JP2017059595A - 磁気メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】集積度の向上が可能な磁気メモリを提供する。【解決手段】実施形態によれば、磁気メモリは、第1磁性層と導電層とを含む構造体と、第2、第3磁性層と、中間層と、第1、第2電極と、回路素子とを含む。第2磁性層と導電層との間に第1磁性層が配置される。中間層は、第1、第2磁性層との間に設けられる。第1電極は、構造体1の第1部分と電気的に接続される。第2電極は、構造体の第2部分と電気的に接続される。第3磁性層は、構造体と絶縁されてる。回路素子は、第1電極と接続された第1導電形の第1半導体層と、第2磁性層と電気的に接続された第1導電形の第2半導体層と、第1、第2半導体層と電気的に接続された第2導電形の第3半導体層とを含む。第3磁性層の少なくとも一部は、第1、第2部分を結ぶ方向に対して交差する方向において、第1、第2部分との間の領域の少なくとも一部と重なる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気メモリに関する。
スピン軌道相互作用を起源とするトルクを用いた3端子型の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)が提案されている。磁気メモリにおいて、集積度の向上が望まれている。
特開2004−288844号公報
本発明の実施形態は、集積度の向上が可能な磁気メモリを提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気メモリは、第1磁性層と導電層とを含む構造体と、第2磁性層と、中間層と、第1電極と、第2電極と、第3磁性層と、回路素子とを含む。前記第2磁性層と前記導電層との間に前記第1磁性層が配置される。前記中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられる。前記第1電極は、前記構造体の第1部分と電気的に接続される。前記第2電極は、前記構造体の第2部分と電気的に接続される。前記第3磁性層は、前記構造体と絶縁されて設けられる。前記回路素子は、前記第1電極と電気的に接続された第1導電形の第1半導体層と、前記第2磁性層と電気的に接続された第1導電形の第2半導体層と、前記第1半導体層および前記第2半導体層と電気的に接続された第2導電形の第3半導体層とを含む。前記第3磁性層の少なくとも一部は、前記第1部分と前記第2部分とを結ぶ方向に対して交差する方向において、前記第1部分と前記第2部分との間の領域の少なくとも一部と重なる。
第1実施形態に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。 第1実施形態に係る磁気メモリの一部の特性を示す模式図である。 第1実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。 第1実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。 第1実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。 図6(A)〜図6(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図7(A)〜図7(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図8(A)〜図8(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図9(A)〜図9(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図10(A)〜図10(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図11(A)〜図11(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図12(A)〜図12(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図13(A)〜図13(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図14(A)〜図14(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図15(A)〜図15(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図16(A)〜図16(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図17(A)〜図17(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図18(A)〜図18(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図19(A)〜図19(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図20(A)〜図20(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図21(A)〜図21(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図22(A)〜図22(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 図23(A)〜図23(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。 第3実施形態に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。 第3実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。 第3実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。 第3実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。 第3実施形態の第1変形例に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。 第3実施形態に第2変形例に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。 第3実施形態に第3変形例に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る磁気メモリ100は、構造体1を含む。構造体1は、第1磁性層2と導電層3とを含む。構造体1の第1部分1a上には、第1電極4aが設けられている。構造体1の第2部分1b上には、第2電極4bが設けられている。第2部分1bは、第1部分1aから離れている。図1の例では、第1部分1aは第1磁性層2上にあるが、本実施形態において、第1部分1aは、導電層3上にあってもよいし、第1磁性層2および導電層3上にあってもよい。第2部分1bは、導電層3上にあってもよいし、第1磁性層2および導電層3上にあってもよい。導電層3は、非磁性である。導電層3は、例えば、スピン軌道相互作用が大きい導電物を含む。このような導電物としては、例えば、タンタル(Ta)およびプラチナ(Pt)を挙げることができる。
本明細書で、1つの方向をX方向とする。X方向に対して垂直な1つの方向をY方向とする。X方向及びY方向に対して直交する方向をZ方向とする。
磁気メモリ100は、例えば、半導体基板上に形成される。例えば、半導体基板の主面をXY平面とする。図1においては、半導体基板は省略されている。
構造体1の第1磁性層2上には、絶縁層5が設けられている。第1磁性層2は、第1部分1aと第2部分1bとの間の第3部分1cを有する。本実施形態では、絶縁層5は、第1磁性層2の第3部分1c上に設けられている。絶縁層5上には第2磁性層6が設けられている。絶縁層5は、第1磁性層2と第2磁性層6とによって挟まれている。第1磁性層2、絶縁層5、および第2磁性層6は、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を形成する。磁気メモリ100のメモリセルMCは、第1磁性層2、絶縁層5、および第2磁性層6を含む。このようなメモリセルMCは、例えば、MTJ記憶素子である。
第2磁性層6は参照層である。参照層(第2磁性層6)の磁化の向きは、例えば、「上向き」か「下向き」かのいずれか1つの方向に固定されている。本実施形態では、参照層(第2磁性層6)の磁化の向きは上向き方向に固定されている。図1の例では、磁化の向きは、Z方向に沿っている。実施形態において、磁化の方向は、Z方向と交差しても良く、任意である。磁化の向きについて、便宜的に、「上向き」または「下向き」として、説明する。
第1磁性層2は磁気記録層である。磁気記録層(第1磁性層2)の磁化の向きMは「上向き」か「下向き」のいずれか1つの方向に可変である。図1には磁化の向きMが「上向き」の場合が示されている。磁気記録層(第1磁性層2)の磁化の向きMが「上向き」、参照層(第2磁性層6)の磁化の向きが「上向き」である状態は平行状態である。平行状態はMTJの抵抗値が低い。反対に、磁気記録層(第1磁性層2)の磁化の向きMが「下向き」、参照層(第2磁性層6)の磁化の向きが「上向き」である状態は反平行状態である。反平行状態はMTJの抵抗値が高い。メモリセルMCは、MTJの抵抗値に応じて情報(データ)を記録する。
構造体1の導電層3側には、第3磁性層7が設けられている。第3磁性層7の少なくとも一部は、第1部分1aと第2部分1bとを結ぶ方向に対して交差する方向において、第1部分1aと第2部分1bとの間の領域の少なくとも一部と重なる。第3磁性層7は、構造体1上に、構造体1から絶縁された状態で設けられる。第3磁性層7は、強磁性である。第3磁性層7の磁化の向きは、固定されている。本実施形態では、第3磁性層7の磁化の向きは、X方向に沿う。第3磁性層7は、第1磁性層(磁気記録層)2および導電層3に対してバイアス磁界Mbiasを与える。バイアス磁界Mbiasは、情報を書き込む際、第1磁性層2の磁化の向きを反転させるために利用される。第3磁性層7は、第1磁性層(磁気記録層)2に、例えば、平行状態から反平行状態に反転させやすくなる磁界を与える。導電層3に電流を流すと、導電層3中にスピン流が発生する。導電層3中にスピン流が発生すると、導電層3から第1磁性層(磁気記録層)2にスピンが注入される。導電層3から注入されたスピンが「上向き」か「下向き」かによって、第1磁性層(磁気記録層)2の磁化の向きMが決定される。導電層3から注入されるスピンの向きは、導電層3に流す電流の向きで決定できる。磁気メモリ100は、情報の書き込みに際し、導電層3から第1磁性層(磁気記録層)2にスピンを注入する。このような書き込み方式は、例えば、スピン注入方式である。
第1電極4aは、第2電極4bに、並列回路110を介して接続される。並列回路110は、導電層3による第1抵抗部r1と、第1磁性層2による第2抵抗部r2とを含む。第1抵抗部r1の抵抗値は、第2抵抗部r2の抵抗値よりも低い。
磁気メモリ100は、回路素子120を含む。回路素子120は、第1導電形の第1半導体層8、第1導電形の第2半導体層9、および第2導電形の第3半導体層10を含む。第1半導体層8は、第1電極4aと電気的に接続されている。第2半導体層9は、第2磁性層6と電気的に接続されている。第3半導体層10は、第1半導体層8および第2半導体層9と電気的に接続されている。本実施形態では、第1半導体層8および第2半導体層9はp形であり、第3半導体層10はn形である。第1半導体層8および第2半導体層9はダイオードのアノードである。第3半導体層10はダイオードのカソードである。回路素子120は、ダイオードD1、D2を含む。ダイオードD1のカソードは、ダイオードD2のカソードに接続される。本実施形態では、ダイオードD1、D2のカソードどうしを接続しているが、ダイオードD1、D2のアノードどうしを接続するようにしてもよい。ダイオードD1、D2は、例えば、ツェナーダイオードである。
磁気メモリ100は、第1配線130a、第2配線130b、第1外部端子140a、および第2外部端子140bを含む。第1外部端子140aは、第1配線130aと電気的に接続されている。第1配線130aは、第2磁性層6および第2半導体層9と電気的に接続されている。第2外部端子140bは、第2配線130bと電気的に接続されている。第2配線130bは、第2電極4bと電気的に接続されている。第1外部端子140aおよび第2外部端子140bは、磁気メモリ100の外部にある図示せぬ外部回路に接続可能な端子である。外部回路の一例は、磁気メモリ100に対する情報読み出しおよび情報書き込み等を制御する制御装置を含む回路である。
以下、磁気メモリ100の動作の例を説明する。
図2は、第1実施形態に係る磁気メモリの一部の特性を示す模式図である。
図2は、回路素子120の電流−電圧特性を示している。
図2に示すように、回路素子120は、正しきい値Vth、および負しきい値−Vthを持つ。第1配線130aと第2配線130bとの間に与えられる電圧を“配線間電圧V”とする。配線間電圧Vが“−Vth<V<Vth”の範囲にあり、かつ、“V<|Vth|”であるとき、回路素子120には電流Iが流れない。
配線間電圧Vが“Vth≦V”であるとき、回路素子120には、第1配線130aから第2配線130bに向かって電流Iが流れる。配線間電圧Vが“V≦−Vth”であるとき、回路素子120には、第2配線130bから第1配線130aに向かって電流Iが流れる。
(読み出し動作)
読み出し動作は、配線間電圧Vrを“Vr<|Vth|”として行う。使用する外部端子は、例えば、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bである。読み出し動作のとき、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bに第1電位差が与えられる。配線間電圧Vrは、第1電位差に基づいて、“Vr<|Vth|”に設定される。
図3は、第1実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。
図3は、磁気メモリ100の読み出し動作R/Oを例示している。
図3には、第1配線130aに正電位を与え、第2配線130bに第1配線130aよりも低い電圧、例えば、接地電位(0V)を与えた場合が示されている。配線間電圧Vrは“0V≦Vr<Vth”とされる。この場合には、電流Iが、メモリセルMCを介して第1配線130aから第2配線130bに向かって流れる。電流Iの値は、メモリセルMCの抵抗値に応じて変化する。メモリセルMCの抵抗値が低いと電流Iの値は大きくなり、メモリセルMCの抵抗値が高いと電流Iの値は小さくなる。メモリセルMCに記録されていた情報は、電流Iの値の大小に基づいて、例えば、“1”であるのか“0”であるのかが判断される。
磁気メモリ100は、メモリセルMCの電圧降下を、配線間電圧Vrよりも高くすることができる。この場合には、電流Iは流れない。メモリセルMCに記録されていた情報は、電流Iが流れるか流れないかに基づいて、例えば、“1”であるのか“0”であるのかが判断される。
図3に示した読み出し動作R/Oの例では、第2配線130bの電位を、第1配線130aよりも低くした。しかしながら、第2配線130bの電位は、第1配線130aよりも高くすることもできる。この場合には、電流Iが、メモリセルMCを介して第2配線130bから第1配線130aに向かって流れる。具体的には、第2配線130bに正電位を与え、第1配線130aに0Vを与える。あるいは、第2配線130bに0Vを与え、第1配線130aに負電位を与える。この場合にも、情報が“1”であるのか“0”であるのかは、電流Iの値の大小、又は電流Iが流れるか流れないかに基づいて判断される。
(書き込み動作)
書き込み動作は、配線間電圧Vwを、書き込む情報に応じて“Vth≦Vw”、又は“−Vw≦−Vth”として行う使用する外部端子は、例えば、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bである。書き込み動作のとき、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bに第2電位差が与えられる。配線間電圧Vwは、第2電位差に基づいて、“Vth≦Vw”、又は“−Vw≦−Vth”に設定される。
図4は、第1実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。
図4は、磁気メモリ100の書き込み動作W/Oを例示している。図4には、配線間電圧Vwを“Vth≦Vw”とする場合が示されている。
図4に示す状態は、例えば、第1配線130aに正しきい値Vth以上の正電位を与え、第2配線130bに接地電位(0V)を与えることで得られる。電流Iは、回路素子120を介して第1配線130aから第2配線130bに向かって流れる。この際、導電層3には、電流Iが第1電極4aから第2電極4bに向かって流れる。これにより、導電層3から第1磁性層2にスピンが注入される。例えば、第1磁性層2の磁化の向きは「上向き」となり、メモリセルMCには平行状態に対応した情報が書き込まれる。
図5は、第1実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。
図5は、磁気メモリ100の書き込み動作W/Oを例示している。図5には、配線間電圧Vwを“−Vw≦−Vth”とする場合が示されている。
図5に示す状態は、例えば、第1配線130aに接地電位(0V)を与え、第2配線130bに正しきい値Vth以上の正電位を与えることで得られる。又は、図5に示す状態は、第1配線130aに負しきい値−Vth以下の負電位を与え、第2配線130bに接地電位(0V)を与えることで得られる。電流Iは、回路素子120を介して第2配線130bから第1配線130aに向かって流れる。この際、導電層3には、電流Iが第2電極4aから第1電極4aに向かって流れる。これにより、導電層3から第1磁性層2に図4に示した状態と逆向きのスピンが注入される。例えば、第1磁性層2の磁化の向きは「下向き」となり、メモリセルMCには反平行状態に対応した情報が書き込まれる。
磁気メモリ100に読み出し動作R/Oをさせるとき、例えば、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bには第1電位差が与えられる。磁気メモリ100は、第1電位差に基づいて、読み出し動作R/Oを行う。
磁気メモリ100に書き込み動作W/Oをさせるときにも、例えば、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bに第2電位差が与えられる。磁気メモリ100は、第2電位差に基づいて、書き込み動作W/Oを行う。
このため、磁気メモリ100は、読み出し動作R/Oと書き込み動作W/Oとで、外部端子を使い分けなくてもよい。したがって、読み出し動作R/Oと書き込み動作W/Oとで外部端子を使い分ける磁気メモリに比較して、第1の実施形態に係る磁気メモリ100は、外部端子数を削減できる。
第3磁性層7の少なくとも一部は、第1部分1aと第2部分1bとを結ぶ方向に対して交差する方向において、第1部分1aと第2部分1bとの間の領域の少なくとも一部と重なる。このため、磁気メモリ100は、構造体1の第1部分1aと第2部分1bとの間の第2磁性層2に、例えば、複数の情報を記録することができる。
さらに、第1配線130aは、読み出し動作R/Oが行われるときだけでなく、書き込み動作W/Oが行われるときにも電位が与えられる。このため、メモリセルMCが集積されるメモリセルアレイにおいては、読み出し動作R/O用の配線と、書き込み動作W/O用の配線と、を別に設けなくてもよい。したがって、メモリセルアレイ内に、読み出し動作R/O用の配線と書き込み動作W/O用の配線とが設けられている磁気メモリに比較して、磁気メモリ100は、メモリセルアレイの集積度を向上できる。
メモリセルMCには、より高いTMR比が求められる。これにより、磁気メモリ100の設計・製造マージンが拡大する。高いTMR比を得るために、高抵抗状態と低抵抗状態とで抵抗値の差は拡大される。しかし、高抵抗状態における抵抗値を高めすぎると、書き込み動作W/O中にメモリセルMCに電流が流れ難くなり、メモリセルMCの書き込み特性が低下する。
このような事情に対して、磁気メモリ100は、書き込み動作W/O中に、メモリセルMCに電流を流さない。このため、書き込み動作W/O中にメモリセルMCに電流を流す場合に比較して、書き込み特性を低下させずに、高抵抗状態における抵抗値を高めることができる。したがって、磁気メモリ100においては、設計・製造マージンを拡大できる。
磁気メモリ100においては、メモリセルMCの抵抗値に関わらずに、配線間電圧Vwが、回路素子120の正しきい値Vth以上、又は負しきい値−Vth以上になれば、情報を書き込むことができる。このため、書き込み動作W/Oの際に与えられる配線間電圧Vwで導通しないような値に、メモリセルMCの抵抗値を高めることが可能である。
このように、第1実施形態に係る磁気メモリ100によれば、集積度の向上が可能な磁気メモリを提供できる。さらに、例えば、外部端子数の削減が可能となる。さらに、例えば、設計・製造マージンの拡大が可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に係る磁気メモリ100を、メモリセルアレイに集積する場合の一例に関する。
図6(A)〜図23(C)は、第2実施形態に係る磁気メモリの製造工程を示す模式図である。
図(A)は平面図である。図(B)は図(A)中のB−B断面に沿う断面図である。図(C)は、図(A)中のC−C線に沿う断面図である。
図6(A)〜図6(C)に示すように、第1絶縁膜50は、図示せぬ基板、例えば、シリコン基板上に形成されている。第1絶縁膜50上に、第1電極4aとなる導電体を形成する。次いで、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、導電体をパターニングする。これにより、Y方向に延びる第1電極4aを、第1絶縁膜50上に形成する。
図7(A)〜図7(C)に示すように、第2絶縁膜51を、第1絶縁膜50および第1電極4a上に形成する。
図8(A)〜図8(C)に示すように、第2絶縁膜51上に、第2絶縁膜51に対してエッチング選択性がとれる絶縁物を形成する。次いで、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、絶縁物をパターニングする。これにより、例えば、円筒状の第3絶縁膜52を、第2絶縁膜51上に形成する。第3絶縁膜52は、第1電極4aの上方に形成される。
図9(A)〜図9(C)に示すように、強磁性層7aを、第2絶縁膜51および第3絶縁膜52上に形成する。
図10(A)〜図10(C)に示すように、強磁性層7aを、異方性エッチングする。これにより、リング状の第3磁性層7を、第3絶縁膜52の側壁上に形成する。
図11(A)〜図11(C)に示すように、第4絶縁膜53を、第2絶縁膜51、第3絶縁膜52、および第3磁性層7上に形成する。
図12(A)〜図12(C)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、第4絶縁膜53をパターニングする。これにより、開孔部54を、第4絶縁膜53に形成する。開孔部54は、第1電極4aに対して形成される。第1電極4aは、開孔部54の底部において露出する。
図13(A)〜図13(C)に示すように、第1導電形の半導体層8を、第2絶縁膜51および第1電極4a上に形成する。第1導電形の半導体層8は、例えば、p型シリコン層である。次いで、第2導電形の半導体層10を、第1導電形の半導体層8上に形成する。第2導電形の半導体層10は、例えば、n型シリコン層である。次いで、第1導電形の半導体層9を、第2導電形の半導体層10上に形成する。第1導電形の半導体層9は、例えば、p型シリコン層である。
図14(A)〜図14(C)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、第1導電形の半導体層8、第2導電形の半導体層10、および第1導電形の半導体層9をパターニングする。これにより、回路素子120を、第1電極4a上に形成する。
図15(A)〜図15(C)に示すように、第5絶縁膜55を、第1電極4a、第4絶縁膜53、および回路素子120上に形成する。
図16(A)〜図16(C)に示すように、第5絶縁膜55上に、第2電極4bとなる導電体を形成する。次いで、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、導電体をパターニングする。これにより、X方向に延びる第2電極4bを、第5絶縁膜55上に形成する。
図17(A)〜図17(C)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、第2電極4b、第5絶縁膜55、第4絶縁膜53、第3絶縁膜52、第2絶縁膜51、第1電極4a、および第1絶縁膜50をパターニングする。これにより、例えば、図16(A)〜図16(C)に示した構造体に、メモリホール56が形成される。メモリホール56は、リング状の第3磁性層7の内側に形成される。メモリホール56の内壁には、第2電極4b、第5絶縁膜55、第4絶縁膜53、第3絶縁膜52、第2絶縁膜51、第1電極4a、および第1絶縁膜50が露呈する。第3磁性層7は、メモリホール56による空間に第3絶縁膜52を介して向き合う。
図18(A)〜図18(C)に示すように、導電層3を、第2電極4bおよび第5絶縁膜55上に形成する。導電層3は、メモリホール56の内壁上にも形成される。導電層3は、メモリホール56内において、第2電極4b、第5絶縁膜55、第4絶縁膜53、第3絶縁膜52、第2絶縁膜51、第1電極4a、および第1絶縁膜50に接する。次いで、第1磁性層2を、導電層3上に形成する。
図19(A)〜図19(C)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、第1磁性層2および導電層3をパターニングする。これにより、磁性層2および導電層3を含む構造体1を、第2電極4b上に形成する。構造体1は、1つのメモリホール56に対して、例えば、1つ形成される。
図20(A)〜図20(C)に示すように、例えば、斜め蒸着法(Oblique vapor deposition)を用いて、構造体1、第2電極4b、および第5絶縁膜55上に、絶縁層5および第2磁性層6を形成する。斜め蒸着法は、絶縁層5および第2磁性層6を形成するための蒸着材料57を、図20(A)〜図20(C)に示す構造体上に、Z方向に対して傾けて照射する。これにより、絶縁層5および第2磁性層6は、メモリホール56の内壁にも形成される。絶縁層5および第2磁性層6が、メモリホール56の内壁に形成される深さは、蒸着材料57の傾斜角度と、メモリホール56の径とで自己整合的に決定される。したがって、絶縁層5および第2磁性層6は、エッチング工程を経ることなく、メモリホール56の内壁の途中まで形成することができる。本実施形態では、蒸着材料57の傾斜角度を、絶縁層5および第2磁性層6の端部が第4絶縁膜53上に位置するように設定した。しかしながら、絶縁層5および第2磁性層6の端部は、第5絶縁膜55、又は第3絶縁膜52、又は第2絶縁膜51上にあってもよい。さらに、斜め蒸着法を用いて絶縁層5および第2磁性層6を形成している間、図20(A)〜図20(C)に示す構造体は回転される。このため、絶縁層5および第2磁性層6は、メモリホール56の内壁を一周するように形成される。
図21(A)〜図21(C)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、絶縁層5および第2磁性層6をパターニングする。絶縁層5および第2磁性層6は、構造体1上から、構造体1上から回路素子120の上方にかけて残される。これにより、第1磁性層2、絶縁層5、および第2磁性層6を含むメモリセルMCが形成される。
図22(A)〜図22(C)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、第2磁性層6、絶縁層5、および第5絶縁膜55をパターニングする。これにより、例えば、図21(A)〜(C)に示した構造体に、コンタクトホール58が形成される。コンタクトホール58は、回路素子120に対して形成される。コンタクトホール58の底には、回路素子120の第2半導体層9が露呈する。
図23(A)〜図23(C)に示すように、図22(A)〜図22(C)に示した構造体上に、第1配線130aとなる導電体膜を形成する。次いで、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、導電体膜をパターニングする。これにより、第1配線130aを、第2磁性層6および第2半導体層9上に形成する。第1配線130aは、コンタクトホール58を介して第2磁性層6および第2半導体層9と電気的に接続される。第2配線130bは、図23(A)〜図23(C)には図示されない箇所において、第2電極4bと電気的に接続されればよい。
図23(A)〜図23(C)に示すように、第1の実施形態に係る磁気メモリ100を、メモリセルアレイに集積する場合には、例えば、構造体1(構造体1の延在方向)をZ方向に沿って設けることがよい。構造体1をZ方向に沿って設けることで、構造体1をXY平面に沿って設けた場合に比較して、メモリセルMCを、メモリセルアレイ内に、より高密度に集積することができる。構造体1をZ方向に沿って設けるためには、例えば、Z方向に延びるメモリホール56をメモリセルアレイ内に設ける。構造体1は、例えば、メモリホール56によって得られた空間の内部に設ける。構造体1は、例えば、メモリホール56の内壁に沿う。したがって、構造体1はZ方向に沿って設けられる。
第2実施形態に係る磁気メモリは、例えば、以下の構成を有する。
図23(A)〜図23(C)に示すように、第1絶縁膜50上には、第1電極4aが設けられている。第1電極4a上には、第2絶縁膜51が設けられている。第2絶縁膜51上には、円筒状の第3絶縁膜52が設けられている。円筒状の第3絶縁膜52の側壁には、第3磁性層7が設けられている。第2絶縁膜51、円筒状の第3絶縁膜52、および第3磁性層7上には、第4絶縁膜53が設けられている。第4絶縁膜53、第3絶縁膜52、第2絶縁膜51には、開孔部54が設けられている。開孔部54は、第1電極4aに達する。開孔部54内には、回路素子120が設けられている。第4絶縁膜53、第1電極4a、および回路素子120上には、第5絶縁膜55が設けられている。第5絶縁膜55上には、第2電極4bが設けられている。第2電極4a、第5絶縁膜55、第4絶縁膜53、第3絶縁膜52、第2絶縁膜51、第1電極4a、および第1絶縁膜50には、メモリホール56が設けられている。メモリホール56の内壁には、構造体1が設けられている。構造体1は、第1磁性層2と導電層3とを含む。第1磁性層2上には、絶縁層5が設けられている。絶縁層5上には、第2磁性層6が設けられている。第2磁性層6、絶縁層5、および第5絶縁膜55には、コンタクト孔58が設けられている。コンタクト孔58は、回路素子120の第1導電形の第2半導体層9に達する。コンタクト孔58には、第1配線130aが設けられている。
回路素子120は、第1導電形の第1半導体層8と、第1導電形の第2半導体層9と、第2導電形の第3半導体層10とを含む。第1半導体層8は、第1電極1a上に設けられている。第1半導体層8は、例えば、第1電極1a上に直接に設けられることで、第1電極1aと電気的に接続される。第3半導体層10は、第1半導体層8上に設けられている。第2半導体層9は、第3半導体層10上に設けられている。第3半導体層10は、第1半導体層8および第2半導体層9と電気的に接続される。第2半導体層9は、第1配線130aを介して第2磁性層6と電気的に接続される。
第1電極4aは、メモリホール56の内部において、構造体1の第1部分1aと電気的に接続される。第2の実施形態においては、第1部分1aはリング状である。第1部分1aは導電層3に設定されている。第2電極4bは、メモリホール56の内部において、構造体1の第2部分1bと電気的に接続される。第2の実施形態においては、第2部分1bはリング状である。第2部分1bは導電層3に設定されている。
第2実施形態に係る磁気メモリは、第1実施形態に係る磁気メモリ100の構造体1を、メモリホール56の内壁に沿って設ける。そして、第1電極4aと構造体1との電気的接点、および第2電極4bと構造体1との電気的接点を、メモリホール56の内部に設ける。導電層3に対してバイアス磁界Mbiasを与える第3磁性層7についても、メモリホール56の内部に設ける。
第2実施形態によれば、第1実施形態に係る磁気メモリ100を、メモリセルアレイ内に、より高密度に集積できる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態に係る磁気メモリ100を、磁壁移動メモリに適用する場合の一例に関する。
図24は、第3実施形態に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。
第3実施形態に係る磁気メモリ300は、図1に示した磁気メモリ100に対して、第3電極4cを、さらに設けた例である。第3電極4cは、構造体1の第3部分1c上に設けられている。第3電極4cには、第3配線130cが電気的に接続されている。第3配線130cは、第3外部端子140cと電気的に接続されている。
第3電極4cを構造体1に有した磁気メモリ300は、第1磁性層2を磁気記録層とする磁壁移動メモリとして使用できる。磁壁60は、第1磁性層2中に、第1磁性層2中を横断するように生じる。磁壁60を移動させる際には、少なくとも第1磁性層2中に、第2電極4bから第3電極4cに向かう第1シフト電流Isf1を流す。又は少なくとも第1磁性層2中に、第3電極4cから第2電極4bに向かう第2シフト電流Isf2を流す。第1シフト電流Isf1および第2シフト電流Isf2は、第1磁性層2中を磁壁60を貫通して流れる。第1シフト電流Isf1を流した場合には、磁壁60は、例えば、紙面右側にシフトする。第2シフト電流Isf2を流した場合には、磁壁60は、例えば、紙面左側にシフトする。
第1磁性層2には、例えば、磁壁60によって磁区61が設定される。磁区61は、第1磁性層2に複数設けられてもよい。1つの磁壁60の左右で磁化の向きを変えるだけでもよい。この場合、絶縁層5の下方において、第1磁性層2中に生じた磁壁60を、左側か右側かのいずれかにシフトさせる。これにより情報“1”、情報“0”を記憶することができる。
しかし、第1磁性層2に磁壁60によって区切られた磁区61を設定すると、例えば、2以上の複数の情報(データ)を、第1磁性層2に記録できる。図24には、第1磁性層2に、4つの磁区61a、61b、61c、および61dを設定した例を示す。この場合、4つの情報を、第1磁性層2に記録できる。
磁気メモリ300は、例えば、磁壁移動メモリである。磁気メモリ300は、読み出しヘッド62および書き込みヘッド63を含む。
読み出しヘッド62は、第1磁性層2、絶縁層5、および第2磁性層6を含む。第2磁性層6の磁化の向きは、第1実施形態と同様に固定されている。本実施形態では“上向き”に固定されている。
書き込みヘッド63は、第1磁性層2、導電層3、および第3磁性層7を含む。第3磁性層7は、第1磁性層2の磁化の向きを反転させるためのバイアス磁界を、第1磁性層2および導電層3に与える。
以下、磁気メモリ300の読み出し動作R/O、シフト動作、および書き込み動作W/Oの例を説明する。
(読み出し動作)
読み出し動作R/Oは、配線間電圧Vrを“Vr<|Vth|”として行う。
図25は、第3実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。
図25は、磁気メモリ300の読み出し動作R/Oを例示している。
図25に示すように、読み出し動作R/Oは、第1実施形態に係る磁気メモリ100と同様である。配線間電圧Vrを“Vr<|Vth|”とする。磁気記録層(第1磁性層2)に記録されていた情報は、読み出しヘッド62に流れる電流Iの値の大小に応じて、例えば“1”であるのか“0”であるのかが判断される。あるいは読み出しヘッド62に電流Iが流れるか流れないかで、例えば“1”であるのか“0”であるのかが判断される。使用する外部端子は、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bである。
(書き込み動作)
書き込み動作W/Oは、配線間電圧Vwを、書き込む情報に応じて“Vth≦Vw”又は“−Vw≦−Vth”として行う。
図26は、第3実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。
図26は、磁気メモリ300の書き込み動作W/Oを例示している。
図26に示すように、書き込み動作W/Oは、第1実施形態に係る磁気メモリ100と同様である。配線間電圧Vwを、書き込む情報に応じて“Vth≦Vw”又は“−Vw≦−Vth”とする。“Vth≦Vw”は、第1配線130aの電位を第2配線130bよりも高くした場合である。“−Vw≦−Vth”は、第1配線130aの電位を第2配線130bよりも低くした場合である。第2配線130bの電位を、例えば接地電位(例えば0V)に固定し、第1配線130aの電位を、書き込む情報に応じて正電位又は負電位とする。あるいは第2配線130bの電位と第1配線130aの電位とを、書き込む情報に応じて入れ換える。これにより、書き込みヘッド63において、磁区61a〜61dのいずれかに導電層3からスピンが注入され、磁化の向きが決定される。磁化の向きは、導電層3に流れる電流Iの向きで決定される。
(シフト動作)
シフト動作は、配線間電圧Vsfを、情報をシフトさせる方向に応じて“Vw<Vsf”、又は“−Vsf<−Vw”として行う。配線間電圧Vsfは、第2配線130bと第3配線130cとの間の電圧である。使用する外部端子は、第2外部端子140bおよび第3外部端子140cである。例えば、シフト動作のとき、第2外部端子140bおよび第3外部端子140cに第3電位差が与えられる。配線間電圧Vsfは、第3電位差に基づいて、“Vw<Vsf”、又は“−Vsf<−Vw”に設定される。
図27は、第3実施形態に係る磁気メモリの動作を示す模式図である。
図27は、磁気メモリ300のシフト動作S/Oを例示している。図27には、配線間電圧Vsfを“Vw<Vsf”とする場合が示されている。
“Vw<Vsf”は、第3配線130cの電位を第2配線130bよりも高くした場合である。“−Vsf<−Vw”は、第3配線130cの電位を第2配線130bよりも低くした場合である。シフト動作S/Oでは、例えば、第2配線130bの電位を接地電位(例えば0V)に固定し、第3配線130cの電位を、情報をシフトさせる方向に応じて正電位又は負電位とする。あるいは第2配線130bの電位と第3配線130cの電位とを、情報をシフトさせる方向に応じて入れ換える。
“Vw<Vsf”のとき、第1シフト電流Isf1が、第3電極4cから第2電極4bに向かって、第1磁性層2および導電層3を介して流れる(図27参照)。第1シフト電流Isf1が第1磁性層2に磁壁60を貫通して流れることで、磁壁60は、第3電極4c側から第2電極4b側へとシフトする。磁区61a〜61dは、第3電極4cから第2電極4bに向かってシフトする。
“−Vsf<Vw”のとき、逆向きの第2シフト電流Isf2が、第2電極4bから第3電極4cに向かって、第1磁性層2および導電層3を介して流れる(第2シフト電流Isf2は、特に図示せず)。第2シフト電流Isf2が第1磁性層2に磁壁60を貫通して流れることで、磁壁60は、第2電極4b側から第3電極4c側へとシフトする。磁区61a〜61dは、第2電極4bから第3電極4cに向かってシフトする。
配線間電圧Vsfおよび−Vsfは、例えば、パルス状に与えられる。配線間電圧Vsfおよび−Vsfがパルス状に与えられている間、第1シフト電流Isf1および第2シフト電流Isf2が流れる。磁壁は、第1シフト電流Isf1および第2シフト電流Isf2が流れている間、移動する。1パルスで磁壁60が移動する距離は、例えば、磁区61a〜61dの1つ分の距離である。ただし、1パルスで磁壁60が移動する距離は、これに限られることはない。
図27には、読み出しヘッド62および書き込みヘッド63に磁区61bがある場合が示されている。読み出しヘッド62および書き込みヘッド63に磁区61bから磁区61cをシフトさせたい場合には、例えば、配線間電圧Vsfの1パルスを、与える。これにより、読み出しヘッド62および書き込みヘッド63には、磁区61cがシフトされる。読み出しヘッド62および書き込みヘッド63に磁区61bから磁区61aをシフトさせたい場合には、例えば、配線間電圧−Vsfの1パルスを与える。これにより、読み出しヘッド62および書き込みヘッド63には、磁区61aがシフトされる。
シフト動作S/Oでは、磁区61a〜61dのうち、読み出したい情報を記録している磁区を、読み出しヘッド62へシフトさせる。また、磁区61a〜61dのうち、情報を書き込みたい磁区を、書き込みヘッド63にシフトさせる。
シフト動作S/Oの間、第1シフト電流Isf1、および第2シフト電流Isf2は、第1磁性層2だけでなく導電層3にも流れる。導電層3に電流が流れることは、書き込み動作W/Oと同様である。異なるところは、第1磁性層2において磁壁60が移動しているか、停止しているかである。磁壁60が移動していれば、導電層3に電流が流れたとしても、第1磁性層2へのスピン注入は抑制される。
言い換えれば、書き込み動作W/Oの間は、磁壁60を停止させる。これにより、第1磁性層2へのスピン注入を促進する。シフト動作S/Oの間は、磁壁60を移動させる。これにより、第1磁性層2へのスピン注入を抑制する。磁壁60を停止させたままなのか、移動させるのかは、第1磁性層2に流す電流の大きさで制御できる。
このような第3実施形態に係る磁気メモリ300によれば、情報の書き込み方式をスピン注入方式とした磁壁移動メモリ(以下スピン注入磁壁移動メモリという)が提供される。
磁気メモリ300においても、読み出し動作R/Oが、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bに与えられた第1電位差に基づいて行われる。書き込み動作W/Oは、第1外部端子140aおよび第2外部端子140bに与えられた第2電位差に基づいて行われる。このため、読み出し動作R/Oと書き込み動作W/Oとで、外部端子を使い分けなくてもよい。したがって、スピン注入磁壁移動磁気メモリの外部端子数を削減できる。
磁気メモリ300は、第1実施形態と同様に、メモリセルアレイ内に書き込み専用の配線が不要である。したがって、スピン注入磁壁移動メモリにおいて、メモリセルアレイの集積度を向上できる。
磁気メモリ300は、書き込み動作W/O中に読み出しヘッド62に電流を流さない。このため、書き込み特性を低下させずに、読み出しヘッド62のMTJ素子の抵抗値を高めることができる。したがって、スピン注入磁壁移動メモリにおいて、その設計・製造マージンを拡大できる。
以下、第3実施形態の変形例について説明する。
(第3実施形態:第1変形例)
図28は、第3実施形態の第1変形例に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。
図28に示すように、第1変形例に係る磁気メモリ301は、読み出しヘッド62を、第1電極4aと第3電極4cとの間の領域に設けた例である。絶縁層5は、構造体1のうち、構造体1の第4部分1d上に設けられている。第4部分1dは、第1電極4aと第3電極4cとの間にある。
このように、読み出しヘッド62は、必ずしも第1電極4aと第2電極4bとの間の領域に設けられなくてもよい。
(第3実施形態:第2変形例)
図29は、第3実施形態の第2変形例に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。
図29に示すように、第2変形例に係る磁気メモリ302は、第1変形例に係る磁気メモリ301と同様に、読み出しヘッド62を、第1電極4aと第3電極4cとの間の領域に設けている。異なるところは、読み出しヘッド62と第1電極4aとの間の領域を、格納領域64とすることである。格納領域64は、シフト動作S/Oによって、複数の磁区61a〜61dがシフトされる領域である。このように、磁気メモリ302は、格納領域64を含む。格納領域64は、読み出しヘッド62と第1電極4aとの間に設けられている。
さらに、磁気メモリ302においては、書き込みヘッド63が格納領域64から離れた部分に設けられている。このため、読み出し動作R/O中は、複数の磁区61a〜61dが書き込みヘッド63にシフトしてくることがない。このため、複数の磁区61a〜61dは、第3磁性層7の磁界の影響を受け難い。
書き込み動作W/O中には、複数の磁区61a〜61dは、書き込み領域65にシフトしてくる。磁気メモリ302においては、書き込み領域65は、第1電極4aと第2電極4bとの間の領域に設定されている。
このように、格納領域64を、読み出しヘッド62と第1電極4aとの間に設定するようにしてもよい。この場合、書き込みヘッド63は、格納領域64から離すようにすることが、情報保持の観点から好ましい。
(第3実施形態:第3変形例)
図30は、第3実施形態の第3変形例に係る磁気メモリを示す模式的断面図である。
図30に示すように、第3変形例に係る磁気メモリ303は、書き込みヘッド63に含まれた第3磁性層7を、導電層3側に代えて、第1磁性層2側に設けた例である。
例えば、書き込みヘッド63が、読み出しヘッド62から離れて設けられている場合には、第3磁性層7は、第1磁性層2側に設けることができる。
実施形態によれば、集積度の向上が可能な磁気メモリを提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気メモリに含まれた、第1磁性層2、導電層3、絶縁層5、第2磁性層6、および第3磁性層7などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することができる。本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した磁気メモリを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶素子および不揮発性記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…構造体、 1a…第1部分、 1b…第2部分、 1c…第3部分、 1d…第4部分、 2…第1磁性層、 3…導電層、 4a…第1電極、 4b…第2電極、 4c…第3電極、 5…絶縁層、 6…第2磁性層、 7…第3磁性層、 7a…強磁性層、 8…第1導電形の第1半導体層、 9…第1導電形の第2半導体層、 10…第2導電形の第3半導体層、 50…第1絶縁膜、 51…第2絶縁膜、 52…第3絶縁膜、 53…第4絶縁膜、 54…開孔部、 55…第5絶縁膜、 56…メモリホール、 57…蒸着材料、 58…コンタクトホール、 60…磁壁、 61a〜61d…磁区、 62…読み出しヘッド、 63…書き込みヘッド、 64…格納領域、 65…書き込み領域、 100…磁気メモリ、 110…並列回路、 120…回路素子、 130a…第1配線、 130b…第2配線、 130c…第3配線、 140a…第1外部端子、 140b…第2外部端子、 140c…第3外部端子、 300…磁気メモリ、 301…磁気メモリ、 302…磁気メモリ、 303…磁気メモリ、 MC…メモリセル、 r1…第1抵抗部、 r2…第2抵抗部、 D1…ダイオード、 D2…ダイオード

Claims (16)

  1. 第1磁性層と導電層とを含む構造体と、
    第2磁性層であって、前記第2磁性層と前記導電層との間に前記第1磁性層が配置される、前記第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた中間層と、
    前記構造体の第1部分と電気的に接続された第1電極と、
    前記構造体の第2部分と電気的に接続された第2電極と、
    前記構造体と絶縁されて設けられた第3磁性層と、
    回路素子であって、
    前記第1電極と電気的に接続された第1導電形の第1半導体層と、
    前記第2磁性層と電気的に接続された第1導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層と電気的に接続された第2導電形の第3半導体層とを含む、前記回路素子と、
    を備え、
    前記第3磁性層の少なくとも一部は、前記第1部分と前記第2部分とを結ぶ方向に対して交差する方向において、前記第1部分と前記第2部分との間の領域の少なくとも一部と重なる、磁気メモリ。
  2. 前記導電層による第1抵抗部と、前記第1磁性層による第2抵抗部であって前記第1抵抗部と並列に接続された前記第2抵抗部と、を含む並列回路により、前記第1電極は、前記第2電極と接続された、請求項1記載の磁気メモリ。
  3. 前記第1抵抗部の抵抗値は、前記第2抵抗部の抵抗値よりも低い、請求項2記載の磁気メモリ。
  4. 前記導電層は、非磁性である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁気メモリ。
  5. 前記第3磁性層は、前記第1磁性層に磁界を加える、請求項1〜4のいずれか1つに記載の磁気メモリ。
  6. 前記第2磁性層および前記第2半導体層と電気的に接続された第1配線と、
    前記第2電極と電気的に接続された第2配線と、
    をさらに備えた、請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁気メモリ。
  7. 前記回路素子は、正しきい値電圧Vthおよび負しきい値電圧−Vthを持ち、
    読み出し動作のとき、
    前記第1配線と前記第2配線との間の電圧Vrは、
    Vr<|Vth|
    であり、
    書き込み動作のとき、
    前記第1配線と前記第2配線との間の電圧Vwは、
    Vth≦Vw、又は−Vw≦−Vth
    である、請求項6記載の磁気メモリ。
  8. 第1外部端子と、
    第2外部端子と、
    をさらに備え、
    前記第1外部端子は、前記第1配線と電気的に接続され、
    前記第2外部端子は、前記第2配線と電気的に接続され、
    前記読み出し動作のとき、前記第1外部端子および前記第2外部端子に第1電位差が与えられ、
    前記書き込み動作のとき、前記第1外部端子および前記第2外部端子に第2電位差が与えられる、請求項7記載の磁気メモリ。
  9. 前記構造体の第3部分と電気的に接続された第3電極をさらに備えた、請求項1〜8のいずれか1つに記載の磁気メモリ。
  10. 前記第3電極と電気的に接続された第3配線をさらに備えた、請求項9記載の磁気メモリ。
  11. 第1情報および第2情報が、前記第1磁性層に書き込まれる、請求項10記載の磁気メモリ。
  12. 前記第1磁性層は、第1磁区と、第2磁区とを含み、
    前記第1情報は前記第1磁区に書き込まれ、前記第2情報は前記第2磁区に書き込まれる、請求項11記載の磁気メモリ。
  13. 前記第1磁性層中を、前記第1磁区および前記第2磁区がシフトする、請求項12記載の磁気メモリ。
  14. 第3外部端子をさらに備え、
    前記第3外部端子は、前記第3配線と電気的に接続され、
    前記第1磁区および前記第2磁区の前記シフトの際に、前記第2外部端子および前記第3外部端子に第3電位差が与えられる、請求項13記載の磁気メモリ。
  15. 前記構造体は、前記第1電極と前記第3電極との間の領域を含み、
    前記第1磁区および前記第2磁区は、前記構造体の前記領域内をシフトする、請求項13または14に記載の磁気メモリ。
  16. 前記構造体の前記領域は、前記第3磁性層から離れている、請求項15記載の磁気メモリ。
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