JP2023539305A - 小型電子システム用の小型化した電気コネクタ - Google Patents

Abstract

本開示は、電気コネクタを提供する。電気コネクタは、絶縁筐体、および絶縁筐体中に配設される複数の端子を備える。絶縁筐体は、上面、上面の反対側の底面、上面と底面の間に延在する複数の側面を備える。側面のうちの少なくとも2つの隣接する側面間の隅部分は、面取りした面として形成される。そのような構成によって、電気コネクタの寸法を減らし、電子システム上の構成要素のより小型化した配置を可能にし、電子システムの寸法を減らすことを可能にして、その結果、電気コネクタおよび電子システムを含む組立体全体を、より低い費用で製造することができ、より小型でより軽量にすることができる。

Description

［関連出願］
本出願は、2020年8月31日に出願された中国特許出願第202021855660.5号への優先権および利益を主張する。この出願の内容全体は、その全体で参照によって本明細書に組み込まれる。

本出願は電気コネクタに関し、詳細には、印刷回路基板(PCB)などといった電子システム間の電気接続を実現するための電気コネクタに関する。

電気コネクタを使用して、異なる電子システムを互いに電気的に接続することができる。1つの典型的な電気コネクタは、マザーボードなどの第1の電子システム上に取り付けることができるカードエッジコネクタであり、そのため、カードエッジコネクタの端子の末尾部分は、たとえば半田付けによって第1の電子システムの導電部分に電気的に接続することができる。カードエッジコネクタは、ドータカードなどの第2の電子システムのPCBの端部上または端部近くの導電部分と直接相互作用するためのメス型コネクタとしても機能することができ、それによって、第2の電子システムの導電部分は、カードエッジコネクタの対応する端子の接触部分と接触する。この場合、PCB自体は、別個のオス型コネクタの必要なしに、カードエッジコネクタと相互作用するためのオス型コネクタとして機能する。このようにして、第2の電子システムの導電部分は、カードエッジコネクタの端子を介して、第1の電子システムの対応する導電部分に電気的に接続し、それによって、第1の電子システムと第2の電子システム間で電気的な接続を達成することができる。このことによって、全体システムを単一の構成要素として製造するのではなく、むしろ、特定の目的で個別のPCBを製造し、次いで、所望のシステムを形成するためにカードエッジコネクタを使用して個別のPCBを互いに電気的に接続することが可能になる。

本開示の態様は、小型電子システム用の小型化した電気コネクタに関する。

いくつかの実施形態は、電気コネクタに関する。電気コネクタは、絶縁筐体、および絶縁筐体中に配設される複数の端子を含むことができる。絶縁筐体は、ソケットを備える上面、上面の反対側の底面、上面と底面の間に延在する複数の側面を含むことができ、複数の側面は、互いに垂直に延在する第1および第2の側面を含む。複数の端子の各々が接触部分および末尾部分を含むことができ、接触部分は絶縁筐体のソケットを通してアクセス可能であり、末尾部分は絶縁筐体の底面から突き出る。絶縁筐体は、第1の側面のうちの1つと第2の側面のうちの1つを接続する面取りした面を備える。

いくつかの実施形態では、絶縁筐体は、底面に近い絶縁筐体の1つの端部で外向きに突き出るプラットフォームを含むことができる。

いくつかの実施形態では、プラットフォームは、面取りした面を備える隅部分を含むことができる。

いくつかの実施形態では、面取りした面が第1の面取りした面であってよい。プラットフォームが台形形状を有するように、プラットフォームが第2の面取りした面を含むことができる。

いくつかの実施形態では、複数の端子を、絶縁筐体の中で、相互に対向し離間される2つの端子列に配置することができ、各端子列中の端子がその中で位置合わせされる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、複数の端子を互いに対して定位置に保持するための、少なくとも1つの保持メカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保持メカニズムを、複数の端子の周りでオーバーモールドすることができる。

いくつかの実施形態では、絶縁筐体が少なくとも1つの保持メカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保持メカニズムが絶縁筐体とは別個に形成され、絶縁筐体の中に取外し可能に取り付けることができる。

いくつかの実施形態では、保持メカニズムが、連結メカニズムを有する2つの半体を含むことができる。各半体は、複数の端子のうちのいくつかによって形成される端子列を保持することができる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、電気コネクタが電子システムに取り付けられるとき、電子システム上の電気コネクタの適正な位置決めを確実にするための位置決めメカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、電子システムに電気コネクタを固定するための固定メカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、垂直コネクタまたは直角コネクタであってよい。

いくつかの実施形態では、電子システムは、印刷回路基板であってよい。

いくつかの実施形態では、第1の側面のうちの1つは、第1の面の中に延在することができる。第2の側面のうちの1つは、第2の面の中に延在することができる。第1の面と第2の面は、線に沿って互いに交差してよい。面取りした面は、0.36mm以上の距離だけ線から離間してよい。

いくつかの実施形態では、プラットフォームは、タブを受け入れるためのスロットを含むことができる。

いくつかの実施形態は、電子システムに関する。電子システムは、印刷回路基板および電気コネクタを含むことができる。電気コネクタは、絶縁筐体、および絶縁筐体中に配設される複数の端子を含むことができる。絶縁筐体は、ソケット、印刷回路基板に向けて取り付けられる底面、底面に垂直に延在する複数の側面を含むことができ、複数の側面は、互いに垂直に延在する第1および第2の側面を含む。複数の端子の各々が接触部分および末尾部分を含むことができ、接触部分は絶縁筐体のソケットを通してアクセス可能であり、末尾部分は絶縁筐体の底面から突き出る。印刷回路基板は、第1の端部および第2の端部を含み、曲がった隅が、第1の端部と第2の端部を接合することができる。電気コネクタは、第1の側面が第1の端部に隣接して平行であり、第2の側面が第2の端部に隣接して平行である状態で、印刷回路基板に取り付けることができる。絶縁筐体は、第1の側面と第2の側面を接続する角度がある面を含むことができる。角度がある面は、曲がった隅に隣接して取り付けることができる。

いくつかの実施形態では、絶縁筐体は、ソケットを含むソケット部分、および、底面に平行な方向にソケット部分から延在する少なくとも1つのプラットフォームを含むことができる。角度がある面は、少なくとも1つのプラットフォームのうちの1つのプラットフォームの面を含むことができる。

いくつかの実施形態では、プラットフォームは、第1のプラットフォームであってよい。少なくとも1つのプラットフォームは、第1のプラットフォームの反対の方向に、ソケット部分から延在する第2のプラットフォームを含むことができる。角度がある面は、第1の角度がある面であってよい。第2のプラットフォームが第2の角度がある面を含むことができる。

いくつかの実施形態では、電子システムは、第1のプラットフォームおよび第2のプラットフォームを通って延在し、電気コネクタを印刷回路基板に係合する複数の固定タブを含むことができる。

いくつかの実施形態は、電気コネクタに関する。電気部は、上面、上面の反対側の底面、上面と底面の間に延在する複数の側面を備える絶縁筐体を含むことができ、複数の端子が絶縁筐体中に配設され、複数の端子の各々が接触部分および末尾部分を備え、接触部分は絶縁筐体中のソケットを通してアクセス可能であり、末尾部分は底面から突き出て電子システムに取り付けられるように構成される。側面のうちの少なくとも2つの隣接する側面間の隅部分は、面取りした面として形成される。

いくつかの実施形態では、底面に近い絶縁筐体の少なくとも1つの端の部分が外向きに突き出て、プラットフォームを形成してよい。

いくつかの実施形態では、面取りした面を、プラットフォームの隅部分に形成することができる。

いくつかの実施形態では、プラットフォームが台形形状を有するように、プラットフォームの2つの隅部分の各々を面取りした面として形成することができる。

いくつかの実施形態では、複数の端子を、絶縁筐体の中で、相互に対向し離間される2つの端子列に配置することができ、各端子列中の端子がその中で位置合わせされる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、複数の端子を互いに対して定位置に保持するための、少なくとも1つの保持メカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保持メカニズムを、複数の端子の周りでオーバーモールドすることができる。

いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保持メカニズムを、絶縁筐体によって実現することができる。

いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保持メカニズムが絶縁筐体とは別個に形成され、絶縁筐体の中に取外し可能に取り付けることができる。

いくつかの実施形態では、保持メカニズムが連結メカニズムを有する2つの半体を含むことができ、各半体は、複数の端子のうちのいくつかによって形成される端子列を保持する。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、電気コネクタが電子システムに取り付けられるとき、電子システム上の電気コネクタの適正な位置決めを確実にするために絶縁筐体上に設けられる位置決めメカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、電子システムに電気コネクタを固定するために絶縁筐体上に設けられる固定メカニズムを含むことができる。

いくつかの実施形態では、電気コネクタは、垂直コネクタまたは直角コネクタであってよい。

いくつかの実施形態では、電子システムは、印刷回路基板であってよい。

いくつかの実施形態では、隅部分が面取りした面として形成されない場合と比較して、面取りした面として形成される隅部分によって、少なくとも0.36mmだけ、隅部分を内向きに下げるのを可能にすることができる。

これらの技法は、単独で、または任意の好適な組合せで使用することができる。上記の概要は、説明のために提供され、限定することは意図していない。

本開示の上記の態様および他の態様は、添付図面と併せて読めば、以下でより完全に理解して了解されることになろう。添付図面は、概略的なものに過ぎず、原寸に比例しないことに留意されたい。

いくつかの実施形態による垂直コネクタの上側斜視図である。 図1に示される垂直コネクタの下側斜視図である。 図1に示される垂直コネクタの分解図である。 図1に示される垂直コネクタの正面図である。 図1に示される垂直コネクタの上面図である。 図5A中の点線の円で囲まれた区域Aの拡大図である。 従来型の隅部分を有する垂直コネクタを取り付けた印刷回路基板の上面図である。 面取りした隅部分を有する図1の垂直コネクタを取り付けた印刷回路基板の上面図である。 図1に示された垂直コネクタの底面図である。 図1に示された垂直コネクタで使用することができる3つの端子の組の正面図である。 図7Aに示された3つの端子の組の右側面図である。 図7Aに示された3つの端子の組の底面図である。 図7Aに示された3つの端子の組の斜視図である。 図7Aに示された3つの端子の9個の組および追加の接地端子を備える端子列の正面図である。 図8Aに示された端子列の底面図である。 図8Aに示された端子列の斜視図である。

本明細書に開示されるのは、小型化した電気コネクタである。電気コネクタは、絶縁筐体、および絶縁筐体中に配設される複数の端子を含むことができる。絶縁筐体は、上面、上面の反対側の底面、上面と底面の間に延在する複数の側面を含むことができる。複数の端子の各々が、接触部分および末尾部分を含むことができる。接触部分は絶縁筐体中のソケットを通してアクセス可能であり、末尾部分は、底面から突き出て、電子システムに取り付けることが可能であってよい。側面のうちの少なくとも2つの隣接する側面間の隅部分は、面取りした面として形成することができる。

そのような構成によって、電気コネクタの寸法を減らすことができる。たとえば、電気コネクタがPCBなどといった電子システムに取り付けられるとき、電気コネクタは、より小さい空間を占有して電子システム上の他の構成要素により近く配設し、電子システム上の構成要素のより小型化した配置を可能にすることができる。代替または追加として、電気コネクタは、電子システムの端部により近く配設することができ、そのため、電子システム上に空間の利用を最適化することができる。これらは、電子システムの寸法を減らすことがやはり可能であり、そのため、電気コネクタおよび電子システムを含む組立体全体を、より低い費用で製造することができ、より小型でより軽量にすることができる。

本開示の電気コネクタは、限定しないが、垂直コネクタおよび直角コネクタを含む様々なタイプのカードエッジコネクタであってよい。本開示の好ましい実施形態は、いくつかの例とともに下で詳細に記載される。これらの実施形態は、本開示に何らかの制限を行うことを意味していないことが当業者には理解されたい。

本開示の好ましい実施形態による垂直コネクタ100は、図1から図8Cとともに下で記載される。図1から図6に示されるように、垂直コネクタ100は、筐体101を含むことができる。筐体101は、部分的または全体的に、絶縁材料で形成することができる。筐体101を形成するのに好適な絶縁材料の例としては、限定しないが、プラスチック、ナイロン、液晶高分子(LCP)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、高温ナイロンまたはポリフェニレン酸化物(PPO)またはポリプロピレン(PP)が挙げられる。筐体101は、ほぼ棒形状の本体を有することができ、上面103、上面103の反対側の底面105、上面103と底面105の間に延在する複数の側面を含むことができる。いくつかの例では、筐体101は、4つの側面、すなわち、より広い前側面107および後側面109、ならびにより狭い左側面111および右側面113を含むことができる。

垂直コネクタ100は、筐体101の中に収容される複数の端子200をさらに含むことができる。複数の端子200の各々は、導電性材料から形成することができる。端子200を形成するのに好適な導電性材料は、銅などの金属、または金属合金であってよい。3つの端子200の組は、第1の電子デバイス(たとえば、マザーボード)と第2の電子デバイス(たとえば、ドータボード)の間で差動信号を送信するために構成することができる。

図7A～図7Dを参照すると、図7A～図7Dは、垂直コネクタ100中で使用することができる3つの端子200の組、すなわち、接地端子210、第1の信号端子220、および第2の信号端子230を詳細に図示する。図7Aは、3つの端子200の組の正面図である。図7Bは、図7Aに示された3つの端子200の組の右側面図であるが、3つの端子の全部が、その右側から見たときに同じ外形を有するので、第2の信号端子230だけが見ることができる。図7Cは、図7Aに示された3つの端子200の組の底面図である。図7Dは、図7Aに示された3つの端子200の組の斜視図である。

第1の信号端子220と第2の信号端子230は、差動信号対を構成することができる。接地端子210、第1の信号端子220、および第2の信号端子230の各々は、先端部分201、接触部分203、本体部分205、および末尾部分207を含む。末尾部分207は、第1のPCB(たとえば、マザーボード)に接続するために構成することができる。接触部分203は、別の電子システム(たとえば、別のPCB)の導電部分と電気的接触を確立するように構成することができる。

いくつかの例では、第1の信号端子220の先端部分201の遠位端と第2の信号端子230の先端部分201の遠位端の間の距離D1は、第1の信号端子220の先端部分201の遠位端と接地端子210の先端部分201の間の距離D2と等しい。いくつかの例では、第1の信号端子220の接触部分203と第2の信号端子230の接触部分203の間の距離D3は、第1の信号端子220の接触部分203と接地端子210の接触部分203の間の距離D4と等しい。いくつかの例では、距離D3およびD4は、それぞれ距離D1およびD2より短い。非限定の例として、D1およびD2が0.6mmに等しくてよく、D3およびD4が0.38mmに等しくてよい。垂直コネクタ100は、D1に等しい端子ピッチを有する。こうして、D1が0.6mmに等しい例では、垂直コネクタ100は、0.6mmカードエッジコネクタと呼ぶことができる。

3つの端子200の複数の組を端子列に配置し、各端子列中の端子をその中で位置合わせすることができる。図8Aは、いくつかの実施形態による、3つの端子の9個の組および追加の接地端子240によって形成される端子列300の正面図である。図8Bは、図8Aに示された端子列300の底面図である。図8Cは、図8Aに示された端子列300の斜視図である。3つの端子200の組は、端子列300中の各端子の先端部分が、各隣接端子の先端部分から同じ距離であるように配置される。たとえば、3つの端子200の組中の端子の先端部分のピッチが0.6mmである場合、直接隣接する3つの端子200の組からの端子の先端部分間のピッチは、やはり0.6mmである。複数の端子200が他の好適な形状であってよいことを理解されたい。

図5Aおよび図6に示されるように、端子200が筐体101の中に受け入れられると、端子200は、相互に対向し離間される2つの端子列に配置され、各端子列中の端子はその中で位置合わせされる。2つの端子列は、端子200が互いからオフセットされる、または互いと位置合わせされる様式で離間することができる。第2のPCB(たとえば、ドータボード)の導電部分は、第2のPCBの導電部分が対応する端子200の接触部分203と接触して配設されるように、2つの端子列間に挿入することができる。

いくつかの実施形態では、垂直コネクタ100は、複数の端子200を互いに対して定位置に保持するための、少なくとも1つの保持メカニズムを含むことができる。保持メカニズムは、部分的または全体的に、絶縁材料で形成することができる。保持メカニズムを形成するのに好適な絶縁材料の例としては、限定しないが、プラスチック、ナイロン、液晶高分子(LCP)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、高温ナイロンまたはポリフェニレン酸化物(PPO)またはポリプロピレン(PP)が挙げられる。

少なくとも1つの保持メカニズムを、複数の端子200の周りでオーバーモールドすることができる。いくつかの例では、少なくとも1つの保持メカニズムが筐体101とは別個に形成され、次いで筐体101の中に取外し可能に取り付けることができる。図2、図3、図5A、および図6に戻って参照すると、2つの保持メカニズム、すなわち、第1の保持メカニズム115および第2の保持メカニズム117が図に示される。いくつかの例では、第1の保持メカニズム115および第2の保持メカニズム117の各々は、2つの端子列中の端子が相互に対向し離間された状態を保持するように、ある数の端子200の周りでオーバーモールドすることができる。

次いで、第1の保持メカニズム115および第2の保持メカニズム117は、筐体101の中に固定され、それによって、端子列を筐体101の中に保持することができる。いくつかの例では、第1の保持メカニズム115および第2の保持メカニズム117は、保持メカニズムを筐体101の中に固定するように、筐体101の対応するメカニズムと協調するためのスナップフィットメカニズムを備えることができる。いくつかの例では、図2、図3、図5A、および図6に示されるように、第1の保持メカニズム115および第2の保持メカニズム117のうちの少なくとも1つは、2部分保持メカニズムであってよく、これは、連結メカニズムを有する2つの半体を含むことができ、各半体は、複数の端子200のうちのいくつかによって形成される端子列を保持する。各半体が端子列を保持し、2つの半体は、連結メカニズムによって互いに対して定位置に係止される。垂直コネクタ100が他の数および/または他の形式の保持メカニズムを有することができることを理解されたい。保持メカニズムは必須ではなく、単なるオプションであることを理解されたい。いくつかの実施形態では、筐体101は、別個の保持メカニズムの必要なしに、端子200のすぐ周りでオーバーモールドすることができる。すなわち、筐体101自体が保持メカニズムを形成する。

図2、図3、図5A、および図6に示されるように、端子200が筐体101の中に保持されると、端子200の末尾部分207は、第1のPCB(たとえば、マザーボード)の対応する導電部分に接続するために、筐体101の底面105から突き出るように配置することができる。たとえば、末尾部分207の各々は、第1のPCBに接続されるように、本体部分205に対して反対の方向に曲げることができる。接続は、半田付けまたは他の好適な手段によって達成することができる。

垂直コネクタ100の筐体101の上面103は、複数の端子200の各々の接触部分203がそれを通してアクセス可能にするための少なくとも1つのソケットを含むことができる。たとえば、第2のPCB(たとえば、ドータボード)は、第2のPCBの導電部分(たとえば、導電性トレース)が対応する端子200の接触部分203と接触して配置されるように、少なくとも1つのソケットの中に挿入することができる。たとえば、第2のPCBの導電部分を、相互に対向し、対応する端子200の接触部分203と接触する2つの端子列間に受け入れることができる。このようにして、第2のPCBの導電部分は、端子200を介して、第1のPCBの対応する導電部分に電気的に接続し、それによって、第2のPCBと第1のPCBの間で電気的な接続を確立することができる。第1のPCBおよび第2のPCBは、PCIプロトコルなどといった標準化されたプロトコルを使用して、垂直コネクタ100を介して信号を送信することによって互いに通信することができる。2つのソケット、すなわち、第1のソケット119および第2のソケット121が図1および図5Aに示される。第2のソケット121は、第1のソケット119によって受け入れられる同じPCBの異なる部分または異なるPCBを受け入れることができる。いくつかの例では、第1のソケット119および第2のソケット121は、異なる数の端子へのアクセスを実現するように設計することができる。たとえば、第1のソケット119が68個の端子へのアクセスを実現することができ、第2のソケット121が56個の端子へのアクセスを実現することができる。一態様では、これによって、垂直コネクタが異なるサイズのPCBを受け入れることを可能にすることができる。別の態様では、これによって、意図したまたは意図していない組合せまたは操作上の誤りを防ぐための簡単操作設計を実現することができる。筐体101の上面103が、1つのソケットまたは2より多いソケットなどといった他の数のソケットを有してよいことを理解されたい。ソケットの数は、保持メカニズムのものと同じであってよく、または異なってよいことも理解されたい。たとえば、筐体101の上面103が2つのソケットを含むとき、垂直コネクタ100は、2つの保持メカニズムを含んで、複数の端子200の接触部分203を2つのソケットを通してアクセス可能にすることができる。

垂直コネクタ100は、垂直コネクタ100が第1のPCBに取り付けられるとき、第1のPCB上の垂直コネクタ100の適正な位置決めを確実にするため、筐体101上に設けられる位置決めメカニズムをさらに含むことができる。たとえば、位置決めメカニズムは、図2～図4および図6に示される2つの位置決め突起123を有する位置決め突起の形式であってよい。2つの位置決め突起123は、それぞれが、垂直コネクタ100の反対の端部に近い、筐体101の底面105上に設けられる。しかし、位置決め突起123は、底面105上の他の好適な場所に設けることができることを理解されたい。位置決め突起123は、垂直コネクタ100が意図してまたは意図せずに第1のPCBに間違った向きに取り付けられるのを防ぐための簡単操作設計を実現するように設計することもできる。たとえば、垂直コネクタ100が第1のPCBに取り付けられるとき、位置決め突起123は、第1のPCB中の対応する位置決めメカニズム(たとえば、凹みまたは開口)と協調して、第1のPCB上の垂直コネクタ100の適正な位置決めを確実にすることができる。垂直コネクタ100が他の数および/または形式の位置決めメカニズムを有することができることを理解されたい。

垂直コネクタ100は、垂直コネクタ100を第1のPCBに固定するための固定メカニズムをさらに含むことができる。たとえば、固定メカニズムは、図2～図4および図6に示される3つの固定タブ125を有する固定タブの形式であってよい。固定タブ125は、金属材料または非金属材料から形成することができる。固定タブ125を受け入れるため、受入れスロット127を垂直コネクタ100の筐体101の端部に形成することができる。固定タブ125の各々は、対応する受入れスロット127に受け入れられ、垂直コネクタ100の底面105から突き出ることができ、固定タブ125の突き出た部分は第1のPCBの対合部分によって受け入れられ、それによって、垂直コネクタ100を、第1のPCBに確実に固定することができる。いくつかの例では、コネクタ100の底面105から突き出る固定タブ125の部分が取付け穴を備えることができる。いくつかの例では、各固定タブは、T字型であってよい。垂直コネクタ100が他の数および/または他の形式の固定メカニズムを有することができることを理解されたい。

第1のPCB上の垂直コネクタ100によって占有される空間を最小化するために、筐体101の側面のうちの少なくとも2つの隣接する側面間の隅部分は、第1のPCB上の筐体101によって占有される空間を減らすように面取りした面133として形成することができる。いくつかの例では、筐体101の前側面107、後側面109、左側面111および右側面113のうちの少なくとも2つの隣接する側面間の隅部分が、面取りした面133として形成される。いくつかの例では、筐体101の隣接する側面間の隅部分のすべてが、面取りした面133として形成される。いくつかの例では、第1のPCBの端部に近い筐体101の隣接する側面間の隅部分は、各々が面取りした面133として形成される。

従来型の垂直コネクタでは、隣接する側面間の隅部分は、典型的には丸みをつけた部分または傾斜をつけた部分として形成される。従来型の垂直コネクタと比較すると、面取りした面として形成される垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分が、垂直コネクタ100の寸法を減らし、したがって、第1のPCB上で筐体101によって占有される空間を減らすことができる。そのため、垂直コネクタ100を第1のPCB上の他の構成要素により近く配設し、それによって、PCB上の構成要素のより小型化した配置を可能にすることができる。加えて、垂直コネクタ100は、第1のPCBの端部により近く配設することもでき、その結果、第1のPCB上の空間利用を最適化することができる。これらによって、PCBの寸法を減らすことが可能になり、その結果、垂直コネクタおよびPCBを含む組立体全体をより低い費用で製造することができ、より小型化してより軽量にすることができる。

図5Bは、垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分が面取りした面133として形成されない場合と、隅部分が面取りした面133として形成される場合の比較を図示しており、点線Bは、隅部分が面取りした面133として形成されない場合の垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分の一般的な外形を表す。垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分が面取りした面133として形成されない場合と比較すると、面取りした面133として形成される垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分によって、隅部分を距離Sだけ内向きに下げることが可能になる。ここで、距離Sは、垂直コネクタ100の隣接する側面が対応する面取りした面133に対して配置される平面の交差線からの垂直距離である。いくつかの小さいサイズの垂直コネクタ100(たとえば、上で記載したような0.6mmカードエッジコネクタ)では、隅部分が面取りした面133として形成されない場合と比較して、面取りした面133として形成される隣接する側面間の隅部分によって、隅部分を少なくとも0.36mmだけ内向きに下げることが可能になる。

図5Cおよび図5Dは、それぞれ、垂直コネクタ100の隅部分が面取りした面133として形成されない場合と、面取りした面133として形成される場合における、印刷回路基板400の端部401に対する垂直コネクタ100の配置を概略的に図示しており、図5Cは、垂直コネクタ100の隅部分が面取りした面133として形成されない場合の垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分の一般的な外形を概略的に図示する。いくつかの例では、印刷回路基板400は、曲がった端部を有することができる。図5Cおよび図5Dからわかるように、面取りした面133として形成される垂直コネクタ100の隣接する側面間の隅部分によって、隅部分を内向きに下げることが可能になり、その結果、隅部分が面取りした面133として形成されない場合と比較して、印刷回路基板400上に取り付けられたときに、垂直コネクタ100を印刷回路基板400の端部401により近く配設することができる。このことによって、印刷回路基板400上の空間利用を最適化することが可能になり、それによって、印刷回路基板400の寸法を減らすことが可能になり、これが次に、垂直コネクタ100および印刷回路基板400を含む組立体全体をより低い費用で製造すること、より小型でより軽量にすることができる。

いくつかの実施形態では、底面105に近接する筐体101の対向する端の部分は、プラットフォームを形成するために外向きに突き出ることができる。図1～図6に示されるように、底面105に近接する筐体101の左端および右端の部分は、それぞれ、第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131を形成するために外向きに突き出る。第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131は、垂直コネクタ100が第1のPCBに取り付けられるとき、垂直コネクタ100への追加の機械的支持を実現するように構成することができる。いくつかの例では、固定タブ125を受け入れるための受入れスロット127は、第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131の中に形成することができる。いくつかの例では、固定タブ125を受け入れるための受入れスロット127は、第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131を通して形成することができる。この場合、固定タブ125は、底面105に対向する第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131の側から受入れスロット127の中に固定し、次いで、底面105から部分的に突き出ることができる。筐体101がただ1つのプラットフォームを有することができることを理解されたい。

図1～図6に示されるように、面取りした面133は、それぞれ、第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131の隅部分に形成されて、第1のPCB上でプラットフォームによって占有される空間を減らし、それによって、第1のPCB上で筐体101によって占有される空間を減らすことができる。いくつかの例では、図4～図6に示されるように、面取りした面133を第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131の各々の2つの隅部分に形成することができ、その結果、第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131の各々が外向きに先細になり、第1のプラットフォーム129および第2のプラットフォーム131の各々がほぼ台形形状を有する結果となる。このようにして、垂直コネクタ100がより小さい空間を占有し、第1のPCB上の他の構成要素により近く配設されることを可能にし、それによって、PCB上の構成要素についてより小型化した配置を可能にすることができる。加えて、垂直コネクタ100は、第1のPCBの端部により近く配設することもでき、その結果、第1のPCB上の空間利用を最適化することができる。これらによって、PCBの寸法を減らすことが可能になり、その結果、垂直コネクタおよびPCBを含む組立体全体をより低い費用で製造することができ、より小型化してより軽量にすることができる。垂直コネクタ100の筐体101が1つのプラットフォームまたは2より多いプラットフォームを有することができることを理解されたい。

本開示は、垂直コネクタに関して上で詳細に記載されているが、本開示が直角コネクタにやはり適用可能であることを理解されたい。垂直コネクタ100とは異なり直角コネクタでは、ソケットは、絶縁筐体の上面ではなく、むしろ絶縁筐体の側面に形成され、直角コネクタの端子は、端子の接触部分がソケットを介してアクセス可能であるように構成される。たとえば、直角コネクタは、マザーボードにメザニンカードを接続するため使用することができる。いくつかの例では、直角コネクタが第1のPCB(マザーボードなど)に取り付けられるように構成することができ、そのため、直角コネクタの端子の末尾部分が第1のPCBの導電部分(たとえば、導電性トレース)に電気的に接続される。第2のPCB(メザニンカードなど)は、第2のPCBの導電部分が対応する端子の接触部分と接触して配設されるように、ソケットの中に挿入することができる。このようにして、第2のPCBの導電部分を、直角コネクタの端子を介して第1のPCBの対応する導電部分に電気的に接続し、それによって、第2のPCBと第1のPCBの間に電気的接続を確立することができる。第1のPCBおよび第2のPCBは、PCIプロトコルなどといった標準化されたプロトコルを使用して、直角コネクタを使用して信号を送信することによって互いに通信することができる。

「第1の」および「第2の」という用語は、1つの要素または構成要素を別の要素または構成要素から識別するためにだけ使用され、これらの要素および/または構成要素は本用語によって限定されるべきでないことも理解されたい。

本開示を、具体的な実施形態と組み合わせて詳細に記載してきた。明らかに、上の記載および添付図面に示される実施形態は、例示であって、本開示への制限にならないことを理解されたい。当業者には、本開示の精神から逸脱することなく、本開示の範囲に入る様々な変更形態または改変形態を作ることができる。

100 垂直コネクタ
101 筐体
103 上面
105 底面
107 前側面
109 後側面
111 左側面
113 右側面
115 第1の保持メカニズム
117 第2の保持メカニズム
119 第1のソケット
121 第2のソケット
123 位置決め突起
125 固定タブ
127 受入れスロット
129 第1のプラットフォーム
131 第2のプラットフォーム
133 面取りした面
200 端子
201 先端部分
203 接触部分
205 本体部分
207 末尾部分
210 接地端子
220 第1の信号端子
230 第2の信号端子
240 追加の接地端子
300 端子列
400 印刷回路基板
401 端部

Claims (20)

1. ソケットを備える上面、前記上面の反対側の底面、前記上面と前記底面との間に延在する複数の側面を備える絶縁筐体であって、前記複数の側面が、互いに垂直に延在する第1の側面および第2の側面を含む、絶縁筐体と、
   前記絶縁筐体中に配設される複数の端子であって、前記複数の端子の各々が接触部分および末尾部分を備え、前記接触部分が前記絶縁筐体の前記ソケットを通してアクセス可能であり、前記末尾部分が前記絶縁筐体の前記底面から突き出る、複数の端子と、
   を備え、
   前記絶縁筐体が、前記第1の側面のうちの1つと前記第2の側面のうちの1つとを接続する面取りした面を備える、電気コネクタ。
2. 前記絶縁筐体が、前記底面に近い前記絶縁筐体の1つの端部で外向きに突き出るプラットフォームを備える、請求項1に記載の電気コネクタ。
3. 前記プラットフォームが、前記面取りした面を備える隅部分を備える、請求項2に記載の電気コネクタ。
4. 前記面取りした面が第1の面取りした面であり、
   前記プラットフォームが台形形状を有するように、前記プラットフォームが第2の面取りした面を備える、請求項3に記載の電気コネクタ。
5. 前記複数の端子が、前記絶縁筐体の中で相互に対向し離間される2つの端子列に配置され、各端子列中の前記端子がその中で位置合わせされる、請求項1に記載の電気コネクタ。
6. 前記複数の端子を互いに対して定位置に保持するための、少なくとも1つの保持メカニズムをさらに備える、請求項1に記載の電気コネクタ。
7. 前記少なくとも1つの保持メカニズムが、前記複数の端子の周りでオーバーモールドされる、請求項6に記載の電気コネクタ。
8. 前記絶縁筐体が前記少なくとも1つの保持メカニズムを備える、請求項6に記載の電気コネクタ。
9. 前記少なくとも1つの保持メカニズムが、前記絶縁筐体とは別個に形成されるとともに、前記絶縁筐体の中に取外し可能に取り付けられる、請求項6に記載の電気コネクタ。
10. 前記保持メカニズムが、連結メカニズムを有する2つの半体を備え、各半体が、前記複数の端子のうちのいくつかによって形成される端子列を保持する、請求項9に記載の電気コネクタ。
11. 前記電気コネクタが電子システムに取り付けられるとき、前記電子システム上の前記電気コネクタの適正な位置決めを確実にするための位置決めメカニズムをさらに備える、請求項1に記載の電気コネクタ。
12. 電子システムに前記電気コネクタを固定するための固定メカニズムをさらに備える、請求項1に記載の電気コネクタ。
13. 垂直コネクタまたは直角コネクタである、請求項1に記載の電気コネクタ。
14. 前記電子システムが印刷回路基板である、請求項12に記載の電気コネクタ。
15. 前記第1の側面のうちの1つが第1の面の中に延在し、
    前記第2の側面のうちの1つが第2の面の中に延在し、
    前記第1の面と前記第2の面とが、線に沿って互いに交差し、
    前記面取りした面が、0.36mm以上の距離だけ前記線から離間される、請求項1に記載の電気コネクタ。
16. 前記プラットフォームが、タブを受け入れるためのスロットを備える、請求項2に記載の電気コネクタ。
17. 印刷回路基板と、
    電気コネクタと、を備え、前記電気コネクタが、
    ソケット、
    前記印刷回路基板に向けて取り付けられる底面、および
    前記底面に垂直に延在する複数の側面であって、互いに垂直に延在する第1および第2の側面を含む、複数の側面
    を備える、絶縁筐体、ならびに
    前記絶縁筐体中に配設される複数の端子であって、前記複数の端子の各々が接触部分および末尾部分を備え、前記接触部分が前記絶縁筐体の前記ソケットを通してアクセス可能であり、前記末尾部分が前記絶縁筐体の前記底面から突き出る、複数の端子
    を備え、
    前記印刷回路基板が第1の端部および第2の端部を備え、曲がった隅が前記第1の端部と前記第2の端部とを接合し、
    前記電気コネクタが、前記第1の側面が前記第1の端部に隣接して平行であり且つ前記第2の側面が前記第2の端部に隣接して平行である状態で、前記印刷回路基板に取り付けられ、
    前記絶縁筐体が、前記第1の側面と前記第2の側面とを接続する角度がある面を備え、前記角度がある面が前記曲がった隅に隣接して取り付けられる、電子システム。
18. 前記絶縁筐体が、前記ソケットを含むソケット部分、および、前記底面に平行な方向に前記ソケット部分から延在する少なくとも1つのプラットフォームを備え、
    前記角度がある面が、前記少なくとも1つのプラットフォームのうちの1つのプラットフォームの面を含む、請求項17に記載の電子システム。
19. 前記プラットフォームが第1のプラットフォームであり、
    前記少なくとも1つのプラットフォームが、前記第1のプラットフォームの反対の方向に前記ソケット部分から延在する第2のプラットフォームを備え、
    前記角度がある面が第1の角度がある面であり、
    前記第2のプラットフォームが第2の角度がある面を備える、請求項18に記載の電子システム。
20. 前記第1のプラットフォームおよび前記第2のプラットフォームを通って延在するとともに、前記電気コネクタを前記印刷回路基板に係合する、複数の固定タブさらに備える、請求項19に記載の電子システム。

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