JP2591525Y2 - 履帯用シュー - Google Patents
履帯用シューInfo
- Publication number
- JP2591525Y2 JP2591525Y2 JP1991039399U JP3939991U JP2591525Y2 JP 2591525 Y2 JP2591525 Y2 JP 2591525Y2 JP 1991039399 U JP1991039399 U JP 1991039399U JP 3939991 U JP3939991 U JP 3939991U JP 2591525 Y2 JP2591525 Y2 JP 2591525Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoe
- elastic
- grouser
- running direction
- crawler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D55/00—Endless track vehicles
- B62D55/08—Endless track units; Parts thereof
- B62D55/18—Tracks
- B62D55/26—Ground engaging parts or elements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Handcart (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、建設機械などの無限
軌道式車両に使用される履帯用シューに関する。
軌道式車両に使用される履帯用シューに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の無限軌道式車両には、舗
装路面走行時における路面の損傷を防止するため、図２
に示すように鉄等の金属体シュー１１の接地面側に、ゴ
ム等の弾性体シュー１２を一体に加硫接着した履帯用シ
ュー１０が使用されている。この履帯用シュー１０に
は、金属体シュー１１と弾性体シュー１２とを貫通する
取付用ボルト穴（図示せず）が設けてあり、ピン２０に
より無端状に連結された各リンク３０にボルト・ナット
を介して取り付けられて履帯を構成している。
装路面走行時における路面の損傷を防止するため、図２
に示すように鉄等の金属体シュー１１の接地面側に、ゴ
ム等の弾性体シュー１２を一体に加硫接着した履帯用シ
ュー１０が使用されている。この履帯用シュー１０に
は、金属体シュー１１と弾性体シュー１２とを貫通する
取付用ボルト穴（図示せず）が設けてあり、ピン２０に
より無端状に連結された各リンク３０にボルト・ナット
を介して取り付けられて履帯を構成している。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来の履帯用シュー１
０の弾性体シュー１２は、走行方向における両端部分
（走行方向と直交する長さ方向に沿う側面１４と接地面
１５との交差する角部）１３の表面が凸状のわん曲面に
形成されている。このため、金属体シュー１１の各グロ
ーサ１１ａの上面に対応する部分の弾性体シュー１２の
ゴム厚さと、走行方向両端と中央との隣り合うグローサ
１１ａ間に対応する部分の弾性体シュー１２のゴム厚さ
の差異が著しく大であり、弾性体シュー１２の接地時に
おいて、各グローサ１１ａの上面に対応する部分におけ
る薄い厚さのゴムに応力集中が生じる。
０の弾性体シュー１２は、走行方向における両端部分
（走行方向と直交する長さ方向に沿う側面１４と接地面
１５との交差する角部）１３の表面が凸状のわん曲面に
形成されている。このため、金属体シュー１１の各グロ
ーサ１１ａの上面に対応する部分の弾性体シュー１２の
ゴム厚さと、走行方向両端と中央との隣り合うグローサ
１１ａ間に対応する部分の弾性体シュー１２のゴム厚さ
の差異が著しく大であり、弾性体シュー１２の接地時に
おいて、各グローサ１１ａの上面に対応する部分におけ
る薄い厚さのゴムに応力集中が生じる。
【０００４】また、駆動用スプロケットまたはアイドラ
ー４０に捲き掛けられた履帯用シュー１０が、最終リン
ク捲き込み角θの時点において走行路面５０に接地し
て、弾性体シュー１２の走行方向両端部分１３が走行路
面５０と金属体シュー１１のグローサ１１ａとの間に捲
き込まれたとき、この両端部分１３のゴムはせん断によ
る伸び変形を受ける。ここに最終リンク捲き込み角θと
は、一つ前のリンク３０ａが走行路面５０と平行になっ
たときのリンクの角度を示し、捲き掛けリンク数をｎと
すると、θ＝３６０度／ｎで表される。したがって、小
石等を含んだ土砂路面を走行中に、弾性体シュー１２の
側面１４に小石等が噛み込まれると、この部分のゴム表
面が損傷し、大きな塊状でえぐり取られるという事態が
発生することがあった。
ー４０に捲き掛けられた履帯用シュー１０が、最終リン
ク捲き込み角θの時点において走行路面５０に接地し
て、弾性体シュー１２の走行方向両端部分１３が走行路
面５０と金属体シュー１１のグローサ１１ａとの間に捲
き込まれたとき、この両端部分１３のゴムはせん断によ
る伸び変形を受ける。ここに最終リンク捲き込み角θと
は、一つ前のリンク３０ａが走行路面５０と平行になっ
たときのリンクの角度を示し、捲き掛けリンク数をｎと
すると、θ＝３６０度／ｎで表される。したがって、小
石等を含んだ土砂路面を走行中に、弾性体シュー１２の
側面１４に小石等が噛み込まれると、この部分のゴム表
面が損傷し、大きな塊状でえぐり取られるという事態が
発生することがあった。
【０００５】この考案は、このような問題を解決して、
グローサの上面に対応する部分の弾性体シューの応力集
中を緩和し、走行方向両端部分における弾性体シューの
せん断剛性を高くした履帯用シューを提供することを目
的とする。
グローサの上面に対応する部分の弾性体シューの応力集
中を緩和し、走行方向両端部分における弾性体シューの
せん断剛性を高くした履帯用シューを提供することを目
的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案の履帯用シューにおいては、金属体シュー
の走行方向に隣り合うグローサ間の弾性体シュー中に、
ブロック状の補強材を埋設一体化して設け、走行方向に
対する補強材の投影側面の一部がグローサの投影側面と
重なり合う深さを厚さ方向にもつようにしてある。
め、この考案の履帯用シューにおいては、金属体シュー
の走行方向に隣り合うグローサ間の弾性体シュー中に、
ブロック状の補強材を埋設一体化して設け、走行方向に
対する補強材の投影側面の一部がグローサの投影側面と
重なり合う深さを厚さ方向にもつようにしてある。
【０００７】
【作用】この考案の履帯用シューは、金属体シューのグ
ローサの上面に対応する部分の弾性体シューと、走行方
向に隣り合うグローサ相互間に対応する部分の弾性体シ
ューとのゴム厚さに著しい差異がなくなり、接地時にお
ける応力集中が緩和される。また、最終リンク捲き込み
角の時点において、弾性体シューの接地する部分のせん
断剛性が高くなる。
ローサの上面に対応する部分の弾性体シューと、走行方
向に隣り合うグローサ相互間に対応する部分の弾性体シ
ューとのゴム厚さに著しい差異がなくなり、接地時にお
ける応力集中が緩和される。また、最終リンク捲き込み
角の時点において、弾性体シューの接地する部分のせん
断剛性が高くなる。
【０００８】
【実施例】以下、この考案を図１に示す実施例に基づい
て説明する。同図の履帯は、前記図２のものと同一の部
材により構成されているから、同一部分には同一符号を
付して説明する。履帯用シュー１０の金属体シュー１１
には、接地面側の走行方向両端と中央との部位に、走行
方向と直交する長さ方向に沿ってグローサ１１ａとグロ
ーサ１１ｂとが突出して設けてあり、走行方向に隣り合
う各グローサ１１ａとグローサ１１ｂとの間に、それぞ
れブロック状の補強材１８ａ，１８ｂが埋設された弾性
体１２を加硫接着させてある。これらの補強材１８ａ，
１８ｂは、弾性体シュー１２に設けられている取付用ボ
ルト穴（図示せず）の位置を除き、弾性体シュー１２の
長さ方向に分割して埋設された状態になっている。
て説明する。同図の履帯は、前記図２のものと同一の部
材により構成されているから、同一部分には同一符号を
付して説明する。履帯用シュー１０の金属体シュー１１
には、接地面側の走行方向両端と中央との部位に、走行
方向と直交する長さ方向に沿ってグローサ１１ａとグロ
ーサ１１ｂとが突出して設けてあり、走行方向に隣り合
う各グローサ１１ａとグローサ１１ｂとの間に、それぞ
れブロック状の補強材１８ａ，１８ｂが埋設された弾性
体１２を加硫接着させてある。これらの補強材１８ａ，
１８ｂは、弾性体シュー１２に設けられている取付用ボ
ルト穴（図示せず）の位置を除き、弾性体シュー１２の
長さ方向に分割して埋設された状態になっている。
【０００９】金属体シュー１１の走行方向両端側の各グ
ローサ１１ａと走行方向中央のグローサ１１ｂとの間に
補強材１８ａ，１８ｂが埋設された部分における弾性体
シュー１２のゴム厚さｔ1 ，ｔ2 と、走行方向中央のグ
ローサ１１ｂの上面側の部分における弾性体シュー１２
のゴム厚さｔ3 については、補強材１８ａ，１８ｂの厚
さを適宜選択して、 ０．５ｔ3 ≦（ｔ1 ＋ｔ2 ）≦２ｔ3 好ましくは ０．８ｔ3 ≦（ｔ1 ＋ｔ2 ）≦１．３ｔ3 の関係が成立するように設定されている。
ローサ１１ａと走行方向中央のグローサ１１ｂとの間に
補強材１８ａ，１８ｂが埋設された部分における弾性体
シュー１２のゴム厚さｔ1 ，ｔ2 と、走行方向中央のグ
ローサ１１ｂの上面側の部分における弾性体シュー１２
のゴム厚さｔ3 については、補強材１８ａ，１８ｂの厚
さを適宜選択して、 ０．５ｔ3 ≦（ｔ1 ＋ｔ2 ）≦２ｔ3 好ましくは ０．８ｔ3 ≦（ｔ1 ＋ｔ2 ）≦１．３ｔ3 の関係が成立するように設定されている。
【００１０】（ｔ1 ＋ｔ2 ）＜０．５ｔ3 であると、ゴ
ム厚さが過少になって弾性体シューとしての効果がなく
なり、（ｔ1 ＋ｔ2 ）＞２ｔ3 であると、補強材の厚さ
が過少になってグローサ１１ａ，１１ｂの上面に対応す
る部分におけるゴムに応力集中が生じるので適当でな
い。また、補強材１８ａ，１８ｂの埋設深さ（弾性体シ
ュー１２の厚さ方向の位置）については、履帯用シュー
１０の走行方向に対するグローサ１１ａ，１１ｂの投影
側面に対して補強材１８ａ，１８ｂの投影側面の一部が
厚さ方向において重なり合うように配設してある。
ム厚さが過少になって弾性体シューとしての効果がなく
なり、（ｔ1 ＋ｔ2 ）＞２ｔ3 であると、補強材の厚さ
が過少になってグローサ１１ａ，１１ｂの上面に対応す
る部分におけるゴムに応力集中が生じるので適当でな
い。また、補強材１８ａ，１８ｂの埋設深さ（弾性体シ
ュー１２の厚さ方向の位置）については、履帯用シュー
１０の走行方向に対するグローサ１１ａ，１１ｂの投影
側面に対して補強材１８ａ，１８ｂの投影側面の一部が
厚さ方向において重なり合うように配設してある。
【００１１】これに反して、補強材１８ａ，１８ｂの埋
設深さが浅過ぎるか、あるいは深過ぎると、上記の場合
に比べて弾性体シュー１２の走行方向両端部分のせん断
剛性が低下するので好ましくない。上記補強材１８ａ，
１８ｂの材質としては、鉄等の金属のほか、繊維強化プ
ラスチック、プラスチック等を採用することができる。
設深さが浅過ぎるか、あるいは深過ぎると、上記の場合
に比べて弾性体シュー１２の走行方向両端部分のせん断
剛性が低下するので好ましくない。上記補強材１８ａ，
１８ｂの材質としては、鉄等の金属のほか、繊維強化プ
ラスチック、プラスチック等を採用することができる。
【００１２】履帯用シュー１０の弾性体シュー１２の、
走行方向両端には、長さ方向に沿ってほぼ垂直な側面１
４と走行方向に沿って水平な接地面１５とが交差する部
分、すなわち、金属体シュー１１の走行方向両端側のグ
ローサ１１ａの接地側投影域に該当する部分（グローサ
１１ａの上面に対応する部分）の表面に、テーパ面１６
が形成されている。
走行方向両端には、長さ方向に沿ってほぼ垂直な側面１
４と走行方向に沿って水平な接地面１５とが交差する部
分、すなわち、金属体シュー１１の走行方向両端側のグ
ローサ１１ａの接地側投影域に該当する部分（グローサ
１１ａの上面に対応する部分）の表面に、テーパ面１６
が形成されている。
【００１３】弾性体シュー１２の接地面１５の走行方向
における端部（テーパ面１６との交点）Ａは、これと対
応する各グローサ１１ａの接地側投影域よりも弾性体シ
ュー１２の走行方向中心側に偏した位置に設定してあ
る。また、前記弾性体シュー１２の接地面１５の端部Ａ
は、最終リンク捲き込み角θの時点において、走行方向
両端側のグローサ１１ａの上面に対応する部分の弾性体
シュー１２よりも走行路面５０側に近い位置となるよう
に接地面１５の高さとテーパ面１６の勾配とが設定され
た断面形状を有している。
における端部（テーパ面１６との交点）Ａは、これと対
応する各グローサ１１ａの接地側投影域よりも弾性体シ
ュー１２の走行方向中心側に偏した位置に設定してあ
る。また、前記弾性体シュー１２の接地面１５の端部Ａ
は、最終リンク捲き込み角θの時点において、走行方向
両端側のグローサ１１ａの上面に対応する部分の弾性体
シュー１２よりも走行路面５０側に近い位置となるよう
に接地面１５の高さとテーパ面１６の勾配とが設定され
た断面形状を有している。
【００１４】なお、補強材１８ａ，１８ｂは、その全部
を弾性体シュー１２の内部に埋設する場合のほか、その
上面を弾性体シュー１２の接地面１５と同一面に露出さ
せてもよい。また、弾性体シュー１２の接地面１５は、
図示のような水平面に形成する場合に限らず、凸曲面に
形成してもよい。上記以外の構成については、図２のも
のと変わりがないから説明を省略する。
を弾性体シュー１２の内部に埋設する場合のほか、その
上面を弾性体シュー１２の接地面１５と同一面に露出さ
せてもよい。また、弾性体シュー１２の接地面１５は、
図示のような水平面に形成する場合に限らず、凸曲面に
形成してもよい。上記以外の構成については、図２のも
のと変わりがないから説明を省略する。
【００１５】上記のように構成された履帯用シュー１０
は、金属体シュー１１の走行方向両端側のグローサ１１
ａと走行方向中央のグローサ１１ｂとの間にブロック状
の補強材１８ａ，１８ｂが埋設されているので、走行方
向に隣り合う各グローサ１１ａ，１１ｂ間に対応する部
分の弾性体シュー１２のゴム厚さが従来よりも減少し、
各グローサ１１ａ，１１ｂの上面に対応する部分の弾性
体シュー１２のゴム厚さに比べて大きな差異がなくなっ
ている。
は、金属体シュー１１の走行方向両端側のグローサ１１
ａと走行方向中央のグローサ１１ｂとの間にブロック状
の補強材１８ａ，１８ｂが埋設されているので、走行方
向に隣り合う各グローサ１１ａ，１１ｂ間に対応する部
分の弾性体シュー１２のゴム厚さが従来よりも減少し、
各グローサ１１ａ，１１ｂの上面に対応する部分の弾性
体シュー１２のゴム厚さに比べて大きな差異がなくなっ
ている。
【００１６】このため、弾性体シュー１２は各グローサ
１１ａ，１１ｂの上面に対応する部分と、走行方向に隣
り合う各グローサ１１ａ，１１ｂの相互間に対応する部
分とにおけるゴムの厚さ方向の弾性率に大きな差異がな
く、弾性体シュー１２が接地したときに生じるグローサ
１１ａ，１１ｂの上面に対応する部分のゴムの応力集中
が分散、緩和される。また、上記構成の履帯用シュー１
０は、最終リンク捲き込み角θの時点において、弾性体
シュー１２のテーパ面１６が形成された走行方向両端側
のグローサ１１ａの接地側投影域の部分は接地せず、こ
れよりも走行方向中心側に位置する接地面１５の端部Ａ
が接地することになるから、この部分のせん断力が小さ
くなり、主として圧縮力を受けることになる。とくに、
走行方向に隣り合うグローサ１１ａ，１１ｂ間に対応す
る部分の弾性体シュー１２には、補強材１８ａ，１８ｂ
が所定の深さに埋設されており、グローサ１１ａの接地
側投影域に該当する弾性体シュー１２のせん断剛性が高
くなっているので、最終リンク捲き込み角の時点におい
ても、せん断による伸び歪がほとんど発生しない。
１１ａ，１１ｂの上面に対応する部分と、走行方向に隣
り合う各グローサ１１ａ，１１ｂの相互間に対応する部
分とにおけるゴムの厚さ方向の弾性率に大きな差異がな
く、弾性体シュー１２が接地したときに生じるグローサ
１１ａ，１１ｂの上面に対応する部分のゴムの応力集中
が分散、緩和される。また、上記構成の履帯用シュー１
０は、最終リンク捲き込み角θの時点において、弾性体
シュー１２のテーパ面１６が形成された走行方向両端側
のグローサ１１ａの接地側投影域の部分は接地せず、こ
れよりも走行方向中心側に位置する接地面１５の端部Ａ
が接地することになるから、この部分のせん断力が小さ
くなり、主として圧縮力を受けることになる。とくに、
走行方向に隣り合うグローサ１１ａ，１１ｂ間に対応す
る部分の弾性体シュー１２には、補強材１８ａ，１８ｂ
が所定の深さに埋設されており、グローサ１１ａの接地
側投影域に該当する弾性体シュー１２のせん断剛性が高
くなっているので、最終リンク捲き込み角の時点におい
ても、せん断による伸び歪がほとんど発生しない。
【００１７】このため、土砂路面の走行時に、路面に含
まれている小石等が、捲き込まれた側の弾性体シュー１
２の側面１４に噛み込まれても、この部分のゴムが損傷
することはなくなる。なお、上記実施例では、金属体シ
ュー１１の走行方向両端側のグローサ１１ａの上面部分
における弾性体シュー１２の表面にテーパ面１６を形成
した場合について説明したが、この部分の弾性体シュー
１２の断面形状については、上記以外の任意の形状を選
択することができる。
まれている小石等が、捲き込まれた側の弾性体シュー１
２の側面１４に噛み込まれても、この部分のゴムが損傷
することはなくなる。なお、上記実施例では、金属体シ
ュー１１の走行方向両端側のグローサ１１ａの上面部分
における弾性体シュー１２の表面にテーパ面１６を形成
した場合について説明したが、この部分の弾性体シュー
１２の断面形状については、上記以外の任意の形状を選
択することができる。
【００１８】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、金属体シューの接地面側において走行方向に隣り合
うグローサ間に、ブロック状の補強材を埋設した弾性体
シューを加硫接着しているから、金属体シューの各グロ
ーサの上面に対応する部分の弾性体シューと、走行方向
に隣り合うグローサ相互間に対応する部分の弾性体シュ
ーとのゴムの厚さ方向の大きな弾性率の違いがなくな
り、弾性体シューの接地時において各グローサの上面に
対応する部分のゴムに生じる応力集中が緩和され、さら
に、走行方向に対してグローサの投影側面と一部が重な
り合う深さをもって埋設された補強材により、弾性体シ
ューの走行方向両端部分のせん断剛性が高くなっている
ので、最終リンク捲き込み角の時点において、捲き込ま
れた側の弾性体シューの走行方向端部のせん断による伸
び歪が減少し、小石等を噛み込んだときでも損傷するこ
とがなくなり、耐久性にすぐれた履帯用シューが得られ
る。
ば、金属体シューの接地面側において走行方向に隣り合
うグローサ間に、ブロック状の補強材を埋設した弾性体
シューを加硫接着しているから、金属体シューの各グロ
ーサの上面に対応する部分の弾性体シューと、走行方向
に隣り合うグローサ相互間に対応する部分の弾性体シュ
ーとのゴムの厚さ方向の大きな弾性率の違いがなくな
り、弾性体シューの接地時において各グローサの上面に
対応する部分のゴムに生じる応力集中が緩和され、さら
に、走行方向に対してグローサの投影側面と一部が重な
り合う深さをもって埋設された補強材により、弾性体シ
ューの走行方向両端部分のせん断剛性が高くなっている
ので、最終リンク捲き込み角の時点において、捲き込ま
れた側の弾性体シューの走行方向端部のせん断による伸
び歪が減少し、小石等を噛み込んだときでも損傷するこ
とがなくなり、耐久性にすぐれた履帯用シューが得られ
る。
【図１】この考案の履帯用シューの一例を捲き込み時お
よび接地時の状態で示す部分断面側面図である。
よび接地時の状態で示す部分断面側面図である。
【図２】従来の履帯用シューの捲き込み時および接地時
の状態を示す部分断面側面図である。
の状態を示す部分断面側面図である。
１０ 履帯用シュー １１ 金属体シュー １１ａ，１１ｂ グローサ １２ 弾性体シュー １５ 接地面 Ａ 接地面の走行方向における端部 １６ テーパ面 １８ａ，１８ｂ 補強材 ５０ 走行路面
Claims (3)
- 【請求項１】 鉄等の金属体シューの接地面側に、ゴム
等の弾性体シューを一体に加硫接着してなる履帯用シュ
ーにおいて、前記金属体シューの走行方向に隣り合うグ
ローサ間の弾性体中に、該走行方向に対する投影側面の
一部がグローサの投影側面と厚さ方向において重なり合
う深さをもつブロック状の補強材を埋設一体化したこと
を特徴とする履帯用シュー。 - 【請求項２】 金属体シューの走行方向両端側と中央と
のグローサの間で補強材が埋設された部分におけるの弾
性体シューのゴム厚さが、走行方向中央のグローサの上
面側の部分における弾性体シューのゴム厚さの０．５な
いし２倍、好ましくは０．８ないし１．３倍である請求
項１に記載の履帯用シュー。 - 【請求項３】 弾性体シューの走行方向における両端部
分の表面は、最終リンク捲き込み角の時点において、金
属体シューの走行方向に隣り合うグローサ間に対応する
部分の弾性体シューが、走行方向両端側のグローサの上
面に対応する部分の弾性体シューよりも走行路面側に近
い位置となるように形成された断面形状を有している請
求項１または２のいずれかに記載の履帯用シュー。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991039399U JP2591525Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 履帯用シュー |
| US07/889,395 US5255964A (en) | 1991-05-29 | 1992-05-28 | Shoe of crawler belt or chain |
| ES92109050T ES2057948T3 (es) | 1991-05-29 | 1992-05-29 | Zapata de llanta o cadena de oruga. |
| DE69200313T DE69200313T2 (de) | 1991-05-29 | 1992-05-29 | Bodenplatte eines Raupenbands oder einer Raupenkette. |
| EP92109050A EP0516120B1 (en) | 1991-05-29 | 1992-05-29 | Shoe of crawler belt or chain |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991039399U JP2591525Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 履帯用シュー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04131590U JPH04131590U (ja) | 1992-12-03 |
| JP2591525Y2 true JP2591525Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=12551919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991039399U Expired - Lifetime JP2591525Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 履帯用シュー |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5255964A (ja) |
| EP (1) | EP0516120B1 (ja) |
| JP (1) | JP2591525Y2 (ja) |
| DE (1) | DE69200313T2 (ja) |
| ES (1) | ES2057948T3 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0732257B1 (en) * | 1993-12-27 | 2000-11-08 | Fukuyama Gomu Kogyo Kabushiki Kaisha | Connecting link type rubber crawler |
| AU721323B2 (en) * | 1995-05-12 | 2000-06-29 | Fukuyama Rubber Ind. Co. Ltd | Linkage type rubber crawler and metallic core therefor |
| US5988776A (en) * | 1997-12-02 | 1999-11-23 | Loegering Mfg. Inc. | Soft bottom flexible track belt assembly |
| AU738926B2 (en) * | 1998-03-12 | 2001-09-27 | Bradken Resources Pty Limited | A track shoe |
| US7069975B1 (en) * | 1999-09-16 | 2006-07-04 | Raytheon Company | Method and apparatus for cooling with a phase change material and heat pipes |
| US6464309B2 (en) | 2000-12-22 | 2002-10-15 | Richardson J. Doyle | Low ground pressure tire chains for skid-steer loaders and other construction machinery |
| JP3901505B2 (ja) * | 2001-12-17 | 2007-04-04 | 株式会社小松製作所 | 弾性体履板 |
| US8876227B2 (en) | 2011-06-30 | 2014-11-04 | Caterpillar Inc. | Mobile machine track shoe |
| USD712935S1 (en) | 2012-06-29 | 2014-09-09 | Caterpillar Inc. | Undercarriage track shoe for mobile earthmoving machine |
| USD719588S1 (en) | 2012-06-29 | 2014-12-16 | Caterpillar Inc. | Undercarriage track system for mobile earthmoving machine |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH334501A (it) * | 1955-03-09 | 1958-11-30 | Pirelli | Sovrapattino di gomma per veicoli cingolati |
| FR1145567A (fr) * | 1956-03-08 | 1957-10-28 | Richard Freres Ets | Perfectionnements apportés aux jumelles des chenilles de tracteurs |
| DE1099379B (de) * | 1957-02-23 | 1961-02-09 | Lemfoerder Metallwarengesellsc | Auswechselbares Laufpolster fuer Kettenglieder von Gleiskettenfahrzeugen |
| US3261646A (en) * | 1964-06-19 | 1966-07-19 | Brown Co D S | Tread surfaces on elastomer bodies |
| BR8208066A (pt) * | 1982-04-13 | 1984-03-07 | Caterpillar Tractor Co | Sapata de esteira com garra vedada |
| US4470641A (en) * | 1982-09-24 | 1984-09-11 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Laminated track pad for tracked vehicles |
| US4844561A (en) * | 1987-11-30 | 1989-07-04 | General Motors Corporation | Composite tread for track-laying vehicles |
| DE3816782A1 (de) * | 1988-05-17 | 1989-11-30 | Schips Ag | Naehgutfoerderer mit fadenabtrennung |
| JP2682658B2 (ja) * | 1988-09-30 | 1997-11-26 | 鐘淵化学工業株式会社 | 半導体装置 |
| JPH0296381A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-09 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 半導体装置 |
| JPH0296384A (ja) * | 1988-10-03 | 1990-04-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超格子構造半導体装置 |
| JPH0296383A (ja) * | 1988-10-03 | 1990-04-09 | Nippon Mining Co Ltd | 光電変換素子及びそれを用いた光電変換装置 |
| JPH0742938Y2 (ja) * | 1989-01-19 | 1995-10-04 | オカモト株式会社 | クローラシュー |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP1991039399U patent/JP2591525Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-05-28 US US07/889,395 patent/US5255964A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-05-29 DE DE69200313T patent/DE69200313T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-05-29 EP EP92109050A patent/EP0516120B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-05-29 ES ES92109050T patent/ES2057948T3/es not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0516120A1 (en) | 1992-12-02 |
| JPH04131590U (ja) | 1992-12-03 |
| EP0516120B1 (en) | 1994-08-10 |
| US5255964A (en) | 1993-10-26 |
| ES2057948T3 (es) | 1994-10-16 |
| DE69200313T2 (de) | 1995-01-26 |
| DE69200313D1 (de) | 1994-09-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2591525Y2 (ja) | 履帯用シュー | |
| EP0811546A2 (en) | Crawler | |
| EP0525187A1 (en) | Connected link type rubber crawler | |
| JP4828059B2 (ja) | 弾性クローラ | |
| WO2003051706A1 (fr) | Chainon de chenille elastique | |
| US5261733A (en) | Shoe of crawler belt or chain | |
| WO1995032885A1 (en) | Crawler plate of elastic body and caterpillar band___________ | |
| KR100492448B1 (ko) | 무한궤도 및 그 제조방법 | |
| US6450593B2 (en) | Elastic crawler shoe for discharging snow | |
| JP3318724B2 (ja) | 連結リンク式ゴムクローラ | |
| JP2545488Y2 (ja) | 履帯用シュー | |
| JP2583741Y2 (ja) | 履帯用シュー | |
| JP2768541B2 (ja) | 雪上用クローラ | |
| JPS633348Y2 (ja) | ||
| JP3164344B2 (ja) | 無限軌道履帯用履板 | |
| JP2595443Y2 (ja) | 無限軌道帯用履板 | |
| JP4039857B2 (ja) | 弾性体履板 | |
| JP2546654Y2 (ja) | ゴムクローラ | |
| JP3322375B2 (ja) | 連結リンク式履帯ゴムシュー | |
| JPH05278647A (ja) | 弾性クローラ | |
| JP4646456B2 (ja) | 履板 | |
| JPH04126686A (ja) | 履帯用ゴムシュー | |
| JPH04131591U (ja) | 履帯用シユー | |
| JPH09249161A (ja) | 履帯ゴムシュ− | |
| JP2001010554A (ja) | 弾性クローラ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041019 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20041220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20050125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20050127 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204 Year of fee payment: 5 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |