JP2020059305A - フロントロアアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両左右方向の両側に車両前後方向に延在するように設けられるサイドレール3の外面に片持ち梁状に傾動自在に支持されるフロントロアアーム20において、ショックアブソーバ50の支持剛性を可及的に向上させる。【解決手段】フロントロアアーム20において、車両左右方向内端には、サイドレール3に支持されるインナピボット22,23が設けられており、車両左右方向外端には、ナックル連結用のボールジョイント25が取り付けられており、車両前後方向前側の上角部において車両左右方向の中間には、ショックアブソーバ50の下端が取り付けられる取付部(15)が接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、フロントロアアームに関する。
例えば特許文献1には、ロアアームの上面の中央付近に支持ブラケットを溶接し、この支持ブラケットにショックアブソーバの下端の枢支軸を介して取り付けるようにした車両のサスペンション支持構造が記載されている。
前記支持ブラケットは、上面視で略平行四辺形のような四角筒形状に形成されており、その対向する一対の長い起立板において車両幅方向の外端側が互いに当接するように屈曲されているが、内端側は離隔した状態になっている。
特許第5698493号(特開2012−81915号)公報
上記特許文献1では、前記ロアアームの上面に前記支持ブラケットの前記一対の起立板を溶接しているので、ショックアブソーバの上下動に伴う繰り返し荷重により前記上面が変形するおそれがある。
また、上記特許文献1では、前記ロアアームの上面において一対の起立板の前記内端側が溶接される部位が前記一対の起立板の前記外端側が溶接される部位よりも車両上下方向で高くなっているために、前記一対の起立板の対向間に水や泥水等の水分が入ると、この水分が排出されずに溜り、ひいては前記一対の起立板ならびにその溶接部位が錆びることによって前記支持ブラケットの耐荷重性が経時的に低下することが懸念される。
この他、前記ロアアームの側面に前記支持ブラケットを溶接することも考えられるが、その場合には、ショックアブソーバの上下動に伴う繰り返し荷重によってロアアームにねじり応力が発生することが推定されるために、前記ロアアームによる前記ショックアブソーバの支持剛性が不足することが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、フロントロアアームによるショックアブソーバの支持剛性を可及的に向上させることを目的としている。
本発明は、車両左右方向の両側に車両前後方向に延在するように設けられるサイドレールの外面に片持ち梁状に傾動自在に支持されるフロントロアアームにおいて、車両左右方向内端には、前記サイドレールに支持されるインナピボットが設けられており、車両左右方向外端には、ナックル連結用のボールジョイントが取り付けられており、車両前後方向前側の上角部において車両左右方向の中間には、ショックアブソーバの下端が取り付けられる取付部が接合されている、ことを特徴としている。
この構成では、前記フロントロアアームにおいて上面または側面に比べて剛性が高い上角部に前記ショックアブソーバの取付部を接合しているから、当該取付部ならびに当該取付部の被接合部位(前記上角部)の耐荷重性が前記フロントロアアームの上面または側面に前記取付部を接合する場合に比べて向上する。
これにより、前記ショックアブソーバの上下動に伴う繰り返し荷重が前記取付部に入力されるものの、当該取付部ならびに当該取付部の被接合部位(前記上角部)の変形や破損が抑制または防止される等、前記フロントロアアームによる前記ショックアブソーバの支持剛性が可及的に向上することになる。
ところで、上記フロントロアアームにおいて、前記取付部は、四角筒形状に形成されており、その対向する二つの壁部が車両左右方向に沿うように配置されかつ残りの対向する二つの壁部が車両前後方向に沿うように配置されており、前記取付部の接合は、少なくとも前記車両左右方向に沿うとともに車両前後方向の後側に配置される一つの壁部の下辺と前記車両前後方向に沿う二つの壁部の各下辺とされており、前記車両左右方向に沿う二つの壁部のうちの少なくともいずれか一方には、水抜き路が設けられている、構成とすることができる。
この構成によれば、仮に前記四角筒形状の取付部の内部空間に水または泥水等の水分が入ったとしても、当該水分が前記水抜き路から前記内部空間の外へ排出されることになる等、排水性が向上する。これにより、前記取付部ならびにその接合部位の防錆性が向上することになる。
また、上記フロントロアアームは、前記インナピボットを有するロアアーム本体と、このロアアーム本体の車両左右方向外端に溶接により結合されかつ前記ボールジョイントが取り付けられるボールジョイントブラケットと、を備え、前記ロアアーム本体は、上板部材と下板部材とを組み合わせることによりボックス形状に形成されかつ車両左右方向の外側が開口とされており、前記ボールジョイントブラケットは、鍛造品とされ、その車両左右方向の内端部が前記ロアアーム本体の開口内に嵌入される外形形状に形成されており、前記ロアアーム本体と前記ボールジョイントブラケットとの溶接部分は、前記ロアアーム本体の開口内に前記ボールジョイントブラケットの内端部を嵌入させた状態で当該内端部の外周が前記開口の端面に溶接される形態とされている、構成とすることができる。
この構成によれば、前記ロアアーム本体が軽量でありながら十分な剛性が確保されることになり、また、前記ボールジョイントブラケットが高剛性の鍛造品とされることに加えて、前記溶接部分の総長さが可及的に長くなるために、当該溶接部分の耐剥離性が向上することになる。
本発明によれば、フロントロアアームによるショックアブソーバの支持剛性を可及的に向上することが可能になる。また、本発明によれば、ショックアブソーバの取付部ならびにその接合部位の防錆性が向上することになる。
本発明に係るフロントロアアームの一実施形態を示す平面図である。 図1のフロントロアアームの分解斜視図である。 図1の(3)−(3)線断面の矢視図である。 図1の(4)−(4)線断面の矢視図である。 図1においてショックアブソーバブラケットの後壁部を見た図である。 図1から図5に示すフロントロアアームを備えたフロントサスペンション装置を車両の前方から見た図である。 図6を車両外側から見た図で、ディスクブレーキおよびナックルを省略して示している。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る車両は、車両左右方向(車幅方向ともいう)の両側に車両前後方向(車長さ方向ともいう)に延在するように設けられる左右のサイドレール、左右のフロントサスペンション装置、キャビン(客室構成部材)等を少なくとも有する構成を前提としたものである。
図1から図7に示す本発明の一実施形態では、車両の右側前方のみを示している。つまり、車両の左側前方の構成については、図示していないが、車両の右側前方の構成と基本的に同様になっているものとする。
図6および図7において、符号2は右側のフロントサスペンション装置、3は右側のサイドレールである。
右側のサイドレール3と不図示の左側のサイドレールとには、車両左右方向に沿う前後二つのクロスメンバ5,6(図7参照)が車両前後方向に平行に離隔して架設されている。
フロントサスペンション装置2は、図6および図7に示すように、ハイマウントアッパアームタイプのダブルウィッシュボーン構造とされており、フロントロアアーム20、フロントアッパアーム30、ナックル40、ショックアブソーバ50等を備えている。
フロントロアアーム20は、サイドレール3の外面に車両左右方向の外向きに張り出すような片持ち梁状に傾動自在に支持されるものであって、図1および図2に示すように、ロアアーム本体21と、前後二つのインナピボット22,23と、ボールジョイントブラケット24と、を有している。
ロアアーム本体21は、図1に示すように、平面視でサイドレール3側から車両左右方向の外向きに漸次幅狭になる三角形のような形状に形成されている。
前後二つのインナピボット22,23は、円筒形に形成されており、それぞれロアアーム本体21の車両左右方向内側で二股に分岐する部分に溶接されている。
フロントインナピボット22は、サイドレール3に固定されているフロントクロスメンバ5にブッシュ22aおよび不図示の支持ピンを介して支持される。また、リアインナピボット23は、サイドレール3に固定されているリアクロスメンバ6にブッシュ23aおよび不図示の支持ピンを介して支持されている。
このように、この実施形態では、フロントインナピボット22がサイドレール3にフロントクロスメンバ5を介して間接的に支持されており、また、リアインナピボット23がサイドレール3にリアクロスメンバ6を介して間接的に支持されている。
ボールジョイントブラケット24は、ロアアーム本体21に溶接される高強度な鍛造品からなり、ボールジョイント25が取り付けられている。このボールジョイント25にはナックル40の下側連結部41が連結されている。
フロントアッパアーム30は、サイドレール3に固定されるタワー部7に車両左右方向の外向きに張り出すような片持ち梁状に傾動自在に支持されるものであって、アッパアーム本体31と、前後二つのインナピボット32,33と、ボールジョイント取付部34と、を有している。
アッパアーム本体31は、平面視でU字形のワンピース構造とされている。前後二つのインナピボット32,33は、円筒形に形成されており、それぞれアッパアーム本体31の車両左右方向内側で二股に分岐する部分に一体に形成されている。
フロントインナピボット32およびリアインナピボット33は、図6に示すように、それぞれタワー部7に不図示のブッシュおよび支持ピンを介して支持されている。
ボールジョイント取付部34は、アッパアーム本体31に形成される貫通孔からなり、ボールジョイント35が取り付けられている。このボールジョイント35には、ナックル40の上側連結部42が連結されている。
ナックル40は、フロントディスクブレーキ8および前輪1が取り付けられるハブ9を回転自在に支持するものであって、フロントロアアーム20のボールジョイントブラケット24が連結される下側連結部41と、フロントアッパアーム30のボールジョイント35が連結される上側連結部42と、を有している。
なお、ナックル40には、ハンドル操作に応じて作動するパワーステアリング装置10がタイロッド11を介して連結されている。また、スタビライザ12の一端(図では右端)のスタビライザリンク13は、フロントロアアーム20の支軸部材60に取り付けられている。
支軸部材60は、ボールジョイントブラケット24よりも車両前後方向の前側に前向きに突出するように設けられている。
この支軸部材60の軸方向途中には、径方向外向きに突出する突条部61が設けられている。この支軸部材60において突条部61よりも軸方向一端側の外周面にはスプライン歯62が形成されており、また、支軸部材60において前記突条部61よりも軸方向他端側の内部には雌ねじ孔63が設けられている。
ショックアブソーバ50は、上端がタワー部7に支持されていて、その下端がフロントロアアーム20の下記するショックアブソーバブラケット15(特許請求の範囲の取付部に相当)に支持されている。
このショックアブソーバ50の下端には円筒部51が設けられており、この円筒部51の内径側には、ブッシュ52を介して円筒形のカラー53が取り付けられている。
そして、ショックアブソーバ50の円筒部51がフロントロアアーム20のショックアブソーバブラケット15にボルト16およびナット17を介して支持されるようになっている。
ショックアブソーバブラケット15は、フロントロアアーム20のロアアーム本体21において車両前後方向前側の上角部において車両左右方向の中間(支軸部材60よりも車両左右方向の内側)に取り付けられている。
このショックアブソーバブラケット15は、四角筒形状に形成されており、その対向する二つの壁部15a,15bが車両左右方向に沿うように配置されかつ残りの対向する二つの壁部15c,15dが車両前後方向に沿うように配置されている。
なお、以下では、前記車両左右方向に沿う二つの壁部のうち車両前後方向の前側に配置される一つの壁部15aを「前壁部」と言い、後側に配置される一つの壁部15bを「後壁部」と言うことにする。また、前記車両前後方向に沿う二つの壁部のうち車両左右方向の外側に配置される一つの壁部15cを「外側壁部」と言い、内側に配置される一つの壁部15dを「内側壁部」と言うことにする。
このショックアブソーバブラケット15の下側開口端がロアアーム本体21に溶接等により接合されている。
具体的に、後壁部の15bの下辺と外側壁部15cおよび内側壁部15dの各下辺とがロアアーム本体21において車両前後方向前側の上角部に接合されている。
ところで、ショックアブソーバブラケット15の前壁部15aは、図1および図4に示すように、ロアアーム本体21において車両前後方向前側の上角部よりも前側に飛び出した状態で配置されることにより、前壁部15aの内面がロアアーム本体21において車両前後方向前側の上角部から離隔された状態になっていて、前壁部15aがロアアーム本体21に接合されていない状態になっている。
この離隔された部分を離隔部18と言うことにする。また、後壁部15bの下側には、図5に示すように、切り欠き19が設けられている。前記した離隔部18および切り欠き19が、特許請求の範囲に記載の水抜き路となる。
そして、上記四角筒形状のショックアブソーバブラケット15の内部空間は、ショックアブソーバ50の下端の円筒部51が嵌入可能となるような大きさに形成されている。
また、ショックアブソーバブラケット15の前壁部15aおよび後壁部15bには、前記ボルト16が挿通される貫通孔15eが設けられている。
次に、フロントロアアーム20のロアアーム本体21とボールジョイントブラケット24との接合形態を詳細に説明する。
ロアアーム本体21は、軽量でありながら要求される強度を確保するために、図2および図3に示すように、プレス加工された金属製の上板部材21aと下板部材21bとを組み合わせることによりボックス形状に形成されている。
このロアアーム本体21の車両左右方向の外側は開放されている。この外側の開放部分を、以下において外側開口と言う。
ボールジョイントブラケット24は、高剛性の鍛造品とされており、その車両左右方向の内端部24aがロアアーム本体21の前記外側開口内に嵌入された状態で溶接により固定されている。
具体的に、図4に示すように、ボールジョイントブラケット24の車両左右方向の内端部24aは、ロアアーム本体21の前記外側開口内に嵌入される外形形状に形成されており、ボールジョイントブラケット24の車両前後方向の前側には、メススプライン孔24bが設けられている。
前記したロアアーム本体21とボールジョイントブラケット24との溶接部分26は、ロアアーム本体21の外側開口内にボールジョイントブラケット24の内端部24aを嵌入させた状態で当該内端部24aの外周が前記外側開口の端面に溶接される形態とされている。
この溶接部分26は、図1に示すように、平面視で当該溶接部分26の車両前後方向前側から後側へ向けて車両左右方向外側へ傾斜されている。
次に、ボールジョイントブラケット24に対する支軸部材60の取り付け形態を詳細に説明する。
まず、図4に示すように、支軸部材60の軸方向一端側のスプライン歯62をボールジョイントブラケット24のメススプライン孔24bにスプライン嵌合させる。この状態において、支軸部材60の突条部61とボールジョイントブラケット24のメススプライン孔24bの開口端との当接部分を溶接する。
そして、スタビライザリンク13の下端の円筒部13aのカラー13cを支軸部材60に嵌合し、支軸部材60の雌ねじ孔63にボルト64を螺合装着することによって、スタビライザリンク13の下端が支軸部材60に固定されるようになっている。
このようにしてボールジョイントブラケット24に支軸部材60を取り付けると、当該支軸部材60の中心軸線の延長線が前記傾斜している溶接部分26に対して交差するように配置されている(図1参照)。
この支軸部材60にスタビライザリンク13を取り付けるには、スタビライザリンク13の円筒部13aを支軸部材60に嵌め合わせ、この支軸部材60の雌ねじ孔63にボルト64を螺合装着すればよい。
次に、ショックアブソーバブラケット15にショックアブソーバ50の下端を取り付けるには、図3に示すように、ショックアブソーバ50の円筒部51をショックアブソーバブラケット15の前壁部15aと後壁部15bとの対向間に挿入し、円筒部51の中心孔と前壁部15aおよび後壁部15bの各貫通孔15eにボルト16を挿入し、このボルト16のねじ軸部先端にナット17を螺合装着すればよい。
なお、ボルト16の螺合量によってカラー53を軸方向に圧縮変形させてブッシュ52を径方向に膨張させることにより、ショックアブソーバ50の円筒部51とショックアブソーバブラケット15の前壁部15aおよび後壁部15bとの間の隙間を無くすことができる。
以上説明したように、本発明に係る実施形態によれば、フロントロアアーム20において上面または側面に比べて剛性が高い上角部にショックアブソーバブラケット15を接合しているから、当該ショックアブソーバブラケット15ならびに当該ショックアブソーバブラケット15の被接合部位(前記上角部)の耐荷重性がフロントロアアーム20の上面または側面にショックアブソーバブラケット15を接合する場合に比べて向上する。
これにより、ショックアブソーバ50の上下動に伴う繰り返し荷重がショックアブソーバブラケット15に入力されるものの、当該ショックアブソーバブラケット15ならびに当該ショックアブソーバブラケット15の被接合部位(前記上角部)の変形や破損が抑制または防止される等、フロントロアアーム20によるショックアブソーバ50の支持剛性が向上することになる。
しかも、仮に前記四角筒形状のショックアブソーバブラケット15の内部空間に水または泥水等の水分が入ったとしても、当該水分が前記水抜き用の離隔部18および切り欠き19から前記内部空間の外へ排出されることになる等、排水性が向上する。これにより、ショックアブソーバブラケット15やその接合部位に錆が発生することを防止することが可能になる等、防錆性が向上するので、ショックアブソーバブラケット15の耐荷重性を長期にわたって維持できるようになる。
また、上記実施形態によれば、ロアアーム本体21をプレス加工された金属製の上板部材21aと下板部材21bとを組み合わせてボックス形状に形成しているから、ロアアーム本体21が軽量でありながら十分な剛性が確保されることになり、また、ボールジョイントブラケット24を高剛性の鍛造品としていることに加えて、ロアアーム本体21に対するボールジョイントブラケット24の溶接部分の総長さを可及的に長くしているから、当該溶接部分の耐剥離性が向上することになる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、ショックアブソーバブラケット15に水抜き用の離隔部18および切り欠き19を設置した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば、図示していないが、水抜き用の離隔部18および切り欠き19を設けていない構造、ならびに上記実施形態において水抜き用の離隔部18および切り欠き19のうちのいずれか一方のみを設けた構造も本発明に含まれる。
(2)上記実施形態では、フロントロアアーム20のロアアーム本体21を上板部材21aと下板部材21bとを組み合わせた構造とした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。例えば図示していないが、ロアアーム本体21をワンピース構造としたものも本発明に含まれる。
(3)上記実施形態では、フロントロアアーム20をサイドレール3にフロントクロスメンバ5およびリアクロスメンバ6を介して間接的に支持させるようにした構成を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、フロントロアアーム20をサイドレール3に直接的に支持させるような構成にしたものも本発明に含まれる。
本発明は、フロントロアアームに好適に利用することが可能である。
13 スタビライザリンク
13a 円筒部
13b ブッシュ
13c カラー
15 ショックアブソーバブラケット(取付部に相当)
15a 前壁部
15b 後壁部
15c 外側壁部
15d 内側壁部
15e 貫通孔
16 ボルト
17 ナット
18 離隔部
19 切り欠き
20 フロントロアアーム
21 ロアアーム本体
21a 上板部材
21b 下板部材
22 フロントインナピボット
23 リアインナピボット
24 ボールジョイントブラケット
25 ボールジョイント
26 溶接部分
40 ナックル
41 下側連結部
42 上側連結部
50 ショックアブソーバ
51 円筒部
52 ブッシュ
53 カラー

Claims (3)

  1. 車両左右方向の両側に車両前後方向に延在するように設けられるサイドレールの外面に片持ち梁状に傾動自在に支持されるフロントロアアームにおいて、
    車両左右方向内端には、前記サイドレールに支持されるインナピボットが設けられており、
    車両左右方向外端には、ナックル連結用のボールジョイントが取り付けられており、
    車両前後方向前側の上角部において車両左右方向の中間には、ショックアブソーバの下端が取り付けられる取付部が接合されている、ことを特徴とするフロントロアアーム。
  2. 請求項1に記載のフロントロアアームにおいて、
    前記取付部は、四角筒形状に形成されており、その対向する二つの壁部が車両左右方向に沿うように配置されかつ残りの対向する二つの壁部が車両前後方向に沿うように配置されており、
    前記取付部の接合は、少なくとも前記車両左右方向に沿うとともに車両前後方向の後側に配置される一つの壁部の下辺と前記車両前後方向に沿う二つの壁部の各下辺とされており、
    前記車両左右方向に沿う二つの壁部のうちの少なくともいずれか一方には、水抜き路が設けられている、ことを特徴とするフロントロアアーム。
  3. 請求項1または2に記載のフロントロアアームは、
    前記インナピボットを有するロアアーム本体と、このロアアーム本体の車両左右方向外端に溶接により結合されかつ前記ボールジョイントが取り付けられるボールジョイントブラケットと、を備え、
    前記ロアアーム本体は、上板部材と下板部材とを組み合わせることによりボックス形状に形成されかつ車両左右方向の外側が開口とされており、
    前記ボールジョイントブラケットは、鍛造品とされ、その車両左右方向の内端部が前記ロアアーム本体の開口内に嵌入される外形形状に形成されており、
    前記ロアアーム本体と前記ボールジョイントブラケットとの溶接部分は、前記ロアアーム本体の開口内に前記ボールジョイントブラケットの内端部を嵌入させた状態で当該内端部の外周が前記開口の端面に溶接される形態とされている、ことを特徴とするフロントロアアーム。
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