JP2007175849A - ロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】アームの駆動に伴ってアーム内に内線されたケーブルの表面が摩耗して断線することないロボットを提供する
【解決手段】アーム12,13の駆動に伴ってケーブルが干渉し磨耗・断線する第1アーム12の基端上側嵌合凹部18及び先端下側嵌合凹部21、第1駆動モータ16の下端部、第2駆動モータ19の上端部に、緩衝部材S1〜S4(環状緩衝体C1〜C4)を設けた。特にアームの回転角が増大した時にケーブルが捩れてケーブル径がふくれあがり、強く環状緩衝体C1〜C4に当接する。各屈曲部分Ra〜Rdは当接している環状緩衝体C1〜C4と連れ回りするため、同環状緩衝体C1〜C4と強く擦れることはない。その結果、回動による内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdの摩耗・断線を抑えることができる。
【選択図】図2
【解決手段】アーム12,13の駆動に伴ってケーブルが干渉し磨耗・断線する第1アーム12の基端上側嵌合凹部18及び先端下側嵌合凹部21、第1駆動モータ16の下端部、第2駆動モータ19の上端部に、緩衝部材S1〜S4(環状緩衝体C1〜C4)を設けた。特にアームの回転角が増大した時にケーブルが捩れてケーブル径がふくれあがり、強く環状緩衝体C1〜C4に当接する。各屈曲部分Ra〜Rdは当接している環状緩衝体C1〜C4と連れ回りするため、同環状緩衝体C1〜C4と強く擦れることはない。その結果、回動による内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdの摩耗・断線を抑えることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ロボット内部にケーブル挿入孔を通して配線する可動するケーブルがその回動により、強く当たる干渉箇所に接してこすれ摩耗・断線しない構造に関するものである。
従来より、複数の関節を備えた多関節ロボットの開発が行われている。この種の多関節ロボットの中で内部配線をする場合、ロボット動作によりケーブルが捩じられ、部材干渉し断線に至る問題があった。
そこで、例えば一例として配線の表面全体を保護材で覆うようにしたものが活用されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平1−321189号公報
しかしながら、そのような構造のものでは、アームが多角度・高速且つ多回数可動することによって、金属類の保護材では座屈してしまったり、他部品に干渉すると徐々に保護材が摩耗して断線してしまう。保護材を巻くとさらにケーブルが太くなり接触部がより拡大してしまう。以外の汎用手段での干渉箇所への低摩擦対策(フッ素系)でも多回数・高速の可動により同様な問題は発生してしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、アームの駆動に伴ってアーム内に内線されたケーブルの表面が摩耗して断線することないロボットを提供する。
本発明のロボットは、アームが他のアームに対して回動可能に駆動連結され、前記各アームの内部に形成されたそれぞれの内部空間に他のアームの内部空間と連通する貫通孔を備えた連通部材を備え、前記連通部に形成した貫通孔に形成した貫通孔を貫挿して前記各内部空間にケーブルを配置したロボットにおいて、前記連通部材の開口端に、前記連通部材に対して回動可能な環状緩衝体を備えた。
これによれば、各アームが他のアームに対して回動駆動すると、そのアームの貫通孔を貫通するケーブルは環状緩衝体に連れ回りするため、同環状緩衝体と強く擦れることはない。この結果、アームの回動によるケーブルの摩耗を抑えることができる。
このロボットにおいて、前記環状緩衝体は、ベアリングを介して前記連通部材に対して回転可能に支持されていてもよい。
これによれば、環状緩衝体は連通部材に対して滑らかに回動する。従って、アームが高速で回動した場合であってもケーブルは環状緩衝体に連れ回りするため、同環状緩衝体と強く擦れることはない。この結果、アームの回動によるケーブルの摩耗を抑えることができる。
これによれば、環状緩衝体は連通部材に対して滑らかに回動する。従って、アームが高速で回動した場合であってもケーブルは環状緩衝体に連れ回りするため、同環状緩衝体と強く擦れることはない。この結果、アームの回動によるケーブルの摩耗を抑えることができる。
このロボットにおいて、前記連通部材にはガイド部材が設けられ、前記環状緩衝体は、前記ガイド部材によって前記連通部材に対して回動可能に支持されていてもよい。
これによれば、ベアリングを使用していないので、構造が簡単となる。従って、低コストで、ケーブルの摩耗の防止がなされたロボットを提供することができる。
これによれば、ベアリングを使用していないので、構造が簡単となる。従って、低コストで、ケーブルの摩耗の防止がなされたロボットを提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るロボットについて図1〜図4に従って説明する。
まず本発明に属するロボットの構造と配線について簡単に説明する。
以下、本発明の第1実施形態に係るロボットについて図1〜図4に従って説明する。
まず本発明に属するロボットの構造と配線について簡単に説明する。
図1は、本実施形態におけるロボット10の外観構成を示す図であり、図2は、ロボット10の一部概略断面図である。尚、本実施形態のロボット10は、水平多関節(4軸)ロボットである。
図1に示すように、ロボット10は、ベース11、第1アーム12、第2アーム13が回動可能に連結された構成をしている。第2アーム13にはZ方向に上下駆動とXY方向に回転する軸14が連結されている。また、ロボット10は、ケーブル15を介してコントローラKに接続されている。コントローラKは、メモリ、CPU、電源回路等を内蔵し、コンピュータQからロボット10の動作内容を規定する動作プログラム等をそのメモリに記憶して、CPUによってメモリに記憶された各種プログラムを起動しロボット10を統括制御する。ケーブル15は、前記電源回路からの電源をロボット10に内蔵された各駆動モータにそれぞれ供給する電源線やCPUによって生成された各種制御信号を同各駆動モータにそれぞれ供給する信号線といった複数の配線が束ねられて構成されている。
ベース11は、その下部が基台Mに固着されている。図2に示すように、ベース11は、円筒状を成し、その内部空間K1に第1駆動モータ16が取り付けられている。詳しくは、ベース11の上端部の内部には、第1駆動モータ16が固着されている。第1駆動モータ16の上端側には、第1減速機17が連通する。第1駆動モータ16と第1減速機17は、その中空部の軸線方向に貫通孔16aを備えている。
第1駆動モータ16の回転が正逆回転すると、第1アーム12は、ベース11に対しての第1駆動モータ16の中心軸線を回動中心として水平方向に(XY平面内を)正逆回転する。
第1アーム12の先端部と第2アーム13の基端部は連結されている。第2アーム13に形成した空間K2に、第2駆動モータ19と第2減速機20が連通されている。又、第2駆動モータ19と第2減速機20は、その中空部の軸線方向に貫通孔19aを備えている。
第2駆動モータ19が正逆回転すると、第2アーム13は、第1アーム12に対して第2駆動モータ19の中心軸線を回動中心としての中心軸線を回動中心として水平方向に(XY平面内を)正逆回転する。
第1アーム12の基端部と先端部との間の中間位置には、上下方向に貫通した貫通穴Hが形成され、その貫通穴Hの上側開口部は第1アーム12の上面に上カバー22によって覆われて上側密閉空間K3が形成される。また、貫通穴Hの下側開口部は第1アーム12の下面に下カバー23によって覆われて下側密閉空間K4が形成される。
一方、第2アーム13の上端部に形成した空間K2は、同第2アーム13の上側全体を覆うカバー24によって密閉されている。そして、カバー24によって密閉された空間K2は、第2アーム13の先端部まで連通している。
次に、配線構造について図2で説明する。
ベース11の内部空間K1は、第1駆動モータ16と第1減速機17の貫通孔16a、
第1アーム12の上側密閉空間K3、貫通穴H、下側密閉空間K4、第2駆動モータ19と第2減速機20の貫通孔19a、第2アーム13の空間K2と連通し、この連通した経路によって配線経路が形成されている。
ベース11の内部空間K1は、第1駆動モータ16と第1減速機17の貫通孔16a、
第1アーム12の上側密閉空間K3、貫通穴H、下側密閉空間K4、第2駆動モータ19と第2減速機20の貫通孔19a、第2アーム13の空間K2と連通し、この連通した経路によって配線経路が形成されている。
次に、本発明の第1実施形態について図2及び図3で説明する。
第1アーム12の基端上側嵌合凹部18、第1駆動モータ16の下端部、第2駆動モータ19の上端部、第1アーム12の先端下側嵌合凹部21には、緩衝部材S1,S2,S3,S4がそれぞれ取り付けられている。緩衝部材S1,S2,S3,S4は、その構成は同じなので、基端上側嵌合凹部18に設けた緩衝部材S1について説明し、以下、第1駆動モータ16の下端部に設けた緩衝部材S2と第2駆動モータ19の上端部に設けた緩衝部材S3、第1アーム12の先端下側嵌合凹部21に設けた緩衝部材S4についての説明は便宜上省略する。
第1アーム12の基端上側嵌合凹部18、第1駆動モータ16の下端部、第2駆動モータ19の上端部、第1アーム12の先端下側嵌合凹部21には、緩衝部材S1,S2,S3,S4がそれぞれ取り付けられている。緩衝部材S1,S2,S3,S4は、その構成は同じなので、基端上側嵌合凹部18に設けた緩衝部材S1について説明し、以下、第1駆動モータ16の下端部に設けた緩衝部材S2と第2駆動モータ19の上端部に設けた緩衝部材S3、第1アーム12の先端下側嵌合凹部21に設けた緩衝部材S4についての説明は便宜上省略する。
図3に示すように、緩衝部材S1は、連通部材としての取り付け板25、ベアリング26、環状緩衝体C1を有している。取り付け板25は、基端上側嵌合凹部18の底面にネジ27にて固定されている。取り付け板25の内周面にはベアリング26が連通している。ベアリング26のアウターレース26bが取り付け板25にネジ27で固設され、インナーレース26aがアウターレース26bに対して回転可能に支持されている。インナーレース26aには、その内側面と上面を覆うように合成樹脂製の環状緩衝体C1が圧入固定され、環状緩衝体C1はインナーレース26aとともにアウターレース26bに対して
回動可能である。ネジ27は取り付け板25とベアリング26のアウターレース26bと基端上側嵌合凹部18の底面を固設できればネジ以外の部材でもよい。環状緩衝体C1は合成樹脂製以外の材質であってもよい。
回動可能である。ネジ27は取り付け板25とベアリング26のアウターレース26bと基端上側嵌合凹部18の底面を固設できればネジ以外の部材でもよい。環状緩衝体C1は合成樹脂製以外の材質であってもよい。
図2に示すように、前記配線通路には、ケーブルとしての内部ケーブルRが配線されている。この内部ケーブルRは、ベース11に設けたコネクタを介して前記コントローラK(図1参照)からのびるケーブル15と電気的に接続されている。そして、ロボット10に内蔵された第1及び第2駆動モータ16,19を含む各駆動モータに対して前記電源を供給する内部電源線や前記制御信号を供給する内部信号線といった複数本の配線やエアチューブ複数本から構成されている。
内部ケーブルRは、ベース11の内部空間K1において、第1ケーブルバンドP1にてベース11の内壁に支持固定されている。そして、内部ケーブルRは、ベース11の内部空間K1から第1駆動モータ16と第1減速機17の貫通孔16aに貫挿され、上側密閉空間K3に案内され、続いて屈曲されて貫通穴Hに挿通されて下側密閉空間K4に案内される。下側密閉空間K4に案内された内部ケーブルRは、第2駆動モータ19と第2減速機の貫通孔19aに貫挿されて第2アーム13の空間K2に案内される。内部ケーブルRは、空間K2において第2ケーブルバンドP2にて第2アーム13の内壁に支持固定され、第2アーム13の先端部へと導かれるようになっている。
このとき、内部ケーブルRにおいて、ベース11の内部空間K1から第1駆動モータ16と第1減速機17の貫通孔16aに屈曲した状態で貫挿された屈曲部分Raの屈曲側は、緩衝部材S2の環状緩衝体C2と当接した状態となっている。また、内部ケーブルRにおいて、第1駆動モータ16と第1減速機17の貫通孔16aの上側密閉空間K3に屈曲した状態で突出する屈曲部分Rbの屈曲側は、緩衝部材S1の環状緩衝体C1と当接した状態となっている。さらに、内部ケーブルRにおいて、下側密閉空間K4から第2駆動モータ19と第2減速機20の貫通孔19aに屈曲した状態で貫挿され屈曲部分Rcの屈曲側は、緩衝部材S4の環状緩衝体C4と当接した状態となっている。さらにまた、内部ケーブルRにおいて、第2駆動モータ19と第2減速機20の貫通孔19aから空間K2に屈曲した状態で突出する屈曲部分Rdの屈曲側は、緩衝部材S3の環状緩衝体C3と当接
した状態となっている。
した状態となっている。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ロボット10の第1アーム12、第2アーム13が回動すると、その回動に伴って内部ケーブルRも回動する。この時、内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdも捩じられながら回動する。特にアームの回転角が増大した時にケーブルが捩れてケーブル径がふくれあがり強く環状緩衝体C1〜C4に当接する。各屈曲部分Ra〜Rdは当接している環
状緩衝体C1〜C4と連れ回りするため、同環状緩衝体C1〜C4と強く擦れることはない。その結果、回動による内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdの摩耗・断線を抑えることができる。
(1)ロボット10の第1アーム12、第2アーム13が回動すると、その回動に伴って内部ケーブルRも回動する。この時、内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdも捩じられながら回動する。特にアームの回転角が増大した時にケーブルが捩れてケーブル径がふくれあがり強く環状緩衝体C1〜C4に当接する。各屈曲部分Ra〜Rdは当接している環
状緩衝体C1〜C4と連れ回りするため、同環状緩衝体C1〜C4と強く擦れることはない。その結果、回動による内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdの摩耗・断線を抑えることができる。
尚、配線通路に配線された内部ケーブルRは、その一部のケーブル(電源線及び信号線)が所定の箇所で分岐して第1駆動モータ16及び第2駆動モータ19に電気的に接続され、該駆動モータ16,19に対して電源及び制御信号がそれぞれ供給される。
(2)本実施形態によれば、各緩衝部材S1〜S4を構成するベアリング26は、ボールベアリングとした。従って、ロボットが高速で回動した場合であっても内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdが環状緩衝体C1〜C4とともに滑らかに追従して連れ回すことから相対的に擦れながら動くことはない。この結果、内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdが環状緩衝体C1〜C4に強く擦れることによる摩耗や断線を確実に防止することができる。
(3)本実施形態によれば、ベース11及び第2アーム13の内部に内部ケーブルRを結束するケーブルバンドP1,P2を設けた。従って、各駆動モータ16,19の回転運動に伴ってベース11及び第2アーム13の内部にて内部ケーブルRが絡まるのを抑制することができる。また、ケーブルバンドP1,P2の取り付け位置を適宜調整することで、内部ケーブルRを環状緩衝体C1〜C4に貫通孔16a,19aよりも干渉させるように配置することができる。この結果、内部ケーブルRの表面の摩耗や断線を確実に防止することができる。
(4)上記のような実施形態をとれば、ケーブルは屈曲部において、干渉磨耗をさける為に通常は屈曲Ra〜Rdを大きくする必要があるが本考案を活用すると、逆に屈曲Ra〜Rdは小さくとる事ができアーム12、アーム13のZ方向の高さを小さくする事が可能である。
(2)本実施形態によれば、各緩衝部材S1〜S4を構成するベアリング26は、ボールベアリングとした。従って、ロボットが高速で回動した場合であっても内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdが環状緩衝体C1〜C4とともに滑らかに追従して連れ回すことから相対的に擦れながら動くことはない。この結果、内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdが環状緩衝体C1〜C4に強く擦れることによる摩耗や断線を確実に防止することができる。
(3)本実施形態によれば、ベース11及び第2アーム13の内部に内部ケーブルRを結束するケーブルバンドP1,P2を設けた。従って、各駆動モータ16,19の回転運動に伴ってベース11及び第2アーム13の内部にて内部ケーブルRが絡まるのを抑制することができる。また、ケーブルバンドP1,P2の取り付け位置を適宜調整することで、内部ケーブルRを環状緩衝体C1〜C4に貫通孔16a,19aよりも干渉させるように配置することができる。この結果、内部ケーブルRの表面の摩耗や断線を確実に防止することができる。
(4)上記のような実施形態をとれば、ケーブルは屈曲部において、干渉磨耗をさける為に通常は屈曲Ra〜Rdを大きくする必要があるが本考案を活用すると、逆に屈曲Ra〜Rdは小さくとる事ができアーム12、アーム13のZ方向の高さを小さくする事が可能である。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態のロボットについて図4に従って説明する。本実施形態においては、緩衝部材の取り付け構造が異なっている他は上記第1実施形態のロボットと同じ構成である。従って、以下、緩衝部材の取り付け構造のみ説明し、その他の構成については上記第1実施形態のロボットと同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態のロボットについて図4に従って説明する。本実施形態においては、緩衝部材の取り付け構造が異なっている他は上記第1実施形態のロボットと同じ構成である。従って、以下、緩衝部材の取り付け構造のみ説明し、その他の構成については上記第1実施形態のロボットと同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図4は、第1実施形態のS1〜S4に代わる緩衝部材の構成を説明するための図である。尚、説明の便宜上、第1アーム12の基端上側嵌合凹部18に設けられる緩衝部材S5についてのみ説明し、他の箇所に設けられる緩衝部材の構成については、緩衝部材S5と同じ構成であるので、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、緩衝部材S5は、合成樹脂製の環状緩衝体C5からなり、その環状緩衝体C5を基端上側嵌合凹部18の底面に配置する。そして、基端上側嵌合凹部18に配置した環状緩衝体C5の外側に例えば3箇所にガイド部材としてのネジ28で囲み、環状緩衝体C5を水平方向に回動可能に支持している。ネジ28はガイド部材の一例である。
また、各ネジ28と環状緩衝体C5との間には公知の潤滑剤Lが充填され、環状緩衝体
C5がネジ28にガイドされながら滑らかに回動可能となっている。
上記したように、本実施形態によれば第1実施形態と同じように、以下の効果を奏する。
(1)ロボット10の第1アーム12、第2アーム13が回動すると、その回動に伴って内部ケーブルRも回動する。この時、内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdも捩じられながら回動する。特にアームの回転角が増大した時にケーブルが捩れてケーブル径がふくれあがり強く環状緩衝体に当接する。各屈曲部分Ra〜Rdは当接している緩衝部材(環状緩衝体)が連れ回りするため、同緩衝部材(環状緩衝体)と強く擦れることはない。その結果、回動による内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdの摩耗・断線を抑えることができる。
(2)本実施形態によれば、緩衝部材S5(環状緩衝体C5)は、ネジ28で回動可能に支持したので、上記第1実施形態の緩衝部材S1〜S4のようなボールベアリングに比べて緩衝部材S5(環状緩衝体C5)の構成を簡単にすることができる。この結果、ロボット10のコストを低下させることができる。上記実施形態では、第1実施形態と同様に、ケーブルは屈曲部において、干渉磨耗をさける為に通常は屈曲Ra〜Rdを大きくする必要があるが本考案を活用すると、逆に屈曲Ra〜Rdは小さくとる事ができアーム12、アーム13のZ方向の高さを小さくする事が可能である。
C5がネジ28にガイドされながら滑らかに回動可能となっている。
上記したように、本実施形態によれば第1実施形態と同じように、以下の効果を奏する。
(1)ロボット10の第1アーム12、第2アーム13が回動すると、その回動に伴って内部ケーブルRも回動する。この時、内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdも捩じられながら回動する。特にアームの回転角が増大した時にケーブルが捩れてケーブル径がふくれあがり強く環状緩衝体に当接する。各屈曲部分Ra〜Rdは当接している緩衝部材(環状緩衝体)が連れ回りするため、同緩衝部材(環状緩衝体)と強く擦れることはない。その結果、回動による内部ケーブルRの各屈曲部分Ra〜Rdの摩耗・断線を抑えることができる。
(2)本実施形態によれば、緩衝部材S5(環状緩衝体C5)は、ネジ28で回動可能に支持したので、上記第1実施形態の緩衝部材S1〜S4のようなボールベアリングに比べて緩衝部材S5(環状緩衝体C5)の構成を簡単にすることができる。この結果、ロボット10のコストを低下させることができる。上記実施形態では、第1実施形態と同様に、ケーブルは屈曲部において、干渉磨耗をさける為に通常は屈曲Ra〜Rdを大きくする必要があるが本考案を活用すると、逆に屈曲Ra〜Rdは小さくとる事ができアーム12、アーム13のZ方向の高さを小さくする事が可能である。
尚、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記実施形態では、第1アーム12の基端上側嵌合凹部18及び先端下側嵌合凹部21、第1駆動モータ16の下端部、第2駆動モータ19の上端部に、緩衝部材S1〜S5(環状緩衝体C1〜C5)を設けた。本発明はこれに限定されるものではなく、上記位置以外の内部ケーブルRと擦れる他の位置に緩衝部材を設けてもよい。このようにすることで第1及び第2アーム12,13の回動運動に伴って内部ケーブルRの表面が摩耗し断線するのを防止することができる。
・上記実施形態では、第1アーム12の基端上側嵌合凹部18及び先端下側嵌合凹部21、第1駆動モータ16の下端部、第2駆動モータ19の上端部に、緩衝部材S1〜S5(環状緩衝体C1〜C5)を設けた。本発明はこれに限定されるものではなく、上記位置以外の内部ケーブルRと擦れる他の位置に緩衝部材を設けてもよい。このようにすることで第1及び第2アーム12,13の回動運動に伴って内部ケーブルRの表面が摩耗し断線するのを防止することができる。
・上記実施形態では、ロボット10は、第1及び第2アーム12,13を備えた水平多関節ロボットであったが、本発明はアームの数には限定されず、広く配線をアーム内部に配置した多関節ロボットに対して適用可能である。
・上記実施形態では、内部ケーブルRは電源線及び信号線とチューブが束ねられて構成されていたが、本発明は内部ケーブルRを構成する配線の種類に関係なく適用することができる。
・上記第2実施形態では、環状緩衝体C5をネジ28によって回動可能に支持したが、本発明はネジに限定されない。環状緩衝体C5が内部ケーブルRの屈曲部分とともに移動可能であればよい。
C1〜C5…環状緩衝体 R…内部ケーブル P1,P2…ケーブル固定バンド、L…潤滑剤、10…ロボット、12,13…アーム、16,19…駆動モータ、17,20…減速機、16a,19a…貫通孔、25…取り付け板、26…ベアリング、28…ガイド部材としてのネジ。
Claims (3)
- アームが他のアームに対して回動可能に駆動連結され、前記各アームの内部に形成されたそれぞれの内部空間に他のアームの内部空間と連通する貫通孔を備えた連通部材を備え、前記連通部に形成した貫通孔に形成した貫通孔を貫挿して前記各内部空間にケーブルを配置したロボットにおいて、
前記連通部材の開口端に、前記連通部材に対して回動可能な環状緩衝体を備えたことを特徴とするロボット。 - 請求項1記載のロボットにおいて、
前記環状緩衝体は、ベアリングを介して前記連通部材に対して回転可能に支持されていることを特徴とするロボット。 - 請求項1記載のロボットにおいて、
前記連通部材にはガイド部材が設けられ、
前記環状緩衝体は、前記ガイド部材によって前記連通部材に対して回動可能に支持されていることを特徴とするロボット。
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