JP2022044399A - 磁気メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】書き込みエラーが生じるのを抑制することのできる磁気メモリを提供する。【解決手段】本実施形態による磁気メモリは、第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性部材と、前記第1部分に電気的に接続された第1配線と、前記第2部分に電気的に接続された第2配線と、前記第1磁性部材と電気的に絶縁された第3配線と、前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線に電気的に接続された制御回路であって、立ち下がり時間が立ち上がり時間よりも長い電流パルスを前記第3配線に供給する、前記制御回路と、を備えている。【選択図】図1A

Description

本発明の実施形態は、磁気メモリに関する。
磁性部材に電流を流すことにより磁性部材の磁壁を移動(シフト)させる磁気メモリが知られている。この磁気メモリは、例えば、所定方向に延伸する磁性部材の一端の近傍に情報(磁化方向)を書き込むフィールドラインが設けられている。磁性部材の磁壁をシフトさせるシフト電流を磁性部材の一端と他端との間に流すことにより、磁壁が移動する。
このような構成を有する磁気メモリにおいては、書き込みエラーが生じるという問題がある。
特開2019-033121号公報 US8,363,461B 特開平03-238688号公報
本実施形態は、書き込みエラーを抑制することのできる磁気メモリを提供する。
本実施形態による磁気メモリは、第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性部材と、前記第1部分に電気的に接続された第1配線と、前記第2部分に電気的に接続された第2配線と、前記第1磁性部材と電気的に絶縁された第3配線と、前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線に電気的に接続された制御回路であって、立ち下がり時間が立ち上がり時間よりも長い電流パルスを前記第3配線に供給する、前記制御回路と、を備えている。
第1実施形態による磁気メモリを示す平面図。 第1実施形態の磁気メモリを示す断面図。 第1乃至第3実施形態の磁気メモリの効果を説明するための実験に用いられる装置を示す斜視図。 図2に示す装置の特性を示す図。 図2に示す装置の特性を示す図。 図2に示す装置において矩形波形状の書き込みパルスを用いて書き込みを行った場合の結果を示す図。 図2に示す装置において書き込みにおいて用いられる三角波形状の書き込みパルス電流を示す図。 図5Aに示す書き込みパルスを用いて書き込みの行った場合の結果を示す図。 図6(a)乃至6(c)は、矩形波形状の書き込みパルスを用いたときの書き込みエラーを説明する図。 図6(a)乃至6(c)は、三角波形状の書き込みパルスを用いたときの書き込みエラーが生じないことを説明する図。 図8(a)、8(b)は、立ち上がりが急峻で立ち下がりが緩やかの書き込みパルスおよびこのパルスを用いて書き込みを行った場合の結果を示す図。 図9(a)、9(b)は、立ち上がりが緩やかで立ち下がりが緩やかの書き込みパルスおよびこのパルスを用いて書き込みを行った場合の結果を示す図。 図10(a)、10(b)は、立ち上がりが緩やかで立ち下がりが急峻の書き込みパルスおよびこのパルスを用いて書き込みを行った場合の結果を示す図。 立ち下がり時間を説明する波形図。 立ち下がり時間が30nsecの書き込みパルスを用いて書き込みを行ったときの結果を示す図。 立ち下がり時間が100nsecの書き込みパルスを用いて書き込みを行ったときの結果を示す図。 立ち下がりが階段状の電流パルスを示す波形図。 図2に示す装置の磁気メモリラインの温度特性を示す図。 図2に示す装置の磁気メモリラインの温度緩和時間を求めるための図。 第2実施形態による磁気メモリを示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気メモリの製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気メモリを示す断面図。
本発明の実施形態による磁気メモリは、第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性部材と、前記第1部分に電気的に接続された第1配線と、前記第2部分に電気的に接続された第2配線と、前記第1磁性部材と電気的に絶縁された第3配線と、前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線に電気的に接続された制御回路であって、立ち下がり時間が立ち上がり時間よりも長い電流パルスを前記第3配線に供給する、前記制御回路と、を備えている。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁気メモリについて図面を参照して説明する。第1実施形態による磁気メモリの平面図を図1Aに示し、第1実施形態による磁気メモリを図1Aに示す切断線B-Bで切断した断面図を図1Bに示す。この第1実施形態の磁気メモリは、図1Aに示すように4行4列に配列されたメモリセル1011~1044を備えている。第1実施形態では、4行4列に配置された磁気メモリについて説明するが、m、nを自然数とするとき、m行n列に配置されたメモリセルを備えていてもよい。
第i(i=1,・・・,4)行のメモリセル10i1~10i4は、紙面において水平方向(x軸方向)に対して傾いた所定の角度に配置される。第j(j=1,・・・,4)列のメモリセル101j~104jは、紙面において縦方向(y軸方向)に配列される。したがって、隣り合う列のメモリセルは、x軸方向において、互い違いに配置される。このような配置を用いたことによりメモリセルを稠密に配置することができる。
第j(j=1,・・・,4)列に配置されたメモリセル101j、102j、103j、104j(j=1,・・・,4)に対して、2つのフィールドラインが設けられている。例えば、第2列に配置されたメモリセル1012、1022、1032、1042に対してフィールドラインFLとフィールドラインFLが設けられている。フィールドラインFLは、第1列のメモリセル10i1(i=1,・・・,4)と第2列のメモリセル10i2(i=1,・・・,4)との間の領域に配置される。フィールドラインFLは、第2列のメモリセル10i2(i=1,・・・,4)と第3列のメモリセル10i3(i=1,・・・,4)との間の領域に配置される。フィールドラインFLは、第3列のメモリセル10i3(i=1,・・・,4)と第4列のメモリセル10i4(i=1,・・・,4)との間の領域に配置される。
なお、第1列に配置されたメモリセル10i1(i=1,・・・,4)のフィールドラインFLの反対側にはフィールドラインFLが配置される。また、第4列に配置されたメモリセル10i4(i=1,・・・,4)のフィールドラインFLの反対側にはフィールドラインFLが配置される。各フィールドラインFL(j=1,・・・,5)は制御回路100に接続されて制御される。
第i(i=1,・・・,4)行に配列されたメモリセル10i1、10i2、10i3、10i4の上方に電気的に接続するビット線BLが設けられている。ビット線BL(i=1,・・・,4)は第i(i=1,・・・,4)行のメモリセル10i1,10i2、10i3、10i4の配列された方向に沿って配置される。また、ビット線BL(i=1,・・・,4)は制御回路100に接続され、制御される。
各メモリセル10ij(i,j=1,・・・,4)は、図1Bに示すように、導電性の磁性体からなる磁気メモリ線(磁性部材)12ijと、非磁性導電層13ijと、磁気抵抗素子14ijと、非磁性導電層16ijと、スイッチング部18ijと、を備えている。
磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)は、図1Bにおいて上下方向(z方向)に沿って延びた垂直磁性材料から構成され、筒形状を有している。例えば、各磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)は、z方向に垂直な平面で切断した場合の断面における外側の形状が円、楕円、または多角形のいずれかとなるようにすることができる。
また、磁性部材12ij(i,j=1,2)は、z方向に沿って配列された複数の領域12cijを備え、これらの領域12cijの間には、磁性部材12ijの外表面に配列された縊れ部12dijが位置する。また、これらの領域12cij(i,j=1,2)は、少なくとも1つの磁区を有する。各磁性部材12ij(i,j=1,2)は、第1端部12aijと第2端部12bijとの間に駆動電流(シフト電流)が供給されると、磁性部材12ijの磁壁がz方向に沿って移動し、駆動電流が供給されない状態では縊れ部12dijに磁壁が停止する。磁性部材12ij(i,j=1,2)は、第1端部12aijが磁気抵抗素子14ijに電気的に接続され、第2端部12bijが対応するビット線BLに電気的に接続される。ここで、本明細書では、「AがBに電気的に接続される」とは、AとBが直接に接続されてもよいし、導電体を介して間接的に接続されてもよいことを意味する。なお、図1Bでは、第1端部12aij(i,j=1,2)と磁気抵抗素子14ijとの間に非磁性導電層13ijが設けられている。非磁性導電層13ijはビット線として用いても良い。
磁気抵抗素子14ij(i,j=1,・・・,4)は、磁性部材12ijに書き込まれた情報を読み出すものであって、例えばMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子が用いられる。以下、磁気抵抗素子14ij(i,j=1,・・・,4)がMTJ素子であるとして説明する。MTJ素子14ij(i,j=1,・・・,4)は、磁化方向が可変のフリー層14aと、磁化方向が固定された固定層14cと、フリー層(磁化自由層)14aと固定層14cとの間に配置された非磁性層14bと、を備えている。MTJ素子14ij(i,j=1,・・・,4)においては、フリー層14aは、対応する非磁性導電層13ijを介して磁性部材12ijの第1端部12aijに電気的に接続され、固定層14cは対応する非磁性導電層16ijを介して対応するスイッチング部18ijに電気的に接続される。ここで、「磁化方向が可変である」とは、後述する読み出し動作において、対応する磁性部材MLij(i,j=1,・・・,4)からの漏れ磁場によって磁化方向が変化可能であることを意味し、「磁化方向が固定である」とは、対応する磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)からの漏れ磁場によって磁化方向が変化しないことを意味する。
各スイッチング部18ij(i,j=1,・・・,4)は、非磁性導電層16ijとソース線SLとの間に配置され、ソース線SLに接続される。各ソース線SL(j=1,・・・,4)は、図1Bにおいては、紙面に交差する方向に沿って延びており、図1Aにおいては、同じ列に配置されたメモリセル10ij(i=1,・・・,4)のスイッチング部に共通に電気的に接続される。すなわち、各ソース線SL(j=1,・・・,4)は、図1Aに示すy方向に沿って延びている。各ソース線SL(j=1,・・・,4)は、図1Aに示す制御回路100に接続され、制御される。なお、ソース線SLはビット線であっても良い。また、フィールドラインFLが延びる方向は、ソース線SLが延びる方向或いはビット線BLが延びる方向と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
スイッチング部18ij(i,j=1,・・・,4)は例えば2端子スイッチ素子であってもよい。2端子間に印加する電圧が閾値以下の場合、スイッチング部18ijは“高抵抗”状態、例えば電気的に非導通である。2端子間に印加する電圧が閾値を超える場合、スイッチング部18ijは、“低抵抗”状態、例えば電気的に導通状態に変わる。スイッチング部18ijは、オン状態において、保持電流値以上の電流が流れ続ける場合にオン状態を維持する。スイッチング部18ijは、電圧がどちらの極性でも、この機能を有していてもよい。スイッチング部18ijには、例えば、Te、SeおよびSからなる群より選択された少なくとも1種以上のカルコゲン元素を含む。または、上記カルコゲン元素を含む化合物であるカルコゲナイドを含んでいてもよい。このスイッチ素子は他にも、B、Al、Ga、In、C、Si、Ge、Sn、As、P、Sbからなる群より選択された少なくとも1種以上の元素を含んでもよい。
(書き込み動作)
次に、第1実施形態の磁気メモリの書き込み動作について説明する。
メモリセル1011にデータの書き込みを行う場合を例に取って説明する。まず、フィールドラインFLとフィールドラインFLに互いに逆向きの書き込みパルス電流を流す。これらの書き込み電流によって磁場を発生させ、磁性部材1211におけるフィールドラインFL、FLの近傍の領域12c11の磁化を制御することにより、情報(磁化方向)の書き込みが行われる。本実施形態においては、書き込みパルス電流は、緩やかな立ち下がり勾配を有する形状、例えば三角波形状を有している。なお、フィールドラインFL~FLに電流を流す制御は、図1に示す制御回路100によって行って行う。
次に、制御回路100を用いて、スイッチング部1811をオン状態にし、ビット線BLとソース線SLとの間にシフト電流を流し、領域12c11に書き込まれた情報を、磁性部材1211の端部12a11側へ順次移動させる。
(読み出し動作)
次に読み出し動作についてメモリセル1011からデータの読み出す場合を例に取って説明する。
まず、制御回路100によってスイッチング部1811をオン状態にし、ビット線BLとソース線SLとの間にシフト電流を流し、領域12c11に書き込まれた情報をMTJ素子1411に最も近い磁性部材1211の領域12c11に移動させる。続いて、ビット線BLとソース線SLとの間に読出し電流を流し、読み出しを行う。MTJ素子1411のフリー層14aは、MTJ素子1411に最も近い磁性部材1211の領域12c11からの漏れ磁場に反応し、この漏れ磁場に対応した磁化方向を有している。したがって、読み出された情報は、MTJ素子1411に最も近い磁性部材1211の領域12c11に格納された情報に対応したものとなる。
なお、磁壁は、電流の流れる方向に移動する場合もあり、電流の流れる方向と逆方向に移動する場合もある。磁壁の移動方向は、磁性部材の材料、磁性部材に積層する導電部材の材料や位置、製造条件によって制御することが可能である。磁性部材に導電部材を積層する場合は、導電部材の材料として例えばPt、W、Ta等を用いることができるが、これらに限定されることはない。導電部材の材料に基づくSOT(Spin Orbit Torque)効果を利用して磁壁の移動を制御することが可能である。
本実施形態の磁気メモリにおいては、フィールドラインに緩やかな立ち下がり形状、例えば三角波形状の書き込み電流を用いて書き込みを行っているので、書き込みエラーが生じるのを抑制することができる。この書き込みエラーが生じるのを抑制することができる理由について以下に実験を行い、この実験およびその結果を参照して説明する。
(実験結果)
図2に示す装置を作製し、この装置を用いて実験を行う。この装置は、書き込み電流が流れるフィールドラインFLと、このフィールドラインFLに交差する磁気メモリラインMMLと、フィールドラインFLの両側に配置され磁気メモリラインMMLに交差する2つのホールバーHB1、HB2と、を備えている。磁気メモリラインMMLは、ホールバーHB1、HB2に接続し、同じ磁性材料で形成される。フィールドラインFLと磁気メモリラインMMLとは電気的絶縁されている。
この装置のフィールドラインFLに書き込み電流を流すと、この書き込み電流によって生成された磁場により、磁気メモリラインMMLのフィールドラインFL近傍の領域に情報(磁化方向)が書き込まれる。情報が書き込まれた後、磁気メモリラインMMLの延びている方向(x方向)およびフィールドラインFLの延びている方向(y方向)に交差する方向(z方向)に外部磁場Hを印加すると、磁気メモリラインMMLの延びている方向(x方向)に沿って、情報が書き込まれた領域が拡大し、ホールバーHB1、HB2のそれぞれの両端間(y方向における端部間)に異常ホール電圧が生じる。
z方向に外部磁場Hを印加した場合に情報が書き込まれた領域がx方向に拡大する理由は以下のように説明される。磁気メモリラインMMLの磁化をM、外部磁場をHとすると、磁場中の磁気メモリラインMMLの静磁エネルギーUは、U=-M・Hと表される。この静磁エネルギーUは、外部磁場Hの向きと磁化Mの向きが平行の時に最も安定し、反平行の時に最も不安定となる。そのため、磁気メモリラインMMLの磁化が上向き(z方向の正の向き)の領域に下向き(z方向の負の向き)の外部磁場Hが印加されると、磁区の磁化が反転する方向にトルクが作用する。更に磁区の境界(磁壁)においては、外部磁場から受けるトルクに加えて、隣接する磁区の下向きの磁化からもトルクが作用する。このため、上向きの磁化は磁区の境界から反転し、下向きの領域が広がる。
フィールドラインFLに書き込みパルス電流Iwとして19.2mAの矩形波を流した後、外部磁場Hを上昇させた場合にホールバーHB1のy方向の両端に発生した異常ホール電圧AHVを測定した結果を図3Aに示し、書き込みパルス電流Iwとして20.8mAの矩形波を流した後、外部磁場Hを上昇させた場合にホールバーHB1のy方向の両端に発生した異常ホール電圧AHVを測定した結果を図3Bに示す。なお、上記矩形波は、持続時間が1μsecである。
図3Aに示すように、書き込みパルス電流Iwを19.2mAとしてフィールドラインFLに流した後、外部磁場Hを0Oeから増加させると、a(約100)Oeから異常ホール電圧AHVが上昇し、b(約200)Oeで飽和する。すなわち、外部磁場Hが増加するに連れて磁気メモリラインMMLに書き込まれた情報がx方向に拡散し、外部磁場HがaOeに達すると、ホールバーHB1に達し、異常ホール電圧AHVが上昇し始める。外部磁場Hを更に上昇させbOeに達すると、異常ホール電圧AHVは飽和し、外部磁場HをbOeよりも大きくしても異常ホール電圧AHVは変化しない。この図3Aから、書き込みパルス電流Iwを19.2mAとしてフィールドラインFLに流して磁気メモリラインMMLに書き込みを行った場合は、外部磁場HがaOeより大きくしたときに書き込まれた情報がホールバーHB1に達し、書き込みが実行されたことを意味している。
これに対して、図3Bに示す場合は、書き込みパルス電流Iwを20.8mAとしてフィールドラインFLに流した後、外部磁場Hを0Oeから増加させて300Oeを超えても、異常ホール電圧AHVは上昇せず、外部磁場Hが350Oeを超えると異常ホール電圧AHVが上昇し、外部磁場Hが400Oeに達すると、異常ホール電圧AHVが飽和する。すなわち図3Bに示す場合は、書き込みパルス電流Iwが20.8mAであっても、外部磁場Hを350Oeよりも大きくしないと、書き込みが実行されないことを示している。すなわち、同じ外部磁場Hを印加し、矩形波形状の大きな書き込みパルス電流をフィールドラインFLに流しても磁気メモリラインに情報の書き込みが失敗することを意味する。これを図4を参照して更に詳細に説明する。
図4は、外部磁場HをH10%およびH50%とし、図2に示すフィールドラインFLに流す矩形波形状の書き込みパルス電流Iwの大きさを変化させた場合のホールバーHB1に生じる異常ホール電圧AHVを測定することにより、磁気メモリラインMMLに情報が書き込まれたか否かを示すグラフである。横軸は書き込みパルス電流Iwを示し、縦軸は磁気メモリラインMMLの書き込みによる反転磁場Hcを示す。この磁気メモリラインMMLの反転磁場Hcは、ホールバーHB1の異常ホール電圧を測定することにより得られる。ここで、外部磁場H10%およびH50%は、図3Aに示す磁場a、bを用いるとそれぞれ以下のように表示される。
H10%=a+0.1(b-a)
H50%=a+0.5(b-a)
図4からわかるように、印加される外部磁場HがH10%またはH50%であっても、書き込みパルス電流Iwが18mA以下では、磁気メモリラインMMLの磁化は反転せず、一定値となっている。しかし、書き込みパルス電流Iwが18mAを超えると、磁気メモリラインMMLの磁化が反転して低下する場合もあるが変化しない場合もある。磁気メモリラインMMLの磁化が反転して低下する場合(図4に示す楕円Aで囲まれた場合)は、書き込みが成功したことを示し、磁気メモリラインMMLの磁化が変化しない場合(図4に示す楕円Bで囲まれた場合)は、書き込みが失敗したことを示す。すなわち、矩形波形状の書き込みパルスを用いた場合は、フィールドラインに書き込み電流閾値以上の電流を供給しても書き込みエラーが生じることを意味している。
本発明者達は、鋭意研究に努めた結果、矩形波形状の書き込みパルス電流の代わりに例えば三角波形状の書き込みパルス電流を用いれば書き込みエラーが生じるのを抑制できると考えた。そこで、図2に示す装置のフィールドラインFLに図5Aに示す三角波形状の書き込みパルス電流を用いて実験を行う。その結果を図5Bに示す。
図5Bは、外部磁場HをH10%およびH50%とし、図2に示すフィールドラインFLに流す三角波形状の書き込みパルス電流Iwの大きさを変化させた場合のホールバーHB1に生じる異常ホール電圧AHVを測定することにより、磁気メモリラインMMLに情報が書き込まれたか否かを示すグラフである。横軸は書き込みパルス電流Iwを示し、縦軸は磁気メモリラインMMLの書き込みによる反転磁場Hcを示す。
図5Bからわかるように、印加される外部磁場HがH10%またはH50%であっても、書き込みパルス電流Iwが20mA以下では、磁気メモリラインMMLの磁化は反転せず、一定値となっている。しかし、書き込みパルス電流Iwが20mAを超えると、磁気メモリラインMMLの磁化が反転して低下し、書き込みが成功したことを示している。すなわち、安定した書き込みを行うことのできる範囲(書き込みウィンドウ)が生じる。
このように、書き込みパルス形状が矩形波である場合は書き込みエラーが生じ、三角波形状である場合は書き込みが成功する理由を本発明者達は以下のように考え、この考えを図6(a)乃至図7(c)を参照して説明する。
図6(a)乃至6(c)は、図2に示す装置のフィールドラインFLに矩形波形状の書き込みパルス電流を印加した場合を示す図である。図6(a)は上記矩形波形状の書き込みパルス電流Iwを示す。図6(b)は、この書き込みパルス電流Iwが印加されたときのフィールドラインFLの温度を示し、実質的に磁気メモリラインMMLの温度を示す。磁気メモリラインMMLはフィールドラインFLの近傍に配置されているので、その温度はフィールドラインFLの温度にほぼ等しい。図6(c)は、磁気メモリラインMMLの磁気異方性および外部磁場のONまたはOFF状態を示す。
矩形波形状の書き込みパルス電流が印加される前は、外部磁場HもOFF状態で磁気メモリラインMMLの磁気異方性が垂直磁気異方性であり(図6(c))、磁気メモリラインMMLの温度も上昇していない(図6(b))。
次に、矩形波形状の書き込みパルス電流IwをフィールドラインFLに流すとともに外部磁場HをON状態にする(図6(a)、6(c))。これにより、磁気メモリラインMMLに書き込みが行われるとともに、磁気メモリラインMMLの温度が上昇する。磁気メモリラインMMLの温度が、異方性が失われる温度Tcに達すると、磁気メモリラインMMLの磁気異方性は面内磁気異方性となる。
続いて、書き込みパルス電流IwをOFF状態にするとともに外部磁場HのOFF状態にする。このとき、磁気メモリラインMMLの温度は低下するが温度Tcに達しない時間帯が存在する(図6(a)、(b)、(c))。磁気メモリMMLに書き込まれた情報(磁化方向)が上記時間帯において消失することにより、書き込みエラーが生じると、本発明者達は考える。
これに対して、図2に示す装置のフィールドラインFLに三角波形状の書き込みパルス電流を印加した場合を図7(a)乃至7(c)に示す。図7(a)は上記三角波形状の書き込みパルス電流Iwを示し、図7(b)はこの書き込みパルス電流Iwが印加されたときの磁気メモリラインMMLの温度を示す。図7(c)は、磁気メモリラインMMLの磁気異方性および外部磁場のONまたはOFF状態を示す。
三角波形状の書き込みパルス電流が印加される前は、外部磁場HもOFF状態で磁気メモリラインMMLの磁気異方性が垂直磁気異方性であり(図7(c))、磁気メモリラインMMLの温度も上昇していない(図7(b))。
次に、フィールドラインFLに流す三角波形状の書き込みパルス電流Iwを上昇させるとともに外部磁場HをON状態にする(図7(a)、7(c))。すると、磁気メモリラインMMLに書き込みが行われるとともに、磁気メモリラインMMLの温度が上昇する。磁気メモリラインMMLの温度が上昇し、異方性が失われる温度Tcに達すると、磁気メモリラインMMLの磁気異方性は面内磁気異方性となる。
その後、書き込みパルス電流Iwを下降させると、磁気メモリラインMMLの温度が下降する。磁気メモリラインMMLの温度が、異方性が失われる温度Tcに達すると磁気メモリラインMMLの磁気異方性は垂直磁気異方性となる。なお、このとき、外部磁場HはON状態のままである。書き込みパルス電流Iwを更に下降させ、書き込み電流パルスIwをOFF状態にするとともに外部磁場HのOFF状態にする(図7(a)、7(c))。
このように、三角波形状の書き込みパルス電流を用いた場合は、磁気メモリラインの異方性が面内磁気異方性から垂直磁気異方性に変化する期間に外部磁場Hが印加された状態となっているので、書き込みエラーが生じないと本発明者達は考える。以上の説明は、磁気メモリラインMMLの結晶磁気異方性磁場Hkの変動と、フィールドラインFLへの磁場Hのタイミングモデルとが整合していることを示していると本発明者達は考える。
次に、書き込みパルス電流Iwとして、以下の3種類のパルス電流を用いて図5Bに示す場合と同様の実験を行う。
1)立ち上がりが急峻でかつ立ち下がりが緩やかのパルス電流、すなわち、立ち上がり時間が立ち下がり時間よりも短いパルス電流(例えば、立ち上がり時間が6nsec、頂上持続時間が1μsecで立ち下がり時間が12.5μsec))、
2)立ち上がりが緩やかかつ立ち下がりが緩やかのパルス電流、すなわち、立ち上がり時間と立ち下がり時間がほぼ同じパルス電流(例えば立ち上がり時間および立ち下がり時間が12.5μsec、頂上持続時間1μsec)、
3)立ち上がりが緩やかかつ立ち下がりが急峻のパルス電流、すなわち立ち上がり時間が立ち下がり時間よりも長いパルス電流(例えば立ち上がり時間が12.5μsec、頂上持続時間1μsecで立ち下がり時間が6nsec)。
なお、実験は、外部磁場H10%、H50%をそれぞれ印加した場合を5回ずつ測定する。
上記1)の電流パルスを図8(a)に示し、この電流パルスを用いた実験結果を図8(b)に示す。上記1)の電流パルスを用いた場合は、図8(b)に示すように書き込みウィンドウが生じており、書き込みエラーが生じるのを抑制できることがわかる。
上記2)の電流パルスを図9(a)に示し、この電流パルスを用いた実験結果を図9(b)に示す。上記2)の電流パルスを用いた場合は、図9(b)に示すように書き込みウィンドウが生じており、書き込みエラーが生じるのを抑制できることがわかる。
上記3)の電流パルスを図10(a)に示し、この電流パルスを用いた実験結果を図10(b)に示す。上記3)の電流パルスを用いた場合は、図10(b)に示すように書き込みウィンドウが生じず、書き込みエラーが生じるのを抑制できないことがわかる。
以上の実験結果から、書き込み電流パルスとしては、立ち下がり時間が立ち上がり時間よりも長いパルス電流であれば、書き込みエラーが生じるのを抑制できることがわかる。そこで、図11に示す立ち上がりが急峻で立下りが緩やかな書き込み電流パルスを用いて図5Bに示す場合と同様の実験を行う。実験に用いた電流パルスは、立ち下がり時間が30nsecの電流パルスと、100nsecの電流パルスであり、それぞれの実験結果を図12および図13に示す。各実験は、外部磁場H10%、H50%をそれぞれ印加した場合を5回ずつ測定する。
図12からわかるように、立ち下がり時間が30nsecの電流パルスを用いた場合は、書き込みエラーはほぼ無くなる。図13からわかるように、立ち下がり時間が100nsecの電流パルスを用いた場合は、書き込みエラーは無くなる。したがって、書き込み電流の立ち下がり時間は30nsec以上であれば書き込みエラーを抑制することができる。また、以上の説明から、立ち下がり勾配は滑らかでなくとも、図14に示すように、階段状に立ち下がっていても良いことがわかる。
次に、本発明者達は、書き込みパルス電流の立ち下がりのスロープ時間が磁気メモリラインの温度の緩和時間(熱緩和時間)に関係しているのではないかと考えた。フィールドラインFLに書き込み電流Iwとして例えば30mAを流した時の磁気メモリラインMMLの温度特性のシミュレーションを行った結果を図15に示す。書き込み電流Iwを流すと、急激に磁気メモリラインMMLの温度Tが上昇し、1000nsec経過すると飽和し、飽和温度Tsatが478Kになる(図15)。この温度特性グラフを用いて、縦軸を温度Tからln(Tsat-T)に変換した場合のグラフを図16に示す。図16に示す実線は、温度Tからln(Tsat-T)に変換した場合のグラフを示し、破線は実線で示すグラフを式で近似したグラフである。ここで、ln()は自然対数を表している。この破線で示すグラフから温度が急激に上昇している部分gの式は、図16に示す縦軸をyと、横軸をxとすると、
y=-2.99×10-2・x+5.14
と表される。この式から磁気メモリラインMMLの温度の緩和時間(熱緩和時間)τは、
τ=1/2.99×10(nsec)=33(nsec)
と求められる。すなわち、図12に示す書き込みパルス電流の立ち下がり時間30(nsec)は、磁気メモリラインMMLの温度の緩和時間(熱緩和時間)τとほぼ同じオーダとなることがわかる。このことおよび図12、図13に示すことから、書き込みパルス電流の立ち下がり時間は、磁気メモリラインMMLの温度の緩和時間(熱緩和時間)τ以上であることが好ましい。
なお、磁気メモリラインMMLの温度緩和時間(熱緩和時間)τは、磁気メモリラインMMLの温度をT、時間をtとすると、
Tsat-T=Ce-t/τ
の関係を満たすので、図16のグラフgの傾きの逆数の絶対値として求めることができる。ここで、Cは磁気メモリラインMMLの材質等によって決定される値で定数となる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、書き込みエラーが生じるのを抑制することが可能な磁気メモリを提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による磁気メモリについて図17を参照して説明する。図17は第2実施形態による磁気メモリを示す断面図である。この第2実施形態の磁気メモリは、第1実施形態の磁気メモリにおいて、各磁性部材12ij(i、j=1,・・・,4)内に配置される絶縁体よりも熱伝導性のよい導電体部30ijを設けた構成を備えている。この導電体部30ij(i、j=1,・・・,4)は、一端が対応するビット線BLに接続しz方向に沿って延び、他端が対応するフィールドラインFLのz方向の下面、すなわち対応するビット線BLと反対側の面よりも下側に延びていることが好ましい。したがって、z方向における導伝体30ij(i、j=1,・・・,4)の長さは、ビット線BLから対応するフィールドラインFLの下面までの距離以上となるように設けられていることが好ましい。
このように各磁性部材12ij(i、j=1,・・・,4)内に導電体部30ijを設けた構成を備えることにより、書き込み電流を対応するフィールドラインFLに流したときに生じる熱を、第1絶縁膜32、磁性部材12ij、第2絶縁膜34、および導電体部30ijを介して対応するビット線BLに流すことが可能となり、第1実施形態に比べて書き込みエラーが生じるのを更に抑制することができる。ここで、第1絶縁膜32は各メモリセル10ij(i、j=1,・・・,4)と対応するフィールドラインとの間に設けられ、第2絶縁膜34は各磁性部材12ij(i、j=1,・・・,4)と導電体部30ijとの間に設けられる。なお、各磁性部材12ij(i、j=1,・・・,4)内に配置される絶縁体は、導電体部30ijの下面より下方に設けられる第1絶縁体と、導電体部30ijの下面よりも上方に設けられる第2絶縁体と、を異なる絶縁材料で形成してもよいし、同じ絶縁材料で形成してもよい。異なる場合は、第2絶縁体のほうが第1絶縁体よりも熱伝導率が高いことが好ましい。
次に、各部材の材料について説明する。
磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)は、垂直磁化材料から構成される。すなわち、磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)の磁化容易軸はz方向(第1方向)に垂直な平面内にある。磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)は、例えばコバルト、ニッケルなどを含む多層膜から構成される。磁性部材12ij(i,j=1,・・・,4)の材料としては、コバルト、ニッケル以外にも、鉄、コバルト、白金、パラジウム、マグネシウム、および希土類元素から選択された元素を含む合金を用いることができる。
導電体部30ij(i,j=1,・・・,4)としては、W、Al、Cu、Ti、およびTaのうちの少なくとも1つの元素を含む金属材料が用いられる。
第1絶縁膜32としては、酸化シリコンまたは酸化アルミニウム等が用いられる。第2絶縁膜34としては、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ハフニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等が用いられる。なお、第2絶縁膜34として酸化シリコンよりも熱伝導性の良い絶縁材料、例えば酸化アルミニウム等が用いられる場合は、導電体導電体30ij(i、j=1,・・・,4)は設けなくても良い。
次に、第2実施形態の磁気メモリの製造方法について図18乃至図24を参照して説明する。
まず、シリコン基板200上に例えば酸化アルミニウムからなる金属層300を形成する、またはシリコン基板200にアルミニウムからなる基板300を貼り合わせる(図18)。続いて、金属層300に陽極酸化処理を施す。この陽極酸化処理は、上記金属層300またはシリコン基板200を陽極とし、電解質溶液(例えば、硫酸、シュウ酸、リン酸のいずれか若しくはこれらの混合物)の中で通電することにより行う。このとき、金属層(アルミニウム)が酸化されて金属イオンとなり、溶解する。この金属イオンは液中の酸素と結合して金属酸化物(酸化アルミニウム)となり、金属層300の表面に残って成長していくことになる。この際、溶解と成長が同時に進むことで、金属層300のアルミニウムの表面に酸化アルミニウムで囲まれた微細なホール302が作製される。このホール302の作製時に、ホール作製に印加される第1電圧とは異なる第2電圧を周期的に印加する。この第2電圧が印加されている間は、図2に示すx方向、y方向における寸法(径)が小さい部分302aが形成される。なお、ホール302が形成された領域近傍はアルミニウムから酸化アルミニウム300Aに変化する(図19)。
続いて図20に示すように、ホール302の内表面を覆うように磁性層304を形成する。この磁性層304は、図1Bに示す磁性部材1211、1212になる。その後、図21に示すように、ホール302が埋め込まれるように非磁性の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)306を形成する。
次に、図22に示すように、酸化アルミニウム300Aをエッチングし、その後フィールドラインF、F、Fとなる配線320、320、320を形成する。続いて、配線320、320、320を覆うように例えば、酸化シリコンを含む非磁性の絶縁膜322を形成する。そして、ホール302を覆っている絶縁膜306に溝を形成し、この溝を熱伝導性の良い材料、例えば、W、Al、Cu、Ti、およびTaのうちの少なくとも1つの元素を含む金属材料で埋め込み金属膜324を形成する。
次に、図23に示すように、磁性層304および金属膜324に接続する配線330を形成する。この配線330が図1Bに示すビット線BLとなる。続いて、配線330を覆うように図示しない非磁性の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)を形成し、この絶縁膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて平坦化し、配線330の表面を露出させる。次に、図1に示す制御回路100を含むCMOS回路を、他の基板400に形成し、このCMOS回路が形成された基板400をひっくり返して図23に示すように、磁性層304および配線330等が形成された基板に貼り合わせる。すなわち、基板400のCMOS回路等が形成された面と、配線330が形成された面が対向するように貼り合わせる。なお、図16に示す配線330,320、320、320は、CMOS回路に電気的に接続される。
次に、例えばCMPを用いて、シリコン基板200を裏面側から研磨して酸化アルミニウム300Aの面を露出する。このとき、磁性層304の端部も露出する。続いて、酸化アルミニウムが露出した面上に、磁性層304に電気的に接続する非磁性導電層340,340を形成する。その後、非磁性導電層340,340を覆うように、非磁性の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)342を形成する。例えば、CMPを用いて絶縁膜342を平坦化し、非磁性導電層340,340の表面を露出させる。表面が露出した非磁性導電層340,340にそれぞれ電気的に接続するMTJ素子516、516を形成する。MTJ素子516(i=1,2)は、磁化方向が固定された固定層514と、固定層514と配線500との間に形成され磁化方向が可変のフリー層510と、固定層514とフリー層510との間に形成された非磁性絶縁層(トンネルバリア層)512と、を備えている。
次に、図24に示すように、MTJ素子516、516を覆うように、非磁性の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)530を形成する。続いて、リソグラフィー技術を用いて絶縁膜530にMTJ素子516、516のそれぞれの固定層514の上面が露出する開口を形成し、これらの開口に固定層514にそれぞれ接続する非磁性導電層520.520を形成し、これらの非磁性導電層520.520にそれぞれ電気的に接続するスイッチ素子525、525を形成する。これらの非磁性導電層520.520は図1Bに示す非磁性導電層1611、1612となり、スイッチ素子525、525は図1Bに示すスイッチ素子1811、1812になる。その後、これらのスイッチ素子525、525に電気的に接続する配線540,540を形成する。これら配線540,540は図1Bに示すソース線SL,SLになる。続いて、配線540,540を覆うように図示しない非磁性の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)を形成し、この絶縁膜を、CMPを用いて平坦化する。なお、MTJ素子516、516および配線540,540等と、基板400に形成されたCMOS回路とは、酸化アルミニウム300Aに形成された微細なホール(例えば図19に示すホール302に埋め込まれたビアを介して電気的に接続される。このビアが埋め込まれるホールは、図20に示す工程では、磁性層304が形成されないホールである。なお、このホールに、磁性層が形成されていてもよい。この磁性層はダミー磁性層となる。以上説明したように、第2実施形態の磁気メモリが製造される。
第2実施形態の磁気メモリは、フィールドラインに流れる書き込み電流は第1実施形態で説明したと同様の緩やかな立ち下がり勾配を有する形状を有しているので、第1実施形態の場合と同様に、書き込みエラーが生じるのを抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による磁気メモリを図25に示す。第1実施形態および第2実施形態の磁気メモリにおいては、フィールドラインは磁性部材の側部の近傍に設けられていた。この第3実施形態においては、フィールドラインは磁性部材の上方に設けられた構成を有している。
この第3実施形態の磁気メモリは、中空部110が設けられた筒状の第1磁性部材101と、第2磁性部材102と、第1磁性部材101と第2磁性部材102とを接続する第3磁性部材(接続部)107と、を備えている。第1磁性部材101は、z方向(図において上方向)沿って延びている。この第1磁性部材101は垂直磁化材料から構成される。すなわち、磁化容易軸はz方向(第1方向)に垂直な平面内にある。なお、中空部110は、非磁性絶縁体(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、またはアルミナ等)で満たされていてもよい。
第1磁性部材101は、z方向に沿って延びており、第1部分(端部)101aおよび第2部分(端部)101bを備えている。第1磁性部材101の第1部分101aには、第2磁性部材102の一端が接続される。第2磁性部材102は、端部101aを取り囲むように設けられている。この第2磁性部材102上に磁気抵抗素子103(例えばMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子)が配置される。また、磁気抵抗素子103の第2磁性部材102と反対側の面、すなわち磁気抵抗素子103の上面には電極106が電気的に接続される。また、第1磁性部材101の端部101bには電極105が電気的に接続される。第1磁性部材101は、z方向に垂直な平面で切断した場合の断面における外側の形状が円、楕円、または多角形のいずれかとなるようにすることができる。
磁気抵抗素子103は、第2磁性部材102の少なくとも一部分に対向して配置され磁化が固定された磁化固定層103aと、この磁化固定層103aと第2磁性部材102の少なくとも一部分との間に配置された非磁性層103bと、を備えている。磁気抵抗素子103が設けられた側の第2磁性部材102の一部と反対側に位置する第2磁性部材102の近傍にフィールドラインFLが設けられている。第1磁性部材101への情報(磁化方向)の書き込みは、このフィールドラインFLに電流を流し、この電流によって生じる磁場によりフィールドラインFLの近傍に配置された第2磁性部材102に情報(磁化方向)を書き込むことにより行う。したがって、フィールドラインFLは、第2磁性部材102から、上記電流によって生じる磁場によって書き込みを行うことが可能な範囲内に配置される。このフィールドラインに供給される書き込み電流は第1実施形態で用いられる書き込み電流であり、制御回路100から供給される。
また、読み出しは、電極105と、電極106との間に磁気抵抗素子103を介して制御回路100を用いて電流を流すことにより行う。
第1磁性部材101は、z方向に沿って配置された複数の領域(第5部分)101cを備え、これらの領域101cは、第1磁性部材101の外表面に配置された縊れ部(第6部分)101dによって分離される。また、これらの領域101cは、少なくとも1つの磁区を有する。電極106と電極105との間に回路100から駆動電流(シフト電流)が供給されると、スピントランスファートルク(Spin Transfer Torque)により第1磁性部材101の磁壁がz方向に沿って移動(シフト)し、駆動電流が供給されない状態では縊れ部101dに磁壁が停止する。z方向に垂直な第1平面で切断した前記複数の領域101cのそれぞれの断面における外径がz方向に垂直な第2平面で切断した前記複数の縊れ部101dのそれぞれの断面における外径よりも大きい。また、z方向に垂直な第1平面で切断した前記複数の領域101cのそれぞれの断面における断面積がz方向に垂直な第2平面で切断した前記複数の縊れ部101dのそれぞれの断面における断面積よりも大きい。
また、この磁気メモリのy方向(図における左右方向)において、領域101cの中空部110と反対側には絶縁膜22が配置され、縊れ部101dの中空部110と反対側には絶縁膜24が配置される。すなわち、中空部110と絶縁膜22との間に領域101cが配置され、中空部110と絶縁膜24との間に縊れ部101dが配置される。なお、後述するx方向は、z方向およびy方向に直交する方向である。
第1磁性部材101および第3磁性部材107は、例えばコバルト、ニッケルなどを含む多層膜から構成される。第1磁性部材101および第3磁性部材107の材料としては、コバルト、ニッケル以外にも、鉄、コバルト、白金、パラジウム、マグネシウム、および希土類元素から選択された元素を含む合金を用いることができる。第2磁性部材102は、鉄、コバルトなどの磁性元素を含む。
第1磁性部材101への情報(磁化方向)の書き込みは第2磁性部材102の近傍に設けられたフィールドラインFLに電流を流し、第2磁性部材102に情報を書き込むことにより行う。また、読み出しは、電極105と電極106との間に磁気抵抗素子103を介して電流を流すことにより行う。このフィールドラインに供給される書き込み電流は制御回路100から供給され、第1実施形態で説明したと同様の緩やかな立ち下がり勾配を有する形状を有している。
このような構造を有する磁気メモリは、エッチングレートの異なる2つの絶縁膜22,24を交互に積層して積層構造を形成し、この積層構造に中空部110を形成する。例えば、絶縁膜22は絶縁膜24に比べてエッチングレートが高い材料を用いると、中空部110を形成する際に絶縁膜22が絶縁膜24に比べて速くエッチングされる。絶縁膜22がエッチングされた部分は凹部となり、絶縁膜24がエッチングされた部分は凸形状となる。このため、形成された中空部110は側面が凹凸形状を有する。その後、最上部の絶縁膜の中空部の角部を丸くする工程を行う。その後、磁性材料を中空部110の側面上および最上部の絶縁膜上に成膜する。これにより、最上部の絶縁膜上に第2磁性部材102が形成され、最上部の絶縁膜の中空部の角部上に第3磁性部材107が形成され、中空部110の側面に第1磁性部材101が形成される。
以上説明したように、第2実施形態の磁気メモリは、フィールドラインに流れる書き込み電流は第1実施形態で説明した書き込み電流が用いられるので、第1実施形態の場合と同様に、書き込みエラーが生じるのを抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1011~1044・・・メモリセル、1211~1244・・・磁性部材(磁気メモリライン)、12a11~12a44・・・第1端部、12b11~12b44・・・第2端部、12c11~12c44・・・領域、12d11~12d44・・・縊れ部、1311~1344・・・非磁性導電層、1411~1444・・・磁気抵抗素子(MTJ素子)、14a・・・フリー層、14b・・・非磁性層(トンネルバリア層)、1611~1644・・・非磁性導電層、1811~1844・・・スイッチング部(スイッチ素子)、22・・・絶縁膜、24・・・絶縁膜、3011~3044・・・導電体部、32・・・第1絶縁膜、34・・・第2絶縁膜、100・・・制御回路、101・・・第1磁性部材、101a・・・端部、101b・・・端部、101c・・・領域、101d・・・縊れ部、102・・・第2磁性部材、103・・・磁気抵抗素子、103a・・・磁化固定層、103b・・・非磁性層、105・・・電極、106・・・電極、107・・・第3磁性部材(接続部)、110・・・中空部、200・・・シリコン基板、300・・・金属層、300A・・・酸化アルミニウム、302・・・ホール、302a・・・径の小さい部分、304・・・磁性層、306・・・非磁性絶縁膜、320~320・・・配線(フィールドライン)、322・・・非磁性絶縁膜、324・・・金属膜(導電体部)、330・・・配線、340,340・・・非磁性導電層、342・・・非磁性絶縁膜、400・・・CMOS回路を含む基板、510・・・フリー層、512・・・非磁性絶縁層(トンネルバリア層)、514・・・磁化固定層、516,516・・・磁気抵抗素子、520,520・・・非磁性導電層、525,525・・・スイッチ素子、530・・・絶縁膜、540,540・・・配線、BL~BL・・・ビット線、FL・・・フィールドライン、FL~FL・・・フィールドライン、SL1~SL4・・・ソース線

Claims (17)

  1. 第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性部材と、
    前記第1部分に電気的に接続された第1配線と、
    前記第2部分に電気的に接続された第2配線と、
    前記第1磁性部材と電気的に絶縁された第3配線と、
    前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線に電気的に接続された制御回路であって、立ち下がり時間が立ち上がり時間よりも長い電流パルスを前記第3配線に供給する、前記制御回路と、
    を備えた磁気メモリ。
  2. 前記立ち下がり時間は30nsec以上である請求項1記載の磁気メモリ。
  3. 前記電流パルスは階段状の立ち下がりを有する請求項1または2記載の磁気メモリ。
  4. 前記立ち下がり時間は、前記第1磁性部材の熱緩和時間以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気メモリ。
  5. 前記第1部分と前記第1配線との間に配置された第1磁気抵抗素子を更に備え、
    前記第2配線は前記第1方向に交差する第2方向に沿って延び、前記第1配線は前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に沿って延び、前記第3配線は前記第2部分から離れて前記第1方向に交差する方向に沿って延びた請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気メモリ。
  6. 前記第1磁性部材は、前記第1方向に沿って延びた筒状形状を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気メモリ。
  7. 前記筒状形状は、前記第1方向に直交する断面における外形の周の形状が円、楕円、または多角形のいずれかである請求項6記載の磁気メモリ。
  8. 前記筒状形状の内部に設けられ前記第2配線に電気的に接続された導電体部材と、
    前記第1磁性部材の内表面と前記導電体部材との間に設けられた絶縁部材と、
    を更に備えた請求項6または7に記載の磁気メモリ。
  9. 前記導電体部材は、W、Al、Cu、Ti、およびTaのうちの少なくとも1つの元素を含む請求項8記載の磁気メモリ。
  10. 前記筒状形状の内部に設けられかつ前記第2配線に接続する酸化シリコンよりも熱伝導性の良い絶縁部材を更に備えた請求項6または7に記載の磁気メモリ。
  11. 第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性部材と、
    前記第1方向に交差する第2方向に沿って延び前記第1磁性部材と接続する第2磁性部材と、
    前記第1部分に電気的に接続する第1電極と、
    前記第2磁性部材と電気的に接続する第2電極と、
    前記第2磁性部材と前記第2電極との間に配置された磁気抵抗素子と、
    前記第1および第2磁性部材と電気的に絶縁された配線と、
    前記第1電極、前記第2電極、および前記配線に電気的に接続された制御回路であって、立ち下がり時間が立ち上がり時間よりも長い電流パルスを前記配線に供給する、前記制御回路と、
    を備えた磁気メモリ。
  12. 前記立ち下がり時間は30nsec以上である請求項11記載の磁気メモリ。
  13. 前記電流パルスは階段状の立ち下がりを有する請求項11または12記載の磁気メモリ。
  14. 前記立ち下がり時間は、前記第2磁性部材の熱緩和時間以上である請求項11乃至13のいずれかに記載の磁気メモリ。
  15. 前記第1磁性部材は、前記第1方向に沿って延びた筒状形状を有する請求項11乃至14のいずれかに記載の磁気メモリ。
  16. 前記筒状形状は、前記第1方向に直交する断面における外形の周の形状が円、楕円、または多角形のいずれかである請求項15記載の磁気メモリ。
  17. 第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性部材と、
    前記第1部分に電気的に接続された第1配線と、
    前記第2部分に電気的に接続された第2配線と、
    前記第1磁性部材と電気的に絶縁された第3配線と、
    前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線に電気的に接続された制御回路であって、立ち下がり時間が30nsec以上の電流パルスを前記第3配線に供給する、前記制御回路と、
    を備えた磁気メモリ。
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