JP2010101243A - ディーゼル内燃機関用のピストン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、構造を複雑化させること無く、燃料噴霧を内部に満遍なく拡散させることができる形状の燃焼室を備えるピストンを提供する。
【解決手段】ピストン1は、第1の燃焼室10と第2の燃焼室20と突部30とを備える。第1の燃焼室10は、燃料噴射ノズルNから噴出された燃料の液柱が霧化される位置を半径とする円筒面Pよりも内側の範囲のピストン1の頂部1aに凹設されている。第2の燃焼室20は、第1の燃焼室10の外側の範囲のピストン1の頂部1aに第1の燃焼室10よりも浅く凹設され、底壁22が中央に向かって上り勾配を有している。突部30は、第1の燃焼室10から第2の燃焼室20へ曲面で接続し、第1の燃焼室10の最大径よりも縮径されている。このピストン1は、燃料噴射ノズルNから突部30に向かって噴出された燃料噴霧を、第1の燃焼室10と第2の燃焼室20とに突部30で分配する。
【選択図】 図1
【解決手段】ピストン1は、第1の燃焼室10と第2の燃焼室20と突部30とを備える。第1の燃焼室10は、燃料噴射ノズルNから噴出された燃料の液柱が霧化される位置を半径とする円筒面Pよりも内側の範囲のピストン1の頂部1aに凹設されている。第2の燃焼室20は、第1の燃焼室10の外側の範囲のピストン1の頂部1aに第1の燃焼室10よりも浅く凹設され、底壁22が中央に向かって上り勾配を有している。突部30は、第1の燃焼室10から第2の燃焼室20へ曲面で接続し、第1の燃焼室10の最大径よりも縮径されている。このピストン1は、燃料噴射ノズルNから突部30に向かって噴出された燃料噴霧を、第1の燃焼室10と第2の燃焼室20とに突部30で分配する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料噴射ノズルから燃料が直接噴射される燃焼室を頂部に有するディーゼル内燃機関用のピストンに関する。
直噴式ディーゼルエンジンの頂面に二段の凹部を形成したピストンが特許文献1に開示されている。このピストンは、バルブリセスも有しており、燃料噴射ノズルから噴出される燃料噴霧のうち、第一噴霧はバルブリセスに渦流れを形成するように燃料を噴射し、第二噴霧はピストンの下から二段目の凹部(第1燃焼室)の側壁面に向かって噴射され、第三噴霧は下から一段目の凹部(第2燃焼室)の側壁面に向かって噴霧される。
また、ピストンの頂部に設けられた燃焼室へ燃料噴射ノズルから燃料を噴射する直接噴射式のディーゼルエンジンが特許文献2に開示されている。燃焼室は、噴射された燃料を上部方向と下部方向へと分配する突起部を有している。下部方向へ分配された燃料は、燃焼室の内部方向へ誘導され、上部方向へ分配された燃料は、ピストンの外周方向であるスキッシュエリアへ誘導される。
これらのピストンは、燃焼室の中の空気と燃料噴霧とを均一に混合することで燃焼効率を高め、煤などの発生量を低減しようとするものである。
特開2004−190572号公報
特開2008−151089号公報
ところが、特許文献1に記載されたピストンは、それぞれの燃焼室に対応するノズルを必要としている。そのため、燃料噴射ノズルの製造において高い加工精度が要求され、コストが増加する。また、特許文献2に記載されたピストンは、スキッシュエリアに積極的に燃料噴霧を送り込むものである。しかし、スキッシュエリアに残存する空気量は、燃焼室と比較するとはるかに小さく、その中に含まれる酸素で改善できる燃焼効率も小さい。
同じ量の燃料を消費するのであれば、燃焼室の温度を急激に高くするよりも、緩やかに上昇させた温度を維持したほうが、燃焼効率はよい。つまり、燃焼室内で燃料が長く燃焼し続けるようにしたほうが、熱損失が少なく、有効にエネルギーを活用できる。そのためには、燃料噴霧を満遍なく攪拌し、燃焼中の温度分布を燃焼室内で広く安定させることが望ましい。
そこで、本発明は、構造を複雑化させること無く、燃料噴霧を内部に満遍なく拡散させることができる形状の燃焼室を備えるピストンを提供する。
本発明のディーゼル内燃機関用のピストンは、第1の燃焼室と第2の燃焼室と突部とを備える。第1の燃焼室は、燃料噴射ノズルから噴出された燃料の液柱が霧化される位置を半径とする円筒よりも内側の範囲で燃料噴射ノズルに対して同心に頂部に凹設されている。第2の燃焼室は、燃料噴射ノズルから噴出された燃料の液柱が霧化される位置を半径とする円筒よりも外側の範囲で燃料噴射ノズルに対して同心に頂部に第1の燃焼室よりも浅く凹設され底壁が中央に向かって上り勾配を有している。突部は、第1の燃焼室の外周壁から第2の燃焼室の底壁へ曲面で接続し、第1の燃焼室の最大径よりも小さく縮径されている。そして、このピストンは、燃料噴射ノズルから突部に向かって噴出されて霧化した燃料噴霧を、第1の燃焼室と第2の燃焼室とに突部で分配する。
この場合、第1の燃焼室の底壁の中央部は、ピストンの中心軸に沿う方向へピストンの頂面から突部までの高さに隆起している。また、突起は、液柱が霧化された直後の位置に配置する。また、このピストンの中心軸と第2の燃焼室の底壁とが成す勾配角は、中心軸と燃料噴射ノズルの噴孔が開口する方向とが成す噴孔角と同じ、または、小さいことが好ましい。また、このピストンの頂面と第2の燃焼室の外周壁とが成すリエントラント角は、第1の燃焼室に分配された第1燃料噴霧と第2の燃焼室に分配された第2燃料噴霧とが互いに混合しない程度の鋭角に設けられることが好ましい。また、第1の燃焼室の容積は、第2の燃焼室の容積に対して同じか、それよりも小さくする。
本発明のピストンによれば、構造が単純であるとともに、燃料噴霧を満遍なく攪拌し、燃焼室中に拡散させることができるので、燃料の燃焼効率を向上させることができる。また、燃焼効率が向上することによって、排気中の煤や窒素化合物の量も軽減する。
また、第1の燃焼室の底壁の中央部をピストンの中心軸に沿う方向へピストンの頂面から突部までの間の高さに隆起させている本発明のピストンによれば、燃料噴射ノズルによって燃料が直接拡散されない領域を減らすことができる。燃料噴霧と攪拌されない未使用空気を減少するので、燃焼効率が向上する。
燃料噴射ノズルから噴射された燃料の液柱が霧化された直後の位置に突起を配置している本発明のピストンによれば、燃料が液状のまま突部に付着してしまう量を少なくするとともに、霧化された燃料の運動エネルギーが大きい状態でこの燃料噴霧を第1の燃焼室に拡散される第1燃料噴霧と第2の燃焼室に拡散される第2燃料噴霧とに分配できる。運動エネルギーが大きい状態で燃料噴霧を分配することで、第1の燃焼室および第2の燃焼室それぞれにおける燃料の攪拌を効率よく行うことができる。
さらに、ピストンの中心軸と第2の燃焼室の底壁とが成す勾配角を、ピストンの中心軸と燃料噴射ノズルの噴孔が開口する方向とが成す噴孔角に対して同じ、または、小さくする本願発明のピストンによれば、第2の燃焼室の底壁に対する燃料噴霧の衝突角度がゼロ度または燃料噴霧が底壁に直接衝突しなくなる。そのため、第1燃料噴霧よりも遠くまで拡散される第2燃料噴霧の運動エネルギーが損失しにくく、第2の燃焼室の空気と攪拌されやすくなる。その結果、第2の燃焼室において燃料噴霧の濃度分布に斑が生じにくく、燃焼効率が向上する。
ピストンの頂面と第1の燃焼室の外周壁とが成すリエントラント角度を第1の燃焼室に分配された第1燃料噴霧と第2の燃焼室に分配された第2燃料噴霧とが互いに混合しない程度の鋭角に設ける本発明のピストンによれば、第1燃料噴霧と第2燃料噴霧とがシリンダ内で互いに干渉することなく拡散される。燃料噴霧どうしが重なり合って燃料噴霧の濃度分布に斑を生じさせないので、燃焼が均質化され、燃焼効率が向上する。
また、ピストンの第1燃焼室の容積を第2燃焼室の容積と同じかそれよりも小さくする本発明のピストンによれば、ピストンモーションによる乱流効果の影響を強く受ける第2の燃焼室へより多くの燃料噴霧を拡散できる。したがって、効率よく燃料と空気とを混合でき、燃焼効率が向上する。
本発明に係る第1の実施形態のディーゼル内燃機関用のピストン1は、図1から図5を参照して説明する。図1に示すピストン1は、ディーゼル内燃機関用のピストンであって、第1の燃焼室10と、第2の燃焼室20と、突部30とを備える。第1の燃焼室10および第2の燃焼室20は、ピストン1の中心軸C上に配置される燃料噴射ノズルNに対して同心に、ピストン1の頂部1aに凹設されている。燃料噴射ノズルNの先端には、複数の噴孔H、本実施形態では6つの噴孔Hが開口しており、燃料が放射状に噴射される。噴孔から噴射された燃料は、一定の距離だけ一塊の液柱Lとなって飛翔した後で霧化して燃料噴霧Mとなる。なお、噴孔Hの数は、6つに限らず、シリンダおよびピストンの口径が大きい場合には6つ以上、例えば7つや8つ、口径が小さい場合には6つ以下、例えば5つや4つにする。また、噴出される燃料の広がり角によっても、噴孔Hの数は、適宜変更され得るものである。
第1の燃焼室10は、図4に示すように、燃料噴射ノズルNの噴孔Hから噴出された燃料の液柱Lが霧化される位置を半径とする円筒面Pよりも内側の範囲に設けられる。第2の燃焼室20は、第1の燃焼室10よりも外側、つまり、燃料噴射ノズルNから噴出された燃料の液柱Lが霧化される位置を半径とする円筒面Pよりも外側の範囲に設けられる。そして、第2の燃焼室20は、第1の燃焼室10よりも浅く形成される。
突部30は、図2に示すように、第1の燃焼室10の外周壁11から第2の燃焼室20の底壁22へなだらかな曲面で接続し、第1の燃焼室10の最大径よりも内側に小さく縮径された形状である。つまり、突部30は、第1の燃焼室10と第2の燃焼室20との間に設けられており、燃料噴射ノズルNから噴射された燃料の液柱Lが霧化されて燃料噴霧Mになった位置に配置されている。第1の燃焼室10の底壁12は、外周壁11からなだらかに、かつ、突部30よりも高く中央部が丸く盛り上がった曲面に形成されている。
また、第2の燃焼室20の底壁22は、中央に向かって一定の上り勾配を有した曲面に形成されている。このときピストン1の中心軸Cと第2の燃焼室20の底壁22とが成す勾配角Aは、ピストン1の中心軸Cと燃料噴射ノズルNの噴孔が開口する方向とが成す噴孔角Sと同じかそれよりも小さい角度であることが好ましい。本実施形態では、図2に示すように噴孔角Sよりも勾配角Aのほうがやや小さい。
図4に示すように燃料噴射ノズルNから突部30に向かって噴出されて突部30の手前で霧化した燃料噴霧Mは、図3や図5に示すように第1の燃焼室10と第2の燃焼室20とに突部30で分配されてそれぞれの燃焼室へ流れ込む。第2の燃焼室20の外周壁21は、ピストン1の頂面Tに対して鋭角になるリエントラント角Rが設定されている。
このリエントラント角Rは、第1の燃焼室10に分配された第1燃料噴霧M1と第2の燃焼室20に分配された第2燃料噴霧M2とが互いに混合しない程度の鋭角に設けられる。つまり、第2の燃焼室20に分配された第2燃料噴霧M2が第2の燃焼室20の外周壁21に案内されるように折り返したときに、突部30を越えて第1の燃焼室10側へ戻り過ぎない程度の角度に、リエントラント角Rは設けられる。
また、第1の燃焼室10の容積は、第2の燃焼室20の容積と同じかそれよりも小さく設けられる。本実施形態では、第1の燃焼室10と第2の燃焼室20の容積は、ほぼ同じである。
以上のように第1の燃焼室10および第2の燃焼室20が形成されたディーゼルエンジン内燃機関用のピストン1において、燃料噴射ノズルNから噴射された燃料は、図4に示すように、まとまった液柱Lの状態で突部30に向かって飛翔する。液柱L状態の燃料は、突部30に衝突する前に霧化して燃料噴霧Mとなり、図5に示すように突部30によって第1の燃焼室10側に流れ込む第1燃料噴霧M1と第2の燃焼室20側に流れ込む第2燃料噴霧M2とに分配される。
突部30は、液柱Lが霧化されて燃料噴霧Mとなった位置にある。これは、燃料が液状のまま突部30に付着してしまう量を少なくし、かつ、霧化された燃料の運動エネルギーが大きい状態で、第1燃料噴霧M1と第2燃料噴霧M2とに分配するためである。運動エネルギーが大きい状態で燃料噴霧Mを分配することによって、第1の燃焼室10および第2の燃焼室20それぞれにおける燃料の攪拌を効率よく行うことができる。なお、突部30を設ける位置は、燃料の液柱Lが燃料噴霧Mとなった位置から離れると、燃料の運動エネルギーが小さくなり、燃料噴霧Mが突部30に衝突した際にそのまま付着してしまう量が増える。したがって、燃料が霧化された直後に突部30が配置されることが好ましい。
第1燃料噴霧M1は、第1の燃焼室10の外周壁11から底壁12に沿って下に巻き込まれた後、第1の燃焼室10の内側に拡散される。また、第2燃料噴霧M2は、突部30を越えて第2の燃焼室20の底壁22から外周壁21に沿って上に巻き上がり、リエントラント角Rによって第2の燃焼室20の内側に拡散される。
このとき、第2の燃焼室20の底壁22の勾配角Aは燃料噴射ノズルNの噴孔角Sよりも小さく設定されているため、第2燃料噴霧M2が底壁22に当らない。したがって、突部30を越えた第2燃料噴霧M2が底壁22に付着してしまうことを防止できる。また、第1の燃焼室10の底壁12の中央部が全体的に盛り上がった突状に形成されている。
したがって、6つの噴孔Hから噴射されて内側に巻き込まれた第1燃料噴霧M1の燃料密度が濃くなりすぎることを防止できる。また、膨張行程でピストン1が下がり第1の燃焼室10が拡がるのに伴って、図6に示す第1燃料噴霧M1の燃焼領域B1を第1の燃焼室10の中央の高さに維持する。
さらに、第2の燃焼室20の外周壁21に適度なリエントラント角Rが設けられていることによって、第2の燃焼室20内の第2燃料噴霧M2の流れおよび図6に示す燃焼領域B2を、第2の燃焼室20の中央の高さに維持する。このように、第2燃料噴霧M2の流れおよび燃焼領域B2をコントロールすることによって、第2燃料噴霧M2が第1燃料噴霧M1と干渉したり、第2燃料噴霧M2がシリンダヘッドに接近しすぎて燃焼熱を奪われたりすることを防止できる。
ピストン1の上死点を0°ATDCとするクランク角〔°ATDC〕についてプロットしたこの実施形態のピストン1による熱発生率QA〔J/deg〕を、燃焼室の容積が同じでかつ燃焼室が1つしかない従来のピストンの熱発生率QBと比較して、図7に示す。本実施形態のピストン1の熱発生率QAは、燃料噴霧Mが拡散されたことによって、燃焼中の温度上昇が緩やかになっており、シリンダライナやシリンダヘッドに奪われる熱損失を低減できることが分かる。また、熱発生率の低下がゆるくトータルの熱発生量が多いことから、空気使用率が向上し、燃焼効率が向上していることが分かる。
1…ピストン、1a…頂部、10…第1の燃焼室、11…外周壁、20…第2の燃焼室、22…底壁、30…突部、A…勾配角、C…中心軸、H…噴孔、L…液柱、M…燃料噴霧、N…燃料噴射ノズル、P…円筒面、R…リエントラント角、S…噴孔角、T…頂面。
Claims (6)
- ディーゼル内燃機関用のピストンであって、
燃料噴射ノズルから噴出された燃料の液柱が霧化される位置を半径とする円筒よりも内側の範囲で前記燃料噴射ノズルに対して同心に頂部に凹設された第1の燃焼室と、
前記燃料噴射ノズルから噴出された燃料の液柱が霧化される位置を半径とする円筒よりも外側の範囲で前記燃料噴射ノズルに対して同心に前記頂部に前記第1の燃焼室よりも浅く凹設され底壁が中央に向かって上り勾配を有した第2の燃焼室と、
前記第1の燃焼室の外周壁から前記第2の燃焼室の前記底壁へ曲面で接続し前記第1の燃焼室の最大径よりも小さく縮径された突部と
を備え、
前記燃料噴射ノズルから前記突部に向かって噴出されて霧化した燃料噴霧を、前記第1の燃焼室と前記第2の燃焼室とに前記突部で分配する
ことを特徴とするピストン。 - 請求項1に記載されたピストンにおいて、
前記第1の燃焼室の底壁の中央部は、前記ピストンの中心軸に沿う方向へ前記ピストンの頂面から前記突部までの高さに隆起していることを特徴とする。 - 請求項1または請求項2に記載されたピストンにおいて、
前記突起は、前記液柱が霧化された直後の位置に配置されることを特徴とする。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたピストンにおいて、
このピストンの中心軸と前記第2の燃焼室の底壁とが成す勾配角は、前記中心軸と前記燃料噴射ノズルの噴孔が開口する方向とが成す噴孔角と同じ、または、小さいことを特徴とする。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載されたピストンにおいて、
このピストンの頂面と前記第2の燃焼室の外周壁とが成すリエントラント角は、前記第1の燃焼室に分配された第1燃料噴霧と前記第2の燃焼室に分配された第2燃料噴霧とが互いに混合しない程度の鋭角に設けられることを特徴とする。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載されたピストンにおいて、
前記第1の燃焼室の容積は、前記第2の燃焼室の容積と同じ、または、小さいことを特徴とする。
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