JP5421976B2 - エンジン及びエンジン用点火プラグ - Google Patents
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Description
このように点火室におけるガス流動が規則性を有さず不安定となると、点火室内における混合気の混合濃度が不均一となってしまい、燃焼後に局所的に未燃焼残留ガスが存在する場合がある。そして、点火室内の点火プラグの点火点近傍に未燃焼残留ガスが残ると、点火点で火花点火するときに、その未燃焼残留ガスを含む混合気に火花点火できない失火が発生するおそれが高くなり、安定した燃焼火炎を形成することが困難となる。
前記点火室が、前記噴孔が設けられたスロート空間部と、前記スロート空間部に連通する状態で前記シリンダヘッド側に延出するとともに前記点火点を備えた点火空間部とから構成され、
前記スロート空間部の内径が前記点火空間部の内径よりも小さく形成され、かつ、前記スロート空間部の中心軸が、前記点火空間部の中心軸に対し平行で所定の距離ずれた位置に設定され、
当該スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが互いに平行な状態で、前記スロート空間部が、前記点火空間部の中心軸に直交する方向で当該点火空間部の端部に配置され、
前記スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが、前記端部において前記スロート空間部の中心軸に平行で、当該スロート空間部の中心軸から同一距離ずれた連続形成直辺部を有して前記点火室が形成されている点にある。
そして、スロート空間部の中心軸が、点火空間部の中心軸に対し平行で所定の距離ずれた位置に設定されているので、スロート空間部から点火空間部の下部に流入した一定の方向性を持った状態の混合気は、点火空間部において、点火空間部の中心軸に平行な断面視で当該中心軸の上下方向にわたるタンブル流(縦渦)を形成し、点火空間部内全体、特に、点火空間部内の上部付近において比較的規則的なガス流動を発生させる。したがって、点火空間部内に備えられた点火点付近に混合気を案内して当該混合気を良好に混合し、少なくとも点火点側の混合気の混合濃度を新たに流入した混合気の濃度に確保される状態とすることができ、未燃焼残留ガスの影響を排除して、点火プラグにより安定して火花点火でき、失火を良好に防止することができる。これにより、安定した燃焼火炎を形成してエンジンの安定した運転を実現することができる。
また、混合気に火花点火して燃焼させた後においては、噴孔から燃焼室に燃焼火炎を即座に噴射することができ、希薄燃焼の場合であっても燃焼室内において確実に混合気を燃焼させて燃焼効率の高効率化を図ることができる。
前記点火室が、前記噴孔が設けられたスロート空間部と、前記スロート空間部に連通する状態で前記シリンダヘッド側に延出するとともに前記点火点を備えた点火空間部とから構成され、
前記スロート空間部の内径が前記点火空間部の内径よりも小さく形成され、かつ、前記スロート空間部の中心軸が、前記点火空間部の中心軸に対し平行で所定の距離ずれた位置に設定され、
当該スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが互いに平行な状態で、前記スロート空間部が、前記点火空間部の中心軸に直交する方向で当該点火空間部の端部に配置され、
前記スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが、前記端部において前記スロート空間部の中心軸に平行で、当該スロート空間部の中心軸から同一距離ずれた連続形成直辺部を有して前記点火室が形成されている点にある。
そして、スロート空間部の中心軸が、点火空間部の中心軸に対し平行で所定の距離ずれた位置に設定されているので、スロート空間部から点火空間部の下部に流入した一定の方向性を持った状態の混合気は、点火空間部において、点火空間部の中心軸に平行な断面視で当該中心軸の上下方向にわたるタンブル流(縦渦)を形成し、点火空間部内全体、特に、点火空間部内の上部付近において比較的規則的なガス流動を発生させる。したがって、点火空間部内に備えられた点火点付近に混合気を案内して当該混合気を良好に混合し、少なくとも点火点側の混合気の混合濃度を新たに流入した混合気の濃度に確保される状態とすることができ、未燃焼残留ガスの影響を排除して、点火プラグにより安定して火花点火でき、失火を良好に防止することができる。これにより、安定した燃焼火炎を形成してエンジンの安定した運転を実現することができる。
さらに、スロート空間部が、前記点火空間部の中心軸に直交する方向で当該点火空間部の端部に配置され、スロート空間部の側壁面と点火空間部の側壁面とが、端部において同一の側壁面で構成されて点火室が形成されているので、スロート空間部から一定の方向性を持って点火空間部の端部に流入した混合気は、点火空間部において、一定の方向性を維持しつつ上下方向に加え左右方向にも大きく流動し、より大きなタンブル流を形成して、点火空間部内全体においてより大きく比較的規則的なガス流動を発生させることができる。したがって、点火空間部内に備えられた点火点において、未燃焼残留ガスの影響を排除して略確実に混合気に火花点火することができ、失火の発生をより確実に防止することができる。これにより、安定した燃焼火炎を形成してエンジンのより一層安定した運転を実現することができる。
ここで、図1は、エンジン100のシリンダ3上部とシリンダヘッド6下部周辺における点火空間部8bの中心軸Yに平行な面の縦断面図であり、図2は、図1上、点火室8近傍におけるスロート空間部8aの中心軸Xに直交するII−II面の平断面図であり、図3は、図1における点火室8近傍の拡大縦断面図である。
図1に示すように、エンジン100は、ピストン2と、ピストン2を収容するシリンダ3と、シリンダ3の上部に設けられピストン2の天面Hとシリンダ3の内側面とにより燃焼室1を形成するシリンダヘッド6と、シリンダヘッド6の下部に混合気Mに火花点火する点火プラグ7とを備えている。そして、ピストン2をシリンダ3内で往復運動させると共に、吸気バルブ4及び排気バルブ(図示せず)を開閉動作させて、燃焼室1において吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の諸行程を行い、ピストン2の往復動を連結棒(図示せず)によってクランク軸(図示せず)の回転運動として出力されるものであり、このような構成は、通常の4ストローク内燃機関と変わるところはない。なお、このエンジン100は、例えば、吸気バルブ4と排気バルブとを一つずつ設けた2弁式のエンジンである。
図1に示すように、後述するシリンダヘッド6と対向するピストン2の天面H(ピストン2のヘッド面で、縦置きエンジンの場合は最上部に位置する面)の中央部には、いわゆる深皿型の凹部2aが形成されている。これにより、燃焼室1は、ピストン2の天面Hとシリンダ3の内面との間の空間に加え、凹部2aにて形成される空間から構成されている。このように燃焼室1を形成することにより、圧縮行程においてピストン2が上昇するときに、凹部2aの周囲から凹部2aの中心に向かう渦流、いわゆるスキッシュを発生させるように構成されている。
エンジン100のシリンダヘッド6には、吸気バルブ4を介して燃焼室1に混合気Mを供給できるように吸気ポート5が設けられており、この吸気ポート5内に配置された燃料供給弁9から供給された燃料Gと空気Aとが適切に混合されて混合気Mが形成されている。この混合気Mの混合割合は、エンジン100の運転状況に応じて適宜変更することができるように設定されている。なお、後述する点火プラグ7の点火室8に供給される混合気Mは、吸気ポート5から吸気バルブ4を介して燃焼室1に供給され、この燃焼室1から噴孔10を介して点火室8に流入する混合気Mに限られており、点火プラグ7の点火室8に噴孔10を介さずに直接燃料Gや混合気Mが供給されることはない。
図1に示すように、シリンダヘッド6の下部のピストン2の凹部2aに対向する箇所(シリンダヘッド6の最下面)には、混合気Mに火花点火する点火プラグ7が装着されている。この点火プラグ7の最下部(後述するプラグカバー7bの最下部)は、シリンダヘッド6の最下面及びピストン2の天面Hよりも下側、すなわち、ピストン2が上死点に位置する状態で少なくとも当該ピストン2の凹部2aに侵入するように配置され、また、後述する点火プラグ7の点火点Pもシリンダヘッド6の最下面及びピストン2の天面Hよりも下側、すなわち、ピストン2が上死点に位置する状態で少なくともピストン2の凹部2aに侵入するように配置されている。また、当該プラグカバー7bの最下部は、ピストン2の凹部2aの底面と接触しないように設定されている。すなわち、ピストン2の天面Hから凹部2aの底面までの深さは、シリンダヘッド6の最下面から点火プラグ7のプラグカバー7bの最下部までの長さよりも大きく設定されている。なお、点火プラグ7の点火点Pは、後述するプラグカバー7bにより形成された点火空間部8bの中心軸Y上に配置されている。
すなわち、詳細は後述するが、複数の噴孔10がプラグカバー7bに設けられていることにより、圧縮行程において燃焼室1に存在する混合気Mを複数の噴孔10を介して点火室8に流入させることができ、また、燃焼・膨張行程において点火室8で形成された燃焼火炎を複数の噴孔10を介して燃焼室1に噴射させることができる。
ここで、プラグ本体7aとプラグカバー7bとは、当該プラグ本体7aの下部及び点火点Pを覆うように一体的に形成されて点火プラグ7を構成しており、点火室8、点火点P、噴孔10のプラグ本体7a、プラグカバー7bに対する相対的な位置関係を予め適宜設定した上で点火プラグ7を形成することができ、エンジン100への装着が容易となっている。
なお、プラグカバー7bの厚さは、十分な熱耐久性・強度を確保できるとともに、混合気Mの点火室8への流入方向を確実に設定できる程度の厚さであれば特に制限されないが、例えば、1.5〜3mm程度の厚さとすることができる。また、プラグカバー7bは、例えば、SUS(ステンレス鋼)等の材料により構成することができる。
エンジン100は、上記のような構成を採用することにより、燃焼室1に吸気された混合気Mをピストン2の上昇により圧縮して、圧縮された混合気Mを燃焼室1からプラグカバー7bに設けられた噴孔10を介して点火室8に流入させ、点火室8に流入した混合気Mを点火室8において点火プラグ7により火花点火して燃焼させて、点火室8から噴孔10を介して燃焼室1に燃焼火炎を噴射するように構成されている。以下、そのエンジン100における1サイクルの動作状態について説明する。
後に、吸気バルブ4が閉状態となり、ピストン2の上昇により、燃焼室1に吸気された混合気Mを圧縮する、いわゆる圧縮行程が行われる。
そして、圧縮行程では、ピストン2の上昇により、燃焼室1の容積減少によって、燃焼室1の混合気Mが噴孔10を介して点火室8に流入し、点火室8には、混合気Mの流入によりガス流動が発生することで、この混合気Mと未燃焼残留ガスが既に存在する場合にはこの未燃焼残留ガスとが混合されて、火花点火可能範囲内(例えば1程度)の当量比の混合気Mが形成される。
本願のエンジン100では、特に、本願の点火プラグ7のプラグカバー7bは、上記圧縮行程において、燃焼室1からの混合気Mを点火室8内の点火点Pに案内するようなガス流動(点火室8の上下方向にわたるタンブル流(縦渦)T)を発生させることができるように構成されている。ここで、タンブル流とは、点火室の上下方向にわたって回転する縦方向の回転(旋回)渦流をいう。
この複数の噴孔10は、具体的には、図2、図3に示すように、概略球状の有底部分の底部に円周方向で等間隔に複数(例えば、4つ)の噴孔10が設けられ、燃焼室1から噴孔10を介してスロート空間部8aに流入する各混合気Mの流入方向が、図2に示すように、スロート空間部8aの中心軸Xに直交する断面視(図1、図3上、II−II断面)で、全て中心軸X方向となるように形成されている。すなわち、噴孔10の流入方向は、点火室側端部Lと中心軸Xとが結ばれる直線の方向に形成されている。ここで、噴孔10の点火室側端部Lとは、スロート空間部8aの中心軸Xに直交する断面において、噴孔10がスロート空間部8aに接する最も内側の箇所をいう。
したがって、上記圧縮行程において、燃焼室1から噴孔10を介して点火室8に流入した混合気Mは、点火室側端部Lと中心軸Xとが結ばれる直線的な経路で中心軸Xに向かい、各混合気Mと中心軸Xの近傍で合流する。
したがって、比較的内径が小さく形成されたスロート空間部8aに流入した各混合気Mは、当該スロート空間部8aの中心軸X近傍で合流しつつ、このスロート空間部8aの中心軸Xに沿った方向に案内されて上方に通流し、この方向を維持したまま点火空間部8bに流入することとなる。
加えて、図3に示すように、点火空間部8bの中心軸Yとスロート空間部8aの中心軸Xとが平行で所定距離Dだけずれた位置に配置されており、点火空間部8bの中心軸Yに直交する方向で当該点火空間部8bの一方の端部(径方向端部)に、スロート空間部8aの一方の端部(径方向端部)が配置されるように構成されている。すなわち、中心軸Yと中心軸Xとは、所定の距離Dをおいて平行となるように設定されており、点火空間部8bの円筒部分とスロート空間部8aの円筒部分とは互いに平行な状態で配置されるとともに、これら円筒部分の一方の端部が側壁面を共有して(同一の側壁面で構成されて)点火室8を形成している。
したがって、上述のようにスロート空間部8aの中心軸X方向に通流して点火空間部8b内に流入した混合気Mは、図3に示すように、中心軸Yと平行に、かつ当該中心軸Yから平均的に距離Dだけ離れた状態で点火空間部8b内を通流するため、当該混合気Mは、一定の方向性を持った状態となり、点火空間部8bにおいて、点火空間部8bの中心軸Yに平行な断面視で当該中心軸Yの上下方向にわたるタンブル流(縦渦)Tを形成し、点火空間部8b内全体、特に、点火空間部8b内の上部付近において比較的規則的なガス流動を発生させる。この際には、スロート空間部8aは、点火空間部8bの一方の端部に設けられているため、上記混合気Mは点火空間部8bにおいて、一定の方向性を維持しつつ上下方向に加え左右方向にも大きく流動し、上記タンブル流Tは点火空間部8bの上下方向のみならず左右方向にも大きいガス流動となり、より大きなタンブル流Tとなって、より混合を促進することができる。なお、図1、図2、図3では、燃焼室1の中心軸は、点火プラグ7の点火空間部8bの中心軸Yと同じ軸となっており、更には、ピストン2、シリンダ3の中心軸とも同じ軸となっている。
以下、点火室8におけるガス流動(タンブル流T)についてのシミュレーション結果を、図4に基づいて説明する。
〔実施形態〕
図4(a)は、本願の実施形態に係る点火室8内の混合気Mの燃料Gの濃度分布を示す縦断面図(図3における点火室8内の濃度分布に相当する。)、図4(b)は、図4(a)における点火空間部の濃度分布を示す平断面図である。
なお、図上、混合気Mにおいて燃料Gの濃度が濃い部分を黒く、薄い部分を白く示しており、黒い領域ほど酸素濃度が低い未燃焼残留ガスが多く存在することを示している。
したがって、本実施形態では、点火空間部8aの上部、特に点火点P近傍において燃料Gの濃度が比較的濃い領域(空気Aの濃度が比較的薄い領域)が形成されてしまうことを防止して、点火プラグ7の点火点Pにおける失火を防止することができる。
なお、当該点火プラグ7においては、プラグカバー7bの噴孔10付近の厚さを1.5mm、スロート空間部8aの内径(直径)を4mm、円筒の長さを11mm、点火空間部8bの内径(直径)を9mmとし、スロート空間部8aの中心軸Yと点火空間部8bの中心軸Xとの距離Dを0.5mm(点火空間部の内径(直径R)と距離Dとの比D/Rを0.2)、噴孔10の流入方向を、角度(β)45度、噴孔10の数を4と設定してシミュレーションを行った。
一方、比較例として、点火室をスロート空間部8a及び点火空間部8bに分割せず、一つの有底筒状の点火室として形成する。さらに、複数の噴孔の流入方向を、ある噴孔の点火室側端部から、同一回転方向で隣接する他の噴孔の点火室側端部に向かう概略接線方向、すなわち、点火室の中心軸に直交する断面視で、点火室側端部と当該中心軸とを結ぶ直線に対し、当該点火室側端部を軸として同一回転方向に角度90度程度ずれており、さらに、点火室の中心軸に平行な断面視で、点火室側端部と当該中心軸とを結ぶ直線に対し点火室側端部を軸として、点火点P側に角度β=45度ずれた方向とした点火プラグを用いた場合には、図5(a)に示すように、図5(a)の下方である燃焼室から噴孔を介して混合気Mが流入し、中心軸を回転中心とする回転流を形成するものの、実際には、点火室内の最外周付近にしか混合気Mが流通しておらず、中心軸近傍、特に点火室の上部及び下部ではガス流動がほとんど存在していないことがわかる。すなわち、中心軸近傍には点火室の上下にわたって燃料Gの濃度が比較的濃い領域(図5(a)上、燃料Gの濃度が比較的濃いこと、すなわち空気Aの濃度が比較的薄いことを示す黒い領域)が形成され、未燃焼残留ガスが点火点P近傍に大量に存在していることが確認できる(図5(b)参照)。
(1)上記実施形態では、燃料Gとして都市ガスを使用したが、これに限らず、都市ガス以外の水素やプロパン等のCOやH2を主成分とする炭化水素以外の気体燃料を利用する場合であっても優れた効果を発揮することができる。また、燃料Gとして気体燃料以外の燃料を利用することもでき、例えば、ガソリン、アルコール、メタノール、エタノールなど任意の燃料を使用することができる。
2: ピストン
2a: 凹部
3: シリンダ
6: シリンダヘッド
7: 点火プラグ
7a: プラグ本体
7b: プラグカバー
8: 点火室
8a: スロート空間部
8b: 点火空間部
10: 噴孔
100:エンジン
D: 所定の距離
G: 燃料
A: 空気
M: 混合気
X: スロート空間部の中心軸
Y: 点火空間部の中心軸
P: 点火点
T: タンブル流
L: 点火室側端部
α: 角度
Claims (5)
- 点火点を覆うプラグカバー内に点火室が形成された点火プラグがシリンダヘッドに装着され、前記点火室とピストンに面する燃焼室とを連通する複数の噴孔が前記プラグカバーに備えられているエンジンであって、
前記点火室が、前記噴孔が設けられたスロート空間部と、前記スロート空間部に連通する状態で前記シリンダヘッド側に延出するとともに前記点火点を備えた点火空間部とから構成され、
前記スロート空間部の内径が前記点火空間部の内径よりも小さく形成され、かつ、前記スロート空間部の中心軸が、前記点火空間部の中心軸に対し平行で所定の距離ずれた位置に設定され、
当該スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが互いに平行な状態で、前記スロート空間部が、前記点火空間部の中心軸に直交する方向で当該点火空間部の端部に配置され、
前記スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが、前記端部において前記スロート空間部の中心軸に平行で、当該スロート空間部の中心軸から同一距離ずれた連続形成直辺部を有して前記点火室が形成されているエンジン。 - 前記点火点が、前記点火空間部内の上部であって、当該点火空間部の中心軸上に配置されている請求項1に記載のエンジン。
- 前記シリンダヘッドと対向する前記ピストンの天面に凹部が形成されるとともに、前記ピストンが上死点に位置する状態で少なくとも前記プラグカバーが前記凹部に侵入して配置されて、前記点火点が前記天面よりも前記凹部に侵入する側に配置された請求項1または2に記載のエンジン。
- 点火点を有するプラグ本体と、前記点火点を覆うように前記プラグ本体に設けられたプラグカバーとを備え、
エンジンのシリンダヘッドに装着された状態において、ピストンに面する燃焼室と前記プラグカバー内に形成された点火室とを連通する複数の噴孔が、前記プラグカバーに形成されているエンジン用点火プラグであって、
前記点火室が、前記噴孔が設けられたスロート空間部と、前記スロート空間部に連通する状態で前記シリンダヘッド側に延出するとともに前記点火点を備えた点火空間部とから構成され、
前記スロート空間部の内径が前記点火空間部の内径よりも小さく形成され、かつ、前記スロート空間部の中心軸が、前記点火空間部の中心軸に対し平行で所定の距離ずれた位置に設定され、
当該スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが互いに平行な状態で、前記スロート空間部が、前記点火空間部の中心軸に直交する方向で当該点火空間部の端部に配置され、
前記スロート空間部の側壁面と前記点火空間部の側壁面とが、前記端部において前記スロート空間部の中心軸に平行で、当該スロート空間部の中心軸から同一距離ずれた連続形成直辺部を有して前記点火室が形成されているエンジン用点火プラグ。 - 前記プラグカバーが、前記プラグ本体に一体的に形成されてなる請求項4に記載のエンジン用点火プラグ。
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