JP2545488Y2 - 履帯用シュー - Google Patents
履帯用シューInfo
- Publication number
- JP2545488Y2 JP2545488Y2 JP3939891U JP3939891U JP2545488Y2 JP 2545488 Y2 JP2545488 Y2 JP 2545488Y2 JP 3939891 U JP3939891 U JP 3939891U JP 3939891 U JP3939891 U JP 3939891U JP 2545488 Y2 JP2545488 Y2 JP 2545488Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoe
- elastic
- ground
- crawler
- running direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Escalators And Moving Walkways (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建設機械などの無限
軌道式車両に使用される履帯用シューに関する。
軌道式車両に使用される履帯用シューに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無限軌道式車両には、舗
装路面走行時における路面の損傷を防止するため、図2
に示すように鉄等の金属体シュー11の接地面側に、ゴ
ム等の弾性体シュー12を一体に加硫接着した履帯用シ
ュー10が使用されている。この履帯用シュー10に
は、金属体シュー11と弾性体シュー12とを貫通する
取付用ボルト穴(図示せず)が設けてあり、ピン20に
より無端状に連結された各リンク30にボルト・ナット
を介して取り付けられて履帯を構成している。
装路面走行時における路面の損傷を防止するため、図2
に示すように鉄等の金属体シュー11の接地面側に、ゴ
ム等の弾性体シュー12を一体に加硫接着した履帯用シ
ュー10が使用されている。この履帯用シュー10に
は、金属体シュー11と弾性体シュー12とを貫通する
取付用ボルト穴(図示せず)が設けてあり、ピン20に
より無端状に連結された各リンク30にボルト・ナット
を介して取り付けられて履帯を構成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の履帯用シュー1
0の弾性体シュー12は、走行方向両端側の部分(長さ
方向に沿う側面14と接地面15との交差する角部)1
3の表面が凸状のわん曲面に形成されている。このた
め、駆動用スプロケットまたはアイドラー40に捲き掛
けられた履帯用シュー10が、最終リンク捲き込み角θ
の時点において路面50に接地したとき、弾性体シュー
12の走行方向両端側の部分13は、路面50と金属体
シュー11のグローサ11aとにより捲き込まれて、せ
ん断による伸び変形を受けることになる。
0の弾性体シュー12は、走行方向両端側の部分(長さ
方向に沿う側面14と接地面15との交差する角部)1
3の表面が凸状のわん曲面に形成されている。このた
め、駆動用スプロケットまたはアイドラー40に捲き掛
けられた履帯用シュー10が、最終リンク捲き込み角θ
の時点において路面50に接地したとき、弾性体シュー
12の走行方向両端側の部分13は、路面50と金属体
シュー11のグローサ11aとにより捲き込まれて、せ
ん断による伸び変形を受けることになる。
【0004】最終リンク捲き込み角θとは、一つ前のリ
ンク30aが路面50と平行になったときのリンクの角
度を示し、捲き掛けリンク数をnとすると、θ=360
度/nで表される。したがって、小石等を含んだ土砂路
面を走行したときは、既に接地した一つ前の弾性体シュ
ー12aの側面との間に噛み込まれた小石により、捲き
込まれた側の弾性体シュー12の側面14のゴム表面が
損傷し、この部分のゴムが大きな塊状でえぐり取られる
事態が生じることがあった。
ンク30aが路面50と平行になったときのリンクの角
度を示し、捲き掛けリンク数をnとすると、θ=360
度/nで表される。したがって、小石等を含んだ土砂路
面を走行したときは、既に接地した一つ前の弾性体シュ
ー12aの側面との間に噛み込まれた小石により、捲き
込まれた側の弾性体シュー12の側面14のゴム表面が
損傷し、この部分のゴムが大きな塊状でえぐり取られる
事態が生じることがあった。
【0005】この考案は、このような問題を解決して、
弾性体シューの走行方向両端側の部分が、接地路面への
捲き込み時にせん断の影響を受けない履帯用シューを提
供することを目的とする。
弾性体シューの走行方向両端側の部分が、接地路面への
捲き込み時にせん断の影響を受けない履帯用シューを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案の履帯用シューにおいては、金属体シュー
の走行方向両端のグローサの上面よりも走行方向中心側
の弾性体シューの表面に、グローサの高さより低い深さ
をもつ溝を弾性体シューの長さ方向に形成してある。
め、この考案の履帯用シューにおいては、金属体シュー
の走行方向両端のグローサの上面よりも走行方向中心側
の弾性体シューの表面に、グローサの高さより低い深さ
をもつ溝を弾性体シューの長さ方向に形成してある。
【0007】
【作用】この考案の履帯用シューは、最終リンク捲き込
み角において弾性体シューの接地する部分が、せん断変
形よりも圧縮変形をより多く受ける。
み角において弾性体シューの接地する部分が、せん断変
形よりも圧縮変形をより多く受ける。
【0008】
【実施例】以下、この考案を図1に示す実施例に基づい
て説明する。同図の履帯は、前記図2のものと同一の部
材により構成されているから、同一部分には同一符号を
付して説明する。履帯用シュー10の弾性体シュー12
の表面には、金属体シュー11の走行方向両端のグロー
サ11aの上面部分よりも走行方向中心側の位置に、グ
ローサ11aの高さよりも低い深さをもった溝17が、
弾性体シュー12の長さ方向に沿って設けられている。
これにより弾性体シュー12は、溝17よりも走行方向
中心側の接地部15と、溝17を隔ててグローサ11a
の周囲を覆う側縁部16とに分割された状態となる。接
地部15の上面には、走行方向に沿って水平な接地面1
5aが形成してある。
て説明する。同図の履帯は、前記図2のものと同一の部
材により構成されているから、同一部分には同一符号を
付して説明する。履帯用シュー10の弾性体シュー12
の表面には、金属体シュー11の走行方向両端のグロー
サ11aの上面部分よりも走行方向中心側の位置に、グ
ローサ11aの高さよりも低い深さをもった溝17が、
弾性体シュー12の長さ方向に沿って設けられている。
これにより弾性体シュー12は、溝17よりも走行方向
中心側の接地部15と、溝17を隔ててグローサ11a
の周囲を覆う側縁部16とに分割された状態となる。接
地部15の上面には、走行方向に沿って水平な接地面1
5aが形成してある。
【0009】上記の弾性体シュー12の側縁部16の高
さは接地部15の高さよりも低く、接地部15の接地面
15aの端部Aは、最終リンク捲き込み角θの時点にお
いて、前記側縁部16の上面の端部よりも接地路面50
に近い位置となるように設定された断面形状を有してい
る。なお、弾性体シュー12の接地面15aは、図示の
ような水平面に形成する場合に限らず、凸曲面に形成し
てもよい。また、中央部グローサ投影域に履帯幅方向に
凹溝を設けてもよい。
さは接地部15の高さよりも低く、接地部15の接地面
15aの端部Aは、最終リンク捲き込み角θの時点にお
いて、前記側縁部16の上面の端部よりも接地路面50
に近い位置となるように設定された断面形状を有してい
る。なお、弾性体シュー12の接地面15aは、図示の
ような水平面に形成する場合に限らず、凸曲面に形成し
てもよい。また、中央部グローサ投影域に履帯幅方向に
凹溝を設けてもよい。
【0010】上記以外の構成については、図2のものと
変わりがないから説明を省略する。上記のように構成さ
れた履帯用シュー10は、最終リンク捲き込み角θの時
点において、弾性体シュー12の側縁部16は接地せ
ず、溝17を介して形成された接地部15が接地するこ
とになるが、接地部15はグローサ11aの上面よりも
走行方向中心側に位置しているから、せん断変形よりも
圧縮変形をより多く受ける。
変わりがないから説明を省略する。上記のように構成さ
れた履帯用シュー10は、最終リンク捲き込み角θの時
点において、弾性体シュー12の側縁部16は接地せ
ず、溝17を介して形成された接地部15が接地するこ
とになるが、接地部15はグローサ11aの上面よりも
走行方向中心側に位置しているから、せん断変形よりも
圧縮変形をより多く受ける。
【0011】したがって、捲き込まれた側の弾性体シュ
ー12の側縁部16および接地部15のゴムには、せん
断による伸び歪みはほとんど発生しない。このため、土
砂路面の走行時に、路面に含まれている小石等が、捲き
込まれた側の弾性体シュー12の側縁部16または接地
部15の側面に噛み込まれても、この部分のゴムが損傷
するのを防止することができる。
ー12の側縁部16および接地部15のゴムには、せん
断による伸び歪みはほとんど発生しない。このため、土
砂路面の走行時に、路面に含まれている小石等が、捲き
込まれた側の弾性体シュー12の側縁部16または接地
部15の側面に噛み込まれても、この部分のゴムが損傷
するのを防止することができる。
【0012】弾性体シュー12の側縁部16と接地部1
5とのゴム厚さについては、上記の構成とは異ならせ
て、最終リンク捲き込み角θの時点において、側縁部1
6の上面の端部が接地面15aの端部Aよりも接地路面
50に近い位置となるように設定してもよい。このよう
に構成した場合は、弾性体シュー12の側縁部16の方
が接地部15よりも先に接地することになるが、側縁部
16のゴムがせん断変形により破損した場合において
も、接地部15のゴムは溝17により保護されているた
め、破損することはない。
5とのゴム厚さについては、上記の構成とは異ならせ
て、最終リンク捲き込み角θの時点において、側縁部1
6の上面の端部が接地面15aの端部Aよりも接地路面
50に近い位置となるように設定してもよい。このよう
に構成した場合は、弾性体シュー12の側縁部16の方
が接地部15よりも先に接地することになるが、側縁部
16のゴムがせん断変形により破損した場合において
も、接地部15のゴムは溝17により保護されているた
め、破損することはない。
【0013】また、弾性体シュー12の側縁部16のゴ
ムは、図示のように薄い厚さに形成する場合に限らず、
この部分のゴムを省いてグローサ11aの上面を露出さ
せてもよい。なお、弾性体シュー12の接地面15aを
凸曲面に形成した場合は、接地面15aの中央部におけ
る応力集中が少なくなり、接地部15のゴムが損傷する
こともなくなる。
ムは、図示のように薄い厚さに形成する場合に限らず、
この部分のゴムを省いてグローサ11aの上面を露出さ
せてもよい。なお、弾性体シュー12の接地面15aを
凸曲面に形成した場合は、接地面15aの中央部におけ
る応力集中が少なくなり、接地部15のゴムが損傷する
こともなくなる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、弾性体シューの表面における金属体シューの走行方
向両端のグローサの上面部分よりも走行方向中心側に、
グローサの高さよりも低い深さをもつ溝が形成してある
から、最終リンク捲き込み角の時点において、捲き込ま
れた側の弾性体シューの端部のせん断による伸び歪が減
少し、小石等を噛み込んだときにゴムが損傷することが
少なくなり、耐久性の高い履帯用シューが得られる。
ば、弾性体シューの表面における金属体シューの走行方
向両端のグローサの上面部分よりも走行方向中心側に、
グローサの高さよりも低い深さをもつ溝が形成してある
から、最終リンク捲き込み角の時点において、捲き込ま
れた側の弾性体シューの端部のせん断による伸び歪が減
少し、小石等を噛み込んだときにゴムが損傷することが
少なくなり、耐久性の高い履帯用シューが得られる。
【図1】この考案の履帯用シューの一例の捲き込み時の
状態を示す部分断面図である。
状態を示す部分断面図である。
【図2】従来の履帯用シューの捲き込み時の状態を示す
部分断面側面図である。
部分断面側面図である。
10 履帯用シュー 11 金属体シュー 11a グローサ 12 弾性体シュー 15 接地部 15a 接地面 A 接地面の端部 16 側縁部 17 溝 50 接地路面
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄等の金属体シューの接地面側に、ゴム
等の弾性体シューを一体に加硫接着してなる履帯用シュ
ーにおいて、前記金属体シューの走行方向両端のグロー
サの上面よりも走行方向中心側の弾性体シューの表面
に、グローサの高さより低い深さをもつ溝を弾性体シュ
ーの長さ方向に形成したことを特徴とする履帯用シュ
ー。 - 【請求項2】 最終リンク捲き込み角の時点において弾
性体シューの溝よりも走行方向中心側の弾性体シューの
上面の端部が、金属体シューの走行方向両端のグローサ
の上面部分の弾性体シューの上面の端部よりも接地路面
側に近い位置に設定された断面形状を有している請求項
1記載の履帯用シュー。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3939891U JP2545488Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 履帯用シュー |
US07/889,392 US5261733A (en) | 1991-05-29 | 1992-05-28 | Shoe of crawler belt or chain |
DE69203961T DE69203961T3 (de) | 1991-05-29 | 1992-05-29 | Bodenplatte eines Raupenbandes oder einer Raupenkette. |
EP92109062A EP0516128B2 (en) | 1991-05-29 | 1992-05-29 | Shoe of crawler belt or chain |
ES92109062T ES2075533T5 (es) | 1991-05-29 | 1992-05-29 | Zapata de cinta o cadena de oruga. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3939891U JP2545488Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 履帯用シュー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04131589U JPH04131589U (ja) | 1992-12-03 |
JP2545488Y2 true JP2545488Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=31920683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3939891U Expired - Lifetime JP2545488Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 履帯用シュー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545488Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP3939891U patent/JP2545488Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04131589U (ja) | 1992-12-03 |
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