JPS6285403A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6285403A
JPS6285403A JP60225673A JP22567385A JPS6285403A JP S6285403 A JPS6285403 A JP S6285403A JP 60225673 A JP60225673 A JP 60225673A JP 22567385 A JP22567385 A JP 22567385A JP S6285403 A JPS6285403 A JP S6285403A
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JP
Japan
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magnetic
particles
parts
acid
iron carbide
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Application number
JP60225673A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kubota
悠一 久保田
Akio Watabe
渡部 明夫
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 発明の背景 技術分野 本発明は磁気記録媒体に関し、特にビデオ用、オーディ
オ用等の磁気記録媒体に使用される磁性粒子の組成の改
良に関するものである。
先行技術とその問題点 近年、家庭用VTRの普及や高性能オーディオカセット
テープ、ビデオテープ、コンピュータテープ、多重コー
トテープ、磁気ディスク。
フロッピーディスク、磁気カード等の実用化がはかられ
、それにともなって磁気記録媒体に使用する磁性粒子材
料が種々開発されている。
そのなかで、代表的なものは針状酸化鉄である。 しか
し、これのみでは磁気記録の高密度化に対処できず、さ
らにコバルト被着酸化鉄粒子および磁性金属を使用した
金属磁性粒子が検討され、高性能オーディオカセットテ
ープ、ビデオテープ、名種磁気ディスク等で一部実用化
されている。
しかし、ビデオテープ、オーディオテープとしては、依
然として主流として用いられているのは釘状酸化鉄であ
り、これには次のような問題がある。
すなわち、針状酸化鉄は、保磁力He、最大飽和磁化M
sなどの磁気特性上、不十分であり、十分な出力および
S/Nがえられない。
また、塗膜としての残留磁化Brをあげるには粉体の含
有率を−1−げなければならないが、そのとき耐久性に
問題を生じる。
そして、電気抵抗も高く、ドロップアウトの発生等の不
都合も生じる。 この場合、磁性層中にカーボン等の帯
電防11−剤を添加すれば電気抵抗は減少するが、磁性
層のBrは低下してしまい、出力やS/Nが減少してし
まう。
また、コバルト被着酸化鉄粒子は未だMsが低く、減磁
がおこりやすく磁気特性−1−不十分である。 さらに
、電気抵抗の点で不1−分であり、繰返し使用時にドロ
ップアウトが増加し、耐久性の点でも不l−分である。
また、金属磁性粒子は、耐摩耗性が小さく、使用による
劣化がはげしいこと、非常に酸化されやすく、磁気記録
媒体とした場合でも酸化により磁束密度の低ドが起り、
その結果、出力が低ドするという問題がある。
また、金属磁性粒子を使用した磁気記録媒体を、センダ
ス]・系やアモルファス系の磁気ヘッド1:を走行させ
た場合には、ヘッド表面にヘッド材質と色の異なる光沢
のない変色層が形成される、いわゆる「焼き付き」の現
象が見られることが多い。 これは、磁気記録媒体と磁
気ヘッドの間の摺動摩擦による、センダスト表面やアモ
ルファス金属表面の化学的物理的変質現象と考えられる
さらに、金属磁性粒子を使用して磁気記録媒体を形成す
る場合には、金属磁性粒子を増扱う過程で粒子表面に酸
化被膜が形成されることは避けられない。 また意識的
に酸化被膜を形成する場合もある。
このように粒子表面に酸化被膜を有する金属磁性粒子を
用いた磁気記録媒体は、温度、湿度等に外部環境による
磁束密度の低下や、磁性層のサビの発生による特性劣化
を防ぐという効果があるが、表面酸化被膜によって電気
抵抗が−に昇し、磁気記録媒体表面が帯電することによ
って磁気記録媒体表面に異物が付着し、ドロップアウト
となり、あるいは剥離帯電による放電ノイズが生じてテ
ープ性能の劣化を来す問題がある。
II  発明の目的 本発明は、上述した従来の磁性粒子を使用した磁気記録
媒体の欠点を除去し、帯電防Iに効果が高く、帯電防1
]二剤の添加による出力の低下がなく、耐酸化特性が良
好で、かつ焼きイ4け現象がみられず、各種磁気特性が
良好な磁気記録媒体を提供することを目的とする。
■ 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、支持体1−に、磁性粒子とバイン
ダーとを含む記録層を有する磁気記録媒体において、磁
性粒子が、少なくとも表面が炭化鉄である粒子と酸化物
系粒子とを含み、磁性粒子中の炭化鉄含有量が5〜90
重量%であることを特徴とする磁気記録媒体である。
■ 発明のIt体内的構 成下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の磁気記録媒体の記録層は、少なくとも表面が炭
化鉄である磁性粒子を1成分とする磁性粒子を含む。
このような磁性粒子は1Mシアン化合物を硫酸塩、亜硫
酸塩あるいは硫化物と混合し、鉄製反応器中に入れCO
を導入しつつ加熱還元後冷却して得られる。
また、特開昭58−1717.65号や特開昭60−1
2402吟などに記載されているように、a −F e
 OOH(Goethite)  、β−FeOOH(
Akaganite)  、 y −F e 0OH(
Lepidocr。
cite)等のオキシ水酸化鉄や a−Fe203  、 y−Fe203 。
Fe304  、y−Fe203−Fe3O4(固溶体
)等の酸化鉄を、−酸化炭素や水素と一酸化炭素との混
合ガスを用いた還元によって得られる。
あるいは、これら酸化鉄と、水系コロイド状カーボンブ
ラック粒子サスペンションのスラリー状混合物を水素還
元、−酸化炭素還元、または水素と一酸化炭素との混合
ガス還元によって調製してもよい。 これ以外にも鉄シ
アン化合物としてターンブルー青、ベルリンホワイト等
のへキサシアノ鉄f1.黄血カリ、貧血ソーダ、赤面カ
リ、赤面ソーダ等のフェロまたはフェリシアン化合物等
を用い、添加物として硫酸カリ、硫酸ソーダ、硫酸アン
モニウム、硫酸鉄、硫酸水素ソーダ、硫酸水素カリ等の
硫酸塩、亜硫酸カリ、亜硫酸ソーダ、亜硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸水素カリ等の亜硫酸塩、あるいはチオ硫酸ソ
ーダ、チオ硫酸カリ、硫化ソーダ、硫化カリ、硫化鉄、
ロダンソーダ、ロダンカリ、インチオシアン酸ソータ゛
、インチオシアン酸カリ等の硫化物を用いることができ
る。
これら加熱還元雰囲気に用いる気体はCOに限らず、C
H4、水性ガス、プロパン等の炭素含有還元性気体を用
いてもよい。
さらには、純鉄粒子を形成後、上記各種加熱還元処理を
行ってもよい。
なお、還元に際しては、加熱温度300〜700 ’O
1加熱加熱時間3御 ればよい。
生成される炭化鉄粒子としては、FenCにおいて、n
≧2、特に2〜3のものである。
この場合、nは整数であって、化学量論組成となる必要
はないが、Fe2 C 、Fe5 C2  。
Fe5Cが主として生成される。
そして、粒子中には濃度勾配があってもかまわず、Cは
必ずしも全域に存在する必要はないが、炭化鉄が粒子中
の10−100重量%を占めることが好ましい。
以上述べてきた少なくとも表面が炭化鉄である磁性粒子
は、釧状形態あるいは粒状形態のものを使用し、磁気記
録媒体として用いる用途によって選択される。 ビデオ
用、オーディオ用等のテープなどに使用される釧状形態
は、長径0、2〜2ル■、釧状比2〜20のものが好ま
しい。
また、このような磁性粒子は、全体の磁性粒子の5〜9
0重量%である。
5重量%より少ないか90重量%より多いと、本発明の
効果が実現しないからである。
磁性粒子としては、上記の少なくとも表面が炭化鉄であ
る磁性粒子の他に、コバルト被着酸化鉄粒子あるいはγ
−F8203粒子などの酸化鉄等の酸化物系粒子が含ま
れていてもよい。
本発明に用いるγ−F8203粒子としては、a − 
F e O O H (goethite)を400℃
以上で脱水してα−Fe203とし.H2ガス中で35
0℃以上で還元してFe3O4とし、さらに250°C
以下で酸化して作製したものを用いればよい。 またγ
ーFeOOH (レピッドクロサイト)を脱水、還元酸
化してもよい。
コバルト被着酸化鉄粒子としては、γーF6203粒子
やFe3O4粒子の表面から数10人以内のごく薄い層
にCo2+を拡散させたものを用いればよい。
磁性粒子を磁P1塗料とする際に用いるバインダーは、
放射線硬化性、熱可塑性樹脂、熱硬化性もしくは反応型
樹脂またはこれらの混合物等が使用されるが、得られる
膜強度等から熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂を用いる
ことが好ましい。
熱可塑性樹脂とl、ては軟化温度が150℃以下、平均
分子槍10,000〜 200.000、重合度200〜2.000程度のもの
である。
熱硬化樹脂または反応型樹脂としてもこのような重合度
等のものであり、塗布、乾燥後に加熱することにより、
縮合、付加等の反応により分子酸は無限大のものとなる
ものである。 そして、これらの樹脂のなかで、樹脂が
熱分解するまでの間に軟化または溶融しないものが好ま
しい。
具体的には例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、ブチラール樹脂、ホル
マール樹脂、メラミン樹脂、アルキンド樹脂、シリコー
ン樹脂、アクリル系反応樹脂、ポリアミド樹脂、エポキ
シ−ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹脂、尿素ホル
ムアルデヒド樹脂などの縮重合系の樹脂あるいは高分子
酸ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混
合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプレ
ポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソ
シアネートの混合物、低分子量グリコール/高分子酸ジ
オール/トリフェニルメタントリイソシアネートの混合
物など、上記の縮重合系樹脂とインシアネート化合物な
どの架橋剤との混合物、塩化ビニル−酢酸ビニル(カル
ボン酸含有も含む)、nI化ヒビニルビニルアルコール
−酢酸ビニル(カルボン酸含有も含む)、塩化ビニル−
塩化ビニリデン、塩素化塩化ビニル、塩化ビニル−アク
リロニトリル、ビニルブチラール、ビニルホルマール等
のビニル共重合系樹脂と架橋剤との混合物、ニトロセル
ロース、セルロースアセトブチレート等の繊維素系樹脂
と架橋剤との混合物、ブタジェン−アクリロニトリル等
の合成ゴム系と架橋剤との混合物、さらにはこれらの混
合物が好適である。
このような、熱硬化性樹脂を硬化するには、一般に加熱
オーブン中で50〜80℃にて6〜IOθ時間加熱すれ
ばよい。 あるいは、低速度にて、8ON120℃にて
オープン中を走行させてもよい。
バインダーとしては、放射線硬化型化合物を硬化したも
の、すなわち放射線硬化性樹脂を用いたものが特に好ま
しい。
放射線硬化性化合物の具体例としては、ラジカル重合性
を有する不飽和二重結合を示すアクリル酸、メタクリル
酸、あるいはそれらのエステル化合物のようなアクリル
系二重結合、ジアリルフタレートのようなアリル系二重
結合、マレイン酸、マレイン酸誘導体等の不飽和結合等
の放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可
塑性樹脂の分子中に含有または導入した樹脂である。 
その池数射線照射により架橋重合する不飽和二重結合を
有する化合物であれば用いることができる。
放射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可塑
性樹脂の分子中に含有する樹脂としては次の様な不飽和
ポリエステル樹脂がある。
分子鎖中に放射線硬化性不飽和二重結合を含有するポリ
エステル化合物、例えば下記(2)の多塩基酸と多価ア
ルコールのエステル結合から成る飽和ポリエステル樹脂
で多塩基酸の一部をマレイン酸とした放射線硬化性不飽
和二重結合を含有する不飽和ポリエステル樹脂を挙げる
ことができる。 放射線硬化性不飽和ポリエステル樹脂
は多塩基酸成分1種以−Lと多価アルコール成分1程以
−Lにマレイン酸、フマル酸等を加え常法、すなわち触
媒の存在下で、180〜200℃、窒素雰囲気下、脱水
あるいは脱アルコール反応の後、240〜280℃まで
昇温し、0.5〜1m+wHgの減圧下、縮合反応によ
り得ることができる。 マレイン酸やフマル酸等の含有
酸は、製造時の架橋、放射線硬化性等から酸成分中1〜
40モル%、好ましくは10〜30モル%である。
放射線硬化性樹脂に変性できる熱可塑性樹脂の例として
は、次のようなものを挙げることができる。
(1)塩化ビニール系共重合体 塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニールアルコール共重
合体、塩化ビニール−ビニールアルコール共重合体、塩
化ビニール−ビニールアルコール−プロピオン酸ビニー
ル共重合体、11i化ビニール−酢酸ビニール−マレイ
ン酸共重合体、塩化ビニール−酢酸ビニール−ビニルア
ルコール−マレイン酸共重合体、塩化ビニール−酢酸ビ
ニール−末端OH側鎖アルキル基共重合体、例えばUC
C社製VROH,VYNClVYEGX、VERR,V
YES、VMCA、VAGH,UCARMAG520.
UCARMAG528等が挙げられ、このものにアクリ
ル系二重結合、マレイン酸系−1型詰合、アリル系二重
結合を導入して放射線感応変性を行う。
これらはカルボン酸を含有してもよい。
(2)飽和ポリエステル樹脂 フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酎、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸のような飽和多塩基酸と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1.2プロピレングリコール、
1.3ブタンジオール、ジプロピレングリコール、l。
4ブタンジオール、1.6ヘキサンジオール、ペンタエ
リスリット、ソルビトール、グリセリン、ネオペンチル
グリコール、1.4シクロヘキサンジメタツールのよう
な多価アルコールとのエステル結合により得られる飽和
ポリエステル樹脂またはこれらのポリエステル樹脂をS
O3Na等で変性した樹脂(例えばバイロン53S)が
例として挙げられ、これらも放射線感応変性を行う。
(3)ポリビニルアルコール系樹脂 ポリビニルアルコール、ブチラール樹脂、アセタール樹
脂、ホルマール樹脂およびこれらの成分の共重合体で、
これら樹脂中に含まれる水酸基に対し放射線感応変性を
行う。
(4)エポキシ系樹脂、フォノキシ系樹脂ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリン、メチルエピクロルヒドリン
の反応によるエポキシ樹脂、例えばシェル化学製(エピ
コート+52.154 、828 、1001.100
4.100?) 、ダウケミカル製(DEN431 、
DER732、DER511、DER331)、大11
本インキ製(エビクロン400 、800)、さらに上
記エポキシの高重合度樹脂であるUCC社製フェノキシ
樹脂(PKHA、PKHC,PK)(H)、臭素化ビス
フェノールAとエピクロルヒドリンとの共重合体、大日
本インキ化学工業製(エビクロン145゜152 、1
53 、1120)等があり、またこれらにカルボン酸
基を含有するものも含まれる。 これら樹脂中に含まれ
るエポキシ基を利用して放射線感応変性を行う。
(5)繊維素誘導体 各種のものが用いられるが、特に効果的なものは硝化綿
、セルローズアセトブチレート、エチルセルローズ、ブ
チルセルローズ、アセチルセルローズ等が好適である樹
脂中の水酸基を活用して放射線感応変性を行う。
その他、放射線感応変性に用いることのできる樹脂とし
ては、多官能ポリエステル樹脂、ポリエーテルエステル
樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂および誘導体(pvp
オレフィン共重合体)、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、スピロアセタール樹脂、水酸基を
含有するアクリルエステルおよびメタクリルエステルを
重合成分として少なくとも一種含むアクリル系樹脂等も
有効である。
以下にエラストマーもしくはプレポリマーないしオリゴ
マーの例を挙げる。
(1)ポリウレタンエラストマー、プレポリマーもしく
はオリゴマー ポリウレタンの使用は耐摩耗性、および基体フィルム、
例えばPETフィルムへの接H+’lカ良い点で特に有
効である。 ウレタン化合物の例としては、インシアネ
ートとして、2,4−トルエンジインシアネート、2*
 6  h Jl/ −c ンジイソシアネート、1.
3−キシレンジイソシアネート、1,4−キシレンジイ
ソシアネート、1.5−ナフタレンジイソシアネート、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、3.3′−ジメチル−4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、3.3′−ジメチルビフェニレ
ンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、インフォ
ロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネ−1・、デスモジュールL、デスモジュールN等
の各種多価インシアネートと、線状飽和ポリエステル(
エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、l、4−ブタンジオール
、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリスリット、ソ
ルビトール、ネオペンチルグリコール、1.4−シクロ
ヘギサンジメタノールの様な多価アルコールと、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸の様な飽和多塩基酸との縮重合によるも
の)、線状飽和ポリエーテル(ポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール)やカプロラクタム、ヒドロキシル含有アクリル
酸エステル、ヒドロキシル含有メタクリル酸エステル等
の各種ポリエステル類の縮重合物により成るポリウレタ
ンエラストマー、プレポリマーが有効である。
これらのウレタンエラストマーの末端のイソシアネート
ノ人または水酸基と、アクリル系二重結合またはアリル
系二重結合等を有する単量体とを反応させることにより
、放射線感応性に変性することは非常に効果的である。
 また、末端に極性基としてOH,C0OH等を含有す
るものも含む。
さらに、不飽和二重結合を有する長鎖脂肪酸のモノある
いはジグリセリド等、インシアネート基と反応する活性
水素を持ち、かつ放射線硬化性を有する不飽和二重結合
を有する単量体も含まれる。
(2)アクリロニトリル−ブタジェン共重合エラストマ
ー シンクレアペトロケミカルン1製ポリBDリタイッドレ
ジンとして市販されている末端水酸基のあるアクリロニ
トリルブタジェン共重合体プレポリマーあるいは11本
ゼオン社製ハイカー1432 J等のエラストマーは、
特にブタジェン中の二重結合が放射線によりラジカルを
生じ架橋および重合させるエラストマー成分として適す
る。
(3)ポリブタジエンエラストマー シンクレアペトロケミカル社製ポリBDリタイッドレジ
ンR−15等の低分子綴末端水酸基を有するプレポリマ
ーが特に熱可塑性樹脂との相溶性の点で好適である。 
R−15プレポリマーにおいては分子末端が水酸基とな
っている為、分子末端にアクリル系不飽和二重結合を付
加することにより放射線感応性を高めることが可能であ
り、バインダーとしてさらに有利となる。
またポリブタジェンの環化物、日本合成ゴム製CBR−
M901も熱可塑性樹脂との組合せによりすぐれた性質
を有している。
その他、熱可塑性エラストマーおよびそのプレポリマー
の系で好適なものとしては、スチレン−ブタジェンゴム
、塩化ゴム、アクリルゴム、インプレンゴムおよびその
環化物(日本合成ゴム製ClR701)があり、エポキ
シ変性ゴム、内部可塑化飽和線状ポリエステル(東洋紡
バイロン#300)等のエラストマーも放射線感応変性
処理を施すことにより有効に利用できる。
オリゴマー、モノマーとして本発明で用いられる放射線
硬化性不飽和二重結合を有する化合物としては、スチレ
ン、エチルアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、1.6−ヘキサングリコールジアク
リレート、1.6−ヘキサングリコールジアクリレート
、N−ビニルピロリドン、ペンタエリスリト−ルテI・
ジアクリレート(メタクリレート)、ペンタエリスリト
−ルトリアクリレート(メタクリレート)、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、多官能オリゴエステルアクリレ
ート(アロニックスM−7100、M−5400,55
00,5700等、東亜合成)、ウレタンエラストマー
にツインラン4040)のアクリル変性体、あるいはこ
れらのものにCOOH等の官能基が導入されたもの、ト
リメチロールプロパンジアクリレート(メタクリレ−1
・)フェノールエチレノキシド付加物のアクリレート(
メタクリレ−ト)、下記一般式で示されるペンタエリス
リトール縮合環にアクリル基(メタクリル基)またはε
カプロラクトン−アクリル基のついた化合物、 式中、m=1.a=2、b=417)化合物(以下、特
殊ペンタエリスリトール縮合物Aという)、 m−1,a=3、b=3(7)化合物(以下、特殊ペン
タエリスリトール縮合物Bという)、m−1,a=6、
b−〇の化合物(以下、特殊ペンタエリスリトール縮合
物Cという)、m−2、a=6、b−0の化合物(以下
、特殊ペンタエリスリトール縮合物りという)、および
下記式一般式で示される特殊アクリレート類等が挙げら
れる。
1)   (CH2=CHC00C)12 ):3−C
CH20H(特殊アクリレートA) 2)   (CH2=CHCOOCH2)3−CCH2
CH3(特殊アクリレ−]・B) 3)   (CH2=CHC0(OC3Ha )n −
0CH2)3−CCH2CH3(特殊アクリレートC) (特殊アクリレートD) (特殊アクリレートE) (特殊アクリレートF) (n=¥−16)      (特殊アクリレートG)
8)  CH2=CHC0O−(CH2CH20)4−
COCH=CH2(特殊アクリレートH) CH2CH2C00CH=CH2 (特殊アクリレート■) (特殊アクリレートJ) Aニアクリル酸、   X:4IIiアルコールY:5
均」q唆     (停、鴇朱アクリレートK)12)
A千M−N−)−r、M’−A Aニアクリル酸  M:2価アルコール  N:2塩川
唆(特殊アクリレートし) 次に、放射線感応性バインダー合成例を説明する。
a)塩化ビニール酢酸ビニール共重合系樹脂のアクリル
変性体(放射線感応変性樹脂)の合成OH基を有する一
部ケン化塩ビー酢ビ共重合体(平均重合度 n=500
)750部とトルエン1250部、シクロヘキサノン5
00部を51の4つ目フラスコに仕込み、加熱溶解し、
80°Cl温後トリレンジイソシアネートの2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートアダクト※を61.4部加え
、さらにオクチル酸スズ0゜012部、ハイドロキノン
0.012部を加え、80℃でN2気流中、NGO反応
率が90%となるまで反応せしめる。
反応終了後冷却し、メチルエチルケトン1250分を加
え希釈する。
【※トリレンジイソシアネート(TDI)の2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(2HEMa)アダクトの製
法 TDI348部をN2気流中11の4っロフラスコ内で
80℃に加熱後、2−エチレンメタクリレート260部
、オクチル酸スズ0.07部、ハイドロキノン0.05
部を反応缶内の温度が80〜85℃となるように冷却コ
ントロールしながら滴下終了後80℃で3時間撹拌し、
反応を完結させる。
反応終了後取り出して、冷却後、白色ペースト状のTD
Iの2I(EMAを得た。]b)ブラチ、−ル樹脂アク
リル変性体に合成(放射線感応変性樹脂) ブチラール樹脂積水化学製BM−S100部をトルエン
191.2部、シクロヘキサノン71.4分と共に51
の4つロフラスコに仕込み、加熱溶解し、80℃昇温後
TDIの2HEMAアダクト※を7.4部加え、さらに
オクチル酸スズ0.015部、ハイドロキノン0゜01
5部を加え、80℃でN2気流中NCO反応率が90%
以上となるまで反応せしめる。
反応終了後冷却し、メチルエチルケトンにて希釈する。
C)飽和ポリエステル樹脂アクリル変性体の合成(放射
線感応変性樹脂) 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンRV−200)
、100部をトルエン116部、メチルエチルケトン1
16部に加熱溶解し、80℃昇温後、TDIの2HEM
Aアダクト※を3.55部加え、さらにオクチル酸スズ
0゜007部、ハイドロキノン0 、007 部ヲ加え
、80℃でN2気流中NCO反応率が90%以上となる
まで反応せしめる。
d)oエポキシ樹脂アクリル変性体の合成(放射線感応
変性樹脂) xホ、i−シ樹脂(シェル化学製エピコート1007)
400部をトルエン50部、メチルエチルケトン50部
に加熱溶解後、N、N−ジメチルベンジルアミンo、o
os部、ハイドロキノン0.003部を添加し80℃と
し、アクリル酸69部を滴下し、80℃で酸価5以下と
なるまで反応せしめる。
0フ工ノキシ樹脂アクリル変性体の合成(放射線感応変
性樹脂) OH基を有するフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社製
 分子1jt30000)600部、メチルエチルケト
ン1800部を31の4つ11フラスコに仕込み、加熱
溶解し、80°CyI温後、トリレンジイソシアネート
の2ヒドロキシエチルメタクリレートアダクトを6.0
部加え、さらにオクチル酸スズ0.012部、ハイドロ
キノン0.012部を加え、80℃でN2気流中、NG
O反応率が90%となるまで反応せしめる。
このフェノキシ変性体の分子量は、35000.1分子
当りの二重結合は1個である。
e)ウレタンエラストマーアクリル変性体の合成(放射
線硬化性エラストマー) 末端インシアネートのジフェニルメタンジイソシアネ−
1(MDI)系ウレタンプレポリマー([−1本ポリウ
レタン製ニッポラン3119)250部、2HEMA3
2.5部、ハイドロキノン0.07部、オクチル酸スズ
0.009部を反応缶にいれ、80℃に加熱溶解後、T
DI43.5部を反応缶内の温度が80〜90 ’Cと
なるように冷却しながら滴下し、滴下終了後、80℃で
反応率95%以」二となるまで反応せしめる。
f)ポリエーテル系末端ウレタン変性エラストマーアク
リル変性体(放射線硬化性エラストマー)の合成 1本ポリウレタン社製ポリエーテルPTG−500,2
50部、2HHMA32.5部、ハイドロキノン0.0
7部、オクチル酸スズ0゜009部を反応缶にいれ、8
0℃に加熱溶解後、TDI43.5部を反応缶内の温度
が80〜90℃となるように冷却しながら滴下し、滴下
終了後、80℃で反応率95%以上となるまで反応せし
める。
g)ポリブタジェンエラストマーアクリル変性体の合成
(放射線硬化性エラストマー)シンクレアペトロケミカ
ル社製低分子量末端水酸基ポリブタジェンポリBDリク
イットレジンR−15250部、2HHMA32.5部
、ハイドロキノン0.07部、オクチル酸スズ0.00
9部を反応缶にいれ、80℃に加熱溶解後、TDI43
.5部を反応缶内の温度が80〜90℃となるように冷
却しながら滴下し、滴下終了後、80℃で反応率95%
以上となるまで反応せしめる。
高分子には、放射線照射により崩壊するものと分子間に
架橋を起こすものが知られている。
分子間に架橋を起すものとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、
ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリビニルピロリドンゴム、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルンがある。 このような架橋型ポリマーであ
れば、上記のような変性を特に施さなくても、架橋反応
が起こるので、前記変性体の他に、これらの樹脂はその
まま使用可能である。
このような放射線硬化性樹脂を硬化するには、公知の種
々の方法に従えばよい。
なお、硬化に際して、紫外線を用いる場合、」二連した
ような、放射線硬化型化合物の中には、光重合増感剤が
加えられる。
この光重合増感剤としては、従来公知のものでよく、例
えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾイネチルエーテ
ル、α−メチルベンゾイン、α−クロルデオキシベンゾ
イン等のベンゾイン系、ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ビスジアルキルアミノベンゾフェノン等のケトン類
、アセドラキノン、フエナントラキノン等のキノン類、
ベンジルジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスル
フィト等のスルフィト類、等を挙げることができる。 
光重合増感剤は樹脂固形分に対し、0.1〜10重量%
の範囲が望ましい。
紫外線照射は1例えばキセノン放電管、水素放電管など
の紫外線電球等を用いればよい。
一方、電子線を用いる場合には、放射線特性としては、
加速電圧lOO〜750KV、好ましくは150〜30
0KVの放射線加速器を用い、吸収線績を0.5〜20
メガラツドになるように照射するのが好都合である。
特に照射線源としては、吸収線部−の制御、製造工程ラ
インへの導入、電離放射線の遮蔽等の見地から、放射線
加熱器により電子線を使用する方法および前述した紫外
線を使用する方法が有利である。
さらにまた、この方法によれば溶剤を使用しない無溶剤
型の樹脂であっても、短時間で硬化することができるの
で、このような樹脂を用いることができる。
このような放射線硬化性樹脂を用いることによって大径
のいわゆるジャンボロールで巻きしまりがなくなり、ジ
ャンボロール内外での電磁変換特性の差がなくなり特性
が向上する。 またオンラインで行えるので生産性が良
くなる。
磁性粒子/バインダーは、組品比でl/1〜9/1.特
にl 、571〜6/1であることが好ましい。
このような割合とするのは1/1未満では飽和磁束密度
が低くなり、9/1をこえると分散不良により表面粗度
が悪くなり、また塗膜ももろくなり好ましくなくなるか
らである。
本発明では必要に応じ、非反応性溶剤が使用される。 
溶剤としては特に制限はないが、バインダーの溶解性お
よび相溶性等を考慮して適宜選択される。
例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル
、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メタノール
、エタノール、インプロパツール、ブタノール等のアル
コール類、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳
香族炭化水素類、イソプロピルエーテル、エチルエーテ
ル、ジオキサン等のエーテル類、テトラヒドロフラン、
フルフラール等のフラン類等を単一溶剤またはこれらの
混合溶剤として用いられる。
これらの溶剤はバインダーに対して10〜10000重
量%、特に100〜5000重量%の割合で用いる。
磁性層には無機顔料が含まれていてもよい。
無機顔料としては、無機充填剤として S i02 、TiO2、Al2O2、Cr203 、
 S iC,Cab、 CaCO3、酸化亜鉛、ゲーサ
イト、γ−Fe203.タルク、カオリン、CaSO4
,窒化硼素、フッ化黒鉛、二硫化モリブデン、ZnS等
がある。
またこの他、次のような微粒子顔料(エアロジルタイプ
、コロイダルタイプ):5i02、A1203 、T 
i 02 、Z r02、Cr203 、Y203 、
CeO2、Fe304 、Fe203 、ZrS i0
4 、Sb205.5n02等も用いられる。 これら
微粒子顔料は、例えば5I02の場合。
■無水硅酸の超微粒子コロイド溶液(スノーテックス、
水系、メタノールシリカゾル等、1産化学)、■精製四
塩化ケイ素の燃焼によって製造される超微粒子状無水シ
リカ(標準品100人)(アエロジル、日本アエロジル
株式会社)などが挙げられる。 また、電解法や、前記
■の超微粒子コロイド溶液および■と同様の気相法で製
造される超微粒子状の酸化アルミニウム、並びに酸化チ
タンおよび前述の微粒子顔料が使用され得る。 この様
な無機顔料の使用量は、磁性粒子100 ij Iii
部に対17て1〜30重に部が適当であり、これらがあ
まり多くなると、塗膜がもろくなり、かえってドロップ
アウトが多くなるという欠点がある。
また、無機顔料の径については0.7gts以下、さら
には0.05g+s以下が好ましい。
なお本発明では、カーボンブラック、グラフアイ]・、
グラファイト化カーボン等の導電剤ないし帯電防1L剤
の使用は全く必要ないか、あるいは少量の使用でよい。
磁性層には分散剤が含まれていてもよい。
分散剤として有機チタンカップリング剤、シランカップ
リング剤や界面活性剤が、帯電防11−剤として大豆油
、精製レシチン、サポニンなどの天然界面活性剤;アル
キレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系な
どの7ニオン界面活性剤:高級アルキルアミン類、第4
級アンモニウム塩類、ピリジンその他の複素環類、ホス
ホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン界面活性
剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、
燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;
アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの
硫酸または燐酸エステル等の両性活性剤などが使用され
る。
磁性層には潤滑剤が含まれていてもよい。
潤滑剤としては、従来この種の磁気記録媒体に用いられ
る潤滑剤として、シリコンオイル、フッ素オイル、脂肪
酸、脂肪酸エステル、パラフィン、流動パラフィン、界
面活性剤等を用いることができるが、脂肪酸および/ま
たは脂肪酸エステルを用いるのが好ましい。
脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸
、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン
酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リルン酩
、ステアロール酸等の炭素数12以−Lの脂肪酸(RC
OOHlRは炭素数11以りのアルキル基)であり、脂
肪酸エステルとしては、炭素数12〜16個の一塩基性
脂肪酸と炭素数3〜12個の一価の7ルコールからなる
脂肪酸エステル類、炭素数17個以−ヒのノルマルない
しイソ−塩基性脂肪酸と脂肪酸の炭素数と合計して炭素
数が21〜23個よりなる一価のアルコールとからなる
脂肪酸エステル等が使用され、また前記脂肪酸のアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属からなる金属石鹸、レシ
チン等が使用される。
シリコーンとしては、脂肪酸変性よりなるもの、一部フ
ッ素変性されているものが使用される。 アルコールと
しては高級アルコールよりなるもの、フッ素としては電
解置換、テロメリゼーション、オリゴメリゼーション等
によって得られる。ものが使用される。
潤滑剤の中では、放射線硬化型のものも使用して好都合
である。 これらは裏面への裏型転写を抑えるため、ド
ロップアウトの防1に、ロール状に巻かれたときの内外
径の個所よる出力差の減少の他、オンラインI−での製
造が可能である等の利点を持つ。
放射線硬化型部滑剤としては、滑性を示す分子鎖とアク
リル系二重結合とを分子中に有する化合物、例えばアク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル酢酸エ
ステル、アクリル酸アミド系化合物、ビニルアルコール
エステル、メチルビニルアルコールエステル、アリルア
ルコールエステル、グリセライド等があり、これらの潤
滑剤を構造式で表すと、 CH2=CH−CH2C00R1 CH2=CHC0NHCH2GOOR1RCOOCH=
CH2、 RCOOCH2−CH=CH2等で、ここでRは直鎖ま
たは分枝状の飽和もしくは不飽和炭化水素基で、炭素数
は7以ト、好ましくは12以]−23以下であり、これ
らはフッ素置換体とすることもできる。
フッ素置換体としては、 Cn F 2n+1  、  Cn F 2n+l(C
H2) B−(ただし、m=1〜5)、 CnFnCH2CH2NHCH2CH2−1cnp2□
−1゜べ=ト0叫2°七− 等がある。
これら放射線硬化型潤滑剤の好ましい具体例としては、
ステアリン酸メタクリレート(アクリレート)、ステア
リルアルコールのメタクリレート(アクリレート)、グ
リセリンのメタクリレート(アクリレート)、グリコー
ルのメタクリレート(アクリレート)、シリコーンのメ
タクリレート(アクリレート)等が挙げられる。
分散剤および潤滑剤はバインダーに対して0.1〜20
重量部含ませるのがよい。
これら潤滑剤は、分散時に塗布膜中に添加してもよく、
あるいは塗膜表面にオーバーコートしてもよい。  さ
らには、これらを併用してもよい。
その他に必要に応じて各種帯電防1■−剤、潤滑剤、分
散剤等を用途に合わせて使用することが有効である。
なお、磁性粒子とバインダーとを含む磁性層の厚さは、
0.1〜10pm程度とする。
支持体としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート等のセルロース誘導体、ポリイ
ミド、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリエチレン
ナフタレート、芳香族アラミド、芳香族ポリエステル等
が使用されるが、これらに限定されるものではない。
これらの中では、特にポリエステル、ポリアミド、ポリ
イミド等を用いることがIITましい。
また、必要に応じてアンダーコート層、バックコート層
およびオーバーコート層を設けてもよい。 また、必要
に応じ磁性層を基体の両面に設けてもよい。
なお、バックコートを設けるときには、バインダー、顔
料および潤滑剤からなる組成とするのがよい。 また、
アンダーコート層等は2層以上の積層構造としてもよい
本発明の磁気記録媒体を製造するには常法に従って行え
ばよい。 すなわち、磁性粒子をバインダー、有機溶剤
等とともに混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗
料を必要に応じ下地層を設けたり下地処理を施したポリ
エステルフィルムなどの基体1−にグラビアコート、リ
バースロールコート、エアーナイフコート、エアードク
ターコート、ブレードコートキスコート、スプレーコー
トなどの手法を用いて塗布し、必要に応じて水平方向や
垂直方向の磁場等による配向処理を行って乾燥し、好ま
しくは常法tと従い放射線等により硬化すればよい。
そして必要に応じてバックコートおよびオーバーコート
を設ければよい。
■ 発明の具体的作用効果 本発明によれば、磁性粒子として少なくとも表面が炭化
鉄である粒子を5〜90重亀%含有している。
この場合、炭化鉄粒子は導電性を有するため磁気記録媒
体、例えばテープ表面での帯電を防止することができ、
テープ表面に異物が431着して、ドロップアウトを生
じたり、放電ノイズが生じたりすることを防いで、テー
プ性能を向上させる。
そして、炭化鉄粒子は磁性を有するので、カーボンブラ
ック添加のうぢに磁化を減少ごせず良好な出力とS/N
とをq−える。
また、炭化鉄粒子は、化学的に安定であるので、耐酸化
性をもち、温度、湿度等の外部環境による磁束密度の低
下や、磁性層のサビの発生による特性の劣化を防ぐこと
ができる。
一方、硬度が高いという性質を利用して、磁気記録走行
中に磁気ヘッドを逐次研磨することができるので、焼き
伺きを防止することかでき、かつ面荒れも防11二する
ことができ、出力等の経時的低下を防ぐことができる。
そして、このような効果は、炭化鉄量が5重礒%程度未
満および90重量%より大では実現しない。
■ 発明の具体的実施例 以下、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に
説明する。
実施例1 下記の通りの重量比で磁性塗料を調製した。
磁性粒子          120重量部α−A文2
03        5重品部(0,5pLm粉状) 溶剤(MEK/)ルエン:   100重縫部上記組成
物をボールミル中にて3時間混合し、磁性粒子をよく湿
潤させた。
次に、下記に示すバインダー1を磁性粒子混合物の入っ
たボールミル中に投入し、再び42時間混合分散させた
バインダーl 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(
マレイン酸含有率:1% MW40.000)8重量部(固型分換算)、アクリル
ニ重結合導入111化ビニル−酢酸ビニル共重合体(マ
レイン酸含有率:1% MW20.000)10重量部(固型分換算)、 アクリル二重結合導入ポリエーテルウレタンエラストマ
ー(MW40.000)9重量部(固型分換算)、 ペンタエリスリトールトリアクリレート3重量部、 溶剤(MEK/トルエン、50150)200重量部、 ステアリン酸4重量部、 および ステアリン酸ブチル2重量部 を混合溶解させた。
このようにして得られた磁性塗料をポリエステルフィル
ムI−にグラビアコートを行い、配向処理を行った後、
遠赤外線ランプまたは熱風により溶剤を乾燥させ表面平
滑化処理をした。
その後、ESI社製エレクトロンカーテンタイプ電子線
加速装置を使用して加速電圧150KeV、電極電流2
0mA、全照射皐5M r a dの条件ドでN2雰囲
気下にて電r−線を開用し、塗膜を硬化させた。 硬化
後の塗膜(磁性層)のffさは2gtaであった。 な
お、この膜厚の測定は電子マイクロメーターで行った。
なお、上記磁性粒子は下記表1に示されるように、少な
くとも表面がFenCである粉末(以下FenC粉末と
する)、あるいはこれとCO被着酸化鉄粉末(以下 Co−γFe2O3粉末とする)との混合割合(重量部
)を変えた混合物である。
表       1 No、       粉    末       粉 
   末l(比較)  100       02(比
較)  95      5 ここで、金1状Fe nC粉末は、31状α−Fe00
Hを電気炉にて、COとH2の混合ガス(混合比率3ニ
ア)雰囲気中で、350℃、5時間加熱して得られたも
のである。
111られたものはX線回析によりFe5CとFeの混
晶であることが確認された。 このものは、保磁力Hc
=900〜9100e、飽和磁化σ3=82emu/g
の粉末である。
Co−yFe203粉末は、7−Fe2O3粒子の表面
から数10人以内のごく薄い層にCo2+を拡散させた
ものである。 このものは保磁力Hc=750 0eの
粉末である。
これを鏡面什−1−げの後、ビデオテープ寸法の磁気テ
ープを作製した。
さらに比較のため、−1−記における磁性塗料中、磁性
粒子を表2のように変更した以外は上記と同一にしてビ
デオテープを作成した。
表         2 No、   粉    末     粉  末    
   粉  末6(比較)   −100− 7(比較)   −−100 なお、−1−記鉗状Fe粉末は、釘状α−FeOOHを
水素還元して得られたもので、平均粒子長0.27t+
i、軸比8、保磁力)1c=9000e、飽和磁化c 
s = 155 eIlu/gの粉末である。
また、磁性粒子N006.7においては、磁性粒子12
0重量部に対し、平均粒径20mpのカーボンブラック
を30重置部添加した。
このようにして作製したビデオテープについて下記の特
性を測定した。
l)磁気特性 保磁力He、最大飽和磁化Ms、角形比Br/ B m
は振動試料磁束計で測定した。
2)RF出力 センダスi・ヘッド(ギャップ:0.28ILm、巻線
:20ターン、]・ラックIll : 26pm)を搭
載したVTRデツキを使用し、ヘッドテー−プ相対速度
3.75m/秒にて、5MHzの出力を測定した。
3)クロマ出力 2)と同様のヘッドを用い、ヘッドテープ相対速度:3
.75m/秒にて0.75MHzのクロマ出力を測定し
た。
4)ヘッド摩耗量 2)と同様のヘッドを使用したソニー■製CCDV8デ
ツキで100時間実験室内で磁気テープを走行させた後
のヘッド摩耗量を測定した。
5)電気抵抗(Ω/cI62) サンプル巾100m+i、長さ100m腸の大きさに切
断し、超絶縁抵抗器により、主電極外径50mm、ガー
ド電極外径80mm、内径70rsmの測定部に、温度
20±2℃、相対湿度65±5%の大気中で直1& 5
00 Vの印加電圧により測定した。
6)ドロップアウト増加率 100パス後の1分間あたりのドロップアウト個数と2
00パス後の1分間あたりのドロップアウト個数を測定
し、その増加比率を算出した。
7)耐酸化性 磁気テープを湿度98%、温度60℃に711間保持し
た後磁気測定を行い、最初の状態から残留磁束密度Br
の減少率ΔBrで示した。
8)ヘッド焼き+jさ ヘッド焼きイ・jきは、アモルファス磁気ヘッドを使用
したVHSデツキで20時間実験室内で磁気テープを走
行(相対速度5 、8 m/sec )させた後、顕微
鏡により観察した。 そし評価は次の通りである。
ヘッド焼き旧き    O変色部分無し△ 一部変色 × 全面変色 この結果を表3に示す。
すなわち、本発明のサンプルはΔBrが3%未満で、き
わめて良好な耐醇化性を示す。 また、RF出力100
gVp−P以上、クロマ出力400.Vp−p以上を示
し、実用1−良好な出力を示す。 そして、ヘッド焼イ
・1きもない。
さらにはヘッド摩耗星も少ない。 そして、電気抵抗は
1xlO10Ω/Cff12以下であり、多数使用によ
るドロップアウト増加もきわめて少ない。
これに対し比較用のサンプルでは、いずれかの特性にお
いて、実用レベルを満足しないものである。
実施例2 実施例1において、下記バインダー2を用いた磁性塗料
を用い、これを塗布し、乾燥条件は80℃、48時間と
したものを用いた。 この場合、磁性層厚は27zmで
あった。
バインダー2 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(
ユニオンカーバイド社製UCARMAG  5 2 8
) 15重縫部(固型分換算)、 ウレタン([1本ポリウレタン社製ニッポラン3022
)     15重品部(固型分換算)、溶剤(MEK
/シクロヘキサノン; 70/30)         200重量部、高級脂
肪酸変性シリコーンオイル3重量部、および ミリスチン酸ブチル3重量部 を混合溶解させた。
ただし、分散後、磁性塗料中にインシアネート化合物(
日本ポリウレタン社製コロネートL)を5重量部(固型
分換算)を加えた。
この結果は上記と同等であった。
これらの結果より本発明の効果は明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に、磁性粒子とバインダーとを含む記録
    層を有する磁気記録媒体において、磁性粒子が、少なく
    とも表面が炭化鉄である粒子と酸化物系粒子とを含み、
    磁性粒子中の炭化鉄含有量が5〜90重量%であること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)少なくとも表面が炭化鉄である粒子の炭化鉄がF
    enC(nは2以上)の組成をもつ特許請求の範囲第1
    項に記載の磁気記録媒体。
JP60225673A 1985-10-09 1985-10-09 磁気記録媒体 Pending JPS6285403A (ja)

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