JP2523290B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JP2523290B2 JP61281553A JP28155386A JP2523290B2 JP 2523290 B2 JP2523290 B2 JP 2523290B2 JP 61281553 A JP61281553 A JP 61281553A JP 28155386 A JP28155386 A JP 28155386A JP 2523290 B2 JP2523290 B2 JP 2523290B2
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 技術分野 本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関する。
さらに詳しくは、磁性粉とバインダーとを含有する磁
性層を有するディスク状の磁気記録媒体の製造方法に関
する。
先行技術とその問題点 ディスク状の磁気記録媒体は、一般に長尺の非磁性支
持体上に磁性塗料を塗布し、その後、熱風等で強制乾燥
した後、所望の磁性層厚さとしてディスク状に打ち抜い
て製造される。
このようにして製造されたディスク状の磁気記録媒体
において、磁性層中に含有される磁性粉は、規則性のな
いいわゆるランダムな配向をしていることが必要であ
る。すなわち、ディスク状の媒体はその使用に際して、
回転させながら、磁気ヘッドとディスク周方向に摺動さ
せて記録再生するものである。従って磁性粉が一定方向
に配向している場合には、原理的には磁気ヘッドが配向
方向に沿って摺接するときに最大出力を、配向方向に対
して直角に摺接するときに最小出力を得る。このため媒
体の回転に伴なって出力変動が現われる。
このような出力変動はモジュレーションと呼ばれてお
り、モジュレーションの悪化はデータの読み取り誤差を
多くし、実用上問題となる。
従って、このモジュレーション値を小さくするには前
記の媒体の製造過程において、磁性層中の磁性粉の配向
を極力おさえて、ランダムな配向の状態とすればよい。
ところが、通常の製造方法では、一連の工程中でグラ
ビアコート法等の塗布や、塗布後の搬送・平滑化処理等
の際に磁性層中に剪断応力が加わるため、磁性層中に含
有される磁性粉は、支持体の搬送方向に機械的配向ない
し自然配向してしまう。
このような磁性粉の機械的ないし自然配向をキャンセ
ルし、ランダムな状態の配向を得るための提案が種々行
われている。
例えば、磁界の方向を交互に変更し、かつ磁界の強さ
を減少させるような磁界を用いるもの(特開昭第54−15
9204号公報)、ローラ軸方向に多数の円筒状永久磁石を
同種のものが相対するように密着配置した無配向用ロー
ラないしこのローラとフィルム長手方向と一致する方向
に配向するように作用する配向装置との作用(特開昭第
57−189344号、同第57−189345号公報)、フィルムの長
手方向に対して斜めに磁化された磁場を用いるもの(特
開昭58−141446号公報)、フィルムの幅方向両側に異極
を対向させて配設した各対向磁石間にフィルムを導出入
させるもの(特開昭第59−203243号公報)、厚み方法に
着磁された複数個の帯状磁石の着磁の向きが走行方向に
交互に反転する装置(特開昭第60−124029号公報)、所
定のコイルが巻かれた巻線枠中にフィルムを通過させ、
フィルム幅方向に磁界をかけるランダム配向装置(特開
昭第60−138737号公報)等がある。
しかしながら、これらのものでは、用いる磁性粉の物
性や、磁性塗料の粘度、機械的作用による自然配向の程
度、フィルム搬送スピード等の諸条件に影響され、容易
にしかも安定して支持体の全幅にわたって一様にランダ
ム配向化したものが得にくいという欠点がある。
さらに、上記提案のものは、ランダム配向のバラツ
キ、すなわちランダム配向度を具体的にモジュレーショ
ン値として測定した場合、そのバラツキが大きいという
欠点をも有している。
また、磁性層上に配向装置に起因するスジが生じた
り、不必要な凹凸が形成される場合もあり、好ましくな
い。
このような問題に対処するために、本発明者らは、す
でに出願済である特願昭61−195830号および特願昭61−
196648号において、磁石と搬送される支持体との位置お
よび寸法を規定し、ランダム配向化の良好な製造方法を
提案している。
さらに、ランダム配向のバラツキを防止するために、
昭和61年11月18日付で磁石両端にヨーク等を設け、しか
も磁石とヨークと、搬送される支持体との位置および寸
法の関係を規定する製造方法をも提案している。
これらの提案によれば、ランダム配向に優れた製造方
法を実現できるが、磁石が大型化するという問題もあ
り、さらにこの点での改善が望まれている。
II 発明の目的 本発明の目的は、磁性粉とバインダーとを含有する磁
性層を有するディスク状の磁気記録媒体を製造するに際
して、磁性層中に含有される磁性粉をランダムに配向
し、モジュレーションを向上させて、しかも用いる磁石
の磁界を減少できる製造方法を提供することにある。
III 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成され
る。
すなわち第1の発明は、長尺の非磁性支持体上に、磁
性粉とバインダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石
によって磁界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状
に打ち抜く磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石
が前段および後段磁石を含み、前段磁石が、支持体の面
に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設置さ
れ、後段磁石が支持体幅方向に延在する永久磁石であ
り、支持体幅方向に磁界を印加するように設置されてい
ることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法である。
第2の発明は、長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバ
インダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって
磁界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜
く磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段お
よび後段磁石を含み、前段磁石が支持体の面に対し、ほ
ぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後段磁石
が支持体幅方向に延在する1対の永久磁石からなる第1
および第2の磁石を支持体の上下に対向させて配置し
て、支持体幅方向に磁界を印加するように設置されてい
ることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法である。
第3の発明は、長尺の非磁性支持体上に磁性粉とバイ
ンダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁
界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く
磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段磁石
および後段磁石を含み、前段磁石が、支持体の面に対
し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後
段磁石が支持体幅方向に延在する永久磁石であり、この
後段磁石により支持体幅方向に磁界を印加し、この後段
磁石の支持体側幅方向の両端部にヨークまたは補助磁石
を後段磁石の支持体側平面の位置より支持体方向に突出
して連接したことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
である。
第4の発明は、長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバ
インダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって
磁界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜
く磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段磁
石および後段磁石を含み、前段磁石が支持体の面に対
し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後
段磁石が支持体幅方向に延在する1対の永久磁石からな
る第1および第2の磁石を支持体の上下に対向させて配
置したものであり、この後段磁石により、支持体幅方向
に磁界を印加し、この一対の後段磁石の少なくとも一方
の支持体側幅方向の両端部にヨークまたは補助磁石を後
段磁石の支持体側平面の位置より支持体方向に突出する
ように連接したことを特徴とする磁気記録媒体の製造方
法である。
第5の発明は、長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバ
インダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって
磁界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜
く磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段お
よび後段磁石を含み、前段磁石が、支持体の面に対し、
ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後段磁
石が支持体幅方向に延在する永久磁石であり、支持体幅
方向に磁界を印加するように設置されており、後段磁石
の支持体幅方向両端面を除く少くとも一面に軟磁性板が
接続されていることを特徴とする磁気記録媒体の製造方
法。である。
第6の発明は、長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバ
インダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって
磁界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜
く磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段お
よび後段磁石を含み、前段磁石が支持体の面に対し、ほ
ぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後段磁石
が支持体幅方向に延在する1対の永久磁石からなる第1
および第2の磁石を支持体の上下に対向させて配置し
て、支持体幅方向に磁界を印加するように設置されてお
り、後段磁石の少なくとも一方の支持体幅方向両端面を
除く少なくとも一面に軟磁性板が接続されていることを
特徴とする磁気記録媒体の製造方法である。
第7の発明は、長尺の非磁性支持体上に磁性粉とバイ
ンダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁
界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く
磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段およ
び後段磁石を含み、前段磁石が、支持体の面に対し、ほ
ぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後段磁石
が支持体幅方向に延在する永久磁石であり、この後段磁
石により支持体幅方向に磁界を印加し、この後段磁石の
支持体側幅方向の両端部にヨークまたは補助磁石を磁石
の支持体側平面の位置より支持体方向に突出して連接
し、後段磁石の支持体幅方向両端面を除く少くとも一面
に軟磁性板が接続されていることを特徴とする磁気記録
媒体の製造方法である。
第8の発明は、長尺の非磁性支持体上に磁性粉とバイ
ンダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁
界を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く
磁気記録媒体の製造方法において、上記磁石が前段磁石
および後段磁石を含み、前段磁石が、支持体の面に対
し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設置され、後
段磁石が支持体幅方向に延在する1対の永久磁石からな
る第1および第2の磁石を支持体の上下に対向させて配
置したものであり、この後段磁石により支持体幅方向に
磁界を印加し、この一対の後段磁石の少くとも一方の支
持体側幅方向の両端部にヨークまたは補助磁石を磁石の
支持体側平面の位置より支持体方向に突出するように連
接し、後段磁石の少くとも一方の支持体幅方向両端面を
除く少くとも一面に軟磁性板が接続されていることを特
徴とする磁気記録媒体の製造方法である。
IV 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について、詳細に説明す
る。
第1図〜第14図は、それぞれ本発明の磁気記録媒体の
製造方法の実施例を示したものである。
第1図において、巻き出しロール1から引き出された
長尺・フィルム状の非磁性支持体2上には、グラビアコ
ート、エアドクターコート、ブレードコート、エアナイ
フコート、スクイズコート、含浸コート、リバースロー
ルコート、トランスファーロールコート、スプレイコー
ト等の種々の塗布手段によって磁性塗料3が膜状に塗布
される。
なお、第1図には、これらの塗布手段の1例として、
リバースロールコートのロール41、45、49が示されてい
る。
なお、同図において、磁性塗料3は、ノズル7から各
ロールに供給されており、ロール41に近接して、ドクタ
ーブレード8が配置されている。
非磁性支持体2は通常ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン類、セルロースリアセテー
ト類のセルロース誘導体、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリサルホン、芳香族アラミド、芳香族ポリエステ
ル等の各種樹脂が用いられる。
これらの中では、特に、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミド等を用いることが好ましい。
磁性塗料3には、後述の針状の磁性粉、バインダー、
溶剤等が含有される。
このような塗布工程の後に、通常は、次工程として非
磁性支持体上に設層された磁性塗料3のランダム配向化
が行われる。
なお、この配向の前にウェット膜面のスムージング化
や塗膜規制等に関する種々の処理が行われてもよいが、
支持体長手方向の自然配向を助長するような処理はでき
るだけさけた方が好都合である。
本発明における配向は、前述したように塗布手段等に
よって、自然配向された磁性粉をできるかぎり無配向状
態にするためのものである。
本発明において、ランダム配向の手段は、第1図〜第
3図に示されるように支持体の面に対し、ほぼ垂直方向
の磁界を印加するように設置された前段の磁石15,15′
と、支持体2幅方向に磁界を印加するように設置された
後段磁石5とを有している。
本発明に用いる前段の磁石は、N−S対向磁石15,1
5′であり、前述したように、支持体2の面に対し、ほ
ぼ垂直方向の磁界を印加するように設置されている。前
段の磁石は、例えば第1図や第3図に例示するように、
1対のみでなく、複数対用いてもよい。
複数の第1の磁石を用いる場合には、これらの間隔な
しで連接したり、間隔をもって配置したり、種々の態様
が可能である。
このような本発明の前段の磁石は、磁場の大きさが、
2〜11KG程度ものを用いるのが好ましい。
このような磁石としては、永久磁石、電磁石、ソレノ
イド等であってよく、対向磁極間隙は3〜200mm程度、
支持体長手方向の長さL2(第2図に表われている)は、
3〜200mm程度、支持体幅方向の長さL1は、支持体幅の
長さl0に対して、L1=1.1l0〜1.5l0の関係を有し、その
長さは通常、10〜750cm程度である。
このような前段の磁石を用いる工程は、後述する後段
の磁石を用いて行うランダム配向化をより容易にするた
めの補助手段としての機能を有するものである。従っ
て、前段の磁石は、工程の流れの中で必ず、後述する後
段の磁石の前工程となる。
なお、支持体幅方向中央部の塗膜面での前段磁石によ
る磁界は、10〜300Gであることが好ましい。
また、前段磁石と後段磁石との間隙は一般に10〜1000
mm程度とする。
後段の磁石5は、第1図〜第3図に示されるように支
持体2幅方向に磁界を印加するように設置されている。
このような後段の磁石5の形状としては、ほぼ直方体
のものを用いる。
この後段の磁石5は、例えば第1図〜第3図に示され
るように、通常、複数個の単位磁石511の異極同士を支
持体幅方向に直列に接続し一体化し、1つの磁石単位5
1、53、55とし、通常、これらを支持体長手方向に一体
化して構成される。
この場合、支持体幅方向および長手方向には必ずしも
単位磁石511や磁石単位51、53、55を接続する必要はな
いが、このようにすることによって、磁界はより安定化
する。
また、磁石5のサイズ決定や変更も容易となる。
なお、各単位磁石511は、設計上、磁界強度が等しい
ものを用いるのが有利である。
そして、単位磁石511の最大エネルギー積(BH)max
は、通常0.1〜40MGOe程度とする。
このような磁石5は非磁性のケース中に収納してもよ
い。
このような後段の磁石5は、第1図〜第3図に示され
るように、長尺の連続搬送する非磁性支持体2の好まし
くは下方部に、間隙距離gを隔てて、支持体2の幅方向
に磁界が印加されるように支持体とほぼ平行に設置され
る。
後段の磁石5は支持体2の幅方向にほぼ均一な磁界が
生じるように設置される。そのため通常第2図に示され
るように磁石5は支持体2の幅方向とほぼ平行に(好ま
しくは90±3゜)配置し、支持体2の長手方向の中心線
および幅方向のある線に対してほぼ対称になるように設
置することが好ましい。そして、磁石5の磁極は、支持
体2の幅方向(搬送方向と直角の方向)のいずれかの一
端部をN極、他端部をS極とし、磁界が支持体2の幅方
向に印加されるようにする。
このような磁石5と磁性塗料3が塗布された支持体2
との位置関係は、下記の関係式を満足するように規制す
ることが好ましい。
こうすることにより、均一なランダム配向が行われ、
例えばモジュレーション値は良好になる。
すなわち、磁石5の幅(支持体2の幅方向と同一方
向)をl1、支持体2の幅をl0、支持体2と磁石5との間
隙距離をgとした場合、l1=1.1l0〜3.0l0、より好まし
くは1.5l0〜2.5l0かつg=0.05l0〜1.0l0、より好まし
くは0.1l0〜0.8l0の条件を満足することが好ましい。
l1が1.1l0未満になると支持体幅方向の磁束分布が悪
化し一様なランダム配向化ができなくなる。gが0.05l0
未満になると支持体2の幅方向両端部での磁束密度が、
幅方向中央部のそれと比べて大きくなり、一様なランダ
ム配向化ができなくなるほか、磁性塗料3により磁石5
が汚れたり、あるいは、磁石5によって塗膜に傷を生じ
るおそれがある。
また、l1が3.0l0をこえたり、gが1.0l0をこえると、
ランダム配向に要する磁束密度が低下して、本発明の実
効がなくなる。
支持体2の搬送方向に沿った磁石5の長さl2は、0.1l
1〜0.7l1より好ましくは0.2l1〜0.6l1である。l2が0.1l
1未満となると、磁束密度が低下し、本発明の実効がな
くなる。
また、l2が0.7l1をこえると、磁界印加時間の上昇を
抑えるために支持体2の搬送スピードを上昇させなけれ
ばならず、製造上困難が生じる。
なお支持体2の搬送スピードは5〜500m/分程度とす
ればよい。
さらに、支持体2の厚さ方向の磁石5の長さl3は0.01
l1〜0.5l1、より好ましくは0.05l1〜0.3l1である。
l3が0.01l1未満となると磁束密度が低下し、本発明の
実効がなくなる。また、l3が0.5l1をこえると磁界強度
が大きくなりすぎるため、磁束分布の制御が困難とな
る。
このように、本発明では、ランダム配向化を行うため
に、支持体2の幅方向に均一な磁界を発生するように、
主磁石5を支持体2との位置関係を満足させるようにす
るこが好ましい。
そして、第2図に示されるように磁石5を、通常、複
数個(第2図では3本)の磁石単位51、53、55を一体化
することによって作製すれば、上記の範囲を変化させる
ことはきわめ容易である。
また、前述した前段の磁石15,15′と後段の磁石5と
の支持体長手方向の間隙D(第2図に示される)は10〜
1000mmとされる。
この値が1000mmをこえると前段磁石を用いても磁性粉
の流動性が低下し、適正なランダム配向が行えなくな
り、また10mm未満になると前段磁石による磁界と後段磁
石による磁界とが干渉しあうためランダム配向の効果が
あらわれなくなる。
なお、支持体幅方向中央部の塗膜面での後段磁石によ
る磁界は10〜200Gであることが好ましい。
また、このような後段磁石による塗膜面での磁界を前
述した前段磁石によるそれで除した値は、0.5〜15であ
る。
さらに本発明において、上述した磁石5の支持体幅方
向の両端部には、第4図〜第14図に示されるように(た
だし、前段の磁石は省略してある)ヨーク9が後段の磁
石5の支持体側平面の位置より、支持体方向に突出して
配置されることが好ましい。
ヨーク9としては、このものが磁石5の支持体幅方向
端部にいくにつれ、支持体に近づくように構成されるこ
とが好ましい。
このような具体例が第4図〜第10図に示される。第4
図および第6図には数個の板状のヨーク片901、902、90
3、904を積層し、ヨーク9としたものおよびヨーク片90
1′、902′、903′、904′を積層し、ヨーク9′とした
ものがそれぞれ示されている。
この場合、図示のごとく数個のヨーク片は、順次長さ
が小さくなるように積層され、磁石5の支持体幅方向端
部ではヨーク片の端面をそろえヨーク片の他端面が磁石
の中心から遠ざかるように順次積層される。
そして、積層されたヨーク9の外側(磁石端面側)端
面は、図示のごとく通常磁石5の側面端面にほぼ一致す
るように構成することが好ましく、そのため積層される
各々のヨーク片901、902、903、904の支持体幅方向の幅
は、上に積層されるにつれ小さな幅のものを用いること
になる。
これらのことは、ヨーク9′についても同様である。
第7図および第8図には、ほぼ三角柱状のヨーク9が
磁石5の支持体幅方向の端部に設けられている。
この場合、ヨーク9の三角柱の1つの側面は、磁石5
の支持体側表面と連接しており、残り2つの側面のうち
一方の側面991は支持体幅方向端部側にいくにつれ支持
体2に近づくような側面形状をなしている。側面991の
形状は、平坦面でも湾曲面でもよい。
このようにヨーク9の形状は磁石5の支持体幅方向両
端にいくにつれ支持体に連続して接近するように構成さ
れることが特に好ましいのであるが、第9図および第10
図に示されるように高さが順次大きくなる個数のヨーク
片を非連続状に支持体長手方向に平行に配置して構成す
ることも可能である。
このようなヨーク9の支持体長手方向の長さは、通常
磁石5の支持体長手方向のそれとほぼ同程度とされる。
また、ヨーク9の支持体側表面と、磁石5の支持体幅
方向とが、ほぼ平行となるようなヨーク形状のものを用
いてもよい。
具体例が第11図〜第14図に示される。
第11図および第12図に示されるヨーク9はほぼ直方体
状をなし、1つの側面が磁石5の支持体側平面の両端に
それぞれ連接するように配置されている。
このような断面矩形形状をなすヨーク9の支持体幅方
向の両端面91、95特に外側端面95は第12図に示されるよ
うに磁石5の支持体幅方向の外側端面551にほぼ一致す
るように配置されるのが通常である。
また、このようなヨーク9の支持体長手方向の長さ
は、通常、磁石5の支持体長手方向の長さl2とほぼ同一
の長さとされ、磁石5の支持体長手方向における断面と
ほぼ合致するよう配置される。
なお、このようなヨーク9と磁石5との配置位置関係
は前述の第4図〜第10図のヨークの場合にも同様に適用
できるものである。
第13図および第14図には、状付した第11図および第12
図のものと実質的にほぼ同一の効果を有する変形例が示
される。すなわち、ほぼ直方体形状で磁石の厚さl3より
厚いヨーク9を磁石5の支持体幅方向の外側端面551に
連接し、ヨーク9の一部を磁石5の支持体側平面より支
持体方向へ突出させて構成している。以上具体例として
述べてきたような種々の形状のヨーク9は、その支持体
幅方向長さをy1、磁石5の支持体側平面の位置より突出
している長さをy2とした場合、これらは以下の関係を満
足するように構成されることが好ましい。
すなわち (l1−l0)/2≦y1<l1/2 0<y2<g y1が(l2−l0)/2未満となると磁石5から発生する支持
体幅方向への磁界の分布が悪化するためランダム配向が
十分に行えない。
l1/2をこえると、他方のヨークと接触するため発生す
る磁界が弱まってしまう。
またy2が0となると本発明を構成せず本発明の効果が
現われない。
そしてgをこえると、支持体幅方向への磁界分布が悪
化するためランダム配向を十分に行うことができない。
なお、本発明のヨーク9はほぼ同形状同寸法のものを
2個用い磁石5の支持体側両端部に対称となるように設
置されている。
y2については、ヨークの突出高さが変化するので、y2
は支持体幅方向両端の最大高さである。
なお、この場合支持体幅方向の高さとしては、内方の
最低高さ(y2min)を最大高さ(y2max)から引いた値を
y1で除した値が0<(y2max−y2min)/y1<0.5程度とな
るようにすればよい。
このようなヨーク9は、通常透磁性の材料からなる
が、磁界が発生できるものてあれば、特に限定されるも
のではなく、補助磁石等を用いてもよい。
このような後段の磁石5の支持体幅方向の側面、すな
わちS極およびN極の両極異極面を除いた4つの側面の
少なくとも1つの面上には軟磁性板10を接続してもよ
い。
第15図には、この具体例として、後段の磁石の支持体
面に対して垂直方向の2つの側面に軟磁性板10をそれぞ
れとりつけたものが示されている。
この軟磁性板10は、磁石からの漏えい磁束の磁路を短
絡し、漏えい磁界強度を変化させ、磁界調整を容易に行
うためのものである。
従って、軟磁性板10の形状には特に制限はなく、適宜
選定すればよいが、通常は平板状形状とし、その大きさ
は、固着される後段の磁石5の側面とほぼ同程度とされ
る。そして、通常は、後段の磁石5側面を完全に覆うよ
うに固着する。
このような、軟磁性板10を用いる場合には、上述した
ように磁石5の4つの側面上の少なくとも1つの面上に
固着されるが、なかでも、下記に示すような態様で構成
することが好ましい。
(1)対向する両側面 (2)下面 (3)片側面 (4)片側面と下面 (5)対向する両側面と下面 (6)上面 (7)上面と下面 (8)上面と片側面 (9)上面と対向する両側面 (10)上面、下面と対向する両側面 (11)上面、下面と片側面 なかでも特に好ましくは上下前後対称となるように構
成することである。
このような軟磁性板10としては、通常、鉄、パーマロ
イ等の軟磁性材料の材料及びフェライト粉を粉体状もし
くはプレス成形した形で用いる。
なお、軟磁性板10は、一つの磁石側面を覆うのに必ず
しも一個で足りるとは限らず、二個以上の軟磁性板を用
いてもよい。
軟磁性板10によって磁場調整を行うには、必要とする
磁界強度に応じ、材質、厚さ、接続する個数等を適宜変
更すればよい。そして、これらは容易に実験的に求めら
れるので、製造に先立ち、用いる磁石に応じこれらを実
験的に求めておく。
なお、軟磁性板10の厚さは、一般に0.1mm〜10mm程度
とする。
ところで、製造に際して、支持体上に塗設された磁性
塗料3には、支持体2幅方向に、5〜300G、通常10〜20
0G程度の磁界が均一に印加される。
なお、支持体の幅l0は10〜500cm程度とすればよい。
本発明においては、より好ましい態様として両端部に
一対のヨーク9を有する磁石5を支持体2の上方もしく
は下方の一方(好ましくは下方)に設けることが好まし
く、さらにより好ましい態様においては、第4図〜第6
図に示されるように、上方および下方の両方にそれぞれ
設ける。
こうすることによってモジュレーション値は向上す
る。
以下、下方の磁石を第1の磁石、上方の磁石を第2の
磁石と称する。
より好ましい態様として第1および第2の磁石を設け
る場合には、第1の磁石の寸法を上記のとおりl1、l2
l3とし第2の磁石の対応する寸法にダッシュを付して
l1′、l2′、l3′とすれば、 l1 =1.1l0〜3.0l0 l2 =0.1l1〜0.7l1 l3 =0.01l1〜0.5l1 l1′=0.5l1〜1.0l1 l2′=0.5l2〜1.0l2 l3′=0.5l3〜1.0l3 また第1および第2の磁石と支持体との間隙g、g′
は、 g =0.1l0〜2.0l0 g′=0.1l0〜2.0l0 であり、1つの磁石のみ用いるときと比較して間隙を2
倍にできる。
これらの限定理由は上記と全く同じである。
また第2の磁石は一般に第1の磁石と同寸法とする
が、上記のとおり、1/2程度まで小さくしても十分その
効果が発揮されるものである。
このような場合、ヨーク9ないし補助磁石は第1およ
び第2の磁石の一方に設ければよいが、より好ましい態
様においては両方に設ける。
この場合、第2の磁石のヨーク9等のサイズy1′、
y2′は、好ましくはy1、y2と等しくされるが、磁石サイ
ズとの関係で1つのみの磁石を用いると、 (l1−l0)/2≦y1<l1/2 0<y2<g (l1′−l0)/2≦y1′<l1′/2 0′<y2<g′ とすればよい。
塗設後、以上述べてきたように塗装後ランダム配向さ
れた磁性塗料3は、通常、乾燥炉6等の内部に設けられ
た熱風、遠赤外ランプ、電気ヒーター等の公知の乾燥手
段によって乾燥・固化される。また、バインダーとして
後述するような放射線硬化型の化合物を用いた場合に
は、各種の放射線照射装置をさらに付加して用いる。こ
のようにして磁性層を固化した後に、必要に応じて表面
平滑化処理を行う。
次いで、打ち抜きプレス機等によって所定のディスク
形状に打ち抜き、さらに二次加工を行い、媒体を作製す
る。
このようにして製造されるディスク状の磁気記録媒体
の磁性塗料3は、前述したように、針状の磁性粉とバイ
ンダー、必要に応じて各種添加剤と通常、溶剤とを含有
する。
磁性粉の長軸/短軸の軸比としては、任意であるが、
通常2〜20の軸比をもつ針状のものに効果がある。
針状の磁性粉としては、金属磁性粉、コバルト被着酸
化鉄粉、γ−Fe2O3粉等のいずれであってもよい。
本発明に用いる金属磁性粉は、 1) α−FeOOH(Goethite)、β−FeOOH(Akaganit
e)、γ−FeOOH(Lepidocrocite)等のオキシ水酸化鉄
や; α−Fe2O3、γ−Fe2O3、Fe3O4、γ−Fe2O3−Fe2O
4(固溶体)等の酸化鉄や; CO、Mn、Ni、Ti、Al、Bi、B、P、Ag等の金属の1つ
または2つ以上がドープされ、その表面にアルミニウム
化合物またはケイ素化合物を吸着、被着したものを、還
元性ガス気流中で加熱還元して、鉄または鉄を主成分と
する磁性粉末を製造する方法、 2) 金属水溶液よりNaBH4により液相還元して作製す
る方法、 3) あるいは低圧力の不活性ガス雰囲気中で金属を蒸
発させて作成する方法等により得られる。
金属磁性粉の組成としては、Fe、Co、Niの単体およ
び、これらの合金、またはこれらの単体および合金に、
Cr,Mn、Co、Ni、さらにZn、Cu、Zr、Al、Ti、Bi、Ag、P
t等を添加した金属が使用できる。
また、これらの金属にB、C、Si、P、Nなどの非金
属元素を少量添加したものでも本発明の効果は失われな
い。
あるいは、Fe4N等、一部窒化ないし炭化された金属磁
性粉であってもよい。
さらに、金属磁性粉は、粒子表面に酸化被膜を有する
ものであってもよい。
また、γ−Fe2O3粉としては、 α−FeOOH(goethite)を400℃以上で脱水しα−−Fe
2O3とし、H2ガス中で350℃以上で還元してFe3O4とし、
さらに250℃以下で酸化して作製したものを用いればよ
い。また、γ−FeOOH(レピッドクロサイド)を脱水、
還元酸化してもよい。
コバルト被着酸化鉄粉としては、 γ−Fe2O3粒子やFe3O4粒子の表面から数10Å以内のご
く薄い層にCo2+を拡散させたものを用いればよい。
なお、磁性粉は0.01〜1μm程度の粒径とする。
このような磁性粉末は、通常バインダー100重量部に
対し100〜900重量部程度含有される。
バインダーとしては、放射線硬化性樹脂、熱硬化性な
いし反応型樹脂、熱可塑性樹脂等が用いられる。
放射線硬化性樹脂を用いる場合、その具体例として
は、ラジカル重合性を有する不飽和二重結合を示すアク
リル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエステル化合
物のようなアクリル系二重結合、ジアリルフタレートの
ようなアリル系二重結合、マレイン酸、マレイン酸誘導
体等の不飽和結合等の放射線照射による架橋あるいは重
合乾燥する基を熱可塑性樹脂の分子中に含有または導入
した樹脂である。その他放射線照射により架橋重合する
不飽和二重結合を有する化合物であれば用いることがで
きる。
放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可
塑性樹脂の分子中に含有または導入した樹脂としては、
樹脂中にマレイン酸やフマル酸等を含有するもので、そ
の含有量は、製造時の架橋、放射線硬化性等から酸成分
中1〜40モル%、好ましくは10〜30モル%である。
放射線硬化性樹脂に変性できる熱可塑性樹脂の例とし
ては、特に次のような塩化ビニール系共重合体が好適で
ある。
塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニールアルコール共
重合体、塩化ビニール−ビニールアルコール共重合体、
塩化ビニール−ビニールアルコールプロピオン酸ビニー
ル共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニール−マレイン酸
共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニルアルコ
ール−マレイン酸共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニー
ル−末端OH側鎖アルキル基共重合体、例えばUCC社製VRO
H、VYNC、VYEGX、VERR、VYES、VMCA、VAGH、UCARMAG52
0、UCARMAG528等が挙げられる。
そして、このものにアクリル系二重結合、マレイン酸
系二重結合、アリル系二重結合を導入して放射線感応変
性を行う。
これらカルボン酸を含有してもよい。
この他、飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコー
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノキシ系樹脂、繊維素
誘導体等が好適である。
その他、放射線感応変性に用いることのできる樹脂と
しては、多官能ポリエステル樹脂、ポリエーテルエステ
ル樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂および誘導体(PVP
オレフィン共重合体)、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、スピロアセタール樹脂、水酸基を
含有するアクリルエステルおよびメタクリルエステルを
重合成分として少なくとも一種含むアクリル系樹脂等も
有効である。
そして、これらは単独で、あるいは2種以上併用して
用いられる。
エラストマー、プレポリマー、オリゴマーも使用で
き、その好適例としては、ポリウレタネラストマーもし
くはプレポリマーがある。
ポリウレタンの使用は耐摩耗性、および支持体、例え
ばPETフィルムへの接着性が良い点で特に有効である。
ウレタン化合物の例としては、イソシアネートとして、
2,4−トルエンジイソシアネート、2、6−トルエンジ
イソシアネート、1,3−キシレンジイソシアネート、1,4
−キシレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニ
レンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォ
ロンジイソシアネート、ジシキロヘキシルメタンジイソ
シアネート、デスモジュールL、デスモジュールN等の
各種多価イソシアネートと、線状飽和ポリエステル(エ
チレングリール、ジエチレングリコール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ペンタエリスリット、ソルビトー
ル、ヘオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールの様な多価アルコールと、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸の様な飽和多塩基酸との縮重合によるもの)、線状
飽和ポリエーテル(ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール)や
カプロラクタム、ヒドロキシル含有アクリル酸エステ
ル、ヒドロキシル含有メタクリル酸エステル等の各種ポ
リエステル類の縮合物により成るポリウレタンエラスト
マー、プレポリマーが有効である。
これらのウレタンエラストマーの末端のイソシアネー
ト基または水酸基と、アクリル系二重結合またはアクリ
ル系二重結合等を有する単量体とを反応させることによ
り、放射線感応性に変性することは非常に効果的であ
る。また、末端に極性基としてOH、COOH等を含有するも
のも含む。
さらに、不飽和二重結合を有する長鎖脂肪酸のモノあ
るいはジクリセリド等、イソシアネート基と反応する活
性水素を持ち、かつ放射線硬化性を有する不飽和二重結
合を有する単量体も含まれる。
上述のアクリル変性塩化ビニル系共重合体とのこれら
ウレタンエラストマーの併用は、配向度および面粗れの
改良に特に好適である。
この他、アクリロニトリル−ブタジエン共重合エラス
トマー、ポリブタジエンエラストマーも好適である。
またポリブタジエンの環化物、日本合成ゴム製CBR−M
901も熱可塑性樹脂との組合せによりすぐれた性質を有
している。
その他、熱可塑性エラストマーおよびそのプレポリマ
ーの系で好適なものとしては、スチレン−ブタジエンゴ
ム、塩化ゴム、アクリルゴム、イソプレンゴムおよびそ
の環化物(日本合成ゴム製CIR701)があり、エポキシ変
性ゴム、内部可塑化飽和線状ポリエステル(東洋紡バイ
ロン#300)等のエラストマーも放射線感応変性処理を
施すことにより有効に利用できる。
この他、各種放射線硬化性不飽和二重結合を有するオ
リゴマー、モノマーも好適に用いられる。
熱可塑性樹脂としては軟化温度が150℃以下、平均分
子料10,000〜20,000、重合度200〜2,000程度のものであ
る。
熱硬化樹脂または反応型樹脂としてもこのような重合
度等のものであり、塗布、乾燥後に加熱することによ
り、縮合、付加等の反応により分子量は無限大のものと
なるものである。そして、これらの樹脂のなかで、樹脂
が熱分解するまでの間に軟化または溶解しないものが好
ましい。
具体的には例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、ブチラール樹脂、ホ
ルマール樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、アクリル系反応樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ−ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹脂、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂などの縮重合の樹脂あるいは高分子
量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混
合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプレ
ポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソ
シアネートの混合物など、低分子量グリコール/高分子
量ジオール/トリフェニルメタントリイソシアネートの
混合物など、上記の縮重合系樹脂とイソシアネート化合
物などの架橋剤との混合物、塩化ビニル−酢酸ビニル
(カルボン酸含有も含む)、塩化ビニル−ビニルアルコ
ール−酢酸ビニル(カルボン酸含有も含む)、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン、塩化ビニル−アクロニトリル、ビ
ニルブチラール、ビニルホルマール等のビニル共重合系
樹脂と架橋剤との混合物、ニトロセルロース、セルロー
スアセトブチレート等の繊維素系樹脂と架橋剤との混合
物、ブタジエン−アクリロニトリル等の合成ゴム系と架
橋剤との混合物、さらにはこれらの混合物が好適であ
る。
このような、熱硬化性樹脂を硬化するには、一般に加
熱オーブン中で50〜80℃にて6〜100時間加熱すればよ
い。あるいは低速度にて、80〜120℃にてオーブン中を
走行させてもよい。
上述したようなバインダーの中で、耐久性および磁性
層との接着強度を向上させるには、特に放射線硬化性樹
脂を含有させることが好ましい。
このような放射線硬化性樹脂をバインダーとして用い
た場合、硬化に際して電子線を用いる場合には、放射線
特性としては、加速電圧100〜750KV、好ましくは150〜3
00KVの放射線加速器を用い、吸収線量を0.5〜20メガラ
ッドになるように照射するのが好都合である。
特に照射線源としては、吸収線量の制御、製造工程ラ
インへの導入、電離放射線の遮蔽等の見地から、放射線
加熱器により電子線を使用する方法および後述する紫外
線を使用する方法が有利である。
一方、磁性塗膜の硬化に際して、紫外線を用いる場
合、上述したような、放射線硬化性樹脂を含有するバイ
ンダーの中には、光重合増感剤が加えられる。
この光重合増感剤としては、従来公知のものでよく、
例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、α−メチルベンゾイン、α−クロルデオキシベ
ンゾイン等のベンゾイン系、ベンゾフェノン、アセトフ
ェノン、ビスアルキルアミノベンゾフェノン等のケトン
類、アントラキノン、フェナントラキノン等のキノン
類、ベンジルスルフィド、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド等のスルフィド類、等を挙げることができる。
光重合増感剤は樹脂固形分に対し、0.1〜10重量%の範
囲が望ましい。
紫外線照射は、例えばキセノン放電管、水素放電管な
どの紫外線電球等を用いればよい。
さらに、磁性塗料には、溶剤、無機顔料、分散剤、潤
滑剤等が含まれていてもよい。
溶剤としては特に制限はないが、バンダーの溶解性お
よび相溶性等を考慮して適宜選択される。
例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイゾブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のア
ルコール類、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の
芳香族炭化水素類、イソプロピルエーテル、エチルエー
テル、ジオキサン等のエーテル類、テトラヒドロフラ
ン、フルフラール等のフラン類等を単一溶剤またはこれ
らの混合溶剤として用いられる。
これらの溶剤はバインダーに対して10〜10000wt%、
特に100〜5000wt%の割合で用いる。
このような磁性塗料の粘度は、塗布の段階で5〜1000
0Cp程度である。
なお、支持体上には、下地層の下地処理が施されてい
てもよい。
そして、磁性層は、支持体の片面に設けられても、両
面に設けられてもよい。
片面のみに設けるときには、バックコート層を設けて
もよく、磁性層にはトップコート層を設けてもよい。
V 発明の具体的作用効果 本発明によれば、支持体2の面に対し、ほぼ垂直方向
の磁界を印加するように設置された前段磁石と、支持体
幅方向に磁界を印加するように設置された後段磁石を用
いてランダム配向化を行うため、得られた媒体のモジュ
レーション特性はきわめて良好となる。しかも後段磁石
の磁界を減少させ、磁石を小型化することができる。
VI 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに
詳細に説明する。
〔実施例1〕 (磁性塗料1) コバルト被着γ−Fe2O3(長軸0.6μm、短軸0.08μm、
Hc730 Oe) 100重量部 カーボンブラック(帯電防止用、三菱カーボンブラック
MA−600) 20重量部 α−Al2O3粉末(0.5μm粒状) 10重量部 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン/メチルイソブチ
ルケトン 40/30/30) 100重量部 上記組成物をボールミル中にて3時間混合し、針状磁
性酸化鉄を分散剤によりよく湿潤させた。
次にバインダーとして アクリル二重結合導入塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体(マレイン酸含有:MW40,000) 24重
量部 (固型分換算)、 アクリル二重結合導入ポリエーテルウレタンエラストマ
ー(MW30,000) 6重量部 (固型分換算)、 ペンタエリスリトールトリアクリレート 3重量部 溶剤(MEK/トルエン/メチルイソブチルケトン 40/30/
30) 260重量部 ステアリン酸/ミリスチン酸/ベヘン酸 各1重量部 および ステアリン酸i−セチル 5重量部 を混合溶解させた。
これを磁性粉混合物の入ったボールミル中に投入し、
再び42時間混合分散させた。
このようにして得られた磁性塗料を媒体の磁性層の原
料とし、第1図に示される製造ラインを用い、下記に示
すように磁気記録媒体を製造した。ただし、後段磁石5,
5′において、磁石5′は用いなかった。
支持体としては幅l0=300mm、75μm厚のポリエステ
ル(PET)フィルムを使用し、その搬送スピードは100m/
minとした。
リバースロールコートによって塗膜を塗布した。
次に第1図〜第3図に示されるようなN−S対向主磁
石からなる前段磁石15,15′を用いて支持体面に体しほ
ぼ垂直方向に磁界を印加した。この場合、前段磁石15,1
5′の支持体幅方向長さL1はそれぞれ350mm、長手方向長
さL2はそれぞれ50mmのものを用いた。
その後、下記の大きさの後段磁石5を支持体の下方に
設置して支持体幅方向に磁界を印加し、ランダムな配向
を行った。
用いた後段磁石5の大きさは、l1=1.8l0、l2=0.4
l1、l3=0.2l1、g=0.5l0とした。
なお、単位磁石511は15l×20wmmとした。
また、各磁石単位511の磁力は、最大エネルギー積(B
H)ma×4.0MGOeとした。
また前記前段磁石15.15′と後段磁石5との支持体長
手方向の間隙D(第2図に示される)は200mmとした。
なお、前段磁石による支持体幅方向中央部塗膜面での
磁場は、100G、後段磁石によるそれは50Gとした。
次いで、乾燥炉を通過させ、表面平滑化処理を行い、
放射線照射装置内を通過させて塗膜を乾燥硬化させた。
磁性層の厚さは2μmとし、磁性層は支持体の両面にコ
ートした。
その後、支持体幅方向に3枚の3.5″ディスク媒体が
得られるように打ち抜いて媒体サンプルを作製した。
なお、放射線の吸収線量は5メガラッドとした。
次に、下記の条件でサンプルのモジュレーションを測
定した。
(1)モジュレーション値 トラック1周の最大振幅のところで測定される平均振
幅と、そのトラックの最小振幅のところで測定される平
均振幅を測定する。前者をA、後者をBとしたとき、モ
ジュレーションは次式で求められる。
モジュレーションは最内周トラックで2fで測定した。
本発明の実施例では、支持体の幅方向にて3枚のディ
スクの打ち抜きを行っている。従って、両端部と中央部
とから打ち抜かれたディスク媒体についてモジュレーシ
ョンを測定し、それらの値を M1(両端打ち抜き部分について測定) M2(中央打ち抜き部分について測定) とし、それぞれ計10個のサンプルについて平均した。
その結果、M1、M2の値はそれぞれ2%以下であった。
〔比較例1〕 実施例1において前段磁石15,15′を用いずに後段磁
石5を大きさ一定のまま支持体幅方向中央部の塗膜面で
の磁場を50Gとして、媒体サンプルを作製した。
この時のモジュレーション値はM1=5%、M2=5%で
あった。
〔比較例2〕 比較例1で用いた後段磁石5の大きさをl1=2.8l0、l
2=0.4l0、l3=0.2l0、g=0.2l0 とし支持体幅方向中央部の塗膜面での磁場を70Gとして
媒体サンプルを作製した。
この時のモジュレーション値はM1=2%、M2=2%と
比較的良好な効果が得られた。しかしながら実施例1の
場合に比べて、磁石の支持体長手方向の長さを55%も大
きくすることが必要となる。このことから本発明の前段
磁石15,15′を用いることにより、後段磁石の磁界を弱
くすることができ、また磁石を小型化できることがわか
る。
〔実施例2〕 上記実施例1の前段磁石15,15′および後段磁石5を
用い上記それの製造方法に準じて以下に示すような磁性
塗料を用い、種々の媒体サンプルを作製した。
(磁性塗料2) Fe合金針状磁性粉(長軸0.25μm、短軸0.03μm、Hc15
00 Oe) 100重量部 α−Al2O3粉末(0.5μm粒状) 10重量部 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノ
ン50/25/25) 200重量部 上記組成物を強力ミキサーにて3時間混合し、磁性合
金粉末を分散剤によりよく湿潤させる。
アクリル二重結合導入塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体(マレイン酸含有:Mw40,000) 20重
量部 (固型分換算)、 アクリル二重結合導入ポリエーテルウレタンエラストマ
ー(Mw30,000) 5重量部 (固型分換算)、 ペンタエリスリトールトリアクリレート 3重量部 溶剤(MEK/トルエン/シクロヘキサノン;50/25/25)180
重量部 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 ステアリン酸i−セチル 8重量部 を混合溶解させた。
これを先の磁性粉処理物と高速ミキサーにより、1時
間充分混合し、サンドグランドミルを用いて4時間混合
分散を行った。
なお、この磁性塗料2を用いた場合、磁石5をかえ、
支持体幅方向中央での塗膜面における磁場を30Gとし
た。
(磁性塗料3) γ−Fe2O3(長軸0.4μm、短軸0.1μm、Hc300 Oe)80
重量部 γ−Fe2O3(長軸0.6μm、短軸0.1μm、Hc270 Oe)20
重量部 カーボンブラック(帯電防止用、三菱カーボンブラック
MA−600) 10重量部 α−Al2O3粉末(0.5μm粒子) 3重量部 TiO2粉末(0.3μm粒子) 4重量部 SiC粉末(0.3μm粒子) 1重量部 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン/メチルイソブチ
ルケトン 50/25/2) 100重量部 上記組成物をボールミル中にて3時間混合し、磁性酸
化鉄を分散剤により、よく湿潤させる。
次に、バインダーとして、 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
(Mw20,000) 13.3重量部 (固型分換算) ポリエステルポリウレタン(Mw20,000) 20 重量部 (固型分換算)、 溶剤(メチルエチルケトン/シクロヘキサノン/メチル
イソブチルケトン 40/30/30) 200 重量部 を混合溶解させた。
さらに、分散後、磁性塗料中にイソシアネート化合物
(日本ポリウレタン社製コロネートL)を5重量部(固
型分換算)を加えた。
なお、この磁性塗料3を用いた場合は、放射線硬化を
行わず、60℃、24時間の熱硬化を行った。なお、この磁
性塗料3を用いた場合、磁石5をかえ支持体幅方向中央
部での塗膜面における磁場の強さを40Gとした。
このようにして作製された硬化後の塗膜(磁性層)の
厚さは2.0μmであった。この膜厚の測定は電子マイク
ロメーターで行った。
これらの塗膜をフィルムの両面に形成し、両面コート
とした。
このような種々の磁性塗料2および3を用い、表1に
示されるようにランダム配向条件を種々かえて作製した
媒体サンプルについてモジュレーションM1、M2を測定し
た。結果を表1に示す。
なお、サンプルNo.104は、特開昭第59−203243号公報
に記載の第1図に示されている磁場配向装置を用いた比
較例である。
この比較例では、フィルムの幅方向両側に異極を対向
させて配設した各対向磁石間にフィルムを走行させた。
この場合、磁石の大きさを長さ100cm、高さ100cm、厚み
10mmとしBHmaxを4.0MGOeとした。またヨークは、長さ10
0cm、高さ10cm、支持体に向けての長さを20cmとした。
なお、支持体幅方向中央部での塗膜面における磁界の
強さを70Gとした。
〔実施例3〕 実施例2において後段磁石として、表2に示されるよ
うに第1および第2の磁石5,5′を配置して実験を行っ
た。
結果を表2に示す。
なお、塗膜面での磁界は実施例2と同一にした。
〔実施例4〕 実施例3、サンプルNo.201において、第11図および第
12図に示されるヨーク9を第1および第2の磁石5,5′
に接続した。
この場合、y1=1.0l0、y2=0.1gとした。
モジュレーションはM1=2%、M2=2%であった。
〔実施例5〕 実施例3のサンプルNo.201において、厚さ1mmの鉄製
の軟磁性板を磁石55′の全側面に接続した。
その後、サンプルNo.203の塗料について、磁石5,5′
をかえることなく、同一の配置でサンプルを作製したと
ころ、サンプルNo.201と同等の結果を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造工程の概略側面図である。 第2図は、本発明における前段磁石と後段磁石と支持体
との関係を示す平面図である。第3図は、第2図の正面
図である。 第4図は、ヨークを有する2本の後段磁石と支持体との
関係を示す正面図である。 第5図および第6図は、それぞれ第4図の平面図および
底面図である。 第7図、第9図、第11図および第13図は、後段磁石と支
持体とヨークとの関係を示す平面図である。 第8図、第10図、第12図および第14図は、それぞれ第7
図、第9図、第11図および第13図の正面図である。 第15図は、他の実施例における磁石を示す斜視図であ
る。 符号の説明 1……巻き出しロール、2……非磁性支持体、 3……磁性塗料、 41、45、49……ロール、 5,5′……後段磁石、 51、53、55……磁石単位、 511……単位磁石、6……乾燥炉、 9……ヨーク、 15,15′……前段磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 人見 洋介 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−142751(JP,A) 特開 昭61−160835(JP,A) 実開 昭56−115743(JP,U) 特公 昭43−15207(JP,B1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段および後段磁石を含み、前段磁石が、支
    持体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように
    設置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する永久磁石
    であり、支持体幅方向に磁界を印加するように設置され
    ていることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段および後段磁石を含み、前段磁石が支持
    体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設
    置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する1対の永久
    磁石からなる第1および第2の磁石を支持体の上下に対
    向させて配置して、支持体幅方向に磁界を印加するよう
    に設置されていることを特徴とする磁気記録媒体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段磁石および後段磁石を含み、前段磁石
    が、支持体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加する
    ように設置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する永
    久磁石であり、この後段磁石により支持体幅方向に磁界
    を印加し、この後段磁石の支持体側幅方向の両端部にヨ
    ークまたは補助磁石を後段磁石の支持体側平面の位置よ
    り支持体方向に突出して連接したことを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段磁石および後段磁石を含み、前段磁石が
    支持体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するよう
    に設置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する1対の
    永久磁石からなる第1および第2の磁石を支持体の上下
    に対向させて配置したものであり、この後段磁石によ
    り、支持体幅方向に磁界を印加し、この一対の後段磁石
    の少なくとも一方の支持体側幅方向の両端部にヨークま
    たは補助磁石を後段磁石の支持体側平面の位置より支持
    体方向に突出するように連接したことを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段および後段磁石を含み、前段磁石が、支
    持体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように
    設置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する永久磁石
    であり、支持体幅方向に磁界を印加するように設置され
    ており、後段磁石の支持体幅方向両端面を除く少くとも
    一面に軟磁性板が接続されていることを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段および後段磁石を含み、前段磁石が支持
    体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように設
    置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する1対の永久
    磁石からなる第1および第2の磁石を支持体の上下に対
    向させて配置して、支持体幅方向に磁界を印加するよう
    に設置されており、後段磁石の少なくとも一方の支持体
    幅方向両端面を除く少なくとも一面に軟磁性板が接続さ
    れていることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】長尺の非磁性支持体上に、磁性粉とバイン
    ダーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界
    を印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁
    気記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段および後段磁石を含み、前段磁石が、支
    持体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加するように
    設置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する永久磁石
    であり、この後段磁石により支持体幅方向に磁界を印加
    し、この後段磁石の支持体側幅方向の両端部にヨークま
    たは補助磁石を磁石の支持体側平面の位置より支持体方
    向に突出して連接し、後段磁石の支持体幅方向両端面を
    除く少くとも一面に軟磁性板が接続されていることを特
    徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】長尺の非磁性支持体上に磁性粉とバインダ
    ーとを含有する磁性塗料を塗布し、磁石によって磁界を
    印加し、乾燥し、しかる後、ディスク状に打ち抜く磁気
    記録媒体の製造方法において、 上記磁石が前段磁石および後段磁石を含み、前段磁石
    が、支持体の面に対し、ほぼ垂直方向の磁界を印加する
    ように設置され、後段磁石が支持体幅方向に延在する1
    対の永久磁石からなる第1および第2の磁石を支持体の
    上下に対向させて配置したものであり、この後段磁石に
    より支持体幅方向に磁界を印加し、この一対の後段磁石
    の少くとも一方の支持体側幅方向の両端部にヨークまた
    は補助磁石を磁石の支持体側平面の位置より支持体方向
    に突出するように連接し、後段磁石の少くとも一方の支
    持体幅方向両端面を除く少くとも一面に軟磁性板が接続
    されていることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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