JP2000211329A - サスペンションア―ムの補強構造 - Google Patents
サスペンションア―ムの補強構造Info
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- JP2000211329A JP2000211329A JP11014098A JP1409899A JP2000211329A JP 2000211329 A JP2000211329 A JP 2000211329A JP 11014098 A JP11014098 A JP 11014098A JP 1409899 A JP1409899 A JP 1409899A JP 2000211329 A JP2000211329 A JP 2000211329A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サスペンションアームの補強構造に関し、簡
単な構造で剛性を向上させることができる補強構造を提
供することを目的とする。 【解決手段】 2枚の板材1a,1bから閉断面を形成
するように構成され、車体側に連結するための第1腕1
d及び第2腕1eと、車輪を支持するナックルを連結す
るための車輪支持腕1cとが設けられたサスペンション
アーム1において、車体側に連結される一方の腕1eと
車輪支持腕1cとの間でサスペンションアーム k内壁
に沿うように上方または下方を開放した状態で固着され
た断面略コ字形のアーム補強部材2を備え、このアーム
補強部材2の他方の腕1dに対向する壁面2dには、こ
の壁面2dから突出する鍔部2dbが形成されている。
単な構造で剛性を向上させることができる補強構造を提
供することを目的とする。 【解決手段】 2枚の板材1a,1bから閉断面を形成
するように構成され、車体側に連結するための第1腕1
d及び第2腕1eと、車輪を支持するナックルを連結す
るための車輪支持腕1cとが設けられたサスペンション
アーム1において、車体側に連結される一方の腕1eと
車輪支持腕1cとの間でサスペンションアーム k内壁
に沿うように上方または下方を開放した状態で固着され
た断面略コ字形のアーム補強部材2を備え、このアーム
補強部材2の他方の腕1dに対向する壁面2dには、こ
の壁面2dから突出する鍔部2dbが形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
サスペンションアームの補強構造に関する。
サスペンションアームの補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に装備されるサスペンションとして
は、ダブルウイッシュボーン式,ストラット式等の様々
な形式のものが存在し、それに応じてA型アーム,L型
アーム等の異なった形状のサスペンションアームが用い
られている。例えば、図5,図6(A),(B),
(C)に示すように、平面視(図5参照)略A字状のA
型ロアアーム1は、鋼板製の断面略コ字形のアームアッ
パ1aと断面略L字形のアームロア1bとを合わせ、そ
れぞれ図5のA3−A3断面,B3−B3断面,C3−
C3断面示す図6(A),(B),(C)に示すよう
に、その合わせ部Dを溶接して閉断面形状を形成するよ
うに構成されている。
は、ダブルウイッシュボーン式,ストラット式等の様々
な形式のものが存在し、それに応じてA型アーム,L型
アーム等の異なった形状のサスペンションアームが用い
られている。例えば、図5,図6(A),(B),
(C)に示すように、平面視(図5参照)略A字状のA
型ロアアーム1は、鋼板製の断面略コ字形のアームアッ
パ1aと断面略L字形のアームロア1bとを合わせ、そ
れぞれ図5のA3−A3断面,B3−B3断面,C3−
C3断面示す図6(A),(B),(C)に示すよう
に、その合わせ部Dを溶接して閉断面形状を形成するよ
うに構成されている。
【0003】そして、このA型ロアアーム1では、頂部
1cに車輪側のナックル部材(図示略)が連結されると
ともに、一対の基端部1d,1eに車体側のクロスメン
バやサブフレーム(いずれも図示略)がそれぞれ連結さ
れ、中央にはショックアブソーバ取付部1f,バンプス
トッパ取付部1gが設けられ、図示しないショックアブ
ソーバやバンプストッパ3が取り付けられる。
1cに車輪側のナックル部材(図示略)が連結されると
ともに、一対の基端部1d,1eに車体側のクロスメン
バやサブフレーム(いずれも図示略)がそれぞれ連結さ
れ、中央にはショックアブソーバ取付部1f,バンプス
トッパ取付部1gが設けられ、図示しないショックアブ
ソーバやバンプストッパ3が取り付けられる。
【0004】車両走行時に車輪が路面の凹凸等を通過す
ると、上記ロアアーム1の頂部1cと基端部1eとの間
に設けられているショックアブソーバ取付部1f,バン
プストッパ取付部1gが入力点となって、ロアアーム1
自体に上下方向の荷重が加わることになり、特に車重が
大きい車の場合には上記ロアアーム1のみでは剛性が不
足することになる。
ると、上記ロアアーム1の頂部1cと基端部1eとの間
に設けられているショックアブソーバ取付部1f,バン
プストッパ取付部1gが入力点となって、ロアアーム1
自体に上下方向の荷重が加わることになり、特に車重が
大きい車の場合には上記ロアアーム1のみでは剛性が不
足することになる。
【0005】そのため、図5,図6(A),(B),
(C)に示すように、ロアアーム1内部のアームアッパ
1aの、ショックアブソーバ取付部1f,バンプストッ
パ取付部1gが設けられている頂部1cと基端部1eと
の間に、剛性を確保するための断面略コ字状のリンフォ
ース20を設けている。このリンフォース20は、リン
フォース20の外側の側面20aの端部20aa,基端
側の側面20bの端部20ba,頂部1c側の側面20
cの端部20caのそれぞれをアームアッパ20aの内
壁との合わせ部Eで溶接されている。
(C)に示すように、ロアアーム1内部のアームアッパ
1aの、ショックアブソーバ取付部1f,バンプストッ
パ取付部1gが設けられている頂部1cと基端部1eと
の間に、剛性を確保するための断面略コ字状のリンフォ
ース20を設けている。このリンフォース20は、リン
フォース20の外側の側面20aの端部20aa,基端
側の側面20bの端部20ba,頂部1c側の側面20
cの端部20caのそれぞれをアームアッパ20aの内
壁との合わせ部Eで溶接されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リンフ
ォース20の入力点近傍の基端部1dに対向する中央側
の側面20dの端部20daは、図6(B)に示すよう
に、アームアッパ1aと接触していないため、溶接する
ことが出来ず、ロアアーム1に荷重が加わった場合に、
この端部について溶接が行なわれていないリンフォース
20の中央側の側面20dが図7の点線で示すように変
形し、さらに図7のD方向から見たリンフォース20の
側面20dの斜視図である図8中に鎖線で示すように面
外変形をしてしまい、剛性を確保できないという欠点が
ある。
ォース20の入力点近傍の基端部1dに対向する中央側
の側面20dの端部20daは、図6(B)に示すよう
に、アームアッパ1aと接触していないため、溶接する
ことが出来ず、ロアアーム1に荷重が加わった場合に、
この端部について溶接が行なわれていないリンフォース
20の中央側の側面20dが図7の点線で示すように変
形し、さらに図7のD方向から見たリンフォース20の
側面20dの斜視図である図8中に鎖線で示すように面
外変形をしてしまい、剛性を確保できないという欠点が
ある。
【0007】この課題を解決するために、入力点近傍の
リンフォース内部にバルクヘッドを溶接して変形を抑制
することが行なわれているが、変形抑制効果はバルクヘ
ッドを溶接した部分に限られ、バルクヘッドが設けられ
ていない部分では変形抑制効果が少ない上、バルクヘッ
ド追加による部品点数増加と溶接の工数増大でコストが
上昇してしまうという欠点がある。
リンフォース内部にバルクヘッドを溶接して変形を抑制
することが行なわれているが、変形抑制効果はバルクヘ
ッドを溶接した部分に限られ、バルクヘッドが設けられ
ていない部分では変形抑制効果が少ない上、バルクヘッ
ド追加による部品点数増加と溶接の工数増大でコストが
上昇してしまうという欠点がある。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、簡単な構造で剛性を向上させることができるよう
にした、サスペンションアームの補強構造を提供するこ
とを目的とする。
ので、簡単な構造で剛性を向上させることができるよう
にした、サスペンションアームの補強構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のサスペンションアームの補強構造では、2
枚の板材から閉断面を形成するように構成され、車体側
に連結するための第1腕及び第2腕と、車輪を支持する
ナックルを連結するための車輪支持腕とが設けられたサ
スペンションアームにおいて、上記車体側に連結される
上記の第1腕及び第2腕のうちの一方の腕と上記車輪支
持腕との間で、上記サスペンションアームの内壁に沿う
ように上方または下方を開放した状態で固着された断面
略コ字形のアーム補強部材を備え、該アーム補強部材
の、上記の第1腕及び第2腕のうちの他方の腕に対向す
る壁面には、該壁面から突出する鍔部が形成されてい
る。
め、本発明のサスペンションアームの補強構造では、2
枚の板材から閉断面を形成するように構成され、車体側
に連結するための第1腕及び第2腕と、車輪を支持する
ナックルを連結するための車輪支持腕とが設けられたサ
スペンションアームにおいて、上記車体側に連結される
上記の第1腕及び第2腕のうちの一方の腕と上記車輪支
持腕との間で、上記サスペンションアームの内壁に沿う
ように上方または下方を開放した状態で固着された断面
略コ字形のアーム補強部材を備え、該アーム補強部材
の、上記の第1腕及び第2腕のうちの他方の腕に対向す
る壁面には、該壁面から突出する鍔部が形成されてい
る。
【0010】これにより、サスペンションアームに荷重
が加わった場合でも、鍔部によりアーム補強部材の曲げ
剛性が向上して面外変形を抑制することができ、サスペ
ンションアームの剛性を向上させるとともに耐久性を向
上させることができる。なお、上記鍔部は鍔部が形成さ
れる面の端部をロール状に折り曲げることにより形成す
ることが好ましい。さらに、上記鍔部が形成される面の
端部を単に折り曲げて板状に形成しても良く、この場合
には剛性の向上とともに鍔部を形成する加工が容易に行
なえ、コストを抑制することが可能となる。
が加わった場合でも、鍔部によりアーム補強部材の曲げ
剛性が向上して面外変形を抑制することができ、サスペ
ンションアームの剛性を向上させるとともに耐久性を向
上させることができる。なお、上記鍔部は鍔部が形成さ
れる面の端部をロール状に折り曲げることにより形成す
ることが好ましい。さらに、上記鍔部が形成される面の
端部を単に折り曲げて板状に形成しても良く、この場合
には剛性の向上とともに鍔部を形成する加工が容易に行
なえ、コストを抑制することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。本発明の一実施形態を、図1
〜図4に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分
には、同一符号を付してその説明は省略する。図1はフ
ロントサスペンションアーム(A型ロアアーム)1の平
面図であり、図2はその断面図であって、(A),
(B),(C)はそれぞれ図1のA1−A1矢視断面,
B1−B1矢視断面,C1−C1矢視断面を示してお
り、図3はリンフォースを示す図であり、(A)はその
平面図、(B),(C),(D)はそれぞれ図3(A)
のA2−A2矢視断面,B2−B2矢視断面,C2−C
2矢視断面を示している。
の形態について説明する。本発明の一実施形態を、図1
〜図4に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分
には、同一符号を付してその説明は省略する。図1はフ
ロントサスペンションアーム(A型ロアアーム)1の平
面図であり、図2はその断面図であって、(A),
(B),(C)はそれぞれ図1のA1−A1矢視断面,
B1−B1矢視断面,C1−C1矢視断面を示してお
り、図3はリンフォースを示す図であり、(A)はその
平面図、(B),(C),(D)はそれぞれ図3(A)
のA2−A2矢視断面,B2−B2矢視断面,C2−C
2矢視断面を示している。
【0012】図1,図2(A),(B),(C)に示す
ように、平面視略A字状のA型ロアアーム1は、鋼板製
の板材をプレス加工することにより形成された断面略コ
字形のアームアッパ1aと断面略L字形のアームロア1
bとを合わせ、その合わせ部Dを溶接することにより閉
断面を形成するように構成されている。このロアアーム
1は、その頂部(車輪支持腕)1cにおいて車輪側のナ
ックル部材(図示略)が連結されるとともに、一対の基
端部(第1腕及び第2腕)1d,1eにおいて車体側の
クロスメンバやサブフレーム(いずれも図示略)にそれ
ぞれ連結されており、中央にはショックアブソーバ取付
部1f,バンプストッパ取付部1gが設けられている。
ように、平面視略A字状のA型ロアアーム1は、鋼板製
の板材をプレス加工することにより形成された断面略コ
字形のアームアッパ1aと断面略L字形のアームロア1
bとを合わせ、その合わせ部Dを溶接することにより閉
断面を形成するように構成されている。このロアアーム
1は、その頂部(車輪支持腕)1cにおいて車輪側のナ
ックル部材(図示略)が連結されるとともに、一対の基
端部(第1腕及び第2腕)1d,1eにおいて車体側の
クロスメンバやサブフレーム(いずれも図示略)にそれ
ぞれ連結されており、中央にはショックアブソーバ取付
部1f,バンプストッパ取付部1gが設けられている。
【0013】そして、ロアアーム1内部のアームアッパ
1aの、ショックアブソーバ取付部1f,バンプストッ
パ取付部1gが設けられている頂部1cと基端部1eと
の間には、アーム補強部材としての断面略コ字状のリン
フォース2が剛性を確保するために設けられている。こ
のリンフォース2は、図3(A),(B),(C),
(D)に示すように、鋼板製の板材をプレス加工するこ
とにより断面略コ字形に形成されている。リンフォース
2の外側の側面2a,基端側の側面2b,頂部側の側面
2cそれぞれの側面の端部2aa,2ba,2caとア
ームアッパ1aの内壁とが接触している部分E(図4中
斜線で示す領域)で、リンフォース2はアームアッパ1
aに溶接されている。
1aの、ショックアブソーバ取付部1f,バンプストッ
パ取付部1gが設けられている頂部1cと基端部1eと
の間には、アーム補強部材としての断面略コ字状のリン
フォース2が剛性を確保するために設けられている。こ
のリンフォース2は、図3(A),(B),(C),
(D)に示すように、鋼板製の板材をプレス加工するこ
とにより断面略コ字形に形成されている。リンフォース
2の外側の側面2a,基端側の側面2b,頂部側の側面
2cそれぞれの側面の端部2aa,2ba,2caとア
ームアッパ1aの内壁とが接触している部分E(図4中
斜線で示す領域)で、リンフォース2はアームアッパ1
aに溶接されている。
【0014】そして、ロアアーム1の正面図(図1参
照)における中央近傍において、リンフォース2のアー
ムアッパ1aとの溶接が行なわれていない中央側の側面
2dの端部2daの周縁にはロール状の鍔部2dbが形
成され、このロール状の鍔部2dbの上記アームアッパ
1a内壁と接触する端部は内壁に沿った形状とされ、ア
ームアッパ1a内壁に溶接されている。
照)における中央近傍において、リンフォース2のアー
ムアッパ1aとの溶接が行なわれていない中央側の側面
2dの端部2daの周縁にはロール状の鍔部2dbが形
成され、このロール状の鍔部2dbの上記アームアッパ
1a内壁と接触する端部は内壁に沿った形状とされ、ア
ームアッパ1a内壁に溶接されている。
【0015】本発明の一実施形態としてのサスペンショ
ンアームの補強構造は、上述のように構成されているの
で、アームアッパ1aの、ショックアブソーバ取付部1
f,バンプストッパ取付部1gを介してロアアーム1に
荷重が加わった場合でも、上記ロール状フランジ部2d
bが形成されたことにより中央側の側面2d全体の曲げ
剛性が向上し、側面2dの面外変形を抑制することがで
き、ロアアーム1の剛性を向上させるとともに耐久性を
向上させることができる。また、従来のバルクヘッドを
設けて剛性を向上させる手法に比べて部品点数を増やす
事が無く、コストを削減することができる。
ンアームの補強構造は、上述のように構成されているの
で、アームアッパ1aの、ショックアブソーバ取付部1
f,バンプストッパ取付部1gを介してロアアーム1に
荷重が加わった場合でも、上記ロール状フランジ部2d
bが形成されたことにより中央側の側面2d全体の曲げ
剛性が向上し、側面2dの面外変形を抑制することがで
き、ロアアーム1の剛性を向上させるとともに耐久性を
向上させることができる。また、従来のバルクヘッドを
設けて剛性を向上させる手法に比べて部品点数を増やす
事が無く、コストを削減することができる。
【0016】ロアアーム1は、リンフォース2のそれぞ
れの端部2aa,2ba,2caをアームアッパ1aの
内壁に溶接して一体に結合した後にアームアッパ1aと
アームロア1bとの溶接を行なうことにより形成できる
ため、リンフォース2にロール加工を施す以外は従来と
同じ組立方法を用いることが可能で、組立を容易に行な
うことができ、組立コストを抑制することができる。
れの端部2aa,2ba,2caをアームアッパ1aの
内壁に溶接して一体に結合した後にアームアッパ1aと
アームロア1bとの溶接を行なうことにより形成できる
ため、リンフォース2にロール加工を施す以外は従来と
同じ組立方法を用いることが可能で、組立を容易に行な
うことができ、組立コストを抑制することができる。
【0017】なお、上記ロール状鍔部2dbに代えて、
図4(A)〔この図4(A)は図3(C)に相当する断
面を示す〕に示すように、板状の鍔部2dcとしても、
上述と同様の効果を得ることができる上、リンフォース
を一回のプレス加工のみで形成できるため部品のコスト
を削減することが可能となる。また、図4(B)〔この
図4(B)も図3(C)に相当する断面を示す〕に示す
ように、リンフォース2の中央側の側面2dの端部以外
に鍔部2ddを形成しても、上述と同様の効果を得るこ
とができる。
図4(A)〔この図4(A)は図3(C)に相当する断
面を示す〕に示すように、板状の鍔部2dcとしても、
上述と同様の効果を得ることができる上、リンフォース
を一回のプレス加工のみで形成できるため部品のコスト
を削減することが可能となる。また、図4(B)〔この
図4(B)も図3(C)に相当する断面を示す〕に示す
ように、リンフォース2の中央側の側面2dの端部以外
に鍔部2ddを形成しても、上述と同様の効果を得るこ
とができる。
【0018】また、上述の鍔部はアームアッパ1aとの
接合部以外では鍔部の幅が一様なものとしているが、荷
重が大きく加わる部分近傍の鍔部の幅を周囲より長くし
て鍔部での応力集中が生じないようにしても良い。な
お、本実施形態では、A型ロアアーム1に本発明を適用
したものであるが、これに限られるものでは無く、例え
ばL型サスペンションアーム等様々な形式のサスペンシ
ョンアームに本発明を適用することにより、サスペンシ
ョンアームの剛性を向上させることが可能である。
接合部以外では鍔部の幅が一様なものとしているが、荷
重が大きく加わる部分近傍の鍔部の幅を周囲より長くし
て鍔部での応力集中が生じないようにしても良い。な
お、本実施形態では、A型ロアアーム1に本発明を適用
したものであるが、これに限られるものでは無く、例え
ばL型サスペンションアーム等様々な形式のサスペンシ
ョンアームに本発明を適用することにより、サスペンシ
ョンアームの剛性を向上させることが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のサスペン
ションアームの補強構造によれば、2枚の板材から閉断
面を形成するように構成され、車体側に連結するための
第1腕及び第2腕と、車輪を支持するナックルを連結す
るための車輪支持腕とが設けられたサスペンションアー
ムにおいて、上記車体側に連結される上記の第1腕及び
第2腕のうちの一方の腕と上記車輪支持腕との間で、上
記サスペンションアームの内壁に沿うように上方または
下方を開放した状態で固着された断面略コ字形のアーム
補強部材を備え、該アーム補強部材の、上記の第1腕及
び第2腕のうちの他方の腕に対向する壁面には、該壁面
から突出する鍔部が形成されている。これにより、サス
ペンションアームに荷重が加わった場合でも、鍔部によ
りアーム補強部材の曲げ剛性が向上して面外変形を抑制
することができ、サスペンションアームの剛性を向上さ
せるとともに耐久性を向上させることができる。
ションアームの補強構造によれば、2枚の板材から閉断
面を形成するように構成され、車体側に連結するための
第1腕及び第2腕と、車輪を支持するナックルを連結す
るための車輪支持腕とが設けられたサスペンションアー
ムにおいて、上記車体側に連結される上記の第1腕及び
第2腕のうちの一方の腕と上記車輪支持腕との間で、上
記サスペンションアームの内壁に沿うように上方または
下方を開放した状態で固着された断面略コ字形のアーム
補強部材を備え、該アーム補強部材の、上記の第1腕及
び第2腕のうちの他方の腕に対向する壁面には、該壁面
から突出する鍔部が形成されている。これにより、サス
ペンションアームに荷重が加わった場合でも、鍔部によ
りアーム補強部材の曲げ剛性が向上して面外変形を抑制
することができ、サスペンションアームの剛性を向上さ
せるとともに耐久性を向上させることができる。
【0020】
【図1】本発明の一実施形態にかかるサスペンションア
ームの平面図である。
ームの平面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるサスペンションア
ームの断面図であり、(A)は図1のA1−A1矢視断
面、(B)は図1のB1−B1矢視断面、(C)は図1
のC1−C1矢視断面である。
ームの断面図であり、(A)は図1のA1−A1矢視断
面、(B)は図1のB1−B1矢視断面、(C)は図1
のC1−C1矢視断面である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるサスペンションア
ームの補強構造のリンフォースを示す図であり、(A)
はその平面図、(B)は図3(A)のA2−A2矢視断
面、(C)は図3(A)のB2−B2矢視断面、(D)
は図3(A)のC2−AC矢視断面であり、図3(A)
のA2−A2,B2−B2,C2−C2の各矢視線は、
図1のA1−A1,B1−B1,C1−C1の各矢視線
と対応する。
ームの補強構造のリンフォースを示す図であり、(A)
はその平面図、(B)は図3(A)のA2−A2矢視断
面、(C)は図3(A)のB2−B2矢視断面、(D)
は図3(A)のC2−AC矢視断面であり、図3(A)
のA2−A2,B2−B2,C2−C2の各矢視線は、
図1のA1−A1,B1−B1,C1−C1の各矢視線
と対応する。
【図4】図3のリンフォースの変形例を示す図3(B)
に対応した断面図であり、(A)はその第1変形例を示
す図であり、(A)はその第2変形例を示す図である。
に対応した断面図であり、(A)はその第1変形例を示
す図であり、(A)はその第2変形例を示す図である。
【図5】従来技術にかかるサスペンションアームを示す
平面図である。
平面図である。
【図6】従来技術にかかるサスペンションアームの断面
図であり、(A)は図5のA3−A3矢視断面、(B)
は図5のB3−B3矢視断面、(C)は図5のC3−C
3矢視断面である。
図であり、(A)は図5のA3−A3矢視断面、(B)
は図5のB3−B3矢視断面、(C)は図5のC3−C
3矢視断面である。
【図7】従来技術の課題を説明する図6(B)と対応す
る断面図である。
る断面図である。
【図8】従来技術の課題を説明する図であり、図7のD
方向から見たリンフォース側面の斜視図である。
方向から見たリンフォース側面の斜視図である。
1 サスペンションアーム 1a アームアッパ 1b アームロア 1c 頂部(車輪支持腕) 1d,1e 基端部(第1腕及び第2腕) 2 リンフォース 2db 鍔部
Claims (1)
- 【請求項1】 2枚の板材から閉断面を形成するように
構成され、車体側に連結するための第1腕及び第2腕
と、車輪を支持するナックルを連結するための車輪支持
腕とが設けられたサスペンションアームにおいて、上記
車体側に連結される上記の第1腕及び第2腕のうちの一
方の腕と上記車輪支持腕との間で、上記サスペンション
アームの内壁に沿うように上方または下方を開放した状
態で固着された断面略コ字形のアーム補強部材を備え、
該アーム補強部材の、上記の第1腕及び第2腕のうちの
他方の腕に対向する壁面には、該壁面から突出する鍔部
が形成されていることを特徴とする、サスペンションア
ームの補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014098A JP2000211329A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | サスペンションア―ムの補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11014098A JP2000211329A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | サスペンションア―ムの補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000211329A true JP2000211329A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11851650
Family Applications (1)
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JP11014098A Withdrawn JP2000211329A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | サスペンションア―ムの補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000211329A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7562095B2 (ja) | 2020-11-30 | 2024-10-07 | 三菱自動車工業株式会社 | サスペンションアーム |
-
1999
- 1999-01-22 JP JP11014098A patent/JP2000211329A/ja not_active Withdrawn
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