JP2020191160A - 内燃機関及びスパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供すること。【解決手段】スパークプラグ10は、ハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4と接地電極5と副室形成部6とを有する。副室形成部6の内側には副室60が形成されている。副室形成部6は複数の噴孔61を有する。複数の噴孔61のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸Cよりも主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されると共に、開口方向の延長線と副室60の内壁面62とが交差する角度αが90°を超えるよう形成された上流側噴孔611である。放電ギャップGは、プラグ中心軸Cよりも主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関及びスパークプラグに関する。
放電ギャップを囲む副室を備えたスパークプラグを取り付けた内燃機関が、例えば、特許文献1に開示されている。
かかる内燃機関は、副室において混合気に着火することにより火炎を形成する。そして、副室内にて生じた火炎を、副室と主燃焼室とを連通させる噴孔から噴出させる。これにより、主燃焼室内に火炎を伝搬させて混合気を燃焼させる。
特許文献1においては、副室内の気流の跳ね返り効果を利用して、火炎の成長を促進することが開示されている。
特開2016−53370号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内燃機関においては、火炎の成長については考慮されているものの、副室内における混合気への着火、すなわち、初期火炎の形成自体については、考慮されていない。つまり、副室内の放電を引き伸ばして着火性を向上させることについては、何ら考慮されていない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、スパークプラグ(10)が取り付けられた内燃機関(1)であって、
上記スパークプラグは、筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
上記副室形成部は、上記副室と上記内燃機関の主燃焼室(11)とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)よりも上記主燃焼室内の気流(A)の上流側に形成されると共に、開口方向の延長線(L1)と上記副室の内壁面(62)とが交差する角度(α)が、上記開口方向の延長線の基端側において90°を超えるよう形成された、上流側噴孔(611)であり、
上記放電ギャップは、プラグ中心軸よりも上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されている、内燃機関にある。
本発明の他の態様は、筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップを形成する接地電極(5)と、
上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
上記副室形成部は、上記副室と上記副室形成部の外部とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
上記中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部(41)を有し、該電極突出部の突出側端縁に対向配置された上記接地電極との間に、上記放電ギャップが形成されており、
上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)に対して上記放電ギャップが配される側に形成されたギャップ側噴孔(611)であり、
該ギャップ側噴孔は、開口方向の延長線と上記副室の内壁面(62)とが交差する角度が、上記開口方向の延長線の基端側において90°を超えるよう形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(10)にある。
上記内燃機関において、上記放電ギャップは、プラグ中心軸よりも上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されている。これにより、主燃焼室から副室に導入され、副室にて循環した気流によって、放電を放電ギャップから伸長させることができる。それゆえ、副室内において、混合気への着火性を向上させることができる。その結果、噴孔から主燃焼室への火炎噴出を強化することができる。
上記スパークプラグにおいて、中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部を有する。そして、電極突出部の突出側端縁に対向配置された接地電極との間に、放電ギャップが形成されている。さらに、複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、上記ギャップ側噴孔である。それゆえ、主燃焼室に生じる気流の上流側にギャップ側噴孔が配置される状態にて、内燃機関にスパークプラグを取り付けることで、副室内における着火性を向上させることができる。その結果、噴孔から主燃焼室への火炎噴出を強化することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、内燃機関の断面説明図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図2のIII−III線矢視断面図。 実施形態1における、噴孔の開口方向の延長線を記入した、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図1のV−V線矢視断面図。 図2のVI−VI線矢視断面図。 実施形態1における、噴孔の基端面の延長線及びテーパ状先端部の延長線を記入した、スパークプラグの先端部の断面説明図。 実施形態1における、放電の引き伸ばし効果を説明する、スパークプラグの先端部の断面説明図。 比較形態1における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 実験例1における、比較形態1の内燃機関についての、CFDによる気流の解析図。 実験例1における、実施形態1の内燃機関についての、CFDによる気流の解析図。 実験例2における、放電伸長距離の測定結果の線図。 実験例2における、放電伸長距離と放電維持電圧との概略の関係を示す線図。 実験例3における、燃焼変動率の測定結果の線図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部の一部断面斜視図。 実施形態3における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図17のXVIII−XVIII線矢視断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図19のXX−XX線矢視断面図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図21のXXII−XXII線矢視断面図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図23のXXIV−XXIV線矢視断面図。
(実施形態1)
内燃機関及びスパークプラグに係る実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
本形態の内燃機関1は、図1に示すごとく、スパークプラグ10が取り付けられた内燃機関である。
図2、図3に示すごとく、スパークプラグ10は、筒状のハウジング2と、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、接地電極5と、副室形成部6と、を有する。
絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されている。中心電極4は、絶縁碍子3の内側に保持されると共に、絶縁碍子3の先端側に突出している。接地電極5は、中心電極4に外周側から対向して、上記中心電極4との間に放電ギャップGを形成している。副室形成部6は、ハウジング2の先端部に設けられている。
副室形成部6の内側には、副室60が形成されている。副室60に、放電ギャップGが配置されている。
副室形成部6は、副室60と内燃機関1の主燃焼室11とを連通させる複数の噴孔61を有する。
複数の噴孔61のうちの少なくとも一つは、以下の条件を備える上流側噴孔611である。すなわち、図4に示すごとく、上流側噴孔611は、プラグ中心軸Cよりも主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されている。また、上流側噴孔611は、開口方向の延長線L1と副室60の内壁面62とが交差する角度αが、延長線L1の基端側において90°を超えるよう形成されている。
そして、放電ギャップGは、プラグ中心軸Cよりも主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されている。すなわち、図4において、プラグ中心軸Cよりも左側に、放電ギャップGが位置している。
なお、副室60は、中心電極4の周辺における、ハウジング2の先端部の内周側の空間をも含む。したがって、副室60の内壁面62は、副室形成部6の内面の他、ハウジング2の先端部の内面をも含む。
図1、図5に示すごとく、内燃機関1は、吸気ポート120を開閉する吸気弁12と、排気ポート130を開閉する排気弁13とを備えている。スパークプラグ10は、エンジンヘッドにおける、吸気ポート120と排気ポート130とに囲まれた位置に配設されている。図5に示すごとく、吸気ポート120および排気ポート130は、一つの主燃焼室11に対して、2個ずつ配設されている。そして、各吸気ポート120に吸気弁12が開閉可能に取り付けられ、各排気ポート130に排気弁13が開閉可能に取り付けられている。
2つの吸気ポート120と2つの排気ポート130とは、スパークプラグ10の周りにおいて、周状に配列されている。スパークプラグ10の周りにおいて、2つの吸気ポート120同士が互いに隣り合い、2つの排気ポート130同士が互いに隣り合っている。図1に示すごとく、吸気ポート120及び排気ポート130は、その開口方向が主燃焼室11の中心軸側に向かうように、ピストン14の進退方向に対して傾斜している。また、図4に示すごとく、主燃焼室11の基端面は、スパークプラグ10から遠ざかるにつれて先端側へ向かうように傾斜している。
図1に示すごとく、スパークプラグ10は、先端部を主燃焼室11へ突出させている。すなわち、副室形成部6を主燃焼室11に露出させており、噴孔61を主燃焼室11に露出させている。なお、プラグ軸方向Xにおいて、スパークプラグ10における主燃焼室11を向く側を先端側、その反対側を基端側という。
主燃焼室11を構成するシリンダ内に、ピストン14が摺動可能に配置されている。
内燃機関1は、ピストン14の往復運動に伴って、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程が順次繰り返される。吸気行程において、2つの吸気ポート120からガスが主燃焼室11内に導入され、排気行程において、2つの排気ポート130から主燃焼室11内のガスが排出される。
そして、主燃焼室11内においては、主として、図1の矢印Aに示すごとく、ピストン14の摺動方向に直交する方向の軸周りの気流である、タンブル流が形成される。そして、この気流は、主燃焼室11内のスパークプラグ10の先端部付近においては、吸気弁12側から排気弁13へ向かう向きとなる。より具体的には、図5に示すごとく、プラグ軸方向Xから見たとき、2つの吸気ポート120の中間位置から、2つの排気ポート130の中間位置へ向かう方向Aに沿った気流が、スパークプラグ10の先端部付近の主な気流となる。
なお、主燃焼室11内の気流は、常に一定となっているわけではなく、サイクル間、或いは1サイクル中の異なるタイミングの間において、変動し得る。ただし、主な気流の向き、特に、点火タイミングにおける気流は、概略定まっており、上述した気流は、点火タイミングにおける主な気流を意味する。
そして、「主燃焼室11内の気流」或いは「主室気流」というときは、特に断らない限り、上述の、点火タイミングにおける、スパークプラグ10の先端部付近の気流を意味する。また、単に「上流側」、「下流側」というときは、特に断らない限り、上記「主燃焼室11内の気流」すなわち上記「主室気流」における、上流側、下流側を意味する。
ここで、スパークプラグ10単体に着目して、本形態のスパークプラグ10について、説明する。
スパークプラグ10の副室形成部6は、複数の噴孔61を有する。各噴孔61は、副室60と副室形成部6の外部とを連通させている。中心電極4は、径方向外側へ突出した電極突出部41を有する。電極突出部41の突出側端縁に対向配置された接地電極5との間に、放電ギャップGが形成されている。
複数の噴孔61のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸Cに対して放電ギャップGが配される側に形成されたギャップ側噴孔611である。つまり、プラグ軸方向Xから見たとき、プラグ中心軸Cからギャップ側噴孔611に向かうベクトルと、プラグ中心軸Cから放電ギャップGへ向かうベクトルとのなす角度が、90°未満となる。本形態においては、上述の上流側噴孔611は、少なくともギャップ側噴孔611である。
ギャップ側噴孔611は、図4に示すごとく、開口方向の延長線L1と副室60の内壁面62とが交差する角度αが、開口方向の延長線L1の基端側において90°を超えるよう形成されている。
上記のような構成のスパークプラグ10を、所定の姿勢にてエンジンヘッド等に取り付けることで、本形態の内燃機関1が得られる。つまり、放電ギャップGがプラグ中心軸Cに対して、主室気流Aの上流側の位置となる姿勢にて、スパークプラグ10をエンジンヘッド等に組み付けることで、本形態の内燃機関1が得られる。
スパークプラグ10を取り付けた内燃機関1においては、プラグ中心軸Cよりも上流側に、放電ギャップGが配置される。図2、図3に示すごとく、中心電極4の先端部に、上流側に突出した電極突出部41が形成されている。また、本形態においては、接地電極5は、副室60の内壁面62から内側へ突出している。接地電極5は、副室形成部6に設けてある。すなわち、接地電極5は、副室形成部6の内壁面62から、中心電極4に向って突出している。接地電極5と中心電極4の電極突出部41とは、プラグ径方向において互いに対向している。接地電極5の突出端と中心電極4の電極突出部41との間に、放電ギャップGが形成されている。なお、プラグ径方向は、プラグ中心軸Cに直交する方向である。
図5、図6に示すごとく、スパークプラグ10の副室形成部6には、複数の噴孔61が形成されている。そのうちの半数が、上流側噴孔611となる。特に、本形態においては、副室形成部6に6個の噴孔61が、周方向に等間隔に配設されている。そして、そのうちの3個の噴孔61が、プラグ中心軸Cよりも主室気流Aの上流側に形成された上流側噴孔611であり、他の3個の噴項61は、プラグ中心軸Cよりも下流側に形成されている。
また、3個の上流側噴孔611のうちの一つは、プラグ軸方向Xから見て、プラグ中心軸Cから、2つの吸気ポート120の中間位置に向かう位置に配置されている。すなわち、プラグ軸方向Xから見たとき、当該一つの上流側噴孔611とプラグ中心軸Cとを結ぶ直線は、気流Aに略平行となっている。そして、吸気行程においては、当該一つの上流側噴孔611から最も多くのガスが導入される。
図4に示すごとく、噴孔61は、外側から内側に向うほど基端側へ向かうように傾斜している。各噴孔61の中心軸を延長したとき、その延長線L1は、副室60における反対側の内壁面62に交わる。つまり、上流側噴孔611の中心軸を延長した延長線L1は、副室60における下流側の内壁面62と交差する。この交差した点において、延長線L1と内壁面62とのなす角度のうち、基端側の角度αが、90°を超える角度、すなわち鈍角となっている。
なお、内壁面62が基端側へ向かうほど外側へ向かうように傾斜している場合は、上記角度αが鈍角となることを条件に、上流側噴孔611は、例えば、プラグ軸方向Xに直交するような向きに形成することもできる。
本形態においては、内壁面62は、プラグ軸方向Xに平行に形成されている。そして、上述のように、噴孔61は、外側から内側に向うほど基端側へ向かうように傾斜している。その結果、延長線L1と内壁面62とが基端側においてなす角度が、鈍角となっている。
図7に示すごとく、絶縁碍子3は、先端側へ向かうほど縮径するテーパ状先端部31を有する。プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面(図7に示す断面)において、放電ギャップGは、テーパ状先端部31の外周面の延長線L2よりも、主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されている。
かかる構成を実現すべく、スパークプラグ10としては、以下の構成を有する。すなわち、プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面において、放電ギャップGは、テーパ状先端部31の外周面の延長線L2よりも、プラグ中心軸Cから離れた位置に形成されている。
図2、図3に示すごとく、副室形成部6は、筒状のハウジング2の先端部を覆うように配設されている。また、ハウジング2と絶縁碍子3のテーパ状先端部31との間には、環状の空間であるポケット部15が形成されている。つまり、絶縁碍子3は、その外周面の一部においてハウジング2の内周面の一部に係止されている(図示略)。この係止部よりも先端側の絶縁碍子3の部分が、テーパ状先端部31となっている。このテーパ状先端部31の外側面とハウジング2の内側面との間には、環状のポケット部15が形成されている。副室形成部6の内側の空間である副室60と、ポケット部15とは互いに繋がっている。
図7に示すごとく、放電ギャップGは、上流側噴孔611の基端面の延長線L3よりも、基端側に配置されている。ここで、上流側噴孔611の基端面の延長線L3は、上流側噴孔611の中心軸に沿った直線のうち、上流側噴孔611の基端面に接する直線である。
本形態においては、接地電極5は、副室形成部6における、噴孔61よりも基端部に近いプラグ軸方向位置から突出している。
上記のように構成された内燃機関1においては、主燃焼室11内のガスが、噴孔61を介して、副室60内に導入され、副室60から、噴孔61を介して、主燃焼室11へ導出される。ここで、主燃焼室11における気流Aが、図1に示すようなタンブル流となっていることから、主燃焼室11のガスは、主として、上流側噴孔611から導入される。
副室60に導入されたガスの主流は、図8の矢印A1に示すごとく、副室60の下流側の内壁面62に向かうと共に、当該内壁面62に沿うように、基端側へ向かい、下流側のポケット部15に導入される。
下流側のポケット部15に入ったガスの主流は、ポケット部15内において上流側に向きを変えると共に、上流側のポケット部15に沿って、先端側へ向かう。そして、ガスは、副室60に戻ると共に、下流側の噴孔61から排出される。
以上のガスの流れ(すなわち気流A1)は、あくまでも主流であり、必ずしもすべてのガスがそのような流れとなるとは限らない。
上記のような気流A1が副室60内に形成されるため、プラグ中心軸Cよりも上流側に配された放電ギャップGにおいては、気流A1が先端側へ向かうこととなる。それゆえ、図8に示すごとく、放電ギャップGに形成された放電Sは、先端側へ引き伸ばされることとなる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記内燃機関1において、放電ギャップGは、プラグ中心軸Cよりも主室気流Aの上流側に形成されている。これにより、上述のように、主燃焼室11から副室60に導入され、副室60にて循環した気流A1によって、放電Sを放電ギャップGから先端側へ伸長させることができる(図8参照)。それゆえ、副室60内において、混合気への着火性を向上させることができる。その結果、噴孔61から主燃焼室11への火炎噴出を強化することができる。
また、プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面において、放電ギャップGは、テーパ状先端部31の外周面の延長線L2よりも、主室気流Aの上流側に形成されている。これにより、より効果的に、放電Sを先端側へ引き伸ばすことができる。つまり、ポケット部15から副室60へ流れる気流A1は、延長線L2よりも、プラグ中心軸Cから遠い位置において強くなりやすい。それゆえ、放電ギャップGを、延長線L2よりも外周側(すなわち、主室気流Aの上流側)に形成することで、より効果的に、放電Sを引き伸ばしやすくなる。
放電ギャップGは、上流側噴孔611の基端面の延長線L3よりも、基端側に配置されている。これにより、放電ギャップG付近の気流A1が乱れることを抑制することができる。つまり、上流側噴孔611から副室60へ導入された直後の気流A1は、プラグ中心軸を横切ると共に、基端側へ向かうような流れとなる。このような流れが、放電ギャップGの付近に向かうと、上述のように、先端側へ向かう気流A1の流れを乱すことも考えられる。それゆえ、放電ギャップGが延長線L3よりも基端側に配されることで、このような、放電ギャップGにおける先端側へ向かう気流A1を、より確実に形成することができる。そして、放電Sの引き伸ばし効果をより得やすくなる。
また、接地電極5は、副室60の内壁面62から内側へ突出している。これにより、火花放電位置のバラツキを抑制し、副室60内における気流A1による放電Sの引き伸ばし効果を、より確実に得ることができる。
以上のごとく、本形態によれば、着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供することができる。
(比較形態1)
本比較形態は、図9に示すごとく、スパークプラグ90における放電ギャップGを、プラグ中心軸Cの位置に設けた形態である。
すなわち、接地電極95を、副室形成部6の先端部の内側面から、プラグ中心軸Cに沿って、基端側へ突出させている。そして、接地電極95と中心電極94とをプラグ軸方向Xに対向させて、両者の間に放電ギャップGを形成している。
その他は、実施形態1と同様である。
(実験例1)
本例は、図10、図11に示すごとく、実施形態1に示した内燃機関1と、比較形態1に示した内燃機関9とにつき、副室60内における気流を解析した。
この気流の解析は、計算流動力学(以下において、CFDという。)を用いて、算出する。すなわち、実施形態1及び比較形態1の各内燃機関1、9において、実際の自動車用エンジンとして用いる際に生じる気流を想定して、CFDによって一般的なシミュレーション解析を行った。
比較形態1による解析結果を、図10に示し、実施形態1による解析結果を、図11に示す。これらの図において、多数の矢印のそれぞれが、各箇所における気流の向きを示し、矢印の頭(すなわち三角形状部分)の大きさが大きいほど、流速が速いことを示す。
図10、図11に示すように、上流側噴孔611から副室60内に導入された気流は、下流側のポケット部15に向い、上流側のポケット部15から先端側へ向かう。そして、図10から分かるように、比較形態1の内燃機関9においては、放電ギャップGを横切る気流が弱く、方向もランダムである。一方、図11に示すごとく、実施形態1の内燃機関1においては、放電ギャップGを、ある程度の流速を有する一定方向の気流が横切る。
この解析結果は、上述の実施形態1において説明した気流A1(図8参照)と概略一致している。そして、このような気流が生じることで、実施形態1においては、放電Sが先端側へ引き伸ばされることになると考えられる。
(実験例2)
本例は、図12に示すごとく、実施形態1の内燃機関1と、比較形態1の内燃機関9とで、放電の引き伸ばし効果を確認した例である。
ここで、試験条件としては、2L、4気筒のエンジンを想定し、回転数1200rpm、負荷150kPa、空燃比(すなわちA/F)14.7とした。また、放電ギャップGの大きさは、0.7mm、噴孔の直径は1.2mm、副室内の容積は1mlとした。
この条件のもと、スパークプラグに電圧を印加して放電ギャップGに放電を生じさせた。そして、このときの放電波形を計測し、放電維持電圧を得た。図13に概略を示すごとく、放電維持電圧が大きいほど、放電伸長距離が長くなることは、周知である。そこで、測定された放電維持電圧から、予め用意された放電維持電圧と放電伸長距離との関係に基づき、放電伸長距離を求めた。ここで、放電伸長距離とは、放電Sの起点間の放電経路に沿った距離をいう。
その結果を、図12に示す。同図において、Bが比較形態1を、Cが実施形態1を、それぞれ示す。同図から分かるように、実施形態1の内燃機関1においては、比較形態1の内燃機関9に比べて、放電伸長距離が大幅に向上している。この結果から、実施形態1によれば、放電の引き伸ばし効果を大きく得ることができることが分かる。
(実験例3)
本例は、図14に示すごとく、実施形態1の内燃機関1と、比較形態1の内燃機関9とで、燃焼安定性を確認した例である。
燃焼安定性は、各内燃機関を運転したときの燃焼変動率(以下、COVという)を計測することにより、評価した。
試験条件は、実験例2と同様である。
燃焼変動率COVは以下の式から算出される。
COV(%)=(図示平均有効圧力(標準偏差))/(図示平均有効圧力(平均値))
試験の結果を、図14に示す。同図において、Bが比較形態1を、Cが実施形態1を、それぞれ示す。同図に示すように、比較形態1の内燃機関9においては、COVが80%以上であるのに対し、実施形態1の内燃機関1においては、COVが3.4%であった。この結果から、実施形態1によれば、燃焼安定性を大きく向上させることができることが分かる。
(実施形態2)
本形態は、図15、図16に示すごとく、接地電極5をプラグ軸方向Xに長尺に形成した形態である。
すなわち、本形態において、接地電極5は、副室形成部6の内面から副室60側に突出すると共に、プラグ軸方向Xに長い形状を有する。すなわち、接地電極5は、プラグ周方向よりもプラグ軸方向Xに長い形状を有する。つまり、図16に示す寸法d1、d2が、d1>d2の関係を有する。そして、接地電極5における放電ギャップG側の面である放電面51は、該放電面51の先端部511を、中心電極4よりも先端側に配置している。なお、プラグ周方向は、プラグ中心軸Cを中心とする円の接線方向である。
また、接地電極5における放電面51の基端部512は、中心電極4の先端部と略同等のプラグ軸方向位置に配置されている。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においては、放電ギャップGにおける初期放電は、接地電極5の放電面51の基端部512と中心電極4との間において生じやすい。その後、放電Sにおける接地電極5側の起点は、副室60内の気流によって先端側へ移動する。そして、放電Sの起点は、接地電極5の放電面の先端部511まで移動する。これにより、放電Sの起点間距離が拡大する。その結果、副室60における着火性を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図17、図18に示すごとく、中心電極4の先端部に、直径の大きい大径部42を設けた形態である。
すなわち、中心電極4の先端部を、その全周にわたり、径方向に突出させている。これにより、放電ギャップGの位置をプラグ中心軸Cから遠ざけている。そして、ポケット部15からの気流A1が放電ギャップGを先端側へ通過するように構成している。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、中心電極4の先端部に円柱形状の大径部42を設けることで、放電ギャップGの位置を調整することができる。それゆえ、生産性を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本形態は、図19、図20に示すごとく、接地電極5をスパークプラグ10のプラグ中心軸Cの周りの半周分にわたって、半円環状に形成した形態である。
すなわち、主燃焼室11の気流Aの上流側となる位置に、180°の範囲にわたり、副室形成部6の内周面から、接地電極5を突出させている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、主室気流Aの上流側における広い範囲において、放電ギャップGを形成することができる。
なお、プラグ軸方向Xから見たときの接地電極5の形成角度範囲は、図20に示すような180°とする以外にも、180°未満とすることもできる。
(実施形態5)
本形態は、図21、図22に示すごとく、接地電極5を、副室60の内壁面62によって構成した形態である。
すなわち、本形態においては、副室60の内壁面62から特に接地電極5を突出させていない。
その一方で、中心電極4の電極突出部41を内壁面62近傍まで延ばすことで、内壁面62との間に放電ギャップGを形成している。すなわち、電極突出部41の突出端は、副室60の内壁面62に、放電ギャップGを介して対向している。それゆえ、電極突出部41の突出端と対向する副室60の内面の一部が、接地電極5を構成している。
本形態においては、副室形成部6の一部が、電極突出部41と対向している。それゆえ、副室形成部6が接地電極5を構成することとなる。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、副室60の内壁面62(すなわちハウジング2の内面および副室形成部6の内面)に沿って先端側へ流れる気流A1が、より向きの揃った状態にて放電ギャップGを通過しやすい。それゆえ、放電ギャップGに生じた放電火花を、効果的に引き伸ばすことができる。また、火花放電Sの内壁面62側の起点が軸方向に移動しやすくなり、起点間距離が長くなりやすい。その結果、火花放電Sの放電伸長距離を大きくしやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、本形態において、電極突出部41の突出端が、ハウジング2の内面に対向した構成とすることもできる。この場合は、ハウジング2の一部が接地電極5として機能する。
(実施形態6)
本形態は、図23、図24に示すごとく、中心電極4に電極突出部41(図2参照)を設けない形態である。
そして、副室60の内壁面62から突出した接地電極5の突出端を、中心電極4の側面に対向させている。これにより、中心電極4の側面と接地電極5との間に、放電ギャップGを形成している。
接地電極5は、主室気流Aの上流側から、中心電極4の側面に対向させている。これにより、放電ギャップGを、プラグ中心軸Cよりも、主室気流Aの上流側に配置している。
また、図23に示すごとく、中心電極4は、実施形態1(図2参照)に比べて、より先端側へ突出している。すなわち、中心電極4の先端は、X方向において、副室60の中央付近に配置されている。これにより、プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面(図23に示す断面)において、放電ギャップGは、テーパ状先端部31の外周面の延長線L2よりも、主室気流Aの上流側に形成された状態としている。
また、放電ギャップGは、上流側噴孔611の基端面の延長線L3よりも、基端側に配置されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、中心電極4に電極突出部41を設ける必要がないため、比較的簡素な構成とすることができる。そのため、生産性に優れたスパークプラグ10及び内燃機関1を得ることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
上記各実施形態においては、副室形成部6をハウジング2と別部材とした形態を示したが、例えば、副室形成部6がハウジング2と一体化された構成とすることもできる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 内燃機関
10 スパークプラグ
4 中心電極
5 接地電極
6 副室形成部
60 副室
61 噴孔
611 上流側噴孔
G 放電ギャップ

Claims (12)

  1. スパークプラグ(10)が取り付けられた内燃機関(1)であって、
    上記スパークプラグは、筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
    該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
    上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
    上記副室形成部は、上記副室と上記内燃機関の主燃焼室(11)とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
    上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)よりも上記主燃焼室内の気流(A)の上流側に形成されると共に、開口方向の延長線(L1)と上記副室の内壁面(62)とが交差する角度(α)が、上記開口方向の延長線の基端側において90°を超えるよう形成された、上流側噴孔(611)であり、
    上記放電ギャップは、プラグ中心軸よりも上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されている、内燃機関。
  2. 上記絶縁碍子は、先端側へ向かうほど縮径するテーパ状先端部(31)を有し、プラグ中心軸を含むと共に上記放電ギャップを通る平面による断面において、上記放電ギャップは、上記テーパ状先端部の外周面の延長線(L2)よりも、上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されている、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 上記放電ギャップは、上記上流側噴孔の基端面の延長線(L3)よりも、基端側に配置されている、請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 上記接地電極は、上記副室の上記内壁面から内側へ突出している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  5. 上記接地電極は、プラグ周方向よりもプラグ軸方向に長い形状を有し、上記接地電極における上記放電ギャップ側の面である放電面は、該放電面の先端部(511)を、上記中心電極よりも先端側に配置してなる、請求項4に記載の内燃機関。
  6. 上記中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部(41)を有し、該電極突出部の突出端は、上記副室の上記内壁面に、上記放電ギャップを介して対向しており、上記電極突出部の突出端と対向する上記副室の内面の一部が、上記接地電極を構成している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  7. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
    該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップを形成する接地電極(5)と、
    上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
    上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
    上記副室形成部は、上記副室と上記副室形成部の外部とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
    上記中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部(41)を有し、該電極突出部の突出側端縁に対向配置された上記接地電極との間に、上記放電ギャップが形成されており、
    上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)に対して上記放電ギャップが配される側に形成されたギャップ側噴孔(611)であり、
    該ギャップ側噴孔は、開口方向の延長線と上記副室の内壁面(62)とが交差する角度が、上記開口方向の延長線の基端側において90°を超えるよう形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(10)。
  8. 上記絶縁碍子は、先端側へ向かうほど縮径するテーパ状先端部(31)を有し、プラグ中心軸を含むと共に上記放電ギャップを通る平面による断面において、上記放電ギャップは、上記テーパ状先端部の外周面の延長線(L2)よりも、プラグ中心軸から離れた位置に形成されている、請求項7に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  9. 上記放電ギャップは、上記ギャップ側噴孔の基端面の延長線(L3)よりも、基端側に配置されている、請求項7又は8に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  10. 上記接地電極は、上記副室の上記内壁面から内側へ突出している、請求項7〜9のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  11. 上記接地電極は、プラグ周方向よりもプラグ軸方向に長い形状を有し、上記接地電極における上記放電ギャップ側の面である放電面は、該放電面の先端部(511)を、上記中心電極よりも先端側に配置してなる、請求項10に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  12. 上記電極突出部の突出端は、上記副室の上記内壁面に、上記放電ギャップを介して対向しており、上記電極突出部の突出端と対向する上記副室の内面の一部が、上記接地電極を構成している、請求項7〜9のいずれか一項に記載の内燃機関。
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