JP2020155558A - 磁気メモリ - Google Patents

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信之 梅津
剛 近藤
Takeshi Kondo
剛 近藤
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Masateru Kado
昌輝 門
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志保 中村
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Susumu Hashimoto
進 橋本
大寺 泰章
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泰章 大寺
ミカエル アルノー カンサ
Arnaud Quinsat Michael
ミカエル アルノー カンサ
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正浩 小池
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務 中西
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恵弥 矢ヶ部
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Abstract

【課題】シフト電流が増大するのを抑制することができる磁気メモリを提供する。【解決手段】本実施形態の磁気メモリは、第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性体部と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って延びた第2磁性体部と、前記第2磁性体部と前記第1部分とを接続する第3磁性体部と、前記第3磁性体部に沿って配置された第1非磁性金属層と、を備え、前記第1非磁性金属層は前記第2部分側の第1端部を有し、前記第1端部の前記第1方向に沿った位置は前記第1部分の前記第1方向に沿った位置と前記第2部分の前記第1方向に沿った位置との間にある。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気メモリに関する。
磁性体部に電流を流すことにより磁性体部の磁壁を移動(シフト)させる磁気メモリが知られている。この磁気メモリにおいては、磁性体部の一端に第1電極が電気的に接続され、他端に第2電極が接続され、第1電極と前記第2電極との間に磁壁を移動させるシフト電流を流すことにより、磁壁が移動する。また、磁性体部の上記一端と第1電極との間に配置され、上記一端に接続する磁性層が更に設けられる。この磁性層から情報(磁化方向)を読み出す読み出し素子(例えば、MTJ(Magnetic tunnel Junction)が上記磁性層に近接して設けられる。また、上記磁性層に情報を書き込む書き込み部(例えば、フィールドライン)が設けられる。
このような構成の磁気メモリにおいては、シフト電流が増大するという課題がある。
特開2017−059595公報
本実施形態は、シフト電流が増大するのを抑制することができる磁気メモリを提供する。
本実施形態の磁気メモリは、第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性体部と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って延びた第2磁性体部と、前記第2磁性体部と前記第1部分とを接続する第3磁性体部と、 前記第3磁性体部に沿って配置された第1非磁性金属層と、を備え、前記第1非磁性金属層は前記第2部分側の第1端部を有し、前記第1端部の前記第1方向に沿った位置は前記第1部分の前記第1方向に沿った位置と前記第2部分の前記第1方向に沿った位置との間にある。
第1実施形態による磁気メモリを示す断面図。 第1実施形態の磁気メモリの第1磁性体部の端部と第2磁性体部とを接続する第3磁性体部の一例を示す断面図。 第1実施形態の一変形例による磁気メモリの磁性体部と非磁性金属層との配置を説明する断面図。 比較例による磁気メモリを示す断面図。 比較例の磁気メモリにおいて、磁壁シフト電流Icを、LLG方程式を用いてシミュレーションを行って求めた結果を示す図。 比較例において、第1磁性体部と絶縁膜との間に非磁性金属層が一様に配置された磁気メモリを示す断面図。 図6に示す磁気メモリにおいて、非磁性金属層のスピン流によって磁壁の移動がアシストされることを説明する図。 第2実施形態による磁気メモリを示す断面図。 各実施形態の磁気メモリを示す斜視図。 図9に示す磁気メモリの磁性体部の配列を説明する図。
一実施形態による磁気メモリは、第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性体部と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って延びた第2磁性体部と、前記第2磁性体部と前記第1部分とを接続する第3磁性体部と、 前記第3磁性体部に沿って配置された第1非磁性金属層と、を備え、前記第1非磁性金属層は前記第2部分側の第1端部を有し、前記第1端部の前記第1方向に沿った位置は前記第1部分の前記第1方向に沿った位置と前記第2部分の前記第1方向に沿った位置との間にある。
(第1実施形態)
第1実施形態による磁気メモリを図1に示す。この第1実施形態の磁気メモリは、中空部110が設けられた筒状の第1磁性体部101と、第2磁性体部102と、第1磁性体部101と第2磁性体部102とを接続する第3磁性体部(接続部)107と、この第3磁性体部107にスピン軌道トルク(SOT(Spin-Orbit-Torque))が発生可能な導電層(非磁性金属層)108と、を備えている。第1磁性体部101は、z方向(図において上方向)沿って延びている。この第1磁性体部101は垂直磁化材料から構成される。すなわち、磁化容易軸はz方向(第1方向)に垂直な平面内にある。なお、中空部110は、非磁性絶縁体(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、またはアルミナ等)で満たされていてもよい。
第1磁性体部101は、z方向に沿って延びており、第1部分(端部)101aおよび第2部分(端部)101bを備えている。第1磁性体部101の第1部分101aには、第2磁性体部102の一端が接続される。第2磁性体部102は、端部101aを取り囲むように設けられている。この第2磁性体部102上に磁気抵抗素子103(例えばMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子)が配置される。また、磁気抵抗素子103の第2磁性体部102と反対側の面、すなわち磁気抵抗素子103の上面には電極106が電気的に接続される。また、第1磁性体部101の端部101bには電極105が電気的に接続される。本明細書では、「AとBが電気的に接続される」とは、AとBが直接接続されてもよいし、AとBとの間に導電体が存在してAとBが間接的に接続されてもよいことを意味する。第1磁性体部101は、z方向に垂直な平面で切断した場合の断面における外側の形状が円、楕円、または多角形のいずれかとなるようにすることができる。
磁気抵抗素子103は、第2磁性体部102の少なくとも一部分に対向して配置され磁化が固定された磁化固定層103aと、この磁化固定層103aと第2磁性体部102の少なくとも一部分との間に配置された非磁性層103bと、を備えている。磁気抵抗素子103が設けられた側の第2磁性体部102の一部と反対側に位置する第2磁性体部102に近接してフィールドライン(配線)FLが設けられている。第1磁性体部101への情報(磁化方向)の書き込みは、このフィールドラインFLに電流を流し、この電流によって生じる磁場によりフィールドラインFLに近接して配置された第2磁性体部102に情報(磁化方向)を書き込むことにより行う。したがって、フィールドラインFLは、第2磁性体部102から、上記電流によって生じる磁場によって書き込みを行うことが可能な範囲内に配置される。
また、読み出しは、電極105と、電極106との間に磁気抵抗素子103を介して回路300を用いて電流を流すことにより行う。
第1磁性体部101は、z方向に沿って配置された複数の領域(第5部分)101cを備え、これらの領域101cは、第1磁性体部101の外表面に配置された縊れ部(第6部分)101dによって分離される。また、これらの領域101cは、少なくとも1つの磁区を有する。電極106と電極105との間に回路300から駆動電流(シフト電流)が供給されると、スピントランスファートルク(Spin Transfer Torque)により第1磁性体部101の磁壁がz方向に沿って移動(シフト)し、駆動電流が供給されない状態では縊れ部101dに磁壁が停止する。z方向に垂直な第1平面で切断した前記複数の領域101cのそれぞれの断面における外径がz方向に垂直な第2平面で切断した前記複数の縊れ部101dのそれぞれの断面における外径よりも大きい。また、z方向に垂直な第1平面で切断した前記複数の領域101cのそれぞれの断面における断面積がz方向に垂直な第2平面で切断した前記複数の縊れ部101dのそれぞれの断面における断面積よりも大きい。
また、この磁気メモリのy方向(図における左右方向)において、領域101cの中空部110と反対側には絶縁膜22が配置され、縊れ部101dの中空部110と反対側には絶縁膜24が配置される。すなわち、中空部110と絶縁膜22との間に領域101cが配置され、中空部110と絶縁膜24との間に縊れ部101dが配置される。なお、後述するx方向は、z方向およびy方向に直交する方向である。
第1磁性体部101と第2磁性体部102との第3磁性体部107と、絶縁膜22、絶縁膜24との間に、SOTが発生可能な導電層(非磁性金属層)108が設けられている。
第1磁性体部101および第3磁性体部107は、例えばコバルト、ニッケルなどを含む多層膜から構成される。第1磁性体部101および第3磁性体部107の材料としては、コバルト、ニッケル以外にも、鉄、コバルト、白金、パラジウム、マグネシウム、および希土類元素から選択された元素を含む合金を用いることができる。第2磁性体部102は、鉄、コバルトなどの磁性元素を含む。
非磁性金属層108は、例えば、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、または金等が用いられる。
第1磁性体部101への情報(磁化方向)の書き込みは第2磁性体部102に近接して設けられたフィールドラインに電流を流し、第2磁性体部102に情報を書き込むことにより行う。また、読み出しは、電極105と電極106との間に磁気抵抗素子103を介して電流を流すことにより行う。
第1実施形態の磁気メモリは、図2に示す断面図のように、第1磁性体部101の端部101aと第2磁性体部102の一端102aとが第3磁性体部107を介して接続される。第3磁性体部107は、磁性体から形成され、大きな曲率半径Rを有する曲面形状を有している。曲率半径Rは、例えば10nm以上であることが好ましい。また、第3磁性体部107の曲率半径Rの曲率中心Cの側に第3磁性体部107の曲面形状に沿ってSOTが発生可能な非磁性金属層(導電層とも云う)108が配置されている。この非磁性金属層108は、第2磁性体部102の直下に延びていてもよいし、第1磁性体部101の端部101a近傍の領域101cまたは縊れ部101dにも延びていてもよい。すなわち、非磁性金属部108は、第3磁性体部107の近傍に配置される。
このような構造を有する磁気メモリは、エッチングレートの異なる2つの絶縁膜22,24を交互に積層して積層構造を形成し、この積層構造に中空部110を形成する。例えば、絶縁膜22は絶縁膜24に比べてエッチングレートが高い材料を用いると、中空部110を形成する際に絶縁膜22が絶縁膜24に比べて速くエッチングされる。絶縁膜22がエッチングされた部分は凹部となり、絶縁膜24がエッチングされた部分は凸形状となる。このため、形成された中空部110は側面が凹凸形状を有する。その後、最上部の絶縁膜の中空部の角部を丸くする工程を行う。この丸く加工された角部の近傍に非磁性金属層108を形成する。その後、磁性材料を中空部110の側面、非磁性金属層108上および最上部の絶縁膜上に成膜する。これにより、最上部の絶縁膜上に第2磁性体部102が形成され、非磁性金属層108上に第3磁性体部107が形成され、中空部110の側面に第1磁性体部101が形成される。
以上説明したように、第1実施形態に磁気メモリにおいては、第2磁性体部102と、第1磁性体部101の端部101aとの間に曲面形状を有する第3磁性体部107が配置され、この第3磁性体部107に対向して、SOTが発生可能な非磁性金属部108が配置され、第1磁性体部101のz軸方向に沿って全面には配置されていない。すなわち、非磁性金属層108は、第1磁性体部101の端部101b側に位置する端部109を有し、この端部109は、第1磁性体部101の端部101aのz方向に沿った位置(例えば、第1磁性体部101と第3磁性体部107との接続位置)と、第1磁性体部101の端部101bのz方向に沿った位置(例えば、端部101bに最も近接する領域101cまたは縊れ部101dのz方向に沿った中間位置)との間にある。
この第1実施形態においては、非磁性金属層108は、第3磁性体部107に対向して設けられていたが、図3に示す第1実施形態の変形例のように、第3磁性体部107に対向する部分の他に、第1磁性体部101の端部101aから離れた領域101cまたは縊れ部101dに設けられた部分108Aを備えていてもよい。
(比較例)
次に、比較例による磁気メモリの一例を図4に示す。この比較例の磁気メモリは、図1に示す第1実施形態の磁気メモリとは、第1磁性体部101の端部101aと第2磁性体部102とを接続する接続部の形状が異なるとともに、非磁性金属層108が設けられていない。比較例の磁気メモリにおける接続部は、第2磁性体部102と、第1磁性体部101の端部101aとが単に接続された構造であり、第1実施形態の接続部(第3磁性体部107)と異なり、滑らかな曲面形状を有していない。
この比較例の磁気メモリにおいて、第2磁性体部102と第1磁性体部101の端部101aとの第3磁性体部の曲率半径Rを5nm、10nm、20nm、30nmとした場合の磁壁シフト電流IcをLLG(Landau-Lifshitz-Gilbert)方程式を用いてシミュレーションを行って求めた結果を図5に示す。このシミュレーションは、y−z平面における2次元の第2磁性体部102と第1磁性体部101について行っており、それぞれのx方向の厚さは、40nmである。なお、図2において、横軸は曲率半径R(nm)を示し、縦軸は磁壁のシフトが生じたときの電流密度Jc(MA/cm)を示す。また、第1磁性体部の厚さ(y方向の長さ)が2nm、幅(x方向の長さ)が40nmで、第2磁性体部102のy方向の長さが160nm、第1磁性体部101のz方向の長さが160nmとしてシミュレーションを行った。各曲率半径Rに対するシフト電流Icは、電流密度Jcから計算によって求められる。例えば、電流密度Jcが800MA/cm、600MA/cm、400MA/cm、および200MA/cm、の場合のシフト電流Icはそれぞれ、640μA、480μA、320μA、および160μAである。したがって、Rが5nmの場合のシフト電流Icは約580μA、Rが10nmの場合のシフト電流Icが約460μA、Rが20nmの場合のシフト電流Icが約280μA、Rが30nmの場合のシフト電流Icが約220μAであった。また、曲率Rが無限大、すなわち第2磁性体部102と第1磁性体部101との曲がりがない場合の電流密度Jcもシミュレーションによって求めた結果を図5の実線で示す。この図5からわかるように、第2磁性体部102と第1磁性体部101との曲がりがない場合に比べて、シフト電流が非常に増大している。すなわち、スピントランスファートルク(STT(Spin Transfer Torque))によって磁壁をシフトさせることは、大きなシフト電流が必要になることがわかる。
そこで、比較例の磁気メモリにおいて、スピントランスファートルクの他にSOTを用いた磁気メモリの一例を図6に示す。この磁気メモリは、図4に示す比較例の磁気メモリにおいて、第2磁性体部102と絶縁膜22(絶縁膜24)との間、第1磁性体部101と絶縁膜22との間、および第1磁性体部101と絶縁膜24との間にSOTが発生可能な導電層(非磁性金属層)108を一様の厚さに配置した構成を有している。なお、図6においては、絶縁膜22および絶縁膜24は表示していない。
この図6に示す磁気メモリにおいて、電極106と電極105との間に磁壁をシフトさせるシフト電流を流すと、第1磁性体部101および導電層108にシフト電流が流れる。このため、図7に示すように、第1磁性体部101にはスピントランスファートルクによるシフト電流が流れる。更に、導電層108にスピン流が生成され、スピン流により第1磁性体部101のスピンにSOTが作用し、磁壁をシフトさせる駆動電流を得ることができる。
しかし、図6に示す磁気メモリにおいては、第1磁性体部101の全体に渡って非磁性金属層108が配置されているため、非磁性金属層108が配置されない場合に比べて第1磁性体部101における磁壁のシフト速度が増大し、第2磁性体部102と第1磁性体部101との第3磁性体部において磁壁が渋滞し、磁壁が消失する可能性がある。
これに対して、第1実施形態に磁気メモリにおいては、第2磁性体部102と、第1磁性体部101の端部101aとの間に曲面形状を有する第3磁性体部107が配置され、この第3磁性体部107の近傍に、SOTが発生可能な非磁性金属層108が配置され、第1磁性体部101のz軸方向に沿って全面には配置されていない。このため、第1磁性体部101に磁壁をシフトさせるシフト電流を流した時、非磁性金属層108に発生するスピン流のアシストを受けるとともに、磁壁が第3磁性体部107で渋滞することもなく磁壁が第3磁性体部107を滑らかに通過する。このため、シフト電流が増加するのを抑制することができる。
以上説明したように、第1実施形態およびその変形例によれば、シフト電流が増大するのを抑制することが可能な磁気メモリを提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による磁気メモリを図8に示す。この第2実施形態の磁気メモリは、図1に示す第1実施形態の磁気メモリとは、非磁性金属層108の配置位置およびその厚さが異なる。第1磁性体部101の外表面に非磁性金属層108の部分108bが設けられ、この第1磁性体部101の端部101aと第2磁性体部102とを接続する第3磁性体部107に対向して非磁性金属層108の部分108aが設けられている。この部分108aのy方向の厚みは、第1磁性体部101の外表面に設けられた部分108bのy方向の厚みよりも厚い。非磁性金属層108の部分108aはSOTが発生可能な材料から構成される。また、第3磁性体部107は、図2に示す第1実施形態の第3磁性体部107と同じ形状である。したがって、第2実施形態においては、第3磁性体部107に対向して設けられた非磁性金属層108の部分108aの第3磁性体部107に対するy方向における厚さの比は、非磁性金属層108の部分108bの第3磁性体部107に対するy方向における厚さの比に比べて大きい。
このように構成された第2実施形態においては、第1磁性体部101の外表面に一様に非磁性金属層108が設けられているので、第1磁性体部101においては、磁壁の移動(シフト)速度は速くなる。しかし、本実施形態においては、第3磁性体部107に対向する非磁性金属層108の部分108aの厚さを厚くすることにより、第3磁性体部107における磁壁の移動速度も速くすることが可能となる。すなわち、第1磁性体部101と第3磁性体部107との磁壁の移動速度の差がなくなり、図6に示す磁気メモリに比べて磁壁の移動制御性が良くなる。このため、シフト電流が増加するのを抑制することができる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、シフト電流が増大するのを抑制することが可能な磁気メモリを提供することができる。
第1実施形態およびその変形例ならびに第2実施形態の磁気メモリにおいては、第1磁性体部101が1個である場合について説明したが、図9に示すように、磁気メモリは、x−y平面上にアレイ状に配置された複数の第1磁性体部101を備えている。この図9に示す磁気メモリにおいては、複数の第1磁性体部101は、x−y平面上で、六方最稠密充填構造(平面構造)となるように配列されている。すなわち、1つの行に(y方向に沿って)配列された第1磁性体部101の間に(y方向に沿った位置において)隣の行の第1磁性体部101が配列され、1つの列に(x方向に沿って)配列された第1磁性体部101の間に(x方向に沿った位置において)隣の列の第1磁性体部101が配列されている(図10)。また、x方向に沿って同じ列に配列された第1磁性体部101は、電極105を共有している(図9)。
第1磁性体部101にはそれぞれ磁気抵抗素子103が設けられている。また、図10に示すように、1つのフィールドラインFLは、1つの行に配列された第1磁性体部101と上記1つの行の隣の行に配列された第1磁性体部101が共有するように配列されている。例えば、図10に示すように、第1行に配列された第1磁性体部101と、第2行に配列された第1磁性体部101は、1つのフィールドラインFLを共有し、第3行に配列された第1磁性体部101と第4行に配列された第1磁性体部101とは、1つのフィールドラインFLを共有する。このため図10では、第1行および第3行に配列された第1磁性体部101の磁気抵抗素子103はそれぞれ、対応する第1磁性体部101に対して上方向に配列され、第2および第4行に配列された第1磁性体部101の磁気抵抗素子103はそれぞれ、対応する第1磁性体部101に対して下方向に配列される。
また、図9からわかるように、1つの行に配列された第1磁性体部101と上記1つの行の隣の行に配列された第1磁性体部101とは、磁気抵抗素子103を介して1つの配線(ビット線BL)106に接続される。例えば、図10に示す例においては、第2行に配列された第1磁性体部101と第3行に配列された第1磁性体部101とは、対応する磁気抵抗素子103を介して配線(ビット線)106に接続される。
以上説明したように、各実施形態およびその変形例によれば、シフト電流が増大するのを抑制することが可能な磁気メモリを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
22・・・絶縁膜、24・・・絶縁膜、101・・・第1磁性体部、101a・・・端部、101b・・・端部、101c・・・領域、101d・・・縊れ部、102・・・磁性層、103・・・磁気抵抗素子、103a・・・磁化固定層、103b・・・非磁性層、105・・・電極、106・・・電極(ビット線)、107・・・第3磁性体部、108,108A・・・非磁性金属層、108a・・・非磁性金属層の部分、108b・・・非磁性金属層の部分、109・・・非磁性金属層の端部、110・・・中空部、FL・・・フィールドライン、300・・・回路

Claims (12)

  1. 第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性体部と、
    前記第1方向に交差する第2方向に沿って延びた第2磁性体部と、
    前記第2磁性体部と前記第1部分とを接続する第3磁性体部と、
    前記第3磁性体部に沿って配置された第1非磁性金属層と、
    を備え、
    前記第1非磁性金属層は前記第2部分側の第1端部を有し、前記第1端部の前記第1方向に沿った位置は前記第1部分の前記第1方向に沿った位置と前記第2部分の前記第1方向に沿った位置との間にある、磁気メモリ。
  2. 前記第1磁性体部に沿って配置され前記第1非磁性金属層の前記第1端部よりも前記第2部分側に配置された第2非磁性金属層を更に備えた請求項1記載の磁気メモリ。
  3. 第1部分および第2部分を含み前記第1部分から前記第2部分に沿った第1方向に延びた第1磁性体部と、
    前記第1方向に交差する第2方向に沿って延びた第2磁性体部と、
    前記第2磁性体部と前記第1部分とを接続する第3磁性体部と、
    前記第1磁性体部及び前記第3磁性体部に沿って配置され、前記第1磁性体部と対向する第3部分と前記第3磁性体部に対向する第4部分を含む第1非磁性金属層と、
    を備え、
    前記第4部分の前記第2方向における厚さは、第3部分の前記第2方向における厚さよりも厚い、磁気メモリ。
  4. 前記第3磁性体部の表面は曲面形状を有している請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気メモリ。
  5. 前記第1磁性体部は前記第1方向に沿って延びた筒状形状を有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気メモリ。
  6. 前記筒状形状は、前記第1方向に直交する断面における外側の周の形状が円、楕円、または多角形のいずれかである、請求項5記載の磁気メモリ。
  7. 前記第1方向に沿って延びた非磁性絶縁体部を更に備え、前記第1磁性体部は前記非磁性絶縁体部の周囲に配置されている請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気メモリ。
  8. 前記第1非磁性金属層は、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、または金の少なくともいずれかを含む請求項1乃至7のいずれかに記載の磁気メモリ。
  9. 前記第1磁性体部は、前記第1方向に沿って配列された複数の第5部分と、前記第1方向に沿って配列された複数の第6部分と、を備え、前記第1方向において隣り合う2つの第5部分の間に1つの第6部分が配置され、前記第1方向において隣り合う2つの第6部分の間に1つの第5部分が配置され、前記第1方向に垂直な第1平面で切断した前記複数の第5部分のそれぞれの断面における外径が前記第1方向に垂直な第2平面で切断した前記複数の第6部分のそれぞれの断面における外径よりも大きい、請求項1乃至8のいずれかに記載の磁気メモリ。
  10. 前記第2磁性体部の少なくとも一部分に対向して配置された第1磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性体部の前記少なくとも一部分との間に配置された非磁性層と、を備えた、請求項1乃至9のいずれかに記載の磁気メモリ。
  11. 前記第1磁性層に電気的に接続された第1電極と、前記第2部分に電気的に接続された第2電極と、を更に備えた請求項10記載の磁気メモリ。
  12. 前記第2磁性体部に情報を書き込むフィールドラインを更に備えた、請求項1乃至11のいずれかに記載の磁気メモリ。
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