JP2000032626A - シールド電線の編組処理方法及び編組処理装置 - Google Patents

シールド電線の編組処理方法及び編組処理装置

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JP2000032626A
JP2000032626A JP10194383A JP19438398A JP2000032626A JP 2000032626 A JP2000032626 A JP 2000032626A JP 10194383 A JP10194383 A JP 10194383A JP 19438398 A JP19438398 A JP 19438398A JP 2000032626 A JP2000032626 A JP 2000032626A
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braid
electric wire
wire
loosening
claws
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Nobuaki Yamakawa
暢章 山川
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド電線の編組を人手をかけずにほぐし
て確実に折り返す。 【解決手段】 シールド電線1の編組2に向けて複数の
ほぐし爪3を前進させ、又はほぐし爪に向けて編組を前
進させ、ほぐし爪3を電線周方向に回動させながら電線
外径方向に移動させて、編組を電線外径方向に立ち上げ
る。その後、分割式の折り返し具で編組2を折り返す。
折り返し具の内径部と環状のメタルシェルの外径部との
間で編組2を折り返す。装置は、複数のほぐし爪3と、
各ほぐし爪を編組2に向けて前進させる軸方向移動手
段、又は編組をほぐし爪に向けて前進させる軸方向移動
手段と、各ほぐし爪3を電線周方向に回動させる回動手
段6と、各ほぐし爪を電線径方向に進退させる径方向移
動手段5とを備える。ガイド孔を構成する分割式の折り
返し具と、シールド電線に外挿され、ガイド孔内に進入
可能な環状のメタルシェルとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線(同
軸ケーブル)の編組をほぐした後、折り返すシールド電
線の編組処理方法及び編組処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド電線の編組(外部導体)
を露出して折り返すには、例えば図8に示す如く、千枚
通し61を使って編組62をほぐした後、手作業で折り
返すという方法を採っていた。編組62は細かく編まれ
ているために、ほぐさずに折り返すことは困難であっ
た。
【0003】編組62は内側絶縁体63と外側被覆64
との間に配置されており、外側被覆64を剥いで編組6
2を露出させた後、上記の如くほぐして折り返す。心線
(内部導体)65は内側絶縁体63を剥いで露出させ
る。例えば心線65に信号線用の端子が圧着接続され、
編組62にアース用の端子が外側被覆64の上から圧着
接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシールド電線の編組処理方法にあっては、編組62
のほぐしと折り返しとを手作業に頼っているために、多
大な工数がかかるという問題があった。上記方法の他に
も、例えば実開平5−60123号で、外スリーブと内
スリーブを備えた治具を用いて編組を折り返す方法が提
案されているが、この方法によっても編組のほぐし作業
はワイヤブラシに依らなければならず、人手による作業
が必要であった。また、編組をほぐした後に、スムーズ
且つ確実に編組を折り返すことも必要であった。
【0005】本発明は、上記した点に鑑み、人手に依ら
ずに迅速に編組をほぐすことができ、しかもスムーズ且
つ確実に編組を折り返すことのできるシールド電線の編
組処理方法及び編組処理装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シールド電線の編組を露出させた状態で
ほぐして折り返すシールド電線の編組処理方法におい
て、該編組に向けて複数本のほぐし爪を前進させ、ある
いは該ほぐし爪に向けて該編組を前進させ、各ほぐし爪
を電線周方向に回動させながら電線外径方向に移動させ
て、該編組を電線外径方向に立ち上げるシールド電線の
編組処理方法を採用する(請求項1)。前記編組を電線
外径方向に立ち上げた後、分割式の折り返し具で折り返
す(請求項2)。前記折り返し具の内径部と環状のメタ
ルシェルの外径部との間で前記編組を折り返すことも有
効である(請求項3)。上記編組処理方法を実施するた
めに、複数本のほぐし爪と、各ほぐし爪をシールド電線
の編組に向けて前進させる軸方向移動手段、又は該編組
を該ほぐし爪に向けて前進させる軸方向移動手段と、各
ほぐし爪を電線周方向に回動させる回動手段と、各ほぐ
し爪を電線径方向に進退させる径方向移動手段とを備え
るシールド電線の編組処理装置を採用する(請求項
4)。前記編組を折り返すガイド孔を構成する分割式の
折り返し具と、前記シールド電線に外挿され、該ガイド
孔内に進入可能な環状のメタルシェルとを備え、該メタ
ルシェルの外径部と該折り返し具の内径部との間で該編
組が折り返される(請求項5)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図2は、本発
明に係るシールド電線の編組処理方法の一実施例を示す
ものである。
【0008】この方法は、先ず図1の如くシールド電線
1の編組2を、電線軸線に対して垂直方向に放射状に開
く四本の回動するほぐし爪3で満遍なく均一にほぐす。
次いで図2(a) 〜(d) の如く、ほぐされた編組2を分割
式の折り返し具4で折り返し方向に強く撫でるようにし
て折り返す。
【0009】図1において各ほぐし爪3は編組2に向け
て徐々に前進しつつ、回動と同時に電線径方向に進退し
て編組2をほぐしていく。ほぐし爪3の回動角度は45
°ないし90°であり、ほぐし爪3を例えば45°正転
時に電線離間方向に移動し、45°逆転時に電線近接方
向に移動する。この運動は少なくとも数回繰り返す。
【0010】各ほぐし爪3はスライドブロック5に固定
され、スライドブロック5は回動板6の長孔部7におい
て回動板径方向にスライド自在に配置されている。詳細
構造は後述の編組処理装置において説明する。ほぐし爪
3は基部から先端にかけてテーパ状に漸次細く形成さ
れ、シールド電線1の内側絶縁体8に接する平行な内側
真直面3aを有している。ほぐし爪3の先端は鋭利に尖
ってはおらず、若干の平坦面3bを有し、網状の編組2
を捕えやすくなっている。回動板6は前述の如く45°
ないし90°の範囲で回動する。また、回動板6は電線
長手方向に進退可能である。回動板6の中央の孔9にシ
ールド電線1の内側絶縁体8が進入して位置する。
【0011】以下に編組ほぐし方法を詳細に説明する。
先ず、シールド電線1の端末予備処理において外側被覆
10を剥いで編組2を露出させておく。編組2は内側絶
縁体8を覆っている。この状態から四本のほぐし爪3を
縮径させた状態で回動板6と一体に前進させて、ほぐし
爪3の先端を編組2の先端に接触させる。次いでほぐし
爪3を徐々に前進させつつ、ほぐし爪3を電線周方向に
回動させながら電線外径方向に移動させて、編組2を徐
々に外側に拡げていく。
【0012】すなわち、回動板6の一回目の正転でほぐ
し爪3が外側に移動して編組2を少しほぐし、回動板6
の逆転でほぐし爪3が内側に戻り、次いで回動板6をほ
ぐし爪3と一体に少し前進させ、回動板6の二回目の正
転でほぐし爪3が再度外側に移動して編組2をさらにほ
ぐし、回動板6の逆転で再度内側に戻るという動作を数
回繰り返す。このようにして、あたかも千枚通しで編組
2をほぐすように、ほぐし爪3が編組2を徐々にしかも
確実にほぐしていく。編組2はシールド電線1に対して
ほぼ垂直に起こされる。
【0013】ほぐしを終えた編組2は図2(a) 〜(d) の
如く折り返し具4で折り返される。すなわち、先ず図2
(a) の如く左右に開いて分割された折り返し具4が閉
じ、図2(b) の如く、シールド電線1の内側絶縁体8が
折り返し具4のガイド孔11に進入する。あるいは、折
り返し具4が内側絶縁体8に向けて閉じる。
【0014】折り返し具4は矩形ブロック状に形成さ
れ、中央にガイド孔11を有し、ガイド孔11のほぼ中
央から左右に分割される。一方の分割ブロック12は大
きく形成されて、略V字状のテーパ凹部14を有し、テ
ーパ凹部14の底部に分割孔11aを有している。他方
の分割ブロック13は小さく形成されて、テーパ凹部1
4に対するテーパ凸部15を有し、テーパ凸部15の頂
部に分割孔11bを有している。各分割ブロック12,
13は一対のチャック板16の先端に固定されている。
各分割孔11a,11bが合体してガイド孔11が構成
される。ガイド孔11の内径は、折り返した後の編組2
の所要外径よりもやや小さく設定され、外側被覆10の
外径よりもやや大きく設定されている。
【0015】図2(b) の如く折り返し具4は閉じた状態
でシールド電線1の内側絶縁体8側から編組2に向けて
電線長手方向に移動し、ほぼ垂直に立ち上がった編組2
を外側被覆10の表面側に折り返す。編組2は図2(c)
の如く折り返し具4のガイド孔11の内周面で外側被覆
10側に向けて押し付けられる。最後に図2(d) の如く
折り返し具4が左右に分割して開いて、折り返された編
組2が開放される。
【0016】本実施例によれば、編組2のほぐしを完全
自動で行えるから、人手がかからないことは勿論のこ
と、編組2を電線軸心に対してほぼ垂直に立ち上げた状
態から折り返すから、編組2に無理が力がかからず、ス
ムーズで確実な折り返しが可能となり、編組2の傷みも
起こらない。
【0017】図3〜図4は、上記シールド電線の編組処
理方法を可能とした編組処理装置の一実施例を示すもの
である。図1,図2と同様の部分には同一符号を用いて
説明する。
【0018】この編組処理装置18は、垂直な回動板6
の径方向に進退自在に設けられたほぐし爪3と、垂直な
チャックシリンダ19に開閉自在に設けられた折り返し
具4とを備える。
【0019】回動板6には90°間隔でスライドブロッ
ク5が配置され、ほぐし爪3はスライドブロック5のテ
ーパ状に細幅化した内径側先端部5aから水平方向に突
設され、内側真直面3aとテーパ状の各外側面3cとを
有し、先端に向けてテーパ状に漸次細幅に形成されてい
る。スライドブロック5は、回動板6の径方向に放射状
に設けられたレール20にスライダ52を介してスライ
ド自在に係合している。回動板6の中心には孔9が設け
られている。
【0020】スライドブロック5の一側部には連結部2
1が設けられ、連結部21の細径部21a(図3)が回
動板6の径方向の長孔部7を貫通し、裏側においてロッ
ドリンク22の一端に連結している。ロッドリンク22
の他端は、回動板6の中空な回転軸23の外側にベアリ
ング56を介して配置された外側回転軸24のフランジ
部25にジョイント26で固定されている。外側回転軸
24には大歯車55が一体に設けられ、大歯車55は小
歯車27を介して正転逆転可能なモータ58で駆動され
る。回転軸23は回動板6の中央に固定され、図4の垂
直なシリンダ28の伸縮動作で45°ないし90°の範
囲で回転駆動される。シリンダ28の下端はジョイント
28aを介してナット部33(図3)ないし支柱29に
揺動可能に連結され、シリンダ28のロッド28bは、
回転軸23と一体の図示しないレバーに連結されてい
る。
【0021】シリンダ28の伸縮動作で回動板6が回動
すると同時に、モータ58の駆動で外側回転軸が回動
し、ロッドリンク22がロッド軸方向に押され、あるい
は引っ張られて、スライドブロック5がほぐし爪3と一
体で回動板径方向に進退する。ほぐし爪3はトロコイド
曲線状の軌跡を描いて往復動する。回動板6と回転軸2
3とシリンダ28等でほぐし爪3の回動手段が構成さ
れ、スライドブロック5とレール20とロッドリンク2
2と外側回転軸24とモータ58等でほぐし爪3の電線
径方向移動手段が構成されている。
【0022】外側回転軸24は支柱29に固定されてい
る。支柱29は、基台30上の電線長手方向のレール3
1にスライダ32を介してスライド自在に係合してい
る。支柱29にはナット部33が固定され、ナット部3
3は電線長手方向のボールネジ34に係合し、ボールネ
ジ34は基台30上の軸受53で支持されて正転逆転可
能なモータ35に連結されている。基台30上にはもう
一つの正転逆転可能なモータ36と軸受54とが配置さ
れ、モータ36にボールネジ51が連結され、ボールネ
ジ51にナット部37が係合している。ナット部37は
折り返し具4側の後方の支柱44に連結固定され、支柱
44はスライダ39で電線長手方向のレール40に係合
している。モータ35とボールネジ34とナット部33
等でほぐし爪3の軸方向移動手段が構成されている。
【0023】折り返し具4は回動板6の中央前方に対向
して位置している。折り返し具4は左右(電線径方向)
に分割(開閉)可能であり、円形のガイド孔11を有
し、チャック板16でチャックシリンダ19に連結され
ている。チャックシリンダ19は前方の支柱38に固定
され、支柱38はスライダ50に連結され、スライダ5
0はレール40に係合している。
【0024】折り返し具4の後方に分割式のガイドブロ
ック41が隣接して位置している。ガイドブロック41
はワイヤハーネス部品であるメタルシェル47をシール
ド電線1の外側被覆10に沿って編組2側に移動させる
ためのものであり、ガイド孔11と同径の電線挿通孔4
2を有し、垂直なチャックシリンダ43に連結されて電
線径方向に開閉自在である。チャックシリンダ43は後
方の支柱44に固定され、支柱44はジョイント45を
介して、前方の支柱38に固定された水平なシリンダ4
6に連結されている。
【0025】図3でシリンダ46は最圧縮状態となって
おり、シリンダ46の伸長状態で例えば前方の支柱38
がチャックシリンダ19や折り返し具4と一体に回動板
6に向けて前進し、折り返し具4に対してガイドブロッ
ク41が例えば鎖線で示す如く離間する。シリンダ46
の圧縮動作で折り返し具4がガイドブロック41に向け
て後退する。
【0026】ガイドブロック41の前方にはリング状の
メタルシェル47が折り返し具4に向けて配置されてい
る。メタルシェル47は、シールド電線1の外側被覆1
0の外径よりもやや大径な内径寸法を有する円筒部47
aと、円筒部47aの後方に形成された鍔部47bとで
構成されている。円筒部47aは折り返し具4のガイド
孔11に若干の隙間(編組2の厚み分の隙間)を存して
進入可能で、鍔部47bは折り返し具4とガイドブロッ
ク41との間に挟まれて位置する。
【0027】シールド電線1の内側絶縁体8は各ほぐし
爪3の内側真直面3aに沿って位置決めされる。編組2
はガイド孔11からほぐし爪3側に突出して水平に位置
する。シールド電線1は折り返し具4にメタルシェル4
7を介して水平に支持され、後方のチャック49で把持
固定される。
【0028】なお、編組2のほぐし時にほぐし爪3を前
進させる代わりにシールド電線1をほぐし爪3に向けて
前進させてもよい。これはモータ36で支柱44,38
をスライド駆動することで行われる。モータ36とボー
ルネジ51とスライダ39,50等でシールド電線1の
軸方向移動手段が構成されている。
【0029】以下に図5〜図7を用いて上記編組処理装
置の動作(編組処理方法)を説明する。先ず、図5の如
く、シールド電線1の編組2に対してほぐし爪3が内側
絶縁体8に沿って徐々に前進しつつ、45°ないし90
°の回動と共に電線外径方向への移動を行って編組2を
ほぐしていく。ほぐし爪3の前進(矢印イ)と回動と電
線外径方向への移動(矢印ロ)とは数回繰り返し行われ
る。これにより、編組2が徐々に電線外径方向に起こさ
れて、図6の如くほぼ垂直に平面的に立ち上げられる。
図5においてシールド電線1の内側絶縁体8がほぐし爪
3で水平に支持されることで、ほぐし爪3に対する編組
2の位置出しが正確に行われる。
【0030】前記図3において、編組2は折り返し具4
から突出した状態にセットされる。ほぐし爪3の前進動
作はモータ35による支柱29のスライド移動で行わ
れ、ほぐし爪3の回転動作は図4のシリンダ28の伸縮
動作で行われ、ほぐし爪3の拡縮動作はモータ58によ
る外側回転軸24の回動に伴うロッドリンク22の押出
と引張とにより行われる。
【0031】図5で編組2をほぐす際にメタルシェル4
7は編組2から後方に離間して位置し、メタルシェル4
7の後方にガイドブロック41が位置している。これは
図3においてメタルシェル47とガイドブロック41と
がシリンダ46の伸長動作で鎖線の如く折り返し具4か
ら離間した状態を示している。
【0032】次いで、図6の如くメタルシェル47がガ
イドブロック41に押されて前進し、円筒部47aが編
組2に接して位置する。ガイドブロック41の移動は図
3のモータ36とボールネジ51の作用による。すなわ
ち図3において編組2がほぐれた後、折り返し具4が左
右に開いて編組2から径方向に逃げ、ガイドブロック4
1と一体にモータ36の駆動でほぐし爪3側に前進す
る。折り返し具41は編組2よりも前方(ほぐし爪3
側)に位置する。
【0033】そして、図7の如く、閉じた状態の折り返
し具4が編組2に向けて後退してガイド孔11の端縁で
編組2をメタルシェル47側に折り返す。編組2はガイ
ド孔11の内周面(内径部)と金属製の円筒部47a
(図6)の外周面(外径部)との間で強く押圧され、ス
プリングバックなく確実に折り返される。図3において
は、シリンダ46の圧縮動作で折り返し具4がメタルシ
ェル47に向けて後退し、編組2の折り返しが行われ
る。図6において編組2が垂直に立ち上がった状態から
90°折り返されることで、折り返し時に無理な力が作
用せず、編組2の切断等が起こらない。
【0034】図7の状態から折り返し具4を開き、図3
のモータ36の駆動でガイドブロック41と一体に後退
させ、且つチャックシリンダ43でガイドブロック41
を開くことで、編組2が開放される。最後にチャック4
9でシールド電線1が次工程に移動され、新たなシール
ド電線1がガイドブロック41と折り返し具4とにセッ
トされる。
【0035】
【発明の効果】以上の如くに、請求項1,4記載の発明
によれば、あたかも千枚通しといった尖ったピンで編組
を電線外径方向にほぐしていくように、各ほぐし爪で編
組を人手をかけずに簡単且つ迅速・確実にほぐして電線
外径方向に立ち上げることができる。すなわち、ほぐし
爪を電線周方向に回動させると同時に電線外径方向に移
動させることで、細かい編組を引っ掛かりや編組切れな
くスムーズ且つ確実にほぐすことができる。また、請求
項2,5記載の発明によれば、編組を完全に立ち上げた
後、折り返すから、編組に無理な力が作用せず、編組の
傷みが防止され、且つ編組がスムーズ且つ確実に折り返
される。また、分割式の折り返し具を用いることによ
り、シールド電線の内側絶縁体に沿って編組まで折り返
し具を挿通させる時間が削減され、折り返しが迅速化さ
れる。また、請求項3,5記載の発明によれば、編組が
折り返し具とメタルシェルとの間で強く押圧されるか
ら、編組が戻ることなく確実に折り返される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における編組ほぐし方法の一例を示す斜
視図である。
【図2】(a) 〜(d) は本発明における編組折り返し方法
の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る編組処理装置の一例を示す要部断
面を含む側面図である。
【図4】同じく編組処理装置の折り返し手段を除く正面
図である。
【図5】装置の作用(編組処理方法)として編組をほぐ
す状態を示す側面図である。
【図6】同じく編組をほぐし終えてメタルシェルを移動
した状態を示す側面図である。
【図7】同じく編組を折り返した状態を示す要部断面を
含む側面図である。
【図8】一従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シールド電線 2 編組 3 ほぐし爪 4 折り返し具 5 スライドブロック(径方向移動手段) 6 回動板(回動手段) 11 ガイド孔 18 編組処理装置 35,36 モータ(軸方向移動手段) 47 メタルシェル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド電線の編組を露出させた状態で
    ほぐして折り返すシールド電線の編組処理方法におい
    て、該編組に向けて複数本のほぐし爪を前進させ、ある
    いは該ほぐし爪に向けて該編組を前進させ、各ほぐし爪
    を電線周方向に回動させながら電線外径方向に移動させ
    て、該編組を電線外径方向に立ち上げることを特徴とす
    るシールド電線の編組処理方法。
  2. 【請求項2】 前記編組を電線外径方向に立ち上げた
    後、分割式の折り返し具で折り返すことを特徴とする請
    求項1記載のシールド電線の編組処理方法。
  3. 【請求項3】 前記折り返し具の内径部と環状のメタル
    シェルの外径部との間で前記編組を折り返すことを特徴
    とする請求項2記載のシールド電線の編組処理方法。
  4. 【請求項4】 複数本のほぐし爪と、各ほぐし爪をシー
    ルド電線の編組に向けて前進させる軸方向移動手段、又
    は該編組を該ほぐし爪に向けて前進させる軸方向移動手
    段と、各ほぐし爪を電線周方向に回動させる回動手段
    と、各ほぐし爪を電線径方向に進退させる径方向移動手
    段とを備えることを特徴とするシールド電線の編組処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記編組を折り返すガイド孔を構成する
    分割式の折り返し具と、前記シールド電線に外挿され、
    該ガイド孔内に進入可能な環状のメタルシェルとを備
    え、該メタルシェルの外径部と該折り返し具の内径部と
    の間で該編組が折り返されることを特徴とする請求項4
    記載のシールド電線の編組処理装置。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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