JP2006144648A - 副室式火花点火内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】リーン限界を拡大することができる副室式火花点火内燃機関を提供する。
【解決手段】副室式火花点火内燃機関100は、主燃焼室と、副燃焼室61と、連通路と、点火栓29と、板状障壁71a,71bとを備える。副燃焼室は、主燃焼室に隣接して設けられている。副燃焼室は、略円筒形状である。連通路は、主燃焼室から副燃焼室に導入される新気混合気を、副燃焼室の内周面に沿って旋回させる。連通路は、副燃焼室に新気混合気の旋回流を形成させる。点火栓は、副燃焼室の内部において副燃焼室の中心軸CAの近傍で且つ主燃焼室から離れた位置に配置されている。点火栓は、主燃焼室から副燃焼室に導入された新気混合気を火花点火する。板状障壁は、副燃焼室の新気混合気の旋回流を少なくとも点火栓の近傍において減衰する。
【選択図】 図6
【解決手段】副室式火花点火内燃機関100は、主燃焼室と、副燃焼室61と、連通路と、点火栓29と、板状障壁71a,71bとを備える。副燃焼室は、主燃焼室に隣接して設けられている。副燃焼室は、略円筒形状である。連通路は、主燃焼室から副燃焼室に導入される新気混合気を、副燃焼室の内周面に沿って旋回させる。連通路は、副燃焼室に新気混合気の旋回流を形成させる。点火栓は、副燃焼室の内部において副燃焼室の中心軸CAの近傍で且つ主燃焼室から離れた位置に配置されている。点火栓は、主燃焼室から副燃焼室に導入された新気混合気を火花点火する。板状障壁は、副燃焼室の新気混合気の旋回流を少なくとも点火栓の近傍において減衰する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、副室式火花点火内燃機関に関する。
従来から、主燃焼室及びその主燃焼室に隣接して設けられる副燃焼室を備えた副室式火花点火内燃機関が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−45716(第1−5頁、第1−12図)
しかし、従来の技術では、副燃焼室内における新気混合気の流動が弱い傾向がある。このため、リーン限界の拡大が不十分となる傾向にある。
一方、副燃焼室内における新気混合気の流動が強化された場合には、副燃焼室での着火が不安定になるおそれがある。このため、リーン限界の拡大が困難となる傾向にある。
そこで、本発明の課題は、リーン限界を拡大することができる副室式火花点火内燃機関を提供することにある。
本発明に係る副室式火花点火内燃機関は、主燃焼室と、副燃焼室と、旋回流形成部と、点火部と、旋回流減衰構造とを備える。副燃焼室は、主燃焼室に隣接して設けられている。副燃焼室は、略円筒形状である。旋回流形成部は、主燃焼室から副燃焼室に導入される新気混合気を、副燃焼室の内周面に沿って旋回させる。旋回流形成部は、副燃焼室に新気混合気の旋回流を形成させる。点火部は、副燃焼室の内部において副燃焼室の中心軸の近傍で且つ主燃焼室から離れた位置に配置されている。点火部は、主燃焼室から副燃焼室に導入された新気混合気を火花点火する。旋回流減衰構造は、副燃焼室の新気混合気の旋回流を少なくとも点火部の近傍において減衰する。
この副室式火花点火内燃機関では、旋回流形成部は、主燃焼室から副燃焼室に導入される新気混合気を、副燃焼室の内周面に沿って旋回させ、副燃焼室に新気混合気の旋回流を形成させる。このため、副燃焼室の流動は全体として強化される。旋回流減衰構造は、副燃焼室の新気混合気の旋回流を少なくとも点火部の近傍において減衰する。点火部は、減衰され低流速となった新気混合気を火花点火する。
本発明に係る副室式火花点火内燃機関では、副燃焼室の新気混合気の旋回流を少なくとも点火部の近傍において旋回流減衰構造が減衰するので、副燃焼室の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室での着火を安定化することができる。この結果、リーン限界を拡大することができる。
<本発明の前提となる副室式火花点火内燃機関1の構成及び動作>
本発明の前提となる副室式火花点火内燃機関1の構成及び動作について、図1〜図5を参照しながら説明する。
本発明の前提となる副室式火花点火内燃機関1の構成及び動作について、図1〜図5を参照しながら説明する。
(副室式火花点火内燃機関1の概略構成)
図1に、副室式火花点火内燃機関1の断面図を示す。
図1に、副室式火花点火内燃機関1の断面図を示す。
図1に示す副室式火花点火内燃機関1は、主として、主燃焼室63,副燃焼室61,点火栓29,連通路(旋回流形成部)62a,62b,62c,62d(以下、62a〜62dとする),シリンダブロック10,シリンダヘッド20,ピストン3,燃料噴射弁27,吸気ポート23,排気ポート24,吸気バルブ21,排気バルブ22,吸気用カム25及び排気用カム26を備える。
主燃焼室63は、シリンダブロック10,シリンダヘッド20及びピストン3に囲まれた室である。副燃焼室61は、主燃焼室63に隣接して設けられており、副燃焼室壁64に囲まれた室である。副燃焼室61は、軸CAを中心軸とする略円筒形状である。点火栓29の先端部分(点火部)29aは、副燃焼室61に突出している。連通路62a〜62dは、主燃焼室63と副燃焼室61とを連通している。
吸気ポート23及び排気ポート24は、それぞれ、シリンダヘッド20に形成されている。吸気バルブ21は、吸気ポート23の下流部分であって主燃焼室63の入口に位置している。排気バルブ22は、排気ポート24の上流部分であって主燃焼室63の出口に位置している。吸気用カム25及び排気用カム26は、それぞれ、吸気バルブ21及び排気バルブ22の上部に位置しており、クランク軸の回転に従って回転することで吸気バルブ21及び排気バルブ22を開閉させる。燃料噴射弁27は、吸気ポート23を貫通するように設けられている。燃料噴射弁27の先端は、吸気ポート23に突出している。
(副室式火花点火内燃機関1の概略動作)
図1に示す副室式火花点火内燃機関1では、吸気ポート23に導入された新気空気に、燃料噴射弁27から燃料が噴射され、新気混合気が形成される。そして、吸気行程において、吸気用カム25により吸気バルブ21は開状態とされ、新気混合気は吸気ポート23から主燃焼室63へ導入される。吸気ポート23から導入された新気混合気は、主燃焼室63において概ね均質になる。圧縮行程において、主燃焼室63の均質な新気混合気の一部は、連通路62a〜62dを介して主燃焼室63から副燃焼室61へ導入される。
図1に示す副室式火花点火内燃機関1では、吸気ポート23に導入された新気空気に、燃料噴射弁27から燃料が噴射され、新気混合気が形成される。そして、吸気行程において、吸気用カム25により吸気バルブ21は開状態とされ、新気混合気は吸気ポート23から主燃焼室63へ導入される。吸気ポート23から導入された新気混合気は、主燃焼室63において概ね均質になる。圧縮行程において、主燃焼室63の均質な新気混合気の一部は、連通路62a〜62dを介して主燃焼室63から副燃焼室61へ導入される。
副燃焼室61では、点火栓29の先端部分29aにより新気混合気が所定のタイミングで火花点火され、トーチが、連通路62a〜62dを介して副燃焼室61から主燃焼室63へ放射される。主燃焼室63の均質な新気混合気は、トーチによりトーチ点火され、燃焼する。膨張行程において、均質な新気混合気が燃焼して発生した燃焼圧力は、ピストン3を押し下げる。
排気行程において、排気用カム26により排気バルブ22は開状態とされ、主燃焼室63で燃焼された後のガス(以下、既燃ガスとする)は、主燃焼室63から排気ポート24へ排出される。
(副燃焼室61の詳細構成)
図2及び図4に、副燃焼室61の拡大断面図を示す。図2及び図4に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図3は、図2に示す III−III断面図である。図5は、図4におけるV−V断面図である。なお、図5に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
図2及び図4に、副燃焼室61の拡大断面図を示す。図2及び図4に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図3は、図2に示す III−III断面図である。図5は、図4におけるV−V断面図である。なお、図5に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
図1に示す副燃焼室61は、図2に示すように、副燃焼室壁64に囲まれた室である。副燃焼室61は、略円筒形状である。副燃焼室61には、連通路62a〜62dと対向する位置であって上部の位置に点火栓29が設けられている。点火栓29の先端部分29aは、副燃焼室61の内部において副燃焼室61の中心軸CAの近傍で且つ主燃焼室63から離れた位置に配置されている。点火栓29の先端部分29aは、副燃焼室61に突出している。
また、副燃焼室壁64には、連通路62a〜62dが形成されている。連通路62a〜62dは、副燃焼室61の中心軸CAに対してオフセットされている(図3参照)。連通路62a〜62dは、副燃焼室61の半径方向R(図3の2点鎖線の矢印参照)に対して傾斜している。
(副燃焼室61の詳細動作)
図2及び3に示すように、均質な新気混合気は、連通路62a〜62dを介して主燃焼室63から副燃焼室61へ導入される。連通路62a〜62dは、副燃焼室61の中心軸CAに対してオフセットされており、副燃焼室61の半径方向Rに対して傾斜している。また、副燃焼室61は、略円筒形状である。このため、新気混合気の流れA81a,A81b,A81c,A81d(以下、A81a〜A81dとする)は、図2の点線の矢印に示すように、副燃焼室壁64の内周面73jに沿って旋回流A81eを形成する。新気混合気は、旋回流A81eを形成しながら、連通路62a〜62dから点火栓29の先端部分29aがある上方へと上昇していく。この旋回流A81eは、点火栓29の先端部分29aの近傍においても比較的流速が大きい。このため、副燃焼室61における着火は安定性を欠くことになる。
図2及び3に示すように、均質な新気混合気は、連通路62a〜62dを介して主燃焼室63から副燃焼室61へ導入される。連通路62a〜62dは、副燃焼室61の中心軸CAに対してオフセットされており、副燃焼室61の半径方向Rに対して傾斜している。また、副燃焼室61は、略円筒形状である。このため、新気混合気の流れA81a,A81b,A81c,A81d(以下、A81a〜A81dとする)は、図2の点線の矢印に示すように、副燃焼室壁64の内周面73jに沿って旋回流A81eを形成する。新気混合気は、旋回流A81eを形成しながら、連通路62a〜62dから点火栓29の先端部分29aがある上方へと上昇していく。この旋回流A81eは、点火栓29の先端部分29aの近傍においても比較的流速が大きい。このため、副燃焼室61における着火は安定性を欠くことになる。
このとき、図4及び図5に示すように、新気混合気は、残留ガスに比べて低温であり比重が大きいため、副燃焼室61の半径方向R外側に分布する。それに対して、残留ガスは、新気混合気に比べて高温であり比重が小さいため、半径方向R内側に分布する。これにより、点火栓29の先端部分29aが火花点火を行うタイミングにおいて、新気混合気が分布する領域である第1新気領域61a(砂状のハッチングで示す部分)と残留ガスが存在する領域である第1残留領域61b(ハッチングのない部分)とで、副燃焼室61は構成されることになる。そうすると、点火栓29の先端部分29aの近傍には、残留ガスが多く滞留することになる。残留ガスが着火しにくいため、点火栓29の先端部分29aでスパークが発生しても、副燃焼室61における着火は安定性を欠くことになる。
点火栓29の先端部分29aは、スパークを発生させて新気混合気を火花点火する。火花点火された新気混合気は、燃焼ガス(火炎)として、旋回流A81e(図2参照)により迅速に連通路62a〜62dへ到達する。すなわち、火花点火された新気混合気が迅速に連通路62a〜62dへ到達するので、副燃焼室61において新気混合気が着火されてから主燃焼室63へトーチが放射されるまでの期間は短縮される。
連通路62a〜62dへ到達した燃焼ガスは、連通路62a〜62dを介して、トーチとして副燃焼室61から主燃焼室63へと放射される。ここで、連通路62a〜62dが点火栓29に対して主燃焼室63側に設けられているので、トーチは副燃焼室61から主燃焼室63へと向かう方向(図3における斜め下方向)へ放射される。すなわち、トーチは、副燃焼室61から主燃焼室63へ効率よく放射される。
(主燃焼室63の詳細構成)
図1に示す主燃焼室63は、シリンダブロック10,シリンダヘッド20及びピストン3に囲まれた室である。ここで、ピストン3がシリンダブロック10の側壁に沿って往復運動することにより、主燃焼室63の容積は変化する。主燃焼室63は、連通路62a〜62dにより副燃焼室61と連通している。
図1に示す主燃焼室63は、シリンダブロック10,シリンダヘッド20及びピストン3に囲まれた室である。ここで、ピストン3がシリンダブロック10の側壁に沿って往復運動することにより、主燃焼室63の容積は変化する。主燃焼室63は、連通路62a〜62dにより副燃焼室61と連通している。
(主燃焼室63の詳細動作)
図1に示す主燃焼室63には、ピストン3により主燃焼室63の容積が増加する吸気行程において、新気混合気が吸気ポート23から導入される。吸気ポート23から導入された新気混合気は、主燃焼室63において概ね均質になる。
図1に示す主燃焼室63には、ピストン3により主燃焼室63の容積が増加する吸気行程において、新気混合気が吸気ポート23から導入される。吸気ポート23から導入された新気混合気は、主燃焼室63において概ね均質になる。
主燃焼室63の均質な新気混合気の一部は、ピストン3により主燃焼室63の容積が減少する圧縮行程において、連通路62a〜62dを介して副燃焼室61へ導入される。
トーチは、連通路62a〜62dを介して副燃焼室61から主燃焼室63へ放射される。このトーチにより、主燃焼室63の均質な新気混合気は、トーチ点火されて燃焼する。ここで、トーチが副燃焼室61から主燃焼室63へ効率よく放射されるので、主燃焼室63の均質な新気混合気は、効率よく燃焼する。すなわち、主燃焼室63の均質な新気混合気の燃焼期間が短縮されて、リーン限界は拡大する。膨張行程において、均質な新気混合気が燃焼して発生した燃焼圧力は、ピストン3を押し下げる。これにより、主燃焼室63の容積が増加する。
既燃ガスは、ピストン3により主燃焼室63の容積が減少する排気行程において、排気ポート24へ排出される。
<本発明の第1実施形態に係る副室式火花点火内燃機関100の構成及び動作>
本発明の第1実施形態に係る副室式火花点火内燃機関100について、図6〜図9を参照しながら、本発明の前提となる上記の副室式火花点火内燃機関1と異なる点を中心に説明する。
本発明の第1実施形態に係る副室式火花点火内燃機関100について、図6〜図9を参照しながら、本発明の前提となる上記の副室式火花点火内燃機関1と異なる点を中心に説明する。
(副燃焼室61の詳細構成)
図6及び図8に、本発明の第1実施形態における副燃焼室61の拡大断面図を示す。図6及び図8に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図7は、図6に示すVII−VII断面図である。図9は、図8におけるIX−IX断面図である。なお、図7及び図9に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
図6及び図8に、本発明の第1実施形態における副燃焼室61の拡大断面図を示す。図6及び図8に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図7は、図6に示すVII−VII断面図である。図9は、図8におけるIX−IX断面図である。なお、図7及び図9に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
図1に示す副燃焼室61には、板状障壁(旋回流減衰構造の交差部)71a,71b,71c,71d(以下、71a〜71dとする)が、点火栓29の先端部分29aの近傍に設けられている。板状障壁71a〜71dは、新気混合気の旋回流の流れ方向と交差する面(図7に示す面71a1,71b1,71c1,71d1参照)を有する。板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の内周面73kから内側に突出している。
(副燃焼室61の詳細動作)
図7及び図9に示すように、板状障壁71a〜71dが、新気混合気の旋回流A81e(図2参照)の流れ方向と交差する面(図7に示す面71a1〜71d1)を有する。新気混合気の旋回流A81e(図2参照)は、面71a1〜71d1にぶつかり、その流速が点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰される。このため、副燃焼室61における着火は安定化する。
図7及び図9に示すように、板状障壁71a〜71dが、新気混合気の旋回流A81e(図2参照)の流れ方向と交差する面(図7に示す面71a1〜71d1)を有する。新気混合気の旋回流A81e(図2参照)は、面71a1〜71d1にぶつかり、その流速が点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰される。このため、副燃焼室61における着火は安定化する。
また、旋回流A81e(図2参照)の流速が点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰されるので、図6に破線で示すように、点火栓29の先端部分29aの近傍において副燃焼室61の中心軸CA側に導く流れを含む新気混合気の流れA81f,A81gが生成される。すなわち、板状障壁71a〜71dにより、新気混合気は点火栓29の先端部分29aの方向へ向かうように整流される。これにより、点火栓29の先端部分29aが火花点火を行うタイミングにおいて、図8に示すように、新気混合気が分布する領域である第2新気領域61c(砂状のハッチングで示す部分)と残留ガスが存在する領域である第2残留領域61d(ハッチングのない部分)とで、副燃焼室61は構成されることになる。そうすると、点火栓29の先端部分29aの近傍には、新気混合気が多く分布することになる(図8,図9参照)。新気混合気が残留ガスよりも着火しやすいため、点火栓29の先端部分29aでスパークが発生した際に、副燃焼室61での着火は安定化する。
また、図6に示すように、新気混合気の流れA81f,A81gは、さらに、副燃焼室61の中心軸CAの近傍において点火栓29の先端部分29aから主燃焼室63へと向かう流れになる。これにより、副燃焼室61の残留ガスは容易に掃気される。
副室式火花点火内燃機関100では、副室式火花点火内燃機関1と同様に、旋回流A81e(図2参照)も形成されている。そこで、点火栓29の先端部分29aで発生したスパークにより火花点火された新気混合気は、燃焼ガス(火炎)として、旋回流A81e(図2参照)により迅速に連通路62a〜62dへ到達する。すなわち、副燃焼室61での着火が安定化し、火花点火された新気混合気が迅速に連通路62a〜62dへ到達するので、副燃焼室61において新気混合気が着火されてから主燃焼室63へトーチが放射されるまでの期間は短縮される。これにより、リーン限界は拡大される。
(副室式火花点火内燃機関100に関する特徴)
(1)
ここでは、連通路62a〜62dは、主燃焼室63と副燃焼室61とを連通している。連通路62a〜62dは、副燃焼室61の中心軸CAに対してオフセットされており、副燃焼室61の半径方向Rに対して傾斜している(図3参照)。これにより、連通路62a〜62dは、主燃焼室63から副燃焼室61に導入される新気混合気を、副燃焼室61の内周面73k(図8参照)に沿って旋回させ、副燃焼室61に新気混合気の旋回流A81e(図2参照)を形成させる。このため、副燃焼室61内における新気混合気の流動は全体として強化される。
(1)
ここでは、連通路62a〜62dは、主燃焼室63と副燃焼室61とを連通している。連通路62a〜62dは、副燃焼室61の中心軸CAに対してオフセットされており、副燃焼室61の半径方向Rに対して傾斜している(図3参照)。これにより、連通路62a〜62dは、主燃焼室63から副燃焼室61に導入される新気混合気を、副燃焼室61の内周面73k(図8参照)に沿って旋回させ、副燃焼室61に新気混合気の旋回流A81e(図2参照)を形成させる。このため、副燃焼室61内における新気混合気の流動は全体として強化される。
一方、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰する。点火栓29の先端部分29aは、減衰され低流速となった新気混合気を火花点火する。
このように、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍において板状障壁71a〜71dが減衰するので、副燃焼室61内における新気混合気の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室61での着火は安定化している。この結果、リーン限界は拡大される。
(2)
ここでは、板状障壁71a〜71dが、新気混合気の旋回流A81eの流れ方向と交差する面71a1〜71d1を有する(図8,図9参照)。このため、新気混合気の旋回流A81eは、その流れ方向と交差する面71a1〜71d1にぶつかり、その流速が減衰される。
ここでは、板状障壁71a〜71dが、新気混合気の旋回流A81eの流れ方向と交差する面71a1〜71d1を有する(図8,図9参照)。このため、新気混合気の旋回流A81eは、その流れ方向と交差する面71a1〜71d1にぶつかり、その流速が減衰される。
このように、板状障壁71a〜71dが新気混合気の旋回流A81eの流れ方向と交差する面71a1〜71d1を有するので、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eは、板状障壁71a〜71dにより点火栓29の先端部分29aの近傍において確実に減衰している。
(3)
ここでは、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の内周面73kから内側に突出している。このため、副燃焼室61の半径方向R外側に分布して旋回流A81eを形成している新気混合気が、効果的に減衰されることになる。
ここでは、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の内周面73kから内側に突出している。このため、副燃焼室61の半径方向R外側に分布して旋回流A81eを形成している新気混合気が、効果的に減衰されることになる。
(4)
ここでは、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍のみにおいて減衰する(図6参照)。一方、点火栓29の先端部分29aの近傍以外の部分において、副燃焼室61内における新気混合気の流動は強化されたままである(図6,図2参照)。
ここでは、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍のみにおいて減衰する(図6参照)。一方、点火栓29の先端部分29aの近傍以外の部分において、副燃焼室61内における新気混合気の流動は強化されたままである(図6,図2参照)。
このように、新気混合気の旋回流A81eが点火栓29の先端部分29aの近傍のみにおいて減衰されるので、旋回流A81eの全体としての流動の低下は必要最低限に抑えられている。
(5)
ここでは、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰するとともに、主燃焼室63から副燃焼室61に導入された新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍において副燃焼室61の中心軸CA側に導き、副燃焼室61の中心軸CAの近傍において点火栓29の先端部分29aから主燃焼室63へと向かう流れを生成する(図6に示す流れA81f,A81g参照)。
ここでは、板状障壁71a〜71dは、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰するとともに、主燃焼室63から副燃焼室61に導入された新気混合気の旋回流A81eを点火栓29の先端部分29aの近傍において副燃焼室61の中心軸CA側に導き、副燃焼室61の中心軸CAの近傍において点火栓29の先端部分29aから主燃焼室63へと向かう流れを生成する(図6に示す流れA81f,A81g参照)。
このように、副燃焼室61の中心軸CAの近傍において点火栓29の先端部分29aから主燃焼室63へと向かう流れを板状障壁71a〜71dが生成するので、副燃焼室61の残留ガスは容易に掃気される。
また、連通路62a〜62dは、1つだけ設けられていてもよいし、複数設けられていてもよい。なお、本明細書で使用されている「連通」とは、隔絶された2つの空間を、通路(連通路62a〜62d)を介して連続状態にすることを意味する。
<本発明の第2実施形態に係る副室式火花点火内燃機関200の構成及び動作>
本発明の第2実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関200について、図10〜図13を参照しながら説明する。図10及び図12は、副燃焼室61の拡大断面図である。図10及び図12に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図11は、図10に示すXI−XI断面図である。図13は、図12におけるXIII−XIII断面図である。なお、図11及び図13に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
本発明の第2実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関200について、図10〜図13を参照しながら説明する。図10及び図12は、副燃焼室61の拡大断面図である。図10及び図12に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図11は、図10に示すXI−XI断面図である。図13は、図12におけるXIII−XIII断面図である。なお、図11及び図13に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
副室式火花点火内燃機関200は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、板状障壁71a〜71d(図6〜図9参照)の代わりに板状障壁(旋回流減衰構造の交差部)72a,72b,72c,72d(以下、72a〜72dとする)を備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、板状障壁72a〜72dは、副燃焼室61の半径方向Rの長さが点火栓29の先端部分29aに近づくに従って段階的に長くなるように、点火栓29の先端部分29aの近傍に設けられている(図10〜図13参照)。このため、副燃焼室61に導入された新気混合気の旋回流A81eは、板状障壁72a〜72dにより点火栓29の先端部分29aに近づくに従って段階的に減衰される。これにより、図10に示すように、点火栓29の先端部分29aの近傍において副燃焼室61の中心軸CA側に導く新気混合気の流れA81h,A81iが生成される。この新気混合気の流れA81h,A81iは、大きな流れである。
このように、点火栓29の先端部分29aに近づいていく新気混合気の旋回流A81eを板状障壁72a〜72dが段階的に減衰するので、副燃焼室61の旋回流A81eは確実に減衰される。このため、大きい新気混合気の流れA81h,A81iが生成されるので、点火栓29の先端部分29aの近傍には、新気混合気が多く分布することになる(図12,図13に示す第3新気領域61e,第3残留領域61f参照)。これにより、副燃焼室61での着火は安定化する。
また、第1実施形態よりも大きい新気混合気の流れA81h,A81iを板状障壁72a〜72dが生成するので、副燃焼室61の残留ガスは容易に掃気される。
副燃焼室61内における新気混合気の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室61での着火が安定化している点は、第1実施形態と同様である。したがって、このような副室式火花点火内燃機関200によっても、リーン限界は拡大される。
<本発明の第3実施形態に係る副室式火花点火内燃機関300の構成及び動作>
本発明の第3実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関300について、図14〜図17を参照しながら説明する。図14及び図16は、副燃焼室61の拡大断面図である。図14及び図16に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図15は、図14に示すXV−XV断面図である。図17は、図16におけるXVII−XVII断面図である。図15及び図17に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
本発明の第3実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関300について、図14〜図17を参照しながら説明する。図14及び図16は、副燃焼室61の拡大断面図である。図14及び図16に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図15は、図14に示すXV−XV断面図である。図17は、図16におけるXVII−XVII断面図である。図15及び図17に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
副室式火花点火内燃機関300は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、板状障壁71a〜71d(図6〜図9参照)の代わりに第1構造(旋回流減衰構造)を備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、第1構造は、副燃焼室61の内周面73a,73bの構造(副燃焼室壁64aの構造)であり、主燃焼室63に近い部分よりも点火栓29の先端部分29aに近い部分の方が副燃焼室61の断面積の大きくなる構造である(図15参照)。このため、副燃焼室61の内周面73bに沿って上昇した新気混合気の旋回流A81eの流速は、より断面積の大きい内周面73aに旋回流A81eが達した際に減衰される。このため、第1実施形態と同様に、図14に示す新気混合気の流れA81j,A81kが生成される。これにより、点火栓29の先端部分29aの近傍には、新気混合気が多く分布することになる(図16,図17に示す第4新気領域61g,第4残留領域61h参照)。
このように、上記のような第1構造を採っているので、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eは、第1構造により点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰される。また、熱損失も低減される。
副燃焼室61内における新気混合気の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室61での着火が安定化している点は、第1実施形態と同様である。したがって、このような副室式火花点火内燃機関300によっても、リーン限界は拡大される。
<本発明の第4実施形態に係る副室式火花点火内燃機関400の構成及び動作>
本発明の第4実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関400について、図18〜図21を参照しながら説明する。図18及び図20は、副燃焼室61の拡大断面図である。図18及び図20に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図19は、図18に示すXIX−XIX断面図である。図21は、図20におけるXXI−XXI断面図である。図19及び図21に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
本発明の第4実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関400について、図18〜図21を参照しながら説明する。図18及び図20は、副燃焼室61の拡大断面図である。図18及び図20に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図19は、図18に示すXIX−XIX断面図である。図21は、図20におけるXXI−XXI断面図である。図19及び図21に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
副室式火花点火内燃機関400は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、板状障壁71a〜71d(図6〜図9参照)の代わりに第2構造(旋回流減衰構造)を備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、第2構造は、副燃焼室61の内周面73a,73c,73dの構造(副燃焼室壁64bの構造)であり、副燃焼室61の断面積が点火栓29の先端部分29aに近づくに従って段階的に大きくなる構造である(図19参照)。このため、副燃焼室61に導入された新気混合気の旋回流A81eの流速は、第2構造により、点火栓29の先端部分29aに旋回流A81eが近づくに従って段階的に減衰される。これにより、図18に示すように、点火栓29の先端部分29aの近傍において副燃焼室61の中心軸CA側に導く新気混合気の流れA81n,A81mが生成される。この新気混合気の流れA81n,A81mは、第1実施形態における新気混合気の流れA81f,A81g(図6参照)よりも大きな流れである。
このように、点火栓29の先端部分29aに近づいていく新気混合気の旋回流A81eを第2構造が段階的に減衰するので、副燃焼室61の旋回流A81eは確実に減衰される。このため、大きな新気混合気の流れA81n,A81mが生成されるので、点火栓29の先端部分29aの近傍には、新気混合気が多く分布することになる(図20,図21に示す第5新気領域61i,第5残留領域61j参照)。これにより、副燃焼室61での着火は安定化する。
また、大きい新気混合気の流れA81n,A81mを第2構造が生成するので、副燃焼室61の残留ガスは容易に掃気される。
副燃焼室61内における新気混合気の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室61での着火が安定化している点は、第1実施形態と同様である。したがって、このような副室式火花点火内燃機関400によっても、リーン限界は拡大される。
<本発明の第5実施形態に係る副室式火花点火内燃機関500の構成及び動作>
本発明の第5実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関500について、図22〜図25を参照しながら説明する。図22及び図24に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図23は、図22に示すXXIII−XXIII断面図である。図25は、図24におけるXXV−XXV断面図である。図23及び図25に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
本発明の第5実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関500について、図22〜図25を参照しながら説明する。図22及び図24に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図23は、図22に示すXXIII−XXIII断面図である。図25は、図24におけるXXV−XXV断面図である。図23及び図25に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
副室式火花点火内燃機関500は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、板状障壁71a〜71d(図6〜図9参照)の代わりに第3構造(旋回流減衰構造)を備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、第3構造は、副燃焼室61の内周面73e,73fの構造(副燃焼室壁64cの構造)であり、主燃焼室63に近い部分の断面形状が略円形状であり点火栓29の先端部分29aに近い部分の断面形状が多角形状となる構造である(図23参照)。第3構造により、副燃焼室61の内周面73fに沿って上昇した新気混合気の旋回流A81eは、内周面73eの断面角部で流れが乱される。これにより、旋回流A81eの流速は減衰される。このため、図22に示す新気混合気の流れA81o,A81qが生成される。そうすると、点火栓29の先端部分29aの近傍には、新気混合気が多く分布することになる(図24,図25に示す第6新気領域61k,第6残留領域61m参照)。
このように、上記のような第3構造を採っているので、副燃焼室61の新気混合気の旋回流A81eは、第3構造により、点火栓29の先端部分29aの近傍において減衰される。また、熱損失も低減される。
副燃焼室61内における新気混合気の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室61での着火が安定化している点は、第1実施形態と同様である。したがって、このような副室式火花点火内燃機関500によっても、リーン限界は拡大される。
<本発明の第6実施形態に係る副室式火花点火内燃機関600の構成及び動作>
本発明の第6実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関600について、図26〜図31を参照しながら説明する。図26及び図28は、副燃焼室61の拡大断面図である。図26及び図28に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図27は、図26に示すXXVII−XXVII断面図である。図29は、図28におけるXXIX−XXIX断面図である。図30は、図28におけるXXX−XXX断面図である。図31は、図28におけるXXXI−XXXI断面図である。図27及び図29に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
本発明の第6実施形態にかかる副室式火花点火内燃機関600について、図26〜図31を参照しながら説明する。図26及び図28は、副燃焼室61の拡大断面図である。図26及び図28に示す断面図は、副燃焼室61の中心軸CA方向における断面図である。図27は、図26に示すXXVII−XXVII断面図である。図29は、図28におけるXXIX−XXIX断面図である。図30は、図28におけるXXX−XXX断面図である。図31は、図28におけるXXXI−XXXI断面図である。図27及び図29に示す断面図において、点火栓29は省略されている。
副室式火花点火内燃機関600は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、板状障壁71a〜71d(図6〜図9参照)の代わりに第4構造(旋回流減衰構造)を備える点で第1実施形態と異なる。すなわち、第4構造は、副燃焼室61の内周面73g,73h,73iの構造(副燃焼室壁64dの構造)であり、副燃焼室61の断面形状が点火栓29の先端部分29aに近づくに従って、段階的に略円形状から角が少ない多角形状となる構造である(図29〜図31参照)。つまり、角が少ない多角形状になるほど断面角部の角度が小さくなり、断面角部で旋回流A81eの流れが乱されて旋回流A81eの流速を減衰させる度合いは大きくなる。例えば、内周面73gの略90度の断面角部(図29参照)は、内周面73hの略120度の断面角部(図30参照)よりも、旋回流A81eの流速を大きく減衰させる。
副燃焼室61に導入された新気混合気の旋回流A81eの流速は、第4構造により、点火栓29の先端部分29aに旋回流A81eが近づくに従って段階的に減衰される。これにより、図26に示すように、点火栓29の先端部分29aの近傍において副燃焼室61の中心軸CA側に導く新気混合気の流れA81r,A81sが生成される。この新気混合気の流れA81r,A81sは、大きな流れである。
このように、点火栓29の先端部分29aに近づいていく新気混合気の旋回流A81eを第4構造が段階的に減衰するので、副燃焼室61の旋回流A81eは確実に減衰される。このため、大きな新気混合気の流れA81r,A81sが生成されるので、点火栓29の先端部分29aの近傍には、新気混合気が多く分布することになる(図28〜図31に示す第7新気領域61n,第7残留領域61o参照)。これにより、副燃焼室61での着火は安定化する。
また、第1実施形態よりも大きい新気混合気の流れA81r,A81sを第4構造が生成するので、副燃焼室61の残留ガスは容易に掃気される。
副燃焼室61内における新気混合気の流動を全体として強化した場合でも、副燃焼室61での着火が安定化している点は、第1実施形態と同様である。したがって、このような副室式火花点火内燃機関600によっても、リーン限界は拡大される。
本発明にかかる副室式火花点火内燃機関は、リーン限界を拡大することができるという効果を有し、副室式火花点火内燃機関等として有用である。
1,100,200,300,400,500,600 副室式火花点火内燃機関
3 ピストン
10 シリンダブロック
20 シリンダヘッド
27 燃料噴射弁
29 点火プラグ
29a 先端部分(点火部)
61 副燃焼室
62a〜62d 連通路(旋回流形成部)
63 主燃焼室
71a〜71d,72a〜72d 板状障壁(旋回流減衰構造の交差部)
73a〜73k 内周面
3 ピストン
10 シリンダブロック
20 シリンダヘッド
27 燃料噴射弁
29 点火プラグ
29a 先端部分(点火部)
61 副燃焼室
62a〜62d 連通路(旋回流形成部)
63 主燃焼室
71a〜71d,72a〜72d 板状障壁(旋回流減衰構造の交差部)
73a〜73k 内周面
Claims (10)
- 主燃焼室と、
前記主燃焼室に隣接して設けられる略円筒形状の副燃焼室と、
前記主燃焼室から前記副燃焼室に導入される新気混合気を、前記副燃焼室の内周面に沿って旋回させ、前記副燃焼室に前記新気混合気の旋回流を形成させる旋回流形成部と、
前記副燃焼室の内部において前記副燃焼室の中心軸の近傍で且つ前記主燃焼室から離れた位置に配置され、前記主燃焼室から前記副燃焼室に導入された前記新気混合気を火花点火する点火部と、
前記副燃焼室の前記新気混合気の旋回流を少なくとも前記点火部の近傍において減衰する旋回流減衰構造と、
を備えた、
副室式火花点火内燃機関。 - 主燃焼室と、
前記主燃焼室に隣接して設けられる略円筒形状の副燃焼室と、
前記副燃焼室の中心軸に対してオフセットされ、前記主燃焼室と前記副燃焼室とを連通している連通路と、
前記副燃焼室の内部において前記副燃焼室の中心軸の近傍で且つ前記主燃焼室から離れた位置に配置され、前記連通路を介して前記主燃焼室から前記副燃焼室に導入された新気混合気を火花点火する点火部と、
前記連通路を介して前記副燃焼室に導入された前記新気混合気の旋回流の流速を少なくとも前記点火部近傍において減衰する旋回流減衰構造と、
を備えた、
副室式火花点火内燃機関。 - 前記連通路は、前記副燃焼室の半径方向に対して傾斜している、
請求項2に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記旋回流減衰構造は、前記新気混合気の旋回流の流れ方向と交差する面を有する交差部を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記交差部は、前記副燃焼室の内周面から内側に突出する、
請求項4に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記旋回流減衰構造は、前記副燃焼室の内周面の構造であり、前記主燃焼室に近い部分よりも前記点火部に近い部分の方が前記副燃焼室の断面積の大きくなる構造である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記旋回流減衰構造は、前記副燃焼室の内周面の構造であり、前記主燃焼室に近い部分の断面形状が略円形状であり前記点火部に近い部分の断面形状が多角形状となる構造である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記旋回流減衰構造は、前記新気混合気の旋回流を前記点火部の近傍のみにおいて減衰する、
請求項4から7のいずれか1項に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記旋回流減衰構造は、前記点火部に近づいていく前記新気混合気の旋回流を段階的に減衰する、
請求項4から7のいずれか1項に記載の副室式火花点火内燃機関。 - 前記旋回流減衰構造は、さらに、前記主燃焼室から前記副燃焼室に導入された前記新気混合気の旋回流を前記点火部の近傍において前記副燃焼室の中心軸側に導き、前記副燃焼室の中心軸の近傍において前記点火部から前記主燃焼室へと向かう流れを生成する、
請求項1から9のいずれか1項に記載の副室式火花点火内燃機関。
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