JP2023108869A - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】接地電極の過熱を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供すること。【解決手段】スパークプラグ1において、プラグカバー5は、放電ギャップGが配される副燃焼室50を覆うようハウジング2の先端部に固定されている。また、ハウジング2の先端部は、ハウジング固定部21と、対向面22と、を有する。ハウジング固定部21は、プラグカバー5のカバー基端部52とプラグ径方向に対向する。対向面22は、ハウジング固定部21よりも基端側においてプラグカバー5の基端面53とプラグ軸方向Zに対向する。ハウジング固定部21とカバー基端部52とは互いに固定されている。プラグカバー5の基端面53は、対向面22からプラグ軸方向Zに離れた位置に配置されている。接地電極6とプラグカバー5の内壁面54とは、プラグ軸方向Zに互いに当接している。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、先端に副燃焼室を備えた内燃機関用のスパークプラグが知られている。当該スパークプラグにおいて、副燃焼室を覆うプラグカバーは、先端部の厚みが薄くなっている。これにより、当該先端部の受熱量を抑え、スパークプラグによる放電の発生よりも前に混合気が着火すること(すなわちプレイグニッション)を抑制しようとしている。
特開2020-009747号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグは、プラグカバーの過熱については考慮されているものの、接地電極の過熱については考慮されていない。そのため、接地電極を起点とするプレイグニッションの懸念はあり、更なる改善の余地があるといえる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、接地電極の過熱を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に露出した中心電極(4)と、
上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
上記放電ギャップが配される副燃焼室(50)を覆うよう上記ハウジングの先端部に固定されたプラグカバー(5)と、を有し、
上記接地電極は、上記ハウジングに固定された固定端部(61)から上記副燃焼室内に突出しており、
上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる噴孔(51)が形成されており、
上記ハウジングの先端部は、上記プラグカバーのカバー基端部(52)とプラグ径方向に対向するハウジング固定部(21)と、該ハウジング固定部よりも基端側において上記プラグカバーの基端面(53)とプラグ軸方向(Z)に対向する対向面(22)と、を有し、
上記ハウジング固定部と上記カバー基端部とは互いに固定されており、
上記プラグカバーの上記基端面は、上記対向面からプラグ軸方向に離れた位置に配置されており、
上記接地電極と上記プラグカバーの内壁面(54)とは、プラグ軸方向に互いに当接している、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
上記スパークプラグにおいて、接地電極とプラグカバーの内壁面とは、プラグ軸方向に互いに当接している。それゆえ、接地電極の熱が、プラグカバーを介して外部に放熱されやすい。その結果、接地電極の過熱を抑制することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、接地電極の過熱を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図であって、図2のI-I線矢視断面図。 図1のII-II線矢視断面図。 実施形態1における、副燃焼室に形成されたスワール流の向きを説明する断面図。 実施形態1における、接地電極とプラグカバーとを互いに当接させる様子を示す断面図。 実施形態1における、スパークプラグが設置された内燃機関の断面図。 比較形態1における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 実験例1における、クランク角と各部位の温度との関係を示すグラフ。 実施形態2における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 実施形態3における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図であって、図13のXII-XII線矢視断面図。 図12のXIII-XIII線矢視断面図。 実施形態7における、スパークプラグの先端部付近の、プラグ軸方向に沿った断面図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグに係る実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
本形態において、内燃機関用のスパークプラグ1は、図1、図2に示すごとく、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、接地電極6と、プラグカバー5と、を有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されると共に絶縁碍子3から先端側に露出している。ハウジング2は絶縁碍子3を内周側に保持する。接地電極6は中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。プラグカバー5は、放電ギャップGが配される副燃焼室50を覆うようハウジング2の先端部に固定されている。
接地電極6は、ハウジング2に固定された固定端部61から副燃焼室50内に突出している。また、プラグカバー5には、副燃焼室50と外部とを連通させる噴孔51が形成されている。
また、ハウジング2の先端部は、ハウジング固定部21と、対向面22と、を有する。ハウジング固定部21は、プラグカバー5のカバー基端部52とプラグ径方向に対向する。対向面22は、ハウジング固定部21よりも基端側においてプラグカバー5の基端面53とプラグ軸方向Zに対向する。ハウジング固定部21とカバー基端部52とは互いに固定されている。プラグカバー5の基端面53は、対向面22からプラグ軸方向Zに離れた位置に配置されている。
また、接地電極6とプラグカバー5の内壁面54とは、プラグ軸方向Zに互いに当接している。
本形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の内燃機関における着火手段として用いることができる。図5に示すごとく、ハウジング2のネジ部23を、シリンダヘッド71のプラグホール711の雌ネジ部に螺合して、スパークプラグ1が内燃機関10に取り付けられる。ハウジング2はシリンダヘッド71と熱的に接触している。
内燃機関10は、シリンダ70内を往復運動するピストン74を備える。主燃焼室101は、ピストン74の往復運動によって、容積変化する。内燃機関10には、吸気ポート721及び排気ポート731が形成されており、それぞれ吸気弁72又は排気弁73が備えられている。
そして、スパークプラグ1の軸方向Zの一端が、内燃機関10の主燃焼室101に配置される。スパークプラグ1の軸方向Zにおいて、主燃焼室101に露出する側を先端側、その反対側を基端側というものとする。また、スパークプラグ1の軸方向Zを、適宜、プラグ軸方向Z、或いは単に、Z方向ともいう。なお、プラグ中心軸Cは、スパークプラグ1の中心軸Cを意味するものとする。また、プラグ径方向とは、プラグ中心軸Cに直交する平面上において、プラグ中心軸Cを中心とする円の半径方向を意味する。また、プラグ周方向は、プラグ中心軸Cを中心とする円周に沿った方向である。また、プラグ中心軸Cは、本形態において、中心電極4の中心軸でもある。
スパークプラグ1が内燃機関10に取り付けられた状態において、プラグカバー5は、主燃焼室101に面していると共に、副燃焼室50を主燃焼室101と区画している。また、噴孔51は、副燃焼室50と主燃焼室101とを連通させている。
本形態において、プラグカバー5は、図1に示すごとく、周壁部56と底壁部57と角部58とを有する。周壁部56は、副燃焼室50の外周側の一部を覆う略円筒形状の部分である。底壁部57は、副燃焼室50の先端側を覆う部分である。角部58は、周壁部56の先端と底壁部57の外周とを曲面状に繋ぐ部分である。
周壁部56は、カバー基端部52と基端面53とを有する。また、本形態において、底壁部57は、内壁面54が、実質的にZ方向に直交するように形成されている。また、角部58には、複数の噴孔51が形成されている。
噴孔51は、先端側へ向かうほどプラグ径方向の外側へ向かうように、Z方向に対して傾斜して開口している。また、噴孔51は、図2に示すごとく、Z方向から見たとき、噴孔51とプラグ中心軸Cとを通過するプラグ径方向に延びる仮想直線VLに対して、噴孔軸51Lが鋭角の角度をもって傾斜するように形成されている。複数の噴孔51は、各噴孔51における仮想直線VLに対する噴孔軸51Lの傾斜方向が、プラグ周方向における同じ側となっている。
このような噴孔51の形成態様により、噴孔51を介して副燃焼室50に導入された気流によって、副燃焼室50にスワール流(図3の破線矢印SF参照)が形成される。本形態の場合、スワール流SFは、プラグ中心軸Cの周りに、図3における反時計回りの螺旋状に生じる。
また、プラグカバー5は、ハウジング2に、溶接によって固定されている。具体的には、カバー基端部52とハウジング固定部21とが、溶接によって互いに固定されている。カバー基端部52は、ハウジング固定部21と熱的に接触している。
ハウジング2の先端部は、図1に示すごとく、ハウジング固定部21と対向面22とが形成されていることにより、段状になっている。また、ハウジング固定部21の外周側に、カバー基端部52が固定されている。
また、対向面22の先端側にプラグカバー5の基端面53が位置している。対向面22と基端面53とは、互いに当接することなく、Z方向に互いに対向している。つまり、対向面22と基端面53との間には、隙間g1が形成されている。
また、本形態において、接地電極6は、ハウジング2の先端面に溶接等によって接合されている。図2に示すごとく、Z方向から見たとき、接地電極6は、プラグ径方向に沿って設けられていると共に、プラグ中心軸Cに向かって突出している。接地電極6は、ハウジング2と熱的に接触している。
本形態において、接地電極6は、図1に示すごとく、立設部63と、屈曲部64と、延設部65とを有する。立設部63は、固定端部61を有すると共にハウジング2の先端面からプラグ軸方向Zに沿って先端側へ立設している。屈曲部64は、立設部63の先端からプラグ径方向の内側へ向かって屈曲している。延設部65は、屈曲部64からプラグ中心軸Cへ向かって延設されている。延設部65は中心電極4との間に放電ギャップGを形成している。本形態においては、延設部65と中心電極4の先端部とがZ方向に互いに対向することにより、放電ギャップGを形成している。
延設部65は、突出端部62に近づくほど先端側へ向かうように、Z方向に対して傾斜している。また、延設部65の先端側面651は、突出端部62に近づくほど先端側へ向かうように、Z方向に対して傾斜している。
また、本形態においては、突出端部62が接地電極6の先端となっている。また、突出端部62とプラグカバー5の内壁面54とが、プラグ軸方向Zに互いに当接している。具体的には、突出端部62と、底壁部57の内壁面54とが、Z方向に互いに当接している。接地電極6は、突出端部62と底壁部57との互いの当接部を介して、プラグカバー5と熱的に接触している。
また、図4に示すごとく、Z方向における対向面22から接地電極6の先端までの距離D1は、Z方向におけるプラグカバー5の基端面53から底壁部57の内壁面54までの距離D2よりも大きい。距離D1が距離D2よりも大きいことにより、後述する当接工程において、図1に示すごとく、突出端部62を底壁部57の内壁面54に当接させた際、対向面22とプラグカバー5の基端面53との間に隙間g1が形成される。また、本形態において、Z方向におけるプラグカバー5の基端面53から副燃焼室50の先端までの距離は、距離D2と実質的に同じ距離になっている。
また、中心電極4の先端面は、ハウジング2の先端よりも先端側に位置している。つまり、放電ギャップGは、ハウジング2の先端よりも先端側に形成されている。
次に、本形態のスパークプラグ1の製造方法について説明する。
スパークプラグ1を製造するにあたっては、準備工程と、当接工程と、接合工程と、を行う。準備工程では、接地電極6、絶縁碍子3、中心電極4を組み付けたハウジング2と、プラグカバー5とを、それぞれ作製する。当接工程では、準備工程の後に、図4の矢印Mに示すごとく、ハウジング2に対しプラグカバー5を基端側へ移動させることにより、図1に示すごとく、突出端部62と底壁部57の内壁面54とをZ方向に互いに当接させる。また、当接工程においては、ハウジング固定部21とカバー基端部52とをプラグ径方向に重ねつつ、突出端部62と底壁部57の内壁面54とをZ方向に互いに当接させる。また、本形態においては、ハウジング2に対し、プラグカバー5を嵌合させた状態にて、突出端部62と底壁部57の内壁面54とをZ方向に互いに当接させる。また、接合工程では、当接工程の後に、ハウジング固定部21とカバー基端部52とを互いに接合する。より具体的には、接合工程では、突出端部62と底壁部57の内壁面54とをZ方向に互いに当接させた状態を維持しつつ、ハウジング固定部21の外周側に、カバー基端部52を溶接によって接合する。これにより、図1、図2に示すごとく、本形態のスパークプラグ1を作製することができる。
また、ハウジング固定部21の外周面と、カバー基端部52の内壁面54とは、それぞれZ方向に沿うように形成されている。当接工程において、突出端部62と底壁部57の内壁面54とをZ方向に互いに当接させた際、ハウジング固定部21の外周面と、カバー基端部52の内壁面54とは、プラグ径方向に互いに当接した状態となる。ただし、ハウジング固定部21の外周面とカバー基端部52の内壁面54との間には、両者の円滑な摺動を可能にする程度の若干のクリアランスが設けられていてもよい。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
上記スパークプラグ1において、接地電極6とプラグカバー5の内壁面54とは、プラグ軸方向Zに互いに当接している。それゆえ、接地電極6の熱が、プラグカバー5を介して外部に放熱されやすい。その結果、接地電極6の過熱を抑制することができる。
また、突出端部62は、接地電極6における突出端部62以外の部分と比較し、ハウジング2までの放熱経路が長いため、温度が高くなりやすい。そこで、本形態のスパークプラグ1は、接地電極6の突出端部62とプラグカバー5の内壁面54とが、プラグ軸方向Zに互いに当接している。それゆえ、接地電極6の熱を、プラグカバー5を介して外部に、効果的に放熱させることができる。それゆえ、接地電極6の過熱を一層抑制することができる。それゆえ、内燃機関の運転効率が高い高負荷時において、プレイグニッションを一層抑制することができる。その結果、内燃機関の出力及び燃費を一層向上させることができる。
また、突出端部62が接地電極6の先端となっている。それゆえ、突出端部62をプラグカバーの内壁面54に確実に当接させやすい。それゆえ、接地電極6の熱を確実に、効果的に放熱させることができる。その結果、接地電極6の過熱を確実に抑制することができる。
ハウジング固定部21の外周側に、カバー基端部52が固定されている。それゆえ、接地電極6をハウジング2の先端面に固定することができる。それゆえ、接地電極6における固定端部61から突出端部62までの長さを短くしやすい。それゆえ、接地電極6における、ハウジング2までの放熱経路、及びプラグカバー5までの放熱経路を短くしやすい。それゆえ、接地電極6の熱を、外部に、より一層放熱しやすい。その結果、接地電極6の過熱を、より一層抑制することができる。
また、ハウジング固定部21の外周側にカバー基端部52が固定されていることにより、副燃焼室50の容積が大きくなりやすい。それゆえ、噴孔51を介して副燃焼室50から主燃焼室へ噴出させる火炎の勢いを強くすることができる。その結果、着火性を向上させることができる。
本形態のスパークプラグ1は、準備工程と、当接工程と、接合工程とを行うことにより、製造することができる。それゆえ、スパークプラグ1を効率的に製造することができる。その結果、スパークプラグ1の生産性を向上させることができる。
また、距離D1は距離D2よりも大きい(図4参照)。それゆえ、当接工程において、接地電極6を底壁部57の内壁面54に確実に当接させることができる。つまり、プラグカバー5の基端面53を対向面22に当接させることなく、接地電極6を底壁部57の内壁面54に当接させることができる。その結果、接地電極6の過熱を抑制することができるスパークプラグ1を、確実かつ効率的に製造することができる。
噴孔51は、噴孔51を介して副燃焼室50に導入された気流によって、副燃焼室50にスワール流SFが生じるように、形成されている。それゆえ、放電ギャップGに生じた放電によって形成された初期火炎は、スワール流SFによって、副燃焼室50内に広がりやすい。それゆえ、副燃焼室50内の燃焼が促進されやすい。その結果、副燃焼室50の着火性を向上させることができる。
放電ギャップGは、ハウジング2の先端よりも先端側に形成されている。それゆえ、ハウジング2にプラグカバー5を固定する前において、ハウジング2に固定された接地電極6と中心電極4との間に形成された放電ギャップGを確認しやすい。それゆえ、放電ギャップGの調整を容易に行うことができる。その結果、スパークプラグ1を効率的に製造することができる。
以上のごとく、本形態によれば、接地電極6の過熱を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグ1を提供することができる。
(比較形態1)
本形態は、図6に示すごとく、接地電極6とプラグカバー5とが、Z方向において、互いに当接していない形態である。
本形態のスパークプラグ9において、接地電極6の先端は、図6に示すごとく、底壁部57の内壁面54よりも基端側に位置している。つまり、突出端部62と底壁部57の内壁面54とは、互いに当接していない。
その他は、実施形態1と同様である。なお、図6において用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1におけるものと同様の構成要素等を表す。
(実験例1)
本例では、図7のグラフに示すごとく、基本構造を比較形態1と同様とするスパークプラグを用いて、クランク角と各部位の温度との関係を解析した。試験条件は、スパークプラグが設置された内燃機関の回転数を4000rpmとし、当量比を1.013、EGR率(すなわち排気再循環率)を0%、スパークプラグによる点火時期をATDC(圧縮上死点後の略)3°CA(クランク角の略)、点火エネルギーを60mJとした。また、本例においては、接地電極の突出端部の温度と、プラグカバーにおける底壁部の内壁面の温度とを解析した。
図7のグラフから、スパークプラグによる点火後、突出端部と、底壁部の内壁面との双方の温度が上昇していることが分かる。また、突出端部の温度と比較し、底壁部の内壁面の温度は大幅に低いことが分かる。
上記の結果から、接地電極をプラグカバーに当接させた場合、接地電極の熱を、プラグカバーを介して、外部に効率的に放熱させることができると推測される。それゆえ、実施形態1のスパークプラグのように、接地電極をプラグカバーに当接させることにより、接地電極の過熱を抑制することができると考えられる。また、特に温度が高くなりやすい突出端部をプラグカバーに当接させることにより、接地電極の過熱を一層抑制することができると考えられる。
(実施形態2)
本形態は、図8に示すごとく、実施形態1に対し、プラグカバー5の形状を変更した形態である。
プラグカバー5は、図8に示すごとく、内壁面54の一部が基端側に突出することにより形成された凸部55を有する。凸部55と接地電極6とは、プラグ軸方向Zに互いに当接している。より具体的には、凸部55と突出端部62とが、Z方向に互いに当接している。本形態において、凸部55は、プラグカバー5の他の部分と一体的に形成されている。
凸部55は、底壁部57に形成されている。また、凸部55の中心軸55Lは、プラグ中心軸Cに対し、プラグ径方向の外側に偏心している。つまり、凸部55の基端は、プラグ中心軸Cに対し、プラグ径方向の外側に位置している。また、Z方向から見たとき(図示略)、中心軸55Lは、接地電極6の突出方向において、プラグ中心軸Cを挟んで固定端部61と反対側にある。
また、延設部65は、突出端部62に近づくほど基端側へ向かうように傾斜している。Z方向に対する、延設部65の傾斜角度θ1は、90°未満となっている。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
凸部55と接地電極6とは、プラグ軸方向Zに互いに当接している。それゆえ、傾斜角度θ1が90°未満であっても、突出端部62をプラグカバー5に、確実に当接させることができる。つまり、突出端部62が、屈曲部64よりも基端側に位置している場合であっても、突出端部62をプラグカバー5に、確実に当接させることができる。その結果、接地電極6の熱を、確実に、効果的に放熱させることができる。
凸部55の中心軸55Lは、プラグ中心軸Cに対し、プラグ径方向の外側に偏心している。それゆえ、接地電極6に対する凸部55のプラグ周方向における位置を調整することにより、傾斜角度θ1が90°未満であっても、突出端部62をプラグカバー5に、一層確実に当接させることができる。
Z方向から見たとき、中心軸55Lは、接地電極6の突出方向において、プラグ中心軸Cを挟んで固定端部61と反対側にある。それゆえ、傾斜角度θ1が90°未満であっても、突出端部62をプラグカバー5に、より一層確実に当接させることができる。その結果、接地電極6の熱を、より一層確実に、効果的に放熱させることができる。特に、突出端部62におけるハウジング2までの放熱経路が長い場合に、接地電極6を一層効果的に放熱させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図9に示すごとく、実施形態2に対し、凸部55の位置を変更した形態である。
本形態においては、図9に示すごとく、凸部55の中心軸55Lが、実質的にプラグ中心軸Cと重なるように、凸部55が形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態2と同様である。
(実施形態4)
本形態は、図10に示すごとく、実施形態1に対し、接地電極6の形状を変更した形態である。
本形態において、接地電極6は、図10に示すごとく、屈曲することなく、固定端部61から副燃焼室50内に突出している。つまり、接地電極6は棒状に形成されている。また、接地電極6は、突出端部62に近づくほど先端側へ向かうように傾斜している。
また、突出端部62の先端側には、平坦な接地当接面66が形成されている。接地当接面66は、実質的に、Z方向に直交するように形成されている。また、接地当接面66は、底壁部57の内壁面54に沿うように形成されている。接地当接面66は、底壁部57の内壁面54に面接触している。
その他は、実施形態1と同様である。
突出端部62は接地当接面66を有する。それゆえ、突出端部62を、底壁部57の内壁面54に面接触させることができる。それゆえ、接地電極6の熱が、プラグカバー5を介して外部に一層放熱されやすい。その結果、接地電極6の過熱を一層抑制することができる。
また、接地電極6は、屈曲することなく、固定端部61から副燃焼室50内に突出している。それゆえ、接地電極6における固定端部61から突出端部62までの長さを短くしやすい。それゆえ、接地電極6における、ハウジング2までの放熱経路、及びプラグカバー5までの放熱経路を短くしやすい。その結果、接地電極6の熱を、外部に、より一層放熱しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本形態は、図11に示すごとく、ハウジング固定部21の内周側に、カバー基端部52が固定された形態である。
本形態においては、ハウジング固定部21の内周面と、カバー基端部52の外周面とが、プラグ径方向に互いに当接した状態にて、当接工程及び接合工程を行う。
また、接地電極6は、図11に示すごとく、ハウジング2の内周面から副燃焼室50内に突出している。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態6)
本形態は、図12、図13に示すごとく、中心電極4と接地電極6とを互いにプラグ径方向に対向させることにより、放電ギャップGを形成した形態である。
放電ギャップGは、図12、図13に示すごとく、中心電極4の中心対向側面41と接地電極6の接地対向側面67とが、互いにプラグ径方向に対向することにより形成されている。
また、接地電極6は、棒状に形成されている。具体的には、接地電極6は、略四角柱形状をなしている。つまり、接地電極6は、4つの平坦な側面を備えており、そのうちの一つが接地対向側面67となっている。接地対向側面67は、固定端部61から突出端部62までにわたって、連続した平面状に形成されている。また、接地電極6は、突出端部62に近づくほど先端側へ向かうように傾斜している。
その他は、実施形態1と同様である。
接地電極6は、接地対向側面67を有する。それゆえ、副燃焼室50内に形成されたスワール流は、接地対向側面67に案内されることにより、放電ギャップGを通過しやすい。それゆえ、放電ギャップGに形成された放電は伸長しやすい。その結果、着火性を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本形態は、図14に示すごとく、ハウジング2に対しプラグカバー5を螺合固定した形態である。
本形態において、ハウジング固定部21とカバー基端部52とは、図14に示すごとく、雄ネジ部11と雌ネジ部12との螺合によって、互いに固定された、螺合部を形成している。具体的には、カバー基端部52に形成された雌ネジ部12とハウジング固定部21に形成された雄ネジ部11との螺合によって、ハウジング2に対しプラグカバー5が固定されている。
次に、本形態のスパークプラグ1の製造方法について説明する。
当接工程においては、雄ネジ部11と雌ネジ部12とを互いに螺合させた状態にて、ハウジング2に対してプラグカバー5をプラグ周方向の一方に回転させる。これにより、図14に示すごとく、突出端部62と底壁部57の内壁面54とが互いに当接するまで、ハウジング2に対してプラグカバー5を基端側に移動させる。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
上記実施形態1~7において、噴孔51は、Z方向から見たとき、仮想直線VLに対して、噴孔軸51Lが傾斜するように形成されている。ただし、噴孔は、Z方向から見たとき、噴孔軸がプラグ径方向に沿うように形成することもできる。
また、上記実施形態1~7においては、Z方向から見たとき、接地電極6と噴孔51とが互いに重ならないように、接地電極6が設けられている。ただし、Z方向から見たとき、接地電極と噴孔とが互いに重なるように、接地電極を設けることもできる。
また、上記実施形態1~7において、スパークプラグ1は、1つの接地電極6を有する。ただし、スパークプラグは、接地電極を2つ以上備えた構成とすることもできる。また、複数の接地電極を備える場合、少なくとも1つの接地電極が、プラグカバーの内壁面に対しZ方向に当接した構成とすることができる。
上記実施形態2、3において、凸部55は、プラグカバー5の他の部分と一体的に形成されている。ただし、プラグカバーに別部材を接合することによって凸部を形成することもできる。
また、接地電極とプラグカバーとが互いにZ方向に当接する当接部を、溶接によって接合することもできる。具体的には、例えば、接合工程の後、突出端部と底壁部との互いの当接部を、プラグカバーの外側からレーザー溶接によって接合することができる。これにより、接地電極の熱を、プラグカバーを介して外部に、より一層放熱させることができる。その結果、接地電極の過熱を、より一層抑制することができる。
また、放電ギャップを形成する中心電極の先端部と接地電極とのそれぞれに、チップを接合することもできる。つまり、中心電極の先端部に接合されたチップと接地電極に接合されたチップとの間に、放電ギャップを形成することもできる。チップは、例えば、イリジウムや白金等の貴金属、又はこれらを主成分とする合金とすることができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1…スパークプラグ、2…ハウジング、21…ハウジング固定部、22…対向面、3…絶縁碍子、4…中心電極、5…プラグカバー、50…副燃焼室、51…噴孔、52…カバー基端部、53…基端面、54…内壁面、6…接地電極、61…固定端部、G…放電ギャップ、Z…プラグ軸方向

Claims (5)

  1. 筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に露出した中心電極(4)と、
    上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
    上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
    上記放電ギャップが配される副燃焼室(50)を覆うよう上記ハウジングの先端部に固定されたプラグカバー(5)と、を有し、
    上記接地電極は、上記ハウジングに固定された固定端部(61)から上記副燃焼室内に突出しており、
    上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる噴孔(51)が形成されており、
    上記ハウジングの先端部は、上記プラグカバーのカバー基端部(52)とプラグ径方向に対向するハウジング固定部(21)と、該ハウジング固定部よりも基端側において上記プラグカバーの基端面(53)とプラグ軸方向(Z)に対向する対向面(22)と、を有し、
    上記ハウジング固定部と上記カバー基端部とは互いに固定されており、
    上記プラグカバーの上記基端面は、上記対向面からプラグ軸方向に離れた位置に配置されており、
    上記接地電極と上記プラグカバーの内壁面(54)とは、プラグ軸方向に互いに当接している、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 上記接地電極の突出端部(62)と上記プラグカバーの上記内壁面とが、プラグ軸方向に互いに当接している、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 上記突出端部が上記接地電極の先端となっている、請求項2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 上記ハウジング固定部の外周側に、上記カバー基端部が固定されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 上記プラグカバーは、上記内壁面の一部が基端側に突出することにより形成された凸部(55)を有し、該凸部と上記接地電極とは、プラグ軸方向に互いに当接している、請求項1~4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
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