JP2016053370A - プレチャンバー点火装置 - Google Patents

プレチャンバー点火装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016053370A
JP2016053370A JP2015232294A JP2015232294A JP2016053370A JP 2016053370 A JP2016053370 A JP 2016053370A JP 2015232294 A JP2015232294 A JP 2015232294A JP 2015232294 A JP2015232294 A JP 2015232294A JP 2016053370 A JP2016053370 A JP 2016053370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
combustion chamber
fuel
electrode
intake port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015232294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6293720B2 (ja
Inventor
ソティロポロ,マリア−エマニュエラ
Sotiropoulou Maria-Emmanuella
トッツィ,ルイージ,ピー.
Luigi P Tozzi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prometheus Applied Technologies LLC
Original Assignee
Prometheus Applied Technologies LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prometheus Applied Technologies LLC filed Critical Prometheus Applied Technologies LLC
Publication of JP2016053370A publication Critical patent/JP2016053370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6293720B2 publication Critical patent/JP6293720B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B19/00Engines characterised by precombustion chambers
    • F02B19/16Chamber shapes or constructions not specific to sub-groups F02B19/02 - F02B19/10
    • F02B19/18Transfer passages between chamber and cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B19/00Engines characterised by precombustion chambers
    • F02B19/08Engines characterised by precombustion chambers the chamber being of air-swirl type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B19/00Engines characterised by precombustion chambers
    • F02B19/10Engines characterised by precombustion chambers with fuel introduced partly into pre-combustion chamber, and partly into cylinder
    • F02B19/1004Engines characterised by precombustion chambers with fuel introduced partly into pre-combustion chamber, and partly into cylinder details of combustion chamber, e.g. mounting arrangements
    • F02B19/1014Engines characterised by precombustion chambers with fuel introduced partly into pre-combustion chamber, and partly into cylinder details of combustion chamber, e.g. mounting arrangements design parameters, e.g. volume, torch passage cross sectional area, length, orientation, or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B19/00Engines characterised by precombustion chambers
    • F02B19/12Engines characterised by precombustion chambers with positive ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】火炎成長を予燃焼室の消炎面から離れる方向に向ける流動場および流動場の力を得る構成の1つ以上の吸気ポートを含むプレチャンバーユニットを提供する。
【解決手段】一般的に、予燃焼室を有するプレチャンバーユニットであって、予燃焼室の消炎面から離すように火炎成長を方向付けるように働く流動場および流動場の力を予燃焼室内に生じさせる構成の1つ以上の吸気ポートを含む予燃焼室を有するプレチャンバーユニットの実施形態。
【選択図】図2

Description

特許協力条約に基づく本国際出願は、2010年12月31日出願の米国仮特許出願第61/460,337号の利益を主張し、これは、参照することにより本書に組み込まれる。
I.技術分野
概して、プレチャンバーユニットの実施形態は、予燃焼室を有していて、予燃焼室は、予燃焼室内において、火炎成長を予燃焼室の消炎面から離れる方向に向ける流動場および流動場の力(flow field force)を得る構成の1つ以上の吸気ポートを含む。
具体的には、予燃焼室の実施形態は、内表面および1つ以上の吸気ポートを有していて、これらは、予燃焼室の内部において火炎成長を予燃焼室の消炎面から離れる方向に向ける流動場および流動場の力を得るために、燃料−酸化剤の混合物の補充(in-filling)ストリームが予燃焼室の内表面の1つ以上の個所から跳ね返る方向に向ける構成で設けられている。
II.背景
天然ガスなどの気体燃料で動くエンジンには、燃料に対する酸化剤の割合が比較的高い希薄混合気を供給し得る。従来のプレチャンバースパークプラグを使用して、希薄燃焼エンジンにおける希薄可燃限界を高め得る。一例として、米国特許第7,922,551号では、エンドキャップにある周囲穴によって生じた渦巻き効果により、より広い表面積にわたって放電エネルギーを広げることによって電極腐食を低減させるプレチャンバースパークプラグが説明されている。しかしながら、概して、具体的に米国特許第7,922,551号で説明されているように、希薄燃焼エンジンにおける従来のプレチャンバースパークプラグの使用には、依然として以下のような複数の未解決の欠点がある。
従来のプレチャンバースパークプラグの第1の実質的な欠点は、予燃焼室の構成では、スパークプラグの火花間隙領域に適切に燃料を集中させないことであり得る。この欠点の一態様は、火花間隙領域内の流動場の力が無秩序となり得ること、または、流動場がほとんどないかまたは全くないデッドゾーンをも生じさせることであり得る。その結果、火炎核を消炎面から離すように移動させる流動場の力がないために、火炎核の消炎を生じ得る。
従来のプレチャンバースパークプラグの第2の実質的な欠点は、プレチャンバーの構成では、消炎面の近傍で火炎核の広がりを助長すること、または消炎面の方に向かって火炎成長を助長することであり得る。
従来のプレチャンバースパークプラグでの第3の実質的な欠点は、プレチャンバーの構成では、プレチャンバー内部またはプレチャンバーの内表面の温度を十分に低下させるように、補充ストリームと残留ガスを混合しない場合があり、それにより、燃料−酸化剤の混合物の自己着火が生じ得ることであり得る。
従来のプレチャンバースパークプラグでの第4の実質的な欠点は、プレチャンバーの構成では、希薄混合気を用いては燃焼率を十分に高められず、それにより、燃焼率がより高いものと比較するとより勢いの弱い火炎ジェットを主燃焼室に広めることであり得る。
燃焼が遅くかつ不安定な1つ以上の燃料−酸化剤の混合物、消炎、自己着火、および勢いの低下した火炎ジェットをもたらす従来のプレチャンバースパークプラグでのこれらのおよび他の未解決の欠点は、本発明によって対処される。
III.発明の開示
従って、本発明の幅広い目的は、予燃焼室内に流動場および流動場の力を生成し、それにより、従来のプレチャンバースパークプラグと比較して、電極ギャップ領域における燃料−酸化剤の混合比の増大;消炎面へ向かう燃料−酸化剤の混合物の流れを減少させる、または消炎面から離れる方向に向けられたまたは移動する燃料−酸化剤の混合物の流れを生成する、予燃焼室の中心領域における燃料−酸化剤の混合比を増大する、火炎成長を消炎面から離れる方向に向けるかまたは移動させる、火炎成長を予燃焼室の中心領域へ向けるかまたは移動させる、燃料−酸化剤の混合比が増大している予燃焼室の領域へと火炎成長を向けるまたは移動させる、補充ストリームと残留燃焼ガスとの混合を高める、燃料−酸化剤の混合物の燃焼率を高める、および勢いの増した火炎ジェットを生成する、電極ギャップ内の流動場のうちの1つ以上を達成できる構成を有する予燃焼室ユニットの予燃焼室の実施形態を提供することとし得る。
本発明の別の幅広い目的は、予燃焼室内の燃料−酸化剤の混合物に点火時に、予燃焼室の消炎面から離れるように火炎核を移動させるかまたは予燃焼室の消炎面へ向かう火炎核の移動を減少させるのに十分な流動場の力を有する電極ギャップに関連付けられた第1の再循環ゾーン、予燃焼室の中心に接近する燃料−酸化剤の混合比が増大した(単位体積当たりの燃料の質量が増加した、または燃料濃度が高められた)第2の再循環ゾーン、および残留ガスと補充ストリームとの混合が高められた第3の再循環ゾーンのうちの1つ以上を達成できる、予燃焼室内に流動場および流動場の力を生成する構成を有する予燃焼室ユニットの予燃焼室の実施形態を提供することとし得る。
本発明の別の幅広い目的は、予燃焼室内の燃料−酸化剤の混合物に点火時に、予燃焼室の消炎面から離すように火炎核を移動させるかまたは予燃焼室の消炎面へ向かう火炎核の移動を減少させるのに十分な流動場の力を有する電極ギャップに関連付けられた第1の再循環ゾーン、予燃焼室の中心に接近する燃料−酸化剤の混合比が増大した(単位体積当たりの燃料の質量が増加した、または燃料濃度が高められた)第2の再循環ゾーン、および残留ガスと補充ストリームとの混合が高められた第3の再循環ゾーンのうちの1つ以上を達成できる、予燃焼室内に本発明の流動場および本発明の流動場の力を生成する構成を有する予燃焼室を含むプレチャンバースパークプラグの実施形態を提供することとし得る。
本発明の別の幅広い目的は、電極ギャップ領域における燃料−酸化剤の混合比を増大させる;消炎面へ向かう燃料−酸化剤の混合物の流れを減少させる、または消炎面から離れる方向に向けられたまたは移動する燃料−酸化剤の混合物の流れを生成する、予燃焼室の中心領域における燃料−酸化剤の混合比を増大させる、火炎成長を消炎面から離れる方向に向けるかまたは移動させる、火炎成長を予燃焼室の中心領域へ向けるかまたは移動させる、燃料−酸化剤の混合比が増大している予燃焼室の領域の方へと火炎成長を向けるかまたは移動させる、補充ストリームと残留燃焼ガスとの混合を高める、予燃焼室内の燃料−酸化剤の混合物の燃焼率を高める、およびエンジンの主燃焼室に展開された勢いが増した火炎ジェットを生成する、電極ギャップ内の流動場の利点のうちの1つ以上を提供するために、複数の異なる構成の予燃焼室ユニットから上述の本発明の再循環ゾーン、流動場、または流動場の力の1つ以上を達成できる予燃焼室ユニットを作製するまたは使用する方法を提供することとし得る。
当然、本発明の別の目的は、明細書、図面、および特許請求の範囲の他の領域全体に開示される。
IV.図面の簡単な説明
本発明のプレチャンバーユニットの特定の実施形態を含む往復エンジンの概略図である。 プレチャンバーユニットの予燃焼室内部の本発明の流動場の特定の実施形態を示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 従来のプレチャンバースパークプラグの予燃焼室内部の従来の流動場を示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 プレチャンバーユニットの予燃焼室内部の本発明の流動場の特定の実施形態を示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 プレチャンバーユニットの予燃焼室内部の本発明の流動場の第2の特定の実施形態を示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 従来のプレチャンバースパークプラグの予燃焼室内部の従来の流動場を有する、燃料−酸化剤の混合物の燃焼から生じる従来の火炎成長および火炎ジェットを示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 プレチャンバーユニットの予燃焼室内部の本発明の流動場を有する、燃料−酸化剤の混合物の燃焼から生じる本発明の火炎成長および火炎ジェットを示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 Jギャップの形態の第1の電極および第2の電極の側面図である。 Jギャップの電極ギャップにおける従来の流動場および従来の流動場の力を示す、図8に示す第1の電極の上部拡大断面図である。 Jギャップの電極ギャップにおける本発明の流動場および本発明の流動場の力を示す、図8に示す第1の電極の上部拡大断面図である。 図10に示すJギャップの電極ギャップにおける本発明の流動場および本発明の流動場の力を生成するプレチャンバーユニットの予燃焼室内部の本発明の流動場の特定の実施形態を示す、図1の2−2に沿って取った拡大断面図である。 図9と同様の電極ギャップにおいて従来の流動場の力を有する従来の流動場から生じる従来の初期火炎成長を示す、Jギャップ構造の形態の第1の電極および第2の電極の拡大側面図である。 電極ギャップにおいて従来の流動場の力を有する従来の流動場から生じる図12に示す初期火炎成長に続く従来の火炎成長を示す、Jギャップ構造の形態の第1の電極および第2の電極の拡大側面図である。 電極ギャップにおいて従来の流動場の力を有する従来の流動場から生じる図13に示す火炎成長に続く従来の火炎成長を示す、Jギャップ構造の形態の第1の電極および第2の電極の拡大側面図である。 図10および図11に示すように電極ギャップにおいて本発明の流動場の力を有する本発明の流動場から生じる本発明の初期火炎成長を示す、Jギャップ構造の形態の第1の電極および第2の電極の拡大側面図である。 図10および図11に示すように電極ギャップにおいて本発明の流動場の力を有する本発明の流動場から生じる電極ギャップ内での火炎核の動きを示す、図15に示す初期火炎成長に続く本発明の火炎成長を示す、Jギャップ構造の形態の第1の電極および第2の電極の拡大側面図である。 図10および図11に示すように電極ギャップにおいて本発明の流動場の力を有する本発明の流動場から生じる電極ギャップ内での火炎核の動きを示す、図16に示す火炎成長に続く本発明の火炎成長を示す、Jギャップ構造の形態の第1の電極および第2の電極の拡大側面図である。 中心電極の形態の第1の電極およびデュアルバー構造の形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 中心電極の形態の第1の電極およびJギャップの形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 中心電極の形態の第1の電極および環状リングの形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 巨大中心電極の形態の第1の電極および4突起構造の形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 中心電極の形態の第1の電極および3突起構造の形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 巨大矩形中心電極の形態の第1の電極および4突起構造の形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 矩形中心電極の形態の第1の電極および4バー構造の形態の第2の電極を示す拡大端面図である。 図18に示すような中心電極の形態の第1の電極とデュアルバーの形態の第2の電極とを備える第1の予燃焼室体積部および第2の予燃焼室体積部を含む予燃焼室体積部を囲む予燃焼室構造の本発明の予燃焼室の特定の実施形態の図28の25−25に沿って取った拡大断面図である。 第1のプレチャンバー体積部を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の図28の25−25に沿って取った拡大断面図である。 第2のプレチャンバー体積部を示す、予燃焼室構造の本発明の予燃焼室の特定の実施形態の図28の25−25に沿って取った拡大断面図である。 特定の寸法関係を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の斜視図である。 本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の特定の寸法関係を示す、図28の25−25に沿って取った拡大断面図である。 図19に示すような中心電極の形態の第1の電極およびJギャップの形態の第2の電極を備える第1の予燃焼室体積部と第2の予燃焼室体積部とを含む予燃焼室体積部を囲む予燃焼室構造の本発明の予燃焼室の特定の実施形態の図33の30−30に沿って取った拡大断面図である。 第1のプレチャンバー体積部を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の図33の30−30に沿って取った拡大断面図である。 第2のプレチャンバー体積部を示す、予燃焼室構造の本発明の予燃焼室の特定の実施形態の図33の30−30に沿って取った拡大断面図である。 特定の寸法関係を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の上面図である。 本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の寸法関係を示す、図33の30−30に沿って取った拡大断面図である。 特定の寸法関係を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の上面図を示す。 特定の寸法関係を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の側面図である。 特定の寸法関係を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の上面図である。 特定の寸法関係を示す、本発明の予燃焼室構造の特定の実施形態の側面図である。
V.発明を実施する1つまたは複数の態様
ここで、主に図1を参照すると、本発明のプレチャンバーユニット(2)の特定の実施形態を含む往復動ピストンエンジン(1)の概略図が示されている。往復動ピストンエンジン(1)は1つ以上の主燃焼室(3)を含み得る。エンジン(1)は、少なくとも1つのシリンダーヘッド(4)を有し、かつ各主燃焼室(3)の方へ向かうまたはそこからの流れをとぎれとぎれに可能にするように動作できる1つ以上のバルブ(5)を有し得る。燃料−酸化剤混合物吸気系(6)は、主燃焼室(3)の各々と流体的に連通する供給通路(7)を提供する。気化器などの燃料−酸化剤混合物移動手段(8)が、供給通路(7)を通って主燃焼室(3)まで、ある量の燃料−酸化剤の混合物(9)を供給する。燃料−酸化剤の混合物(9)は、ある量の燃料(10)(例えば、天然ガス、バイオガス、ガソリン、ディーゼル、アルコール、または他の燃料またはこれらの様々な組み合わせ)と、ある量の酸化剤(11)(例えば空気、酸素、亜酸化窒素、または他の酸化剤、またはこれらの様々な組み合わせ)とを含み得る。
ある量の燃料−酸化剤の混合物(9)の供給は、クランクシャフト(図示せず)に結合されたエンジン(1)の複数の部分(例えばピストン(12))の位置に対してタイミングを合わせることができ、それにより、主燃焼室(3)の対応する1つにおける、ある量の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼から生じるガスの膨張を、往復動ピストンエンジン(1)のクランクシャフトの回転運動へ変換する。
引き続き図1を参照して説明すると、本発明のプレチャンバーユニット(2)の実施形態は、エンジン(1)の主燃焼室(3)における燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼がプレチャンバーユニット(2)の予燃焼室(13)内で開始できるように、エンジン(1)の1つ以上の主燃焼室(3)と関連させて配置され得る。燃料−酸化剤の混合物(9)は、予燃焼室(13)内に、圧力、温度、および分配に関して十分に制御された流動場(14)(図2、図4、図5の例に示すように)を有することができ、点火時に、1つ以上の火炎ジェット(15)(図6、図7の例に示すように)を主燃焼室(3)に展開して、主燃焼室(3)内である量の燃料−酸化剤の混合物(9)を燃焼させる。本発明のプレチャンバーユニット(2)のいくつかの実施形態は、往復動ピストンエンジン(1)と共に使用するための多数のおよび多岐にわたる従来の大量生産されたまたは連続生産の工業用スパークプラグに、本発明の予燃焼室(13)と本発明の予燃焼室(13)内での流動場(14)および流動場の力(16)(図2、図4、図5、図10の例に示すように)の制御方法とを統合するかまたは組み込む(retro-fitting)ことによって生成することができる;しかしながら、本発明は、そのようなことに限定されず、および本発明のプレチャンバーユニット(2)、本発明の予燃焼室(13)、および本発明の予燃焼室(13)内で本発明の流動場(14)および本発明の流動場の力(16)を生成する方法の実施形態を、2ストロークエンジン、4ストロークエンジンなどとして構成されるかどうかにかかわらず、多数のおよび多岐にわたる往復動ピストンエンジン(1)と共に用いることができ、かつロータリーエンジン、ヴァンケルエンジンなどの他のタイプのエンジン(個別におよびまとめて「エンジン」)と共に使用できる。
ここで主に図1および図2を参照して説明すると、本発明のプレチャンバーユニット(2)の特定の実施形態は、中心電極(18)を取り囲む中心絶縁体(17)を含み得る。中心電極(18)(「第1の電極」とも称する)は、絶縁線(19)によって、エンジン(1)の外部にある点火装置(20)(点火コイルまたはマグネット回路など)に接続でき、接地電極(21)(「第2の電極」とも称する)との間で電極ギャップ(22)を形成している(以下さらに説明するように、適用例に応じて多数のおよび多岐にわたる構造配置では1つ以上の電極を提供できる)。一般に金属から形成または組み立てられるシェル(23)が、中心絶縁体(17)の一部分を取り囲むまたは包むことができる。シェル(23)は、一般に嵌合螺旋状ネジ山(25)によってエンジン(1)のシリンダーヘッド(4)と封止可能にかみ合って封止面を形成するように(図1の例に示すように)構成されたシェル外表面(24)を提供し、これらは、プレチャンバーユニット(2)の予燃焼室(13)を主燃焼室(3)に対して、その内部での燃料−酸化剤の混合物(9)の点火を行うために、適切な関係で配置する。
ここで主に図2を参照して説明すると、本発明のプレチャンバーユニット(2)の実施形態は予燃焼室(13)を提供する。予燃焼室(13)は、中心電極(18)および接地電極(21)を少なくとも部分的に囲むように外向きに延出するシェル(23)によって形成できる(図25〜27および図29の例に示すように)。特定の実施形態に関しては、予燃焼室(13)は、予燃焼室要素(26)をシェル(23)のベースに結合することによって形成できる(図2〜7、図30〜32および図34の例に示すように)。予燃焼室(13)の種々の実施形態は、主燃焼室(3)の内部体積部の方に向けて配置されるプレチャンバー外表面(28)を有する予燃焼室壁(27)を含む。予燃焼室内表面(30)は、シェル(23)の対応する内表面、予燃焼室要素(26)、中心絶縁体(17)、または予燃焼室体積部(29)を囲む他の内表面を含む(個別におよびまとめて「内表面」(30)と称する)。
予燃焼室(13)の内表面(30)は、シェル(23)の延在部分によって、または予燃焼室要素(26)をシェル(23)のベースに結合することによって、または他の方法で形成されたかにかかわらず、予燃焼室(13)の予燃焼室外表面(28)と予燃焼室内表面(30)との間を連通している1つ以上の吸気−排気ポート(31)(「吸気ポート」とも称する)をさらに提供できる。1つ以上の吸気ポート(31)は、ある量の燃料−酸化剤の混合物(9)を主燃焼室(3)から予燃焼室(13)へ移動させ、かつ予燃焼室(13)から主燃焼室(3)へ火炎ジェット(15)を展開させるように構成できる。
予燃焼室(13)内でのある量の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼は、電極ギャップ(22)間での火花の生成によって開始し得る。吸気ポート(31)は、主燃焼室(3)内である量の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼を生じさせる、主燃焼室(3)の個所に火炎ジェット(15)を展開させるように構成できる。
引き続き主に図2を参照して説明すると、本発明のいくつかの実施形態に関しては、軸方向吸気ポート(32)を、プレチャンバーユニット(2)の中心縦軸(33)と実質的に軸方向に整列させることができる。いくつかの実施形態に関しては、1つ以上の側方吸気ポート(34)が、中心縦軸(33)の周りに半径方向に離間して配置され得る。本発明のいくつかの実施形態は、軸方向吸気ポート(32)および1つ以上の側方吸気ポート(34)の双方を提供できる(図2〜7および図33〜38の例に示すように);しかしながら、本発明はそのように限定されず、および本発明の特定の実施形態は、適用例に応じて、軸方向吸気ポート(32)のみ、または側方吸気ポート(34)のみを提供してもよい。主燃焼室(3)においてある量の燃料−酸化剤の混合物(9)が圧縮すると、ある量の燃料−酸化剤の混合物(9)の一部分が、対応する1つ以上の補充ストリーム(35)として軸方向吸気ポート(32)および側方吸気ポート(34)を通過できる。燃料−酸化剤の混合物(9)の補充ストリーム(35)は、予燃焼室体積部(29)内部に、流動場の力(16)を有する流動場(14)を形成できる(図3〜11の例において、矢印の頭が流れの方向を示し、かつ矢印本体の長さが長いほど速度が速いことを示す。)。これにより、従来の流動場と本発明の流動場との比較を可能にしている。
流動場(14)および流動場の力(16)は、計算流体力学(「CFD」)を使用して分析できる。コンピュータを使用して、燃料−酸化剤の混合物(9)および火炎成長(39)と、本発明のプレチャンバーユニット(2)および従来のプレチャンバースパークプラグの種々の実施形態によって規定された予燃焼室(13)の内表面(30)との相互作用をシミュレーションするのに必要な計算を行った。Convergent Science, Inc.が提供するCONVERGE(商標)CFDソフトウェアを使用して、本発明のプレチャンバーユニット(2)および従来のプレチャンバースパークプラグの流動場(14)および流動場の力(16)を分析した。CFDを使用して、予燃焼室(13)の内表面(30)の内側での(すなわち予燃焼室の中心に向かう)燃料−酸化剤の混合物(9)の比の増大、予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する燃料−酸化剤の混合物(9)の比の低下、または予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する流動場(14)速度の低下を計算できる。
第1に、従来のものであるかまたは本発明に従う1つ以上の特徴を含むかに関わらず、予燃焼室(13)は、予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する流動場の力(16)および流動場の速度を定量化するために、CFDを使用して分析可能であり、かつまた、予燃焼室(13)の内表面(30)に対する燃料−酸化剤の混合物(9)の比の分配を定量化するために使用できる。第2に、予燃焼室(13)の吸気ポート(31)は、直径(72)、長さ(71)、角度(78)、中心軸(33)からの半径(75)、側方吸気ポート(34)の数、またはスワールオフセット(swirl offset)(77)(図28、図29、および図35の例に示すような)のうちの1つ以上を変更することによって、修正できる。この修正リストは、全ての修正、または可能な修正の組み合わせもしくは置換を含むものではなく、当業者が、説明および図面と共に、本発明に包含される多数のおよび多岐にわたるプレチャンバーユニット(2)を作製および使用するのに十分なものである。そこで、CFDを用いて、予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する流動場の力(16)および流動場の速度を定量化するために分析を行うことができ、かつまた予燃焼室(13)の内表面(30)に対する燃料−酸化剤の混合物(9)の比の分配を定量化できる。第1のCFDの分析は第2のCFDと比較されて、予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する流動場の力(16)および速度の低下、予燃焼室(13)の内表面(30)の内側の燃料−酸化剤の混合物(9)の比の増大、または予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する燃料−酸化剤の混合物(9)の比の低下があるかどうかを判断できる。
CFDはまた、予燃焼室(13)の内表面(30)との相互作用または巻き込みによる火炎成長(39)の増加率、火炎成長(39)の低下率、または予燃焼室(13)の内表面(30)での火炎成長(39)の消炎の低下(図6および図7の例に示すように)の計算にも使用できる。第1に、予燃焼室(13)は、CFDを使用して分析して、内表面(30)に対して火炎核(44)の位置を決定し、かつ予燃焼室(13)内の火炎成長(39)率を定量化できる。第2に、吸気ポート(31)を上述の通り修正できる。その後、CFDを使用して分析を行って、内表面(30)に対する火炎核(44)の位置を決定し、かつ予燃焼室(13)内の火炎成長(39)率を定量化することができる。第1のCFDの分析を第2のCFDの分析と比較して、火炎成長(39)率の増加、予燃焼室(13)の内表面(30)との火炎核(44)の相互作用または巻き込みの減少、または予燃焼室(13)の内表面(30)での火炎核(44)の消炎の低下を判断できる。
高速のシュリーレン(Schlieren)撮影および平面レーザー誘起蛍光(Planar Laser Induced Fluorescence)撮影と組み合わせて、特別に構成された機器を備えた光学エンジンを使用して、火炎成長(39)率の増加、予燃焼室(13)の内表面(30)との火炎核(44)の相互作用の減少、予燃焼室(13)の内表面(30)での火炎核(44)の消炎の低下、予燃焼室(13)の内表面(30)の内側の燃料−酸化剤の混合物(9)の比の増大、予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する燃料−酸化剤の混合物(9)の比の低下、または予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する流動場(14)の速度の低下に関して、CFD分析結果を実験的に検証できる。熱発生率(HRR)およびブレーキ熱効率(BTE)などのエンジンの燃焼性能に関する別の測定値が、1つまたは複数の末端効果の定量化を可能にする。
従来のプレチャンバースパークプラグと、本発明に従って修正されたプレチャンバーユニット(2)との典型的な比較手段は、表1の一番目の欄にリストし、かつ予燃焼室(13)の内表面(30)に接近する流動場の速度(1秒当たりのメートル)(「m/秒」)、火炎成長(39)と予燃焼室(13)の消炎面との相互作用(平方ミリメートル)(「mm」)、火炎ジェット(15)の勢い(1秒当たりのグラム−メートル)(「g−m/秒」)、火炎成長率(m/秒)、および燃料−酸化剤の混合比を含む。表1は、従来のプレチャンバーユニットおよび本発明に従って修正されたプレチャンバーユニットの各々に対する、CFDによって得られたこれらの測定値の例示的な値をさらにリストする;しかしながら、本発明はこれらの例示的な値に限定されず、かつ適用例に応じて、本発明に従って修正されたプレチャンバーユニットは、従来のプレチャンバーユニットと比較すると、測定値の1つ以上に大なり小なり差を生じ得る。
ここで主に図2、図4、および図5を参照すると、予燃焼室(13)の予燃焼室外表面(28)および予燃焼室内表面(30)の構造、プレチャンバー体積部(29)、軸方向吸気ポート(32)の構造、1つ以上の側方吸気ポート(34)の構造、および1つ以上のこれらの構造の全体的な構造的関係(例えば、以下さらに説明するように、CFD分析に基づいて予め定められた距離とし得る、内表面(30)上のポイント位置(36)からの軸方向吸気ポート(32)または1つ以上の側方吸気ポート(34)の距離)を、以下さらに説明するように、変更し、これに対応して、流量、流れの速度、流れの方向、補充ストリーム(35)とポイント位置(36)(CFD分析に基づいて予め定められたポイント位置(39)とし得る)などの予燃焼室(13)の内表面(30)との相互作用、ポイント位置(36)に対する入射角(37)(CFD分析に基づいて予め定められた入射角(37)とし得る)、ポイント位置(36)におけるリバウンド角度(38)(CFD分析に基づいて予め定められたリバウンド角度(38)とし得る)、すなわちポイント位置(36)からの方向転換(「跳ね返り(ricochet)」とも称する)、ポイント位置(36)からのリバウンド速度などに関して補充ストリーム(35)の特性を変更できる。補充ストリーム(35)の特徴を変更するための予燃焼室(13)または吸気ポート(32)(34)の構造の変更は、対応して、予燃焼室(13)内部の流動場(14)およびこれと関連する流動場の力(16)の特性を変更でき、従来のプレチャンバースパークプラグで達成される従来の流動場および従来の流動場の力の特性と比較して、利点をもたらす。
図2および図4は、プレチャンバーユニット(2)の予燃焼室(13)に燃料−酸化剤の混合物(9)を分配する方法を使用して得ることができる結果の説明に役立つ例、および本発明に従って予燃焼室(13)または吸気ポート(32)(34)、またはそれら双方の構造を修正することによって予燃焼室(13)内部の流動場(14)に達成できる好都合な再循環パターンを提供する。本発明の特定の実施形態に関して、予燃焼室(13)の内表面(30)に関する1つ以上の側方吸気ポート(34)の構造は、補充ストリーム(35)を、シェル(23)上のポイント位置(36)、中心絶縁体(17)、中心電極(18)、または内表面(30)の他の位置または領域などのような予燃焼室(13)の内表面(30)の方に向けることができ、そのようなパラメータは、本発明のプレチャンバーユニット(2)の予燃焼室(13)によって囲まれた多数のおよび多岐にわたる異なる着火用端部(ファイヤリングエンド)(firing end)(53)(すなわち電極構成)間で同様の好都合な結果を達成するために調整できる(以下さらに説明するように、図18〜24の例を参照)。
再度、主に図2、図4および図5を参照して説明すると、本発明の多数のおよび多岐にわたる実施形態に関して、予燃焼室(13)および関連の軸方向吸気ポート(32)または1つ以上の側方吸気ポート(34)を、補充ストリーム(35)に「跳ね返り効果」を生じさせる特性を生成するように構築できる。本発明の実施形態によれば、用語「跳ね返り効果」は、予燃焼室体積部(29)内部に流動場(14)およびこれに関連する流動場の力(16)を生成するための、予燃焼室(13)の内表面(30)上の対応する1つ以上のポイント位置(36)からの1つ以上の補充ストリーム(35)のリバウンド、方向転換、偏向角度(38)などを意味し、この流動場および流動場の力は、従来のプレチャンバースパークプラグと比較して、予燃焼室(13)の中心に向かう燃料−酸化剤の混合物(9)の比を増大させる、または火炎成長(39)と予燃焼室(13)の内表面(30)との相互作用を減少させる。予燃焼室(13)の中心に向かう燃料−酸化剤の混合物(9)の比の増大、または火炎成長(39)または火炎核(44)と予燃焼室(30)の内表面(30)との相互作用の減少は、予燃焼室(13)内部の電極ギャップ(22)を橋絡する火花によって燃料−酸化剤の混合物(9)を点火すると、実質的に燃料−酸化剤の燃焼率を高め、かつ主燃焼室(3)に展開され得る火炎成長(39)および火炎ジェット(15)の勢いを実質的に高めることができる(以下さらに説明するように、図6および図7に比較によって示すように)。
補充ストリーム(35)に関する跳ね返り効果により、構造的にまたは実質的に同一とし得る従来のプレチャンバースパークプラグの従来の流動場と比較して、完全に欠けている、実質的に欠けているとし得る、または高めることができる、1つ以上の流れ再循環ゾーン(40)(41)(42)または流れ再循環ゾーン(40)(41)(42)が組み合わさった流動場(14)を、予燃焼室(13)内に生成するのに十分な流動場の力(16)を生じさせることができる。
再度、主に図2を参照して説明すると、補充ストリーム(35)の跳ね返り効果を生じさせることによって、予燃焼室(13)内に流動場(14)の第1の再循環ゾーン(40)、第2の再循環ゾーン(41)、および第3の再循環ゾーン(42)のうちの1つ以上が生じ得る。生じた再循環ゾーン(40)(41)(42)の各々は、従来の流動場に勝る利点を提供し得る。
第1の再循環ゾーン(40)は、予燃焼室(13)内で燃料−酸化剤の混合物(9)に点火すると十分な流動場の力(16)を有する電極ギャップ(22)に関連する流動場(14)に逆流領域(43)を生じて、従来の流動場と比較すると、予燃焼室(13)の内表面(30)から離れるように火炎核(44)を移動させ得るか、または予燃焼室(13)の内表面(30)、または消炎面の方へ向かう移動または速度を低下させて(図7の例に示すように)、予燃焼室(13)の内表面(30)との相互作用に起因する火炎成長(39)が消炎されるのを低減させ得る。特定の実施形態に関しては、逆流領域(43)における流動場の力(16)は、火花核(44)を、消炎面から離れるように逃がして第2の再循環ゾーン(41)(図7の例に示すような)へと移動させるのに十分とし得る。
第2の再循環ゾーン(41)は、従来の流動場と比べると、予燃焼室(13)の中心に接近したまたはそこに向かう燃料−酸化剤の混合物(9)の比の増大(体積当たりの燃料質量の増加、または燃料濃度の増加)(または、予燃焼室(13)の内表面(30)に接近して体積当たりの燃料質量の低下)を達成でき、これは、予燃焼室(13)内の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼率の増加を生じ、これにより、従来の流動場(45)と比較して火炎成長(39)率の増加およびエンジン(1)の主燃焼室(3)内で展開される火炎ジェット(15)の勢いの増加を生じ得る(図7の例に示すように)。
第3の再循環ゾーン(42)は、従来の流動場と比べると、残留ガスと補充ストリーム(35)との混合を高め、対応して予燃焼室(13)内の表面温度および残留ガス温度を低下させる。これにより、予燃焼室(13)内で燃料−酸化剤の混合物(9)が自己着火する傾向を低下させる。
ここで主に、実質的に同じ断面構造を有する予燃焼室(13)の対照比較を提供する図3〜図5を参照して説明する。図3は、跳ね返り効果を達成しなかった従来の流動場(45)を示す。図4および図5は、補充ストリーム(35)が跳ね返り効果を生み出した本発明の流動場の力(16)の実施形態を示す。それぞれの予燃焼室(13)内での本発明の流動場の力(16)(図4の例に示すように)と従来の流動場の力(47)(図3の例に示すように)との方向および速度(矢印の頭は流れの方向を示し、かつ速度は、矢印本体の長さが長いほど速い)を比較することによって理解できるように、跳ね返り効果(図4の例に示すような)で生じる、予燃焼室(13)の内表面(30)に向かいかつそこに接近する速度の遅い燃料−酸化剤の混合物(9)の本発明の流動場の力(16)と比較して、従来の流動場(45)(図3の例に示すような)は、内表面(30)の方へ向かって移動する電極ギャップ(22)内側の燃料−酸化剤の混合物(9)の速度が速い。中心絶縁体(17)(ノーズ(86)、ノーズの下隅、ノーズの側面のいずれか1つ以上を含む)などの予燃焼室(13)の内表面(30)に向かって移動しかつ接近する比較的速い速度の燃料−酸化剤の混合物(9)は(図3の例に示すように)、点火したとき、本発明の流動場の力(16)(図4の例に示すように)と比較すると、対応して、中心絶縁体(17)の消炎面の方へ火炎核(44)を移動させるかまたは配置させることができる(図6の例に示すように)。本発明の流動場の力は、予燃焼室(13)の内表面(30)の方へ移動しかつ接近する速度の遅い燃料−酸化剤の混合物(9)は、点火したとき、火炎核(44)を、中心絶縁体(17)の消炎面から比較的より遠くに離して配置する(図7の例に示すように)。
ここで主に図5を参照して説明すると、いくつかの実施形態に関して、予燃焼室(13)および吸気ポート(31)の構造は、十分な跳ね返り効果を生じて、予燃焼室(13)内に、電極ギャップ(22)内に逆流領域(43)を生成しかつ第1の電極(18)および第2の電極(21)の周りにも延在する十分な流動場の力(16)を有する本発明の流動場(14)の実施形態を生成できる。逆流領域(43)は、図4に示す例によって達成されたように内表面(30)に向かいかつ接近する燃料−酸化剤の混合物(9)の速度を低下させることよりはむしろ、従来のプレチャンバースパークプラグと比較すると、流動場の力(16)の方向を逆にする、または電極ギャップ(22)の領域におよび第1の電極(18)および第2の電極(21)の周りにも逆流領域(43)を生成することができ、逆流領域は、予燃焼室(13)の内表面(30)から離れて、全体的に予燃焼室(13)の中心の方に向かって移動する。燃料−酸化剤の混合物(9)に点火すると、流動場の力(16)は、火炎核(44)を中心絶縁体(17)の消炎面(図7の例に示すような)から離れるように移動させ、かつ火炎成長(39)を、従来のプレチャンバースパークプラグと比べて単位容積当たりの燃料質量が増加するまたは燃料−酸化剤の混合比が増大する第2の再循環ゾーン(41)に向けてまたはそのゾーン内へと移動させるのに十分とし得る。逆流領域(43)を生じさせる流動場の力(16)の実施形態における燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼は、従来の流動場(45)における燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼と比較すると、エンジン(1)の主燃焼室(3)に、実質的に高い割合で、実質的に勢いの増した火炎ジェット(15)を発生できる。
ここで主に、実質的に同じ断面構造を有する予燃焼室(13)の対照比較を提供する図6および図7を参照して説明する。図6は、補充ストリーム(35)が跳ね返り効果を生じない、予燃焼室(13)における従来の火炎成長(46)を示す。図7は、跳ね返り効果を生じた本発明の流動場(14)の実施形態において発生する本発明の火炎成長(39)を示す。理解できるように、予燃焼室(13)内の従来の流動場(45)(図6の例に示すような)は、燃料−酸化剤の混合物(9)を点火すると、電極ギャップ(22)の領域内で十分な速度を有するため、火炎成長(39)を中心電極(18)の消炎面、中心絶縁体(17)、およびシェル(23)の方へ移動させる。特定の実施形態に関しては、電極ギャップ(22)内での本発明の流動場(14)の速度は、1秒当たり約1.0メートル〜1秒当たり約100.0メートルとし得る。上述の通り、火炎核(44)および従来の火炎成長(45)と消炎面との相互作用または巻き込みの増加は、予燃焼室(13)における燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼率を低下させることがあり、それに対応して、火炎成長率、およびエンジン(1)の主燃焼室(3)に展開される火炎ジェット(15)の勢いを低下させる。
ここで主に、跳ね返り効果を生じた流動場(14)を有する予燃焼室(13)における火炎成長(39)を示す図7を参照して説明する。跳ね返り効果は、従来の流動場(45)に勝るいくつかの利点を与える。第1に、跳ね返り効果は、上述の通り電極ギャップ(22)に流動場の力(16)を生成でき、この流動場の力は、電極ギャップ(22)内の火炎核(44)を、火炎成長(39)を妨害、抑制、または鈍化し得る(まとめて「消炎」)内表面(30)(例えば、図7の例では中心絶縁体(17)およびシェル(23))から離れるように移動させるのに十分とし得る。火炎成長(39)の消炎を行う予燃焼室(13)の内表面(30)と火炎核(44)との相互作用または巻き込みを減少させることによって、予燃焼室(13)における燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼率が実質的に増加し得る。第2に、電極ギャップ(22)における、予燃焼室(13)の中心に向かう火炎核(44)の移動は、第2の再循環ゾーン(41)の方向での火炎成長(39)を促進でき、これは、既に述べた通り、予燃焼室(13)の中心に接近するに従って燃料−酸化剤の混合物(9)の比を増大し得る(単位体積当たりの燃料質量の増加、または燃料濃度の増加)。予燃焼室(13)内の燃料濃度の高いところへの火炎核(44)の移動は、予燃焼室(13)内での燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼率の実質的な増加、およびエンジン(1)の主燃焼室(3)に展開された火炎ジェット(15)の勢いの実質的な増加を生じ得る。
ここで、図8を参照すると、9/10−9/10線断面図が示され、これはJギャップ(J-gap)電極の中心電極(18)の電極先端部(48)(図9の例に示すような)に関する従来の流動場の力(47)、およびJギャップ電極の同様に構成された中心電極(18)の電極先端部(48)(図10の例に示すような)に関する本発明の流動場の力(49)の比較を可能にする。
ここで主に図9を参照して説明すると、矢印は、上述の通り跳ね返り効果を生じていない従来のプレチャンバープラグにおけるJギャップ電極の電極ギャップ(22)における従来の流動場の力(47)の方向および速度を表す。図示の通り、従来の流動場(45)およびこれに対応する従来の流動場の力(47)は、流動場(14)の方向を、いくつかの方向に実質的に無秩序にでき、電極ギャップ(22)内に、低速な流速を有する、または流動場(14)のないデッドゾーン(50)さえも有する領域を生じ得る。このことにより、消炎面から離すように火炎核(44)を移動させる流動場の力(16)がないために、消炎を生じ得る。
ここで主に図10を参照して説明すると、矢印は、図11の例で詳述するように、Jギャップ電極の電極ギャップ(22)に対して跳ね返り効果を生じた本発明の予燃焼室ユニット(13)の実施形態におけるJギャップ電極の電極ギャップ(22)における本発明の流動場の力(49)の実施形態の方向および速度を表す。図示の通り、本発明の流動場の力(49)およびこれに対応する本発明の流動場(14)は、秩序または均一性が比較的より優れており、燃料−酸化剤の混合物(9)の流れの方向は、実質的に一方向にあり、速度がより速く、かつ電極ギャップ(22)および消炎面から外向きの方向である、またはこれらの組み合わせであるとし得る。これにより、火炎核(44)を表面から迅速に移動させるための流動場の力(16)が十分にあるため、火炎核(44)の消炎を低下させる。
ここで主に図11を参照して説明すると、予燃焼室(13)および吸気ポート(31)(34)は、上述したような1つ以上の態様に関して、Jギャップ形態の第1の電極(18)および第2の電極(21)を囲む予燃焼室(13)の内表面(30)の1つ以上つポイント位置(36)からの補充ストリーム(35)の跳ね返りを生じさせるように構成できる。図示の通り、特定の実施形態は、補充ストリーム(35)を第2の電極(21)(アース用ストラップとも称する)の方へ向ける軸方向吸気ポート(32)を含むことができる。1つ以上の側方吸気ポート(34)(すなわち、第1のセット(51)の側方吸気ポート(34)および第2のセット(52)の側方吸気ポート(34))は、補充ストリーム(35)を、シェル(23)の対向内表面(30)上の対応するポイント位置(36)の方へ向けるように構成できる。1つ以上の側方吸気ポート(34)(すなわち第1のセット(51))の構成は、電極ギャップ(22)の方へ跳ね返る1つ以上つポイント位置(36)に対して、入射角(37)および偏向角度(38)を生じ得る。さらに、1つ以上の側方吸気ポート(34)、すなわち第2のセット(52)は、電極ギャップ(22)の方へ向けることができる。跳ね返ったおよび方向付けられた補充ストリーム(35)の複合効果によって、予燃焼室(13)に好都合な本発明の流動場の力(49)および本発明の流動場(14)が生成され、Jギャップ形態の第1および第2の電極(18)(21)を囲む。
ここで図12〜14および図15〜17を参照して説明すると、これら図は、Jギャップ電極(18)(21)に対する従来の流動場(45)(図9の例に示すような)の燃料−酸化剤の混合物(9)の点火時の従来の火炎成長(46)(図12〜14の例に示すように)を、同様に構成されたJギャップ電極(18)(21)に対する本発明の流動場(14)(図10の例に示すような)における同じ燃料−酸化剤の混合物(9)の点火時の本発明の火炎成長(39)(図15〜17の例に示すような)と比較して示す。
ここで図12と図15を比較して説明すると、従来の流動場(45)(図9の例に示すような)における燃料−酸化剤の混合物(9)の点火および初期の従来の火炎成長(46)(図12の例に示すような)、および本発明の流動場(14)(図10の例に示すような)における燃料−酸化剤の混合物(9)の点火および初期の本発明の火炎成長(39)(図15の例に示すような)は、いくつかの実施形態に関しては同様とし得るが、または他の実施形態に関しては、点火火花または初期火炎核(44)は、従来の流動場の力(47)と同じような現象と比較すると、本発明の流動場の力(49)によって実質的に移動させることができる。
ここで図13と図16を比較して説明すると、いくつかの実施形態に関する本発明の流動場(14)(図10の例に示すような)の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼に起因して続いて生じる本発明の火炎成長(39)(図16の例に示すような)の展開は、従来の流動場(45)の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼に起因して生じる従来の火炎成長(46)(図13の例に示すような)と比較して、加速度的に発生し得る(図13と図16の例を比較することによって示すように)。それに加えて、または火炎成長(39)の速度増加と組み合わせて、本発明の流動場(14)の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼から生じる火炎成長(39)は、本発明の流動場(14)の方向において、従来の流動場(45)において発生するものよりも大きく移動し得る(図13と図16の例を比較することによって示すように)。
ここで図14および図17を比較すると、いくつかの実施形態に関しては、本発明の流動場(14)(図10の例に示すような)の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼から生じる、実質的に大きく発生した火炎成長(39)は(図17の例に示すように)、従来の流動場(45)(図9の例に示すような)の燃料−酸化剤の混合物(9)の燃焼から生じる従来の火炎成長(46)(図14の例に示すような)と比較すると実質的に短い期間で電極ギャップ(22)から外向きに動くことができる。本発明の予燃焼室(13)内でのその後の火炎成長(39)率は、引き続き従来のプレチャンバースパークプラグよりも高く維持できる。
ここで主に図18〜24を参照して説明すると、それら図の各々は、本発明による予燃焼室ユニット(2)の実施形態と共に使用できるスパークプラグの着火用端部(53)における第1の電極(18)および第2の電極(21)の構成の例を提供する;しかしながら、本発明は、当業者が、多数のおよび多岐にわたる他の電極構成を備える本発明を作製しかつ使用するために、十分な数の例を提供している図18〜24に示されるような電極構成に限定されない。
これらの実施形態では、予燃焼室(13)を含むスパークプラグであって、その予燃焼室は、前記スパークプラグが設置されると、エンジン(1)の主燃焼室(3)と1つ以上の吸気ポート(31)を介して流体連通し、および少なくとも2つの電極(18)(21)がそれら電極間に電極ギャップ(22)を規定して前記予燃焼室(3)内に配置される、スパークプラグにおいて、少なくとも1つの吸気ポート(31)が、前記少なくとも1つの吸気ポート(31)を通って前記予燃焼室に至る燃料−酸化剤の混合物の流れによって、電極ギャップ(22)を橋絡する火花による点火後に形成されて前記予燃焼室の内表面(30)の方へ向かいかつそれに接近する火炎成長(39)(すなわち成長する炎)の速度を低下させるように構成されていることを特徴とするスパークプラグを含むことができる。
図18は、デュアルバースパークプラグ電極ギャップの着火用端部(53)を示す(図2〜7の例にも示す)。デュアルバースパークプラグ電極構造(54)は、一般に、埋立地ガスおよび消化ガスなどのバイオ燃料を燃焼する天然ガスエンジン(1)に使用される。これらの燃料は、一般に、低エネルギー含量であるため、初期の火炎成長中は消炎の影響を受けやすい。デュアルバー形態によってもたらされるような比較的小さな電極ギャップの表面積は、これらの応用に好都合とし得る。
図19は、従来のJギャップスパークプラグ電極構造(55)(図8〜17の例にも示す)の着火用端部(53)を示す。
図20は、環状スパークプラグ電極構造(56)の着火用端部(53)を示す。このタイプの電極ギャップ(22)は、一般に、耐久性の高められたスパークプラグを必要とする天然ガスエンジンにおいて使用される。電極ギャップの表面積は、デュアルバーおよびJギャップスパークプラグ電極構造(55)の表面積よりも著しく大きい。
図21は、巨大な丸型スパークプラグ電極構造(57)の着火用端部(53)を示す。このタイプの電極ギャップ(22)は、一般に、スパークプラグの耐久性が比較的長い必要のある天然ガスエンジンにおいて使用される。電極ギャップの表面積は、環状スパークプラグ電極ギャップ(56)の表面積よりも大きいとし得る。
図22は、3突起スパークプラグ電極構造(58)の着火用端部(53)を示す。このタイプの電極ギャップ(22)は、比較的低いエンジン出力密度で動作する天然ガスエンジンにおいて使用できる。
図23は、巨大な矩形スパークプラグ電極構造(59)の着火用端部を示す。このタイプの電極ギャップ(22)は、比較的高いエンジン出力密度で動作する天然ガスエンジンにおいて使用される。
図24は、4ブレードスパークプラグ電極構造(60)の着火用端部(53)を示す。このタイプの電極ギャップ(22)は、比較的高いエンジン出力密度で動作する天然ガスエンジンにおいて使用できる。巨大タイプの電極ギャップとは異なり、ブレードタイプの電極ギャップは、電極の空気力学的な障害を低下させるように設計できる。
ここで、跳ね返り効果を達成し、かつ跳ね返り効果を生じさせる上述の利点を示す本発明の特定の実施形態の実施例を提供する図25〜38を参照する;しかしながら、これら実施例はなんら限定を意味するものではなく、本明細書で提供される説明および図示と共に、当業者が、本発明による予燃焼室ユニット(2)の多数のおよび多岐にわたる実施形態を実施しかつ使用するのに十分なものである。
実施例1.デュアルバー−デュアル電極ギャップ
ここで主に図25〜29を参照して説明すると、中心電極(63)の形態の第1の電極(18)と、中心電極(63)の形態の第1の電極(18)から離れて配置された、第1のバー(61)および第2のバー(62)の形態の接地デュアルバー電極(54)の形態(図18の例に示すような)の第2の電極(21)とを含み、第1のバー(61)と第2のバー(62)との間の位置にデュアル電極ギャップ(図18の例および図2〜7の例に示すよう)を提供する、本発明のプレチャンバーユニット(2)の特定の実施形態の実施例を提供する。中心絶縁体(17)は中心電極(63)を取り囲む。金属シェル(23)が中心電極(63)を包み、かつ外向きに延出して、全体的にシリンダー状のシェル外表面(24)と、中心絶縁体(17)および第1の電極(18)および第2の電極(21)を取り囲む、全体的にシリンダー状のシェル予燃焼室内表面(30)とを有する予燃焼室(13)を提供する。予燃焼室(13)は、全体的に平坦な予燃焼室上部(64)(図25〜29の例に示すように)を有する。予燃焼室の内径(65)は、約9mm〜約13mmの範囲で提供できる(図29の例に示すように)。予燃焼室(13)は、約6mm〜約8mmの(図29の例に示すように)挿入深さ(66)(主燃焼室(3)に延在する外表面(28)の部分)を有し得る。
予燃焼室(13)の内表面(30)の関係部分は、約800mm〜約1000mmの全体積部(67)を囲むことができる(図25の例に示すように)。電極ギャップ(22)の前方の予燃焼室(13)の構成は、約350mm〜約450mmの第1の予燃焼室体積部(68)を囲むことができる(図26の例に示すように)。第1の予燃焼室体積部(68)は、例えば、第1の予燃焼室体積部(68)を規定するシリンダー状内表面(30)の予燃焼室の内径(65)を増減することによって、調整できる。電極ギャップ(22)の後方の予燃焼室(13)の構成は、約450mm〜約550mmの第2の予燃焼室体積部(69)を囲むことができる(図27の例に示すように)。第2の予燃焼室体積部(69)は、例えば、第2の予燃焼室体積部(69)を規定するシリンダー状内表面(30)の予燃焼室の内径(65)を増減することによって、調整できる。図25〜29の例は、大きな直径の予燃焼室(13)の内表面(30)によって規定された第1のプレチャンバー体積部(68)と、小さな直径の予燃焼室(13)の内表面(30)によって規定された第2のプレチャンバー体積部(69)とをそれぞれ有する。第1の予燃焼室体積部(68)の高さ(70)は、約3mm〜約5mmの範囲とし得る(図29の例に示すように)。
予燃焼室(13)は、シェル(23)を延在させることによって、または予燃焼室要素(26)をシェル(23)のベースに結合させることによって、または他の方法で形成されたかどうかにかかわらず、プレチャンバーユニット(2)の中心縦軸(33)と実質的に軸方向に整列された軸方向吸気ポート(32)を有することができる(図29の例に示すように)。軸方向吸気ポート(32)は、予燃焼室(13)の外表面(28)と内表面(30)との間で、縦軸(33)に沿って、約2mm〜約4mmの範囲の長さ(71)を有することができる(予燃焼室壁(27)の厚さである)(図29の例に示すように)。軸方向吸気ポート(32)は、約1ミリメートル〜約2ミリメートルの直径(72)を有することができる(図29の例に示すように)。
ここで主に図28を参照して説明すると、側方吸気ポート(34)の各々は、約1mm〜約2ミリメートル(「mm」)の範囲の直径(72)を有することができる(図28の例に示すように)。各側方吸気ポート(34)は、約5mm〜約7mmの第1の半径(75)で軸方向吸気ポート(32)から半径方向外向きに配置された外部ポート開口部(73)を有することができる(図28の例に示すように)。側方吸気ポート(34)の各々は、約20度〜約30度の範囲の側方吸気ポート角度(78)で内向きに予燃焼室壁(27)の外表面(28)と内表面(30)との間で連通でき(図28の例に示すように)、対応して、予燃焼室(13)の内表面(30)に内部ポート開口部(74)を配置する(図28の例に示すように)。
実施例2.Jギャップ電極
ここで主に図30〜38を参照して説明すると、中心電極(63)の形態の第1の電極(18)と、電極ギャップ(22)を提供するように(図30の例に示すように)中心電極(63)の軸に沿った上方にある距離離れて配置された、接地したJ−電極(図19および図10〜11および図15〜17の例にも示す)の形態の第2の電極(21)とを有する本発明のプレチャンバーユニット(2)の特定の実施形態の実施例を提供する。中心絶縁体(17)は中心電極(63)を取り囲む。金属シェル(23)が中心電極(63)を囲み、かつ外向きに延出して、中心絶縁体(17)および第1の電極(18)および第2の電極(21)を取り囲む全体的にシリンダー状のシェル外表面(24)と全体的にシリンダー状の内表面(30)とを有する予燃焼室(13)を提供する。シリンダー状予燃焼室(13)の実質的に閉鎖した端部は、平坦な予燃焼室上部(64)を有する(図30〜38の例に示すように)。予燃焼室の内径(65)は、約9mm〜約13mmの範囲で設けることができる(図34の例に示すように)。予燃焼室(13)は、約3mm〜約5mmの挿入深さ(66)(主燃焼室(3)に延在する部分)を有することができる(図34の例に示すように)。
予燃焼室(13)の内表面(30)の関係部分は、約800mm〜約1000mmの全体積部(67)を囲むことができる(図30の例に示すように)。電極ギャップ(22)の前方の予燃焼室(13)の構成は、約550mm〜約650mmの第1の予燃焼室体積部(68)を囲むことができる(図31の例に示すように)。第1の予燃焼室体積部(68)は、例えば、第1の予燃焼室体積部(68)を規定するシリンダー状内表面の予燃焼室の内径(65)を増減することによって、調整できる。電極ギャップ(22)の後方の予燃焼室(13)の構成は、約250mm〜約350mmの第2の予燃焼室体積部(69)を囲むことができる(図32の例に示すように)。第2の予燃焼室体積部(69)は、例えば、第2の予燃焼室体積部(69)を規定するシリンダー状内表面の予燃焼室の内径(65)を増減することによって、調整できる。図30〜38の例は、大きな直径の予燃焼室(13)の内表面によって規定された第1のプレチャンバー体積部(68)と、小さな直径の予燃焼室(13)の内表面(30)によって規定された第2のプレチャンバー体積部(69)とをそれぞれ有する。中心電極(63)の電極先端部(48)のあたりから予燃焼室上部(64)の内面まで測定した第1の予燃焼室体積部(68)の高さ(70)は、約6mm〜約8mmの範囲とし得る(図34の例に示すように)。
予燃焼室(13)は、シェル(23)を延在させることによって、または予燃焼室要素(26)をシェル(23)のベースに結合させることによって、または他の方法で形成されるかどうかにかかわらず、プレチャンバーユニット(2)の中心縦軸(33)と実質的に軸方向に整列された軸方向吸気ポート(32)を有することができる(図34の例に示すように)。軸方向吸気ポート(32)は、予燃焼室上部(64)の外表面(28)と内表面(30)との間の縦軸(33)に沿って、約2mm〜約4mmの範囲の長さ(71)を有することができる(予燃焼室壁(27)の厚さである)(図34の例に示すように)。軸方向吸気ポート(32)は、約1ミリメートル〜約2ミリメートル(「mm」)の直径(72)を有することができる(図33の例に示すように)。
図33に示すように、予燃焼室(13)は、軸方向吸気ポート(32)から半径方向外向きに配置されかつその周りで半径方向にほぼ等間隔に6個から8個の側方吸気ポート(34)を含むことができる。側方吸気ポート(34)は、第1のセット(51)の3個〜4個の側方吸気ポート(34)と、第2のセット(52)の3個〜4個の側方吸気ポート(34)とを含むことができ、第1および第2のセット(51)(52)の各々は、異なる構造を有することができる。
ここで主に図35および図36を参照して説明すると、第1のセット(51)の側方吸気ポート(34)の各々は、約1mm〜約2ミリメートル(「mm」)の範囲の直径(72)を有することができる(図33の例に示すように)。第1のセット(51)の側方吸気ポート(34)の各々は、約6mm〜約8mmの第1の半径(75)で、中心縦軸(33)から半径方向外向きに配置された外部ポート開口部(73)を含むことができる(図36の例に示すように)。第1のセット(51)の側方吸気ポート(34)の各々は、3mm〜4mmのスワールオフセット(77)を有することができ、これは、側方吸気ポートの中心軸(76)と本発明のプレチャンバーユニットの中心縦軸(33)との間の垂直距離を規定する(図35の例に示すように)。第1のセット(51)の側方吸気ポート(34)の各々は、予燃焼室壁(27)の外表面(28)と内表面(30)との間で、約25度〜約35度の範囲の側方吸気ポート角度(78)で内向きに連通する(図36の例に示すように)。第1のセット(51)の側方吸気ポート(34)の各々の外部ポート開口部(73)は等間隔とし得、かつ、単一の側方吸気ポート(34)が、アース用ストラップ電極(21)の基準位置(80)から約30度〜約40度の第1の割付角(index angle)(79)で配置されている(図35の例に示すように)。
ここで主に図37および図38を参照して説明すると、第2のセット(52)の側方吸気ポート(34)の各々は、約1mm〜約2ミリメートル(「mm」)の範囲の直径(72)を有することができる(図33の例に示すように)。第2のセット(52)の側方吸気ポート(34)の各々は、約7mm〜約9mmの第2の直径(81)で、中心縦軸(33)から半径方向外向きに配置された外部ポート開口部(73)を有することができる(図38の例に示すように)。第2のセット(52)の側方吸気ポート(34)の各々は、1mm〜2mmの第2のスワールオフセット(83)を有することができ、これは、側方吸気ポートの中心軸(82)と本発明のプレチャンバーユニットの中心縦軸(33)との間の垂直距離を規定する(図37の例に示すように)。第2のセット(52)の側方吸気ポート(34)の各々は、約50度〜約60度の範囲の第2の側方吸気ポート角度(84)で内向きに予燃焼室壁(27)の外表面(28)と内表面(30)との間で連通できる(図38の例に示すように)。第2のセット(52)の側方吸気ポート(34)の各々の外部ポート開口部(73)は等間隔とし得、かつ単一の側方吸気ポート(34)が、アース用ストラップ電極(21)の基準位置(80)から約80度〜約100度の第2の割付角(85)で配置されている(図37の例に示すように)。
上記から容易に理解できるように、本発明の基本的な概念は、様々な方法で実現し得る。本発明は、最良の形態を含む、装置およびそのような装置の使用方法を含む発明のパッシブチャンバスパークプラグの多数のかつ多様な実施形態を含む。
従って、本出願に添付の図面または表での説明または図示によって開示した本発明の特定の実施形態または要素は、なんら限定を意図するものではなく、一般的に本発明に包含される多数のかつ多様な実施形態、またはその任意の特定の要素に対して包含される均等物の例示である。さらに、単一の実施形態または本発明の要素の具体的な説明は、考えられる全ての実施形態または要素を明示しない可能性もある;説明および図面によって多くの代替例が暗示されている。
装置の各要素または方法の各ステップは、装置の用語または方法の用語によって説明され得ることを理解されたい。そのような用語は、本発明に権利が与えられる暗黙的に網羅する広い範囲を明示したい場合に置き換えることができる。一例としてであるが、方法の全ステップは、動作、そのような動作を行う手段、またはそのような動作の原因となる要素として開示し得ることを理解されたい。同様に、装置の各要素は、物理的な要素、またはその物理的な要素が容易にする動作として開示され得る。一例としてであるが、「火花、スパーク」の開示は、「スパーキング(火花を散らさせる)」の動作の開示を包含することを理解されたい−明白に議論するか否かにかかわらず−および、反対に、「スパーキング(火花を散らさせる)」の動作を効果的に開示した場合、そのような開示は、「火花、スパーク」を、および「スパーキングの(火花を散らさせる)ための手段」の開示も包含すると理解されたい。各要素またはステップのそのような代替用語は、説明に明白に含まれると理解されたい。
加えて、使用される各用語に関して、本出願におけるその利用がそのような解釈と矛盾しない限り、辞書の共通の定義は、Random House Webster's Unabridged Dictionary, second editionに含まれるような各用語の説明に含まれると理解されたく、各定義は、参照により本書に組み込まれることを理解されたい。
本明細書の全ての数値は、明白に示すか否かにかかわらず、用語「約」によって修正されるものと考えられる。本発明のために、範囲は、「約」1つの特定の値から「約」別の特定の値までと表現され得る。そのような範囲で表される場合、別の実施形態は、一方の特定の値から他方の特定の値までを含む。端点による数の範囲の列挙は、その範囲に入る全ての数値を含む。1から5までの数の範囲は、例えば数値1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含む。範囲のそれぞれの端点は、他方の端点に関係していても、および他方の端点とは無関係でも、双方で重要であることをさらに理解されたい。値を、先行詞「約」を使用することによって近似値であると表現するとき、特定の値が別の実施形態を形成することを理解されたい。用語「約」は、一般的に、当業者が、列挙された数値と均等であるとまたは同じ機能または結果を有していると判断するであろう数値の範囲を指す。同様に、先行詞「実質的に」は、概して、完全にではないが、同じ形態、方法または程度を意味し、および特定の要素は、当業者が同じ機能または結果を有していると判断するであろう範囲の構成を有する。特定の要素が、先行詞「実質的に」を使用することによって近似値として表される場合、特定の要素は別の実施形態を形成することを理解されたい。
さらに、本発明のために、用語「a」または「an」の付いた実在物は、限定されていない限り、1つ以上のその実在物を指す。そのため、本明細書では用語「a」または「an」、「1つ以上」および「少なくとも1つ」は、交換可能に使用され得る。
それゆえ、本出願人は、少なくとも:i)本明細書で開示および説明するプレチャンバーユニットまたはプレチャンバースパークプラグの各々、ii)開示および説明する関連の方法、iii)これらの装置および方法の各々と同様のもの、均等物、および暗黙の変形例、iv)図示、開示、または説明した機能の各々を達成する代替的な実施形態、v)開示および説明されるものが達成されると暗黙に示された機能の各々を達成する代替的な設計および方法、vi)分離独立した発明として示す各特徴、構成要素、およびステップ、vii)開示の種々のシステムまたは構成要素によって強化された適用、viii)そのようなシステムまたは構成要素によって生産された得られた製品、ix)実質的に上記でかつ添付の例のいずれかを参照して説明した方法および装置、x)開示した先の要素の各々の種々の組み合わせおよび置換を特許請求すると理解されたい。
本出願の背景セクションは、本発明が関係する努力傾注分野の状態を提供する。このセクションはまた、本発明が注目している技術の現状についての関連する情報、問題、または関心事に関して有用な、いくつかの米国特許、特許出願、公開公報、または特許請求された発明の主題のパラフレージングを組み込み得るまたは含み得る。本明細書に引用されるまたは組み込まれるいずれの米国特許、特許出願、公開公報、陳述書または他の情報も、本発明に関する先行技術として認められると解釈され、そのように受け取られ、またはみなされることは意図していない。
本出願に記載する特許請求の範囲は、もしある場合には、本発明のこの説明の一部として参照により本書に組み込まれ、かつ本出願は、特許請求の範囲またはその任意の要素または構成要素のいずれかまたは全てを支持する追加的な説明として、そのような特許請求の範囲のそのように組み込まれた内容の全てまたは一部分を使用する権利を明確に留保し、かつ本出願人は、さらに、本出願によってまたは任意のそれに続く出願またはその継続、分割、または一部継続出願によって保護が求められる主題を定義するために必要に応じて、または任意の利益を得るために必要に応じて、いずれかの国または条約の特許法、規則、または規制に従うまたは順守する費用削減のために必要に応じて、そのような特許請求の範囲またはその任意の要素または構成要素のそのように組み込まれた内容の任意の部分または全てを、説明から特許請求の範囲に、またはその逆に動かす権利を明確に留保し、かつ参照により組み込まれたそのような内容は、任意のそれに続く出願、その分割、または一部継続出願または任意の再発行または延長を含む、本出願の係属の最中全てで存続する。
本明細書で記載する特許請求の範囲は、もしある場合には、さらに、本発明の限られた数の好ましい実施形態の境界を説明しようとするものであり、かつ特許請求され得る本発明の最も広範囲な実施形態、または本発明の実施形態の完全なリストと解釈されるものではない。本出願人は、任意の継続、分割、または一部継続、または同様の出願の一部として、上記の説明に基づく特許請求の範囲をさら発展させるいかなる権利も放棄しない。

Claims (124)

  1. 予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配させる方法であって、前記予燃焼室の少なくとも1つの吸気ポートを、前記燃料−酸化剤の混合物が前記予燃焼室に流れて、火炎核と前記予燃焼室の内表面との相互作用を減少させる流動場の力を生成するように、構成することを含む、方法。
  2. 前記予燃焼室の中心に向かう前記予燃焼室内の燃料−酸化剤の混合比を増大させることをさらに含む、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  3. 前記予燃焼室の前記内表面に接近する前記燃料−酸化剤の混合比を低下させることをさらに含む、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  4. 火炎成長を消炎する前記予燃焼室の前記内表面に接近する流動場の速度を低下させることをさらに含む、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  5. 前記予燃焼室の前記内表面での前記火炎核の消炎を低下させることをさらに含む、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  6. 前記予燃焼室内に1つ以上の電極を配置して、電極ギャップを設けることをさらに含む、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  7. 前記電極ギャップにおける前記燃料−酸化剤の混合比を増大させる前記流動場の力を生成することをさらに含む、請求項6に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  8. 前記火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させるのに十分な前記流動場の力を前記電極ギャップ内に生成することをさらに含む、請求項6に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  9. 前記予燃焼室の前記内表面から離すように前記火炎核を移動させるのに十分な前記流動場の力を前記電極ギャップ内に生成することをさらに含む、請求項6に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  10. 前記1つ以上の電極の第1の電極を中心絶縁体で取り囲み、前記中心絶縁体を、前記1つ以上の電極の周りで外向きに延在するシェル内に囲み、前記電極ギャップ内の前記流動場の力が、前記火炎核と前記中心絶縁体との相互作用を減少させるのに十分であることをさらに含む、請求項6に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  11. 前記電極ギャップ内に前記流動場の力を生成して、前記予燃焼室の前記内表面の方へ向かう前記火炎核の移動速度を低下させることをさらに含む、請求項6に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  12. 前記電極ギャップ内に、約1.0メートル/秒〜約100.0メートル/秒の流動場の速度を生成することをさらに含む、請求項7、8、9、10、または11のいずれか一項に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  13. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記燃料−酸化剤の混合物の少なくとも1つの補充ストリームを、前記予燃焼室の前記内表面に向け、それにより、前記流動場の力を方向転換させて前記火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用の減少を達成する、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  14. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記少なくとも1つの補充ストリームを前記予燃焼室の中心絶縁体の方に向けることを含む、請求項13に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  15. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記少なくとも1つの補充ストリームを前記予燃焼室内の1つ以上の電極の方に向けることを含む、請求項13に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  16. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記少なくとも1つの補充ストリームを前記予燃焼室のシェルの方に向けることを含む、請求項13に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  17. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記少なくとも1つの補充ストリームを、前記予燃焼室の前記内表面上の予め定められたポイント位置の方に向けることを含む、請求項13に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  18. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記少なくとも1つの補充ストリームを、予め定められた角度で前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置の方に向ける、請求項17に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  19. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置に向けられた前記少なくとも1つの補充ストリームに、予め定められた速度を生成する、請求項18に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  20. 中心絶縁体のコアノーズ、前記中心絶縁体の前記コアノーズの上隅、1つ以上の電極、および前記シェルからなる群の1つ以上から前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置を選択することをさらに含む、請求項17に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  21. 前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置から予め定められた距離で前記少なくとも1つの吸気ポートを配置するように前記予燃焼室を構成することをさらに含む、請求項18に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  22. 前記予燃焼室の前記内表面から前記少なくとも1つの補充ストリームが跳ね返り、前記火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用の減少を達成することをさらに含む、請求項13に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  23. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することによって、前記予燃焼室の前記内表面上のポイント位置から跳ね返る補充ストリームを生成する、請求項22に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  24. 前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置から予め定められた距離で前記少なくとも1つの吸気ポートを配置し、前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置から跳ね返る補充ストリームを生成することをさらに含む、請求項23に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  25. a)電極ギャップを設けるために距離をおいて配置された第1の電極および第2の電極;
    b)前記第1の電極および前記第2の電極を少なくとも部分的に囲む予燃焼室;および
    c)前記予燃焼室の外表面と内表面との間を連通している少なくとも1つの吸気ポートであって、前記電極ギャップを橋絡する火花によって燃料−酸化剤の混合物を点火すると、前記予燃焼室内に、火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させる流動場の力を生成するように適合された少なくとも1つの吸気ポート
    を含むプレチャンバーユニット。
  26. 前記流動場の力が、前記予燃焼室の前記内表面に接近する前記燃料−酸化剤の混合比を低下させる、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  27. 前記流動場の力が、前記予燃焼室の中心の方に向かう燃料−酸化剤の混合比を増大させる、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  28. 前記予燃焼室内の前記流動場の力が、前記予燃焼室の前記内表面に接近するに従って流動場の速度を低下させる、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  29. 前記予燃焼室の中心に向かう前記燃料−酸化剤の比が増大されることによって、前記燃料−酸化剤の混合物が点火されると、前記予燃焼室の前記内表面での火炎成長の消炎が低下される、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  30. 前記予燃焼室の中心に向かう前記燃料−酸化剤の混合比が増大されることによって、前記予燃焼室内の前記燃料−酸化剤の混合物の燃焼率が増加する、請求項29に記載のプレチャンバーユニット。
  31. 前記電極ギャップにおける前記流動場の力が、前記火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させる、請求項27に記載のプレチャンバーユニット。
  32. 前記流動場の力が、前記電極ギャップにおける前記燃料−酸化剤の混合比を増大させる、請求項27に記載のプレチャンバーユニット。
  33. 前記予燃焼室が、中心絶縁体を包み込むシェルを含み、前記中心絶縁体が前記第1の電極を取り囲み、前記シェルが、前記第1の電極および前記第2の電極の周りで外向きに延在するように構成され、および前記流動場の力が、前記火炎核と前記中心絶縁体の前記内表面との相互作用を減少させる、請求項27に記載のプレチャンバーユニット。
  34. 前記電極ギャップ内の流動場の速度が、約1.0m/秒〜約100.0m/秒の範囲であり、前記速度が、前記火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させるのに十分である、請求項31、32、または33のいずれか1項に記載のプレチャンバーユニット。
  35. 前記少なくとも1つの吸気ポートが、前記予燃焼室の前記内表面の方へ向かう少なくとも1つの補充ストリームを意図する構成を含み、前記火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させる前記流動場の力を生じさせる、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  36. 前記内表面が前記予燃焼室の中心絶縁体を含む、請求項35に記載のプレチャンバーユニット。
  37. 前記内表面が前記第1の電極および前記第2の電極を含む、請求項35に記載のプレチャンバーユニット。
  38. 前記内表面が前記予燃焼室のシェルを含む、請求項35に記載のプレチャンバーユニット。
  39. 前記少なくとも1つの吸気ポートの前記構成が、前記少なくとも1つの補充ストリームを前記予燃焼室の前記内表面上の予め定められたポイント位置の方へ向ける、請求項35に記載のプレチャンバーユニット。
  40. 前記少なくとも1つの吸気ポートの前記構成が、前記少なくとも1つの補充ストリームを、予め定められた角度で、前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置の方へ向ける、請求項39に記載のプレチャンバーユニット。
  41. 前記少なくとも1つの吸気ポートの前記構成が、前記少なくとも1つの補充ストリームを、予め定められた速度で前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置の方へ向ける、請求項40に記載のプレチャンバーユニット。
  42. 前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置が、中心絶縁体のノーズ、中心絶縁体のノーズの上隅、中心絶縁体のノーズの下隅、中心絶縁体のノーズの側面、およびシェルからなる群の1つ以上から選択される、請求項41に記載のプレチャンバーユニット。
  43. 前記予燃焼室が、前記少なくとも1つの吸気ポートを前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置から予め定められた距離で配置する構成を有する、請求項41に記載のプレチャンバーユニット。
  44. 前記少なくとも1つの吸気ポートが、それぞれ実質的に同様の構造を有する複数の吸気ポートを含む、請求項43に記載のプレチャンバーユニット。
  45. 前記予燃焼室内の前記流動場の力が、前記予燃焼室の前記内表面から跳ね返る少なくとも1つの補充ストリームから生じる、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  46. 前記少なくとも1つの吸気ポートの構成が、前記予燃焼の前記内表面上のポイント位置に対して、前記予燃焼室の前記内表面から跳ね返る補充ストリームを生成して前記予燃焼室内部に前記流動場の力を生じさせるような構成である、請求項45に記載のプレチャンバーユニット。
  47. 前記予燃焼室の構成が、前記少なくとも1つの吸気ポートを前記予燃焼室の前記内表面上の前記ポイント位置から予め定められた距離で配置して、前記予燃焼室の前記内表面から跳ね返る補充ストリームを生成し、前記予燃焼室内部に前記流動場の力を生じさせるような構成である、請求項46に記載のプレチャンバーユニット。
  48. 前記内表面が中心絶縁体を含み、そこから前記少なくとも1つの補充ストリームが跳ね返り、前記流動場の力を生成し、それにより、前記電極ギャップにおける前記燃料−酸化剤の混合比を増大する、請求項45に記載のプレチャンバーユニット。
  49. 前記補充ストリームが前記中心絶縁体から跳ね返り、前記電極ギャップに前記流動場の力を生成し、それにより、前記燃料−酸化剤の混合物に点火時、前記火炎核と前記中心絶縁体との相互作用を減少させる、請求項48に記載のプレチャンバーユニット。
  50. 前記内表面がシェルを含み、そこから補充ストリームが跳ね返り、前記電極ギャップに前記流動場の力を生成し、それにより、点火時に、前記火炎核と前記中心絶縁体との相互作用を減少させる、請求項45に記載のプレチャンバーユニット。
  51. 前記少なくとも1つの吸気ポートが軸方向吸気ポートおよび複数の側方吸気ポートを含む、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  52. 前記軸方向吸気ポートが、前記予燃焼室の外表面と前記内表面との間の前記プレチャンバーユニットの中心縦軸に実質的に軸方向に整列し、前記予燃焼室が、約2ミリメートル〜約4ミリメートル厚さの予燃焼室壁を有し、前記軸方向吸気ポートの直径が約1ミリメートル〜約2ミリメートルである、請求項51に記載のプレチャンバーユニット。
  53. 前記複数の側方吸気ポートが4個の側方吸気ポート〜6個の側方吸気ポートを含み、それぞれが、約5ミリメートル〜約7ミリメートルの半径で、前記軸方向吸気ポートから半径方向外向きに配置されている、請求項52に記載のプレチャンバーユニット。
  54. 前記複数の側方吸気ポートの各々が、約20度〜約30度の範囲の側方吸気ポート角度で内向きに前記予燃焼室壁の前記外表面と前記内表面との間を連通している、請求項53に記載のプレチャンバーユニット。
  55. 前記予燃焼室が、約800mm〜約1000mmの全体積部を囲む、請求項54に記載のプレチャンバーユニット。
  56. 前記予燃焼室が、前記電極ギャップの前方の第1の予燃焼室体積部と、前記電極ギャップの後方の第2の予燃焼室体積部を囲む、請求項55に記載のプレチャンバーユニット。
  57. 前記第1の予燃焼室体積部の体積が、約350mm〜約450mmである、請求項56に記載のプレチャンバーユニット。
  58. 前記第1の予燃焼室体積部を規定する前記予燃焼室の内径が、約9ミリメートル〜約13ミリメートルである、請求項48に記載のプレチャンバーユニット。
  59. 前記予燃焼室の、前記第1の予燃焼室を規定する前記電極ギャップの前方の部分の高さが、約3ミリメートル〜約5ミリメートルである、請求項58に記載のプレチャンバーユニット。
  60. 前記第2の予燃焼室体積部の体積が、約450mm〜約550mmである、請求項59に記載のプレチャンバーユニット。
  61. 前記予燃焼室の挿入深さが、約6ミリメートル〜約8ミリメートルである、請求項60に記載のプレチャンバーユニット。
  62. 前記第1の電極および前記第2の電極がデュアルバースパークプラグ電極を含む、請求項61に記載のプレチャンバーユニット。
  63. 前記複数の側方吸気ポートが、第1のセットの3個の側方吸気ポート〜4個の側方吸気ポートを含み、それぞれが、約6ミリメートル〜約8ミリメートルの第1の半径で前記軸方向吸気ポートから半径方向外向きに配置された外部ポート開口部を有し、前記第1のセットが、約30度〜約40度の前記第2の電極に対して前記外部ポート開口部の割付角を与える、約3ミリメートル〜約4ミリメートルのスワールオフセットを有している、請求項52に記載のプレチャンバーユニット。
  64. 前記第1のセットの側方吸気ポートの各々が、約25度〜約35度の範囲の側方吸気ポート角度で内向きに前記予燃焼室壁の前記外表面と前記内表面との間を連通している、請求項63に記載のプレチャンバーユニット。
  65. 3個の側方吸気ポート〜4個の側方吸気ポートの第2のセットの側方吸気ポートをさらに含み、それぞれが、約7ミリメートル〜約9ミリメートルの第2の直径で前記軸方向吸気ポートから半径方向外向きに配置された外部ポート開口部を有し、前記第2のセットが、約80度〜約100度の範囲の前記第2の電極に対して前記外部ポート開口部の割付角与える、約1ミリメートル〜約2ミリメートルのスワールオフセットを有している、請求項64に記載のプレチャンバーユニット。
  66. 前記第1のセットの側方吸気ポートの各々が、約50度〜約60度の範囲の側方吸気ポート角度で内向きに前記予燃焼室壁の前記外表面と前記内表面との間を連通している、請求項65に記載のプレチャンバーユニット。
  67. 前記予燃焼室が、約800mm〜約1000mmの全体積部を囲む、請求項65に記載のプレチャンバーユニット。
  68. 前記予燃焼室が、前記電極ギャップの前方の第1の予燃焼室体積部と、前記電極ギャップの後方の第2の予燃焼室体積部を囲む、請求項65に記載のプレチャンバーユニット。
  69. 前記第1の予燃焼室体積部の体積が、約550mm〜約650mmである、請求項68に記載のプレチャンバーユニット。
  70. 前記第1の予燃焼室体積部を規定する前記予燃焼室の内径が、約9ミリメートル〜約13ミリメートルである、請求項69に記載のプレチャンバーユニット。
  71. 前記第2の予燃焼室体積部の体積が約250mm〜約350mmである、請求項70に記載のプレチャンバーユニット。
  72. 前記予燃焼室の挿入深さが約3ミリメートル〜約5ミリメートルである、請求項71に記載のプレチャンバーユニット。
  73. 前記第1の電極および前記第2の電極がJギャップ電極を含む、請求項72に記載のプレチャンバーユニット。
  74. 第1の電極および前記第2の電極が、デュアルバースパークプラグ電極、Jギャップスパークプラグ電極、環状スパークプラグ電極構造、巨大な丸型スパークプラグ電極、3突起スパークプラグ電極構造、巨大な矩形スパークプラグ電極、および4ブレードスパークプラグ電極からなる群から選択される、請求項25に記載のプレチャンバーユニット。
  75. 前記少なくとも1つの吸気ポートの前記構成が、流動場の力をさらに発展させ、それにより、前記予燃焼室内のある量の残留ガスと前記補充ストリームとの混合を高め、前記プレチャンバーの前記内表面または前記ある量の残留ガスの温度を低下させる、請求項35に記載のプレチャンバーユニット。
  76. 予燃焼室を含むスパークプラグであって、その予燃焼室は、スパークプラグを設置したとき、1つ以上の吸気ポートを介してエンジンの主燃焼室と流体連通し、少なくとも2つの電極がそれらの間に電極ギャップを規定するように前記予燃焼室内に配置される、スパークプラグにおいて、少なくとも1つの吸気ポートの構成が、前記少なくとも1つの吸気ポートを通って前記予燃焼室へ流入する燃料−酸化剤の混合物の流れにより、前記電極ギャップを橋絡する火花による点火後に形成された前記予燃焼室の内表面に接近する火炎成長速度を低下させるような構成であることを特徴とする、スパークプラグ。
  77. 前記少なくとも1つの吸気ポートの構成が、前記少なくとも1つの吸気ポートを通る前記燃料−酸化剤の混合物の流れが、第1に、前記予燃焼室の前記内表面上のポイント位置に向けられ、その後、前記ポイント位置から電極ギャップの方へ向きを変えるような構成である、請求項76に記載のスパークプラグ。
  78. 前記予燃焼室の前記内面が一部分において消炎面を含む、請求項77に記載のスパークプラグ。
  79. 前記少なくとも1つの吸気ポートの構成が、前記少なくとも1つの吸気ポートを通る前記燃料−酸化剤の混合物の流れが、前記予燃焼室の前記内表面の前記消炎面に接近する電極ギャップ内の流動場全体の速度を低下させるような構成である、請求項78に記載のスパークプラグ。
  80. 前記少なくとも1つの吸気ポートが前記予燃焼室壁の上半分に配置されている、請求項79に記載のスパークプラグ。
  81. 前記少なくとも1つの吸気ポートが予燃焼室上部壁に配置されている、請求項79に記載のスパークプラグ。
  82. 前記少なくとも1つの吸気ポートの縦軸が、前記スパークプラグの縦軸と90度未満の角度をなす、請求項81に記載のスパークプラグ。
  83. 前記予燃焼室の前記内表面が一部分において、中心絶縁体を包み込むシェルを含み、このシェルが、前記少なくとも2つの電極のうちの第1の電極を取り囲み、および前記ポイント位置が前記中心絶縁体上に存在する、請求項79に記載のスパークプラグ。
  84. 前記予燃焼室の前記内表面が一部分において、中心絶縁体を包み込むシェルを含み、このシェルが、前記少なくとも2つの電極のうちの第1の電極を取り囲み、および前記ポイント位置が前記シェル上に発生する、請求項79に記載のスパークプラグ。
  85. 前記少なくとも1つの吸気ポートが、4個の側方吸気ポート〜6個の側方吸気ポートを含み、それぞれが、約5ミリメートル〜約7ミリメートルの半径で前記スパークプラグの縦軸から半径方向外向きに配置された外部開口部を有する、請求項83に記載のスパークプラグ。
  86. 前記複数の側方吸気ポートの各々が、前記スパークプラグの縦軸と、約20度〜約30度の範囲の角度をなす、請求項85に記載のスパークプラグ。
  87. 約2ミリメートル〜約4ミリメートルの厚さの予燃焼室壁の外表面と前記内表面との間の前記スパークプラグの中心縦軸と実質的に軸方向に整列された軸方向吸気ポートをさらに含む、請求項86に記載のスパークプラグ。
  88. 前記側方吸気ポートおよび前記軸方向吸気ポートの各々の直径が約1ミリメートル〜約2ミリメートルである、請求項87に記載のスパークプラグ。
  89. 前記電極ギャップの前方の第1の予燃焼室の体積が、約350mm〜約450mmである、請求項88に記載のスパークプラグ。
  90. 前記第1の予燃焼室を規定する前記予燃焼室の内径が約9mm〜約13mmである、請求項89に記載のスパークプラグ。
  91. 前記予燃焼室の、前記第1の予燃焼室を規定する前記電極ギャップの前方の部分の高さが、約3ミリメートル〜約5ミリメートルである、請求項90に記載のスパークプラグ。
  92. 第2の予燃焼室の、前記電極ギャップの後方の体積が、約450mm〜約550mmの範囲である、請求項91に記載のスパークプラグ。
  93. 前記予燃焼室の挿入深さが約6mm〜約8mmである、請求項92に記載のスパークプラグ。
  94. 前記少なくとも2つの電極がデュアルバースパークプラグ電極を含む、請求項93に記載のスパークプラグ。
  95. 前記少なくとも1つの吸気ポートが、第1のセットの3個の側方吸気ポート〜4個の側方吸気ポートを含み、それぞれが、約6ミリメートル〜約8ミリメートルの第1の半径で前記スパークプラグの縦軸から半径方向外向きに配置された外部ポート開口部を有し、前記第1のセットが、約3ミリメートル〜約4ミリメートルのスワールオフセットを有し、それにより、前記第2の電極に対する前記外部ポート開口部の割付角を約30度〜約40度の範囲にしている、請求項76に記載のスパークプラグ。
  96. 前記少なくとも1つの吸気ポートの縦軸が、前記スパークプラグの縦軸と90度未満の角度をなす、請求項95に記載のスパークプラグ。
  97. 前記第1のセットの側方吸気ポートの各々が、前記スパークプラグの縦軸と約25度〜約35度の範囲の角度をなす、請求項96に記載のスパークプラグ。
  98. 第2のセットの3個の側方吸気ポート〜4個の側方吸気ポートをさらに含み、それぞれが、約7ミリメートル〜約9ミリメートルの第2の直径で前記軸方向吸気ポートから半径方向外向きに配置された外部ポート開口部を有し、前記第2のセットが、約1ミリメートル〜約2ミリメートルのスワールオフセットを有し、それにより、前記第2の電極に対する前記外部ポート開口部の割付角を約80度〜約100度の範囲にしている、請求項97に記載のスパークプラグ。
  99. 前記第2のセットの側方吸気ポートの各々が、前記スパークプラグの前記縦軸と約50度〜約60度の範囲の角度をなす、請求項98に記載のスパークプラグ。
  100. 前記予燃焼室が、約550mm〜約650mmの体積を有する前記電極ギャップの前方の第1の予燃焼室体積部を規定する、請求項99に記載のスパークプラグ。
  101. 前記第1の予燃焼室を規定する前記予燃焼室の内径が9mm〜13mmである、請求項100に記載のスパークプラグ。
  102. 前記予燃焼室が、250mm〜350mmの体積を有する前記電極ギャップの後方の第2の予燃焼室体積部を規定する、請求項101に記載のスパークプラグ。
  103. 前記予燃焼室の挿入深さが3ミリメートル〜5ミリメートルである、請求項102に記載のスパークプラグ。
  104. 前記予燃焼室が、約800mm〜約1000mmの全体積部を囲む、請求項103に記載のスパークプラグ。
  105. 前記側方吸気ポートおよび前記軸方向吸気ポートの各々の直径が約1ミリメートル〜約2ミリメートルである、請求項104に記載のスパークプラグ。
  106. 前記流動場の、前記電極ギャップ内の速度が、約1.0m/秒〜約100.0m/秒である、請求項95または105に記載のスパークプラグ。
  107. a)電極ギャップを設けるために距離をおいて配置された第1の電極および第2の電極;
    b)前記第1の電極および前記第2の電極を少なくとも部分的に囲む予燃焼室;および
    c)前記予燃焼室の外表面と内表面との間を連通している少なくとも1つの吸気ポートであって、前記予燃焼室の中心に向かう燃料−酸化剤の混合比を増大させる流動場の力を前記予燃焼室内に生成するように適合された構成を有する少なくとも1つの吸気ポート
    を含むプレチャンバーユニット。
  108. 前記流動場の力が、前記電極ギャップを橋絡する火花により燃料−酸化剤の混合物が点火されると、火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させる、請求項108に記載のプレチャンバーユニット。
  109. 前記少なくとも1つの吸気ポートの前記構成により、前記燃料−酸化剤の混合物の少なくとも1つの補充ストリームを生成し、それにより、前記予燃焼室内のある量の残留ガスと前記補充ストリームとの混合を高め、前記予燃焼室の前記内表面または前記ある量の残留ガスの温度を低下させる、請求項108に記載のプレチャンバーユニット。
  110. a)電極ギャップを設けるために距離をおいて配置された第1の電極および第2の電極;
    b)前記第1の電極および前記第2の電極を少なくとも部分的に囲む予燃焼室;および
    c)前記予燃焼室の外表面と内表面とを連通している少なくとも1つの吸気ポートであって、燃料−酸化剤の混合物の少なくとも1つの補充ストリームを生成し、それにより、前記予燃焼室内のある量の残留ガスと前記補充ストリームとの混合を高め、前記予燃焼室の前記内表面または前記ある量の残留ガスの温度を低下させるように適合された構成を有する少なくとも1つの吸気ポート
    を含むプレチャンバーユニット。
  111. 前記少なくとも1つの吸気ポートの前記構成により、前記予燃焼室内に流動場の力を生成し、それにより、前記予燃焼室の中心に向かう燃料−酸化剤の混合比を増大させる、請求項111に記載のプレチャンバーユニット。
  112. 前記予燃焼室内の前記流動場の力が、前記電極ギャップを橋絡する火花により前記燃料−酸化剤の混合物が点火されると、火炎核と前記予燃焼室の前記内表面との相互作用を減少させる、請求項111に記載のプレチャンバーユニット。
  113. 予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配させる方法であって、前記燃料−酸化剤の混合物が前記予燃焼室に流れて流動場の力を生成し、それにより、前記予燃焼室の中心に向かう前記予燃焼室内の燃料−酸化剤の混合比を増大させるように、前記予燃焼室の少なくとも1つの吸気ポートを構成することを含む、方法。
  114. 前記前記予燃焼室の少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、流動場の力を生成し、それにより、火炎核と前記予燃焼室の内表面との相互作用を減少させることをさらに含む、請求項114に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  115. 前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記予燃焼室への前記燃料−酸化剤の混合物の補充ストリームを生成して流動場の力を生成し、それにより、前記予燃焼室内のある量の残留ガスと前記補充ストリームとの混合を高め、前記予燃焼室の前記内表面または前記ある量の残留ガスの温度を低下させることをさらに含む、請求項115に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  116. 前記予燃焼室への前記燃料−酸化剤の混合物の補充ストリームを生成し、それにより、前記予燃焼室内のある量の残留ガスと前記補充ストリームとの混合を高め、前記予燃焼室の前記内表面または前記ある量の残留ガスの温度を低下させるようにする、前記予燃焼室の少なくとも1つの吸気ポートを構成することを含む、予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配させる方法。
  117. 前記予燃焼室の前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記予燃焼室内に流動場の力を生成し、それにより、火炎核と前記予燃焼室の内表面との相互作用を減少させることをさらに含む、請求項117に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  118. 前記予燃焼室の前記少なくとも1つの吸気ポートを構成することが、前記予燃焼室内に流動場の力を生成し、それにより、火炎核と前記予燃焼室の内表面との相互作用を減少させることをさらに含む、請求項117に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配する方法。
  119. 開示の任意の実施形態を参照して本明細書で実質的に説明するような、請求項26に記載のプレチャンバーユニット。
  120. 開示の任意の実施形態を参照して本明細書で実質的に説明するような、請求項77に記載のスパークプラグ。
  121. 添付の図面に示す任意の実施形態を参照して本明細書で説明するようなプレチャンバーユニット。
  122. 開示の任意の実施形態を参照して本明細書で実質的に説明するような、請求項1に記載の予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配させる方法。
  123. 添付の図面に示す任意の実施形態を参照して本明細書で説明するような、予燃焼室で燃料−酸化剤の混合物を分配させる方法。
  124. 本明細書で説明するまたは特許請求するいずれかの発明。
JP2015232294A 2010-12-31 2015-11-27 プレチャンバー点火装置 Active JP6293720B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201061460337P 2010-12-31 2010-12-31
US61/460,337 2010-12-31

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013547449A Division JP2014502692A (ja) 2010-12-31 2011-12-30 プレチャンバー点火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016053370A true JP2016053370A (ja) 2016-04-14
JP6293720B2 JP6293720B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=46383793

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013547449A Pending JP2014502692A (ja) 2010-12-31 2011-12-30 プレチャンバー点火装置
JP2015232294A Active JP6293720B2 (ja) 2010-12-31 2015-11-27 プレチャンバー点火装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013547449A Pending JP2014502692A (ja) 2010-12-31 2011-12-30 プレチャンバー点火装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US9745892B2 (ja)
EP (1) EP2659556B1 (ja)
JP (2) JP2014502692A (ja)
ES (1) ES2681220T3 (ja)
WO (1) WO2012091739A2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020235332A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 内燃機関及びスパークプラグ
JP2020191161A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 内燃機関及びスパークプラグ
JP2020191162A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及び内燃機関
WO2021176949A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
WO2022050123A1 (ja) * 2020-09-02 2022-03-10 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9172217B2 (en) 2010-11-23 2015-10-27 Woodward, Inc. Pre-chamber spark plug with tubular electrode and method of manufacturing same
US8584648B2 (en) 2010-11-23 2013-11-19 Woodward, Inc. Controlled spark ignited flame kernel flow
US9476347B2 (en) 2010-11-23 2016-10-25 Woodward, Inc. Controlled spark ignited flame kernel flow in fuel-fed prechambers
AT511157B1 (de) 2011-02-21 2014-01-15 Francesconi Christian Zündkerze
EP3530903A1 (en) * 2012-09-06 2019-08-28 Prometheus Applied Technologies, LLC Two-stage precombustion chamber for large bore gas engines
US10550820B2 (en) * 2012-09-17 2020-02-04 Prometheus Applied Technologies, Llc Time-varying spark current magnitude to improve spark plug performance and durability
US9856848B2 (en) 2013-01-08 2018-01-02 Woodward, Inc. Quiescent chamber hot gas igniter
US10024220B2 (en) 2013-03-12 2018-07-17 Prometheus Applied Technologies, Llc Active scavenge prechamber
CA2905416C (en) 2013-03-12 2018-10-16 Prometheus Applied Technologies, Llc Active scavenge prechamber
US8839762B1 (en) * 2013-06-10 2014-09-23 Woodward, Inc. Multi-chamber igniter
US9765682B2 (en) 2013-06-10 2017-09-19 Woodward, Inc. Multi-chamber igniter
JP6397702B2 (ja) * 2014-09-04 2018-09-26 株式会社Soken 副室付交流点火装置
CN106194395A (zh) * 2014-09-25 2016-12-07 马勒动力总成有限公司 火花点火发动机的湍流射流点火预燃室燃烧系统
US9653886B2 (en) 2015-03-20 2017-05-16 Woodward, Inc. Cap shielded ignition system
EP3271561B1 (en) 2015-03-20 2018-12-12 Woodward, Inc. Parallel prechamber ignition system
DE102015117113B4 (de) 2015-10-07 2017-06-01 Federal-Mogul Ignition Gmbh Vorkammerzündkerze für eine mit Gas betriebene Brennkraftmaschine
CN114439600A (zh) * 2015-10-08 2022-05-06 康明斯公司 预燃室组件
US10066580B2 (en) * 2015-10-15 2018-09-04 The Regents Of The University Of Michigan Lean burn internal combustion engine
KR101782574B1 (ko) * 2015-10-29 2017-09-27 정인태 내연기관용 점화플러그
US9890689B2 (en) 2015-10-29 2018-02-13 Woodward, Inc. Gaseous fuel combustion
GB2545656A (en) * 2015-12-18 2017-06-28 Caterpillar Energy Solutions Gmbh Spark plug
US10208651B2 (en) 2016-02-06 2019-02-19 Prometheus Applied Technologies, Llc Lean-burn pre-combustion chamber
US10184387B2 (en) * 2017-01-27 2019-01-22 Caterpillar Inc. Remanufactured prechamber device and method
DE102017202001A1 (de) * 2017-02-08 2018-08-09 Dkt Verwaltungs-Gmbh Vorkammerzündkerze und ein Verfahren zur Herstellung einer Vorkammerzündkerze
DE102017204241A1 (de) 2017-03-14 2018-09-20 Dkt Verwaltungs-Gmbh Vorkammerzündkerze
DE102017107679B4 (de) * 2017-04-10 2020-03-26 Federal-Mogul Ignition Gmbh Vorkammerzündkerze für eine Brennkraftmaschine
DE102017107728A1 (de) * 2017-04-10 2018-10-11 Federal-Mogul Ignition Gmbh Vorkammerzündkerze und Verfahren zu deren Herstellung
DE102017107683A1 (de) * 2017-04-10 2018-10-11 Federal-Mogul Ignition Gmbh Brennkraftmaschine mit einer Vorkammerzündkerze
DE102018116348A1 (de) * 2018-03-16 2019-09-19 Volkswagen Aktiengesellschaft Kolbenmulden und Zündkammerformen, insbesondere für ein durch eine Zündkammer gezündetes mageres Erdgasbrennverfahren
DE102018209510A1 (de) 2018-06-14 2019-12-19 Robert Bosch Gmbh Schutzkappe für eine Zündkerze
DE102018130539B4 (de) * 2018-11-30 2022-12-08 Federal-Mogul Ignition Gmbh Vorkammer- Zündkerzenanordnung
US10833485B2 (en) * 2018-12-06 2020-11-10 Federal-Mogul Ignition Gmbh Pre-chamber spark plug
US10892605B2 (en) 2018-12-06 2021-01-12 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug
GB201820560D0 (en) * 2018-12-17 2019-01-30 Aston Martin Lagonda Ltd Assemblies for engines
DE102019205478A1 (de) 2019-04-16 2020-10-22 Robert Bosch Gmbh Vorkammerzündkerze mit angepasster Kappengeometrie
JP7377700B2 (ja) 2019-12-23 2023-11-10 株式会社Soken 内燃機関用のスパークプラグ
JP7392563B2 (ja) 2020-04-24 2023-12-06 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
US20210340899A1 (en) 2020-05-04 2021-11-04 Southwest Research Institute Passive Pre-Chamber Ignition with Varying Nozzle Sizes for Internal Combustion Engine
US10938187B1 (en) 2020-05-08 2021-03-02 Caterpillar Inc. Prechamber sparkplug having electrodes located for inhibiting flame kernel quenching
JP7463884B2 (ja) * 2020-07-01 2024-04-09 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
AT524198A1 (de) * 2021-02-25 2022-02-15 Avl List Gmbh Vorkammerzündeinheit
DE102022201624A1 (de) * 2022-02-16 2023-08-17 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Vorkammerzündkerze
DE102022207692A1 (de) * 2022-07-27 2024-02-01 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Vorkammerzündkerze

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050211217A1 (en) * 2004-03-23 2005-09-29 Boley William C Pre-chambered type spark plug with pre-chamber entirely below a bottom surface of a cylinder head
JP2007198244A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nissan Motor Co Ltd 副室式火花点火内燃機関

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3955362A (en) * 1974-08-02 1976-05-11 Ford Motor Company Exhaust heat conservation
US3983847A (en) * 1975-02-10 1976-10-05 General Motors Corporation Jet ignition engine with prechamber fuel injection
US4188932A (en) 1975-07-03 1980-02-19 Toyota Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with a secondary combustion chamber
JPS5422605U (ja) * 1977-07-19 1979-02-14
JPS5455209A (en) * 1977-10-11 1979-05-02 Toyota Motor Corp Combustion chamber with accessory combustion chamber for internal combustion engine
DE2916285C2 (de) 1979-04-21 1984-02-23 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Verfahren zur Entflammung magerer Kraftstoff/Luftgemische
JPS5669416A (en) 1979-11-11 1981-06-10 Yariichi Hisada Unit consisting of accessory chamber and spark plug
DE3148296A1 (de) * 1981-01-17 1982-09-02 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Fremdgezuendete brennkraftmaschine mit wenigstens einem hauptbrennraum und einer diesem zugeordneten zuendkammer
US4930473A (en) * 1988-12-09 1990-06-05 Texas Ignitors Company, Inc. Swirl chamber and spark plug assembly
US5211147A (en) * 1991-04-15 1993-05-18 Ward Michael A V Reverse stratified, ignition controlled, emissions best timing lean burn engine
ES2105791T3 (es) * 1994-03-29 1997-10-16 Dieter Dr Kuhnert Dispositivo de encendido para antecamara de combustion.
US6951211B2 (en) * 1996-07-17 2005-10-04 Bryant Clyde C Cold air super-charged internal combustion engine, working cycle and method
US6013973A (en) * 1997-10-24 2000-01-11 Sato; Jun Spark plug having a sub-combustion chamber for use in fuel ignition systems
AT411287B (de) 2001-11-20 2003-11-25 Jenbacher Ag Verbrennungsmotor
CN101006255B (zh) * 2004-06-24 2011-05-04 伍德沃德控制器公司 预燃室火花塞
JP2006144648A (ja) 2004-11-18 2006-06-08 Nissan Motor Co Ltd 副室式火花点火内燃機関
JP4389777B2 (ja) * 2004-12-22 2009-12-24 日産自動車株式会社 副室式内燃機関
EP1701419A1 (en) * 2005-03-08 2006-09-13 Veenstra- Glazenborg B.V. A pre-chamber sparkplug, and combustion engine including a pre-chamber sparkplug
JP4473802B2 (ja) * 2005-09-15 2010-06-02 ヤンマー株式会社 火花点火機関
US8104444B2 (en) * 2007-10-31 2012-01-31 Caterpillar Inc. Pre-chamber igniter having RF-aided spark initiation
JP4972030B2 (ja) * 2008-05-09 2012-07-11 大阪瓦斯株式会社 エンジン及びエンジン用点火プラグ
JP5002566B2 (ja) * 2008-10-16 2012-08-15 大阪瓦斯株式会社 エンジン及びエンジン用点火プラグ
US9172217B2 (en) * 2010-11-23 2015-10-27 Woodward, Inc. Pre-chamber spark plug with tubular electrode and method of manufacturing same

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050211217A1 (en) * 2004-03-23 2005-09-29 Boley William C Pre-chambered type spark plug with pre-chamber entirely below a bottom surface of a cylinder head
JP2007198244A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nissan Motor Co Ltd 副室式火花点火内燃機関

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020235332A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 内燃機関及びスパークプラグ
JP2020191161A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 内燃機関及びスパークプラグ
JP2020191162A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及び内燃機関
DE112020002454T5 (de) 2019-05-20 2022-02-17 Denso Corporation Verbrennungskraftmaschine und Zündkerze
JP7243430B2 (ja) 2019-05-20 2023-03-22 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及び内燃機関
JP7263915B2 (ja) 2019-05-20 2023-04-25 株式会社デンソー 内燃機関及びスパークプラグ
JP7365790B2 (ja) 2019-05-20 2023-10-20 株式会社デンソー 内燃機関及びスパークプラグ
WO2021176949A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
DE112021001358T5 (de) 2020-03-04 2022-12-29 Denso Corporation Zündkerze für Maschine mit interner Verbrennung
WO2022050123A1 (ja) * 2020-09-02 2022-03-10 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関
JP7468257B2 (ja) 2020-09-02 2024-04-16 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012091739A3 (en) 2012-11-22
JP6293720B2 (ja) 2018-03-14
JP2014502692A (ja) 2014-02-03
US20140102404A1 (en) 2014-04-17
US20160047295A1 (en) 2016-02-18
US9745892B2 (en) 2017-08-29
EP2659556A4 (en) 2015-10-21
US9874135B2 (en) 2018-01-23
WO2012091739A2 (en) 2012-07-05
ES2681220T3 (es) 2018-09-12
EP2659556A2 (en) 2013-11-06
EP2659556B1 (en) 2018-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6293720B2 (ja) プレチャンバー点火装置
JP6158375B2 (ja) ガスエンジン用のプレチャンバスパークプラグにおいて高出力火炎ジェットを達成して消炎及び自己発火を抑制する方法及び装置
US9850805B2 (en) Prechamber ignition system
US20160053670A1 (en) Method and apparatus for achieving high power flame jets while reducing quenching and autoignition in prechamber spark plugs for gas engines
EP3203050B1 (en) Lean-burn pre-combustion chamber
JP6236520B2 (ja) 能動掃気プレチャンバ
CN107339149B (zh) 内燃机
JP4972030B2 (ja) エンジン及びエンジン用点火プラグ
CN105431620A (zh) 多室点火器
JP2010101243A (ja) ディーゼル内燃機関用のピストン
JP2009270538A (ja) エンジン
JP6498223B2 (ja) 希薄燃焼予燃焼室
CN110131031A (zh) 一种具备高扰动复合通道的发动机点火室系统
JP2004132225A (ja) 電磁式燃料噴射弁
RU2181919C2 (ru) Свеча зажигания для двигателя внутреннего сгорания
Zhao et al. Study of turbulent jet ignition based on synergy of airflow to achieve 53% indicated thermal efficiency for hybrid ultra-lean burning engines
CN115750065A (zh) 一种可加强火焰传播的双级预燃室射流燃烧结构
JP4457999B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関
CN115234359A (zh) 燃烧设备及具有其的汽油机
JP2010031772A (ja) 群噴孔ノズル及びその設計諸元の選定方法
JP2004324563A (ja) 筒内直接噴射式内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6293720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250