JP2019515201A - 等速ジョイント用ブーツアセンブリ - Google Patents

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デーナ、オータモウティヴ、システィムズ、グループ、エルエルシー
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Abstract

車両用ジョイントアセンブリ。ジョイントアセンブリは、アウターレースを備え、アウターレースは、アウターレースの第2端部の軸方向最外端の外面に沿って周方向に延在する面取り部を備えた段差部を有する。柔軟性ブーツの第1端部が、アウターレースの外面に接続される。アダプタが、ブーツの内面に一体的に接続される。アウターレースの段差部および面取り部と相補的な大きさおよび形状を有するアウターレース嵌合部が、アダプタの第1側部から周方向に延在する。略円盤状部が、アウターレース嵌合部から半径方向内側に延在する。円盤状部の第1側部がアウターレースの軸方向最外端と接触し、第2側部がブーツの内面と接触する。

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2016年5月10日出願の米国仮特許出願第62/334,164号、2016年6月3日出願の米国仮特許出願第62/345,225号および2016年10月25日出願の米国仮特許出願第62/412,385号に基づく利益を主張し、これらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、車両の等速ジョイントアセンブリに用いるためのブーツアセンブリに関する。
等速ジョイントは、自動車において広く用いられており、ブーツに覆われるのが一般的である。等速ジョイントブーツは、等速ジョイントの一端を覆うことで、潤滑剤をジョイント内に保ちつつ、塵、破片および/または湿気がジョイント内に移入することを防ぐために用いられる周知の装置である。ブーツは、プラスチックおよびゴム弾性材料を含む柔軟性材料から作製され得る。
等速ジョイントブーツの特定の一タイプとして、蛇腹状(convoluted)ブーツが挙げられる。ブーツの蛇腹は、ブーツを等速ジョイントの2つの独立コンポーネントに取り付けるのに用いられる2つの取付部の間に延在する、軸方向に離隔した複数の環状の蛇腹またはひだである。また、これらの蛇腹により、等速ジョイントが連接されたときにブーツが曲がることが可能となる。
従来の等速ジョイントは、インナーレースと、アウターレースと、複数のボールと、ケージとを含む。等速ジョイントブーツは、等速ジョイントのアウターレースと、インナーレースに接続されたシャフトとに接続され得る。
等速ジョイントが高速で回転して高温条件下になると、ブーツは、ジョイント内の圧力増大に起因して周方向負荷を受けることがある。また、等速ジョイントのブーツは、ジョイント内に含まれる潤滑流体の動きおよび熱膨張に起因して、周方向負荷を受ける。この周方向負荷は、ブーツの蛇腹を半径方向に反転させて、ブーツの構造にいくらかの望ましくない変形を生じさせ、それによりブーツの全体的な寿命および耐久性を低下させるおそれがある。
したがって、動作中にブーツの蛇腹が半径方向に反転する可能性を抑制し、それによりジョイントの全体的な寿命および耐久性を増大させる等速ジョイントブーツを開発することが有利であろう。
本開示は、自動車用のジョイントアセンブリに関する。ジョイントアセンブリは、インナーレースと、アウターレースと、1または複数のトルク伝達エレメントと、ジョイントのアウターレースとインナーレースとの間に介在するケージとを含む。アウターレースの第2端部の軸方向最外端は、アウターレースの第2端部の軸方向最外端の外面の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する面取り部を有する段差部を有する。
ジョイントアセンブリは、内面と、外面と、第1端部と、第2端部と、中間部とを有する柔軟性ブーツをさらに含み、当該中間部は、柔軟性ブーツの第1端部と第2端部との間に介在する。柔軟性ブーツの第1端部の取付部の少なくとも一部分が、アウターレースの第2端部の外面の少なくとも一部分に接続される。第1ショルダー部が、柔軟性ブーツの第1端部の取付部を柔軟性ブーツの中間部の第1の谷に接続する。
半径方向外側端と、半径方向内側端と、第1側部と、第2側部と、半径方向外側部分と、半径方向内側部分とを有するアダプタが、柔軟性ブーツの内面の少なくとも一部分に一体的に接続される。アウターレース嵌合部が、アダプタの半径方向外側部分の第1側部の少なくとも一部分から周方向に延在する。アダプタのアウターレース嵌合部は、大きさおよび形状が、アウターレースの第2端部の軸方向最外端の段差部および面取り部と相補的である。
アダプタの略円盤状部が、アダプタのアウターレース嵌合部から半径方向内側に延在し、かつこれに隣接する。アダプタの略円盤状部の第1側部は、アウターレースの第2端部の軸方向最外端と相補的な形状を有し、かつこれと直接接触する。また、アダプタの第2側部は、柔軟性ブーツの第1ショルダー部の、取付部を柔軟性ブーツの第1の谷に接続する部分の内面と相補的な形状を有する。アダプタの半径方向外側端および/またはアダプタの第2側部の少なくとも一部分が、前記柔軟性ブーツの内面の少なくとも一部分に一体的に接続される。
以下の詳細な説明より、これを添付の図面に照らして考えれば、本開示の上記のおよびその他の利点が、当業者には容易に明らかになるであろう。
本開示の一実施形態に係る1または複数の等速ジョイントブーツアセンブリを有する車両の概略的上面図である。 図1に示す車両が本開示の一実施形態に係る1または複数の等速ジョイントブーツアセンブリを有する本開示の代替的実施形態に係る、当該車両の概略的上面図である。 本開示の一実施形態に係る1または複数の等速ジョイントブーツアセンブリを有する別の車両の概略的上面図である。 図3に示す車両が本開示の一実施形態に係る1または複数の等速ジョイントブーツアセンブリを有する本開示の代替的実施形態に係る、当該車両の概略的上面図である。 本開示の一実施形態に係るブーツアセンブリを有するジョイントアセンブリの概略的切断側面図である。 本開示の図5に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の図5および図5Aに示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の図5から図5Bに示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の代替的実施形態に係る、本開示の図5から図5Cに示すジョイントアセンブリのブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の別の実施形態に係る、本開示の図5から図6に示すジョイントアセンブリのブーツアセンブリの概略的切断側面図である。 本開示の図7に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の図7および図7Aに示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の代替的実施形態に係る、本開示の図7から図7Bに示すブーツアセンブリの概略的切断側面図である。 本開示のさらに別の実施形態に係る、図5から図8に示すブーツアセンブリを有する図5から図6に示すジョイントアセンブリの概略的切断側面図である。 本開示の図9に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の図9および図9Aに示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示のさらなる実施形態に係る、図9から図9Bに示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示のまた別の実施形態に係る、図9から図10に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示のまたさらなる実施形態に係る、図9から図11に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の図12に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。 本開示の図12および図12Aに示すブーツアセンブリのアダプタの概略的斜視図である。 本開示のまたさらに別の実施形態に係る、本開示の図12から図12Bに示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。
本発明は、そうではないと明示されている場合を除いて、様々な代替的な方向性および段階の順序をとり得ることを理解されたい。添付の図面に示され、以下の明細書において説明されている特定の装置および工程は、添付の特許請求の範囲において定められる発明概念(inventive concept)の例示的な実施形態に過ぎないことも理解されたい。したがって、特許請求の範囲で別途明記しない限り、開示の実施形態に関連する特定の寸法、方向またはその他の物理的特徴は、限定的なものとみなされるべきではない。
本開示の範囲内のこととして、かつ非限定的な一例として、本明細書に開示の等速ジョイントブーツアセンブリは、自動車、オフロード車両、全地形対応車両、建設、構造、海洋、航空宇宙、機関車、軍事、機械、ロボットおよび/または消費者用製品の用途で用いられてよい。また、非限定的な一例として、本明細書に開示の等速ジョイントブーツアセンブリは、乗用車両、電動車両、ハイブリッド車両、商用車両、自律走行車両、半自律走行車両および/または重量車両の用途で用いられてもよい。
図1は、本開示の一実施形態に係る1または複数の等速ジョイントブーツアセンブリを有する車両2の概略的上面図である。車両2は、トランスミッション6に駆動接続されたエンジン4を有する。非限定的な例として、車両2のエンジン4は、内燃機関、外燃機関、電気モータ、蒸気タービンおよび/またはガスタービンであり得る。次いでトランスミッション出力シャフト8が、トランスミッション6の、エンジン4と反対側の一端に駆動接続される。トランスミッション6は、ギアボックスを用いて、エンジン4により生成される回転エネルギーを制御しつつ印加することを担う動力管理システムである。
トランスミッション出力シャフト8は、伝達ケース入力シャフト10に駆動接続され、またこの伝達ケース入力シャフト10は、伝達ケース12に駆動接続される。伝達ケース12は、一連のギアおよびドライブシャフトを利用して、車両2のトランスミッション6からの回転動力をフロントアクスルシステム14およびリアタンデムアクスルシステム16に選択的に伝達するよう用いられる。伝達ケース12は、第1伝達ケース出力シャフト18および第2伝達ケース出力シャフト20を含む。
第1シャフト22が、第1伝達ケース出力シャフト18からフロントアクスルシステム14まで延在し、それにより、伝達ケース12を車両2のフロントアクスルシステム14に駆動接続する。非限定的な一例において、第1シャフト22は、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである。第1シャフト22の第1端部24が、第1の第1シャフトジョイントアセンブリ26を介して、第1伝達ケース出力シャフト18の、伝達ケース12と反対側の一端に駆動接続される。本開示の図1に示すように、第1シャフト22の第2端28が、第2の第1シャフトジョイントアセンブリ30に駆動接続される。
フロントアクスル入力シャフト32が、第2の第1シャフトジョイントアセンブリ30の、第1シャフト22と反対側の一端に駆動接続される。非限定的な一例として、フロントアクスル入力シャフト32は、フロントディファレンシャル入力シャフト、カップリングシャフト、スタブシャフトまたはフロントディファレンシャルピニオンシャフトである。フロントアクスルディファレンシャル34が、フロントアクスル入力シャフト32の、第1シャフト22と反対側の一端に駆動接続される。フロントアクスルディファレンシャル34は、装輪車両2の(1または複数の)外側駆動輪が(1または複数の)内側駆動輪よりも高速で回転することを可能とするギアセットである。回転動力は、フロントアクスルシステム14にわたって、以下でさらに詳細に説明するように伝達される。
フロントアクスルシステム14は、第1フロントアクスルハーフシャフト36および第2フロントアクスルハーフシャフト38をさらに含む。第1フロントアクスルハーフシャフト36は、フロントアクスル入力シャフト32と略垂直に延在する。第1フロントアクスルハーフシャフト36の第1端部40が、第1フロントアクスルホイールアセンブリ42に駆動接続され、第1フロントアクスルハーフシャフト36の第2端部44が、フロントアクスルディファレンシャル34の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第1フロントアクスルハーフシャフト36の第2端部44は、フロントディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第1フロントアクスルディファレンシャル出力シャフト、第1フロントアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはフロントディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2フロントアクスルハーフシャフト38は、フロントアクスルシステム入力シャフト32と略垂直に延在する。第2フロントアクスルハーフシャフト38の第1端部50が、第2フロントアクスルホイールアセンブリ52に駆動接続され、第2フロントアクスルハーフシャフト38の第2端部54が、フロントアクスルディファレンシャル34の、第1フロントアクスルハーフシャフト36と反対側の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第2フロントアクスルハーフシャフト38の第2端部54は、フロントディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第2フロントアクスルディファレンシャル出力シャフト、第2フロントアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはフロントディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2伝達ケース出力シャフト20の一端が、伝達ケース12の、伝達ケース入力シャフト10と反対側の一端に駆動接続される。第2シャフト60が、第2伝達ケース出力シャフト20から車両2のリアタンデムアクスルシステム16のフォワードタンデムアクスルシステム62に向かって延在する。非限定的な一例において、第2シャフト60は、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである。第2シャフト60の第1端部64が、第1の第2シャフトジョイントアセンブリ66を介して、第2伝達ケース出力シャフト20の、伝達ケース12と反対側の一端に駆動接続される。本開示の図1に示すように、第2シャフト60の第2端部68が、第2の第2シャフトジョイントアセンブリ70に駆動接続される。
フォワードタンデムアクスルシステム入力シャフト72が、第2の第2シャフトジョイントアセンブリ70の、第2シャフト60と反対側の一端に駆動接続される。フォワードタンデムアクスルシステム入力シャフト72の、第2の第2シャフトジョイントアセンブリ70と反対側の一端が、車両2のフォワードタンデムアクスルシステム62のインターアクスルディファレンシャル74に駆動接続される。インターアクスルディファレンシャル74は、エンジン4により生成される回転動力を車両2のリアタンデムアクスルシステムのアクスル間に分配する装置である。本開示の図1を参照するとわかるように、フォワードタンデムアクスルシステム入力シャフト72は、伝達ケース12を車両2のフォワードタンデムアクスルシステム62のインターアクスルディファレンシャル74に駆動接続する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、フォワードタンデムアクスルシステム入力シャフト72は、ドライブシャフト、スタブシャフト、カップリングシャフト、フォワードタンデムアクスルシステム入力シャフト、ピニオンギアシャフトまたはインターアクスルディファレンシャルピニオンギアシャフトである。回転動力は、フォワードタンデムアクスルシステム62にわたって、以下でさらに詳細に説明するように伝達される。
本開示の図1に示すように、インターアクスルディファレンシャル74は、フォワードタンデムアクスルディファレンシャル76およびフォワードタンデムアクスルシステム出力シャフト78に駆動接続される。フォワードタンデムアクスルディファレンシャル76は、装輪車両2の(1または複数の)外側駆動輪が(1または複数の)内側駆動輪よりも高速で回転することを可能とするギアセットである。
フォワードタンデムアクスルシステム62は、第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト80および第2フォワードタンデムアクスルハーフシャフト82を用いることをさらに含む。第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト80は、第2シャフト60と略垂直に延在する。第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト80の第1端部84が、第1フォワードタンデムアクスルホイールアセンブリ86に駆動接続され、第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト80の第2端部88が、フォワードタンデムアクスルディファレンシャル76の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト80の第2端部88は、フォワードタンデムアクスルディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第1フォワードタンデムアクスルディファレンシャル出力シャフト、第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはフォワードタンデムアクスルディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2フォワードタンデムアクスルハーフシャフト82は、第2シャフト60と略垂直に延在する。第2フォワードタンデムアクスルハーフシャフト82の第1端部94が、第2フォワードタンデムアクスルホイールアセンブリ96に駆動接続される。本開示の図1に示すように、第2フォワードタンデムアクスルハーフシャフト82の第2端部98が、フォワードタンデムアクスルディファレンシャル76の、第1フォワードタンデムアクスルハーフシャフト80と反対側の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第2フォワードタンデムアクスルハーフシャフト82の第2端部98は、フォワードタンデムアクスルディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第2フォワードタンデムアクスルディファレンシャル出力シャフト、第2フォワードタンデムアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはフォワードタンデムアクスルディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
フォワードタンデムアクスルシステム出力シャフト78の一端が、インターアクスルディファレンシャル74の、第2シャフト60と反対側の側部に駆動接続される。第1の第3シャフトジョイントアセンブリ100が、フォワードタンデムアクスルシステム出力シャフト78の、インターアクスルディファレンシャル74と反対側の一端に駆動接続される。第1の第3シャフトジョイントアセンブリ100の、フォワードタンデムアクスルシステム出力シャフト78と反対側の一端は、第3シャフト104の第1端部102である。第3シャフト104は、フォワードタンデムアクスルシステム62から車両2のリアタンデムアクスルシステム106に向かって延在する。非限定的な一例として、第3シャフト104は、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである。第3シャフト104の第2端部108が、第2の第3シャフトジョイントアセンブリ110に駆動接続される。
リアタンデムアクスルシステム入力シャフト112が、第2の第3シャフトカップリングアセンブリ110の一端に駆動接続される。リアタンデムアクスルシステム入力シャフト112の、第2の第3シャフトカップリングアセンブリ110と反対側の一端は、車両2のリアタンデムアクスルシステム106のリアタンデムアクスルディファレンシャル114に駆動接続される。リアタンデムアクスルディファレンシャル114は、装輪車両2の(1または複数の)外側駆動輪が(1または複数の)内側駆動輪よりも高速で回転することを可能とするギアセットである。本開示の図1を参照するとわかるように、リアタンデムアクスルシステム入力シャフト112は、インターアクスルディファレンシャル74を車両2のリアタンデムアクスルシステム106のリアタンデムアクスルディファレンシャル114に駆動接続する。回転動力は、リアタンデムアクスルシステム106にわたって、以下でさらに詳細に説明するように伝達される。
リアタンデムアクスルシステム106は、第1リアタンデムアクスルハーフシャフト116および第2リアタンデムアクスルハーフシャフト118を用いることをさらに含む。第1リアタンデムアクスルハーフシャフト116は、リアタンデムアクスルシステム入力シャフト112と略垂直に延在する。第1リアタンデムアクスルハーフシャフト116の第1端部120が、第1リアタンデムアクスルホイールアセンブリ122に駆動接続され、第1リアタンデムアクスルハーフシャフト116の第2端部124が、リアタンデムアクスルディファレンシャル114の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第1リアタンデムアクスルハーフシャフト116の第2端部124は、リアタンデムアクスルディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第1リアタンデムアクスルディファレンシャル出力シャフト、第1リアタンデムアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはリアタンデムアクスルディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2リアタンデムアクスルハーフシャフト118は、リアタンデムアクスルシステム入力シャフト112と略垂直に延在する。第2リアタンデムアクスルハーフシャフト118の第1端部126が、第2リアタンデムアクスルホイールアセンブリ128に駆動接続される。本開示の図1に示すように、第2リアタンデムアクスルハーフシャフト118の第2端部130が、リアタンデムアクスルディファレンシャル114の、第1リアタンデムアクスルハーフシャフト116と反対側の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第2リアタンデムアクスルハーフシャフト118の第2端部130は、リアタンデムアクスルディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第2リアタンデムアクスルディファレンシャル出力シャフト、第2リアタンデムアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはリアタンデムアクスルディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、車両2のジョイントアセンブリ26、66および/または100は、ユニバーサルカップリング、Uジョイント、カルダンジョイント、ダブルカルダンジョイント、スパイサージョイント、ハーディ・スパイサージョイントまたはフックジョイントであってよい。また、本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、車両2のジョイントアセンブリ30、70および/または110は、ピニオン直付け等速ジョイント、固定式ピニオン直付けスライドボール型等速ジョイント、ピニオン直付け摺動式クロスグルーブスライドボール型等速ジョイント、ピニオン直付けダブルオフセット摺動式等速ジョイントまたはピニオン直付けトリポード型等速ジョイントである。本開示の範囲内のこととして、車両2のジョイントアセンブリ30、70および/または110は、本開示の一実施形態に係るブーツアセンブリを含んでよい。
図2は、本開示の代替的実施形態に係る、図1に示す車両2の概略的上面図である。本開示の図2に示す車両2は、以下で具体的に記載する事項を除いて、図1に示す車両2と同じである。本開示の図2に示すように、車両2は、伝達ケース12を含まない。結果として、トランスミッション出力シャフト8の、トランスミッション6と反対側の一端が、第1の第2シャフトジョイントアセンブリ66の、第2シャフト60と反対側の一端に駆動接続される。
図3は、本開示の一実施形態に係る1または複数の等速ジョイントブーツアセンブリを有する別の車両200の概略的上面図である。車両200は、トランスミッション206に駆動接続されたエンジン204を有する。非限定的な例として、車両200のエンジン204は、内燃機関、外燃機関、電気モータ、蒸気タービンおよび/またはガスタービンであり得る。次いでトランスミッション出力シャフト208が、トランスミッション206の、エンジン204と反対側の一端に駆動接続される。トランスミッション206は、ギアボックスを用いて、エンジン204により生成される回転エネルギーを制御しつつ印加することを担う動力管理システムである。
トランスミッション出力シャフト208は、伝達ケース入力シャフト210に駆動接続され、またこの伝達ケース入力シャフト210は、伝達ケース212に駆動接続される。伝達ケース212は、一連のギアおよびドライブシャフトを利用して、車両200のトランスミッション206からの回転動力をフロントアクスルシステム214およびリアアクスルシステム216に選択的に伝達するよう用いられる。伝達ケース212は、第1伝達ケース出力シャフト218および第2伝達ケース出力シャフト220を含む。
第1シャフト222が、第1伝達ケース出力シャフト218からフロントアクスルシステム214まで延在し、それにより、伝達ケース212を車両200のフロントアクスルシステム214に駆動接続する。非限定的な一例において、第1シャフト222は、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである。第1シャフト222の第1端部224が、第1の第1シャフトジョイントアセンブリ226を介して、第1伝達ケース出力シャフト218の、伝達ケース212と反対側の一端に駆動接続される。本開示の図3に示すように、第1シャフト222の第2端228が、第2の第1シャフトジョイントアセンブリ230に駆動接続される。
フロントアクスル入力シャフト232が、第2の第1シャフトジョイントアセンブリ230の、第1シャフト222と反対側の一端に駆動接続される。非限定的な一例として、フロントアクスル入力シャフト232は、フロントディファレンシャル入力シャフト、カップリングシャフト、スタブシャフトまたはフロントディファレンシャルピニオンシャフトである。フロントアクスルディファレンシャル234が、フロントアクスル入力シャフト232の、第1シャフト222と反対側の一端に駆動接続される。フロントアクスルディファレンシャル234は、装輪車両200の(1または複数の)外側駆動輪が(1または複数の)内側駆動輪よりも高速で回転することを可能とするギアセットである。回転動力は、フロントアクスルシステム214にわたって、以下でさらに詳細に説明するように伝達される。
フロントアクスルシステム214は、第1フロントアクスルハーフシャフト236および第2フロントアクスルハーフシャフト238をさらに含む。第1フロントアクスルハーフシャフト236は、フロントアクスル入力シャフト232と略垂直に延在する。第1フロントアクスルハーフシャフト236の第1端部240が、第1フロントアクスルホイールアセンブリ242に駆動接続され、第1フロントアクスルハーフシャフト236の第2端部244が、フロントアクスルディファレンシャル234の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第1フロントアクスルハーフシャフト236の第2端部244は、フロントディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第1フロントアクスルディファレンシャル出力シャフト、第1フロントアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはフロントディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2フロントアクスルハーフシャフト238は、フロントアクスルシステム入力シャフト232と略垂直に延在する。第2フロントアクスルハーフシャフト238の第1端部250が、第2フロントアクスルホイールアセンブリ252に駆動接続され、第2フロントアクスルハーフシャフト238の第2端部254が、フロントアクスルディファレンシャル234の、第1フロントアクスルハーフシャフト236と反対側の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第2フロントアクスルハーフシャフト238の第2端部254は、フロントディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第2フロントアクスルディファレンシャル出力シャフト、第2フロントアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはフロントディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2伝達ケース出力シャフト220の一端が、伝達ケース212の、伝達ケース入力シャフト210と反対側の一端に駆動接続される。第2シャフト260が、第2伝達ケース出力シャフト220から車両200のリアアクスルシステム216に向かって延在する。非限定的な一例において、第2シャフト260は、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである。第2シャフト260の第1端部262が、第1の第2シャフトジョイントアセンブリ264を介して、第2伝達ケース出力シャフト220の、伝達ケース212と反対側の一端に駆動接続される。本開示の図3に示すように、第2シャフト260の第2端部266が、第2の第2シャフトジョイントアセンブリ268に駆動接続される。
リアアクスルシステム入力シャフト270が、第2の第2シャフトジョイントアセンブリ268の、第2シャフト260と反対側の一端に駆動接続される。リアアクスルシステム入力シャフト270の、第2の第2シャフトジョイントアセンブリ268と反対側の一端は、車両200のリアアクスルシステム216のリアアクスルディファレンシャル272に駆動接続される。リアアクスルディファレンシャル272は、装輪車両200の(1または複数の)外側駆動輪が(1または複数の)内側駆動輪よりも高速で回転することを可能とするギアセットである。本開示の図3を参照するとわかるように、リアアクスルシステム入力シャフト270は、伝達ケース212を車両2のリアアクスルシステム216のリアアクスルディファレンシャル272に駆動接続する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、リアアクスルシステム入力シャフト270は、ドライブシャフト、スタブシャフト、カップリングシャフト、リアアクスルシステム入力シャフト、ピニオンギアシャフト、リアアクスルディファレンシャルピニオンギアシャフトおよび/またはリアアクスルディファレンシャル入力シャフトである。回転動力は、リアアクスルシステム216にわたって、以下でさらに詳細に説明するように伝達される。
リアアクスルシステム216は、第1リアアクスルハーフシャフト274および第2リアアクスルハーフシャフト276を用いることをさらに含む。第1リアアクスルハーフシャフト274は、リアアクスルシステム入力シャフト270と略垂直に延在する。第1リアアクスルハーフシャフト274の第1端部278が、第1リアアクスルホイールアセンブリ280に駆動接続され、第1リアアクスルハーフシャフト274の第2端部282が、リアアクスルディファレンシャル272の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第1リアアクスルハーフシャフト274の第2端部282は、リアアクスルディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第1リアアクスルディファレンシャル出力シャフト、第1リアアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはリアアクスルディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
第2リアアクスルハーフシャフト276は、リアアクスルシステム入力シャフト270と略垂直に延在する。第2リアアクスルハーフシャフト276の第1端部284が、第2リアアクスルホイールアセンブリ286に駆動接続される。本開示の図3に示すように、第2リアアクスルハーフシャフト276の第2端部288が、リアアクスルディファレンシャル272の、第1リアアクスルハーフシャフト274と反対側の側部に駆動接続される。非限定的な一例として、第2リアアクスルハーフシャフト276の第2端部288は、リアアクスルディファレンシャルサイドギア、独立スタブシャフト、独立カップリングシャフト、第2リアアクスルディファレンシャル出力シャフト、第2リアアクスルハーフシャフト切断システム、および/またはリアアクスルディファレンシャルサイドギアの一部として形成されたシャフトに駆動接続される。
本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、車両200のジョイントアセンブリ226および/または264は、ユニバーサルカップリング、Uジョイント、カルダンジョイント、ダブルカルダンジョイント、スパイサージョイント、ハーディ・スパイサージョイントまたはフックジョイントであってよい。また、本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、車両200のジョイントアセンブリ230および/または268は、ピニオン直付け等速ジョイント、固定式ピニオン直付けスライドボール型等速ジョイント、ピニオン直付け摺動式クロスグルーブスライドボール型等速ジョイント、ピニオン直付けダブルオフセット摺動式等速ジョイントまたはピニオン直付けトリポード型等速ジョイントである。本開示の範囲内のこととして、車両200のジョイントアセンブリ230および/または268は、本開示の一実施形態に係るブーツアセンブリを含んでよい。
図4は、本開示の代替的実施形態に係る、図3に示す車両200の概略的上面図である。本開示の図4に示す車両200は、以下で具体的に記載する事項を除いて、図3に示す車両200と同じである。本開示の図4に示すように、車両200は、伝達ケース212を含まない。結果として、トランスミッション出力シャフト208の、トランスミッション206と反対側の一端が、第1の第2シャフトジョイントアセンブリ264の、第2シャフト260と反対側の一端に駆動接続される。
図5から図5Cは、本開示の一実施形態に係るジョイントアセンブリ300の概略的切断側面図である。本開示の図5から図5Cに示すように、ジョイントアセンブリ300は、アウターレース302と、インナーレース304と、1または複数のトルク伝達エレメント306と、1または複数のトルク伝達エレメント306を収容するケージ308とを有する。本開示の範囲内のこととして、ジョイントアセンブリ300のアウターレース302は、限定されるものではないが鉄鋼組成物などの剛性材料で作製される。非限定的な一例として、ジョイントアセンブリ300は、ピニオン直付け等速ジョイント、固定式ピニオン直付けスライドボール型等速ジョイント、ピニオン直付け摺動式クロスグルーブスライドボール型等速ジョイント、ピニオン直付けダブルオフセット摺動式等速ジョイントまたはピニオン直付けトリポード型等速ジョイントである。
ジョイントアセンブリ300のアウターレース302は、第1端部310および第2端部312を有する。ジョイントアセンブリ300のアウターレース302の第1端部310の少なくとも一部分は、シャフト314に接続される。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、アウターレース302の第1端部310の少なくとも一部分は、1または複数の溶接部316を用いてシャフト314に一体的に接続される。本開示の代替的実施形態(不図示)によれば、かつ非限定的な一例として、アウターレースの第1端部の少なくとも一部分は、1または複数の機械的締結具、1または複数の接着剤、ねじ切りされた接続部および/またはスプライン加工された接続部を用いてシャフトに接続される。非限定的な一例として、シャフト314は、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである。
アウターレース302の第2端部312は、内面318および外面320を有し、その内部に空洞部322を画定する。1または複数の軸方向延在アウターレーストルク伝達エレメント溝324が、アウターレース302の第2端部312の内面318の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。
内面326と、外面328と、第1端部327と、第2端部329とを有するインナーレース304は、少なくとも部分的に、アウターレース302の第2端部312の空洞部322内に配される。1または複数の軸方向延在インナーレーストルク伝達エレメント溝330が、インナーレース304の外面328の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。1または複数の軸方向延在インナーレーストルク伝達エレメント溝330は、1または複数の軸方向延在アウターレーストルク伝達エレメント溝324と相補的である。非限定的な一例として、ジョイントアセンブリ300のインナーレース304は、限定されるものではないが鉄鋼組成物などの剛性材料で作製される。
図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、ケージ308の少なくとも一部分が、ジョイントアセンブリ300の、アウターレース302の第2端部312の内面318とインナーレース304の外面328との間に配される。ケージ308は、ケージ308の内面334から外面336まで延在する1または複数のトルク伝達エレメント開口部332を有する。本開示の範囲内のこととして、ケージ308は、限定されるものではないが鉄鋼組成物などの剛性材料で作製されてよい。
1または複数のトルク伝達エレメント306は、インナーレース304をジョイントアセンブリ300のアウターレース302に駆動接続する。1または複数のトルク伝達エレメント306の少なくとも一部分は、1または複数の軸方向延在アウターレーストルク伝達エレメント溝324、1または複数の軸方向延在インナーレーストルク伝達エレメント溝330、およびケージ308の1または複数のトルク伝達エレメント開口部332の内部に配される。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、1または複数のトルク伝達エレメント306は、1または複数のボールベアリングである。
外面340と、第1端部342と、第2端部344と、第1端部342と第2端部344との間に介在する中間部346とを有するドライブスリーブ338が、ジョイントアセンブリ300のインナーレース304の内面326の少なくとも一部分に駆動接続される。ドライブスリーブ338は、ジョイントアセンブリ300のインナーレース304と同軸で延在する。複数の軸方向延在スプライン348が、ドライブスリーブ338の第1端部342の外面340の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。本開示の図5から図5Cに示すように、ドライブスリーブ338の第1端部342の複数の軸方向延在スプライン348は、インナーレース304の内面326の少なくとも一部分から周方向に延在する複数の軸方向延在スプライン350と相補的であり、これらと噛み合って係合している。本開示の範囲内のこととして、ジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338は、限定されるものではないが鉄鋼組成物などの剛性材料で作製される。
ドライブスリーブスナップリング溝352が、ドライブスリーブ338の第1端部342の外面340の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、ドライブスリーブスナップリング溝352は、ドライブスリーブ338の第1端部342の外面340上の複数の軸方向延在スプライン348内に配される。本開示の図5および図5Aに示すように、ドライブスリーブスナップリング溝352は、インナーレース304の第1端部327の内面326の少なくとも一部分に沿って周方向に延在するインナーレーススナップリング溝354と相補的である。
インナーレーススナップリング356の少なくとも一部分が、インナーレーススナップリング溝354およびドライブスリーブスナップリング溝352の内部に配される。インナーレーススナップリング356は、ドライブスリーブ338をインナーレース304に対して軸方向に保持し、それにより、ドライブスリーブ338がジョイントアセンブリ300のインナーレース304との駆動係合から係脱することを防ぐ。
図5および図5Aに示す本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、ドライブスリーブ338の第1端部342は、空洞内部358を含む。本開示の本実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、ドライブスリーブ338の第1端部342の空洞内部358は、形状が略円柱状である。ドライブスリーブ338の第1端部342の略空洞部358により、ジョイントアセンブリ300に係る全体的な重量およびコストが低減する。
当接部360が、ドライブスリーブ338の中間部346の外面340の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。本開示の図5において最もよくわかるように、ドライブスリーブ338の第1端部342は、スリーブ338の当接部360の外径OD2よりも小さい外径OD1を有する。また、本開示の図5に示すように、当接部360の外径OD2は、ドライブスリーブ338の第2端部344の最外径OD3よりも大きい。本開示の図5に示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、当接部360は、ジョイントアセンブリ300のインナーレース304の第2端部329の少なくとも一部分に隣接して配され、かつこれと直接接触する。本開示の範囲内のこととして、ドライブスリーブ338の当接部360は、ドライブスリーブ338の全体的な寿命および耐久性を増大させるために硬化および/または熱処理される。非限定的な一例として、ドライブスリーブ338の当接部360は、1または複数の浸炭および/または高周波焼入れ工程を用いて硬化および/または熱処理される。
段差部362が、ジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338の中間部346の当接部360よりも軸方向外側に、かつこれに隣接して配される。本開示の図5に示すように、ドライブスリーブ338の段差部362は、ドライブスリーブ338の当接部360の外径OD2よりも小さい外径OD4を有する。また、本開示の図5に示すように、ジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338の段差部362の外径OD4は、ドライブスリーブ338の第2端部344の最外径OD3よりも小さい。さらに、本開示の図5から図5Cに示すように、ドライブスリーブ338の段差部362の外径OD4は、ドライブスリーブ338の第1端部342の外径OD1よりも大きい。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、当接部360の外径OD2とドライブスリーブ338の段差部362の外径OD4との間の比は、約1.1〜1.3である。また、本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、当接部360の外径OD2とドライブスリーブ338の第2端部344の最外径OD3との間の比は、約1.03〜1.20である。
ジョイントアセンブリ300が最大ジョイント角(不図示)で連接されると、ドライブスリーブ338の中間部346上における当接部360の接触面364が、ジョイントアセンブリ300のケージ308の少なくとも一部分と直接接触する。本開示の一実施形態によれば、ジョイントアセンブリ300が最大ジョイント角(不図示)で連接されると、ドライブスリーブ338の当接部360の接触面364の少なくとも一部分が、ケージ308の軸方向最外縁366の開口内径365と直接接触することとなる。結果として、ドライブスリーブ338の当接部360は、ジョイントアセンブリ300が最大ジョイント角(不図示)を超えて連接されることを防ぐためのストッパーとして働き、それにより、ジョイントアセンブリ300の柔軟性ブーツ368が過度に圧縮されることを防ぐ。これは、柔軟性ブーツ368の全体的な寿命および耐久性を増大させる助けとなる。また、ジョイントアセンブリ300が最大ジョイント角(不図示)で連接されると、段差部362は、柔軟性ブーツ368がドライブスリーブ338と接触しないことを確実とするのに必要な追加的スペースを提供し、それにより、柔軟性ブーツ368の全体的な寿命および耐久性が増大する。
ドライブスリーブ338の第2端部344は、空洞内部370を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、ドライブスリーブ338の第2端部344の空洞内部370は、形状が略円柱状である。ドライブスリーブ338の第2端部344の空洞内部370を画定する内面372は、内部スナップリング溝374を有する。内部スナップリング溝374は、ドライブスリーブ338の第2端部344の空洞内部370を画定する内面372の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。複数の軸方向延在周縁スプライン376が、ドライブスリーブ338の第2端部344の内部370を画定する内面372において、内部スナップリング溝374よりも軸方向外側に配される。
本開示の図5および図5Aに示すように、ドライブスリーブOリング溝378が、ドライブスリーブ338の第2端部344の外面340の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。ドライブスリーブスナップリング溝380が、ドライブスリーブ338の第2端部344の外面340の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。図5および図5Aに示す本開示の実施形態によれば、ドライブスリーブスナップリング溝380は、ドライブスリーブOリング溝378に隣接して、かつこれよりも軸方向外側に配される。
外面384と、第1端部386と、第2端部388とを有するピニオンシャフト382が、ジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338およびインナーレース304と同軸で延在する。第1の複数の軸方向延在スプライン389が、ピニオンシャフト382の第1端部386の外面384の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。ピニオンシャフト382の第1端部386の外面384上における第1の複数の軸方向延在スプライン389は、ドライブスリーブ338の第2端部344の空洞内部370を画定する内面372上における複数の軸方向延在スプライン376と相補的であり、かつこれと噛み合って係合する。ピニオンシャフト382の第1端部386の外面384上における第1の複数の軸方向延在スプライン389は、ピニオンシャフト382をジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338に駆動接続する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、ピニオンシャフト382は、限定されるものではないが鉄鋼組成物などの剛性材料で作製される。
ピニオンシャフトスナップリング溝390が、ピニオンシャフト382の第1端部386の外面384上における第1の複数の軸方向延在スプライン389よりも軸方向内側に配される。本開示の図5および図5Aに示すように、ピニオンシャフトスナップリング溝390は、ピニオンシャフト382の第1端部386の外面382の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。ピニオンシャフトスナップリング392の少なくとも一部分が、ピニオンシャフト382のピニオンシャフトスナップリング溝390およびドライブスリーブ338の第2端部344の内部スナップリング溝374の内部に配される。ピニオンシャフトスナップリング392は、ピニオンシャフト382をドライブスリーブ338に対して軸方向に保持し、それにより、ピニオンシャフト382がジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338との駆動係合から係脱することを防ぐ。
本開示の図5および図5Aに示すように、第1内面396および第2内面398を有するナット394が、ジョイントアセンブリ300のピニオンシャフト382、ドライブスリーブ338およびインナーレース304と同軸で延在する。ナット394の第1内面396の少なくとも一部分が、ドライブスリーブ338の第2端部344と半径方向において重なる。ドライブスリーブ338の第2端部344の外面340上におけるドライブスリーブスナップリング溝380と相補的なナットスナップリング溝400が、ナット394の第1内面396の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。ナットスナップリング402の少なくとも一部分が、ナットスナップリング溝400、およびドライブスリーブ338の第2端部344の外面340上におけるドライブスリーブスナップリング溝380の内部に配される。ナットスナップリング402は、ナット394をドライブスリーブ338に対して軸方向に保持し、それにより、ピニオンシャフト382がジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338との駆動係合から係脱することを防ぐ。
ナットOリング404の少なくとも一部分が、ドライブスリーブ338の第2端部344の外面340のドライブスリーブOリング溝378内に配される。ナットOリングは、ナット394の第1内面396とドライブスリーブ338の第2端部344の外面340との間の封止を形成する。ナットOリング404は、塵、破片および/または湿気がジョイントアセンブリ300内に移入することを防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
複数の軸方向延在スプライン406が、ナット394の第2内面398の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。ナット394の第2内面398上における複数の軸方向延在スプライン406は、ピニオンシャフト382の外面384上における第2の複数の軸方向延在スプライン408と相補的であり、かつこれらと噛み合って係合する。本開示の図5および図5Aに示すように、第2の複数の軸方向延在スプライン408は、ピニオンシャフト382の第1端部386の第1の複数の軸方向延在スプライン389よりも軸方向外側に、かつこれらに隣接して配される。
ピニオンシャフトOリング溝410が、ピニオンシャフト382の外面384上における第2の複数の軸方向延在スプライン408よりも軸方向外側に、かつこれらに隣接して配される。ピニオンシャフトOリング412の少なくとも一部分が、ピニオンシャフトOリング溝410内に配される。ピニオンシャフトOリングは、ナット394の第2内面398とピニオンシャフト382の外面384との間の封止を提供する。結果として、ピニオンシャフトOリング412は、塵、破片および/または湿気がジョイントアセンブリ300内に移入することを防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図5および図5Aに示す本開示の実施形態によれば、ナット394の少なくとも一部分が、ドライブスリーブ338とロックナット414との間に配される。ロックナット414は、ジョイントアセンブリ300のピニオンシャフト382、ナット394、ドライブスリーブ338、およびインナーレース304と同軸で延在する。ロックナット414は、ナット394をドライブスリーブ338およびピニオンシャフト382に対して軸方向に保持し、それにより、ピニオンシャフト382がドライブスリーブ338との駆動係合から係脱することを防ぐさらなる助けとなる。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、ロックナット414は、限定されるものではないが鉄鋼組成物などの剛性材料で作製される。
本開示の図5および図5Aに示すように、ロックナット414は、ロックナット414の内面418の少なくとも一部分から延在する複数の軸方向延在周縁スレッド416を有する。ロックナット414の内面418上における複数の軸方向延在周縁スレッド416は、ピニオンシャフト382の第2端部388の外面384の少なくとも一部分に沿って延在する複数の軸方向延在周縁スレッド420と相補的であり、かつこれらと噛み合って係合する。本開示の図5および図5Aに示すように、複数の軸方向延在周縁スレッド420は、ピニオンシャフト382の外面384上における第1および第2の複数の軸方向延在スプライン389および408よりも軸方向外側に配される。
ピニオンシャフト382の第2端部388の少なくとも一部分は、1または複数のギア歯424を有するピニオンギア422を含む。ピニオンギア422は、ピニオンシャフト382の外面384上における、第1および第2の複数の軸方向延在スプライン389および408ならびに複数の軸方向延在周縁スレッド420よりも軸方向外側に配される。本開示の一実施形態によれば、ピニオンギア422は、ピニオンシャフト382の第2端部388の一部として一体的に形成される。本開示の代替的実施形態(不図示)によれば、ピニオンギアの少なくとも一部分は、1または複数の機械的締結具、1または複数の溶接部、1または複数の接着剤、スプライン接続部および/またはねじ切りされた接続部を用いてピニオンシャフト382の第2端部388の少なくとも一部分に一体的に接続される。
ジョイントアセンブリ300は、ブーツアセンブリ426をさらに含む。ブーツアセンブリ426は、第1端部428と、第2端部430と、中間部432とを有する柔軟性ブーツ368を含み、中間部432は、柔軟性ブーツ368の第1端部428と第2端部430との間に配される。本開示の図5から図5Cに示すように、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368は、1つの単体部品で構成される。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368は、熱可塑性材料、高分子材料、ゴム材料、および/または類似のゴム弾性材料で作製される。熱可塑性材料は、動作中にジョイントアセンブリ300によって生成される熱および圧力の量、ならびに柔軟性ブーツ368が曝される様々な環境条件に耐えることが可能である。
本開示の図5Bにおいて最もよくわかるように、柔軟性ブーツ368の第1端部428は、取付部434を有し、柔軟性ブーツ368の第2端部430は、取付部436を有する。柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434の少なくとも一部分が、ジョイントアセンブリ300のアウターレース302の第2端部312の外面320の少なくとも一部分に接続される。また、柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436の少なくとも一部分が、ジョイントアセンブリ300のドライブスリーブ338の第2端部344の外面340の少なくとも一部分に接続される。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の第1端部428および第2端部430の取付部434および436は、形状が略円柱状である。
柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434をアウターレース302の第2端部312の外面320の少なくとも一部分に固定するのには、1または複数の第1クランピング装置438を用いる。1または複数の第1クランピング装置438は、柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434の半径方向における周囲に配置される。図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、半径方向内方突出部442が、1または複数の第1クランピング装置438の内面440の少なくとも一部分から周方向に延在する。非限定的な一例として、1または複数の第1クランピング装置438が締め付けられると、半径方向内方突出部442が、取付部434の少なくとも一部分をアウターレース302の第2端部312の外面320のブーツ保持チャネル444に押し込む。これは、柔軟性ブーツ368の第1端部428をアウターレース302の第2端部312に接して固定および保持する助けとなる。また、これは、柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434がアウターレース302の第2端部312の外面320と封止係合することを確実にする助けとなり、それにより、塵、破片および/または湿気がジョイントアセンブリ300内に移入することを防ぐ。これらは全て、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を増大させる助けとなる。
柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436をドライブスリーブ380の外面340に固定するのには、1または複数の第2クランピング装置446を用いる。1または複数の第2クランピング装置446は、柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436の半径方向における周囲に配置される。非限定的な一例として、1または複数の第2クランピング装置446は、柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436の周囲に締め付けられると、取付部436の少なくとも一部分をドライブスリーブ338の第2端部344の外面340のブーツ保持チャネル448に押し込む。これは、柔軟性ブーツ368の第2端部430をドライブスリーブ338に接して固定および保持する助けとなる。また、これは、柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436がドライブスリーブ338の外面340と封止係合することを確実にする助けとなり、それにより、塵、破片および/または湿気がジョイントアセンブリ300内に移入することを防ぐ。これらは全て、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を増大させる助けとなる。
本開示の図5から図5Cに示すように、柔軟性ブーツ368の中間部432は、複数の蛇腹450を有する。図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、柔軟性ブーツ368の中間部432は、軸方向順に、第1の谷452、第1の山454、第2の谷456、第2の山458、第3の谷460、第3の山462、第4の谷464、第4の山466、第5の谷468および第5の山470を含む。谷452、456、460、464および468ならびに山454、458、462、466および470は、柔軟性ブーツ368の第1端部428の第1ショルダー部472と柔軟性ブーツ368の第2端部430の第2ショルダー部474との間に介在する。本開示の図5から図5Cに示すように、第1ショルダー部472は、第1の谷452を柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434に接続する。また、本開示の図5から図5Cに示すように、第2ショルダー部474は、第5の山470を柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436に接続する。
図5から図5Cに示す本開示の一実施形態によれば、柔軟性ブーツ368の中間部432の山および谷452、454、456、458、460、462、464、466、468および470は、それぞれ外径OD5、OD6、OD7、OD8、OD9、OD10、OD11、OD12、OD13およびOD14を有する。また、図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472は、外径ODS1を有し、柔軟性ブーツ368の第2ショルダー部474は、外径ODS2を有する。柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472の外径ODS1は、柔軟性ブーツ368の中間部432の山および谷452、454、456、458、460、462、464、466、468および470それぞれの外径OD5、OD6、OD7、OD8、OD9、OD10、OD11、OD12、OD13およびOD14よりも大きい。また、柔軟性ブーツ368の第2ショルダー部474の外径ODS2は、柔軟性ブーツ368の中間部432の山および谷452、454、456、458、460、462、464、466、468および470それぞれの外径OD5、OD6、OD7、OD8、OD9、OD10、OD11、OD12、OD13およびOD14よりも小さい。
本開示の図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、第1の谷452および第2の谷456の外径OD5およびOD7は、柔軟性ブーツ368の中間部432の第1の山454および第2の山458の外径OD6およびOD8よりも小さい。また、図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、第2の山458の外径OD8は、第1の山454の外径OD6よりも大きい。さらに、非限定的な一例として、第1の谷452および第2の谷454の外径OD5およびOD7は、略同じである。結果として、第1ショルダー部472、第1の谷452、第1の山454、第2の谷456および第2の山458は、柔軟性ブーツ368の中間部432の第1略W字状部476を形成する。
柔軟性ブーツ368の中間部432の第2略W字状部478が、柔軟性ブーツ368の中間部432の第1略W字状部476よりも軸方向外側に、かつこれに隣接して配される。柔軟性ブーツ368の第2W字状部478は、第2の山458、第3の谷460、第3の山462、第4の谷464および第4の山466を含む。図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、第4の山466の外径OD12は、柔軟性ブーツ368の中間部432の、第2の山458の外径OD8よりも小さく、第3の山462の外径OD10よりも大きい。また、図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、第3の谷460および第4の谷464の外径OD9およびOD11は、柔軟性ブーツ368の第2の山458、第3の山462および第4の山466の外径OD8、OD10およびOD12よりも小さい。さらに、本開示の図5から図5Cに示すように、第3の山462および第4の山466の外径OD10およびOD12は、柔軟性ブーツ368の第1の谷452および第2の谷456の外径OD5およびOD7よりも小さい。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第3の谷469および第4の谷462の外径OD9およびOD11は、略同じである。
本開示の図5から図5Cに示すように、第5の山470の外径OD14は、第5の谷468の外径OD13よりも大きい。加えて、本開示の図5から図5Cに示すように、第5の谷468の外径OD13は、柔軟性ブーツ368の第3の谷460および第4の谷464の外径OD9およびOD11よりも小さい。さらに、第5の山470の外径OD14は、柔軟性ブーツ368の中間部432の、第3の谷460および第4の谷464の外径OD9およびOD11よりも大きく、第3の山462の外径OD10よりも小さい。
柔軟性ブーツ368の中間部432の第1略W字状部476は、ブーツアセンブリ426の柔軟性ブーツ368の外面480に沿って測定した軸方向直線距離L1および軸方向直線距離L2を有する。柔軟性ブーツ368の第1略W字状部476の軸方向直線距離L1は、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472と第2の山458との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される。さらに、柔軟性ブーツ368の第1略W字状部476の軸方向直線距離L2は、柔軟性ブーツ368の第1の谷452と第2の谷456との間の最も外側の軸方向直線距離として定義される。本開示の図5から図5Cに示すように、第1略W字状部476の軸方向直線距離L1は、柔軟性ブーツ368の第1略W字状部476の軸方向直線距離L2よりも小さい。軸方向直線距離L1を軸方向直線距離L2よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第1の山454が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図5から図5Cに示すように、柔軟性ブーツ368の第2略W字状部478は、柔軟性ブーツ368の外面480に沿って測定した軸方向直線距離L3および軸方向直線距離L4を有する。柔軟性ブーツ368の第2略W字状部478の軸方向直線距離L3は、柔軟性ブーツ368の第2の山458と第4の山466との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される。柔軟性ブーツ368の第2略W字状部478の軸方向直線距離L4は、柔軟性ブーツ368の第3の谷460と第4の谷464との間の最も外側の軸方向直線距離として定義される。本開示の図5から図5Cに示すように、第2略W字状部478の軸方向直線距離L3は、柔軟性ブーツ368の第2略W字状部478の軸方向直線距離L4よりも小さい。軸方向直線距離L3を軸方向直線距離L4よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第3の山462が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、第1ショルダー部472を第1の谷452に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R1を有する第1弧状部482を有する。また、第2の谷456を第2の山458に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R2を有する第2弧状部484を有する。柔軟性ブーツ368の第1弧状部482および第2弧状部484の曲率半径R1およびR2は、形状が略凸状であり、第1の山454の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図5から図5Cに示す本開示の実施形態によれば、第2の山458を第3の谷460に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R3を有する第3弧状部486を有する。また、第4の谷464を第4の山466に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R4を有する第4弧状部488を有する。柔軟性ブーツ368の第3弧状部486および第4弧状部488の曲率半径R3およびR4は、形状が略凸状であり、第3の山462の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図5Cにおいて最もよくわかるように、柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468は、それぞれ厚みT1、T3、T5、T7およびT9を有する。また、本開示の図5Cに示すように、柔軟性ブーツ368の山454、458、462、466および470は、それぞれ厚みT2、T4、T6、T8およびT10を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の山454、458、462、466および470の厚みT2、T4、T6、T8およびT10は、柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468の厚みT1、T3、T5、T7およびT9よりも薄い。非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468の厚みは、柔軟性ブーツ368の山454、458、462、466および470の厚みの約1.2〜2.5倍であってよい。また、非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468の厚みは、約1.2mm〜2.5mmであってよい。柔軟性ブーツ368の山454、458、462、466および470を柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468よりも薄くすることで、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなる。これは、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を向上する助けとなる。
本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第5の谷468の厚みT9は、山および谷452、454、456、458、460、462、464、466および470の厚みT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8およびT10よりも厚く、柔軟性ブーツ368の第2ショルダー部474の厚みT11よりも薄い。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐさらなる助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図5Cにおいて最もよくわかるように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の内面490に沿って測定した軸方向直線距離L5およびL6をさらに含む。軸方向直線距離L5は、柔軟性ブーツ368の第1の谷452と第2の谷456との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される。軸方向直線距離L6は、柔軟性ブーツ368の第3の谷460と第4の谷464との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、軸方向長さL5およびL6は、略同じである。非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の軸方向長さL5およびL6は、約0〜1mmである。軸方向長さL5およびL6を比較的小さくすることで、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図6は、本開示の代替的実施形態に係る、本開示の図5から図5Cに示すジョイントアセンブリ300のブーツアセンブリ426の一部分の概略的切断側面図である。本開示の図6に示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図5から図5Cに示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図6に示すように、ブーツアセンブリ426は、柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468のうちの1または複数の内部に配された1または複数のスナップリング492をさらに含む。図6に示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1の谷452および第2の谷456の内部に配された1または複数のスナップリング492を有する。1または複数のスナップリング492は、柔軟性ブーツ368の谷452、456、460、464および468を半径方向に保持するよう用いられ、それにより、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぎ、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を向上させる。
図7から図7Bは、本開示の別の実施形態に係る、本開示の図5から図6に示すジョイントアセンブリ300のブーツアセンブリ426の概略的切断側面図である。本開示の図7から図7Bに示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図5から図6に示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図7から図7Bに示すように、ジョイントアセンブリ300の柔軟性ブーツ368は、第1略W字状部476および第2略W字状部478を含まない。
図7から図7Bに示す本開示の実施形態によれば、柔軟性ブーツ368は、軸方向順に、第1の谷500、第1の山502、第2の谷504、第2の山506、第3の谷508および第3の山510を含む。本開示の図7から図7Bに示すように、第1ショルダー部472は、第1の谷500を柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434に接続する。また、本開示の図7から図7Bに示すように、第2ショルダー部474は、第3の山510を柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436に接続する。
柔軟性ブーツ368の谷500、504および508は、それぞれ外径OD15、OD17およびOD19を有し、柔軟性ブーツ368の山502、506および510は、それぞれ外径OD16、OD18およびOD20を有する。図7から図7Bに示すように、かつ非限定的な一例として、第1ショルダー部472の外径ODS1は、山および谷500、502、504、506、508および510の外径OD15、OD16、OD17、OD18、OD19およびOD20よりも大きい。また、図7から図7Bに示すように、かつ非限定的な一例として、第2ショルダー部474の外径ODS2は、柔軟性ブーツ368の山および谷500、502、504、506、508および510の外径OD15、OD16、OD17、OD18、OD19およびOD20よりも小さい。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第2の谷504は、柔軟性ブーツ368の、第1の谷500の外径OD15よりも小さく、第3の谷508の外径OD19よりも大きい外径OD17を有する。また、非限定的な一例として、第2の山506の外径OD18は、柔軟性ブーツ368の第1の山502の外径OD16よりも小さく、柔軟性ブーツ368の第3の山510の外径OD20よりも大きい。さらに、本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第2の山506の外径OD18は、第1の谷500の外径OD15よりも小さく、第3の山510の外径OD20は、第2の谷504の外径OD17よりも大きい。
第1スナップリング凹部512および第2スナップリング凹部514が、それぞれ、柔軟性ブーツ368の第1の谷500および第2の谷504の外面480の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。柔軟性ブーツ368の第1スナップリング凹部512および第2スナップリング凹部514は、形状が略凹状であり、柔軟性ブーツ368の第1の谷500および第2の谷504の外面480から半径方向内方に延在する。
本開示の図7Aにおいて最もよくわかるように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472と第1の山502との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される、柔軟性ブーツ368の外面480に沿った軸方向直線距離L5を有する。また、本開示の図7Aに示すように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1の谷500の最も外側の軸方向直線距離として定義される、柔軟性ブーツ368の外面480に沿った軸方向直線距離L6を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、軸方向直線距離L5は、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L6よりも小さい。軸方向直線距離L5を軸方向直線距離L6よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第1の谷500が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図7から図7Bに示す柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1の山502と第2の山506との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される、柔軟性ブーツ368の外面480に沿った軸方向直線距離L7を有する。また、図7から図7Bに示すように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第2の谷504の最も外側の軸方向直線距離として定義される、柔軟性ブーツ368の外面480に沿った軸方向直線距離L8を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、軸方向直線距離L7は、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L8よりも小さい。軸方向直線距離L7を軸方向直線距離L8よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第2の谷504が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図7から図7Bに示す本開示の実施形態によれば、第1ショルダー部472を第1の谷500に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R5を有する弧状部516を有する。また、第1の谷500を第1の山502に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R6を有する弧状部518を有する。図7から図7Bに示す柔軟性ブーツ368の曲率半径R5およびR6は、形状が略凸状であり、第1の谷500の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図7から図7Bに示す本開示の実施形態によれば、第1の山502を第2の谷504に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R7を有する弧状部520を有する。また、第2の谷504を第2の山506に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R8を有する弧状部522を有する。図7から図7Bに示す柔軟性ブーツ368の曲率半径R7およびR8は、形状が略凸状であり、第2の谷504の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図7Bにおいて最もよくわかるように、柔軟性ブーツ368の厚みは、複数の蛇腹450全体にわたって変動する。柔軟性ブーツ368の第1の谷500は、厚みT12、T13およびT14を有し、厚みT12およびT14は、柔軟性ブーツ368の第1の谷500の第1スナップリング凹部512の対向し合う側部に配される。また、第1の山502は、厚みT15を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第1の谷500の第1スナップリング凹部512の厚みT13は、第1の谷500の厚みT12およびT14よりも小さい。また、本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第1の谷500の厚みT12およびT14は、略等しい。さらに、第1の山502の厚みT15は、柔軟性ブーツ368の第1の谷500の厚みT12およびT14よりも小さい。第1の谷500の厚みT12およびT14を第1の山502の厚みT15よりも大きくすることで、第1の谷500の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
柔軟性ブーツ368の第2の谷504は、厚みT16、T17およびT18を有し、厚みT16およびT18は、柔軟性ブーツ368の第2の谷504の第2スナップリング凹部514の対向し合う側部に配される。また、第2の山506は、厚みT19を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第2の谷504の第2スナップリング凹部514の厚みT17は、第2の谷504の厚みT16およびT18よりも小さい。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第2の谷504の厚みT16およびT18は、略等しい。また、非限定的な一例として、第1の山502および第2の山506の厚みT15およびT19は、略等しい。さらに、非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の第1の谷500および第2の谷504の第1スナップリング凹部512および第2スナップリング凹部514の厚みT13およびT17は、略等しい。図7から図7Bに示す本開示の実施形態によれば、第1の山502および第2の山506の厚みT15およびT19は、柔軟性ブーツ368の第2の谷504の厚みT16およびT18よりも小さい。第2の谷504の厚みT16およびT18を第1の山502および第2の山506の厚みT15およびT19よりも大きくすることで、第2の谷504の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図7Bに示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第3の谷508は、厚みT20を有し、第3の山510は、厚みT21を有する。非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の第1の山502、第2の山506および第3の山510の厚みT15、T19およびT21は、略等しい。また、非限定的な一例として、第3の谷508の厚みT20は、柔軟性ブーツ368の、第1の谷500の厚みT12、T13およびT14よりも大きく、第2の谷504の厚みT16、T17およびT18よりも大きく、第1の山502、第2の山506および第3の山510の厚みT15、T19およびT21よりも大きい。第3の谷508の厚みT20を第2の山506および第3の山510の厚みT19およびT21よりも大きくすることで、第3の谷508の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図7Bに示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、第3の谷508の厚みT20は、柔軟性ブーツ368の第2端部436の第2ショルダー部474の厚みT22よりも小さい。柔軟性ブーツ368の第2端部436の第2ショルダー部474の厚みT22を第3の谷508の厚みT20よりも大きくすることで、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図8は、本開示の代替的実施形態に係る、本開示の図7から図7Bに示すブーツアセンブリ426の概略的切断側面図である。本開示の図8に示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図7から図7Bに示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図8に示すように、ブーツアセンブリ426は、柔軟性ブーツ368の谷500、504および508のうちの1または複数の内部に配された1または複数のスナップリング524をさらに含む。図8に示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、1または複数のスナップリング524は、柔軟性ブーツ368の第1の谷500および第2の谷504の第1スナップリング凹部512および第2スナップリング凹部514の内部に配される。1または複数のスナップリング524は、柔軟性ブーツ368の谷500、504および508を半径方向に保持するよう用いられ、それにより、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぎ、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を向上させる。
図9から図9Bは、本開示のさらに別の実施形態に係る、図5から図8に示すブーツアセンブリ426を有する図5から図6に示すジョイントアセンブリ300の概略的切断側面図である。本開示の図9から図9Bに示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図5から図7Bに示すブーツアセンブリ426と同じである。図9から図9Bに示す実施形態によれば、柔軟性ブーツ368の中間部432の複数の蛇腹450は、軸方向順に、第1の谷600、第1の山602、第2の谷604、第2の山606、第3の谷608、第3の山610、第4の谷612および第4の山614を含む。本開示の図9から図9Bに示すように、第1ショルダー部472は、第1の谷600を柔軟性ブーツ368の第1端部428の取付部434に接続する。また、本開示の図9から図9Bに示すように、第2ショルダー部474は、第4の山614を柔軟性ブーツ368の第2端部430の取付部436に接続する。
柔軟性ブーツ368の谷600、604、608および612は、それぞれ外径OD21、OD23、OD25およびOD27を有し、柔軟性ブーツ368の山602、606、610および614は、それぞれ外径OD22、OD24、OD26およびOD28を有する。本開示の図9Aにおいて最もよくわかるように、かつ非限定的な一例として、第1ショルダー部472の外径ODS1は、柔軟性ブーツ368の山および谷600、602、604、606、608、610、612および614の外径OD21、OD22、OD23、OD24、OD25、OD26、OD27およびOD28よりも大きい。また、図9Aに示すように、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の第2ショルダー部474の外径ODS2は、山および谷600、602、604、606、608、610および614の外径OD21、OD22、OD23、OD24、OD25、OD26およびOD28よりも小さく、第4の谷612の外径OD27よりも大きい。図9Aに示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、谷600、604、608および612の、外径OD23は、外径OD21よりも小さく、外径OD25は、外径OD23よりも小さく、外径OD27は、外径OD25よりも小さい。結果として、OD21>OD23>OD25>OD27である。また、非限定的な一例として、山602、606、610および614の、外径OD24は、外径OD22よりも小さく、外径OD26は、外径OD24よりも小さく、外径OD28は、外径OD26よりも小さい。結果として、OD22>OD24>OD26>OD28である。
本開示の図9から図9Bに示すブーツアセンブリ426は、柔軟性ブーツ368の谷600、604、608および612のうちの1または複数の内部に配された1または複数のスナップリング616を含む。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、1または複数のスナップリング616は、柔軟性ブーツ368の第1の谷600、第2の谷604および第3の谷608の内部に配される。1または複数のスナップリング616は、柔軟性ブーツ368の谷600、604および608を半径方向に保持するよう用いられ、それにより、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぎ、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を向上させる。
本開示の図9において最もよくわかるように、第1ショルダー部472を第1の谷600に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R9を有する弧状部618を有する。また、第1の山603を第2の谷604に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R10を有する弧状部620を有する。さらに、第2の山606を第3の谷608に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R11を有する弧状部622を有する。またさらに、本開示の図9Bにおいて最もよくわかるように、第3の山610を第4の谷612に接続する柔軟性ブーツ368の外面480は、曲率半径R12を有する弧状部624を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、曲率半径R9は、柔軟性ブーツ368の曲率半径R10、R11およびR12よりも大きい。非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の曲率半径R10、R11およびR12は、略等しい。柔軟性ブーツ368の曲率半径R9、R10、R11およびR12は、形状が略凸状であり、第1の山454の半径方向への動きに抵抗する助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472と第1の山602との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される、外面480に沿った軸方向直線距離L9を有する。また、本開示の図9Aに示すように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1の谷600の最も外側の軸方向直線距離として定義される、外面480に沿った軸方向直線距離L10を有する。図9から図9Bに示す本開示の実施形態によれば、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L10は、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L9よりも大きい。軸方向直線距離L9を軸方向直線距離L10よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第1の谷600が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図9Aに示すように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第1の山602と第2の山606との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される軸方向直線距離L11を有する。また、本開示の図9から図9Bに示すように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第2の谷604の最も外側の軸方向直線距離として定義される、外面480に沿った軸方向直線距離L12を有する。本開示の本実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L12は、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L11よりも大きい。軸方向直線距離L11を軸方向直線距離L12よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第2の谷604が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
また、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第2の山606と第3の山610との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される軸方向直線距離L13を有する。さらに、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第3の谷608の最も外側の軸方向直線距離として定義される、外面480に沿った軸方向直線距離L14を有する。本開示の本実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L14は、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L13よりも大きい。軸方向直線距離L13を軸方向直線距離L14よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第3の谷608が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
本開示の図9から図9Bに示すように、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第3の山610と第4の山614との間の最も内側の軸方向直線距離として定義される軸方向直線距離L15を有する。また、柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368の第4の谷612の最も外側の軸方向直線距離として定義される、外面480に沿った軸方向直線距離L16を有する。本開示の本実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L16は、柔軟性ブーツ368の軸方向直線距離L15よりも大きい。軸方向直線距離L15を軸方向直線距離L16よりも小さくすることで、ジョイントアセンブリ300が連接されたときに第4の谷612が半径方向に開いてしまうことを防ぐ助けとなる。これは、動作中における柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。
図9から図9Bに示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626は、面取り部632を備えた略鉛直壁部630を有する段差部628を有する。面取り部632は、アウターレース302の外面320を段差部628の略鉛直壁部630に接続する移行縁部(transitional edge)を提供する。図9から図9Bに示すように、段差部628および面取り部632は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626の外面320の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。また、本開示の図9から図9Bに示すように、段差部628は、ジョイントアセンブリ300のアウターレース302の第2端部312の外径ORDよりも小さい直径SPDを有する。アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626の段差部628および面取り部632は、ジョイントアセンブリ300の柔軟性ブーツ368のための嵌合面を提供する。
アウターレース嵌合部634が、柔軟性ブーツ368の第1端部428の第1ショルダー部472の内面490の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。図9から図9Bに示すように、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472のアウターレース嵌合部634は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626の段差部628、略鉛直壁部630および面取り部632と相補的であり、かつこれらと噛み合って係合する形状を有する。ジョイントアセンブリ300が連接されると、柔軟性ブーツ368の少なくとも一部分が圧縮されて、柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部634の少なくとも一部分がアウターレース302の段差部628および/または面取り部632の少なくとも一部分と摩擦係合する。これは、柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐ助けとなり、これにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が増大する。
本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、アウターレース302は、柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部634の軸方向直線距離L18よりも小さい軸方向直線距離L17を有する。軸方向直線距離L17は、略鉛直壁部630からアウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626までの距離として定義される。軸方向直線距離L18は、アウターレース302の段差部628の略鉛直壁部630から、取付部434を柔軟性ブーツ368の第1の谷600に接続する第1ショルダー部472の内面490までの距離として定義される。結果として、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626と柔軟性ブーツ368の内面490との間に間隙636が存在する。
本開示の図9から図9Bに示すように、かつ非限定的な一例として、取付部434を第1の谷600に接続する柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472の内面490は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626と略平行である。
柔軟性ブーツ368は、柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部634の、アウターレース302の段差部628における部分と、柔軟性ブーツ368の第1の谷600の最も内側の点との間の距離として定義される半径方向直線距離L19を有する。半径方向直線距離L19を小さくすることで、柔軟性ブーツ368が半径方向反転に対して抵抗する能力を増大させる助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が増大する。
図10は、本開示のさらなる実施形態に係る、図9から図9Bに示すブーツアセンブリ426の一部分の概略的切断側面図である。図10に示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図9から図9Bに示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図10に示すように、柔軟性ブーツ368の谷600、604、608および612のうちの1または複数の内部に配された1または複数のスナップリング616は、谷600、604、608および612の外径OD21、OD23、OD25およびOD27よりも大きい最内径を有する。結果として、1または複数のスナップリング616と柔軟性ブーツ368の谷600、604、608および612の外面480との間に間隙が存在する。
図10に示す本開示の実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、1または複数のスナップリング616は、柔軟性ブーツ268の第1の谷600、第2の谷604および第3の谷608の内部に配される。本開示の本実施形態によれば、1または複数のスナップリング616と、第1の谷600、第2の谷604および第3の谷608の外面480との間には、それぞれ間隙650、652および654が存在する。間隙650、652および654はそれぞれ、1または複数のスナップリング368の断面径D1の約5%から40%までの範囲の半径方向直線距離L20、L21およびL22を有する。間隙650、652および654により、谷600、604および608を半径方向に拘束して谷600、604および608のうちの1または複数が半径方向に反転することを防ぎつつも、柔軟性ブーツ368が半径方向外側に予め定められた量広がることが可能となる。これは、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性を向上する助けとなる。
図11は、本開示のまた別の実施形態に係る、図9から図10に示すブーツアセンブリ426の一部分の概略的切断側面図である。図11に示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図9から図10に示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図11に示すように、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626の段差部628は、略鉛直壁部630を含まない。本開示の本実施形態によれば、アウターレース302の段差部628は、略鉛直壁部630に代えてバックカット部700を有する。
アウターレース嵌合部702が、柔軟性ブーツ368の第1端部428の第1ショルダー部472の内面490の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する。図11に示すように、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472のアウターレース嵌合部702は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626の段差部628、バックカット部700および面取り部632と相補的であり、かつこれと噛み合って係合する形状を有する。本開示の本実施形態によれば、アウターレース302は、柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部702の軸方向直線距離L24よりも小さい軸方向直線距離L23を有する。軸方向直線距離L23は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626から、段差部628とバックカット部700とが交わる点までの距離として定義される。直線距離L24は、取付部434を柔軟性ブーツ368の第1の谷600に接続する第1ショルダー部472の内面490から、段差部628とバックカット部700とが交わる点までの距離として定義される。本開示の本実施形態によれば、軸方向直線距離L23は、軸方向直線距離L17よりも大きく、軸方向直線距離L24は、軸方向直線距離L18よりも大きい。
本開示の図11に示すように、かつ非限定的な一例として、取付部434を第1の谷600に接続する柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472の内面490は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626と略平行である。
ジョイントアセンブリ300が連接されると、柔軟性ブーツ368の少なくとも一部分が圧縮されて、柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部702の少なくとも一部分がアウターレース302の段差部628および/または面取り部632の少なくとも一部分と摩擦係合する。軸方向直線距離L23およびL24を大きくすることで、アウターレース302の段差部628と柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部702との間の面積接触量が増大する。これにより、アウターレース302の段差部628と柔軟性ブーツ368のアウターレース嵌合部702との間の全体的な摩擦係合量が増大する。段差部628とアウターレース嵌合部702との間の摩擦係合が増大することで、柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐさらなる助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が増大する。
図12および図12Bは、本開示のまたさらなる実施形態に係る、図9から図11に示すブーツアセンブリの一部分の概略的切断側面図である。図12および図12Bに示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図9から図11に示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図12および図12Bに示すように、ブーツアセンブリ426の柔軟性ブーツ368は、図9から図11に示すアウターレース嵌合部634および702を含まない。本開示の本実施形態によれば、ブーツアセンブリ426は、アダプタ800を含む。非限定的な一例として、アダプタ800は、熱可塑性材料、高分子材料、ゴム材料、および/または類似のゴム弾性材料で作製される。本開示の範囲内のこととして、アダプタ800は、柔軟性ブーツ368と同じ材料で作製され得るか、またはアダプタは、柔軟性ブーツ368のものとは異なる材料から作製され得る。また、非限定的な一例として、本開示の範囲内のこととして、アダプタ800の材料は、柔軟性ブーツ368の材料の硬度よりも大きい硬度を有してよい。アダプタ800の硬度を大きくすることで、動作中に柔軟性ブーツ368が半径方向に反転することを防ぐさらなる助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が向上する。非限定的な一例として、アダプタ800は、約ショアD50からショアD80までの範囲の硬度を有してよい。
アダプタ800は、半径方向外側部分802と、半径方向内側部分804と、第1側部806と、第2側部808とを有する略円盤状部材である。拡径部812が、アダプタ800の半径方向外側端810の少なくとも一部分から半径方向外側に周方向に延在する。本開示の図12から図12Bに示すように、アダプタ800の拡径部812の少なくとも一部分は、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472の内面490の少なくとも一部分に沿って半径方向外側に周方向に延在するアダプタ受け凹部814内に受けられる。アダプタ800が柔軟性ブーツ368の第1端部428内に挿入されると、柔軟性ブーツ368は、半径方向外側に弾性変形し、拡径部812がアダプタ受け凹部814内に受けられることが可能となる。これは、アダプタ800を柔軟性ブーツ368に固定する助けとなる。
アダプタ800の第2側部808の少なくとも一部分および/または半径方向外側端810の少なくとも一部分が、柔軟性ブーツ368の第1端部428の内面490の少なくとも一部分に一体的に接続される。本開示の図12から図12Aに示すように、かつ非限定的な一例として、アダプタの半径方向外側端810の少なくとも一部分が、柔軟性ブーツの第1端部428の取付部434の内面490の少なくとも一部分に一体的に接続される。また、本開示の図12および12に示すように、かつ非限定的な一例として、アダプタ800の第2側部808の少なくとも一部分が、取付部434を柔軟性ブーツ368の第1の谷600に接続するショルダー部472の少なくとも一部分に一体的に接続される。本開示の範囲内のこととして、かつ非限定的な一例として、アダプタ800の第2側部808および/または半径方向外側端810の少なくとも一部分が、1または複数の溶接部、1または複数の拡散接合部、1または複数の接着剤、1または複数の溶媒および/または1または複数のセメントを用いて、柔軟性ブーツ368の内面490の少なくとも一部分に一体的に接続される。
アウターレース嵌合部816が、アダプタ800の半径方向外側部分802の第1側部806の少なくとも一部分から軸方向外側に周方向に延在する。アウターレース嵌合部816は、アウターレース302の段差部628、略鉛直壁部630および面取り部632と相補的な大きさおよび形状を有する。本開示の図12および図12Aに示すように、非限定的な一例として、アダプタ800のアウターレース嵌合部816は、アウターレース302の段差部628の軸方向直線距離L17よりもわずかに小さい、またはこれと略等しい軸方向直線距離L25を有する。軸方向直線距離L25は、アダプタ800の第1側部806からアウターレース302の段差部628の略鉛直壁部630までの距離として定義される。軸方向直線距離L25は、アウターレースの略鉛直壁部630からアダプタ800の第1側部806までの距離として定義される。
ジョイントアセンブリ300が連接されると、柔軟性ブーツ368の少なくとも一部分が圧縮されて、アダプタ800のアウターレース嵌合部816の少なくとも一部分がアウターレース302の段差部628および/または面取り部632の少なくとも一部分と摩擦係合する。段差部628とアダプタ800のアウターレース嵌合部816との間の摩擦係合は、柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐさらなる助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が増大する。
略円盤状部818が、アダプタ800のアウターレース嵌合部816から半径方向内側に延在し、かつこれに隣接して配される。本開示の図12および図12Aに示すように、アダプタ800の略円盤状部818は、柔軟性ブーツ368の内面490とアウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626との間に存在するあらゆる間隙を充填する。アダプタ800の略円盤状部818の第1側部806は、アウターレース302の第2端部312の軸方向最外端626の形状と相補的な形状を有する。また、アダプタ800の第2側部808は、柔軟性ブーツ368の第1ショルダー部472の、取付部434を第1の谷600に接続する部分の内面490と相補的な形状を有する。
本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、アダプタ800のアウターレース嵌合部816は、アウターレース302の段差部628からアダプタ800の半径方向外側端810までの距離として定義される半径方向直線長さL28を有する。また、本開示の本実施形態によれば、アダプタは、アウターレース302の段差部628からアダプタ800の半径方向内側端820までの距離として定義される半径方向直線長さL27を有する。本開示の本実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、アダプタの半径方向直線長さL27は、アダプタ800の半径方向直線長さL28よりも大きい。
ブーツアセンブリ426は、アダプタ800の半径方向内側端820と柔軟性ブーツ368の第1の谷600の最も内側の点との間の距離として定義される半径方向直線距離L26を有する。半径方向直線距離L26を小さくすることで、柔軟性ブーツ368が半径方向反転に抵抗する能力を増大する助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が増大する。
本開示の図12から図12Bに示すように、アダプタ800の半径方向内側端820は、アダプタ800のアウターレース嵌合部816の半径AR2よりも小さい半径AR1を有する。また、図12から図12Bに示すように、アダプタ800は、アダプタ800の半径方向外側端810において、半径AR2よりも大きく、アダプタ800の半径方向外側端810の拡径部812の半径AR4よりも小さい半径AR3を有する。本開示の一実施形態によれば、かつ非限定的な一例として、アダプタ800の半径AR3は、ジョイントアセンブリ300のアウターレース302の第2端部312の半径OR1と略等しい。
図13は、本開示のまたさらに別の実施形態に係る、本開示の図12から図12Bに示すブーツアセンブリ426の一部分の概略的切断側面図である。図13に示すブーツアセンブリ426は、具体的に記載する事項を除いて、図12から図12Bに示すブーツアセンブリ426と同じである。本開示の図13に示すように、アウターレース302の段差部628は、略鉛直壁部630を含まず、バックカット部700を含む。図13に示す本開示の実施形態によれば、アウターレース嵌合部816は、アウターレース302の段差部628、バックカット部700および面取り部632と相補的な形状を有する。本開示の本実施形態によれば、アダプタ800は、図12から図12Bに示すアダプタ800の軸方向直線距離L25よりも大きい軸方向直線長さL26を有する。軸方向直線距離L26を軸方向直線距離L25よりも大きくすることで、アウターレース302の段差部628とアダプタ800のアウターレース嵌合部816との間の面積接触量が増大する。これにより、アウターレース302の段差部628とアダプタ800のアウターレース嵌合部816との間の全体的な摩擦係合量が増大する。段差部628とアウターレース嵌合部816との間の摩擦係合が増大することで、柔軟性ブーツ368の半径方向反転を防ぐさらなる助けとなり、それにより、ジョイントアセンブリ300の全体的な寿命および耐久性が増大する。
本明細書で説明されている、添付の図面に示すような様々な実施形態は、特許請求の範囲において定められる発明概念を示す例示的な実施形態に過ぎないことを理解されたい。結果として、説明および図示されている様々な実施形態を組み合わせることで、添付の特許請求の範囲において定められる発明概念を形成してもよいことを理解されたい。
特許法の規定に従い、本発明について、好適な実施形態を表すと考えられるものを表すよう説明した。しかしながら、本発明は、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、具体的に図示および説明されているものとは別の態様で実施され得ることに留意されたい。

Claims (16)

  1. ジョイントアセンブリであって、
    ジョイントと、柔軟性ブーツと、アダプタとを備え、
    前記ジョイントは、インナーレースと、アウターレースと、1または複数のトルク伝達エレメントと、前記ジョイントの前記インナーレースと前記アウターレースとの間に配されたケージとを含み、
    前記アウターレースの軸方向最外端が、前記アウターレースの軸方向最外端の外面の少なくとも一部分に沿って周方向に延在する段差部を有し、
    前記アウターレースの前記軸方向最外端の前記段差部は、面取り部を有し、
    前記柔軟性ブーツは、内面と、外面と、第1端部と、第2端部と、前記柔軟性ブーツの前記第1端部と前記第2端部との間に配された中間部とを有し、
    前記柔軟性ブーツの前記第1端部は、取付部を前記柔軟性ブーツの前記中間部の第1の谷に接続する第1ショルダー部を含み、
    前記柔軟性ブーツの前記第1端部の前記取付部の少なくとも一部分が、前記アウターレースの第2端部の前記外面の少なくとも一部分に接続され、
    前記アダプタは、半径方向外側端と、半径方向内側端と、第1側部と、第2側部と、半径方向外側部分と、半径方向内側部分とを有し、
    アウターレース嵌合部が、前記アダプタの前記半径方向外側部分の前記第1側部の少なくとも一部分から周方向に延在し、
    前記アダプタの前記アウターレース嵌合部は、前記アウターレースの前記軸方向最外端における前記段差部および前記面取り部と相補的な大きさおよび形状を有し、
    略円盤状部が、前記アダプタの前記アウターレース嵌合部から半径方向内側に延在し、かつ前記アダプタの前記アウターレース嵌合部に隣接し、
    前記アダプタの前記略円盤状部の前記第1側部は、前記アウターレースの前記軸方向最外端と相補的な形状を有し、かつ前記アウターレースの前記軸方向最外端と直接接触し、
    前記アダプタの前記第2側部は、前記柔軟性ブーツの前記第1ショルダー部の、前記取付部を前記第1の谷に前記接続する部分の前記内面と相補的な形状を有し、かつ当該部分の前記内面と直接接触し、
    前記アダプタの前記半径方向外側端および/または前記アダプタの前記第2側部の少なくとも一部分が、前記柔軟性ブーツの前記内面の少なくとも一部分に一体的に接続される、
    ジョイントアセンブリ。
  2. 前記ジョイントは、ユニバーサルジョイント、等速ジョイントまたはピニオン直付け等速ジョイントである、請求項1に記載のジョイントアセンブリ。
  3. 前記略円盤状部は、前記アダプタの前記アウターレース嵌合部の半径方向直線長さL2よりも大きい半径方向直線長さL1を有し、
    前記半径方向直線長さL1は、前記アウターレースの前記段差部から前記アダプタの前記半径方向内側端までの距離として定義され、
    前記半径方向直線長さL2は、前記アウターレースの前記段差部から前記アダプタの前記半径方向外側端までの距離として定義される、
    請求項1または2に記載のジョイントアセンブリ。
  4. 前記段差部は、前記アウターレースの前記軸方向最外端の前記段差部を前記アウターレースの前記軸方向最外端の前記面取り部に接続する略鉛直壁部を有し、
    前記アダプタの前記アウターレース嵌合部は、前記アウターレースの前記軸方向最外端における前記段差部、前記略鉛直壁部および前記面取り部と相補的な大きさおよび形状を有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  5. 前記段差部は、前記アウターレースの前記軸方向最外端の前記段差部を前記アウターレースの前記軸方向最外端の前記面取り部に接続するカットバック部を有し、
    前記アダプタの前記アウターレース嵌合部は、前記アウターレースの前記軸方向最外端における前記段差部、前記カットバック部および前記面取り部と相補的な大きさおよび形状を有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  6. 前記アダプタの前記半径方向外側端は、前記アダプタの前記半径方向外側端の少なくとも一部分から周方向に延在する拡径部分を有し、
    前記アダプタの前記半径方向外側端上の前記拡径部分の少なくとも一部分が、前記柔軟性ブーツの前記第1ショルダー部の前記内面の少なくとも一部分に沿って半径方向外側に周方向に延在するアダプタ受け凹部内に受けられる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  7. 前記アウターレースの前記第1端部は、シャフトに接続され、
    前記シャフトは、ドライブシャフト、プロップシャフト、カルダンシャフト、ダブルカルダンシャフト、ユニバーサルジョイントシャフトまたはユニバーサルカップリングシャフトである、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  8. 前記インナーレースの内面が、ドライブスリーブの第1端部に駆動接続され、
    前記ドライブスリーブの第2端部が、ピニオンシャフトに駆動接続され、
    前記ピニオンシャフトは、前記ピニオンシャフトの、前記ジョイントアセンブリの前記ドライブスリーブと反対側の一端に配されたピニオンギアを有する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  9. 前記アダプタは、前記柔軟性ブーツの材料の硬度よりも大きい硬度を有する材料で作製される、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  10. 前記アダプタは、前記柔軟性ブーツの前記第1端部の前記取付部の前記内面および前記柔軟性ブーツの前記第1端部の前記第1ショルダー部の前記内面の一部として一体的に形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  11. 前記柔軟性ブーツの前記中間部は、軸方向順に、前記第1の谷と、第1の山と、第2の谷と、第2の山と、第3の谷と、第3の山と、第4の谷と、第4の山とを含み、
    前記柔軟性ブーツの前記第2端部は、前記第4の山を取付部に接続する第2ショルダー部を有し、
    前記柔軟性ブーツの前記第2端部の前記取付部の少なくとも一部分が、ドライブスリーブの前記外面の少なくとも一部分に接続される、
    請求項1から10のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  12. 前記第1ショルダー部を前記第1の谷に接続する前記柔軟性ブーツの前記外面は、曲率半径R1を有する弧状部を有し、
    前記第1の山を前記第2の谷に接続する前記柔軟性ブーツの前記外面は、曲率半径R2を有する弧状部を有し、
    前記第2の山を前記第3の谷に接続する前記柔軟性ブーツの前記外面は、曲率半径R3を有する弧状部を有し、
    前記第3の山を前記第4の谷に接続する前記柔軟性ブーツの前記外面は、曲率半径R4を有する弧状部を有する、
    請求項11に記載のジョイントアセンブリ。
  13. 前記柔軟性ブーツは、軸方向直線距離L4よりも大きい軸方向直線距離L3を有し、
    前記軸方向直線距離L3は、前記柔軟性ブーツの前記第1の谷の、前記柔軟性ブーツの前記外面に沿った最も外側の軸方向直線距離であり、前記軸方向直線距離L4は、前記柔軟性ブーツの前記第1ショルダー部と前記第1の山との間の最も内側の軸方向直線距離であり、
    前記柔軟性ブーツは、軸方向直線距離L6よりも大きい軸方向直線距離L5を有し、
    前記軸方向直線距離L5は、前記柔軟性ブーツの前記第2の谷の、前記柔軟性ブーツの前記外面に沿った最も外側の軸方向直線距離であり、前記軸方向直線距離L6は、前記柔軟性ブーツの前記第1の山と前記第2の山との間の最も内側の軸方向直線距離であり、
    前記柔軟性ブーツは、軸方向直線距離L8よりも大きい軸方向直線距離L7を有し、
    前記軸方向直線距離L7は、前記柔軟性ブーツの前記第3の谷の、前記柔軟性ブーツの前記外面に沿った最も外側の軸方向直線距離であり、前記軸方向直線距離L8は、前記柔軟性ブーツの前記第2の山と前記第3の山との間の最も内側の軸方向直線距離であり、
    前記柔軟性ブーツは、軸方向直線距離L10よりも大きい軸方向直線距離L9を有し、
    前記軸方向直線距離L9は、前記柔軟性ブーツの前記第4の谷の、前記柔軟性ブーツの前記外面に沿った最も外側の軸方向直線距離であり、前記軸方向直線距離L10は、前記柔軟性ブーツの前記第3の山と前記第4の山との間の最も内側の軸方向直線距離である、
    請求項12に記載のジョイントアセンブリ。
  14. 1または複数のスナップリングが、前記柔軟性ブーツの前記第1の谷、前記第2の谷、前記第3の谷および/または前記第4の谷の内部に配される、請求項11から13のいずれか一項に記載のジョイントアセンブリ。
  15. 前記1または複数のスナップリングと、前記柔軟性ブーツの前記第1の谷、前記第2の谷、前記第3の谷および/または前記第4の谷の前記外面との間に間隙が存在する、請求項14に記載のジョイントアセンブリ。
  16. 前記柔軟性ブーツの前記第1の谷の前記外面は、第1スナップリング凹部を有し、前記柔軟性ブーツの前記第2の谷の前記外面は、第2スナップリング凹部を有し、
    前記1または複数のスナップリングのうちの1または複数が、前記第1の谷における前記第1スナップリング凹部の内部に配され、
    前記1または複数のスナップリングのうちの1または複数が、前記第2の谷における前記第2スナップリング凹部の内部に配される、
    請求項14または15に記載のジョイントアセンブリ。
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