JP3984337B2 - 自動車用シート - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、シートボトムフレームにシートバックフレームを結合することによって形成される自動車用シートに関し、特にシートボトムフレームの組み付け構造に工夫を凝らした自動車用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、着座席としてのシートボトム用のフレームの後端部に背凭れとしてのシートバック用のフレームを取り付けることによって形成された自動車用のシートが知られている。各フレームにはクッション材が装着され、これによってシートは座り心地のよいものになっている。
【0003】
上記シートボトム用フレームは、シートがベンチ形式の2人あるいは3人掛けの物である場合、パイプ材やアングル材等を用いた長尺の一対の車幅方向フレームと、これら車幅方向フレーム間に架橋された一対の車長方向フレームと、上記車幅方向フレームの中央部間に架橋された中間フレームとを備えて平面視で長方形状に形成されている。
【0004】
上記中間フレームについては、通常、平板をプレス処理した断面形状がC字形状のC型アングル材が採用されている。このC型アングル材の両端部に幅方向の一対の側壁部分を切り欠いた切欠き部が設けられ、この切欠き部が前後の車幅方向フレームに上方から外嵌されることによって中間フレームが前後一対の車幅方向フレームに固定されている。このような中間フレームの存在によって、長尺の幅方向フレームの中央部分の撓みが防止されるとともに、シートボトムフレームが構造的に丈夫になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のようなシートボトムフレームにあっては、中間フレームの切欠き部が車幅方向フレームに外嵌されることによって車幅方向フレームに取り付けられているため外れやすく、補強の役割を果たすことができなくなるという問題点を有している。
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、中間フレームと車幅方向フレームとを強固に結合することができる自動車用シートを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の自動車用シートは、シートボトムのフレームの後端部にシートバックのフレームが取り付けられてなる自動車用シートにおいて、上記シートボトムのフレームは、車長方向に延びる幅方向一対の車長方向フレームと、これら一対の車長方向フレームの前後端間に差し渡された車幅方向に延びる車長方向一対の車幅方向フレームと、これら一対の車幅方向フレームの中間位置間に架橋された中間フレームとを備えて形成され、上記中間フレームは、後端下面部に上記後方側の車幅方向フレームに外嵌される外嵌溝と、この外嵌溝を挟んだ前後に幅方向に向けて穿設された一対の挿通孔とを有し、上記外嵌溝が上記後方側の車幅方向フレームに外嵌された状態で後方側の車幅方向フレームの下面部を覆うブラケットが備えられ、このブラケットは、前後端に上記一対の挿通孔に対応する係止孔の穿設された各一対の係止突片を有し、上記ブラケットが後方側の車幅方向フレームの下面部を覆った状態で上記各係止孔および挿通孔にシャフトが差し通されていることを特徴とするものである。
【0008】
この自動車用シートによれば、中間フレームの外嵌溝を後方側の車幅方向フレームに嵌め込んだ状態で、ブラケットで車幅方向フレームの下部を覆い、その前後方向各一対の係止突片の係止孔と中間フレームの前後方向一対の挿通孔とを互いに対向させてこれらの孔にシャフトを挿通し、所定の係止手段でシャフトの挿通状態を係止することによって車幅方向フレームが中間フレームとブラケットとによって締結挟持され、中間フレームが車幅方向フレームに確実に結合された状態になる。
【0009】
そして、ブラケットを用いることにより、従来のように切欠き部を車幅方向フレームに嵌め込むだけの結合構造に比較して中間フレームと車幅方向フレームとの結合状態が強固になり、シートボトムフレームが構造的に丈夫になる。
【0010】
本発明の請求項2記載の自動車用シートは、請求項1記載の自動車用シートにおいて、上記シートバックのフレームは、上記シャフトを介して上記シートボトムのフレームに結合されていることを特徴とするものである。
【0011】
この自動車用シートによれば、シャフトをシートバックフレームの結合用に利用することにより、別途シートバック結合用の結合手段を用いる必要がなくなり、その分部品点数の低減化に寄与される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る自動車用シートの一実施形態を示す分解斜視図であり、図2はその組み立て斜視図である。なお、図1および図2においてX−X方向を車幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。これらの図に示すように、シート1は、車室内のフロアFに固定される着座席としてのシートボトム2と、このシートボトム2に付設されたシートベルト支持構造4と、シートボトム2の後端部に立設される背凭れとしてのシートバック5とからなる基本構成を有している。
【0013】
上記シートボトム2は、骨組みとしてのボトムフレーム21にクッション材からなるボトムクッション26が支持されることにより形成されている。上記ボトムフレーム21は、車室内のフロアF上に装備された車幅方向一対のスライダー22と、これら一対のスライダー22に支持された一対のサイドフレーム23と、これらサイドフレーム23間に架橋されたパイプ材からなる前方パイプフレーム24および後方パイプフレーム25と、これらパイプフレーム24,25間に架橋された中間フレーム3とを備えて構成されている。
【0014】
上記スライダー22は、フロアFにボルト止めで固定された車幅方向一対のロアレール22aと、これらロアレール22aに前後動可能に結合され、かつ、普段は図略のロック機構によって前後動が規制された車幅方向一対のアッパーレール22bとからなり、ボトムフレーム21の前方下部に設けられた操作桿22cの所定の操作によって上記アッパーレール22bの前後動の規制が解除されるようになっている。
【0015】
上記サイドフレーム23は、縁部が略全周に亘って折り曲げられることによって補強された板状体によって形成されている。このようなサイドフレーム23は、上記車幅方向一対のアッパーレール22b上にそれぞれ一対で固定され、アッパーレール22bの前後動で前後位置が調整されるようになっている。
【0016】
また、上記前方パイプフレーム24は、一対のサイドフレーム23の前方位置間に架橋されているとともに、上記後方パイプフレーム25は、同後方位置間に架橋され、これによってボトムフレーム21が平面視で長方形状に形成されている。上記中間フレーム26は、このような前方パイプフレーム24と後方パイプフレーム25との間に車幅方向の中央部で架橋され、これによってボトムフレーム21の剛的強度を向上させるようにしている。
【0017】
そして、このように構成されたボトムフレーム21上にボトムクッション26が装着されることによってシートボトム2が形成されている。
【0018】
上記シートバック5は、本実施形態においては、シートボトム2の中間フレーム3より左方に装着される左シートバックと、同右方に装着される右シートバックとがあり、これらがシートボトム2に並設されるようになっているが、図1には左方のシートバック5のみを示している。以下左方のものを代表させてシートバック5について説明する。
【0019】
シートバック5は、図1に示すように、所定の形状に設定されたバックフレーム51と、このバックフレーム51に支持されたクッション材料からなるバッククッション55とからなっている。上記バックフレーム51は、その前方下端部に前方に向かって突設された幅方向一対のヒンジ52(左ヒンジ52aおよび右ヒンジ52b)を有している。これらのヒンジ52には、下縁部に上記シートボトム2の後方パイプフレーム25の径寸法に等しい曲率半径を有する円弧溝53が凹設されているとともに、円弧溝53を挟んだ前後位置に一対の装着孔54が穿設されている。
【0020】
また、右ヒンジ52bの上縁部には、右方に向けて突設された係止突片55が設けられており、この係止突片55にも装着孔54が穿設されている。そして、左右の円弧溝53を上記後方パイプフレーム25に外嵌した状態で上記各円弧溝53を利用して左ヒンジ52aを左方の上記サイドフレーム23に固定するとともに、右ヒンジ52bを上記中間フレーム3に固定することによって、図2に示すように、シートバック5がシートボトム2に装着されるようになっている。
【0021】
図3は、中間フレーム3と後方パイプフレーム25との締結構造の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は中間フレーム3が後方パイプフレーム25に装着される直前の状態、(ロ)は、中間フレーム3が後方パイプフレーム25に装着された状態をそれぞれ示している。なお、図3においてX−X方向を車幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
【0022】
図3に示すように、中間フレーム3は、金属製の長尺の平板をプレス処理することによって形成されている。この中間フレーム3は、前後方向に延びる平板部31と、この平板部31の幅方向両側部が下方に向かって折り曲げられて形成した幅方向一対の側板部32とからなっている。各側板部32の後端部には上記後方パイプフレーム25の径寸法と等しい曲率半径を有する円弧溝33が凹設され、これらの円弧溝33が後方パイプフレーム25に外嵌されることにより中間フレーム3が後方パイプフレーム25に接続されている。また、中間フレーム3の側板部32の後端側には、後方パイプフレーム25を挟んだ前後に前方挿通孔34および後方挿通孔35がそれぞれ穿設されている。後方挿通孔35は、径寸法が前方挿通孔34のそれより若干大きく寸法設定されている。
【0023】
一方、中間フレーム3の後方パイプフレーム25に対する結合力を強固なものにするための補強ブラケット36が備えられている。この補強ブラケット36は、幅寸法が中間フレーム3の平板部31のそれより若干細い補強板37と、この補強板37の前端部および後端部からは、同一方向に突設された幅方向それぞれ一対の係止突片38が設けられ、前方の係止突片38には上記中間フレーム3の前方挿通孔34に対応した前方係止孔38aが穿設されているとともに、後方の係止突片38には上記中間フレーム3の後方挿通孔35に対応した後方係止孔38bが穿設されている。
【0024】
そして、前方係止孔38aが前方挿通孔34に対向するとともに、後方係止孔38bが後方挿通孔35に対向するように各係止突片38を一対の側板部32間に嵌め込み、前方係止孔38aおよび前方挿通孔34にそれぞれ係止ピン310および係止ボス320を貫入することにより、図3の(ロ)に示すように、補強ブラケット36が補強板37の緊張状態で後方パイプフレーム25を挟んで中間フレーム3に固定されるようになっている。
【0025】
上記係止ピン310は、上記前方挿通孔34の径寸法より僅かに小さい径寸法を有するピン本体311と、このピン本体311左端部に形成されたフランジ312と、このフランジ312より左方に向けてピン本体311と同心で突設された左ピン軸313と、ピン本体311の右端部より同心で右方に向けて突設された右ピン軸314とからなっている。そして、ピン本体311を前方挿通孔34および前方係止孔38aに挿通し、フランジ312を側板部32に当接させた状態で、図3の(ロ)に示すように、右ピン軸314のみが右側の側板部32から右方に向けて突出するようにピン本体311の長さ寸法が設定されている。
【0026】
上記係止ボス320は、後方挿通孔35の径寸法より僅かに小さめに径寸法が設定されたボス本体321と、このボス本体321の左端部に形成されたフランジ322とからなっている。このような係止ボス320には、フランジ322からボス本体321に向けてボス本体321と同心のねじ孔323が螺設貫通されている。
【0027】
そして、係止ピン310および係止ボス320が中間フレーム3に装着された状態で、シートバック5の右ヒンジ52bの前方の装着孔54を係止ピン310の左ピン軸313に外嵌するとともに、同後方の装着孔54を係止ボス320のねじ孔323に対向させた状態でボルトB(図1)をねじ孔323に螺着して締結することにより、シートバック5がシートボトム2に装着されるようになっている。
【0028】
また、各サイドフレーム23の後端部には、上記各ヒンジ52の前後方向一対の装着孔54に対応した被装着孔23aが穿設されているとともに、中間フレーム3の平板部31の後端部には上記右ヒンジ52bの係止突片55の装着孔54に対応した被装着孔31aが螺設され、右ヒンジ52bの前方の装着孔54が係止ピン310の左ピン軸313に外嵌された状態でこれらの被装着孔23a,31aおよび装着孔54にボルトBを挿通して螺着締結することにより、シートバック5は左右のヒンジ52を介してシートボトム2に固定されるようになっている。
【0029】
上記シートベルト支持構造4は、図1に示すように、前方パイプフレーム24および後方パイプフレーム25間に架橋された幅方向一対の補助フレーム41と、各補助フレーム41に近接した状態で前後方向に延びるようにフロアF上に配設された幅方向一対のアンカーバー42と、このアンカーバー42と上記補助フレーム41との間に介設されたベースプレート43とを備えた基本構成を有している。
【0030】
図4は、このようなシートベルト支持構造4の一実施形態の詳細を示す図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立斜視図である。なお、図4においては、シートベルト支持構造4はX−X座標基準の右側のものを示している。図4に示すように、上記補助フレーム41の中央部には、アンカーバー42に向いた側面にブラケット41aが取り付けられている。このブラケット41aは、平面視でU字形状を呈し、その両端部が補助フレーム41に溶接止めされている。
【0031】
こんおようなブラケット41aの中央上縁部には、アンカーバー42の方向に向かって突設された前後方向一対の係止爪41b(後方側の大係止爪410bと前方側の小係止爪411b)が設けられているとともに、係止爪41b間の上部にはナット41cが、ねじ孔を車幅方位に延ばした状態で溶接止めされている。
【0032】
上記アンカーバー42は、その両端部に偏平に形成された前後方向一対の偏平部42aを有しているとともに、各偏平部42aには貫通孔42bが穿設されている。また、アンカーバー42の後部には、下方に向かって湾曲した後部湾曲部42cが形成され、この後部湾曲部42cのさらに後方に後方側の上記偏平部42aが設けられている。そして、前方の偏平部42aの貫通孔42bを通してボルトBをフロアFに螺着することによりアンカーバー42の前端部がフロアFに固定されるようになっている。これに対して後端側の偏平部42aは、ボルトBが箱型ブラケット44を介してフロアFに螺着されることによってフロアFに固定されるようになっている。
【0033】
上記箱型ブラケット44は、上面部および後面部が開放状態にされた箱型に形成され、底板44aと、幅方向一対の側板44bと、前方板44cとからなっている。そして、アンカーバー42の後端の貫通孔42bに挿通されたボルトBが箱型ブラケット44の底板44aを貫通してフロアFに螺着されることによってアンカーバー42の後部がフロアFに固定されるようになっている。また、前方板44cは、アンカーバー42の後部湾曲部42cに当接する高さ寸法に設定され、これによって後部湾曲部42cの下方に向かう変形が有効に防止されるようになっている。
【0034】
そして、アンカーバー42の上面部には、所定ピッチで複数個の係止凸片42dが凸設されているとともに、隣り合った係止凸片42d間に係止凹部42eが形成されている。この係止凹部42eのピッチ寸法は、上記アッパーレール22bのロック位置のピッチに合わせて設定されている。
【0035】
上記ベースプレート43は、金属製の平板をU字形状にプレス処理することによって基本構成され、U形本体43aと、このU形本体43aの左方上縁部に左方に向かって突設された補強用のウイング43bとが備えられて形成されている。上記ウイング43bには、後述するシートベルト6を通す切欠き溝43b′が設けられている。
【0036】
上記U形本体43aには、その前部で左右の側壁を貫通した円孔43cが穿設されているとともに、右方の円孔43cの前方および後方部分に一対の角孔(止め孔)43dが穿設されている。そして、上記円孔43cは上記補助フレーム41のブラケット41aのナット41cに対応して設けられているとともに、上記角孔43dは、上記ブラケット41aの各係止爪41bに対応して設けられている。
【0037】
そして、上記円孔43cにはスプライン軸(係止シャフト)7が差し通されて補助フレーム41のナット41cに螺着されるとともに、各角孔43dには係止爪41bが差しとおされてかしめられ、これによってベースプレート43が、図4の(ロ)に示すように、補助フレーム41に固定されるようになっている。
【0038】
また、ベースプレート43のU形本体43aの後方上部の側壁間には軸心部分にねじ孔45aの螺設されたブッシュ(ベルト固定手段)45が各側壁を貫通するように貫装され、これによってベースプレート43によるアンカーバー42の包持状態が確実なものになるとともに、このブッシュ45にシートベルト6を支持させるようにしている。
【0039】
上記シートベルト6は、連結孔62を有する接続板61を介してベースプレート43に固定されている。具体的には、連結孔62に差し通されたボルトBがブッシュ45のねじ孔45aに螺着され締結されることにより、シートベルト6がベースプレート43に連結されている。
【0040】
上記スプライン軸7は、外周面にスプラインの形成されたスプライン軸本体71と、このスプライン軸本体71の一端部に形成された六角状の頭部72と、同他端部に形成された外周面に雄ねじを有する螺装部73とから構成されている。スプライン軸本体71が円孔43cに差し通された状態で上記螺装部73を補助フレーム41のナット41cに螺着することにより、U形本体43aが頭部72とナット41cとに押圧挟持され、ベースプレート43がブラケット41aを介して補助フレーム41に固定されるようになっている。
【0041】
そして、スプライン軸7がベースプレート43に装着された状態で、スプライン軸本体71は、その下端部が上記アンカーバー42の係止凸片42dの頂部との間に僅かな隙間が形成されるように寸法設定され、これによってボトムフレーム21の前後動によりベースプレート43が前後動しても、スプライン軸本体71と係止凸片42dとは互いに干渉し合わないようになっている。
【0042】
そして、自動車の衝突事故等によってシートベルト6に大きな張力が加わったときには、図4の(ロ)に示す状態において、上記張力が接続板61およびブッシュ45を介してベースプレート43に伝達され、これによってベースプレート43は上記一対の係止爪41bをそれぞれ捻じって塑性変形させながらスプライン軸7回りに時計方向に回動し、この回動でベースプレート43の前端側がアンカーバー42の下面に当接してアンカーバー42を上方に持ち上げるため、アンカーバー42は、後部の偏平部42aのボルトBによる締結部分を支点にするとともに、前方の偏平部42aをボルトBを介して上方に膨出させながら時計方向に回動し、これによってアンカーバー42の係止凹部42eがスプライン軸本体71に嵌まり込み、ベースプレート43の移動が阻止されるようになっている。
【0043】
また、ベースプレート43のU形本体43aの前端縁であって、アンカーバー42を取り囲む部分には、縁部が先端側に向かってラッパ状に順次広げられたラッパ縁部43fが形成されている。これによってベースプレート43に上方に向かう力が加えられた状態で、ラッパ縁部43fの曲面がアンカーバー42の底面に当接して面接触するため、ラッパ縁部43fがない線接触の場合に比較してベースプレート43の損傷が有効に防止される。
【0044】
また、フロアFは、厚み寸法の非常に薄い(例えば2mm厚み)鋼板が用いられ、これによってアンカーバー42の先端側が上昇したとき、これに伴って上方に膨出し易くなるようにしている。
【0045】
そして、本発明は、上記のようなシート1において、中間フレーム3と後方パイプフレーム25との結合に補強ブラケット36を用いることを特徴とするものである。以下、図5を基に補強ブラケット36の作用について説明する。図5は、中間フレーム3と後方パイプフレーム25との結合構造を示す側面視の説明図であり、(イ)は補強ブラケット36が中間フレーム3に装着される直前の状態、(ロ)は補強ブラケット36が中間フレーム3に装着された状態、(ハ)は中間フレーム3に右ヒンジ52bが装着された状態をそれぞれ示している。
【0046】
まず図5の(イ)に示す状態においては、後方パイプフレーム25に中間フレーム3の円弧溝33が被せられ、これによって中間フレーム3が後方パイプフレーム25に連結された状態になっている。但しこの状態では、後方パイプフレーム25と中間フレーム3とが一体には接合されておらず、スポット溶接等によって仮止めされることもあるが、仮止めを行うか否かは任意である。
【0047】
ついで、補強ブラケット36の補強板37を後方パイプフレーム25の下面部に押し当てた状態で後部(図5の左方)の係止突片38を中間フレーム3の側板部32間に嵌め込むとともに前部の係止突片38をも同様に側板部32間に嵌め込んで後方係止孔38bを中間フレーム3の後方挿通孔35に、前方係止孔38aを同前方挿通孔34に対応させる。
【0048】
その後、後方挿通孔35および後方係止孔38bに係止ボス320のボス本体321を挿通するとともに、前方挿通孔34および前方係止孔38aに係止ピン310のピン本体311を挿通することによって、図5の(ロ)に示すように、後方パイプフレーム25は中間フレーム3の円弧溝33と補強ブラケット36とによって挟持締結された状態になる。
【0049】
このように、本発明においては、中間フレーム3は、円弧溝33を介して後方パイプフレーム25に接合された状態で、さらに後方パイプフレーム25の下部を覆った補強ブラケット36によっても後方パイプフレーム25に結合されるようになっており、従って、従来のように補強ブラケット36を用いなかった場合に比較して中間フレーム3と後方パイプフレーム25との結合状態が確実なものになり、中間フレーム3に前後方向に向かう大きな力が加わっても中間フレーム3の後方パイプフレーム25からの離脱を有効に防止することができる。
【0050】
そして、本実施形態においては、中間フレーム3に装着された上記係止ピン310および係止ボス320がバックフレーム51のボトムフレーム21への取り付け用に利用される。以下、バックフレーム51のボトムフレーム21への装着について説明する。
【0051】
バックフレーム51をボトムフレーム21に取り付けるに際しては、まず、図5の(ロ)に示すように、ヒンジ52の円弧溝53をボトムフレーム21の後方パイプフレーム25に対向させた状態にし、ついでバックフレーム51を下降させてこの円弧溝53を後方パイプフレーム25に被せるようにする。こうすることによってヒンジ52が後方パイプフレーム25に軸心回りに回動自在に支持された状態になり、以後の組み付け作業が容易になる。ついで、中間フレーム3の側板部32から外方に向けて突出した係止ピン310の左ピン軸313に右ヒンジ52bの前方(図5の右方)の装着孔54を外嵌することによって、図5の(ハ)に示すように、右ヒンジ52b中間フレーム3に装着された状態になる。そして、本実施形態においては、前方の装着孔54が左ピン軸313に外嵌された状態で、係止突片55の装着孔54、および後方の装着孔54にそれぞれボルトBを差し通し、中間フレーム3の被装着孔31aおよび係止ボス320のねじ孔323に螺着して締結することにより右ヒンジ52bの中間フレーム3への装着状態は確実なものになる。
【0052】
ついで、左ヒンジ52a(図1)の各装着孔54および左方のサイドフレーム23の被装着孔23aにボルトBを差し通してナットで締結することにより、図2に示すように、作用のシートバック5がシートボトム2に取り付けられた状態になる。同様に右方のシートバックもシートボトム2に取り付けられる。
【0053】
そして、右ヒンジ52bが中間フレーム3に装着された状態では、右ヒンジ52bの装着孔54の縁部が係止ボス320および係止ピン310のフランジ322,312に当接し、これによって係止ボス320および係止ピン310は抜け止めされた状態になっている。
【0054】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の自動車用シートによれば、中間フレームには外嵌溝を挟んだ前後に幅方向に向けて穿設された一対の挿通孔を穿設し、外嵌溝が後方側の車幅方向フレームに外嵌された状態で後方側の車幅方向フレームの下面部を覆うブラケットを設け、このブラケットには、前後端に一対の挿通孔に対応する係止孔の穿設された各一対の係止突片を設け、ブラケットが後方側の車幅方向フレームの下面部を覆った状態で各係止孔および挿通孔にシャフトを差し通してブラケットを中間フレームに固定しているため、所定の係止手段でシャフトの挿通状態を係止することによって車幅方向フレームが中間フレームとブラケットとによって締結挟持され、中間フレームを車幅方向フレームに確実に結合させた状態にすることができる。
【0055】
そして、このようなブラケットを用いることにより、従来のように切欠き部を車幅方向フレームに嵌め込むだけの結合構造に比較して中間フレームと車幅方向フレームとの結合状態が強固になり、シートボトムフレームを構造的に丈夫なものにすることができる。
【0056】
本発明の請求項2記載の自動車用シートによれば、各シャフトがシートバックのフレームのシートボトムのフレームに対する結合用に利用されているため、別途シートバック結合用の結合手段を用いる必要がなくなり、その分部品点数の低減化を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用シートの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す自動車用シートの組み立て斜視図である。
【図3】中間フレームと後方パイプフレームとの締結構造の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は中間フレームが後方パイプフレームに装着される直前の状態、(ロ)は、中間フレームが後方パイプフレームに装着された状態をそれぞれ示している。
【図4】シートベルト支持構造の一実施形態の詳細を示す図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立斜視図である。
【図5】中間フレームと後方パイプフレームとの結合構造を示す側面視の説明図であり、(イ)は補強ブラケットが中間フレームに装着される直前の状態、(ロ)は補強ブラケットが中間フレームに装着された状態、(ハ)は中間フレームに右ヒンジが装着された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 シート 2 シートボトム
21 ボトムフレーム 22 スライダー
22a ロアレール 22b アッパーレール
22c 操作桿 23 サイドフレーム
23a 被装着孔 24 前方パイプフレーム
25 後方パイプフレーム
26 ボトムクッション 3 中間フレーム
31 平板部 31a 被装着孔
310 係止ピン 311 ピン本体
312 フランジ 313 左ピン軸
314 右ピン軸 32 側板部
320 係止ボス 321 ボス本体
322 フランジ 323 ねじ孔
33 円弧溝 34 前方挿通孔
35 後方挿通孔 36 補強ブラケット
37 補強板 38 係止突片
38a 前方係止孔 38b 後方係止孔
4 シートベルト支持構造
41 補助フレーム 41a ブラケット
41b 係止爪 410b 大係止爪
411b 小係止爪 41c ナット
42 アンカーバー 42a 偏平部
42b 貫通孔 42c 後部湾曲部
42c 後部湾曲部 42d 係止凸片
42e 係止凹部 43 ベースプレート
43a U形本体 43b ウイング
43b′ 切欠き溝 43c 円孔
43d 大角孔 43e 小角孔
44 箱型ブラケット 44a 底板
44b 側板 44c 前方板
5 シートバック 51 バックフレーム
52 ヒンジ 52a 左ブラケット
52b 右ブラケット 53 円弧溝
54 装着孔 55 バッククッション
6 シートベルト 61 接続板
62 連結孔 7 スプライン軸
71 スプライン軸本体 72 頭部
73 螺装部 B ボルト

Claims (2)

  1. シートボトムのフレームの後端部にシートバックのフレームが取り付けられてなる自動車用シートにおいて、上記シートボトムのフレームは、車長方向に延びる幅方向一対の車長方向フレームと、これら一対の車長方向フレームの前後端間に差し渡された車幅方向に延びる車長方向一対の車幅方向フレームと、これら一対の車幅方向フレームの中間位置間に架橋された中間フレームとを備えて形成され、上記中間フレームは、後端下面部に上記後方側の車幅方向フレームに外嵌される外嵌溝と、この外嵌溝を挟んだ前後に幅方向に向けて穿設された一対の挿通孔とを有し、上記外嵌溝が上記後方側の車幅方向フレームに外嵌された状態で後方側の車幅方向フレームの下面部を覆うブラケットが備えられ、このブラケットは、前後端に上記一対の挿通孔に対応する係止孔の穿設された各一対の係止突片を有し、上記ブラケットが後方側の車幅方向フレームの下面部を覆った状態で上記各係止孔および挿通孔にシャフトが差し通されていることを特徴とする自動車用シート。
  2. 上記シートバックのフレームは、上記シャフトを介して上記シートボトムのフレームに結合されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用シート。
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