JP7263915B2 - 内燃機関及びスパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関及びスパークプラグに関する。
放電ギャップを囲む副室を備えたスパークプラグを取り付けた内燃機関が、例えば、特許文献1に開示されている。
かかる内燃機関は、副室において混合気に着火することにより火炎を形成する。そして、副室内にて生じた火炎を、副室と主燃焼室とを連通させる噴孔から噴出させる。これにより、主燃焼室内に火炎を伝搬させて混合気を燃焼させる。
特許文献1においては、副室内の気流の跳ね返り効果を利用して、火炎の成長を促進することが開示されている。
特開2016-53370号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内燃機関においては、火炎の成長については考慮されているものの、副室内における混合気への着火、すなわち、初期火炎の形成自体については、考慮されていない。つまり、副室内の放電を引き伸ばして着火性を向上させることについては、何ら考慮されていない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、スパークプラグ(10)が取り付けられた内燃機関(1)であって、
上記スパークプラグは、筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
上記副室形成部は、上記副室と上記内燃機関の主燃焼室(11)とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)よりも上記主燃焼室内の気流(A)の上流側に形成された、上流側噴孔(611)であり、
上記放電ギャップは、プラグ中心軸よりも上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されており、
上記副室内には、少なくとも一部の上記上流側噴孔に対して上記主燃焼室内の気流の下流側の位置に、下流側に向かうほど基端側へ向かうように傾斜したガイド面を上流側に備えたガイド部が形成されており、
上記ガイド面は、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、凹形状である、内燃機関にある。
本発明の他の態様は、筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップを形成する接地電極(5)と、
上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
上記副室形成部は、上記副室と上記副室形成部の外部とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
上記中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部(41)を有し、該電極突出部の突出側端縁に対向配置された上記接地電極との間に、上記放電ギャップが形成されており、
上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)に対して上記放電ギャップが配される側に形成されたギャップ側噴孔(611)であり、
上記副室内には、少なくとも一部の上記ギャップ側噴孔からプラグ径方向に遠ざかるほど基端側へ向かうように傾斜したギャップ側傾斜面を基端側に備えた傾斜隆起部が形成されており、
上記ギャップ側傾斜面は、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、凹形状である、内燃機関用のスパークプラグ(10)にある。
上記内燃機関において、上記放電ギャップは、プラグ中心軸よりも上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されている。これにより、主燃焼室から副室に導入され、副室にて循環した気流によって、放電を放電ギャップから先端側に伸長させることができる。それゆえ、副室内において、混合気への着火性を向上させることができる。その結果、副室内の燃焼が促進され、噴孔から主燃焼室への火炎噴出を強化することができ、主燃焼室における着火性を向上させることができる。
また、副室内には、上記ガイド部が形成されている。これにより、上流側噴孔から副室に導入された気流を効果的に基端側へ向かってガイドして、副室内の気流の循環を促すことができ、放電を放電ギャップから先端側に伸長させることができる。それゆえ、副室内における混合気への着火性をより向上させ、噴孔から主燃焼室への火炎噴出をより強化することができる。
上記スパークプラグにおいて、中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部を有する。そして、電極突出部の突出側端縁に対向配置された接地電極との間に、放電ギャップが形成されている。さらに、複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、上記ギャップ側噴孔である。それゆえ、主燃焼室に生じる気流の上流側にギャップ側噴孔が配置される状態にて、内燃機関にスパークプラグを取り付けることで、ギャップ側噴孔から副室内に気流を導入し、循環させることができる。そして、放電ギャップ付近においては、気流を基端側から先端側に循環させることができ、放電を放電ギャップから先端側に伸長させることで、副室内における着火性を向上させることができる。
また、副室内には、上記傾斜隆起部が形成されている。これにより、ギャップ側噴孔から副室に導入された気流を効果的に基端側へ向かってガイドして、副室内の気流の循環を促すことができる。それゆえ、放電を放電ギャップから先端側に伸長させることができ、副室内における混合気への着火性をより向上させ、噴孔から主燃焼室への火炎噴出をより強化することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、内燃機関の断面説明図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図2のIII-III線矢視断面図。 図2のIV-IV線矢視断面図。 図1のV-V線矢視断面図。 図2のVI-VI線矢視断面図。 実施形態1における、噴孔の基端面の延長線及びテーパ状先端部の延長線を記入した、スパークプラグの先端部の断面説明図。 実施形態1における、放電の引き伸ばし効果を説明する、スパークプラグの先端部の断面説明図。 上流側に凸形状となるガイド面を備えたガイド部の平面説明図。 上流側に凹形状となるガイド面を備えたガイド部の平面説明図。 図10のXI-XI線矢視断面説明図。 図10のXI-XI線矢視断面相当の他の断面形状の説明図。 比較形態1における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 実験例1における、比較形態1の内燃機関についての、CFDによる気流の解析図。 実験例1における、実施形態1の内燃機関についての、CFDによる気流の解析図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部の、図4に相当する断面説明図。 実施形態3における、ガイド部の平面図及び断面図。 実施形態4における、側方傾斜面を有するガイド部の平面図及び断面図。 実施形態4における、側方傾斜面を有する他のガイド部の平面図及び断面図。 実施形態4における、主室気流の下流側の面がプラグ軸方向Xに略平行であるガイド部の平面図及び断面図。 実施形態4における、主室気流の下流側の面がプラグ軸方向Xに略平行である、他のガイド部の平面図及び断面図。 実施形態4における、断面台形状のガイド部の平面図及び断面図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部の一部断面斜視図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図25のXXVI-XXVI線矢視断面図。 実施形態7における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図27のXXVIII-XXVIII線矢視断面図。 実施形態8における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図29のXXX-XXX線矢視断面図。 実施形態9における、スパークプラグの先端部の断面説明図。 図31のXXXII-XXXII線矢視断面図。
(実施形態1)
内燃機関及びスパークプラグに係る実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
本形態の内燃機関1は、図1に示すごとく、スパークプラグ10が取り付けられた内燃機関である。
図2、図3に示すごとく、スパークプラグ10は、筒状のハウジング2と、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、接地電極5と、副室形成部6と、を有する。絶縁碍子3は、該ハウジングの内側に保持されている。中心電極4は、絶縁碍子3の内側に保持されると共に、絶縁碍子3の先端側に突出している。接地電極5は、中心電極4に外周側から対向して、中心電極4との間に放電ギャップGを形成している。副室形成部6は、ハウジング2の先端部に設けられている。
副室形成部6の内側には、副室60が形成されている。副室60に、放電ギャップGが配置されている。副室形成部6は、副室60と内燃機関1の主燃焼室11とを連通させる複数の噴孔61を有する。複数の噴孔61のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)よりも主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成された、上流側噴孔611である。放電ギャップGは、プラグ中心軸Cよりも主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されている。
図2、図4に示すごとく、副室60内には、少なくとも一部の上流側噴孔611に対して主燃焼室11内の気流Aの下流側の位置に、ガイド部7が形成されている。ガイド部7は、下流側に向かうほど基端側へ向かうように傾斜したガイド面71を上流側に備えている。
図1、図5に示すごとく、内燃機関1は、吸気ポート120を開閉する吸気弁12と、排気ポート130を開閉する排気弁13とを備えている。スパークプラグ10は、エンジンヘッドにおける、吸気ポート120と排気ポート130とに囲まれた位置に配設されている。図5に示すごとく、吸気ポート120および排気ポート130は、一つの主燃焼室11に対して、2個ずつ配設されている。そして、各吸気ポート120に吸気弁12が開閉可能に取り付けられ、各排気ポート130に排気弁13が開閉可能に取り付けられている。
2つの吸気ポート120と2つの排気ポート130とは、スパークプラグ10の周りにおいて、周状に配列されている。スパークプラグ10の周りにおいて、2つの吸気ポート120同士が互いに隣り合い、2つの排気ポート130同士が互いに隣り合っている。図1に示すごとく、吸気ポート120及び排気ポート130は、その開口方向が主燃焼室11の中心軸側に向かうように、ピストン14の進退方向に対して傾斜している。また、図4に示すごとく、主燃焼室11の基端面は、スパークプラグ10から遠ざかるにつれて先端側へ向かうように傾斜している。
図1に示すごとく、スパークプラグ10は、先端部を主燃焼室11へ突出させている。すなわち、副室形成部6を主燃焼室11に露出させており、噴孔61を主燃焼室11に露出させている。なお、プラグ軸方向Xにおいて、スパークプラグ10における主燃焼室11を向く側を先端側、その反対側を基端側という。
主燃焼室11を構成するシリンダ内に、ピストン14が摺動可能に配置されている。
内燃機関1は、ピストン14の往復運動に伴って、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程が順次繰り返される。吸気行程において、2つの吸気ポート120からガスが主燃焼室11内に導入され、排気行程において、2つの排気ポート130から主燃焼室11内のガスが排出される。
そして、主燃焼室11内においては、主として、図1の矢印Aに示すごとく、ピストン14の摺動方向に直交する方向の軸周りの気流である、タンブル流が形成される。そして、この気流は、主燃焼室11内のスパークプラグ10の先端部付近においては、吸気弁12側から排気弁13へ向かう向きとなる。より具体的には、図5に示すごとく、プラグ軸方向Xから見たとき、2つの吸気ポート120の中間位置から、2つの排気ポート130の中間位置へ向かう方向Aに沿った気流が、スパークプラグ10の先端部付近の主な気流となる。
なお、主燃焼室11内の気流は、常に一定となっているわけではなく、サイクル間、或いは1サイクル中の異なるタイミングの間において、変動し得る。ただし、主な気流の向き、特に、点火タイミングにおける気流は、概略定まっており、上述した気流は、点火タイミングにおける主な気流を意味する。
そして、「主燃焼室11内の気流」或いは「主室気流」というときは、特に断らない限り、上述の、点火タイミングにおける、スパークプラグ10の先端部付近の気流を意味する。また、単に「上流側」、「下流側」というときは、特に断らない限り、上記「主燃焼室11内の気流」すなわち上記「主室気流」における、上流側、下流側を意味する。
ここで、スパークプラグ10単体に着目して、本形態のスパークプラグ10について、説明する。
図2~図4に示すごとく、スパークプラグ10の副室形成部6は、複数の噴孔61を有する。各噴孔61は、副室60と副室形成部6の外部とを連通させている。中心電極4は、径方向外側へ突出した電極突出部41を有する。電極突出部41の突出側端縁に対向配置された接地電極5との間に、放電ギャップGが形成されている。
複数の噴孔61のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸Cに対して放電ギャップGが配される側に形成されたギャップ側噴孔611である。つまり、図3、図4に示すごとく、プラグ軸方向Xから見たとき、プラグ中心軸Cからギャップ側噴孔611に向かうベクトルと、プラグ中心軸Cから放電ギャップGへ向かうベクトルとのなす角度が、90°未満となる。本形態においては、上述の上流側噴孔611は、少なくともギャップ側噴孔611である。
副室60内には、傾斜隆起部7が形成されている。傾斜隆起部7は、少なくとも一部のギャップ側噴孔611からプラグ径方向に遠ざかるほど基端側へ向かうように傾斜したギャップ側傾斜面71を基端側に備えている。なお、プラグ径方向は、プラグ中心軸Cに直交する方向である。プラグ軸方向Xから見て、傾斜隆起部7は、少なくとも一部のギャップ側噴孔611に対してギャップ側噴孔611とプラグ中心軸Cを結ぶ線上或いはその延長線上の位置に形成されている。本形態においては、傾斜隆起部7が上述のガイド部7である。また、ギャップ側傾斜面71が上述のガイド面71である。以下において、ガイド部7は、傾斜隆起部7をも意味し、ガイド面71は、ギャップ側傾斜面71をも意味する。また、上流側噴孔611は、ギャップ側噴孔611をも意味する。
本形態において、ガイド部7は、副室形成部6の底壁部63の基端側面631に配設されている。副室形成部6は、副室60の外周を囲む円筒状の周壁部64と、副室60の先端側においてプラグ軸方向Xに直交するように形成された底壁部63とを有する。周壁部64と底壁部63との間に、両者を滑らかにつなぐ曲面角部が形成されている。この曲面角部に、噴孔61が形成されている。
本形態においては、図2、図4に示すごとく、副室形成部6の底壁部63の基端側面631に、三角柱形状の部材を接合することで、ガイド部7を構成している。三角柱状の部材の軸方向がプラグ軸方向Xに直交するように、ガイド部7は配設されている。これにより、三角柱形状の部材の一つの側面が、ガイド面71となる。すなわち、ガイド面71は、図6に示すごとく、プラグ軸方向Xに直交する断面の形状が、直線状である。
また、ガイド面71の上流側端縁は、底壁部63の基端側面631に配置されている。つまり、本形態において、基端側面631とガイド面71とは鈍角を介して繋がっている。
図4に示すごとく、プラグ軸方向Xから見たとき、ガイド面71が一つの噴孔61に対向する状態となっている。このガイド面71が対向する噴孔61は、ギャップ側噴孔611の一つであり、上流側噴孔611の一つである。また、プラグ軸方向Xと主室気流A1とに直交する方向(以下において、幅方向Yともいう。)において、ガイド面71の幅w1は、上流側噴孔611の幅w2以上である。
ガイド面71の上流側端縁は、少なくとも一つの上流側噴孔611の端縁よりも下流側に位置している。つまり、一つの上流側噴孔611の下流側端縁が、ガイド面71の上流側端縁よりも上流側に位置する。なお、ガイド面71の上流側端縁が一つの上流側噴孔611の下流側端縁と一致するようにガイド部7を形成することもできる。
また、ガイド部7と中心電極4との間の距離は、放電ギャップG、すなわち中心電極4と接地電極5との間の距離よりも大きい。ガイド部7の基端位置は、プラグ軸方向Xにおいて、中心電極4の先端からの距離が、放電ギャップGの大きさ分よりも、長い。
また、放電ギャップGとプラグ中心軸Cとを含む平面による断面形状において、図7に示すごとく、ガイド面71の延長線L1は、中心電極4の先端よりも先端側を通る。
本形態においては、主室気流Aの方向において、副室60の略中央の位置に、ガイド部7が配置されている。また、ガイド部7の基端は、プラグ中心軸Cと略一致する位置に配置されている。
上記のような構成のスパークプラグ10を、所定の姿勢にてエンジンヘッド等に取り付けることで、本形態の内燃機関1が得られる。つまり、放電ギャップGがプラグ中心軸Cに対して、主室気流Aの上流側の位置となる姿勢にて、スパークプラグ10をエンジンヘッド等に組み付けることで、本形態の内燃機関1が得られる。
スパークプラグ10を取り付けた内燃機関1においては、プラグ中心軸Cよりも上流側に、放電ギャップGが配置される。図2、図3に示すごとく、中心電極4の先端部に、上流側に突出した電極突出部41が形成されている。また、本形態においては、接地電極5は、副室60の内壁面62から内側へ突出している。接地電極5は、副室形成部6に設けてある。すなわち、接地電極5は、副室形成部6の内壁面62から、中心電極4に向って突出している。接地電極5と中心電極4の電極突出部41とは、プラグ径方向において互いに対向している。接地電極5の突出端と中心電極4の電極突出部41との間に、放電ギャップGが形成されている。
図4~図6に示すごとく、スパークプラグ10の副室形成部6には、複数の噴孔61が形成されている。そのうちの半数が、上流側噴孔611となる。特に、本形態においては、副室形成部6に6個の噴孔61が、周方向に等間隔に配設されている。そして、そのうちの3個の噴孔61が、プラグ中心軸Cよりも主室気流Aの上流側に形成された上流側噴孔611であり、他の3個の噴項61は、プラグ中心軸Cよりも下流側に形成されている。
また、3個の上流側噴孔611のうちの一つは、プラグ軸方向Xから見て、プラグ中心軸Cから、2つの吸気ポート120の中間位置に向かう位置に配置されている。すなわち、プラグ軸方向Xから見たとき、当該一つの上流側噴孔611とプラグ中心軸Cとを結ぶ直線は、気流Aに略平行となっている。そして、吸気行程においては、当該一つの上流側噴孔611から最も多くのガスが導入される。
そして、図6に示すごとく、プラグ軸方向Xから見たとき、当該一つの上流側噴孔611に、ガイド部7のガイド面71が対向している。
本形態において、噴孔61は、図7に示すごとく、外側から内側に向うほど基端側へ向かうように傾斜している。内壁面62は、プラグ軸方向Xに平行に形成されている。
図7に示すごとく、絶縁碍子3は、先端側へ向かうほど縮径するテーパ状先端部31を有する。プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面(図7に示す断面)において、放電ギャップGは、テーパ状先端部31の外周面の延長線L2よりも、主燃焼室11内の気流Aの上流側に形成されている。
かかる構成を実現すべく、スパークプラグ10としては、以下の構成を有する。すなわち、プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面において、放電ギャップGは、テーパ状先端部31の外周面の延長線L2よりも、プラグ中心軸Cから離れた位置に形成されている。
図2、図3に示すごとく、副室形成部6は、筒状のハウジング2の先端部を覆うように配設されている。また、ハウジング2と絶縁碍子3のテーパ状先端部31との間には、環状の空間であるポケット部15が形成されている。つまり、絶縁碍子3は、その外周面の一部においてハウジング2の内周面の一部に係止されている(図示略)。この係止部よりも先端側の絶縁碍子3の部分が、テーパ状先端部31となっている。このテーパ状先端部31の外側面とハウジング2の内側面との間には、環状のポケット部15が形成されている。副室形成部6の内側の空間である副室60と、ポケット部15とは互いに繋がっている。
図7に示すごとく、放電ギャップGは、上流側噴孔611の基端面の延長線L3よりも、基端側に配置されている。ここで、上流側噴孔611の基端面の延長線L3は、上流側噴孔611の中心軸に沿った直線のうち、上流側噴孔611の基端面に接する直線である。本形態においては、接地電極5は、副室形成部6の内壁面62における、プラグ軸方向Xにおいて噴孔61よりも基端部に近い位置から突出している。
上記のように構成された内燃機関1においては、主燃焼室11内のガスが、噴孔61を介して、副室60内に導入され、副室60から、噴孔61を介して、主燃焼室11へ導出される。ここで、主燃焼室11における気流Aが、図1に示すようなタンブル流となっていることから、主燃焼室11のガスは、主として、上流側噴孔611から導入される。
上流側噴孔611から副室60に導入されたガスの主流は、図8の矢印A1に示すごとく、ガイド部7のガイド面71によってガイドされる。つまり、副室60内の気流A1は、主室気流Aの下流側へ向かうにつれて基端側へ向かうようにガイドされる。そして、この斜め基端側へ向かう気流A1は、副室60の下流側の内壁面62(すなわち副室形成部6の内面又はハウジング2の先端部の内面)に向かう。さらには、当該内壁面62に沿うように、基端側へ向かい、下流側のポケット部15に導入される。
下流側のポケット部15に入ったガスの主流は、ポケット部15内において上流側に向きを変えると共に、上流側のポケット部15に沿って、先端側へ向かう。そして、ガスの一部は、放電ギャップGを先端側へ向かって通過する。
以上のガスの流れ(すなわち気流A1)は、あくまでも主流であり、必ずしもすべてのガスがそのような流れとなるとは限らない。
上記のような気流A1が副室60内に形成されるため、プラグ中心軸Cよりも上流側に配された放電ギャップGにおいては、気流A1が先端側へ向かうこととなる。それゆえ、図8に示すごとく、放電ギャップGに形成された放電Sは、先端側へ引き伸ばされることとなる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記内燃機関1において、放電ギャップGは、プラグ中心軸Cよりも主室気流Aの上流側に形成されている。これにより、上述のように、主燃焼室11から副室60に導入され、副室60にて循環した気流A1によって、放電Sを放電ギャップGから先端側に伸長させることができる(図8参照)。それゆえ、副室60内において、混合気への着火性を向上させることができる。その結果、副室60内の燃焼が促進され、噴孔61から主燃焼室11への火炎噴出を強化することができ、主燃焼室11における着火性を向上させることができる。
また、副室60内には、ガイド部7が形成されている。これにより、上流側噴孔611から副室60に導入された気流A1を効果的に基端側へ向かってガイドして、副室60内の気流の循環を促すことができ、放電Sを放電ギャップGから先端側に伸長させることができる。それゆえ、副室60内における混合気への着火性をより向上させ、噴孔61から主燃焼室11への火炎噴出をより強化することができる。
また、上流側噴孔611から導入された気流A1は、ある程度、その向きにばらつきが生じる。この向きのばらついた気流A1の多くを、ガイド面71によって斜め基端側へ向かわせることで、効率的に副室60において、タンブル流を形成することができる。これにより、放電ギャップGにおける先端側へ向かう気流A1がより形成されやすくなる。
また、ガイド面71は、プラグ軸方向Xに直交する断面の形状が、直線状である(図6参照)。これにより、上流側噴孔611から導入された気流A1が、ガイド面71に当たったとき、その気流A1が外側へ分散することを防ぐことができる。つまり、ガイド部7は、気流A1を、ガイド面71において分散させることなく、ガイド面71に沿って斜め基端側へ向かわせることができる。
仮に、例えば、図9に示すごとく、ガイド面71における、プラグ軸方向Xに直交する断面の形状が、上流側に凸形状を有すると、ガイド面71に当たった気流A1がガイド面71の両脇に分岐することが考えられる(同図の矢印B1参照)。これにより、ガイド面71に沿って斜め基端側へ向かう気流A1の量が比較的少なくなることが考えられる。これに対して、本形態において、ガイド面71は、プラグ軸方向Xに直交する断面の形状が、直線状である(図6参照)。それゆえ、多くの気流A1をガイド面71によって基端側へ導くことができる。
かかる観点において、ガイド面71は、図10に示すごとく、プラグ軸方向Xに直交する断面の形状が、上流側に凹形状となるような形状とすることもできる。このような形状とすることで、上流側噴孔611から導入された気流A1を、より多く、ガイド面71に沿って基端側へ導きやすくなる。
また、図10に示すガイド面71は、図11に示すごとく、プラグ中心軸Cを含むと共に放電ギャップGを通る平面による断面の形状も、凹状とすることもできる。この場合には、後述する実施形態3と同様の作用効果をも得ることができる。
或いは、当該断面の形状を、図12に示すごとく、平面状とすることもできる。
以上のごとく、本形態によれば、着火性に優れた内燃機関及びスパークプラグを提供することができる。
(比較形態1)
本比較形態は、図13に示すごとく、スパークプラグ90における放電ギャップGを、プラグ中心軸Cの位置に設けた形態である。
すなわち、接地電極95を、副室形成部6の底壁部63から、プラグ中心軸Cに沿って、基端側へ突出させている。そして、接地電極95と中心電極94とをプラグ軸方向Xに対向させて、両者の間に放電ギャップGを形成している。
その他は、実施形態1と同様である。
(実験例1)
本例は、図14、図15に示すごとく、実施形態1に示した内燃機関1と、比較形態1に示した内燃機関9とにつき、副室60内における気流を解析した。
この気流の解析は、計算流動力学(以下において、CFDという。)を用いて、算出する。すなわち、実施形態1及び比較形態1の各内燃機関1、9において、実際の自動車用エンジンとして用いる際に生じる気流を想定して、CFDによって一般的なシミュレーション解析を行った。
比較形態1による解析結果を、図14に示し、実施形態1による解析結果を、図15に示す。これらの図において、多数の矢印のそれぞれが、各箇所における気流の向きを示し、矢印の頭(すなわち三角形状部分)の大きさが大きいほど、流速が速いことを示す。
図14、図15に示すように、上流側噴孔611から副室60内に導入された気流は、下流側のポケット部15に向い、上流側のポケット部15から先端側へ向かう。そして、図14から分かるように、比較形態1の内燃機関9においては、放電ギャップGを横切る気流が弱く、方向もランダムである。一方、図15に示すごとく、実施形態1の内燃機関1においては、放電ギャップGを、ある程度の流速を有する一定方向の気流が横切る。
この解析結果は、上述の実施形態1において説明した気流A1(図8参照)と概略一致している。そして、このような気流が生じることで、実施形態1においては、放電Sが先端側へ引き伸ばされることになると考えられる。
(実施形態2)
本形態は、図16に示すごとく、幅方向Yにおいて、実施形態1(図4参照)よりも、ガイド部7の幅を大きくした形態である。
図16に示すガイド部7は、副室60の直径方向の略全幅にわたり形成されている。また、プラグ軸方向Xから見て、3つの上流側噴孔611に対して、主室気流Aの下流側から対向するように、ガイド部7が形成されている。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においては、上流側噴孔611から副室60に導入された気流A1を、より多く、基端側へ導くことができる。その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図17に示すごとく、プラグ中心軸Cと放電ギャップGとを含む平面による断面において、ガイド面71が凹状の曲線となるように形成した形態である。
つまり、ガイド面71が、凹状曲面を有する。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、ガイド面71が、副室形成部6の底壁部63の基端側面631に対して小さな角度にて繋がり、かつ、ガイド面71の基端部をより基端側に向けやすい。その結果、気流A1をより円滑に基端側へ導くことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本形態は、図18~図22に示すごとく、ガイド部7の形状のバリエーションを示す形態である。
図18に示すガイド部7は、幅方向Yの両端の側面にも側方傾斜面72を設けた形態である。
図19に示すガイド部7も、同様の側方傾斜面72を設けた形態である。ただし、この形態は、側方傾斜面72の基端の頂点同士が一致している。つまり、図19の形状は、四角錐形状を有する。
また、図20、図21のように、ガイド面71、すなわちギャップ側傾斜面71が傾斜していればよく、主室気流Aの下流側を向く面74は、傾斜していないものとすることもできる。すなわち、図20、図21のように、主室気流Aの下流側を向く面74は、プラグ軸方向Xに略平行な立設面とすることもできる。
また、図21、図22に示すごとく、ガイド部7の基端部に、プラグ軸方向Xを向いた平坦面75を有した形状とすることもできる。
幅方向Yから見たガイド部7の形状は、図18~図20に示すような三角形状とすることもできるし、図21、図22に示すような台形状とすることもできる。また、これらに限られず、ガイド部7の形状は、種々の形状が考えられる。
(実施形態5)
本形態は、図23、図24に示すごとく、接地電極5をプラグ軸方向Xに長尺に形成した形態である。
すなわち、本形態において、接地電極5は、副室形成部6の内面から副室60側に突出すると共に、プラグ軸方向Xに長い形状を有する。すなわち、接地電極5は、プラグ周方向よりもプラグ軸方向Xに長い形状を有する。つまり、図24に示す寸法d1、d2が、d1>d2の関係を有する。そして、接地電極5における放電ギャップG側の面である放電面51は、該放電面の先端部511を、中心電極4よりも先端側に配置している。なお、プラグ周方向は、プラグ中心軸Cを中心とする円の接線方向である。
また、接地電極5における放電面51の基端部512は、中心電極4の先端部と略同等のプラグ軸方向位置に配置されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、放電ギャップGにおける初期放電は、接地電極5の放電面51の基端部512と中心電極4との間において生じやすい。その後、放電Sにおける接地電極5側の起点は、副室60内の気流によって先端側へ移動する。そして、放電Sの起点は、接地電極5の放電面の先端部511まで移動する。これにより、放電Sの起点間距離が拡大する。その結果、副室60における着火性を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本形態は、図25、図26に示すごとく、中心電極4の先端部に、直径の大きい大径部42を設けた形態である。
すなわち、中心電極4の先端部を、その全周にわたり、径方向に突出させている。これにより、放電ギャップGの位置をプラグ中心軸Cから遠ざけている。そして、ポケット部15からの気流A1が放電ギャップGを先端側へ通過するように構成している。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、中心電極4の先端部に円柱形状の大径部42を設けることで、放電ギャップGの位置を調整することができる。それゆえ、生産性を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本形態は、図27、図28に示すごとく、接地電極5をスパークプラグ10のプラグ中心軸Cの周りの半周分にわたって、半円環状に形成した形態である。
すなわち、主燃焼室11の気流Aの上流側となる位置に、180°の範囲にわたり、副室形成部6の内周面から、接地電極5を突出させている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、主室気流Aの上流側における広い範囲において、放電ギャップGを形成することができる。
なお、プラグ軸方向Xから見たときの接地電極5の形成角度範囲は、図28に示すような180°とする以外にも、180°未満とすることもできる。
(実施形態8)
本形態は、図29、図30に示すごとく、接地電極5を、副室60の内壁面62によって構成した形態である。
すなわち、本形態においては、副室60の内壁面62から特に接地電極5を突出させていない。
その一方で、中心電極4の電極突出部41を内壁面62近傍まで延ばすことで、内壁面62との間に放電ギャップGを形成している。すなわち、電極突出部41の突出端は、副室60の内壁面62に、放電ギャップGを介して対向している。それゆえ、電極突出部41の突出端と対向する副室60の内面の一部が、接地電極5を構成している。
本形態においては、副室形成部6の一部が、電極突出部41と対向している。それゆえ、副室形成部6が接地電極5を構成することとなる。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、副室60の内壁面62(すなわちハウジング2の内面および副室形成部6の内面)に沿って先端側へ流れる気流A1が、円滑に放電ギャップGを通過しやすい。それゆえ、放電ギャップGに生じた放電火花を、効果的に引き伸ばすことができる。また、火花放電Sの内壁面62側の起点が軸方向に移動しやすくなり、起点間距離が長くなりやすい。その結果、火花放電Sの放電伸長距離を大きくしやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、本形態において、電極突出部41の突出端が、ハウジング2の内面に対向した構成とすることもできる。この場合は、ハウジング2の一部が接地電極5として機能する。
(実施形態9)
本形態は、図31、図32に示すごとく、接地電極5の基端側の面に、下記の接地傾斜面52を設けた形態である。
接地傾斜面52は、プラグ中心軸Cに近付くほど、プラグ軸方向Xの先端側へ向かうように傾斜している。そして、接地傾斜面52におけるプラグ中心軸C側の端縁と、中心電極4との間に、放電ギャップGが形成されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、副室60内にて循環して放電ギャップGを基端側から先端側へ通過する気流A1の軌道を、接地傾斜面52によって、副室60の中心付近へ向かわせることができる。それゆえ、火花放電Sを副室60の中心付近に伸ばすことができる。その結果、副室60内における着火性をより向上させることができる。
すなわち、本形態においては、ガイド面71による副室60内の気流A1の循環促進効果と、上記の接地傾斜面52による気流A1を副室60の中心付近へ向かわせる効果とが相俟って、より効果的な着火性向上が期待できる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
上記各実施形態においては、副室形成部6をハウジング2と別部材とした形態を示したが、例えば、副室形成部6がハウジング2と一体化された構成とすることもできる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 内燃機関
10 スパークプラグ
4 中心電極
5 接地電極
6 副室形成部
60 副室
61 噴孔
611 上流側噴孔
7 ガイド部(傾斜隆起部)
71 ガイド面(ギャップ側傾斜面)

Claims (2)

  1. スパークプラグ(10)が取り付けられた内燃機関(1)であって、
    上記スパークプラグは、筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
    該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
    上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
    上記副室形成部は、上記副室と上記内燃機関の主燃焼室(11)とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
    上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)よりも上記主燃焼室内の気流(A)の上流側に形成された、上流側噴孔(611)であり、
    上記放電ギャップは、プラグ中心軸よりも上記主燃焼室内の気流の上流側に形成されており、
    上記副室内には、少なくとも一部の上記上流側噴孔に対して上記主燃焼室内の気流の下流側の位置に、下流側に向かうほど基端側へ向かうように傾斜したガイド面を上流側に備えたガイド部が形成されており、
    上記ガイド面は、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、凹形状である、内燃機関。
  2. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極(4)と、
    該中心電極に外周側から対向して、上記中心電極との間に放電ギャップを形成する接地電極(5)と、
    上記ハウジングの先端部に設けられた副室形成部(6)と、を有し、
    上記副室形成部の内側には、上記放電ギャップが配置される副室(60)が形成されており、
    上記副室形成部は、上記副室と上記副室形成部の外部とを連通させる複数の噴孔(61)を有し、
    上記中心電極は、径方向外側へ突出した電極突出部(41)を有し、該電極突出部の突出側端縁に対向配置された上記接地電極との間に、上記放電ギャップが形成されており、
    上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、プラグ中心軸(C)に対して上記放電ギャップが配される側に形成されたギャップ側噴孔(611)であり、
    上記副室内には、少なくとも一部の上記ギャップ側噴孔からプラグ径方向に遠ざかるほど基端側へ向かうように傾斜したギャップ側傾斜面を基端側に備えた傾斜隆起部が形成されており、
    上記ギャップ側傾斜面は、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、凹形状である、内燃機関用のスパークプラグ(10)。
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