JP2546654Y2 - ゴムクローラ - Google Patents

ゴムクローラ

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JP2546654Y2
JP2546654Y2 JP1989059894U JP5989489U JP2546654Y2 JP 2546654 Y2 JP2546654 Y2 JP 2546654Y2 JP 1989059894 U JP1989059894 U JP 1989059894U JP 5989489 U JP5989489 U JP 5989489U JP 2546654 Y2 JP2546654 Y2 JP 2546654Y2
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祐作 加藤
剛 内山
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福山ゴム工業 株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は移動式土木作業機械に対し好適に使用される
ゴムクローラに関する。
(従来の技術) 従来、作業機械の足回りとしては鉄クローラやゴムク
ローラがあるが、ゴムクローラ装置では遊転輪、又は転
輪の脱輪が時々発生する。
ところで脱輪が発生すると足回りを持ち上げてクロー
ラを嵌め直さなくてはならないのであり、バックホーは
自分で持ち上げることができるものの、ブルドーザー、
キャリアカー等では自分で持ち上げることができないた
め、他の援助を必要とする。このため、バックホーでは
ゴムクローラが比較的普及しているものの、ブルドーザ
ーやキャリアカー等では殆ど普及していないのが現状で
ある。
(考案が解決しようとする課題) 従来ゴムクローラでは走行中に埋設されてなる芯金が
クローラ本体内で第1図A,B(共に周方向断面図)、C
(巾方向断面図)、D(平面図)の矢印で示す如き各種
方向の揺動を生じるため相隣る芯金の相互位置が一時的
に変化をなし、このためクローラ本体内周の転輪軌道が
捩れることになって脱輪が発生する。
これが対策としてはゴムクローラ本体内に埋設する芯
金の翼部巾を大として芯金埋入部と非埋入部に対する比
率を大として剛性を増大させるなどの考慮がなされてい
る。
しかしながら、芯金翼部巾を充分大として大きな剛性
を得ようとすると、スプロケットや遊転輪などの巻回部
に於いて、芯金の非埋入部に応力が集中することとな
り、この部分のゴムの疲労が進行して耐久性を損じるも
のとなる。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記問題を解決せんとするものであって、そ
の特徴とするところはクローラ本体の周方向へ一定間隔
に芯金を埋設し、各芯金間にスプロケット爪の係合用切
欠を備えと共に、芯金翼部の接地側にスチールコードの
多数を周方向へ平行に引き揃えて左右振り分け状に埋設
したゴムクローラにおいて、芯金翼部の接地側スチール
コードと対向して芯金翼部の内周側へ芯金翼部と近接す
る状態で、適宜長さのスチールコード多数を周方向に対
し凡そ15°〜85°の範囲に傾斜し且つ左右の翼部で夫々
対向する状態で、更に芯金翼部の大部分を覆う状態に埋
設し、クローラ本体の内周面における芯金の非埋設部に
対しクローラ巾方向に延びる凹溝を設けると共に、該凹
溝と対応して芯金翼部の内周側スチールコードを、隣接
する芯金翼部間において接地側へ凹となる波打ち状に埋
設した点にある。
(作用) 本考案は芯金翼部の内周側へ上記構成でスチールコー
ドを埋設したため以下の作用を示す。
周方向に対し傾斜して翼部の大部分を覆う状態にスチ
ールコードを埋設しているため剛性が増大し、芯金に掛
かる各種方向の揺動を防止する。
15°〜85°の範囲に左右で対向する状態に傾斜して埋
設するため、第1図Dのような横方向からの力に対し、
横剛性が増大して、脱輪を防止する。
翼部と近接する状態で波打ち状に埋設しているため、
スプロケット巻回中心となる接地側に埋設されたスチー
ルコードに近付くこととなり、更に傾斜させていること
によりスチールコードが僅かに伸縮可能となって、巻回
が容易となりスチールコードへの疲労が減少した。
波打ち状に芯金に近接して埋設することにより、上下
のスチールコードで芯金を挟むこととなって芯金剥離を
防止した。
又、クローラ本体の内周面に於ける芯金非埋入部に対
しクローラ幅方向に伸びる凹溝を設けたことも、巻回を
更に容易にさせた。
(実施例) 第2図は本考案に係るゴムクローラの巾方向断面斜視
図であって、1はゴムクローア本体、2は該ゴムクロー
ラ本体の周方向へ一定間隔に埋設した芯金であって2aは
翼部、3及び3′は上記芯金の翼部分を上下間で挟むよ
うにゴムクローラ本体1内に埋設してなるスチールコー
ドである。
ここに下部スチールコード3′は従来通りゴムクロー
ラ本体1の周方向と平行に埋設されてなるが、上部スチ
ールコード3は第3図に示す如くゴムクローラ本体1の
周方向と後述する一定角度αで交叉し且つ左右の翼部2
a,2a上で対向する関係に揃えて埋設されてなる。
なお同図に示すように上部スチールコード3は翼部2a
の端縁付近を除く大部分を覆う範囲に埋設するのであり
(埋設巾s)、スチールコードの各々は該埋設間を同一
傾斜角αで達する長さに調整して並列させるもとなり、
且つ各並列間には薄いゴム層を介して埋設させるものと
なる。
上記構成によればスチールコードが上下2層に埋設さ
れるために周方向に隣り合う芯金間に於けるクローラ本
体の剛性が増大するのであり、また各芯金は上部及び下
部スチールコードに挟まれると共に上下のスチールコー
ドは芯金翼部表面との間隙の薄いゴム層を介し芯金と近
接状態で強固に接着したものとなるために、各芯金の前
後揺動や回動が適確且つ強固に抑制されるものとなって
おり、更に上部スチールコードは周方向に対し交叉し且
つ左右の翼部で対向する角度に設けてあること、及び上
記隣り合う芯金間の剛性が増大することのために、クロ
ーラ巾方向に対する抵抗が大きく増大して横巾方向の揺
動が強く抑制されるものとなる。
また上部スチールコードは周方向に対し交叉する角度
で平列すると共に各並列間には薄いゴム層が介在するた
め、クローラ本体が内周側及び外周側の双方へ支障なく
湾曲するものとなってスプロケットや遊転輪へ支障なく
巻回すると共に、クローラが障害物に乗り上げて部分的
に外周側へ湾曲した場合でも該部分に問題を生じない。
4はゴムクローラ本体1の内周面側に於いて隣接する
芯金2,2の翼部間に穿設してなる凹溝、5はスプロケッ
ト爪の係合用切欠である。
第4図は、第3図におけるA−A断面図であって、凹
溝4に対応して上部スチールコード3は芯金2,2間にお
いて接地側へ凹となる波打ち状に埋設されるのである。
第5図は遊転輪やスプロケットに対する巻回状態を示
すものであって、第5図Aは従来例でクローラ本体1の
内周面に凹溝を設けず、しかも上部スチールコード3を
波打ち状としないものであり、この場合には下部スチー
ルコード3′を境界として内周側に加わる圧縮力が、隣
接する芯金2,2間において上部スチールコード3に対し
内周方向への圧力となるため、局部的に突き上げが繰り
返されるものとなり、局部の切断となるのである。
これに対し第5図Bは本考案によるものであって、内
周面に凹溝4を設けると共に該凹溝4に対応して上部ス
チールコード3を波打ち状としたため、内周方向への圧
力は比較的広い範囲に分散されるものとなり、上記の如
き局部的な突き上げ現象が生じないのである。
第6図A,Bは本考案に係るゴムクローラの構造方法の
1例を示すものであって、図Aにおいて下型6aの内面に
は凹溝4を形成するための突起7が設けてあり、該下型
6aと上型6bとの間に未加硫ゴム8、上部スチールコード
3、芯金2及び下部スチールコード3′等を配置して所
定時間プレス加硫を行うのである。なお上型6bの内面に
は接地ラグ9を形成するための凹部10が穿設してある。
同図Bは所定時間プレス加硫を行った後に上型6b及び
下型6a間にゴムクローラが形成された状態を示すもので
あって、下型6aの内面に突起7が設けてあるため凹溝4
が形成されると同時に、上部スチールコード3が波打ち
状に埋設されるのである。
同図Bにおいて上型6bの内面に凹部10があり、しかも
該凹部10の下部に芯金2が埋設されるものとなるため、
下部スチールコード3′は芯金2,2間において内周側へ
凹となる波打ち状態に埋設されるものとなり、而して下
部スチールコード3′の該波打ち状態は、遊転輪やスプ
ロケットに対する巻回部における内周側への圧縮力を緩
和するものとなって好ましいのである。
なお上部スチールコード3の波打ち状態のうねりを深
くするため、第6図Aにおいて下型6aの内面の突起7と
上部スチールコード3′との間に配置する未加硫ゴム8
を部分的に増加させることができる。
第7図は他の実施例を示すものであって、本実施例で
は上部スチールコード3を2層3a,3bに埋設したもので
ある。このさいスチールコード3a,3bはそれぞれが対向
する状態で、或は芯金2の左右翼部位置で傾斜角が異な
るように配設することが好ましい。傾斜角αは前記実施
例の場合を含めて、凡そ15°〜85°の範囲で設計され
る。このうち、特に好適となる範囲は35°〜65°であ
る。
(考案の効果) 本考案は以上の如く構成せしめるものであって、下部
スチールコードと対応する芯金の左右翼部上面位置にも
スチールコードが埋設されているため、芯金を挟んで芯
金の左右翼部分に於けるクローラ本体の剛性が増大する
ものとなり、且つ該スチールコードは芯金翼部表面との
間隙の薄いゴム層を介して隣り合う芯金同士を強固に接
着するものとなっていることから各芯金の前後揺動や同
回動が効果的に抑制されるものとなるほか、本考案では
下部スチールコードが周方向に引き揃えられてより埋設
されているのに対し、上部スチールコードは周方向に対
し交叉する角度で設けてあることにより巾方向に対する
抵抗が増大して芯金の左右方向の揺動も効果的に防止さ
れるものとなる。
またクローラ本体の内周面における芯金の非埋設部に
対しクローラ巾方向に伸びる凹溝を設けると共に、該凹
溝に対応して上部スチールコードを内周側に凹となる波
打ち状に埋設したため、遊転輪やスプロケットに対する
巻回が容易となり、上部スチールコードの突き上げ現象
が生じないため耐久性に優れたものとなる。更に、該上
部スチールコードは翼部と近接する状態で傾斜させて埋
設したため、スチールコードに多少の伸縮が可能とな
り、より巻回が容易となった。このさい該溝巾やその長
さは任意に設計することができ、例えばクローラ巾より
も短くすることも差し支えない。また下部スチールコー
ドを隣接する芯金翼部間で外周側に凹となる波打ち状に
埋設させると、上記巻回が更に容易となる。
第7図の如く上部スチールコードの2層を相互に交叉
する方向に設けるものでは、クローラ巾方向に対する芯
金の揺動をより効果的に抑制することのできるものであ
る。
本考案は剛性を増加させて脱輪を防止し、且つスプロ
ケット巻回性を容易にしてスチールコードに掛かる疲労
を減少させると共に、耐久性の極めて優れたゴムクロー
ラとなる。
本考案において上記スチールコードは芳香族ポリアミ
ドなど高弾性率を示す材料を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Dはゴムクローラに於いて芯金の揺動作用を
説明するものであってA,Bは共にゴムクローラの周方向
に於ける部分断面図、Cは同巾方向断面図、Dは同平面
図である。第2図は本考案に係るゴムクローラの巾方向
断面斜視図、第3図は同平面図、第4図は第3図のA−
A断面図、第5図は遊動輪やスプロケットに対する巻回
状態を示すものであって、図Aは従来例を図Bは本考案
品を示す。第6図A,Bは本考案に係るゴムクローラの製
造方法に1例を示すもの、第7図は他の例を示す。 1…ゴムクローラ本体、2…芯金 3,3′…スチールコード、4…凹溝 α…傾斜角、s…埋設巾

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クローラ本体の周方向へ一定間隔に芯金を
    埋設し、各芯金間にスプロケット爪の係合用切欠を備え
    ると共に、芯金翼部の接地側にスチールコードの多数を
    周方向へ平行に引き揃えて左右振り分け状に埋設したゴ
    ムクローラに於いて、芯金翼部の接地側スチールコード
    と対向して芯金翼部の内周側へ、芯金翼部と近接する状
    態で適宜長さのスチールコードの多数を周方向に対し凡
    そ15°〜85°の範囲に傾斜し且つ左右の翼部でそれぞれ
    対向する状態で、更に芯金翼部の大部分を覆う状態に埋
    設し、クローラ本体の内周面に於ける芯金の非埋設部に
    対しクローラ巾方向に伸びる凹溝を設けると共に、該凹
    溝と対応して芯金翼部の内周側スチールコードを、隣接
    する芯金翼部間に於いて接地側へ凹となる波打ち状に埋
    設したことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 【請求項2】隣接する芯金翼部間に於いて接地側へ凹と
    なる波打ち状に埋設した内周側スチールコードと対称に
    接地側スチールコードが波打ち状に埋設してあることを
    特徴とする請求項1記載のゴムクローラ。
  3. 【請求項3】芯金翼部の内周側へに対しスチールコード
    を2層となさしめると共に、相互に交叉する角度に埋設
    したことを特徴とする請求項1記載のゴムクローラ。
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