JP2021192572A - 編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法 - Google Patents

編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】線材を傷つけることなく、編組の折返し及び切断を行うことができる編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法を提供する。【解決手段】編組処理装置は、パンチ51と、ダイス47aと、を備える。パンチ51は、少なくともシールド電線Wを収容可能な貫通孔51aを有する。ダイス47aは、シールド電線Wが挿通され、パンチ51が進入可能な貫通孔47a1を有する。貫通孔51aにシールド電線Wの先端Wfを収容したパンチ51が、シールド電線Wの外周に沿ってシールド電線Wの後方へ移動する。移動の際パンチ51は、エアーによって広げられた編組をシールド電線Wの後方へ押し、ダイス47aの後端47a2に位置する編組103をダイス47aとの間に挟み込みながら貫通孔47a1に進入し、パンチ51とダイス47aとにより編組103が切断される。【選択図】図11

Description

本発明は、編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法に関する。
従来、ケーブル内に編組が含まれている場合、シースを剥離(皮剥き)後、人手にて編組を切り取っていた。しかし、電線のシース切断位置を基準とした加工を行う上では、皮剥き後に電線を人手で再度電線加工設備にセットすることは、寸法精度に課題があった。そこで、例えば、特許文献1において、人手を介さず編組を切断する装置が提案されている。この装置は、編組開き爪にて編組を押して開いた後、パンチとダイスにて編組を挟み込んで切断する。また、特許文献2には、特許文献1の装置と同様に、編組開き爪にて編組を押して開いた後、編組を折り返す装置が開示されている。
特開2002−262427号公報 特開2002−262429号公報
上記特許文献1に記載の編組切断装置は、円筒形状を有するパンチの外周のエッジと、編組の外側に位置するダイスの内周との間に編組を挟み込んで切断する。編組の切断に先立って、この編組切断装置では、編組開き爪で、編組を、絶縁層である内皮に複数回繰り返して押し付けることで、編組を開かせている。このため、特許文献1に記載の編組切断装置による編組切断方法は、絶縁層を押すことが可能な同軸線には有効であるが、絶縁層を押せない電線、すなわち、編組と線心との間に絶縁層がない電線の場合、編組開き爪の押し付けによって線心(線材)を傷つけるおそれがある。したがって、編組の直下に線心が存在するシールド電線については、特許文献1に記載の編組切断方法は適用できない。また、編組を構成する線が細い場合は、パンチとダイスとの間に線が入り込んでしまい上手く切断することができない。さらに、特許文献2に記載の編組折返し装置においても、編組を折り返すために、編組開き爪を内被に押し付けて編組を開かせているため、編組の直下に線心が存在するシールド電線については、線心を押すことができず、適用できない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、線材を傷つけることなく、編組の折返し及び切断を行うことができる編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法は、下記(1)〜(9)を特徴としている。
(1) 線材と、前記線材を覆う編組と、前記編組を覆うシースと、を有するシールド電線であって、前端部分において前記シースが剥かれて前記編組が露出した前記シールド電線を把持する電線把持部と、
把持された前記シールド電線の前端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付ける編組広げエアー部と、
少なくとも前記シールド電線を収容可能な孔を有するパンチと、
前記シールド電線が挿通され、前記パンチが進入可能な貫通孔を有するダイスと、を備え、
前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチが、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動するにつれて、前記広げられた編組を前記シールド電線の後方へ押し、前記ダイスの後端に位置する前記編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
編組折返し切断装置。
(2) 前記線材を内部に収容可能な編組広げ筒を備え、
前記編組広げ筒が、
前記線材の前端を前記内部に収容し、
前記線材の前端から、前記線材の外周に沿って前記シールド電線の後方に移動しながら、前記編組を押し広げ、前記押し広げた編組を前記シースの前端面に押し当て、
前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチが、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動するにつれて、前記折り曲げられた編組を前記シールド電線の後方へ押して折り返し、前記折り返された編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
上記(1)に記載の編組折返し切断装置。
(3) 前記編組広げ筒は、前記パンチの前記孔に配置され、
前記パンチと前記編組広げ筒とは、互いにスライド可能に構成される
上記(2)に記載の編組折返し切断装置。
(4) 前記パンチと前記編組広げ筒とを連結する弾性部材を備え、
前記編組広げ筒の先端が前記パンチの先端から突出した状態で、前記パンチを前記シールド電線の後方に向けて移動させると、前記パンチの移動に伴って前記編組広げ筒が前記シールド電線の後方に向けて移動し、前記編組広げ筒の前記先端が、前記編組を押し広げ、前記押し広げた編組を前記シースの前端面に押し当てて折り曲げ、
前記パンチを前記シールド電線の後方に向けてさらに移動させると、前記パンチの先端が、前記編組広げ筒の先端から突出し、前記折り曲げられた編組を前記シールド電線の後方へ押して折り返す
上記(3)に記載の編組折返し切断装置。
(5) 前記シールド電線を、前記シールド電線の延在方向を軸として回転させる機構を備える
上記(1)〜(4)のいずれか一に記載の編組折返し切断装置。
(6) 前記シールド電線は、前記線材と前記編組との間において前記線材を覆う箔を有し、
当該編組折返し切断装置は、一端を前記箔に当接可能な針状の箔押さえ部を備える
上記(1)〜(5)のいずれか一に記載の編組折返し切断装置。
(7) 前記露出した編組に接触して、前記シールド電線の延在方向に直交する直交方向を軸として、前記シールド電線の後方から前記前端に向けて回転する回転ブラシを備える
上記(1)〜(6)のいずれか一に記載の編組折返し切断装置。
(8) 前記回転ブラシは、さらに、前記軸が前記延在方向を中心に回転する
上記(7)に記載の編組折返し切断装置。
(9) 線材と、前記線材を覆う編組と、前記編組を覆うシースと、を有するシールド電線の前端部分において、前記シースが剥かれて露出した前記編組を、パンチとダイスとにより切断する編組切断方法であって、
前記パンチは、少なくとも前記シールド電線を収容可能な孔を有し、
前記ダイスは、前記シールド電線が挿通され、前記パンチが進入可能な貫通孔を有し、
把持された前記シールド電線の前端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付け、
前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチを、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動する際、前記パンチが、前記広げられた編組を前記シールド電線の後方へ押し、前記ダイスの後端に位置する前記編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
編組切断方法。
上記(1)の構成の編組折返し切断装置及び上記(9)の構成の編組折返し切断方法によれば、エアー吹き付けにより編組を広げた状態で、パンチで編組をシース上に折り返した後、パンチとダイスとにより編組を挟み込んで切断する。よって、線材を押すことがないので、線材を傷つけることなく、自動で編組折返し及び切断が可能となる。したがって、加工品質のばらつきを防止して品質向上を図ることができる。尚、本開示において線材(線芯、線心)とは、信号線と、この信号線を覆う被覆とをそれぞれ備えた通信線を意味する。また、本開示において、「編組を広げる」とは、シース端部から露出した編組の前端が、シールド電線の延在方向前方に位置する閉状態から、シールド電線の径方向外側(シールド電線から離間する側)に位置する開状態となるまで、隣接する編組の間隔を広げることを意味する。また、本開示において、「編組を折り返す」とは、シース端部から露出した編組の前端がシールド電線の後方に向くように編組を屈曲させることを意味する。
上記(2)の構成の編組折返し切断装置によれば、編組広げ筒がシース前端面に編組を押し当てて編組に折り目をつけることで、小さい曲率半径で編組を屈曲させて、無駄なく編組を折返すことができる。また、線材(電線中心)を編組広げ筒に入れて固定することで、編組の折返し寸法が安定する。
上記(3)の構成の編組折返し切断装置によれば、編組広げ筒がシース端部に編組を押し当てて広げている状態(シース端部において、編組広げ筒が、シールド電線の径方向に延在するよう編組を屈曲させた状態)で、編組広げ筒の外周側をパンチがスライドする。このため、コンパクトな構成で、編組を精度よく折返し及び切断できる。
上記(4)の構成の編組折返し切断装置によれば、パンチと編組広げ筒とを弾性部材で連結することで、パンチが電線の延在方向に沿って移動すると、パンチの移動に伴って編組広げ筒が同じ方向に移動する。このため、パンチに力を加えて移動させれば、編組広げ筒も移動させることができるので、構造を簡素化できる。
上記(5)の構成の編組折返し切断装置によれば、パンチ及びダイスの寸法公差による芯ずれのため、編組が切れ残る箇所があるが、電線を回転させる機構によって芯ずれした位置をずらすことにより、切れ残った編組を切断できる。
上記(6)の構成の編組折返し切断装置によれば、箔を有するシールド電線の編組を広げる際、針状の箔押さえ部によって箔を押さえることで、エアーの吹き付けによる編組の広がりを許容しつつ、エアーにより箔が広がる(開く)ことを防止できる。
上記(7)の構成の編組折返し切断装置によれば、回転ブラシによって編組をほぐすことで、編組を真っ直ぐな状態にできる。編まれた状態の編組を切断すると、線長のばらつきが大きくなるが、編組を真っ直ぐにした状態で切断することで、線長のばらつきを抑えることができる。
上記(8)の構成の編組折返し切断装置によれば、回転ブラシが公転することにより、編組の全周をほぐすことができるため、切断後の線長のばらつきを一層抑えることができる。
本発明によれば、線材を傷つけることなく、編組の折返し及び切断を行うことができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態の編組折返し切断装置の一部である電線セット装置、ブラシホグシ装置、及び搬送装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示す電線セット装置の要部を示す斜視図である。 図3は、電線セット装置の動作を説明するための図である。 図4は、図1に示すブラシホグシ装置の要部を示す斜視図である。 図5は、ブラシホグシ装置の動作を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態の編組折返し切断装置の一部である編組処理装置を示す斜視図である。 図7は、編組処理装置の編組切断折返し機構が前方に移動した様子を示す。 図8は、編組処理装置の箔押さえ機構を示す図であり、図8(a)は箔位置決め部が閉じた状態、図8(b)は箔押さえ針が閉じて編組にエアーが吹き付けられた様子を示す。 図9は、編組処理装置の編組広げ筒に線材の先端が収容された様子を示す。 図10は、編組折返し切断機構の前方側ブロック及び後方側ブロックを前方に移動させる様子を示す。 図11は、編組折返し切断機構の一部を模式的に示す断面図であり、編組広げ筒による編組広げ動作を示す。 図12は、編組切断折返し機構の後方側ブロックが最前方に移動した様子を示す。 図13は、編組折返し切断機構の一部を模式的に示す断面図であり、パンチによる編組折返し動作を示す。 図14は、編組折返し切断機構のシャフトが前方に移動した様子を示す。 図15は、編組折返し切断機構の一部を模式的に示す断面図であり、パンチ及びダイスによる編組切断動作を示す。 図16は、編組折返し切断機構の一部を模式的に示す断面図であり、編組折返し切断処理が完了した状態のシールド電線端末を示す。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。以下、シールド電線の端末において編組の折り返し及び切断を行う編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法について説明する。
図1は、本発明の一実施形態の編組折返し切断装置の一部(電線セット装置2、ブラシホグシ装置3、搬送装置8)を示す斜視図である。編組折返し切断装置は、電線セット装置2と、ブラシホグシ装置3と、図6に示す編組処理装置4と、搬送装置8と、を備える。編組折返し切断装置の処理対象は、二本の線材101(芯線)と、線材101を覆う箔102と、箔102を覆う編組103と、編組103を覆うシース104と、を有するシールド電線W(図11参照)である。線材101は、信号線と、この信号線を覆う被覆とをそれぞれ備えた通信線であり、二本の線材101は、撚り合わされず並列配置される。尚、本実施形態において、前後、左右、上下の各方向は、特に断りがない限り、図1に示すように編組折返し切断装置の前後、左右、上下の各方向を指す。
電線セット装置2は、作業者によってセットされたシールド電線Wを、ブラシホグシ装置3及び編組処理装置4に供給する。電線セット装置2は、取付プレート81を介して搬送装置8に取り付けられる。電線セット装置2は、左右方向に並列配置された、後述する電線セットモジュール、ブラシホグシ装置3、及び編組処理装置4の各位置に、搬送装置8によって順次移動される。電線セット装置2に、作業者が、先端部分においてシース104が剥かれて編組103が露出した状態のシールド電線Wをセットすると、以降の処理は、編組折返し切断装置によって自動で行われる。
ブラシホグシ装置3は、電線セット装置2にセットされたシールド電線Wの先端部分において、露出した編組103にホイールブラシ31(回転ブラシ)を接触させて回転させることで、編組103をほぐす。ホイールブラシ31によって編組103をほぐすことで、編組103を構成する金属線を真っ直ぐな状態にできる。編まれた状態の編組103を切断すると、線長のばらつきが大きくなるが、編組103の金属線を真っ直ぐにした状態で切断することで、線長のばらつきを抑えることができる。
図6に示す編組処理装置4は、電線セット装置2にセットされたシールド電線Wの先端部分(前端部分)において、露出し、ブラシホグシ装置3によってほぐされた編組103を、編組折返し切断機構4Aによって、折返し、切断する。編組処理装置4の詳細については後述する。尚、図6以降において、電線セット装置2は図示を省略する。
図2は、図1に示す電線セット装置2の要部を示す斜視図であり、図3は、電線セット装置2の動作を説明するための図である。図2は、シールド電線Wが載置されチャックされる前の状態の電線セット装置2を示し、図3は、シールド電線Wがチャックされ、編組処理装置4に投入されている状態の電線セット装置2を示す。
図1及び図2に示すように、電線セット装置2は、平板状のベース21と、ベース21上に固定された固定部22と、固定部22に対して、前後方向に移動可能に取付られた移動部23と、移動部23に設けられた電線把持部2A及び電線ガイド2Bと、を備える。
電線把持部2Aは、移動部23の上面に固定されたプレート24と、プレート24上に設けられ略直方体形状を有する一対のブロック25と、を有する。一対のブロック25は、プレート24上のレール24aに沿って、左右方向に移動可能であり、図示しない駆動部により、一対のブロック25を互いに近接及び離間させるように移動される。各ブロック25の前面及び後面には、クランプ26a、26bがそれぞれ取り付けられる。
一対のクランプ26aの前面において、シールド電線Wをガイドする凹部27a1を有する電線保持部27aが、レール24aの前側に固定配置される。一対のクランプ26bの後面において、電線保持部27bがレール24aの後側に固定配置される。電線保持部27bは、シールド電線Wをガイドする凹部27b1を有し、かつ、シールド電線Wが凹部27b1に配置されたことを検知するセンサ部として機能する。ブロック25及びクランプ26a、26bは、後述する四本のシャフト2B2を挿通可能な孔をそれぞれ有する。
一対のクランプ26aは、互いに対向する位置に、右側のクランプ26aには凹部26a1を、左側のクランプ26aには凸部26a2を、それぞれ有する。一対のクランプ26bは、一対のクランプ26aと同様の構成を有する。一対のブロック25が近接される(閉じられる)ことによって、一対のクランプ26aが近接し、一対のクランプ26bが近接する(閉じる)。クランプ26a、26bが閉じることで、電線保持部27a、27bに保持されたシールド電線Wは、凹部26a1と凸部26a2との間、及び、クランプ26bの凹部と凸部との間に、把持される。
電線ガイド2Bは、一対の先端プレート2B1と、各先端プレート2B1から二本ずつ後方に延在するシャフト2B2と、二本ずつのシャフト2B2の後端にそれぞれ固定される一対のブロック2B3と、を備える。また、電線ガイド2Bは、二本のシャフト2B4と、編組保護部2B5と、を備える。各シャフト2B2は、ブロック25及びクランプ26a、26bを前後方向に貫通し、これらに対して移動可能とされる。ブロック25とブロック2B3とは、バネを内蔵するシャフト2B4を介して互いに近接及び離間可能に接続される。
一対の先端プレート2B1は、前後方向に見て略台形状の本体部2B1aと、本体部2B1aから互いに対向する方向に延在する延在部2B1bと、を有する。延在部2B1bの、互いに対向する位置には、互いに離間する方向に窪んだ半円形状の凹部2B1cが設けられる。一対の先端プレート2B1における各凹部2B1cの位置には、前方に延在する半円筒形状の編組保護部2B5が設けられる。一対のブロック25が互いに近接されることにより、一対の先端プレート2B1が互いに近接し、二つの凹部2B1c及び二つの編組保護部2B5が、先端において編組103が露出したシールド電線Wの周囲を囲む。二つの編組保護部2B5が閉じて、シース104から露出した編組103の全周を覆うことで、編組103を保護しながら、ブラシホグシ装置3及び編組処理装置4(加工装置)内にシールド電線Wを投入できる。
作業者による電線セット装置2へのシールド電線Wのセットは、図示しない電線セットモジュールにおいて行われる。電線セットモジュールは、電線セット装置2の先方に、接触式の電線先端検知部を設けたものである。作業者は、電線セット装置2の電線保持部27a、27bの凹部27a1、27b1及び先端プレート2B1における二つの凹部2B1cの間に、シールド電線Wを載置する。凹部27b1にシールド電線Wが載置されることで、電線保持部27bによる検知が行われる。そして、作業者がシールド電線Wを所定位置まで前方に押しこむことで、電線先端検知部による検知が行われる。これらの検知が行われると、電線セット装置2は、一対のブロック25を閉じて、電線把持部2Aによってシールド電線Wをチャックする(図3参照)。このとき、電線ガイド2Bによってシールド電線Wがガイドされ姿勢が矯正される。また、シールド電線Wは、編組103の先端が編組保護部2B5から突出しないようにチャックされることが望ましい。
電線セット装置2にセットされたシールド電線Wは、図3に示すように加工装置(図3では編組処理装置4)に供給される。電線セット装置2は、搬送装置8によって移動された編組処理装置4前の所定位置において、移動部23が後方(図3の矢印Dで示す電線挿通方向)に移動することで、電線把持部2A及び電線ガイド2Bが編組処理装置4に近接する(電線挿通方向Dに進む)。電線ガイド2Bの先端プレート2B1が編組処理装置4のストッパ41に当たると、電線ガイド2Bの前後方向における位置が固定され、電線把持部2Aのみがさらに移動する。すなわち、電線把持部2Aの前面(電線保持部27a)と先端プレート2B1とが近接して、電線把持部2Aに把持されたシールド電線Wが編組保護部2B5から前方に突出する。そして、ダイスプレート47のダイス47aの前方にシールド電線Wが位置合わせされる。
このように、シールド電線Wを編組処理装置4に供給しようとする際、電線ガイド2Bの先端プレート2B1がストッパ41に当接して電線把持部2A側へ押される。すなわち、電線把持部2Aによってシールド電線Wが編組処理装置4側へ押し出されることとなる。このため、シールド電線Wの先端ではなく中間や末端を把持していても、電線ガイド2Bがシールド電線Wをガイドして姿勢を矯正できるので、編組処理装置4内にシールド電線Wをまっすぐ挿入できる。また、編組103を加工するときは、編組保護部2B5が電線把持部2A側へ押されることで、加工対象の編組103部分を露出させることができる。
図4は、図1に示すブラシホグシ装置3の要部を示す斜視図であり、図5は、ブラシホグシ装置3の動作を説明するための図である。図1及び図4に示すように、ブラシホグシ装置3は、二つのホイールブラシ31と、二つのブラシ保持部32と、二つのブラケット33と、二つのブラシ駆動部34と、ブラシ取付ブロック35と、駆動部36と、回転軸ハウジング37と、を備える。また、ブラシホグシ装置3は、スペーサ37aと、ベース37bと、二本の支柱38と、ストッパ39と、を備える。シールド電線Wは、電線セット装置2によって、ブラシホグシ装置3内に挿入され、二つのホイールブラシ31の中間に配置される。
ホイールブラシ31は、上下方向の回転軸を有する、編組103を構成する金属線をほぐせる材質のブラシである。ホイールブラシ31の回転軸は、ブラシ保持部32及びブラケット33を介してブラシ駆動部34の回転軸に結合される。ブラケット33は、略L字形状を有するように屈曲された矩形板であり、前後方向に延びる一面にブラシ駆動部34が配置され、上下方向に延びる一面が、ブラシ取付ブロック35に対してスライド可能に取り付けられる。図4に示すように、右側のホイールブラシ31は左回り(反時計回り)に、左側のホイールブラシ31は右回り(時計回り)に、ブラシ駆動部34によってそれぞれ回転(自転)する。また、二つのホイールブラシ31は、図示しない駆動部によって、互いに近接及び離間するように移動可能である。二つのホイールブラシ31間にシールド電線Wが挿入されると、二つのホイールブラシ31は、シールド電線Wに近接するように移動して、編組103に当接されて押し付けられる。
ブラシ取付ブロック35は、略直方体形状を有し、後面の左右方向及び前後方向における中央位置に、回転軸ハウジング37に収容される回転軸を介して駆動部36の回転軸が結合される。ブラシ取付ブロック35は、前面の左右方向及び前後方向における中央位置に、シールド電線Wの先端をガイドする、漏斗状の凹部である先端ガイド35aを有する。シールド電線Wは、二つのホイールブラシ31間を通過し、先端が先端ガイド35a内に収容される。駆動部36からの回転力によってブラシ取付ブロック35が回転されることで、二つのホイールブラシ31は、図5に示すように、シールド電線Wを軸として左右方向に回転(公転)する。
回転軸ハウジング37は、ブラシ取付ブロック35と駆動部36との間に配置され、スペーサ37aを介して、平板状のベース37bに載置される。ベース37bの前方には、二本の支柱38が互いに離間して立設され、二本の支柱38間にストッパ39が架設される。ストッパ39は、帯状板を短辺の中心で屈曲させたL字形状を有する。ストッパ39は、上下方向における任意の位置で、両端が二本の支柱38にそれぞれねじ止め固定される。ストッパ39に電線セット装置2の電線ガイド2B(先端プレート2B1)が当接して、さらに電線把持部2Aに把持されたシールド電線Wがブラシホグシ装置3内に挿入され、シールド電線Wの先端が先端ガイド35a内に収容される。
このようにブラシホグシ装置3において、ホイールブラシ31は、露出した編組103に接触して、シールド電線Wの延在方向(前後方向)に直交する直交方向を軸として、シールド電線Wの後方から先端に向けて回転(自転)する。また、ホイールブラシ31は、自転の回転軸が、シールド電線Wの延在方向を中心に回転(公転)する。したがって、ホイールブラシ31が自転しながらシールド電線Wの編組103に押し付けられることで、接触面の編組103がほぐれ、さらにホイールブラシ31が公転することで、シールド電線Wの全周を編み残しなくほぐすことができる。
図6は、本発明の一実施形態の編組折返し切断装置の一部(編組処理装置4)を示す斜視図である。図6に示すように、編組処理装置4は、編組折返し切断機構4Aと、箔押さえ機構4Bと、電線回転機構4Cと、を主に備える。尚、図6、図7、図10、図12、及び図14において、箔押さえ機構4Bは簡略化してその一部を示す。また、図7、図10、図12、及び図14において、電線回転機構4Cは図示を省略する。
編組処理装置4は、ストッパ41と、支持台43と、駆動部44と、一対のスライドレール45と、スライドベース46と、ダイスプレート47と、エンドプレート48と、四本のシャフト49と、編組広げ筒50と、パンチ51と、ブロック52(前方側ブロック)、ブロック53(後方側ブロック)と、バネ54(弾性部材)と、を備える。スライドベース46、ダイスプレート47、エンドプレート48、シャフト49、編組広げ筒50、パンチ51、ブロック52、53、及びバネ54は、編組折返し切断機構4Aを構成する。
ストッパ41は、帯状板を短辺の中心で屈曲させたL字形状を有し、編組処理装置4の前方に、左右方向に延在するよう配置される。ストッパ41に電線セット装置2の電線ガイド2B(先端プレート2B1)が当接して、さらに電線把持部2Aに把持されたシールド電線Wが編組処理装置4内に挿入される。
支持台43は、水平部43a、四本の脚部43b、及び二本の延出部43cを有し、編組折返し切断機構4Aを支持する。水平部43aは、前後方向に延在する矩形状平板である。脚部43bは、水平部43aの前方端部及び後方端部をそれぞれ支持する。延出部43cは、前方端部の脚部43bの位置から水平部43aの上方に延出され、ストッパ41が固定される。
駆動部44は、支持台43の後方側に配置され、支持台43(水平部43a)上において編組折返し切断機構4Aを前後方向に移動させる。
スライドレール45は、水平部43aの上面において前後方向に延在する。
スライドベース46は、前後方向に延在する矩形状平板であり、下面に四つのスライダ46aが取り付けられる。スライダ46aは、各スライドレール45に二つずつスライド可能に設けられる。すなわち、スライドベース46は、スライダ46a及びスライドレール45を介して、支持台43の水平部43aに、前後方向にスライド可能に載置される。スライドベース46は、左右方向中間に、前後方向に延びる矩形状の長孔46bを有する。
矩形状のダイスプレート47は、上下方向及び左右方向に延在し、スライドベース46の前端に固定される。ダイスプレート47は、上下方向及び左右方向における中間に、円盤形状のダイス47aを有する。図11に示すように、ダイス47aは、シールド電線Wが挿通され、パンチ51が進入可能な貫通孔47a1を中心に有する。貫通孔47a1は、前方側開口部の径が後方側開口部の径よりも大きいスロート状を有し、シールド電線Wの挿入を容易としている。尚、図11、図13、図15、及び図16は、各部材(シールド電線Wを除く)をシールド電線Wの中心に沿って鉛直面で切断した端面を模式的に示す。
矩形状のエンドプレート48は、上下方向及び左右方向に延在し、スライドベース46の後端に固定される。
四本のシャフト49は、互いに平行に配置されたダイスプレート47とエンドプレート48との間に設けられる。二本のシャフト49は、ダイスプレート47及びエンドプレート48の上方における左右両端近傍に設けられる。二本のシャフト49は、ダイスプレート47及びエンドプレート48の下方における左右両端近傍に、それぞれ設けられる。尚、ダイスプレート47及びエンドプレート48の上方左端近傍に設けられるシャフト49は、見やすさを考慮して、図6、図7、図10、図12及び図14において、破線で示す。
編組広げ筒50は、図11に示すように、内部空間Sを有する円筒部材であり、内部空間Sは箔102に覆われた線材101を収容可能である。編組広げ筒50は、線材101の前端101fを内部空間Sに収容し(図11(a))、線材101の前端101fから、線材101の外周に沿ってシールド電線Wの後方(図11における前側)に移動しながら、先端50fで編組103を押し広げる(図11(b))。編組広げ筒50は、押し広げた編組103をシース104の前端面104fに押し当てる(図11(c))。
また、編組広げ筒50は、図示しないエアー供給管から内部空間Sにエアーが供給され、電線セット装置2に把持されたシールド電線Wの先端Wfからシールド電線Wの延在方向に沿って、エアーを吹き付ける。シールド電線Wの前端部部においてシース104から露出した編組103に対してエアーが吹き付けられることにより、編組103を広げる。すなわち編組広げ筒50は、編組広げエアー部として機能する(図8(b)参照)。
パンチ51は、前後方向に延在する円筒部材であり、図11に示すように、少なくともシールド電線Wを収容可能な貫通孔51aを有する。パンチ51の貫通孔51aには編組広げ筒50が配置される。パンチ51と、その内側(貫通孔51a)に配置された編組広げ筒50とは、互いにスライド可能とされる。パンチ51が、シールド電線Wの外周に沿ってシールド電線Wの後方へ移動するにつれて、パンチ51の先端51fが、エアー及び編組広げ筒50によって広げられた編組103を、シールド電線Wの後方へ押す(図13(a)、図13(b))。パンチ51がさらにシールド電線Wの後方へ移動すると、パンチ51は、ダイス47aの後端47a2に位置する編組103をダイス47aとの間に挟み込みながら、貫通孔47a1に進入する(図15)。このとき、パンチ51の外周縁とダイス47aの内周縁とで挟まれた編組103が切断される。尚、シールド電線Wの延在方向は、図6等に示す編組処理装置4の前後方向に一致する。また、シールド電線Wの前端(先端Wf)は編組処理装置4の後方を向き、シールド電線Wの後方は編組処理装置4の前方に相当する。
ブロック52、53は、スライドベース46上において、ダイスプレート47とエンドプレート48との間に配置される略直方体形状の部材であり、前方側から、ダイスプレート47、ブロック52、ブロック53、エンドプレート48の順に配置される。ブロック52、53は、それぞれ、上方における左右両端近傍と、下方における左右両端近傍とに、四本のシャフト49が挿通される貫通孔を有し、貫通孔内に不図示のリニアブッシュを有する。ブロック52、53は、ダイスプレート47とエンドプレート48との間において、四本のシャフト49に沿って前後方向に移動可能に構成される。シャフト49及びリニアブッシュは、リニアガイドに置換可能である。図11に示すように、ブロック52はパンチ51の後端部に固定され、ブロック53は編組広げ筒50の後端部に固定される。このため、ブロック52を移動させるとパンチ51が移動し、ブロック53が移動されると編組広げ筒50が移動する。
バネ54は、前後方向に延在する弾性部材であり、ブロック52及びブロック53の各上面にバネ54の両端がそれぞれ取り付けられる。バネ54は、ブロック52、53を介して、パンチ51と編組広げ筒50とを連結する。ブロック52を前方に移動させることにより、バネ54によってブロック52と連結されたブロック53は、所定範囲において、ブロック52の移動に伴って前方に移動する。
編組折返し切断機構4Aは、駆動部44によって、図7に示すように、スライドレール45に沿って前方に移動し、ダイスプレート47がストッパ41に当接する位置に、位置決めされる。編組折返し切断機構4Aが前方に移動する際、シールド電線Wがダイス47aの貫通孔47a1に挿入される。ダイスプレート47がストッパ41に当接した状態(図7)において、シールド電線Wの先端(前端)Wf(線材101の前端101f)は、図11(a)に示すように、編組広げ筒50の先端50fに引っ掛けられている。すなわち、線材101の前端101f(箔102の前端に一致する)が、編組広げ筒50の先端50fからわずかに内部空間Sに挿入されている。線材101及び箔102(電線中心)を編組広げ筒50に入れて固定することで、編組103を折り返した際の折返し寸法が安定する。
編組処理装置4は、さらに、スライドレール55と、スライダ56と、取付部57と、移動部58と、シャフト59と、ロッド60と、を備える。
スライドレール55は、スライドベース46の下方において、前後方向に延在する。
スライダ56は、図示せぬ駆動部によって、スライドレール55に沿って前後方向に移動する矩形状板部材である。
取付部57は、スライダ56の上面における前端に固定された矩形状板部材であり、上下方向かつ左右方向に延在する。
移動部58は、取付部57の前面に固定され、前方から後方に向けて挿入されたシャフト59を前後方向に移動させるエアシリンダである。エアシリンダは、後述するようにシャフト59に間接的に取り付けられたパンチ51を前方に移動させて、ダイス47aとの間に挟み込んだ編組103を切断するための力を発生させることができる。
シャフト59は、前後方向に延在し、前端面に、上下方向に延在するロッド60が固定される。
ロッド60は、ブロック52の下面にフローティングジョイント等により連結されるジョイント部60aを、上部に有する。ジョイント部60aは、スライドベース46の長孔46b内に配置される。ロッド60の左右方向の幅は、長孔46bの左右方向の幅に略一致する。ジョイント部60aの前後方向の幅は、ブロック52の前後方向の幅と略一致する。シャフト59が移動部58によって前後方向に移動されることにより、シャフト59に固定されたロッド60が長孔46bの内部において、前後方向に移動される。
編組処理装置4は、箔押さえ機構4Bを備える。箔押さえ機構4Bは、図6に示すように、ストッパ41の後方に配置される。より詳細には、箔押さえ機構4Bは、編組折返し切断機構4Aが前方に移動し位置決めされた状態(図7)において、シールド電線Wの前端部分及びパンチ51、編組広げ筒50の先端51f、50fを挟むように配置される。
箔押さえ機構4Bは、図8に示すように、一対の箔位置決め部71、一対の箔位置決めブロック72、一対の移動部73、四本の箔押さえ針74(針状の箔押さえ部)、四つの箔押さえブロック75、及び四つの移動部76を有する。
一対の箔位置決め部71は、シールド電線Wの左右側にそれぞれ配置され、左右方向(シールド電線Wに対して近接及び離間する方向)に移動される。一対の箔位置決め部71は、互いに近接した(閉じた)位置において、シールド電線Wのシース104から露出した箔102の左右方向における位置決めを行う。一対の箔位置決め部71は、開いた状態では、シールド電線Wから離間した位置に退避する。
一対の箔位置決めブロック72は、一対の箔位置決め部71の外側(シールド電線Wから左右にそれぞれ離間した側)にそれぞれ取り付けられる。
一対の移動部73は、一対の箔位置決めブロック72の外側にそれぞれ取り付けられ、左右方向に、箔位置決めブロック72を移動させる。
すなわち、一対の箔位置決め部71は、移動部73によって箔位置決めブロック72が移動されることにより、開閉し、閉じた状態で箔102を位置決めする(図8(a)参照)。
四本の箔押さえ針74、四つの箔押さえブロック75、及び四つの移動部76は、それぞれ、パンチ51及びパンチ51の内側に配置された編組広げ筒50の上下左右にそれぞれ配置される。
箔押さえ針74は、一端が箔102に当接可能な自由端であり、他端が箔押さえブロック75に固定される。箔押さえ針74は、シールド電線Wの径方向に沿って配置され、シールド電線W(箔102)に対して近接及び離間する方向に移動される。箔押さえ針74は、閉じた状態(シールド電線Wに対して近接した状態)では、一端が箔102に当接して箔102を押さえる。箔押さえ針74は、開いた状態(シールド電線Wに対して離間した状態)では、一端が箔102から離間した位置に退避する。
四つの箔押さえブロック75は、四本の箔押さえ針74の前面にそれぞれ取り付けられる。
四つの移動部76は、四つの箔押さえブロック75にそれぞれの外側にそれぞれ取り付けられ、シールド電線Wに対して近接及び離間する方向に、四つの箔押えブロック75をそれぞれ移動させる。
すなわち、四本の箔押さえ針74は、移動部76によって箔押さえブロック75が移動されることにより、シールド電線Wに対して近接及び離間し、シールド電線Wに対して近接した状態でシールド電線Wの先端Wf近傍において箔102を押さえる。
箔押さえ機構4Bが、箔押さえ針74によって箔102を押さえることで、シールド電線Wにエアーを吹き付けて編組103を広げる際、エアーの吹き付けによる編組103の広がりを許容しつつ、エアーにより箔102が広がる(開く)ことを防止できる。
編組処理装置4は、電線回転機構4Cを備える。電線回転機構4Cは、図6に示すように、ストッパ41と箔押さえ機構4Bとの間に配置される。電線回転機構4Cは、電線回転ローラー91と、電線回転受け部92と、モーター93と、無端ベルト94と、を有する。
電線回転ローラー91は、シールド電線Wの外周に上方から当接するローラーであり、図示しない取付部に回転可能に取り付けられる。電線回転ローラー91は、回転軸91aを有し、回転軸91aが回転されることにより回転する。電線回転受け部92は、シールド電線Wを下方から支持し、シールド電線Wの回転に応じて回転する二つのローラーを含む。モーター93は、回転軸93aを有し、電線回転ローラー91の上方において図示しない取付部に固定される。無端ベルト94は、回転軸91aと回転軸93aとに架け渡され、モーター93の動力を電線回転ローラー91に伝達する。
電線回転機構4Cは、モーター93の駆動力により、電線回転ローラー91を回転させて、シールド電線Wを、シールド電線Wの延在方向を軸として回転させる。
以上のように構成された編組処理装置4の動作を説明する。電線セット装置2が搬送装置8によって編組処理装置4の前方に配置されると、電線セット装置2に把持されたシールド電線Wが編組処理装置4に投入される(図6)。編組折返し切断機構4Aは、駆動部44によって前方に移動され、図7に示す所定位置に位置決めされる。このとき、図11(a)に示すように、シールド電線Wがダイス47aの貫通孔47a1に配置され、シールド電線Wの先端Wf(箔102の前端)が編組広げ筒50の内部空間Sにわずかに収容されている。ブロック52がロッド60の上方に到達して、長孔46b内においてジョイント部60aがブロック52の下面の所定位置に連結され、ロッド60の移動に伴ってブロック52の移動が可能となる。ジョイント部60aとブロック52とが連結された状態で、スライドレール55上においてスライダ56を前後方向に移動させることで、ブロック52の位置を大きく移動させることができる。編組折返し切断機構4Aが図7に示す所定位置に位置決めされた状態において、箔押さえ機構4Bは、シールド電線Wの前端部分及びパンチ51、編組広げ筒50の先端51f、50fを挟むように配置され、箔位置決め部71及び箔押さえ針74は開いた状態とされる。
図8(a)に示すように、箔位置決め部71が閉じて、シース104から露出した箔102を水平方向において位置決めする。次に、箔押さえ針74が閉じて箔102を上下左右方向からそれぞれ押さえると、箔位置決め部71が開く(図8(b))。そして、編組広げ筒50の内部空間Sを通過したエアーが、シールド電線Wの先端Wfからシールド電線Wの後方に向けて(図8(b)の矢印参照)吹き付けられ、編組103が広げられる。編組103がエアーによって広げられた後、図9に示すように、箔押さえ針74が開く(退避する)。
その後、図10の矢印に示すように、スライダ56が前方に移動されると、取付部57、移動部58、シャフト59、ロッド60、及びブロック52を介してスライダ56に取り付けられたパンチ51が、シールド電線Wの外周に沿って前方へ(シールド電線Wの後方へ)移動する。また、ブロック52とバネ54で連結されたブロック53及びブロック53に取り付けられた編組広げ筒50が、パンチ51に同調して前方へ移動する。エアーによって広げられた編組103は、編組広げ筒50に押し広げられる(図11(b))。さらにパンチ51が前方へ移動すると、編組広げ筒50の先端50fが、押し広げられた編組103をシース104の前端面104fに押し当てる(図11(c))。このように、編組広げ筒50がシース104の前端面104fに編組103を押し当てて、編組103に折り目をつける。
さらにパンチ51が前方へ移動すると、シース104の前端面104fに押し当てられた編組広げ筒50は移動せず、パンチ51の先端51fが編組103をシールド電線Wの後方へ押して折返す(図13(a))。パンチ51が前方への移動を続けると、パンチ51によって折り返された編組103の一部が、ダイス47aの後端47a2に位置することとなる(図13(b))。このように、折り目をつけた編組103を折り返すことで、小さい曲率半径で編組103を屈曲させて、無駄なく編組103を折返すことができる。このとき、図12に示すように、スライダ56が最も前方に位置した状態となる。
続いて、シャフト59が移動部58によって前方に移動される(図12の矢印参照)と、シャフト59、ロッド60、ブロック52を介してパンチ51がさらに前方に移動される(図14)。パンチ51が編組103をダイス47aとの間に挟み込みながらダイス47aに当たると、編組103がせん断される(図15)。すなわち、編組広げ筒50がシース前端面104fに編組103を押し当てて広げている状態で、編組広げ筒50の外周側をパンチ51がスライドして、編組103が切断される。編組広げ筒50とパンチ51とがスライドするコンパクトな構成で、編組103を精度よく折返し及び切断できる。ここで、編組広げ筒50がシース前端面104fに編組103を押し当てて広げている状態とは、シース前端面104fにおいて、編組広げ筒50が、シールド電線Wの径方向に延在するよう編組103を屈曲させた状態である。
編組103は、パンチ51及びダイス47aの寸法公差による芯ずれのため、切れ残る箇所(図15における編組103の下部)がある。そこで、電線回転機構4C(図6参照)によってシールド電線Wの上下を反転することによって、芯ずれした位置をずらすことにより、切れ残った編組を切断できる。さらに、ダイスを回転させる機構(一般的なダイス回転機構)により、切れ残りの編組103を完全に切断できる(図16)。
以上説明したように、本実施形態の編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法によれば、エアー吹き付けにより編組103を広げた状態で、パンチ51で編組103をシース104上に折り返した後、パンチ51とダイス47aとにより編組103を挟み込んで切断する。よって、箔102及び線材101を押すことがないので、箔102及び線材101を傷つけることなく、自動で編組折返し及び切断が可能となる。したがって、加工品質のばらつきを防止して品質向上を図ることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。例えば、前述した実施形態では、編組折返し切断装置の処理対象が、二本の線材101が撚り合わされないシールド電線Wであったが、二本の通信線を互いに撚り合わせたツイスト線であってもよい。線材の本数は二本に限定されず、例えば四本等の多本でもよい。編組付きの同軸電線等も編組折返し切断装置の処理対象とすることができる。
また、シールド電線Wは、シース104上の所定位置(例えばシース104の前端面104f近傍)に外嵌された環状のスリーブを備え、編組103をスリーブ上に折り返して切断してもよい。
加工装置(ブラシホグシ装置3、編組処理装置4)の電線挿入位置に、電線把持部を設けて、電線セット装置2に代えて、一般的な電線供給装置を用いてもよい。また、編組処理装置4において、電線把持部に、シールド電線Wの上下を反転させる電線回転機能を持たせてもよい。
編組処理装置4に編組広げ筒50を設けず、エアーで広げられた編組103をパンチ51で押してさらに広げ、編組103を折返し、パンチ51及びダイス47aで編組103を切断してもよい。但し、折り返された編組103は曲率半径が大きくなる場合がある。
前述した実施形態では、ダイス47aが回転する機構を有する例を示したが、この機構に代えて、パンチ51を回転させる機構を有してもよいし、ダイス47a及びパンチ51の双方を回転させてもよい。また、編組広げ筒50及びパンチ51を、手動で移動させて、編組103の折返し及び切断を行ってもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る編組折返し切断装置及び編組折返し切断方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[9]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 線材(101)と、前記線材を覆う編組(103)と、前記編組を覆うシース(104)と、を有するシールド電線(W)であって、前端部分において前記シースが剥かれて前記編組が露出した前記シールド電線を把持する電線把持部(2A)と、
把持された前記シールド電線の前端(先端Wf)から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付ける編組広げエアー部(編組広げ筒50)と、
少なくとも前記シールド電線を収容可能な孔(貫通孔51a)を有するパンチ(51)と、
前記シールド電線が挿通され、前記パンチが進入可能な貫通孔(47a1)を有するダイス(47a)と、を備え、
前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチが、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動するにつれて、前記広げられた編組を前記シールド電線の後方へ押し、前記ダイスの後端(47a2)に位置する前記編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
編組折返し切断装置(1)。
[2] 前記線材を内部(内部空間S)に収容可能な編組広げ筒(50)を備え、
前記編組広げ筒が、
前記線材の前端(101f)を前記内部に収容し、
前記線材の前端から、前記線材の外周に沿って前記シールド電線の後方に移動しながら、前記編組を押し広げ、前記押し広げた編組を前記シースの前端面(104f)に押し当て、
前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチが、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動するにつれて、前記折り曲げられた編組を前記シールド電線の後方へ押して折り返し、前記折り返された編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
上記[1]に記載の編組折返し切断装置。
[3] 前記編組広げ筒は、前記パンチの前記孔に配置され、
前記パンチと前記編組広げ筒とは、互いにスライド可能に構成される
上記[2]に記載の編組折返し切断装置。
[4] 前記パンチと前記編組広げ筒とを連結する弾性部材(バネ54)を備え、
前記編組広げ筒の先端(50f)が前記パンチの先端(51f)から突出した状態で、前記パンチを前記シールド電線の後方に向けて移動させると、前記パンチの移動に伴って前記編組広げ筒が前記シールド電線の後方に向けて移動し、前記編組広げ筒の前記先端が、前記編組を押し広げ、前記押し広げた編組を前記シースの前端面に押し当てて折り曲げ、
前記パンチを前記シールド電線の後方に向けてさらに移動させると、前記パンチの先端が、前記編組広げ筒の先端から突出し、前記折り曲げられた編組を前記シールド電線の後方へ押して折り返す
請求項3に記載の編組折返し切断装置。
[5] 前記シールド電線を、前記シールド電線の延在方向を軸として回転させる機構を備える
請求項1〜4のいずれか一項に記載の編組折返し切断装置。
[6] 前記シールド電線は、前記線材と前記編組との間において前記線材を覆う箔(102)を有し、
当該編組折返し切断装置は、一端を前記箔に当接可能な針状の箔押さえ部(箔押さえ針74)を備える
請求項1〜5のいずれか一項に記載の編組折返し切断装置。
[7] 前記露出した編組に接触して、前記シールド電線の延在方向に直交する直交方向を軸として、前記シールド電線の後方から前記前端に向けて回転する回転ブラシ(ホイールブラシ31)を備える
請求項1〜6のいずれか一項に記載の編組折返し切断装置。
[8] 前記回転ブラシは、さらに、前記軸が前記延在方向を中心に回転する
請求項7に記載の編組折返し切断装置。
[9] 線材(101)と、前記線材を覆う編組(103)と、前記編組を覆うシース(104)と、を有するシールド電線(W)の前端部分において、前記シースが剥かれて露出した前記編組を、パンチ(51)とダイス(47a)とにより切断する編組切断方法であって、
前記パンチは、少なくとも前記シールド電線を収容可能な孔(貫通孔51a)を有し、
前記ダイスは、前記シールド電線が挿通され、前記パンチが進入可能な貫通孔(47a1)を有し、
把持された前記シールド電線の前端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付け、
前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチを、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動する際、前記パンチが、前記広げられた編組を前記シールド電線の後方へ押し、前記ダイスの後端に位置する前記編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
編組切断方法。
2 電線セット装置
2A 電線把持部
2B 電線ガイド
2B1 先端プレート
2B5 編組保護部
3 ブラシホグシ装置
31 ホイールブラシ
39、 41 ストッパ
4 編組処理装置
4A 編組折返し切断機構
4B 箔押さえ機構
4C 電線回転機構
43 支持台
46b 長孔
44 駆動部
45、55 スライドレール
46 スライドベース
46a、56 スライダ
47 ダイスプレート
47a1、51a 貫通孔
48 エンドプレート
49 シャフト
50 編組広げ筒
51 パンチ
52、53 ブロック
54 バネ
57 取付部
58 移動部
59 シャフト
60 ロッド

Claims (9)

  1. 線材と、前記線材を覆う編組と、前記編組を覆うシースと、を有するシールド電線であって、前端部分において前記シースが剥かれて前記編組が露出した前記シールド電線を把持する電線把持部と、
    把持された前記シールド電線の前端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付ける編組広げエアー部と、
    少なくとも前記シールド電線を収容可能な孔を有するパンチと、
    前記シールド電線が挿通され、前記パンチが進入可能な貫通孔を有するダイスと、を備え、
    前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチが、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動するにつれて、前記広げられた編組を前記シールド電線の後方へ押し、前記ダイスの後端に位置する前記編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
    編組折返し切断装置。
  2. 前記線材を内部に収容可能な編組広げ筒を備え、
    前記編組広げ筒が、
    前記線材の前端を前記内部に収容し、
    前記線材の前端から、前記線材の外周に沿って前記シールド電線の後方に移動しながら、前記編組を押し広げ、前記押し広げた編組を前記シースの前端面に押し当て、
    前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチが、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動するにつれて、前記折り曲げられた編組を前記シールド電線の後方へ押して折り返し、前記折り返された編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
    請求項1に記載の編組折返し切断装置。
  3. 前記編組広げ筒は、前記パンチの前記孔に配置され、
    前記パンチと前記編組広げ筒とは、互いにスライド可能に構成される
    請求項2に記載の編組折返し切断装置。
  4. 前記パンチと前記編組広げ筒とを連結する弾性部材を備え、
    前記編組広げ筒の先端が前記パンチの先端から突出した状態で、前記パンチを前記シールド電線の後方に向けて移動させると、前記パンチの移動に伴って前記編組広げ筒が前記シールド電線の後方に向けて移動し、前記編組広げ筒の前記先端が、前記編組を押し広げ、前記押し広げた編組を前記シースの前端面に押し当てて折り曲げ、
    前記パンチを前記シールド電線の後方に向けてさらに移動させると、前記パンチの先端が、前記編組広げ筒の先端から突出し、前記折り曲げられた編組を前記シールド電線の後方へ押して折り返す
    請求項3に記載の編組折返し切断装置。
  5. 前記シールド電線を、前記シールド電線の延在方向を軸として回転させる機構を備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の編組折返し切断装置。
  6. 前記シールド電線は、前記線材と前記編組との間において前記線材を覆う箔を有し、
    当該編組折返し切断装置は、一端を前記箔に当接可能な針状の箔押さえ部を備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の編組折返し切断装置。
  7. 前記露出した編組に接触して、前記シールド電線の延在方向に直交する直交方向を軸として、前記シールド電線の後方から前記前端に向けて回転する回転ブラシを備える
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の編組折返し切断装置。
  8. 前記回転ブラシは、さらに、前記軸が前記延在方向を中心に回転する
    請求項7に記載の編組折返し切断装置。
  9. 線材と、前記線材を覆う編組と、前記編組を覆うシースと、を有するシールド電線の前端部分において、前記シースが剥かれて露出した前記編組を、パンチとダイスとにより切断する編組切断方法であって、
    前記パンチは、少なくとも前記シールド電線を収容可能な孔を有し、
    前記ダイスは、前記シールド電線が挿通され、前記パンチが進入可能な貫通孔を有し、
    把持された前記シールド電線の前端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付け、
    前記孔に前記シールド電線の前端を収容した前記パンチを、前記シールド電線の外周に沿って前記シールド電線の後方へ移動する際、前記パンチが、前記広げられた編組を前記シールド電線の後方へ押し、前記ダイスの後端に位置する前記編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
    編組切断方法。
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