合孔に係合させたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案によれば、ラック部材の少なくとも一端側に設けられた突起部がロアレ ールとアッパーレールとのいずれか他方に形成された係合孔に係合され、ラック 部材が固定される。しかして、ラックに車両の衝突等により前後方向荷重が加わ ったときには、この荷重は突起部に対し剪断力として作用し、そしてロアレール とアッパーレールとのいずれか他方でもって直接に受けられることになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
【0010】 図において、10は不図示の車体フロアに固定ブラケット11を介して固設さ れるロアレールユニットであり、ロアレール部材12、およびこのロアレール部 材12に固設されるラック部材13からなる。
【0011】 ロアレール部材12はアルミニウム等の軽合金製であって、底壁部12Aの両 側縁に左右の垂直側壁12B,12Cを有する断面略U字状に形成されており、 それら左右の垂直側壁12B,12Cの外面のそれぞれには、ロアレール部材1 2の長手方向に延在するフック状部12D,12Eが上下にずらされて形成され ている。これら左右2つずつのフック状部12D,12Eは、それらの先端が下 方を向く断面フック形状となっている。特に、下側のフック状部12Eの先端は 大きく垂れ下がる形状となっていて、それらの先端部と垂直側壁との間には、そ れぞれ下向きのガイド溝がロアレール部材12の長手方向に沿って形成されてい る。また、左右の垂直側壁12B寄りの底壁部12Aには、ラック部材13を係 合固定するための係合孔12Fが形成されている。
【0012】 そして、ラック部材13はその歯部13Aの両側端13Bが平坦に形成され、 その下側に突起部13Cが設けられている(片方のみ図示する)。突起部13C は上述のロアレール部材12の係合孔12Fに圧入、若しくは嵌合されてロアレ ール部材12に係合される。
【0013】 ロアレール部材12には不図示のアッパーレール部材が摺動自在に嵌装され、 アッパーレール部材もロアレール部材12と同様にアルミニウム等の軽合金材料 によって押出し成形されている。このアッパーレール部材は、ロアレール部材1 2を上方から股ぐ断面略逆U字状に形成されており、平坦な上壁の両側の垂直側 壁の内面のそれぞれには、アッパーレール部材の長手方向に延在するフック状部 が上下にずれて形成されている。これら左右2つずつのフック状部は、それらの 先端が上方を向くフック形状となっており、それぞれ対応するロアレール部材1 2のフック状部12D,12Eと係合している。
【0014】 アッパーレール部材の平坦上壁とロアレール部材12の底壁部12Aとの間に はローラが転動自在に介設されている。
【0015】 そして、アッパーレール部材の平坦上壁には、プレス加工による切欠を挟んで 前後の縦壁が形成されてあり、この切欠内に電動モータで回動されるピニオンを 含む駆動部が配設され、縦壁には不図示のシートの下部が取付けられる。また、 後側の縦壁にはシートベルトの端部が締着され、アンカーブラケットとしても機 能する。
【0016】 しかして、本実施例にあっては、ロアレール部材12の係合孔12Fにラック 部材13の突起部13Cを圧入し、その先端をロアレール部材12の裏面に露出 させた後カシメ固定する。そして、ロアレール部材12と固定ブラケット11を リベット20でもって結合する。その後、ロアレール部材12に対しアッパーレ ール部材が嵌装されシートスライド装置が構成される。
【0017】 固定ブラケット11を介した車両への取付状態において、シート側すなわちア ッパーレール側部材からの車両前後方向荷重は、回転が阻止された状態にあるピ ニオンを介してラック部材13に入力される。このとき、ラック部材13へ入力 された荷重は突起部13Cに対する剪断力として作用し、この荷重はロアレール 部材12が直接受けることになる。従って、単純な構造でありながら衝突荷重等 にも耐えられる強度を有することができるものである。
【0018】 このように、本実施例にあっては溶接工程を必要とすることなくラック部材1 3を強固に支持することができる。
【0019】 次に、本考案の他の実施例を図2に示す。
【0020】 本実施例は、前実施例がラック部材13を直接ロアレール部材12に固設する ようにしたのに対し、係止ブラケット14を介して間接的に係合固設するように したものである。
【0021】 このために本実施例にあっては、ラック部材13の両端部を単純な平板状とし 、該部に上述の係止ブラケット14が溶接される。係止ブラケット14はラック 部材13へ溶接される平担部14Aと、これから下方に延びる突起部14Bと、 平担部14Aに対し直角に折曲げられた脚部14Cとを有しており、脚部14C にはリベット孔14Dが穿設されている。
【0022】 また、ロアレール部材12の底壁部12Aに穿設される係合孔12Fは、ラッ ク部材13の平板状部の厚みを考慮して左側垂直壁から離間した位置に設けられ ている。そして、突起部14Bが係合孔12Fに圧入されてカシメられた後、脚 部14Cがロアレール部材12および固定ブラケット11と共にリベット20で もって結合される。
【0023】 その他の構成は前実施例と同じであるから同一機能部位には同一符号を付し重 複説明を避ける。
【0024】 本実施例にあっても、アッパーレール側部材からの車両前後方向荷重は、ラッ ク部材13に入力され、これに一体に溶着された係止ブラケット14の突起部1 4Bに対する剪断力として作用する。そして、前実施例と同様に上述の荷重はロ アレール部材12が直接受けることになる。
【0025】 本実施例においては、ラック部材13と係止ブラケット14との溶接工程は必 要であるが、両者は鋼材同士で小物であるから、比較的簡単に行うことができる 。そして、軽合金製のロアレール部材12との溶接を必要としないので、レール の変形等を防止することができる。
【0026】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ラック部材の少なくとも一 端側に設けた突起部をロアレールとアッパーレールとのいずれか他方に形成した 係合孔に係合するようにしたので、ラック部材に加わる荷重を直接ロアレールと アッパーレールとのいずれか他方で受けることができ、大型化を伴うことなく強 度が確保されコスト低減が可能なパワーシートスライド装置のラック固定構造を 得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
11 固定ブラケット 12 ロアレール部材 12F 係合孔 13 ラック部材 13C 突起部 14 係止ブラケット 14B 突起部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアレールとアッパーレールとが長手方
    向に摺動自在に嵌装され、前記アッパーレールとロアレ
    ールとのいずれか一方に駆動源により回動されるピニオ
    ンが配設されると共に、前記ロアレールとアッパーレー
    ルとのいずれか他方に前記ピニオンが噛合するラック部
    材が固定され、前記ピニオンの回動により前記アッパー
    レールを摺動させるようにしたパワーシートスライド装
    置において、 前記ラック部材の少なくとも一端側に突起部を設けると
    共に前記ロアレールとアッパーレールとのいずれか他方
    に係合孔を形成し、前記突起部を該係合孔に係合させた
    ことを特徴とするパワーシートスライド装置のラック固
    定構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529351A (ja) * 2004-01-09 2007-10-25 アイエムエス ギアー ゲーエムベーハー 自動車用シートアジャスターの駆動装置
JP2015514631A (ja) * 2012-04-20 2015-05-21 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー 車両シート用の前後調節機構を電気的に駆動する装置
JP2016049799A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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