JP2020192662A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットの機種毎に異なる取り付け位置となる外部機器への電源供給のための外部線条体をコンパクトに配線する必要があり、可動配線が必要な場合もある状況下において、線条体の交換が容易といった保守性の向上を図る。【解決手段】複数の箇所に、外壁を内外に貫通する開口部を有するロボット本体2と、ロボット本体2の内部に配線されるケーブル3とを備え、ケーブル3が、2以上の開口部近傍に、ケーブル3の基幹ケーブル9から分岐する分岐ケーブルと、各分岐ケーブルの先端に取り付けられた内部コネクタ17とをそれぞれ備え、全ての内部コネクタ17が、開口部を経由して、ロボット本体2の外面に固定される外部機器に接続可能であるロボット1。【選択図】図1

Description

本開示は、ロボットに関するものである。
分離可能な複数の分線盤要素を有する分線盤を備えたロボットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。各分線盤要素は、ロボット本体から独立して取り外し可能である。各分線盤要素には、複数の線条体の先端にそれぞれ取り付けられているコネクタがそれぞれ接続されている。交換が必要となった線条体のコネクタが取り付けられている分線盤要素のみをロボット本体から着脱可能にすることにより、線条体の交換を容易にすることができる。
特開2014−198351号公報
ロボット本体に取り付けられる外部機器の取付位置は、ロボットのアーム構造に起因する理由や、外部機器の種類に応じて最適と考えられる部位、あるいは、ユーザ要望で決められ、ロボットの機種毎に異なっていることが多い。外部機器への電源供給は、分線盤のコネクタに外部から接続する外部線条体を外部機器まで引き回す必要がある。分線盤から外部機器までの距離が長い場合には、ロボット本体の動作によって外部線条体が周辺物体と接触しないようにコンパクトに配線する必要がある。また、外部機器が分線盤に対して相対移動する可動部に取り付けられる場合には、外部線条体を可動配線とする必要があり、余長を持たせるなど配線作業に気を配る必要がある。
本開示の一態様は、外壁を内外に貫通する2以上の開口部を有するロボット本体と、該ロボット本体の内部に配線されるケーブルとを備え、該ケーブルが、各前記開口部近傍に、前記ケーブルの基幹ケーブルから分岐する分岐ケーブルを備えるロボットである。
本開示の一実施形態に係るロボットを示す斜視図である。 図1のロボットのロボット本体に設けた開口部、分岐ケーブルおよび外部機器を示す模式図である。 図1のロボットのロボット本体に設けた開口部をプレートによって閉塞する場合の図2と同様の模式図である。 図3の開口部をプレートによって閉塞し、第2アーム基端の開口部に取り付けた分線盤に外部機器を取り付けた状態を示す模式図である。 図3の開口部をプレートによって閉塞し、第2アーム途中位置の開口部に取り付けた分線盤に外部機器を取り付けた状態を示す模式図である。 図3の開口部をプレートによって閉塞し、手首ユニットの開口部に取り付けた分線盤に外部機器を取り付けた状態を示す模式図である。 図2の変形例であって、各開口部近傍に2以上の分岐ケーブルが設けられた場合を説明する模式図である。 図2の変形例であって、分線盤以外のプレートに絶縁用キャップが備えられている場合を説明する模式図である。 図2の変形例であって、基幹ケーブルが2本の場合を説明する模式図である。 図9における接点位置を示すG部分の拡大図である。
本開示の一実施形態に係るロボット1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るロボット1は、例えば、図1に示されるように、6軸多関節型ロボットであって、ロボット本体2と、ロボット本体2の内部に配線されるケーブル3とを備えている。
ロボット本体2は、床面に設置されるベース4と、鉛直な第1軸線A回りにベース4に対して回転可能に支持された旋回胴5とを備えている。また、ロボット本体2は、水平な第2軸線B回りに旋回胴5に対して回転可能に支持された第1アーム6と、第2軸線Bに平行な第3軸線C回りに第1アーム6に対して回転可能に支持された第2アーム7とを備えている。さらに、ロボット本体2は、第2アーム7の先端に支持された3軸の手首ユニット8を備えている。
ロボット本体2の内部には、旋回胴5、第1アーム6、第2アーム7および手首ユニット8を駆動する図示しないモータが配置されている。
ケーブル3は、各モータを駆動するための電力および信号を伝送する図示しないモータ駆動用ケーブルの他、ロボット本体2の外面のいずれかの位置に固定される外部機器10(例えば、チャック式ハンド、カメラ、スポット溶接ガン、アーク溶接トーチ、ワイヤ送給機、シーリング用ガン、力センサがある)に供給する電力および信号を伝送するケーブルやエアを供給するチューブから構成されるエンドエフェクタ用ケーブル(基幹ケーブル)9を束ねたものである。ケーブル3は、ロボット本体2の外部に設置される制御装置11から、図2に示されるように、ベース4に設けられた分線盤12を経由してロボット本体2の内部に導かれている。
また、ロボット本体2には、複数の異なる箇所に外壁2aを内外に貫通する開口部13,14,15が設けられている。図1から図5に示す例では、第2アーム7の基端側、第2アーム7の長さ方向の途中位置および手首ユニット8にそれぞれ同一形状の開口部13,14,15が設けられている。なお、各開口部13,14,15の近傍には、外部機器10を取り付けるための図示しない機器取付面がロボット本体2の外面に設けられている。
また、ケーブル3は、図2に示されるように、ロボット本体2の各開口部13,14,15近傍においてエンドエフェクタ用ケーブル9が分岐した分岐ケーブル16を備えている。各分岐ケーブル16の先端には内部コネクタ17が取り付けられている。内部コネクタ17は、同一の外部機器10に対する接続インターフェースを備えており、全ての内部コネクタ17の仕様が同一であり、ロボット本体2に固定される外部機器10のケーブル18に接続可能である。なお、複数の内部コネクタ17は全てにおいて完全に同一仕様である必要はなく、異なる仕様であってもよい。例えば、棒状中継端子であってもよい。
このように構成された本実施形態に係るロボット1によれば、ユーザがロボット1に外部機器10を取り付ける場合に、いずれかの開口部13,14,15の近傍に設けられた機器取付面を選択して外部機器10を取り付ける。そして、取り付けた外部機器10の最も近くに配置されている開口部13,14,15を経由して、内部の分岐ケーブル16の内部コネクタ17を利用して外部機器10のケーブル18を接続することができる。
例えば、図2に示されるように、第2アーム7の基端に外部機器10を取り付ける場合には、第2アーム7の基端に設けられた開口部13近傍の内部コネクタ17に、外部機器10のケーブル18に設けられたコネクタ19を接続すればよい。
これにより、外部機器10の種類に応じて、あるいは、ユーザの要求によって外部機器10が種々の位置に取り付けられても、外部機器10への電源供給等を最も近い開口部13内の分岐ケーブル16を利用して容易に行うことができる。すなわち、分岐ケーブル16の内部コネクタ17から外部機器10までの距離を最小限に抑えて、外部配線を短縮することができ、ロボット本体2が動作したときの外部配線の周辺物体との接触を簡易に回避することができる。また、開口部13から外部機器10までのケーブル18を可動配線としなくて済むので、配線作業を容易にすることができる。
なお、本実施形態においては、図3から図6に示されるように、使用する分岐ケーブル16に対応する開口部13,14,15を分線盤(蓋部材)20によって閉塞してもよい。分線盤20は、図3に示されるように、開口部13,14,15を閉塞可能なプレート(蓋部材)21に、外部機器10のケーブル18を接続可能な外部機器用コネクタ23を板厚方向に貫通させた状態で固定したものである。外部機器用コネクタ23には、内部コネクタ17に接続可能な中継コネクタ22が接続されている。この場合、内部コネクタ17は、同一の中継コネクタ22に対する接続インターフェースを備えている。
例えば、図3および図4に示されるように、第2アーム7の基端に外部機器10を取り付ける場合には、第2アーム7の基端に設けられた開口部13近傍の内部コネクタ17に中継コネクタ22を接続し、中継コネクタ22に接続されている外部機器用コネクタ23に外部機器10のコネクタ19を接続する。
また、例えば、図5に示されるように、第2アーム7の途中位置に外部機器10を取り付ける場合には、第2アーム7の途中位置に設けられた開口部14近傍の内部コネクタ17に中継コネクタ22を接続する。
また、例えば、図6に示されるように、手首ユニット8に外部機器10を取り付ける場合には、手首ユニット8に設けられた開口部15近傍の内部コネクタ17に中継コネクタ22を接続する。
これにより、内部コネクタ17と中継コネクタ22とを接続し、開口部13,14,15を閉塞する位置にプレート21をねじ止め等することにより、外部機器用コネクタ23の接続面を外側に露出させた状態で、分線盤20をロボット本体2に固定することができる。この場合に、外部機器10と内部コネクタ17との接続は、外部機器10のケーブル18に設けられたコネクタ19を分線盤20の外部機器用コネクタ23に接続するだけで済むので容易である。
また、プレート21によって開口部13,14,15を閉塞するので、塵埃や飛沫等がロボット本体2の内部に入ることを防止することができる。
また、開口部13.14.15とプレート21の間にパッキンを挿入してもよい。これにより、防塵性能を向上させることができる。
また、分線盤20を取り付けない他の開口部13,14,15については、プレート(蓋部材)21のみによって開口部13,14,15を閉塞すればよい。
また、全ての開口部13,14,15の形状および全てのプレート21の形状を共通にしておけば、分線盤20を1つだけ用意しておくだけで、分線盤20を取り付ける開口部13,14,15を選んで内部コネクタ17と中継コネクタ22とを接続し、他の開口部13,14,15についてはプレート21によって閉塞することができる。
また、外部機器用コネクタ23については、分線盤20に2以上備えられていてもよい。
また、図7に示されるように、各開口部13,14,15付近に分岐する分岐ケーブル16は2以上備えられていてもよい。
この場合に、各分岐ケーブル16に取り付けられた内部コネクタ17に対応する2種類以上の分線盤20を用意し、2か所以上の開口部13,14,15に分線盤20を設けることにしてもよい。すなわち、第1外部機器(外部機器)24を接続する分線盤20については一の開口部13に取り付け、一の分岐ケーブル16の内部コネクタ17に対応する中継コネクタ22および外部機器用コネクタ23を備える。また、第2外部機器(外部機器)25を接続する分線盤20については他の開口部15に取り付け、他の分岐ケーブル16の内部コネクタ17に対応する中継コネクタ22および外部機器用コネクタ23を備えるものを用意すればよい。図2から図7においては、使用されない内部コネクタ17は、ロボット2の動作によって第2アーム7および手首ユニット8内で振られて動かないようにするために、第2アーム7および手首ユニット8内の何らかの部品に固定するのが好ましい。
また、図8に示されるように、ロボット本体2の内部側に配置されるプレート21の表面に、分岐ケーブル16の内部コネクタ17の接続面を被覆する絶縁用キャップ26が取り付けられていてもよい。絶縁用キャップ26はゴム等の電気絶縁性の弾性材料からなり、内部コネクタ17の接続面に弾性変形させながら被せることで、内部コネクタ17に取り付け状態に維持される。プレート21によって開口部14,15を閉塞する際に、絶縁用キャップ26によって、使用しない内部コネクタ17の接続面を覆うことにより、ロボット本体2内部において端子の露出を防止することができる。また、この場合、分岐ケーブル16の線材長さを最適化することで、図2から図7における使用されない内部コネクタ17の固定作業を不要にできる。
また、本実施形態においては、開口部13,14,15を、第2アーム7の基端部、途中位置、および手首ユニット8に設けることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、旋回胴5あるいは第1アーム6に設けてもよい。また、ロボット1の構造は垂直6軸多関節型に限定されるものではなく、他の任意のロボットに適用することができる。
また、本実施形態においては、基幹ケーブル9として、連続する単一のケーブルであるものを用いたものを例示したが、これに代えて、図9に示されるように、複数のケーブルであるものを採用してもよい。また、図9および図10に示されるように、基幹ケーブル9どうし、および基幹ケーブル9と分岐ケーブル16とが別体であり、導電線材部分27,28を電気的に接続して導通しているものを採用してもよい。
例えば、図9に示されるように、ケーブル3が、並列に配置された電気的に連続する2つの基幹ケーブル9を備えている場合、各内部コネクタ17には、一方の基幹ケーブル9から分岐している分岐ケーブル16と、他方の基幹ケーブル9から分岐している分岐ケーブル16とが接続される。
そして、基幹ケーブル9と分岐ケーブル16との接点位置Gにおいては、図10に示されるように、基幹ケーブル9および分岐ケーブル16の端部において、導電線材部分27,28を被覆している絶縁体29から導電線材部分27,28を露出させている。そして、露出している導電線材部分27,28どうしをはんだ付け等によって接続して導通させている。
ケーブル3は、ロボット本体2の各開口部13,14,15の近傍においてエンドエフェクタ用ケーブル9に含まれるエア用のチューブもまた、エア継手を介して分岐チューブを備えている。これにより、取り付けられた外部機器10が空圧機器である場合でも、開口部13,14,15のいずれかから容易にエアを供給することができる。なお、外部機器10が取り付けられていないエア用のチューブの分岐チューブの先端にはキャップが取り付けられ、エアが漏れないようになっている。
1 ロボット
2 ロボット本体
2a 外壁
3 ケーブル
9 エンドエフェクタ用ケーブル(基幹ケーブル)
10 外部機器
13,14,15 開口部
16 分岐ケーブル
17 内部コネクタ
20 分線盤(蓋部材)
21 プレート(蓋部材)
22 中継コネクタ
23 外部機器用コネクタ
24 第1外部機器(外部機器)
25 第2外部機器(外部機器)
26 絶縁用キャップ
27,28 導電線材部分

Claims (11)

  1. 外壁を内外に貫通する2以上の開口部を有するロボット本体と、
    該ロボット本体の内部に配線されるケーブルとを備え、
    該ケーブルが、各前記開口部近傍に、前記ケーブルの基幹ケーブルから分岐する分岐ケーブルを備えるロボット。
  2. 各前記分岐ケーブルの先端に取り付けられた内部コネクタをそれぞれ備え、
    全ての該内部コネクタが、前記開口部を経由して、前記ロボット本体の外面に固定される外部機器に接続可能である請求項1に記載のロボット。
  3. 前記ロボット本体の各前記開口部に、それぞれ着脱可能に取り付けられ、各前記開口部を閉塞する蓋部材を備える請求項2に記載のロボット。
  4. 前記蓋部材の少なくとも1つが、一側面に接続面を露出させて固定された外部機器用コネクタと、他側面側に配置され前記外部機器用コネクタに接続されるとともに、いずれかの前記内部コネクタに接続可能な中継コネクタとを備える分線盤である請求項3に記載のロボット。
  5. 2以上の前記開口部が同一形状を有する請求項4に記載のロボット。
  6. 前記分線盤以外の1以上の前記蓋部材に、前記内部コネクタの接続面を被覆する絶縁用キャップが固定されている請求項4または請求項5に記載のロボット。
  7. 前記分線盤に2以上の前記外部機器用コネクタが取り付けられている請求項4から請求項6のいずれかに記載のロボット。
  8. 前記蓋部材のうちの一つが前記分線盤である請求項4から請求項7のいずれかに記載のロボット。
  9. 前記内部コネクタが、前記開口部に固定されている請求項2から請求項8のいずれかに記載のロボット。
  10. 前記内部コネクタは、同一の前記外部機器に対する接続インターフェースまたは同一の前記中継コネクタに対する接続インターフェースを備える請求項4から請求項8のいずれかに記載のロボット。
  11. 前記基幹ケーブルと前記分岐ケーブルとが別体であり、
    前記分岐ケーブルの導体線材部分の端部が、前記基幹ケーブルの導体線材部分に接続される請求項1から請求項10のいずれかに記載のロボット。
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