JP2018172974A - 内燃機関 - Google Patents

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徳之 竹形
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啓太朗 中西
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Abstract

【課題】 副室を備えた内燃機関において、主燃焼室の混合気を効率良く燃焼させる。【解決手段】 内燃機関1は、主燃焼室12と、主燃焼室の中央に配置された副室24と、副室と主燃焼室とを連通する複数の連通孔34と、主燃焼室に燃料を噴射するインジェクタ46と、副室に配置された発火部を備えた点火プラグ42とを有する。インジェクタの燃料噴射によって、点火時期に主燃焼室の周方向に燃料の濃度が相対的に高い高濃度領域と燃料の濃度が相対的に低い低濃度領域とが形成され、複数の連通孔は、高濃度領域を向く流路面積の総和が、低濃度領域を向く流路面積の総和よりも大きく設定されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、副室を備えた内燃機関に関する。
主燃焼室及び副室に区画された燃焼室を有する副室式内燃機関が公知である。副室式内燃機関は、副室において混合気を点火し、副室から連通孔を介して主燃焼室に噴出するトーチ状の火炎によって主燃焼室内の混合気を点火させる。このような副室式内燃機関において、副室を主燃焼室の中央に配置し、連通孔を放射状かつ周方向に等間隔に配置することによって、連通孔から噴出する火炎を主燃焼室に均質に行き渡らせるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
特開2009−215973号公報
副室式内燃機関では、タンブル流及びスワール流を促進させると、連通孔を介して副室内に流入する混合気量が変動し、副室内の既燃ガスの残留量及び混合気濃度が変動し易くなる。その結果、副室における発熱量が変動し、連通孔から噴出する火炎量が変動して主燃焼室における燃焼安定性が低下するという問題がある。この問題に対して、タンブル流及びスワール流を低下させると、直噴内燃機関の場合、燃料の拡散が抑制され、主燃焼室において燃料が偏在することになる。この場合、連通孔から主燃焼室に向けて均等に火炎を噴射する方法では、主燃焼室内の混合気を効率良く燃焼させることができないという問題が発生する。
本発明は、以上の背景を鑑み、副室を備えた内燃機関において、主燃焼室の混合気を効率良く燃焼させることを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の一態様は、主燃焼室(12)と、前記主燃焼室の中央に配置された副室(24)と、前記副室と前記主燃焼室とを連通する複数の連通孔(34)と、前記主燃焼室に燃料を噴射するインジェクタ(46)と、前記副室に配置された発火部を備えた点火プラグ(42)とを有し、前記インジェクタの燃料噴射によって、点火時期に前記主燃焼室の周方向に燃料の濃度が相対的に高い高濃度領域(51、53)と燃料の濃度が相対的に低い低濃度領域(52、54)とが形成され、複数の前記連通孔は、前記高濃度領域を向く流路面積の総和が、前記低濃度領域を向く流路面積の総和よりも大きく設定されていることを特徴とする内燃機関(1)を提供する。
この態様によれば、連通孔の高濃度領域を向く流路面積の総和が低濃度領域を向く流路面積の総和よりも大きいため、副室から連通孔を通過して主燃焼室に噴出する火炎は低濃度領域よりも高濃度領域の方が多くなる。これにより、副室で発生した火炎を低濃度領域よりも高濃度領域に多く分配することができ、主燃焼室内の混合気を効率良く着火させることができる。
また、上記の態様において、前記インジェクタは、シリンダ軸線(Z)に沿った方向から見て、前記主燃焼室の周縁からシリンダ軸線と直交する第1軸線(X)に沿って燃焼を噴射し、前記高濃度領域は前記主燃焼室の周方向において前記第1軸線に沿った2つの領域に形成され、前記低濃度領域は前記主燃焼室の周方向において前記第1軸線に直交する第2軸線(Y)に沿った他の2つの領域に形成されるとよい。
この態様によれば、高濃度領域及び低濃度領域がインジェクタの燃料噴射方向によって定まるため、インジェクタの燃料噴射方向に対して連通孔の流路面積を設定することで、連通孔から噴出する火炎を高濃度領域に効率良く供給することができる。
また、上記の態様において、前記インジェクタは、前記主燃焼室の周縁において吸気側に配置され、前記第1軸線は、吸気側から排気側に延びているとよい。
この態様によれば、吸気ポートから主燃焼室に流入する吸気の流れと、インジェクタからの燃料噴射方向とが一致するため、燃料が吸気側又は排気側に偏在し易くなり、高濃度領域の位置が定まり易くなる。
また、上記の態様において、前記主燃焼室に吸気を供給する吸気ポートは、タンブル流及びスワール流を低減する低流動ポートであるとよい。
この態様によれば、主燃焼室の混合気の流動が抑制されることによって、副室の混合気濃度の変動が抑制され、副室で発生する発熱量の変動が抑制される。これにより、副室から主燃焼室に噴出する火炎量の変動が抑制され、主燃焼室の混合気の燃焼安定性が向上する。
また、上記の態様において、前記高濃度領域を向く前記連通孔の直径は、前記低濃度領域を向く前記連通孔の直径よりも大きいとよい。また、上記の態様において、前記高濃度領域を向く前記連通孔の数は、前記低濃度領域を向く前記連通孔の数よりも多いとよい。
これらの態様によれば、簡単な構成で高濃度領域に低濃度領域よりも多くの火炎を供給することができる。
以上の構成によれば、副室を備えた内燃機関において、主燃焼室の混合気を効率良く燃焼させることができる。
第1実施形態に係る内燃機関の断面図(図2のI−I断面図) 第1実施形態に係る燃焼室壁面を示すシリンダヘッドの底面図 第2実施形態に係る燃焼室壁面を示すシリンダヘッドの底面図 第3実施形態に係る燃焼室壁面を示すシリンダヘッドの底面図 変形実施形態に係る内燃機関の断面図
以下、図面を参照して、本発明を内燃機関に適用した実施形態について説明する。
(第1実施形態)
内燃機関1は、4ストローク機関であり、図1に示すように、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上端面に締結されたシリンダヘッド3とを含むエンジン本体4を有する。シリンダブロック2には、シリンダブロック2の上端面に開口する断面円形のシリンダ5が形成されている。シリンダ5の軸線をシリンダ軸線Zとする。シリンダヘッド3の下端面においてシリンダ5の上端と対向する部分は、上方に向けて凹み、シリンダ5の上端をなす燃焼室壁面7を形成している。燃焼室壁面7は、いわゆるペントルーフ形に形成されている。
シリンダ5には、ピストン11がシリンダ軸線Zに沿って往復動可能に受容されている。燃焼室壁面7と、ピストン11の冠面とは協働して主燃焼室12を形成する。ピストン11は、コンロッドを介してクランクシャフト(不図示)に接続されている。クランクシャフトの延在方向をクランク軸線方向とする。
図1及び図2に示すように、燃焼室壁面7には、2つの吸気ポート15と、2つの排気ポート16とが開口している。クランク軸線及びシリンダ軸線Zに直交する方向を吸排気方向とすると、燃焼室壁面7において、吸排気方向の一側である吸気側に2つの吸気ポート15が配置され、他側である排気側に2つの排気ポート16が配置されている。吸気ポート15及び排気ポート16の燃焼室壁面7側の開口端は、ポペットバルブである吸気バルブ17及び排気バルブ18によって開閉される。
吸気ポート15は、主燃焼室12におけるタンブル流及びスワール流を低減する低流動ポートであることが好ましい。吸気ポート15の流路の屈曲が小さいほど(流路が直線に近づくほど)、主燃焼室12におけるタンブル流及びスワール流が低減される。
燃焼室壁面7の中央には、上方に向けて凹んだ受容孔20が凹設されている。受容孔20は、シリンダ軸線Zと同軸に配置され、内周面に雌ねじ20Aを有する。受容孔20は、上端に底面20Bを有し、下端において開口している。
受容孔20には隔壁部材23が受容されている。隔壁部材23は受容孔20と協働して主燃焼室12と区画された副室24を画定する。隔壁部材23は、円筒形の筒部23Aと、筒部23Aの下端を閉塞する下壁部23Bとを有し、上方に向けて開口した凹部23Cを形成する。筒部23Aの外周面には、受容孔20の雌ねじ20Aと螺合する雄ねじ23Dが形成されている。
下壁部23Bは、中央部が下方に向けて凸となるように湾曲している。下壁部23Bの主燃焼室12側に露出した外面の外周部には、隔壁部材23の軸線を中心とした環状の工具係合部26が形成されている。工具係合部26は、隔壁部材23の外周面から径方向内方に凹んだ複数の凹部27を含む。各凹部27は、隔壁部材23の軸線を中心とした回転対称形に形成され、周方向に連続して配列されている。なお、凹部27の数は任意に設定することでき、例えば12個や6個等であってよい。工具係合部26に対応した工具を係合させ、工具を回転させることによって隔壁部材23に締め付けトルクを与えることができる。
下壁部23Bには、厚み方向に貫通し、主燃焼室12と副室24とを連通する複数の連通孔34が形成されている。各連通孔34は、直線状に延び、それぞれの軸線が副室24内のシリンダ軸線Z上における1つの交点において互いに交差している。すなわち、シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、各連通孔34は連通孔34の軸線の交点を中心とした放射状に延びている。各連通孔34の主燃焼室12側の開口端は下壁部23Bの下面における工具係合部26の内側に開口している。
図1に示すように、シリンダヘッド3には、受容孔20の底面20Bの中央からシリンダ軸線Zに沿って上方に延びる点火プラグ孔37が形成されている。点火プラグ孔37は、上端においてシリンダヘッド3の上面に開口しており、下端において副室24に接続している。
点火プラグ孔37には、スパークプラグである点火プラグ42が挿入されている。点火プラグ42は、軸状に延びる本体部42Aと、本体部42Aの先端中央に設けられた中心電極42Bと、本体部42Aの先端周縁から突出した接地電極42Cとを有する。本体部42Aの外周面には、雄ねじが形成されており、点火プラグ孔37の下部に形成された雌ねじに螺合している。中心電極42Bと接地電極42Cの先端部との間は、発火部となり、点火時に中心電極42Bに電圧が印加されることによって火花が発生する。中心電極42B及び接地電極42Cは、副室24に配置されている。
燃焼室壁面7における2つの吸気ポート15の間の部分には上方に凹んだ凹部45が形成されている。シリンダヘッド3には、吸気側の外側面から凹部45の側面に延びるインジェクタ孔46が形成されている。インジェクタ孔46には、インジェクタ47が挿入されている。インジェクタ47は、先端の噴孔が主燃焼室12に配置され、主燃焼室12に向けて燃料を噴射する。
図2に示すように、インジェクタ47の燃料噴射軸線Aは、シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、シリンダ軸線Zと直交する第1軸線Xに沿って延在する。すなわち、インジェクタ47は、シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、主燃焼室12の周縁から第1軸線Xに沿って主燃焼室12の中央側に燃料を噴射する。本実施形態では、シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、第1軸線Xは吸気ポート15側から排気ポート16側に延びている。すなわち、シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、第1軸線Xは内燃機関1のクランク軸線と直交する方向である吸排気方向に沿って延びている。シリンダ軸線Z及び第1軸線Xに直交する軸線を第2軸線Yとする。第2軸線Yはクランク軸線と平行に延在している。
図1に示すように、第2軸線Yに沿った方向から見て、インジェクタ47の燃料噴射軸線Aは、シリンダ軸線Zに直交する平面に対して傾斜している。インジェクタ47から噴射される燃料は、燃料噴射軸線Aを中心として噴射角θの円錐形に広がる。
図2に示すように、シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、主燃焼室12は周方向に順に第1〜第4領域51〜54を有する。第1領域51及び第3領域53は第1軸線Xに沿って配置された領域であり、第2領域52及び第4領域54は、第2軸線Yに沿って配置された領域である。第1〜第4領域51〜54のそれぞれは、90度の角度幅を有する。第1領域51及び第3領域53はシリンダ軸線Zを中心として第1軸線Xから両側に45度の角度幅を有し、第2領域52及び第4領域54はシリンダ軸線Zを中心として第2軸線Yから両側に45度の角度幅を有する。
複数の連通孔34は、第1領域51及び第3領域53を向く流路面積の総和が、第2領域52及び第4領域54を向く流路面積の総和よりも大きく設定されている。ここで、各領域51〜54を向く連通孔34の流路面積の総和は、各領域51〜54を向く連通孔34の数と、それぞれの連通孔34の直径との積によって定まる。例えば、各領域51〜54を向く連通孔34の数が同じである場合、第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34の直径を第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34の直径よりも大きくすることで、第1領域51及び第3領域53を向く流路面積の総和を第2領域52及び第4領域54を向く流路面積の総和よりも大きくすることができる。また、各連通孔34の直径が同一である場合、第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34の数を第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34の数よりも多くすることで、第1領域51及び第3領域53を向く流路面積の総和を第2領域52及び第4領域54を向く流路面積の総和よりも大きくすることができる。また、第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34の直径を第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34の直径よりも大きくし、かつ第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34の数を第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34の数よりも多くすることで、第1領域51及び第3領域53を向く流路面積の総和を第2領域52及び第4領域54を向く流路面積の総和よりも大きくしてもよい。
図4に示すように、第1実施形態では、連通孔34は、4つ設けられ、周方向に等間隔(90°間隔)に配置されている。シリンダ軸線Zに沿った方向から見て、2つの連通孔34Aは、第1軸線Xに沿って配置されて主燃焼室12側の開口端が第1領域51及び第3領域53を向き、他の2つの連通孔34Bは第2軸線Yに沿って配置されて主燃焼室12側の開口端が第2領域52及び第4領域54を向いている。各連通孔34A、34Bは断面円形の孔であり、第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34Aの直径は、第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34Bの直径よりも大きく設定されている。各連通孔34A、34Bのシリンダ軸線Zに対する傾きは同一の値に設定されている。
次に、内燃機関1の作用及び効果について説明する。本実施形態では、内燃機関1の圧縮行程においてインジェクタから噴射された燃料は、平面視において第1軸線Xに沿って第1領域51側に流れ、その後上方又は下方に旋回して第3領域53側に流れる。第1軸線は吸排気方向と一致しているため、吸気ポート15から主燃焼室12に流入する吸気の流れと、インジェクタ47の燃料噴射方向とが一致するため、燃料は、第1領域51及び第3領域53の少なくとも一方に偏在し易くなる。このため、第1領域51及び第3領域53は、第2領域52及び第4領域54に対して燃料の濃度が相対的に高くなる。そのため、第1領域51及び第3領域53は燃料の濃度が相対的に高い高濃度領域、第2領域52及び第4領域54は燃料の濃度が相対的に低い低濃度領域となる。第1領域51及び第3領域53のうちでいずれの濃度が高くなるかは、内燃機関の負荷及び回転数に応じて変化する。
本実施形態では、吸気ポート15が低流動ポートであるため、主燃焼室12内のタンブル流及びスワール流が抑制され、燃料の撹拌が低減されている。そのため、インジェクタ47から噴射された燃料の偏在が一層助長され、高濃度領域及び低濃度領域の濃度差が顕著になる。
圧縮行程において、ピストン11が上昇すると、主燃焼室12内の混合気の一部は、連通孔34を通過して副室24内に流入する。そして、圧縮上死点付近において点火プラグ42が火花を発生することによって、副室24内の混合気が着火し、火炎が発生する。副室24に発生した火炎は、連通孔34を通過してトーチ状に主燃焼室12内に噴出し、主燃焼室12の混合気を着火させる。
本実施形態では、高濃度領域を向く連通孔の直径が低濃度領域を向く連通孔の直径よりも大きく、連通孔34の高濃度領域を向く流路面積の総和が低濃度領域を向く流路面積の総和よりも大きいため、副室24から連通孔34を通過して主燃焼室12に噴出する火炎量は低濃度領域よりも高濃度領域の方が多くなる。これにより、副室24で発生した火炎を低濃度領域よりも高濃度領域に多く分配することができ、主燃焼室12内の混合気を効率良く着火させることができる。これにより、主燃焼室12における燃焼が安定する。
(第2実施形態)
第2実施形態では、連通孔34の数、位置、直径が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同様である。図3に示すように、第2実施形態では、連通孔34は、6つ設けられ、第1領域51及び第3領域にはそれぞれ2つの連通孔34Cの主燃焼室12側の開口端が向き、第2領域52及び第4領域にはそれぞれ1つの連通孔34Dの主燃焼室12側の開口端が向いている。第1領域51及び第3領域のそれぞれにおける2つの連通孔34Cは、各領域51、53の中央側、すなわち、第1軸線X側に偏倚して配置されている。これにより、隣り合う2つの連通孔34Cの間の角度は、隣り合う2つの連通孔34C及び34Dの間の角度よりも小さく設定されている。各連通孔34C、34Dは直径が同一の断面円形の孔である。各連通孔34C、34Dのシリンダ軸線Zに対する傾きは同一の値に設定されている。第2実施形態では、高濃度領域を向く各連通孔34Cの流路面積の総和が低濃度領域を向く各連通孔34Dの流路面積の総和よりも大きいため、副室24から連通孔34を通過して主燃焼室12に噴出する火炎量は低濃度領域よりも高濃度領域の方が多くなり、主燃焼室12内の混合気を効率良く着火させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、連通孔34の数、位置、直径が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同様である。図4に示すように、第3実施形態では、連通孔34は、6つ設けられ、第1領域51及び第3領域にはそれぞれ2つの連通孔34Eの主燃焼室12側の開口端が向き、第2領域52及び第4領域にはそれぞれ1つの連通孔34Fの主燃焼室12側の開口端が向いている。第1領域51及び第3領域のそれぞれにおける2つの連通孔34Eは、各領域51、53の中央側、すなわち、第1軸線X側に偏倚して配置されている。これにより、隣り合う2つの連通孔34Eの間の角度は、隣り合う2つの連通孔34E及び34Fの間の角度よりも小さく設定されている。各連通孔34E、34Fは断面円形の孔であり、第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34Eの直径は、第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34Fの直径よりも大きく設定されている。各連通孔34E、34Fのシリンダ軸線Zに対する傾きは同一の値に設定されている。第3実施形態では、高濃度領域を向く連通孔34Eの流路面積の総和が低濃度領域を向く連通孔34Fの流路面積の総和よりも大きいため、副室24から連通孔34を通過して主燃焼室12に噴出する火炎量は低濃度領域よりも高濃度領域の方が多くなり、主燃焼室12内の混合気を効率良く着火させることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、本実施形態では第1軸線Xは吸排気方向と一致するように配置されているが、他の実施形態では第1軸線Xは吸排気方向と角度をなすように配置されていてもよい。
他の実施形態では、図5に示すように、副室24に向けて燃料を噴射する第2インジェクタ60を設けてもよい。この場合、シリンダヘッド3に副室24に接続する接続通路62を形成し、接続通路62に点火プラグ孔37及び第2インジェクタ60を受容する第2インジェクタ孔63を接続するとよい。この第2インジェクタ60が副室24に向けて燃料を噴射することによって副室24の燃料の濃度が一層安定する。これにより、副室24及び主燃焼室12における燃焼安定性が向上する。
他の実施形態では、シリンダ軸線Zに対する各連通孔34の角度は、互いに相違していてもよい。また、各連通孔34の軸線は、共通の交点を通過しなくてもよい。例えば、ペントルーフ形の燃焼室壁面7に沿うように、第1領域51及び第3領域53を向く連通孔34はシリンダ軸線Zに対して下向きの傾斜角を有し、第2領域52及び第4領域54を向く連通孔34はシリンダ軸線Zに対して直交していてもよい。
他の実施形態では、低濃度領域を向く連通孔34の数は、0であってもよい。
1 :内燃機関
3 :シリンダヘッド
5 :シリンダ
7 :燃焼室壁面
11 :ピストン
12 :主燃焼室
15 :吸気ポート
23 :隔壁部材
24 :副室
34 :連通孔
42 :点火プラグ
47 :インジェクタ
71 :第1領域(高濃度領域)
72 :第2領域(低濃度領域)
73 :第3領域(高濃度領域)
74 :第4領域(低濃度領域)
A :燃料噴射軸線
X :第1軸線
Y :第2軸線
Z :シリンダ軸線

Claims (6)

  1. 主燃焼室と、
    前記主燃焼室の中央に配置された副室と、
    前記副室と前記主燃焼室とを連通する複数の連通孔と、
    前記主燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、
    前記副室に配置された発火部を備えた点火プラグとを有し、
    前記インジェクタの燃料噴射によって、点火時期に前記主燃焼室の周方向に燃料の濃度が相対的に高い高濃度領域と燃料の濃度が相対的に低い低濃度領域とが形成され、
    複数の前記連通孔は、前記高濃度領域を向く流路面積の総和が、前記低濃度領域を向く流路面積の総和よりも大きく設定されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記インジェクタは、シリンダ軸線に沿った方向から見て、前記主燃焼室の周縁からシリンダ軸線と直交する第1軸線に沿って燃焼を噴射し、
    前記高濃度領域は前記主燃焼室の周方向において前記第1軸線に沿った2つの領域に形成され、前記低濃度領域は前記主燃焼室の周方向において前記第1軸線に直交する第2軸線に沿った他の2つの領域に形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記インジェクタは、前記主燃焼室の周縁において吸気側に配置され、
    前記第1軸線は、吸気側から排気側に延びていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記主燃焼室に吸気を供給する吸気ポートは、タンブル流及びスワール流を低減する低流動ポートであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  5. 前記高濃度領域を向く前記連通孔の直径は、前記低濃度領域を向く前記連通孔の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  6. 前記高濃度領域を向く前記連通孔の数は、前記低濃度領域を向く前記連通孔の数よりも多いことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
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