JP2020033473A - バイオフィルム抑制剤組成物 - Google Patents

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圭輔 森
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Abstract

【課題】本発明は、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制し、洗濯槽の臭気を抑制できるバイオフィルム抑制剤組成物を目的とする。【解決手段】(A)成分:ヒドロキシジフェニルエーテル化合物である抗菌剤と、(B)成分:アミラーゼとアミラーゼ以外の酵素とを含む酵素群と、(C)成分:水混和性有機溶剤と、を含有し、前記(C)成分の含有量が総質量に対して、5質量%超20質量%以下である、バイオフィルム抑制剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、バイオフィルム抑制剤組成物に関する。
衛生意識の高まりから、衣料用液体洗浄剤においては、洗浄効果に加えて、衣料等から不快な臭気が発生するのを防止する防臭効果も有していることが求められている。
衣料等から発生する不快な臭気は、衣料等の乾燥中や保管中に微生物が増殖することに起因する。
不快な臭気を抑制するためには、衣料等に付着した微生物の増殖を抑制することが求められる。例えば、特許文献1には、糖質分解酵素製剤と界面活性剤とを含有する衣料用液体洗浄剤が提案されている。特許文献1の衣料用液体洗浄剤においては、部屋干し臭発生の抑制が図られている。
国際公開第2015/083800号
ところで、洗濯機の洗濯槽は、衣料等の被洗物が投入される内側に比べて外側に水が残りやすい。このため、洗濯槽の外側は、菌又はカビ等の微生物が発生しやすく、不衛生になりやすい場所である。洗濯機には、多種多様な微生物が存在し、特に、洗濯槽の外側には、微生物によってバイオフィルムが形成されやすい。洗濯槽の外側にバイオフィルムが形成されると、洗濯槽からの臭気や洗濯槽に投入された被洗物の臭気の原因となる。
そこで、本発明は、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制し、洗濯槽の臭気を抑制できるバイオフィルム抑制剤組成物を目的とする。
鋭意検討を重ねた結果、本発明者等は、特定の構造を有する抗菌剤と2種以上の酵素と特定の溶剤とを特定の割合で組み合わせることで、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制できることを見出した。
即ち、本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:ヒドロキシジフェニルエーテル化合物である抗菌剤と、(B)成分:アミラーゼとアミラーゼ以外の酵素とを含む酵素群と、(C)成分:水混和性有機溶剤と、を含有し、前記(C)成分の含有量が総質量に対して、5質量%超20質量%以下である、バイオフィルム抑制剤組成物。
[2]前記(C)成分が、SP値が11未満の水混和性有機溶剤を含有する、[1]に記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
[3]前記(A)成分の含有量が総質量に対して、0.01質量%以上3質量%以下である、[1]又は[2]に記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
[4]前記(B)成分の含有量が総質量に対して、0.1質量%以上3質量%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
[5]前記アミラーゼに対する前記アミラーゼ以外の酵素の質量比が、0.2以上20以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
[6]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が、0.005以上0.3以下である、[1]〜[5]のいずれかに記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
[7]前記(C)成分/前記(B)成分で表される質量比が、4以上20以下である、[1]〜[6]のいずれかに記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
[8]衣料用液体洗浄剤用である、[1]〜[7]のいずれかに記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
本発明のバイオフィルム抑制剤組成物によれば、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制し、洗濯槽の臭気を抑制できる。
バイオフィルムの形成状況の判断基準を示す写真である。
[バイオフィルム抑制剤組成物]
本発明のバイオフィルム抑制剤組成物(以下、単にバイオフィルム抑制剤ともいう。)は、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する組成物である。
<(A)成分>
(A)成分は、ヒドロキシジフェニルエーテル化合物である。ヒドロキシジフェニルエーテル化合物は、抗菌剤として機能する。本発明のバイオフィルム抑制剤は、(A)成分を含有することで、洗濯槽に付着した微生物に対する抗菌性能を発揮する。(A)成分は、アニオン界面活性剤と併用した場合でも、抗菌性能を発揮することができる。
(A)成分としては、下記一般式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)ともいう。)が挙げられる。
式(I)中、Xは塩素原子又は臭素原子であり、YはSOH、NO、又は炭素数1〜4のアルキル基であり、a、bはそれぞれ独立に0又は1〜3の整数であり、mは0又は1であり、nは0又は1である。
なお、―(X)は、ベンゼン環の水素原子のa個がXに置換されていることを意味する。―(X)、―(Y)、―(OH)、及び―(OH)についても同様である。
化合物(I)としては、Xが塩素原子又は臭素原子であり、mが0であり、nが0又は1であり、aが0、1又は2であり、bが0、1又は2であり、かつcが0である化合物が好ましい。
(A)成分としては、抗菌剤として公知のフェノール誘導体又はジフェニル化合物が挙げられる。具体的には、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノール(慣用名:トリクロサン)、4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル(慣用名:ダイクロサン)等が挙げられる。
(A)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、0.01質量%以上3質量%以下が好ましく、0.05質量%以上1質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、抗菌性により優れやすい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすい。本明細書において、保存安定性とは、バイオフィルム抑制剤を一定期間保存したときに、固化、析出、白濁及び分離が生じにくい性質をいう。
(A)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
<(B)成分>
(B)成分は、アミラーゼとアミラーゼ以外の酵素とを含む酵素群である。本発明のバイオフィルム抑制剤は、(A)成分と(B)成分とを併用することで、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制する効果を充分に引き出すことが可能となる。
酵素は、一般に、酵素製剤として市販されている。バイオフィルム抑制剤を調製する際、通常、酵素は酵素製剤の形態で配合される。本明細書において、酵素又は酵素群の含有量は、酵素製剤の質量である。
(B)成分は、(b1)成分と(b2)成分とを含有する。
((b1)成分)
(b1)成分は、アミラーゼ以外の酵素である。(b1)成分としては、例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ等が挙げられる。洗濯機内のバイオフィルムの形成をより抑制しやすくする観点から、(b1)成分としては、プロテアーゼが好ましい。
プロテアーゼとしては、セリンプロテアーゼのように、分子内にセリン、ヒスチジン、及びアスパラギン酸を有するプロテアーゼが好ましい。
プロテアーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L、Coronase Evity 48L、Progress Uno101L;ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX、Properase L等が挙げられる。
リパーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Lipex 100L、Lipolase 100L等が挙げられる。
セルラーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名ケアザイム4500L、ケアザイムプレミアム4500L、エンドラーゼ5000L、セルクリーン4500T等が挙げられる。
マンナナーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Mannaway 4L等が挙げられる。
(b1)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
((b2)成分)
(b2)成分は、アミラーゼである。(b2)成分としては、アミラーゼ製剤が好ましい。
アミラーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl 300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L、AmplifyPrime;ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl;天野エンザイム株式会社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ;生化学工業株式会社から入手できる商品名DB−250等が挙げられる。
(b2)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(B)成分は、プロテアーゼとアミラーゼとの組合せが好ましく、プロテアーゼとアミラーゼとマンナナーゼとの組み合わせがより好ましい。(B)成分をプロテアーゼとアミラーゼとの組合せとすることで、バイオフィルムの構成成分のタンパク質、多糖を選択的に分解することができる。このため、(B)成分をプロテアーゼとアミラーゼとの組合せとするバイオフィルム抑制剤は、洗濯機内のバイオフィルムの形成をより抑制しやすい。
プロテアーゼとアミラーゼとの組合せとしては、例えば、CoronaseEvity 48LとTermamyl 300Lとの組合せや、ノボザイムズ社から入手できる商品名MedleyCore等が挙げられる。MedleyCoreは、プロテアーゼとアミラーゼの混合酵素である。
プロテアーゼとアミラーゼとマンナナーゼとの組み合わせとしては、例えば、CoronaseEvity 48LとTermamyl 300LとMannaway 4Lとの組み合わせや、MedleyCoreとMannaway 4Lとの組み合わせ等が挙げられる。
(B)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、0.1質量%以上3質量%以下が好ましく、0.1質量%以上2質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上1質量%以下がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の洗浄性能をより向上しやすい。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすい。
(b1)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、0.1質量%以上2質量%以下が好ましく、0.1質量%以上1質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上0.6質量%以下がさらに好ましい。(b1)成分の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の洗浄性能をより向上しやすい。(b1)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすい。また、(b1)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の製造コストを低減しやすい。
(b2)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.8質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上0.6質量%以下がさらに好ましい。(b2)成分の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の洗浄性能をより向上しやすい。(b2)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすい。また、(b2)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の製造コストを低減しやすい。
アミラーゼに対するアミラーゼ以外の酵素の質量比(以下、「b1/b2比」ともいう。)は、0.2以上20以下が好ましく、0.5以上10以下がより好ましく、1以上5以下がさらに好ましい。b1/b2比が上記数値範囲内であると、バイオフィルムの中に含まれるタンパク質及び多糖を効率よく分解し、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。
<(C)成分>
(C)成分は、水混和性有機溶剤である。本発明のバイオフィルム抑制剤は、(C)成分を含有することで、保存安定性を良好にでき、バイオフィルム抑制剤の流動性を良好にしやすい。本明細書において、水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解する有機溶剤をいう。
(C)成分は、(c1)成分及び(c2)成分の双方又はいずれか一方を含有する。
((c1)成分)
(c1)成分は、SP値が11以上の水混和性有機溶剤である。
SP値は、溶解度パラメータである。本明細書において、SP値は、ヒルデブラント(Hildebrand)により導入された正則溶液論により定義された値を用いる。具体的には、モル蒸発熱△H、モル体積V、気体定数R及び絶対温度Tより、SP値はδ=((△H−RT)/V)1/2で定義される。すなわち、1モル体積の液体が蒸発するために必要な蒸発熱の平行根(cal/cm1/2から計算される値である。
(c1)成分のSP値は、11以上22以下が好ましく、11以上18以下がより好ましく、11以上15以下がさらに好ましい。
(c1)成分としては、例えば、グリセリン(δ=21.10)、エチレングリコール(δ=16.30)、プロピレングリコール(δ=14.80)、ジエチレングリコール(δ=14.60)、エタノール(δ=12.92)等が挙げられる。
(c1)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
((c2)成分)
(c2)成分は、SP値が11未満の水混和性有機溶剤である。(C)成分は、(c2)成分を含有することが好ましい。
(c2)成分のSP値は、7以上11未満が好ましく、8以上10以下がより好ましく、9以上10以下がさらに好ましい。
(c2)成分としては、例えば、ブチルカルビトール(δ=9.9)、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(δ=9.88)、エチレングリコールモノブチルエーテル(δ=9.5)、メトキシブチルアセテート(δ=8.9)等が挙げられる。
(c2)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(c1)成分と(c2)成分とを併用する場合、(c1)成分のSP値と(c2)成分のSP値との差は、5以上10以下が好ましく、4以上8以下がより好ましく、3以上5以下がさらに好ましい。(c1)成分のSP値と(c2)成分のSP値との差が上記数値範囲内であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすく、かつ、バイオフィルムに対する浸透性が向上し、バイオフィルムをより効率よく除去できる。
なお、(c1)成分又は(c2)成分を2種以上用いる場合は、(c1)成分のSP値と(c2)成分のSP値との差の最大値及び最小値がいずれも上記数値範囲内であることが好ましい。
(C)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、5質量%超20質量%以下であり、7質量%以上14質量%以下が好ましく、9質量%以上12質量%以下がより好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値超であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすく、かつ、バイオフィルムへの浸透性が向上し、効率良くバイオフィルムを除去することができる。(C)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の臭気を低減でき、(A)成分が効率的に洗濯機内の菌の表面に吸着しやすくなる。このため、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。加えて、(C)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の製造コストを低減しやすい。
バイオフィルム抑制剤が(c2)成分を含有する場合、(c2)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、1質量%以上10質量%以下が好ましく、2質量%以上8質量%以下がより好ましく、3質量%以上7質量%以下がさらに好ましい。(c2)成分の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすい。(c2)成分の含有量が上記上限値以下であると、(A)成分が効率的に洗濯機内の菌の表面に吸着しやすくなり、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。加えて、(c2)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の製造コストを低減しやすい。
(c1)成分/(c2)成分で表される質量比(以下、「c1/c2比」ともいう。)は、0.1以上6以下が好ましく、0.3以上4以下がより好ましく、0.5以上1以下がさらに好ましい。c1/c2比が上記下限値以上であると、(c2)成分とバイオフィルムとの親和性が増し、(B)成分がバイオフィルムにさらに浸透しやすくなり、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。c1/c2比が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすく、かつ、バイオフィルム抑制剤の製造コストを低減しやすい。
(A)成分/(C)成分で表される質量比(以下、「A/C比」ともいう。)は、0.005以上0.3以下が好ましく、0.025以上0.2以下がより好ましく、0.05以上0.1以下がさらに好ましい。A/C比が上記下限値以上であると、(A)成分がバイオフィルムにさらに浸透しやすくなり、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。A/C比が上記上限値以下であると、(C)成分がバイオフィルムにさらに浸透しやすくなり、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。
(C)成分/(B)成分で表される質量比(以下、「C/B比」ともいう。)は、4以上20以下が好ましく、6以上18以下がより好ましく、8以上16以下がさらに好ましい。C/B比が上記下限値以上であると、(B)成分がバイオフィルムにさらに浸透しやすくなり、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。C/B比が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性が良好になりやすく、かつ、バイオフィルム抑制剤の製造コストを低減しやすい。
<任意成分>
本発明のバイオフィルム抑制剤は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、(A)成分、(B)成分、(C)成分以外の任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、例えば、ノニオン界面活性剤(以下、(D)成分ともいう。)、カチオン界面活性剤(以下、(E)成分ともいう。)、アニオン界面活性剤、(D)成分、(E)成分及びアニオン界面活性剤を除く他の界面活性剤、消泡補助剤、抑泡剤(例えば、高級脂肪酸又はその塩)、減粘剤、可溶化剤、キレート剤、防腐剤、酵素安定化剤(例えば、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム等)、酸化防止剤、香料、色素、pH調整剤、水、アルカリ剤、乳濁化剤、風合い向上剤、蛍光剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、天然物等のエキス等が挙げられる。
本明細書において、「高級脂肪酸」とは、炭素数8〜22の脂肪酸を意味する。
((D)成分)
(D)成分は、ノニオン界面活性剤である。(D)成分としては、従来、繊維製品用等のバイオフィルム抑制剤に用いられているノニオン界面活性剤を用いることができる。
(D)成分としては、例えば、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン(炭素数8〜22のアルキル基を有するアミン)等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。
(D)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(D)成分としては、上記の中でも、粘度及び保存安定性の点で、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい。
ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式(d1)で表される化合物(脂肪酸アルキル(アルケニル)エステル。以下、「化合物(d1)」ともいう。)、下記一般式(d2)で表される化合物(アルコール型ノニオン界面活性剤。以下、「化合物(d2)」ともいう。)が挙げられる。
11−C(=O)O−[(EO)/(PO)]−(EO)−R12・・・(d1)
13−O−[(EO)/(PO)]−(EO)−H・・・(d2)
式(d1)中、R11は炭素数7〜22の炭化水素基であり、R12は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、sはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数である。tが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
式(d2)中、R13は炭素数7〜22の炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、vはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数である。wが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム重合であってもよいし、ブロック重合であってもよい。
なお、平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
一般式(d1)において、R11の炭化水素基の炭素数は、7〜22であり、8〜22が好ましく、9〜21がより好ましく、10〜21がさらに好ましく、11〜18が特に好ましい。R11の炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。
12におけるアルキル基の炭素数は、1〜6であり、1〜3が好ましい。
12におけるアルケニル基の炭素数は、2〜6であり、2〜3が好ましい。
s+uは3〜20が好ましく、5〜18がより好ましい。s+uが上記下限値以上であると、(D)成分自体の原料臭気の劣化を抑制しやすい。s+uが上記上限値以下であると、HLB値が高くなりすぎず、皮脂に対する洗浄力を維持しやすい。
tは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。tが上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の高温(例えば、50℃)下での保存安定性の低下を抑制しやすい。
一般式(d2)において、R13の炭素数は、7〜22であり、10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
13は直鎖の炭化水素基であってもよく、分岐鎖の第1級の炭化水素基及び直鎖の第2級炭化水素基から選ばれる基であってもよい。
13が直鎖の炭化水素基である場合、v+xは3〜20が好ましく、5〜18がより好ましく、6〜18がさらに好ましい。
wは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。
13が分岐鎖の第1級の炭化水素基及び直鎖の第2級炭化水素基から選ばれる基である場合、v+xは3〜8が特に好ましく、wは0が好ましい。
エチレンオキシド(オキシエチレン基)又はプロピレンオキシド(オキシプロピレン基)の付加モル数分布は特に限定されない。
付加モル数分布は、ノニオン界面活性剤を製造する際の反応方法によって変動しやすい。例えば、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的広い分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水基原料に付加させた際には、エチレンオキシドやプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的狭い分布となる傾向にある。
化合物(d1)としては、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましく、特に、式(d1)におけるR12がメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下、MEEともいう。)がより好ましい。
ノニオン界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを用いることで、バイオフィルム抑制剤の水への溶解性が高まり、洗浄力が向上する。
バイオフィルム抑制剤が(D)成分を含有する場合、(D)成分は、少なくともMEEを含むことが好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルにおいて、ナロー率は、20質量%以上80質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましく、25質量%以上40質量%以下がさらに好ましい。ナロー率が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の洗浄力を向上しやすい。ナロー率が上記上限値以下であると、低温(例えば、5℃)での保存安定性の低下を抑制しやすい。
本明細書において「ナロー率」とは、エチレンオキシドの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布の割合を示す。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル等のポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤のナロー率は、下記の数式(S)で求められる値である。
式(S)において、smaxは、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体におけるアルキレンオキシドの付加モル数(式(d1)中のs+tの値)を示す。iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。Yは、式(S)で表される成分全体の中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。
バイオフィルム抑制剤が(D)成分を含有する場合、(D)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、10質量%以上60質量%以下が好ましく、15質量%以上50質量%以下がより好ましく、30質量%以上45質量%以下がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の洗浄力を向上しやすく、酵素安定性をより向上しやすい。(D)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性を向上しやすい。
(D)成分は、化合物(d1)を含有することが好ましく、化合物(d1)と化合物(d2)との双方を含有することがより好ましい。
(D)成分が化合物(d1)と化合物(d2)との双方を含有する場合、化合物(d1)と化合物(d2)との含有量の合計は、(D)成分の総質量に対して、50質量%以上が好ましく、65質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。化合物(d1)と化合物(d2)との含有量の合計は、100質量%でもよい。化合物(d1)と化合物(d2)との含有量の合計が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の洗浄力を向上しやすい。
(D)成分が化合物(d1)と化合物(d2)との双方を含有する場合、化合物(d1)/化合物(d2)で表される質量比(以下、「d1/d2比」ともいう。)は、3/7以上が好ましく、4/6以上がより好ましく、5/5以上がさらに好ましい。d1/d2比が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性を向上しやすい。d1/d2比の上限値は特に限定されず、例えば、9.99/0.01が好ましい。
化合物(d1)と化合物(d2)との組合せとしては、例えば、化合物(d1)がMEEで、化合物(d2)がポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(エチレンオキシドの平均付加モル数15)である組合せが特に好ましい。
ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(エチレンオキシドの平均付加モル数15)は、一般式(d2)においてR13が炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上のアルキル基であり、vが15、wが0、xが0である化合物(以下、「AE(15EO)」ともいう。)である。
((E)成分)
(E)成分は、カチオン界面活性剤である。本発明のバイオフィルム抑制剤は、(E)成分を含有することで、(E)成分がバイオフィルム表面に吸着し、洗濯槽に付着した微生物に対する抗菌性能、殺菌性能をより発揮しやすい。
(E)成分としては、例えば、第4級アンモニウム塩を用いることができる。第4級アンモニウム塩としては、通常、衣料用洗剤に用いられている従来公知のものが挙げられる。第4級アンモニウム塩としては、高い抗菌効果又は殺菌効果が得られやすいことから、後述する化合物(e1)、化合物(e2)、化合物(e3)が好ましい。
化合物(e1)は、下記一般式(e1)で表される化合物である。
式(e1)中、R41〜R44のうちの2つ以上は、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それ以外は、炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。Q は、陰イオンである。Q としては、例えば、ハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、又はプロピオン酸イオン等が挙げられる。
化合物(e1)としては、下記の化合物(e1−1)、化合物(e1−2)が好ましい。
・化合物(e1−1):R41〜R43の3つが、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R44が、炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である化合物。
化合物(e1−1)におけるR41〜R43は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基であることがより好ましい。なかでも、R41〜R43がいずれもメチル基であることが特に好ましい。
44のアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、8〜22であり、10〜22が好ましく、16〜18がより好ましい。また、R44は、直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましく、直鎖状のアルキル基であることがより好ましい。
・化合物(e1−2):R41及びR42が、それぞれ独立して、炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R43及びR44が、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である化合物。
化合物(e1−2)のR41及びR42のアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、それぞれ独立に8〜22であり、8〜12が好ましく、8〜10がより好ましい。また、R41及びR42は、それぞれ直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましく、それぞれ直鎖状のアルキル基であることがより好ましい。なかでも、R41及びR42がいずれも直鎖状のアルキル基であることが特に好ましい。
43及びR44は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基であることがより好ましい。なかでも、R43及びR44がいずれもメチル基であることが特に好ましい。
化合物(e1)の具体例としては、塩化アルキル(炭素数12〜16)トリメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
化合物(e2)は、下記一般式(e2)で表される化合物である。
式(e2)中、R45は、炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。R46は、メチル基又はトリル基である。p及びqは、オキシエチレン基の平均繰り返し数を示し、それぞれ独立して0以上の数でありp+qは10未満である。Q は、陰イオンある。
式(e2)におけるR45のアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、8〜22であり、10〜18が好ましい。R45は、直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましく、直鎖状のアルキル基であることがより好ましい。
式(e2)におけるR46は、メチル基又はトリル基である。
式(e2)におけるp+qは、10未満であり、1〜5が好ましい。p+qが10未満であると、疎水的なバイオフィルム表面との親和性が高くなり、吸着しやすくなるため、洗濯槽の臭気をより効果的に抑制しやすくなる。
化合物(e2)としては、R45が炭素数10〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数10〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R46がメチル基又はトリル基であり、p+qが10未満であり、Q がハロゲン化物イオン、アルキル硫酸イオン、又はプロピオン酸イオンである化合物等が挙げられる。
化合物(e3)は、下記一般式(e3)で表される化合物である。
式(e3)中、R47及びR48は、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R49は、炭素数8〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、R50は、炭素数1〜3のアルキレン基である。Q は、陰イオンである。
式(e3)におけるR47及びR48は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基であることがより好ましい。なかでも、R47及びR48がいずれもメチル基であることが特に好ましい。
49のアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、8〜22であり、10〜18が好ましく、12〜14がより好ましい。R49は、直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましく、直鎖状のアルキル基であることがより好ましい。
50は、炭素数1〜3のアルキレン基であり、メチレン基であることが好ましい。
は、前記式(e1)におけるQ と同様のものが挙げられ、なかでもハロゲン化物イオンが好ましい。
化合物(e3)の具体例としては、椰子アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
(E)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(E)成分としては、化合物(e1)、化合物(e2)及び化合物(e3)からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
バイオフィルム抑制剤が(E)成分を含有する場合、(E)成分の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、0.3〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましく、1.5〜3質量%がさらに好ましい。(E)成分の含有量が、上記下限値以上であると、バイオフィルムの発生を抑制する効果がより得られやすくなる。(E)成分の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性がより向上する。さらに、経済的にも有利となる。
(アニオン界面活性剤)
アニオン界面活性剤としては、従来、繊維製品用等の液体洗浄剤に用いられているアニオン界面活性剤を用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(LAS);α−オレフィンスルホン酸塩(AOS);直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩(AS);アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩(AES);アルカンスルホン酸塩(SAS);α−スルホ脂肪酸エステル塩(MES);アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型のアニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型のアニオン界面活性剤等が挙げられる。
これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
LASとしては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましい。
AOSとしては、炭素数10〜20のものが好ましい。
ASとしては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
AESとしては、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したもの(即ち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩)が好ましい。
SASとしては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
MESとしては、脂肪酸残基(即ち、R−C(H)−COOで表される基。Rは炭化水素基を表す)の炭素数が10〜20のものが好ましい。
バイオフィルム抑制剤がアニオン界面活性剤を含有する場合、アニオン界面活性剤の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、2質量%以上20質量%以下が好ましく、3質量%以上16質量%以下がより好ましく、5質量%以上12質量%以下がさらに好ましい。アニオン界面活性剤の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤を液体洗浄剤として用いた場合の洗浄力を向上しやすい。アニオン界面活性剤の含有量が上記上限値以下であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性を向上しやすい。
((D)成分、(E)成分及びアニオン界面活性剤を除く他の界面活性剤)
(D)成分、(E)成分及びアニオン界面活性剤を除く他の界面活性剤(以下、単に「他の界面活性剤」ともいう。)としては、両性界面活性剤、半極性界面活性剤等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
半極性界面活性剤としては、アミンオキシド型界面活性剤であるラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
バイオフィルム抑制剤が他の界面活性剤を含有する場合、他の界面活性剤の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対して、0.01質量%以上10質量%以下が好ましい。
本発明のバイオフィルム抑制剤は、水を含有することが好ましい。水の含有量は、バイオフィルム抑制剤の総質量に対し、10質量%以上95質量%以下が好ましく、20質量%以上90質量%以下がより好ましく、40質量%以上90質量%以下がさらに好ましい。水の含有量が上記下限値以上であると、バイオフィルム抑制剤の製造時及び使用時のハンドリングのしやすさを向上しやすい。水の含有量が上記上限値以下であると、(A)成分が効率的に洗濯機内の菌の表面に吸着しやすくなり、バイオフィルムの形成を抑制する効果をより高めやすい。
なお、本発明のバイオフィルム抑制剤を構成する成分の合計量は100質量%を超えない。
[バイオフィルム抑制剤の製造方法]
本発明のバイオフィルム抑制剤の製造方法は、特に制限されず、従来公知の液体洗浄剤と同様の製造方法によって製造される。例えば、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、必要に応じて任意成分とを、溶媒(例えばイオン交換水等の水)に混合して溶解することにより製造することができる。なお、各成分を混合して溶解した混合溶液にpH調整剤を加えて、所定のpHになるように調整してもよい。
例えば、(B)成分以外の配合成分を水に加えて混合してpH4〜10の混合液とし、前記混合液に(B)成分を添加し混合してバイオフィルム抑制剤を得ることができる。(B)成分が添加される前記混合液のpHが上記数値範囲内であると、(B)成分の分解を防止できる点で好ましい。前記混合液の温度は、15〜40℃が好ましい。
最終的に得られるバイオフィルム抑制剤の25℃におけるpHは、5以上9以下が好ましく、6以上8以下がより好ましい。バイオフィルム抑制剤の25℃におけるpHが上記数値範囲内であると、バイオフィルム抑制剤の保存安定性がより良好に維持されやすい。
pHは、pH調整剤を適量添加することにより調整できる。
本明細書におけるpHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
[バイオフィルム抑制剤の使用方法]
バイオフィルム抑制剤の使用方法は、例えば、バイオフィルム抑制剤を洗濯時に被洗物と一緒に水に投入する方法(通常洗浄)、バイオフィルム抑制剤を予め水に溶解して調製される洗浄剤水溶液に被洗物を浸漬する方法等が挙げられる。また、バイオフィルム抑制剤を被洗物に直接塗布して、一定時間(例えば、3分〜24時間)放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい(塗布洗浄)。
被洗物としては、例えば、衣類、布巾、タオル類、シーツ等の繊維製品が挙げられる。
バイオフィルム抑制剤を水に溶解して使用する場合、例えば、5〜5000倍(体積基準)に希釈することが好ましい。
前記洗浄剤水溶液中のバイオフィルム抑制剤の含有量は、特に限定されない。水に対するバイオフィルム抑制剤の添加量は、例えば、水10L当たり、2〜30mLが好ましい。
[バイオフィルム抑制剤の用途]
バイオフィルム抑制剤の用途としては、衣料用液体洗浄剤用、洗濯槽洗浄用、配管洗浄用、口腔ケア用等が挙げられる。被洗物とともに洗濯槽のバイオフィルムを抑制できる観点から、バイオフィルム抑制剤は、衣料用液体洗浄用が好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本実施例において使用した原料は、下記の[使用原料]に示す通りである。
[使用原料]
<(A)成分>
a−1:4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル(慣用名:ダイクロサン)(BASF社製、商品名「Tinosan HP100」)。
a−2:5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノール(慣用名:トリクロサン)(和光純薬工業株式会社製、商品名「トリクロサン」)。
<(B)成分>
((b1)成分)
b1−1:プロテアーゼ(ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「コロナーゼEvity」)。
b1−2:プロテアーゼ(ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「ProgressUno」)。
b1−3:マンナナーゼ(ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「Mannaway 4L」)。
((b2)成分)
b2−1:アミラーゼ(ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「Amplify Prime」)。
b2−2:アミラーゼ(ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「Termamil」)。
<(C)成分>
((c1)成分)
c1−1:プロピレングリコール(和光純薬工業株式会社製、商品名「プロピレングリコール」)。
c1−2:エタノール(日本アルコール販売株式会社製、商品名「特定95度合成アルコール」)。
c1−3:グリセリン(和光純薬工業株式会社製、商品名「グリセリン」)。
((c2)成分)
c2−1:3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(株式会社クラレ製、商品名「ソルフィット(ファイングレード)」)。
c2−2:ブチルカルビトール(東京化成工業株式会社製、商品名「ブチルカルビトール」)。
<任意成分>
((D)成分)
・化合物(d1)
d1−1:ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(脂肪酸の炭素数12〜14、エチレンオキシドの平均付加モル数15)「MEE」、一般式(d1)においてR11が炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基から選ばれる1種以上のアルキル基であり、R12がメチル基であり、sが15、tが0、uが0である化合物。後述する合成方法により合成されたもの。ナロー率30質量%。
・化合物(d2)
d2−1:ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(エチレンオキシドの平均付加モル数15)「AE(15EO)」、天然アルコールに15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。一般式(d2)においてR13が炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上のアルキル基であり、vが15、wが0、xが0である化合物。後述する合成方法により合成されたもの。
d2−2:ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(エチレンオキシドの平均付加モル数7)「AE(7EO)」、天然アルコールに7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。一般式(d2)においてR13が炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上のアルキル基であり、vが7、wが0、xが0である化合物。後述する合成方法により合成されたもの。
d2−3:ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(エチレンオキシドの平均付加モル数7)「ソフタノール」、炭素数12〜14の第2級アルコールに7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。一般式(d2)においてR13が炭素数12〜14の分岐を有するアルキル基であり、vが7、wが0、xが0である化合物(株式会社日本触媒製、商品名「ソフタノール70」)。
((E)成分)
・化合物(e1)
e1−1:塩化ドデシルトリメチルアンモニウム(ライオンスペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「リポガード12−37W」)、(式(e1)中、R41〜R43がメチル基であり、R44が炭素数12の直鎖状アルキル基である化合物)。
e1−2:塩化ジデシルジメチルアンモニウム(ライオンスペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「アーカード210」)、(式(e1)中、R41及びR42が、炭素数10の直鎖状アルキル基であり、R43及びR44がメチル基である化合物)。
・化合物(e2)
e2−1:ジデシルメチルポリ(オキシエチル)アンモニウムプロピオネート(ロンザジャパン株式会社製、商品名「Bardap26」)。
・化合物(e3)
e3−1:塩化ココイルジメチルベンジルアンモニウム(ライオンスペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「リポカード CB−50」)。
(その他の任意成分)
LAS:炭素数10〜14のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(ライオン株式会社製、商品名「ライポン(登録商標)LH−200」)。
AES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(ライオン株式会社製、天然アルコール(P&G社製の商品名「CO−1270」)に1モル相当のエチレンオキシドを付加した化合物)。
消泡補助剤:3価アルコールのプロピレンオキシド付加物(ポリオキシプロピレングリセリルエーテル)(三井化学株式会社製、商品名「アクトコールT−4000」、質量平均分子量4000)。
抑泡剤:ヤシ脂肪酸(日油株式会社製、商品名「椰子脂肪酸」)。
キレート剤:クエン酸3Na・2HO(和光純薬工業株式会社製、商品名「クエン酸三ナトリウム二水和物」)。
防腐剤:安息香酸ナトリウム(東亞合成株式会社製、商品名「安息香酸ナトリウム」)。
酵素安定化剤:乳酸ナトリウム(関東化学社製、商品名「乳酸ナトリウム」)。
酸化防止剤:ジブチルヒドロキシトルエン(和光純薬工業株式会社製、商品名「ジブチルヒドロキシトルエン」)。
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
色素:癸巳化成株式会社製、商品名「緑色3号」。
pH調整剤:水酸化ナトリウム(東亞合成株式会社製、商品名「水酸化ナトリウム」)。
水:精製水(関東化学株式会社製、商品名「精製水」)。
<MEEの合成>
特開2000−144179号公報に記載の合成方法に準じて合成した。
組成が2.5MgO・Al・zHOである水酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業社製、商品名「キョーワード(登録商標)300」、zは水和モル数を表す。)を600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して、焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒を得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5N水酸化カリウムエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル280gと、ミリスチン酸メチルエステル70gとを4Lオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、温度を180℃、圧力を0.3MPaに維持しつつ、エチレンオキシド1052gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られた反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土及び珪藻土をそれぞれ5gとを添加し混合した後、触媒を濾別してMEEを得た。
<AE(15EO)の合成>
プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO−1214(商品名)224.4gと、30質量%NaOH水溶液2.0gとを耐圧型反応容器内に仕込み、前記反応容器内を窒素置換した。次に、温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水した後、温度を160℃まで昇温した。次いで、反応液を撹拌しながら、エチレンオキシド(ガス状)760.6gを反応液中に徐々に加えた。この時、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調節しながら、エチレンオキシドを吹き込み管で加えた。エチレンオキシドの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間、未反応のエチレンオキシドを留去した。
次に、温度を100℃以下まで冷却した後、反応物の1質量%水溶液のpHが約7になるように、70質量%p−トルエンスルホン酸を加えて中和し、AE(15EO)を得た。
<AE(7EO)の合成>
エチレンオキシド(ガス状)の使用量を760.6gから355.0gに変更した以外は、AE(15EO)と同様にしてAE(7EO)を得た。
[実施例1〜23、比較例1〜6]
表1〜4の組成に従い、(A)成分〜(C)成分、及び任意成分を水に加えて混合し、混合液を得た。前記混合液の温度は25℃であり、混合液のpHが7.0又は9.5となるようにpH調整剤を適量添加してバイオフィルム抑制剤を得た。
得られたバイオフィルム抑制剤について下記評価法により、バイオフィルムの形成状況と洗濯槽の臭気を評価した。結果を表1〜4に示す。
なお、表中の各成分の配合量の単位は「質量%」であり、純分換算量を示す。「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
<バイオフィルムの形成状況の評価>
家庭用衣料用洗濯機(ハイアール社製「JW−K33F(W)」)の洗浄槽を高水位(32L)に満たした。その後、各例のバイオフィルム抑制剤10.7gをいれ、5分間空運転し、翌日まで1日間放置し、さらに5分間の空運転を行い、これを7日間繰り返した。最後に脱水し、前記家庭用衣料用洗浄機の洗濯槽の外側へのバイオフィルムの形成状況を目視で観察した。バイオフィルムの形成状況は、図1に示すバイオフィルムの形成状況の判断基準に基づいて評価した。下記判断基準において、◎又は○を合格とした。
《判断基準》
◎:バイオフィルムが全く形成しない。
○:わずかにバイオフィルムの形成が認められる。
△:バイオフィルムが形成開始して表面がやや色付いている。
×:明らかにバイオフィルムが形成している。
<洗濯槽の臭気の評価>
各例のバイオフィルム抑制剤の臭気抑制効果を確認するため、10名の専門パネラーがそれぞれ上記バイオフィルムの形成状況の評価における脱水後の洗濯槽の臭いを嗅いで、洗濯槽の臭気の評価を行った。洗濯槽の臭気の評価は、下記評価基準に基づいて点数化することにより行った。具体的には、専門パネラーが、それぞれの臭いを嗅ぎ、下記評価基準における6段階の臭気強度表示に従って評価した。そして、臭気強度表示の10名の専門パネラーの平均点を算出し、この平均点を指標として、洗濯槽の臭気を評価した。臭気強度表示の平均点は、小数点以下第2位を四捨五入して求めた。臭気強度表示の平均点が2.0点以下のものを合格とした。
《評価基準(臭気強度表示)》
0点:異臭が全くしない。
1点:異臭がやっと感知できる程度に感じられる。
2点:異臭が弱く感じられる。
3点:異臭がやや強く感じられる。
4点:異臭が強く感じられる。
5点:異臭が強烈に感じられる。
表1〜3に示すように、本発明を適用した実施例1〜23は、バイオフィルムの形成状況が「◎」又は「○」で、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制できることが分かった。加えて、本発明を適用した実施例1〜23は、臭気強度表示の平均点が2.0点以下で、洗濯槽の臭気を抑制できることが分かった。
一方、表4に示すように、(C)成分の含有量が本発明の範囲外である比較例1〜2は、バイオフィルムの形成状況が「△」で、臭気強度表示の平均点が2.5点だった。
(B)成分として、(b1)成分又は(b2)成分を含有せず、かつ、(C)成分の含有量が本発明の範囲外である比較例3〜4は、バイオフィルムの形成状況が「×」で、臭気強度表示の平均点が3.0点だった。
(A)成分の代わりに(E)成分を用いた比較例5〜6は、バイオフィルムの形成状況が「×」で、臭気強度表示の平均点が3.0点だった。
本発明のバイオフィルム抑制剤組成物によれば、洗濯機内のバイオフィルムの形成を抑制し、洗濯槽の臭気を抑制できることが分かった。

Claims (3)

  1. (A)成分:ヒドロキシジフェニルエーテル化合物である抗菌剤と、
    (B)成分:アミラーゼとアミラーゼ以外の酵素とを含む酵素群と、
    (C)成分:水混和性有機溶剤と、を含有し、
    前記(C)成分の含有量が総質量に対して、5質量%超20質量%以下である、バイオフィルム抑制剤組成物。
  2. 前記(C)成分が、SP値が11未満の水混和性有機溶剤を含有する、請求項1に記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
  3. 衣料用液体洗浄剤用である、請求項1又は2に記載のバイオフィルム抑制剤組成物。
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