JP2023045635A - 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関 - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】長寿命化を図ることができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関を提供すること。【解決手段】スパークプラグ1において、接地電極6の基端側面62は、接地側ギャップ面621とガイド面622とを有する。ガイド面622は、放電ギャップGよりも固定端部61側であって、中心電極4の先端よりも先端側に形成されている。また、中心電極4の先端部は、中心側ギャップ面41と外周面42とを繋ぐ角部43を有する。また、接地側ギャップ面621は中心側ギャップ面41に対し傾斜している。接地側ギャップ面621は、突出端部63に近づくほど先端側に向かうように、プラグ軸方向Zに対して傾斜している。プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線は、放電ギャップGのプラグ軸方向Zにおける中間位置よりも基端側に位置する、放電ギャップGの一部を通過する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関に関する。
内燃機関用のスパークプラグとして、先端に副燃焼室を備えたスパークプラグが知られている。特許文献1には、先端に副燃焼室を備えると共に、中心電極の先端面と接地電極の基端側面とを互いに対向させることにより放電ギャップを形成したスパークプラグが開示されている。
特開2021-28892号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグにおいて、接地電極の基端側面は中心電極の先端面に対し傾斜している。また、中心電極の先端部は、先端面と外周面とを繋ぐ角部を有する。それゆえ、中心電極側の放電の起点位置が、接地電極に最も近い角部に集中しやすく、場合によっては、当該角部が局部的に摩耗するおそれがある。そのため、中心電極の先端部の局部的な摩耗を抑制し、スパークプラグの寿命を延ばす観点から、更なる改善の余地があるといえる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、長寿命化を図ることができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、
上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
上記放電ギャップが配される副燃焼室(50)を覆うよう上記ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)であって、
上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる複数の噴孔(51)が形成されており、
上記接地電極は、上記ハウジングに固定された固定端部(61)から上記副燃焼室内に突出しており、
プラグ中心軸(C)を含むと共に、プラグ軸方向(Z)から見て上記接地電極の突出方向と直交する仮想平面(P)によって、上記スパークプラグを、上記固定端部を含む第一プラグ部(11)と、第二プラグ部(12)とに2分割したとき、上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、上記第一プラグ部に形成されており、
上記第一プラグ部に形成された上記噴孔を第一噴孔(511)としたとき、該第一噴孔は、先端側へ向かうほどプラグ径方向の外側へ向かうように、プラグ軸方向に対して傾斜して開口しており、
上記接地電極の基端側面(62)は、上記中心電極との間に上記放電ギャップを形成する接地側ギャップ面(621)と、上記放電ギャップよりも上記固定端部側であって、上記中心電極の先端よりも先端側に形成されたガイド面(622)と、を有し、
上記放電ギャップは、上記接地側ギャップ面と、上記中心電極の先端側の面である中心側ギャップ面(41)とが互いに対向することにより形成されており、
上記中心電極の先端部は、上記中心側ギャップ面と外周面(42)とを繋ぐ角部(43)を有し、
上記接地側ギャップ面は、上記中心側ギャップ面に対し傾斜していると共に、上記接地電極の突出端部(63)に近づくほど先端側に向かうように、プラグ軸方向に対して傾斜しており、
上記プラグ中心軸を含むと共に上記仮想平面に直交する断面において、上記ガイド面の延長線(622L)は、上記放電ギャップのプラグ軸方向における中間位置よりも基端側に位置する、該放電ギャップの一部を通過する、内燃機関用のスパークプラグにある。
本発明の他の態様は、上記内燃機関用のスパークプラグを備えた内燃機関(10)であって、
主燃焼室(101)と、
該主燃焼室に設けられた吸気弁(72)及び排気弁(73)と、を有し、
上記スパークプラグは、プラグ軸方向から見たとき、上記第一噴孔のうちの少なくとも一つが、上記吸気弁側を向くように、配置されている、内燃機関にある。
上記スパークプラグは、上記条件を満たすガイド面を有する。それゆえ、副燃焼室内の気流は、ガイド面に案内されることにより、放電ギャップにおける中心側ギャップ面付近を通過しやすい。それゆえ、中心電極側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面上を移動しやすい。それゆえ、中心電極の先端部の局部的な摩耗を抑制することができる。その結果、中心電極の長寿命化を図ることができる。
上記内燃機関において、スパークプラグは、プラグ軸方向から見たとき、第一噴孔のうちの少なくとも一つが、吸気弁側を向くように、配置されている。それゆえ、第一噴孔は、主燃焼室に形成される気流の上流側を向きやすい。これにより、第一噴孔を介して、主燃焼室から副燃焼室へと気流が導入されやすくなる。それゆえ、中心電極側の放電の起点は、ガイド面に案内された気流によって中心側ギャップ面上を確実に移動しやすい。その結果、中心電極の長寿命化を確実に図ることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、長寿命化を図ることができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図であって、図2のI-I線矢視断面相当図。 図1のII-II線矢視断面相当図。 図2のIII-III線矢視断面相当図。 実施形態1における、放電ギャップ付近の拡大断面図。 図4のV-V線矢視断面相当図。 実施形態1における、ガイド面の幅と中心側ギャップ面の幅とを示す、プラグ軸方向から見た図。 実施形態1における、中心電極の先端部からガイド面までの距離と、放電ギャップの距離とを示す、放電ギャップ付近の拡大断面図。 実施形態1における、内燃機関の断面図。 実施形態1における、主燃焼室に形成された気流の向きを説明する、内燃機関を先端側から見た図。 実施形態1における、放電の起点が気流によって移動する前の、スパークプラグの先端部付近の断面図。 実施形態1における、放電の起点が気流によって移動したときの、放電ギャップ付近の拡大断面図。 比較形態1における、放電の起点が気流によって移動したときの、放電ギャップ付近の拡大断面図。 変形形態1における、放電ギャップ付近の拡大断面図。 変形形態2における、ガイド面を、ガイド面とプラグ中心軸との並び方向から見た図であって、図4のV-V線矢視断面相当図。 変形形態3における、ガイド面を、ガイド面とプラグ中心軸との並び方向から見た図であって、図4のV-V線矢視断面相当図。 変形形態4における、ガイド面を、ガイド面とプラグ中心軸との並び方向から見た図であって、図4のV-V線矢視断面相当図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 実施形態3における、スパークプラグの先端部の、プラグ軸方向に直交する断面図。 実施形態4における、放電ギャップ付近の拡大断面図。 実施形態5における、放電ギャップ付近の拡大断面図。 実施形態6における、放電ギャップ付近の拡大図。 実施形態6における、放電ギャップ付近の拡大断面図。 実施形態7における、ガイド面付近の拡大断面図。 実施形態8における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 変形形態5における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関に係る実施形態について、図1~図11を参照して説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1~図3に示すごとく、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、接地電極6と、プラグカバー5と、を有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されると共に絶縁碍子3から先端側に突出している。ハウジング2は、絶縁碍子3を内周側に保持する。接地電極6は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。プラグカバー5は、放電ギャップGが配される副燃焼室50を覆うようハウジング2の先端部に設けられている。プラグカバー5には、副燃焼室50と外部とを連通させる複数の噴孔51が形成されている。また、接地電極6は、ハウジング2に固定された固定端部61から副燃焼室50内に突出している。
プラグ中心軸Cを含むと共に、プラグ軸方向Zから見て接地電極6の突出方向と直交する仮想平面Pによって、スパークプラグ1を、固定端部61を含む第一プラグ部11と、第二プラグ部12とに2分割する。このとき、複数の噴孔51のうちの少なくとも一つは、第一プラグ部11に形成されている。
第一プラグ部11に形成された噴孔51を第一噴孔511とする。このとき、第一噴孔511は、図3に示すごとく、先端側へ向かうほどプラグ径方向の外側へ向かうように、プラグ軸方向Zに対して傾斜して開口している。
また、接地電極6の基端側面62は、図1、図2、図4に示すごとく、接地側ギャップ面621と、ガイド面622と、を有する。接地側ギャップ面621は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。ガイド面622は、放電ギャップGよりも固定端部61側であって、中心電極4の先端よりも先端側に形成されている。
放電ギャップGは、接地側ギャップ面621と、中心電極4の先端側の面である中心側ギャップ面41とが互いに対向することにより形成されている。中心電極4の先端部は、中心側ギャップ面41と外周面42とを繋ぐ角部43を有する。
接地側ギャップ面621は、図1、図4に示すごとく、中心側ギャップ面41に対し傾斜している。また、接地側ギャップ面621は、接地電極6の突出端部63に近づくほど先端側に向かうように、プラグ軸方向Zに対して傾斜している。
図4に示すごとく、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、放電ギャップGのプラグ軸方向Zにおける中間位置よりも基端側に位置する、放電ギャップGの一部を通過する。
本形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の内燃機関における着火手段として用いることができる。図8に示すごとく、ハウジング2のネジ部21を、シリンダヘッド71のプラグホール711の雌ネジ部に螺合して、スパークプラグ1が内燃機関10に取り付けられる。
内燃機関10は、シリンダ70内を往復運動するピストン74を備える。主燃焼室101は、ピストン74の往復運動によって、容積変化する。内燃機関10には、吸気ポート721及び排気ポート731が形成されており、それぞれ吸気弁72又は排気弁73が備えられている。
そして、スパークプラグ1の軸方向Zの一端が、内燃機関10の主燃焼室101に配置される。スパークプラグ1の軸方向Zにおいて、主燃焼室101に露出する側を先端側、その反対側を基端側というものとする。また、スパークプラグ1の軸方向Zを、適宜、プラグ軸方向Z、或いは単に、Z方向ともいう。なお、プラグ中心軸Cは、スパークプラグ1の中心軸Cを意味するものとする。また、プラグ径方向とは、プラグ中心軸Cに直交する平面上において、プラグ中心軸Cを中心とする円の半径方向を意味する。また、プラグ周方向は、プラグ中心軸Cを中心とする円周に沿った方向である。また、プラグ中心軸Cは、本形態において、中心電極4の中心軸でもある。
本形態において、プラグカバー5は、ハウジング2の先端部に溶接等によって接合されている。スパークプラグ1が内燃機関10に取り付けられた状態において、プラグカバー5は、副燃焼室50を主燃焼室101と区画している。
副燃焼室50は、図1に示すごとく、絶縁碍子3から先端側に突出した中心電極4の周辺における、ハウジング2の先端部の内周側の空間を含む。また、副燃焼室50は、絶縁碍子3の外周面とハウジング2の内周面との間に形成された環状の空間であるポケット部501をも含む。
図2に示すごとく、本形態において、プラグカバー5には、4つの噴孔51が形成されている。そして、4つの噴孔51のうち、2つの噴孔51が第一噴孔511となっている。Z方向から見たとき、2つの第一噴孔511は、接地電極6を挟んで互いに対称となる位置及び向きに形成されている。
また、噴孔51は第二プラグ部12にも形成されている。第二プラグ部12に形成された噴孔51を第二噴孔512とする。本形態において、プラグカバー5には、2つの第二噴孔512が形成されている。
第一噴孔511と第二噴孔512との双方は、図3に示すごとく、先端側へ向かうほどプラグ径方向の外側へ向かうように、Z方向に対して傾斜して開口している。なお、図3においては、便宜上、接地電極の図示を省略している。
また、接地電極6の固定端部61は、図2に示すごとく、第一プラグ部11において、プラグ周方向における、2つの第一噴孔511同士の間に配されている。固定端部61は、ハウジング2の先端部に溶接等にて接合されている。接地電極6は、ハウジング2と熱的に接触している。
本形態において、接地電極6は、図1に示すごとく、ハウジング2に固定された固定端部61からプラグ中心軸Cに向かって、屈曲することなく突出している。接地電極6は、プラグ中心軸Cに向かうほど先端側に向かうように傾斜している。また、接地電極6は、図2に示すごとく、Z方向から見たとき、プラグ径方向に沿うように固定されている。
また、接地電極6は、図1、図2、図4に示すごとく、基端側面62の一部が中心電極4の先端部に向かって突出することにより形成された凸部64を有する。凸部64には、接地側ギャップ面621が形成されている。また、凸部64は、接地電極6のガイド面622よりも先端側に形成されている。
ガイド面622は、平坦面であるか、又はプラグ軸方向Zに直交する方向であって仮想平面Pに平行な方向から見て、先端側に凸の状態にて湾曲している。また、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、中心側ギャップ面41と平行になっているか、又はガイド面622からプラグ中心軸Cに向かうほど基端側に向かうようにプラグ軸方向Zに対して傾斜している。本形態において、ガイド面622は、図1、図2、図4、図5に示すごとく、平坦面である。また、図4に示すごとく、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、中心側ギャップ面41と平行になっている。
本形態において、ガイド面622は、Z方向に直交するように形成されている。ガイド面622は、接地側ギャップ面621よりも基端側に形成されている。また、ガイド面622と中心側ギャップ面41とは、実質的に互いに平行になっている。
図6に示すごとく、プラグ軸方向Zに直交する方向であって仮想平面Pに平行な方向において、ガイド面622の幅D1は、中心側ギャップ面41の幅D2以上である。
また、図1、図4に示すごとく、ガイド面622よりも固定端部61側にある接地電極6の基端側面62は、ガイド面622に近づくほど先端側に向かうように傾斜している。
また、本形態において、接地電極6は、母材65と接地チップ66とを有する。母材65には、ガイド面622が形成されている。接地チップ66は母材65に接合されている。接地電極6の母材65は、例えば、ニッケル基合金等からなる。
接地チップ66は、接地電極6の凸部64の一部を構成している。接地チップ66には、接地側ギャップ面621が形成されている。
また、中心電極4における絶縁碍子3の先端よりも先端側の部分は、大径部45と、大径部45よりも外径が小さい小径部46とを有する。小径部46は、大径部45の先端側に形成されている。
中心電極4の小径部46は中心チップ44を有する。中心チップ44には、中心側ギャップ面41及び角部43が形成されている。つまり、中心チップ44と接地チップ66との間に、放電ギャップGが形成されている。中心チップ44及び接地チップ66は、例えば、イリジウムや白金等の貴金属、又はこれらを主成分とする合金とすることができる。
また、放電ギャップGを形成する中心側ギャップ面41と接地側ギャップ面621とは、それぞれ平坦な面となっている。中心側ギャップ面41は、Z方向に直交するように形成されている。
放電ギャップGは、例えば、互いに対向する中心側ギャップ面41と接地側ギャップ面621との間の領域である。また、放電ギャップGのZ方向における中間位置は、例えば、Z方向における、接地側ギャップ面621の先端と、中心側ギャップ面41の基端との中間位置とすることができる。ここで、本形態において、中心側ギャップ面41は、平坦な面であると共に、Z方向に直交するように形成されている。そのため、本形態において、放電ギャップGのZ方向における中間位置は、例えば、Z方向における、接地側ギャップ面621の先端と、中心側ギャップ面41との中間位置とすることができる。
図4に示すごとく、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、Z方向に直交すると共に、放電ギャップGのZ方向における中間位置を通過する直線を直線GLとする。このとき、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、直線GLよりも基端側に位置する、放電ギャップGの一部を通過する。
また、図7に示すごとく、中心電極4の先端部からガイド面622までの距離D3は、放電ギャップGの距離D4よりも長い。
次に、上記スパークプラグ1を備えた内燃機関10について説明する。
内燃機関10は、図8、図9に示すごとく、主燃焼室101と、主燃焼室101に設けられた吸気弁72及び排気弁73と、を有する。スパークプラグ1は、図9に示すごとく、プラグ軸方向Zから見たとき、第一噴孔511のうちの少なくとも一つが、吸気弁72側を向くように、配置されている。本形態においては、Z方向から見たとき、すべての第一噴孔511が吸気弁72側を向いている。
スパークプラグ1は、図8、図9に示すごとく、プラグカバー5の外表面52が主燃焼室101に面するように配置されている。また、スパークプラグ1は、シリンダヘッド71における吸気ポート721と排気ポート731との間に取り付けられる。詳細には、スパークプラグ1は、図9に示すごとく、シリンダヘッド71における、2つの吸気ポート721と2つの排気ポート731とに囲まれた位置に配設されている。
吸気ポート721及び排気ポート731は、図8に示すごとく、その開口方向が主燃焼室101の中心軸側に向かうように、ピストン74の進退方向に対して傾斜している。また、主燃焼室101の基端面は、スパークプラグ1から遠ざかるにつれて先端側へ向かうように傾斜している。
また、内燃機関10においては、ピストン74の往復運動に伴って、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程が順次繰り返される。内燃機関10の吸気行程において、2つの吸気ポート721からガスが主燃焼室101内に導入され、排気行程において、2つの排気ポート731から主燃焼室101内のガスが排出される。吸気行程における気流の導入のされ方等に起因して、主燃焼室101に所定の気流が形成され、圧縮行程においても、その気流は残る。
そして、主燃焼室101内においては、主として、図8の矢印A1に示すごとく、ピストン74の摺動方向に直交する方向の軸周りの気流である、タンブル流が形成される。そして、この気流A1は、図8、図9に示すごとく、主燃焼室101内のスパークプラグ1の先端部付近において、吸気弁72側から排気弁73側へ向かう向きとなる。より具体的には、図9に示すごとく、Z方向から見たとき、2つの吸気ポート721の中間位置から、2つの排気ポート731の中間位置へ向かう方向に沿った気流A1が、スパークプラグ1の先端部付近の主な気流となる。
なお、主燃焼室101内の気流は、常に一定となっているわけではなく、サイクル間、或いは1サイクル中の異なるタイミングの間において、変動し得る。ただし、主な気流の向き、特に、点火タイミングにおける気流の向きは、概略定まっており、上述した気流A1は、点火タイミングにおける主な気流を意味する。そして、「主燃焼室101の気流」というときは、特に断らない限り、上述の、点火タイミングにおける、スパークプラグ1の先端部付近の気流A1を意味する。また、単に「上流側」、「下流側」というときは、特に断らない限り、上記「主燃焼室101の気流」における、上流側、下流側を意味する。
上記のように構成された内燃機関10においては、圧縮行程において、主燃焼室101のガスが、噴孔51を介して、副燃焼室50に導入される。ここで、第一噴孔511は主燃焼室101の気流A1の上流側を向いている。そのため、第二噴孔512に対し、第一噴孔511を介して、より多くのガスが副燃焼室50に導入される。
圧縮行程において、第一噴孔511を介して副燃焼室50に導入されたガスの主流は、図10の矢印A2に示すごとく、副燃焼室50の下流側の内壁面502に向かうと共に、当該内壁面502に沿うように基端側へ向かい、下流側のポケット部501に導入される。下流側のポケット部501に入ったガスの主流は、ポケット部501内において上流側に向きを変えると共に、上流側のポケット部501に沿って、先端側へ向かう。つまり、Z方向に直交する方向の軸周りの気流(すなわち、タンブル流)が形成される。そして、先端側へ向かう気流A2は、接地電極6のガイド面622に案内されることにより、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近へと向かう。そのため、図10に示すごとく、圧縮行程において、放電ギャップGに形成された放電Sの中心電極4側の起点S1は、図11に示すごとく、気流A2によって中心側ギャップ面41上を移動することとなる。以上の気流A2は、あくまでも主流であり、必ずしもすべてのガスがそのような流れとなるとは限らない。
次に、本形態の作用効果を説明する。
上記スパークプラグ1は、上記条件を満たすガイド面622を有する。それゆえ、副燃焼室50内の気流は、ガイド面622に案内されることにより、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を通過しやすい。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を移動しやすい。それゆえ、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を抑制することができる。その結果、中心電極4の長寿命化を図ることができる。
仮に、図12に示す比較形態1のスパークプラグ9のように、ガイド面を有さない場合を考える。この場合、接地電極6の基端側面62に案内された気流A2は、基端側面62から離れるほど弱くなりやすい。それゆえ、基端側面62から離れた位置にある中心側ギャップ面41付近は、気流A2が弱くなりやすい。また、放電ギャップGへと向かう気流A2は、放電ギャップGに近づくほど先端側に向かうように、Z方向に対して傾斜した方向に流れやすい。それゆえ、気流A2が中心電極4によって遮られることにより、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近は、気流A2がほとんどない領域Eが形成されやすい。それゆえ、中心電極4側の放電Sの起点S1は、実施形態1と比較し、中心側ギャップ面41上を移動しにくい。それゆえ、実施形態1と比較し、起点S1の位置が、接地電極6に最も近い角部43に集中しやすい。また、接地電極6側の放電Sの起点S2が、気流A2によって接地側ギャップ面621から母材65に移動するおそれもある。そのため、接地チップ66よりも耐消耗性に劣る母材65を消耗させるおそれがある。
一方、本形態において、副燃焼室50内の気流A2は、図11に示すごとく、ガイド面622に案内されることにより、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を通過しやすい。それゆえ、中心電極4側の放電Sの起点S1は、気流A2によって中心側ギャップ面41上を移動しやすい。それゆえ、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を抑制することができる。また、ガイド面622に案内された気流A2は、主に放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を通過しやすいため、接地電極6側の放電Sの起点S2は、接地側ギャップ面621から母材65に移動しにくい。そのため、母材65の消耗が抑制され、母材65の消耗を起因とするチップの脱落等を抑制することができる。
また、ガイド面622に案内された気流A2が、中心側ギャップ面41付近を通過することにより、中心側ギャップ面41は冷却されやすい。それゆえ、中心電極4の先端部の消耗を一層抑制しやすい。
また、本形態において、ガイド面622は、平坦面である。また、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、中心側ギャップ面41と平行になっている。それゆえ、副燃焼室50内の気流は、ガイド面622に案内されることにより、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を一層通過しやすい。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を一層移動しやすい。それゆえ、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を一層抑制することができる。その結果、中心電極4の長寿命化を一層図ることができる。
ガイド面622の幅D1は、中心側ギャップ面41の幅D2以上である。それゆえ、ガイド面622は、Z方向から見て放電ギャップGの全体に気流が通過するように、副燃焼室50内の気流をガイドしやすい。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を、より一層移動しやすい。その結果、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を、より一層抑制することができる。
接地電極6は凸部64を有する。また、凸部64には、接地側ギャップ面621が形成されている。それゆえ、中心電極4の先端部を、より基端側に配置しやすい。それゆえ、ガイド面622の面積を確保しやすい。それゆえ、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を通過する気流を確実に確保しやすい。その結果、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を確実に移動しやすい。
中心電極4とガイド面622との間に放電が生じることを防ぎ、放電ギャップGに放電を確実に生じさせるためには、図7に示すごとく、距離D3を距離D4よりも長くする必要がある。ここで、仮に、図13に示すごとく、接地電極6が凸部を有さない場合を考える。この場合、距離D3を距離D4よりも長くすると、ガイド面622の面積が小さくなりやすい。一方、凸部64を有する本形態の場合、中心電極4の先端部を、より基端側に配置しやすい。それゆえ、図7に示すごとく、距離D3を距離D4よりも長くしたとしても、ガイド面622の面積を確保しやすい。それゆえ、放電ギャップGに放電を確実に生じさせることができると共に、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近の気流を確実に確保することができる。
また、副燃焼室50の気流は、ガイド面622に案内されることによって、放電ギャップGを通過しやすい。それゆえ、放電ギャップGに生じた放電は伸長しやすい。その結果、着火性を向上させることができる。
また、接地電極6は、ハウジング2に固定された固定端部61からプラグ中心軸Cに向かって、屈曲することなく突出している。それゆえ、接地電極6は、副燃焼室50内の混合気の燃焼によって受熱した際、ハウジング2を介して外部に放熱しやすい。それゆえ、接地電極6の過熱を抑制することができる。その結果、プレイグニッションを抑制することができる。
ガイド面622よりも固定端部61側にある基端側面62は、ガイド面622に近づくほど先端側に向かうように傾斜している。それゆえ、当該基端側面62は、副燃焼室50に形成されたタンブル流をガイド面622側に案内しやすい。それゆえ、ガイド面622に案内される気流を強化しやすい。その結果、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を一層移動しやすい。
上記内燃機関10において、スパークプラグ1は、プラグ軸方向Zから見たとき、第一噴孔511のうちの少なくとも一つが、吸気弁72側を向くように、配置されている。それゆえ、第一噴孔511は、主燃焼室101に形成される気流の上流側を向きやすい。これにより、第一噴孔511を介して、主燃焼室101から副燃焼室50へと気流が導入されやすくなる。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、ガイド面622に案内された気流によって中心側ギャップ面41上を確実に移動しやすい。その結果、中心電極4の長寿命化を確実に図ることができる。
本形態においては、すべての第一噴孔511が、Z方向から見たとき、吸気弁72側を向いている。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、ガイド面622に案内された気流によって中心側ギャップ面41上を一層確実に移動しやすい。その結果、中心電極4の長寿命化を一層確実に図ることができる。
以上のごとく、本形態によれば、長寿命化を図ることができる内燃機関用のスパークプラグ1及びこれを備えた内燃機関10を提供することができる。
なお、図14~図16に示すごとく、ガイド面622とプラグ中心軸Cとの並び方向から見たときの、ガイド面622の形状を、先端側に向かって凹んだ形状とすることもできる。この場合、ガイド面622は、気流が放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近に向かうように、気流を一層ガイドしやすい。なお、図14~図16は、図4のV-V線矢視断面相当の図である。
図14に示す変形形態1において、ガイド面622は、ガイド面622とプラグ中心軸Cとの並び方向から見たとき、先端側に向かって凹んだ凹曲面形状に形成されている。
また、図15に示す変形形態2において、ガイド面622は、接地電極6の幅方向の略中央から当該幅方向の両側に向かうほど、基端側に向かうように形成されている。
また、図16に示す変形形態3において、ガイド面622は、接地電極6の幅方向の中央付近において、Z方向に直交する平坦な面を有する。また、ガイド面622は、当該平坦な面から、接地電極6の幅方向の両側に向かうほど、基端側に向かうように形成されている。
また、ガイド面622よりも固定端部61側の基端側面62は、基端側面62とプラグ中心軸Cとの並び方向から見たとき、先端側に向かって凹んだ凹面とすることもできる(図示略)。
(実施形態2)
本形態は、図17に示すごとく、実施形態1に対し、放電ギャップGの形成位置を変更した形態である。
放電ギャップGは、図17に示すごとく、ハウジング2の先端よりも先端側に形成されている。すなわち、中心側ギャップ面41は、ハウジング2の先端よりも先端側に位置している。
また、接地電極6の先端部は、法線方向が先端側を向く、先端平坦面67を有する。先端平坦面67は、副燃焼室50の先端側を覆うプラグカバー5の底壁部53の、内壁面502に沿って形成されている。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
放電ギャップGは、ハウジング2の先端よりも先端側に形成されている。それゆえ、ハウジング2にプラグカバー5を固定する前において、ハウジング2に固定された接地電極6と中心電極4との間に形成された放電ギャップGを確認しやすい。それゆえ、放電ギャップGの調整を容易に行うことができる。その結果、スパークプラグ1を効率的に製造することができる。
接地電極6は先端平坦面67を有する。それゆえ、接地側ギャップ面621を、より先端側に配置しやすい。その結果、放電ギャップGを、ハウジング2の先端よりも先端側に形成しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図18に示すごとく、実施形態1に対し、噴孔51の開口面積を変更した形態である。
本形態において、第一噴孔511は、第二噴孔512よりも開口面積が大きい。つまり、図18に示すごとく、第一噴孔511の内径D5は第二噴孔512の内径D6よりも大きい。
内径D5は、例えば、内径D6の1.2倍~1.4倍とすることができる。また、第一噴孔511の開口面積は、例えば、第二噴孔512の開口面積の1.4倍~2.0倍とすることができる。また、本形態において、複数の第一噴孔511のそれぞれの開口面積は、互いに同等の大きさとなっている。
その他は、実施形態1と同様である。
第一噴孔511は、第二噴孔512よりも開口面積が大きい。それゆえ、第一噴孔511を介して副燃焼室50に導入される気流を強化することができる。それゆえ、ガイド面622に案内される気流を強化しやすい。それゆえ、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を通過する気流を強化しやすい。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を一層移動しやすい。その結果、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を一層抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本形態は、図19に示すごとく、実施形態1に対し、中心電極4の先端部に対する接地側ギャップ面621の位置を変更した形態である。
図19に示すごとく、接地電極6の突出方向において、接地側ギャップ面621の中心621Cは、接地電極6に最も近い中心電極4の角部43よりも突出端部63に近い。つまり、接地電極6の突出方向において、中心621Cから突出端部63までの距離D7は、接地電極6に最も近い角部43から突出端部63までの距離D8よりも短い。
その他は、実施形態1と同様である。
接地電極6の凸部64には、接地側ギャップ面621が形成されている。また、接地電極6の突出方向において、中心621Cは、接地電極6に最も近い角部43よりも突出端部63に近い。それゆえ、接地電極6側の放電の起点は、気流によって、接地側ギャップ面621上を広範囲に移動しやすい。それゆえ、凸部64における接地側ギャップ面621が形成された部分は、均一に消耗しやすい。その結果、接地電極6の局部的な摩耗を抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本形態は、図20に示すごとく、Z方向に対し、ガイド面622を傾斜させた形態である。
図20に示すごとく、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、ガイド面622からプラグ中心軸Cに向かうほど基端側に向かうようにZ方向に対して傾斜している。つまり、本形態において、ガイド面622は、プラグ中心軸Cに近づくほど基端側に向かうように、Z方向に対して傾斜している。
また、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは中心側ギャップ面41を通過する。
その他は、実施形態1と同様である。
プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは中心側ギャップ面41を通過する。それゆえ、ガイド面622に案内された気流は、中心側ギャップ面41に沿って放電ギャップGを通過しやすい。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を、より一層移動しやすい。その結果、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を、より一層抑制することができる。
また、中心側ギャップ面41に沿って気流が通過することにより、中心側ギャップ面41は一層冷却されやすい。それゆえ、中心電極4の先端部の消耗を一層抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本形態は、図21、図22に示すごとく、実施形態5に対し、ガイド面622の形状を変更した形態である。
ガイド面622は、図21に示すごとく、プラグ軸方向Zに直交する方向であって仮想平面Pに平行な方向から見て、先端側に凸の状態にて湾曲している。また、図22に示すごとく、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、ガイド面622からプラグ中心軸Cに向かうほど基端側に向かうようにプラグ軸方向Zに対して傾斜している。ここで、延長線622Lは、例えば、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622におけるプラグ中心軸Cに最も近い部分の接線とすることができる。
その他は、実施形態5と同様である。
本形態において、ガイド面622は、プラグ軸方向Zに直交する方向であって仮想平面Pに平行な方向から見て、先端側に凸の状態にて湾曲している。また、プラグ中心軸Cを含むと共に仮想平面Pに直交する断面において、ガイド面622の延長線622Lは、ガイド面622からプラグ中心軸Cに向かうほど基端側に向かうようにプラグ軸方向Zに対して傾斜している。それゆえ、副燃焼室50内の気流は、ガイド面622に案内されることにより、放電ギャップGにおける中心側ギャップ面41付近を一層通過しやすい。それゆえ、中心電極4側の放電の起点は、気流によって中心側ギャップ面41上を一層移動しやすい。それゆえ、中心電極4の先端部の局部的な摩耗を一層抑制することができる。その結果、中心電極4の長寿命化を一層図ることができる。
その他、実施形態5と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本形態は、図23に示すごとく、接地電極6の母材65に別部材を接合することによってガイド面622を形成した形態である。
本形態においては、図23に示すごとく、接地電極6の母材65に対し、略三角柱形状の部材68を接合することにより、ガイド面622が形成されている。
また、接地側ギャップ面621における接地電極6の突出側の端縁と、接地電極6の突出側面69とは、接地電極6の突出方向において、実質的に同等の位置となっている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態は、母材65に別部材を接合することによってガイド面622を形成している。それゆえ、ガイド面622を、所望の位置に容易に形成することができる。その結果、長寿命化を図ることができるスパークプラグ1を、効率的に製造することができる。
また、接地側ギャップ面621における接地電極6の突出側の端縁と、突出側面69とは、接地電極6の突出方向において、実質的に同等の位置となっている。それゆえ、接地電極6側の放電の起点は、気流が放電ギャップGを通過する際、接地側ギャップ面621以外の部位に一層移動しにくい。それゆえ、接地電極6側の放電の起点は母材65に一層移動しにくい。その結果、母材65の消耗を一層抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態8)
本形態は、図24に示すごとく、接地電極6をプレス加工等によって形成した形態である。
本形態において、接地電極6は、棒状の部材に対し、プレス加工、又は打ち出し加工を行うことによって形成されている。より具体的には、略四角柱形状の棒状の部材を、プレス加工によって屈曲させることにより、図24に示すごとく、ガイド面622及び接地側ギャップ面621を有する接地電極6を形成する。また、本形態において、接地電極6は、凸部を有さない。
その他は、実施形態1と同様である。
接地電極6は、棒状の部材に対し、プレス加工等を行うことによって形成されている。それゆえ、ガイド面622を有する接地電極6を効率的に製造することができる。その結果、長寿命化を図ることができるスパークプラグ1を、効率的に製造することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、例えば、図25に示す変形形態5のように、凸部64を有する棒状の部材に対し、プレス加工を行うことによって、接地電極6を形成することもできる。
上記実施形態1~8において、プラグカバー5には、4つの噴孔51が形成されている。ただし、噴孔は、プラグカバーに5つ以上形成することもできる。また、プラグカバーに形成された噴孔の数は、3つ以下とすることもできる。また、第一噴孔の数と第二噴孔の数とを、互いに異なる数とすることもできる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1…スパークプラグ、11…第一プラグ部、12…第二プラグ部、2…ハウジング、3…絶縁碍子、4…中心電極、41…中心側ギャップ面、42…外周面、43…角部、5…プラグカバー、50…副燃焼室、51…噴孔、511…第一噴孔、6…接地電極、61…固定端部、62…基端側面、621…接地側ギャップ面、622…ガイド面、622L…延長線、63…突出端部、C…プラグ中心軸、G…放電ギャップ、P…仮想平面、Z…プラグ軸方向

Claims (9)

  1. 筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、
    上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
    上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
    上記放電ギャップが配される副燃焼室(50)を覆うよう上記ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)であって、
    上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる複数の噴孔(51)が形成されており、
    上記接地電極は、上記ハウジングに固定された固定端部(61)から上記副燃焼室内に突出しており、
    プラグ中心軸(C)を含むと共に、プラグ軸方向(Z)から見て上記接地電極の突出方向と直交する仮想平面(P)によって、上記スパークプラグを、上記固定端部を含む第一プラグ部(11)と、第二プラグ部(12)とに2分割したとき、上記複数の噴孔のうちの少なくとも一つは、上記第一プラグ部に形成されており、
    上記第一プラグ部に形成された上記噴孔を第一噴孔(511)としたとき、該第一噴孔は、先端側へ向かうほどプラグ径方向の外側へ向かうように、プラグ軸方向に対して傾斜して開口しており、
    上記接地電極の基端側面(62)は、上記中心電極との間に上記放電ギャップを形成する接地側ギャップ面(621)と、上記放電ギャップよりも上記固定端部側であって、上記中心電極の先端よりも先端側に形成されたガイド面(622)と、を有し、
    上記放電ギャップは、上記接地側ギャップ面と、上記中心電極の先端側の面である中心側ギャップ面(41)とが互いに対向することにより形成されており、
    上記中心電極の先端部は、上記中心側ギャップ面と外周面(42)とを繋ぐ角部(43)を有し、
    上記接地側ギャップ面は、上記中心側ギャップ面に対し傾斜していると共に、上記接地電極の突出端部(63)に近づくほど先端側に向かうように、プラグ軸方向に対して傾斜しており、
    上記プラグ中心軸を含むと共に上記仮想平面に直交する断面において、上記ガイド面の延長線(622L)は、上記放電ギャップのプラグ軸方向における中間位置よりも基端側に位置する、該放電ギャップの一部を通過する、内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 上記ガイド面は、平坦面であるか、又はプラグ軸方向に直交する方向であって上記仮想平面に平行な方向から見て、先端側に凸の状態にて湾曲しており、
    上記プラグ中心軸を含むと共に上記仮想平面に直交する断面において、上記ガイド面の延長線は、上記中心側ギャップ面と平行になっているか、又は上記ガイド面から上記プラグ中心軸に向かうほど基端側に向かうようにプラグ軸方向に対して傾斜している、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 上記プラグ中心軸を含むと共に上記仮想平面に直交する断面において、上記ガイド面の延長線は上記中心側ギャップ面を通過する、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. プラグ軸方向に直交する方向であって上記仮想平面に平行な方向において、上記ガイド面の幅(D1)は、上記中心側ギャップ面の幅(D2)以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 上記放電ギャップは、上記ハウジングの先端よりも先端側に形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 上記噴孔は上記第二プラグ部にも形成されており、上記第二プラグ部に形成された上記噴孔を第二噴孔(512)としたとき、上記第一噴孔は、該第二噴孔よりも開口面積が大きい、請求項1~5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  7. 上記接地電極は、上記基端側面の一部が上記中心電極の先端部に向かって突出することにより形成された凸部(64)を有し、該凸部には、上記接地側ギャップ面が形成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  8. 上記接地電極の突出方向において、上記接地側ギャップ面の中心(621C)は、上記接地電極に最も近い上記中心電極の上記角部よりも上記突出端部に近い、請求項7に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグを備えた内燃機関(10)であって、
    主燃焼室(101)と、
    該主燃焼室に設けられた吸気弁(72)及び排気弁(73)と、を有し、
    上記スパークプラグは、プラグ軸方向から見たとき、上記第一噴孔のうちの少なくとも一つが、上記吸気弁側を向くように、配置されている、内燃機関。
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