JP2002243046A - 自在継手用ブーツ - Google Patents
自在継手用ブーツInfo
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- JP2002243046A JP2002243046A JP2001041134A JP2001041134A JP2002243046A JP 2002243046 A JP2002243046 A JP 2002243046A JP 2001041134 A JP2001041134 A JP 2001041134A JP 2001041134 A JP2001041134 A JP 2001041134A JP 2002243046 A JP2002243046 A JP 2002243046A
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- boot
- diameter
- universal joint
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大径肩部11の回転膨張性や飛び石等に対す
る耐破性を低下させたり最終谷部10近傍におけるベロ
ー接触開始角度を小さくしたりすることなく、大径肩部
11の耐磨耗性を向上させることが可能な自在継手用ブ
ーツを提供する。 【解決手段】 小径リング部と大径リング部3との間に
蛇腹部4を設けたゴム状弾性体製の自在継手用ブーツに
おいて、蛇腹部4における最も大径側の谷部10から大
径リング部3の肩部11へかけての外側斜面12を、外
側に向けて膨らみを持つアール状の断面形状に形成する
ことにした。
る耐破性を低下させたり最終谷部10近傍におけるベロ
ー接触開始角度を小さくしたりすることなく、大径肩部
11の耐磨耗性を向上させることが可能な自在継手用ブ
ーツを提供する。 【解決手段】 小径リング部と大径リング部3との間に
蛇腹部4を設けたゴム状弾性体製の自在継手用ブーツに
おいて、蛇腹部4における最も大径側の谷部10から大
径リング部3の肩部11へかけての外側斜面12を、外
側に向けて膨らみを持つアール状の断面形状に形成する
ことにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速ジョイントの
被覆カバー等として用いられる自在継手用ブーツに関す
るものである。
被覆カバー等として用いられる自在継手用ブーツに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7ないし図9に示す自在継
手用ブーツ51が知られており、以下のように構成され
ている(実開昭62−122925号公報参照)。
手用ブーツ51が知られており、以下のように構成され
ている(実開昭62−122925号公報参照)。
【0003】すなわち先ず、当該ブーツ51を自在継手
71の軸部72に取り付けるための小径リング部52が
設けられるとともに、当該ブーツ51を自在継手71の
ハウジング(外輪)73に取り付けるための大径リング
部53が設けられており、この小径リング部52と大径
リング部53との間に、当該ブーツ51に十分な可撓性
を持たせるために蛇腹部54が設けられている。また、
当該ブーツ51の装着作業性を向上させるべくブーツ5
1を円周上一箇所で分割するために小径リング部52か
ら大径リング部53へかけて分割部55が設けられてお
り、更に、この分割部55の接合作業性を向上させるべ
く分割端部56同士を容易に組み付けることができるよ
うに係合凸部58および係合凹部59の組み合わせより
なるシールファスナー57が設けられている。このブー
ツ51はゴム状弾性体による一体成形品である。
71の軸部72に取り付けるための小径リング部52が
設けられるとともに、当該ブーツ51を自在継手71の
ハウジング(外輪)73に取り付けるための大径リング
部53が設けられており、この小径リング部52と大径
リング部53との間に、当該ブーツ51に十分な可撓性
を持たせるために蛇腹部54が設けられている。また、
当該ブーツ51の装着作業性を向上させるべくブーツ5
1を円周上一箇所で分割するために小径リング部52か
ら大径リング部53へかけて分割部55が設けられてお
り、更に、この分割部55の接合作業性を向上させるべ
く分割端部56同士を容易に組み付けることができるよ
うに係合凸部58および係合凹部59の組み合わせより
なるシールファスナー57が設けられている。このブー
ツ51はゴム状弾性体による一体成形品である。
【0004】しかしながら、この従来技術においては、
図8に示すように、蛇腹部54における最も大径側の谷
部(最終谷部)60から大径リング部53の肩部(大径
肩部)61へかけての外側斜面62が直線状の断面形状
に形成されるとともに、大径肩部61が角張った断面形
状に形成されているために、以下のような不都合があ
る。
図8に示すように、蛇腹部54における最も大径側の谷
部(最終谷部)60から大径リング部53の肩部(大径
肩部)61へかけての外側斜面62が直線状の断面形状
に形成されるとともに、大径肩部61が角張った断面形
状に形成されているために、以下のような不都合があ
る。
【0005】すなわち、当該ブーツ51の屈曲作動時、
収縮側において、最終谷部60の反対側斜面63が大径
肩部61に強く圧接し、この圧接が屈曲作動毎に繰り返
されるために、大径肩部61に早期摩耗が発生する虞が
ある。
収縮側において、最終谷部60の反対側斜面63が大径
肩部61に強く圧接し、この圧接が屈曲作動毎に繰り返
されるために、大径肩部61に早期摩耗が発生する虞が
ある。
【0006】また、この大径肩部61の早期摩耗を防止
すべく大径肩部61をアール状の断面形状に形成した場
合には、以下のような不都合がある。
すべく大径肩部61をアール状の断面形状に形成した場
合には、以下のような不都合がある。
【0007】すなわち、大径肩部61の早期摩耗を防止
すべく大径肩部61のアール形状を大きく設定すると、
図10に示すように、大径肩部61の肉厚tが極端に薄
く形成されることになる。したがって、大径肩部61の
回転膨張性や飛び石等に対する耐破性が低下する虞があ
る。
すべく大径肩部61のアール形状を大きく設定すると、
図10に示すように、大径肩部61の肉厚tが極端に薄
く形成されることになる。したがって、大径肩部61の
回転膨張性や飛び石等に対する耐破性が低下する虞があ
る。
【0008】また反対に、大径肩部61の肉厚tを確保
しつつアール形状を大きく設定すると、図11に示すよ
うに、外側斜面62の延長線と大径リング部53の外周
面の延長線との交点cの位置が小径側に寄り、この部位
のブーツベロー部ピッチ距離pが極端に短く形成される
ことになる。したがって、この部位のベロー接触開始角
度が小さくなり、耐摩耗性が向上しなくなる虞がある。
しつつアール形状を大きく設定すると、図11に示すよ
うに、外側斜面62の延長線と大径リング部53の外周
面の延長線との交点cの位置が小径側に寄り、この部位
のブーツベロー部ピッチ距離pが極端に短く形成される
ことになる。したがって、この部位のベロー接触開始角
度が小さくなり、耐摩耗性が向上しなくなる虞がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対する耐破性
を低下させたり、最終谷部近傍におけるベロー接触開始
角度を小さくしたりすることなく、大径肩部の耐摩耗性
を向上させることが可能な自在継手用ブーツを提供する
ことを目的とする。
みて、大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対する耐破性
を低下させたり、最終谷部近傍におけるベロー接触開始
角度を小さくしたりすることなく、大径肩部の耐摩耗性
を向上させることが可能な自在継手用ブーツを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による自在継手用ブーツは、小径
リング部と大径リング部との間に蛇腹部を設けたゴム状
弾性体製の自在継手用ブーツにおいて、前記蛇腹部にお
ける最も大径側の谷部から前記大径リング部の肩部へか
けての外側斜面を、外側に向けて膨らみを持つアール状
の断面形状としたことを特徴とするものである。
め、本発明の請求項1による自在継手用ブーツは、小径
リング部と大径リング部との間に蛇腹部を設けたゴム状
弾性体製の自在継手用ブーツにおいて、前記蛇腹部にお
ける最も大径側の谷部から前記大径リング部の肩部へか
けての外側斜面を、外側に向けて膨らみを持つアール状
の断面形状としたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項2による自在継手用
ブーツは、小径リング部と大径リング部との間に蛇腹部
を設けたゴム状弾性体製の自在継手用ブーツにおいて、
前記蛇腹部における最も大径側の谷部の谷底部と前記大
径リング部の肩部との間に、前記谷底部および大径リン
グ部よりも厚肉に形成されるとともに装着時に自在継手
のハウジングに着座せしめられる蛇腹変形受け部を設
け、前記蛇腹変形受け部の蛇腹側の面を、外側に向けて
膨らみを持つアール状の断面形状としたことを特徴とす
るものである。
ブーツは、小径リング部と大径リング部との間に蛇腹部
を設けたゴム状弾性体製の自在継手用ブーツにおいて、
前記蛇腹部における最も大径側の谷部の谷底部と前記大
径リング部の肩部との間に、前記谷底部および大径リン
グ部よりも厚肉に形成されるとともに装着時に自在継手
のハウジングに着座せしめられる蛇腹変形受け部を設
け、前記蛇腹変形受け部の蛇腹側の面を、外側に向けて
膨らみを持つアール状の断面形状としたことを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明の請求項3による自在継手用
ブーツは、上記した請求項1または2の自在継手用ブー
ツにおいて、大径リング部の肩部に面取りが設けられて
いることを特徴とするものである。
ブーツは、上記した請求項1または2の自在継手用ブー
ツにおいて、大径リング部の肩部に面取りが設けられて
いることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】上記図7ないし図9の従来技術に
おいて、ブーツ51の屈曲作動時、収縮側において、最
終谷部60の反対側斜面63が大径肩部61に強く圧接
して大径肩部61に早期摩耗が発生する虞があったの
は、最終谷部60から大径肩部61へかけての外側斜面
62が直線状の断面形状に形成されていたために、この
外側斜面62に反対側斜面63が接近したときの両面6
2,63の接触面積が小さく、接触面圧が上昇しにく
く、よって大径肩部61においてのみ接触面圧が上昇し
ていたからである。これに対して、上記構成を備えた本
発明の請求項1による自在継手用ブーツにおいては、図
1に示すように、最終谷部10から大径肩部11へかけ
ての外側斜面12が外側に向けて膨らみを持つアール状
の断面形状に形成されているために、この外側斜面12
に対して反対側斜面17が接触し易く、両面が比較的広
い面積で接触し、比較的大きな接触面圧が発生する。し
たがって究極的には、接触部全体の面圧を均一化するこ
とも可能となる。
おいて、ブーツ51の屈曲作動時、収縮側において、最
終谷部60の反対側斜面63が大径肩部61に強く圧接
して大径肩部61に早期摩耗が発生する虞があったの
は、最終谷部60から大径肩部61へかけての外側斜面
62が直線状の断面形状に形成されていたために、この
外側斜面62に反対側斜面63が接近したときの両面6
2,63の接触面積が小さく、接触面圧が上昇しにく
く、よって大径肩部61においてのみ接触面圧が上昇し
ていたからである。これに対して、上記構成を備えた本
発明の請求項1による自在継手用ブーツにおいては、図
1に示すように、最終谷部10から大径肩部11へかけ
ての外側斜面12が外側に向けて膨らみを持つアール状
の断面形状に形成されているために、この外側斜面12
に対して反対側斜面17が接触し易く、両面が比較的広
い面積で接触し、比較的大きな接触面圧が発生する。し
たがって究極的には、接触部全体の面圧を均一化するこ
とも可能となる。
【0014】また、このような作用を奏する上記請求項
1の特徴的構成は、分割部やシールファスナーを有する
分割タイプのブーツのみでなく、分割部やシールファス
ナーを有しないエンドレスタイプのブーツに対しても有
効であって、同じ作用を奏することが可能である。した
がって本発明の請求項1には、分割タイプおよびエンド
レスタイプの双方が含まれる。また、請求項3に記載し
たように大径肩部にはR面取りやC面取りなどの面取り
が設けられていても良い。
1の特徴的構成は、分割部やシールファスナーを有する
分割タイプのブーツのみでなく、分割部やシールファス
ナーを有しないエンドレスタイプのブーツに対しても有
効であって、同じ作用を奏することが可能である。した
がって本発明の請求項1には、分割タイプおよびエンド
レスタイプの双方が含まれる。また、請求項3に記載し
たように大径肩部にはR面取りやC面取りなどの面取り
が設けられていても良い。
【0015】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
による自在継手用ブーツにおいては図1に示すように、
最終谷部10の谷底部13と大径リング部3の肩部11
との間に谷底部13および大径リング部3よりも厚肉に
形成されるとともに装着時に自在継手のハウジングに着
座せしめられる蛇腹変形受け部18が設けられ、この蛇
腹変形受け部18の蛇腹側の面12が外側に向けて膨ら
みを持つアール状の断面形状に形成されているために、
やはりこの蛇腹変形受け部18の蛇腹側の面12に対し
て反対側斜面17が接触し易く、両面が比較的広い面積
で接触し、比較的大きな接触面圧が発生する。したがっ
て究極的には、接触部全体の面圧を均一化することも可
能となる。
による自在継手用ブーツにおいては図1に示すように、
最終谷部10の谷底部13と大径リング部3の肩部11
との間に谷底部13および大径リング部3よりも厚肉に
形成されるとともに装着時に自在継手のハウジングに着
座せしめられる蛇腹変形受け部18が設けられ、この蛇
腹変形受け部18の蛇腹側の面12が外側に向けて膨ら
みを持つアール状の断面形状に形成されているために、
やはりこの蛇腹変形受け部18の蛇腹側の面12に対し
て反対側斜面17が接触し易く、両面が比較的広い面積
で接触し、比較的大きな接触面圧が発生する。したがっ
て究極的には、接触部全体の面圧を均一化することも可
能となる。
【0016】また、このような作用を奏する上記請求項
2の特徴的構成は、これもやはり分割部やシールファス
ナーを有する分割タイプのブーツのみでなく、分割部や
シールファスナーを有しないエンドレスタイプのブーツ
に対しても有効であって、同じ作用を奏することが可能
である。したがって本発明の請求項2には、分割タイプ
およびエンドレスタイプの双方が含まれる。また、請求
項3に記載したように大径肩部にはR面取りやC面取り
などの面取りが設けられていても良い。
2の特徴的構成は、これもやはり分割部やシールファス
ナーを有する分割タイプのブーツのみでなく、分割部や
シールファスナーを有しないエンドレスタイプのブーツ
に対しても有効であって、同じ作用を奏することが可能
である。したがって本発明の請求項2には、分割タイプ
およびエンドレスタイプの双方が含まれる。また、請求
項3に記載したように大径肩部にはR面取りやC面取り
などの面取りが設けられていても良い。
【0017】尚、上記した本発明の各請求項による特徴
的構成は、以下の公知技術とは峻別されるものである。
的構成は、以下の公知技術とは峻別されるものである。
【0018】 実開平2−16826号公報に、大径
肩部の面取り形状が斜面である自在継手用ブーツが開示
されているが、この自在継手用ブーツにおいて、その最
終谷部から大径肩部へかけての外側斜面は直線状の断面
形状に形成されている。したがってこの公知技術は、上
記図10のブーツにおける大径肩部の面取り形状をアー
ル状から直線状へ変更したものに過ぎず、よって図10
のブーツと同様に大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対
する耐破性が低下する不都合を有している。
肩部の面取り形状が斜面である自在継手用ブーツが開示
されているが、この自在継手用ブーツにおいて、その最
終谷部から大径肩部へかけての外側斜面は直線状の断面
形状に形成されている。したがってこの公知技術は、上
記図10のブーツにおける大径肩部の面取り形状をアー
ル状から直線状へ変更したものに過ぎず、よって図10
のブーツと同様に大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対
する耐破性が低下する不都合を有している。
【0019】 また、第2714635号特許公報
に、大径肩部が全周にわたり「面とり」されてなる自在
継手用ブーツが開示されているが、この自在継手用ブー
ツにおいても、その最終谷部から大径肩部へかけての外
側斜面は直線状の断面形状に形成されている。したがっ
てこの公知技術にも、大径肩部の回転膨張性や飛び石等
に対する耐破性が低下する不都合がある。
に、大径肩部が全周にわたり「面とり」されてなる自在
継手用ブーツが開示されているが、この自在継手用ブー
ツにおいても、その最終谷部から大径肩部へかけての外
側斜面は直線状の断面形状に形成されている。したがっ
てこの公知技術にも、大径肩部の回転膨張性や飛び石等
に対する耐破性が低下する不都合がある。
【0020】 また、特開平6−234150号公報
または特開平5−87254号公報等に記載された自在
継手用ブーツにおいては、蛇腹部の谷部(最終谷部)で
はなく山部(最終山部)が大径リング部に対して連続形
成されている。したがってこれらの従来技術には、大径
リング部の径寸法よりも最終山部の径寸法の方が大きい
ために、ブーツの全体寸法が大きくなってしまい、ブー
ツが他の構造物と干渉し易くなる不都合がある。また、
このようにブーツの全体寸法が大きくなるのに伴なって
ブーツ自体に働く遠心力も大きくなるために、ブーツの
特に膜部分の剛性を高める必要があり、柔軟性を損なう
不都合もある。これに対して本願発明のブーツは、上記
したところから明らかなように、蛇腹部の谷部(最終谷
部)を大径リング部に対して連続形成したものであっ
て、蛇腹部が大径肩部より内径方向に延出しており、よ
ってこのような不都合を生じないものである。
または特開平5−87254号公報等に記載された自在
継手用ブーツにおいては、蛇腹部の谷部(最終谷部)で
はなく山部(最終山部)が大径リング部に対して連続形
成されている。したがってこれらの従来技術には、大径
リング部の径寸法よりも最終山部の径寸法の方が大きい
ために、ブーツの全体寸法が大きくなってしまい、ブー
ツが他の構造物と干渉し易くなる不都合がある。また、
このようにブーツの全体寸法が大きくなるのに伴なって
ブーツ自体に働く遠心力も大きくなるために、ブーツの
特に膜部分の剛性を高める必要があり、柔軟性を損なう
不都合もある。これに対して本願発明のブーツは、上記
したところから明らかなように、蛇腹部の谷部(最終谷
部)を大径リング部に対して連続形成したものであっ
て、蛇腹部が大径肩部より内径方向に延出しており、よ
ってこのような不都合を生じないものである。
【0021】また、本件提案には、以下の技術的事項が
含まれる。
含まれる。
【0022】すなわち、本発明は、ブーツベロー部の耐
摩耗性の向上を目的としたブーツ形状に関するものであ
り、ブーツの耐摩耗性が影響してくる、小径側から大径
側へ向かって数えて最終谷部から大径肩部へのベロー部
の接触を面当たりさせ、ブーツ屈曲時における接触面圧
を低下させることを目的とした形状に関するものであ
る。また、このような構成により、回転膨張性、飛び石
等による耐破性等に対し従来の耐久性を損なわず耐摩耗
性を向上することができる。
摩耗性の向上を目的としたブーツ形状に関するものであ
り、ブーツの耐摩耗性が影響してくる、小径側から大径
側へ向かって数えて最終谷部から大径肩部へのベロー部
の接触を面当たりさせ、ブーツ屈曲時における接触面圧
を低下させることを目的とした形状に関するものであ
る。また、このような構成により、回転膨張性、飛び石
等による耐破性等に対し従来の耐久性を損なわず耐摩耗
性を向上することができる。
【0023】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0024】図2は、本発明の実施例に係る自在継手用
ブーツ1をその中心軸線を含む平面で裁断した全体断面
を示しており、そのA−A線拡大断面が図3に示される
とともに、B−B線拡大断面が図4に示されている。ま
た図5は、図2におけるC部拡大図であり、図6は同ブ
ーツ1の作動説明図である。
ブーツ1をその中心軸線を含む平面で裁断した全体断面
を示しており、そのA−A線拡大断面が図3に示される
とともに、B−B線拡大断面が図4に示されている。ま
た図5は、図2におけるC部拡大図であり、図6は同ブ
ーツ1の作動説明図である。
【0025】当該実施例に係る自在継手用ブーツ1は、
等速ジョイントに用いられる分割タイプの自在継手用ブ
ーツであって、以下のように構成されている。
等速ジョイントに用いられる分割タイプの自在継手用ブ
ーツであって、以下のように構成されている。
【0026】すなわち先ず、当該ブーツ1を自在継手3
1の軸部32に取り付けるための小径リング部2が設け
られるとともに、当該ブーツ1を自在継手31のハウジ
ング(外輪)33に取り付けるための大径リング部3が
設けられており、この小径リング部2と大径リング部3
との間に、当該ブーツ1に十分な可撓性を持たせるため
に蛇腹部4が設けられている。また、当該ブーツ1の装
着作業性を向上させるべくブーツ1を円周上一箇所で分
割するために小径リング部2から大径リング部3へかけ
て分割部5が軸方向に沿って直線状に設けられており、
更に、この分割部5の接合作業性を向上させるべく分割
端部6同士を容易に組み付けることができるように抜け
止め構造を備えた係合凸部8および係合凹部9の組み合
わせよりなるシールファスナー7が設けられている。ま
た、このブーツ1はゴム状弾性体による一体成形品であ
り、ゴム状弾性体には、天然ゴムや合成ゴムの他に、ゴ
ム状弾性を有する熱可塑性エラストマーや樹脂類等が含
まれ、例えば、クロロプレン、シリコーン、塩素化ポリ
エチレン、ポリエステルエラストマー、クロロスルホン
化ポリエチレン、ウレタン等を適用できる。
1の軸部32に取り付けるための小径リング部2が設け
られるとともに、当該ブーツ1を自在継手31のハウジ
ング(外輪)33に取り付けるための大径リング部3が
設けられており、この小径リング部2と大径リング部3
との間に、当該ブーツ1に十分な可撓性を持たせるため
に蛇腹部4が設けられている。また、当該ブーツ1の装
着作業性を向上させるべくブーツ1を円周上一箇所で分
割するために小径リング部2から大径リング部3へかけ
て分割部5が軸方向に沿って直線状に設けられており、
更に、この分割部5の接合作業性を向上させるべく分割
端部6同士を容易に組み付けることができるように抜け
止め構造を備えた係合凸部8および係合凹部9の組み合
わせよりなるシールファスナー7が設けられている。ま
た、このブーツ1はゴム状弾性体による一体成形品であ
り、ゴム状弾性体には、天然ゴムや合成ゴムの他に、ゴ
ム状弾性を有する熱可塑性エラストマーや樹脂類等が含
まれ、例えば、クロロプレン、シリコーン、塩素化ポリ
エチレン、ポリエステルエラストマー、クロロスルホン
化ポリエチレン、ウレタン等を適用できる。
【0027】図5に示すように、蛇腹部4における最も
大径側の谷部(最終谷部)10から大径リング部3の肩
部(大径肩部)11へかけての外側斜面12は全周に亙
って外側に向けて膨らみを持つアール状(円弧状または
曲線状)の断面形状に形成されており、そのアール寸法
R1は15〜25mm(例えば20.0mm)ほどとさ
れている。
大径側の谷部(最終谷部)10から大径リング部3の肩
部(大径肩部)11へかけての外側斜面12は全周に亙
って外側に向けて膨らみを持つアール状(円弧状または
曲線状)の断面形状に形成されており、そのアール寸法
R1は15〜25mm(例えば20.0mm)ほどとさ
れている。
【0028】また、上記大径肩部11、すなわち外側斜
面12と大径リング部3の外周面3aとの間の部分には
全周に亙って面取りが形成されている。この面取りは、
外側斜面12と同様に、外側に向けて膨らみを持つアー
ル状の断面形状に形成されているが、そのアール寸法R
2は外側斜面12のアール寸法よりも極端に小さく設定
され、1〜2mm(例えば1.5mm)ほどの大きさに
形成されている。なおこの面取りは、R面取りのほか、
C面取りであっても良い。
面12と大径リング部3の外周面3aとの間の部分には
全周に亙って面取りが形成されている。この面取りは、
外側斜面12と同様に、外側に向けて膨らみを持つアー
ル状の断面形状に形成されているが、そのアール寸法R
2は外側斜面12のアール寸法よりも極端に小さく設定
され、1〜2mm(例えば1.5mm)ほどの大きさに
形成されている。なおこの面取りは、R面取りのほか、
C面取りであっても良い。
【0029】最終谷部10は、断面略U字形を呈する谷
底部13を有しており、この谷底部13に、断面円弧形
の底面14と、この底面14の両側に連なる一対の軸直
角の側面15,16とが設けられている。一方の側面1
5に連なる外側斜面12は上記したように外側に向けて
膨らみを持つアール状に形成されており、これに対し
て、他方の側面16に連なる最終谷部10の反対側斜面
17は直線状の断面形状に形成されている。
底部13を有しており、この谷底部13に、断面円弧形
の底面14と、この底面14の両側に連なる一対の軸直
角の側面15,16とが設けられている。一方の側面1
5に連なる外側斜面12は上記したように外側に向けて
膨らみを持つアール状に形成されており、これに対し
て、他方の側面16に連なる最終谷部10の反対側斜面
17は直線状の断面形状に形成されている。
【0030】また、この最終谷部10の谷底部13と大
径リング部3との間の部分は、当該ブーツ1の装着時に
自在継手31のハウジング33の開口周縁部に設けた環
状段差状の着座部34に着座せしめられて、当該ブーツ
1の屈曲作動時に蛇腹部4の変形を受け止める蛇腹変形
受け部18として機能する部分である。したがってこの
観点から言えば、この受け部18の蛇腹部4側の面12
が上記したように外側に向けて膨らみを持つアール状の
断面形状に形成されていることになる。この受け部18
の反対側の面(内面)には、着座部34の円筒面34a
に着座する円筒面18aと、着座部34の軸直角の端面
34bに当接して当該ブーツ1をハウジング33に対し
て位置決めする軸直角の端面18bとが設けられてお
り、またこの受け部18は総じてその肉厚が谷底部13
および大径リング部3よりも厚肉に形成されている。
径リング部3との間の部分は、当該ブーツ1の装着時に
自在継手31のハウジング33の開口周縁部に設けた環
状段差状の着座部34に着座せしめられて、当該ブーツ
1の屈曲作動時に蛇腹部4の変形を受け止める蛇腹変形
受け部18として機能する部分である。したがってこの
観点から言えば、この受け部18の蛇腹部4側の面12
が上記したように外側に向けて膨らみを持つアール状の
断面形状に形成されていることになる。この受け部18
の反対側の面(内面)には、着座部34の円筒面34a
に着座する円筒面18aと、着座部34の軸直角の端面
34bに当接して当該ブーツ1をハウジング33に対し
て位置決めする軸直角の端面18bとが設けられてお
り、またこの受け部18は総じてその肉厚が谷底部13
および大径リング部3よりも厚肉に形成されている。
【0031】図6に示すように、上記構成のブーツ1が
屈曲作動すると、その圧縮側において、最終谷部10の
反対側斜面17が外側斜面12に対して略全面で接触
し、この接触部分において比較的大きな接触面圧が発生
する。これは上記したように外側斜面12が外側に向け
て膨らみを持つアール状の断面形状に形成されているた
めに、この外側斜面12に対して反対側斜面17が自ら
凹むようにして広範囲で当接するからである。また、大
径肩部11には、外側斜面12のアールよりは小さいも
のの、やはりアール状の断面形状の面取りが形成されて
いるために、上記従来技術の角張った断面形状の場合と
比較して、発生する接触面圧の大きさが抑えられてい
る。したがって、外側斜面12および大径肩部11全体
として接触面圧の大小差が比較的小さく設定され、この
分、大径肩部11にかかる負担が小さくて済むために、
大径肩部11に反対側斜面17との圧接による早期摩耗
が発生するのを抑えることができる。
屈曲作動すると、その圧縮側において、最終谷部10の
反対側斜面17が外側斜面12に対して略全面で接触
し、この接触部分において比較的大きな接触面圧が発生
する。これは上記したように外側斜面12が外側に向け
て膨らみを持つアール状の断面形状に形成されているた
めに、この外側斜面12に対して反対側斜面17が自ら
凹むようにして広範囲で当接するからである。また、大
径肩部11には、外側斜面12のアールよりは小さいも
のの、やはりアール状の断面形状の面取りが形成されて
いるために、上記従来技術の角張った断面形状の場合と
比較して、発生する接触面圧の大きさが抑えられてい
る。したがって、外側斜面12および大径肩部11全体
として接触面圧の大小差が比較的小さく設定され、この
分、大径肩部11にかかる負担が小さくて済むために、
大径肩部11に反対側斜面17との圧接による早期摩耗
が発生するのを抑えることができる。
【0032】また、このブーツ1は、上記図10または
図11の従来技術のように大径肩部11のアール形状を
大きく設定することにより大径肩部11の耐摩耗性を改
善するものではなく、大径肩部11とは別にこの大径肩
部11の蛇腹側に新たにアール面を設けることによって
大径肩部11の耐摩耗性を向上させるものであり、大径
肩部11の大きさは小さいままである。したがって、上
記従来技術のように大径肩部11の回転膨張性や飛び石
等に対する耐破性が低下したり、最終谷部10近傍にお
けるベロー接触開始角度が小さくなったりするのを防止
することができる。
図11の従来技術のように大径肩部11のアール形状を
大きく設定することにより大径肩部11の耐摩耗性を改
善するものではなく、大径肩部11とは別にこの大径肩
部11の蛇腹側に新たにアール面を設けることによって
大径肩部11の耐摩耗性を向上させるものであり、大径
肩部11の大きさは小さいままである。したがって、上
記従来技術のように大径肩部11の回転膨張性や飛び石
等に対する耐破性が低下したり、最終谷部10近傍にお
けるベロー接触開始角度が小さくなったりするのを防止
することができる。
【0033】尚、上記した外側斜面12のアール寸法R
1(20.0mm)および大径肩部11における面取り
のアール寸法R2(1.5mm)と関連して、上記ブー
ツ1の各部の寸法は以下のとおりとされている(寸法は
全て一例)。
1(20.0mm)および大径肩部11における面取り
のアール寸法R2(1.5mm)と関連して、上記ブー
ツ1の各部の寸法は以下のとおりとされている(寸法は
全て一例)。
【0034】大径リング部3の最大外径寸法:112.
9mm 大径リング部3の最小内径寸法:105±0.3mm 大径肩部11の最大外径寸法:112.9mm 受け部18の円筒面18aの内径寸法:87mm 最終谷部10の最小外径寸法:79mm 最終谷部10の谷底部13の内深さ:5mm 最も大径側の山部(最終山部)の最大外径寸法:110
mm 大径肩部11から最終谷部10の最小径部までの軸方向
長さ:9mm 最終谷部10の谷底部13の軸方向内幅:4mm 最終谷部10の最小径部から最終山部の最大径部までの
軸方向長さ:13mm 最終谷部10の谷底部12のアール寸法:2mm 蛇腹部4の一般肉厚寸法:1.5±0.2mm
9mm 大径リング部3の最小内径寸法:105±0.3mm 大径肩部11の最大外径寸法:112.9mm 受け部18の円筒面18aの内径寸法:87mm 最終谷部10の最小外径寸法:79mm 最終谷部10の谷底部13の内深さ:5mm 最も大径側の山部(最終山部)の最大外径寸法:110
mm 大径肩部11から最終谷部10の最小径部までの軸方向
長さ:9mm 最終谷部10の谷底部13の軸方向内幅:4mm 最終谷部10の最小径部から最終山部の最大径部までの
軸方向長さ:13mm 最終谷部10の谷底部12のアール寸法:2mm 蛇腹部4の一般肉厚寸法:1.5±0.2mm
【0035】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0036】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による自在継手用ブーツにおいては、小径リン
グ部と大径リング部との間に蛇腹部を設けたゴム状弾性
体製の分割ブーツまたはエンドレスブーツにおいて、蛇
腹部における最も大径側の谷部(最終谷部)から大径リ
ング部の肩部(大径肩部)へかけての外側斜面が外側に
向けて膨らみを持つアール状の断面形状に形成されてい
るために、当該ブーツが屈曲作動すると、圧縮側におい
て、最終谷部の反対側斜面が外側斜面に対して広範囲に
接触し、比較的大きな接触面圧が発生する。したがっ
て、外側斜面および大径肩部全体として接触面圧の大小
差が小さくなって、この分、大径肩部にかかる負担が小
さくて済むために、大径肩部に反対側斜面との圧接によ
る早期摩耗が発生するのを抑えることができる。また、
上記大径肩部の大きさが小さいままとされるために、従
来技術のように大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対す
る耐破性が低下したり、最終谷部近傍におけるベロー接
触開始角度が小さくなったりするのを防止することがで
きる。
請求項1による自在継手用ブーツにおいては、小径リン
グ部と大径リング部との間に蛇腹部を設けたゴム状弾性
体製の分割ブーツまたはエンドレスブーツにおいて、蛇
腹部における最も大径側の谷部(最終谷部)から大径リ
ング部の肩部(大径肩部)へかけての外側斜面が外側に
向けて膨らみを持つアール状の断面形状に形成されてい
るために、当該ブーツが屈曲作動すると、圧縮側におい
て、最終谷部の反対側斜面が外側斜面に対して広範囲に
接触し、比較的大きな接触面圧が発生する。したがっ
て、外側斜面および大径肩部全体として接触面圧の大小
差が小さくなって、この分、大径肩部にかかる負担が小
さくて済むために、大径肩部に反対側斜面との圧接によ
る早期摩耗が発生するのを抑えることができる。また、
上記大径肩部の大きさが小さいままとされるために、従
来技術のように大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対す
る耐破性が低下したり、最終谷部近傍におけるベロー接
触開始角度が小さくなったりするのを防止することがで
きる。
【0037】また、本発明の請求項2による自在継手用
ブーツにおいては、小径リング部と大径リング部との間
に蛇腹部を設けたゴム状弾性体製の分割ブーツまたはエ
ンドレスブーツにおいて、蛇腹部における最も大径側の
谷部(最終谷部)の谷底部と大径リング部の肩部(大径
肩部)との間に谷底部および大径リング部よりも厚肉に
形成されるとともに装着時に自在継手のハウジングに着
座せしめられる蛇腹変形受け部を設け、この受け部の蛇
腹側の面が外側に向けて膨らみを持つアール状の断面形
状に形成されているために、当該ブーツが屈曲作動する
と、圧縮側において、最終谷部の反対側斜面が受け部の
蛇腹側の面に対して広範囲に接触し、比較的大きな接触
面圧が発生する。したがって、受け部の蛇腹側の面およ
び大径肩部全体として接触面圧の大小差が小さくなっ
て、この分、大径肩部にかかる負担が小さくて済むため
に、大径肩部に反対側斜面との圧接による早期摩耗が発
生するのを抑えることができる。また、上記大径肩部の
大きさが小さいままとされるために、従来技術のように
大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対する耐破性が低下
したり、最終谷部近傍におけるベロー接触開始角度が小
さくなったりするのを防止することができる。
ブーツにおいては、小径リング部と大径リング部との間
に蛇腹部を設けたゴム状弾性体製の分割ブーツまたはエ
ンドレスブーツにおいて、蛇腹部における最も大径側の
谷部(最終谷部)の谷底部と大径リング部の肩部(大径
肩部)との間に谷底部および大径リング部よりも厚肉に
形成されるとともに装着時に自在継手のハウジングに着
座せしめられる蛇腹変形受け部を設け、この受け部の蛇
腹側の面が外側に向けて膨らみを持つアール状の断面形
状に形成されているために、当該ブーツが屈曲作動する
と、圧縮側において、最終谷部の反対側斜面が受け部の
蛇腹側の面に対して広範囲に接触し、比較的大きな接触
面圧が発生する。したがって、受け部の蛇腹側の面およ
び大径肩部全体として接触面圧の大小差が小さくなっ
て、この分、大径肩部にかかる負担が小さくて済むため
に、大径肩部に反対側斜面との圧接による早期摩耗が発
生するのを抑えることができる。また、上記大径肩部の
大きさが小さいままとされるために、従来技術のように
大径肩部の回転膨張性や飛び石等に対する耐破性が低下
したり、最終谷部近傍におけるベロー接触開始角度が小
さくなったりするのを防止することができる。
【0038】またこれらに加えて、本発明の請求項3に
よる自在継手用ブーツにおいては、大径リング部の肩部
(大径肩部)に面取りが設けられているために、この肩
部の断面形状が角張っている場合よりも、発生する接触
面圧の大きさが小さく抑えられる。したがって、この肩
部にかかる負担が一層小さくて済むために、これによっ
てもこの肩部に反対側斜面との圧接による早期摩耗が発
生するのを抑えることができる。本願発明者らが行なっ
た試験によると、この面取りの大きさが上記したように
1〜2mmであっても、十分な耐久性が確保されること
を確認することができた。
よる自在継手用ブーツにおいては、大径リング部の肩部
(大径肩部)に面取りが設けられているために、この肩
部の断面形状が角張っている場合よりも、発生する接触
面圧の大きさが小さく抑えられる。したがって、この肩
部にかかる負担が一層小さくて済むために、これによっ
てもこの肩部に反対側斜面との圧接による早期摩耗が発
生するのを抑えることができる。本願発明者らが行なっ
た試験によると、この面取りの大きさが上記したように
1〜2mmであっても、十分な耐久性が確保されること
を確認することができた。
【図1】本発明の実施形態に係る自在継手用ブーツの要
部断面図
部断面図
【図2】本発明の実施例に係る自在継手用ブーツの全体
断面図
断面図
【図3】図2におけるA−A線拡大断面図
【図4】図2におけるB−B線拡大断面図
【図5】図2におけるC部拡大図
【図6】同ブーツの作動説明図
【図7】従来例に係る自在継手用ブーツの斜視図
【図8】同ブーツの全体断面図
【図9】同ブーツの一部断面図
【図10】他の従来例に係る自在継手用ブーツの要部断
面図
面図
【図11】他の従来例に係る自在継手用ブーツの要部断
面図
面図
1 自在継手用ブーツ 2 小径リング部 3 大径リング部 3a 外周面 4 蛇腹部 5 分割部 6 分割端部 7 シールファスナー 8 係合凸部 9 係合凹部 10 谷部(最終谷部) 11 肩部(大径肩部) 12 外側斜面 13 谷底部 14 底面 15,16 側面 17 反対側斜面 18 蛇腹変形受け部 18a,34a 円筒面 18b,34b 端面 31 自在継手 32 軸部 33 ハウジング 34 着座部
Claims (3)
- 【請求項1】 小径リング部(2)と大径リング部
(3)との間に蛇腹部(4)を設けたゴム状弾性体製の
自在継手用ブーツ(1)において、 前記蛇腹部(4)における最も大径側の谷部(10)か
ら前記大径リング部(3)の肩部(11)へかけての外
側斜面(12)を、外側に向けて膨らみを持つアール状
の断面形状としたことを特徴とする自在継手用ブーツ。 - 【請求項2】 小径リング部(2)と大径リング部
(3)との間に蛇腹部(4)を設けたゴム状弾性体製の
自在継手用ブーツ(1)において、 前記蛇腹部(4)における最も大径側の谷部(10)の
谷底部(13)と前記大径リング部(3)の肩部(1
1)との間に、前記谷底部(13)および大径リング部
(3)よりも厚肉に形成されるとともに装着時に自在継
手(31)のハウジング(33)に着座せしめられる蛇
腹変形受け部(18)を設け、前記蛇腹変形受け部(1
8)の蛇腹側の面(12)を、外側に向けて膨らみを持
つアール状の断面形状としたことを特徴とする自在継手
用ブーツ。 - 【請求項3】 請求項1または2の自在継手用ブーツに
おいて、 大径リング部(3)の肩部(11)に面取りが設けられ
ていることを特徴とする自在継手用ブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041134A JP2002243046A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 自在継手用ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041134A JP2002243046A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 自在継手用ブーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002243046A true JP2002243046A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18903616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001041134A Pending JP2002243046A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 自在継手用ブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002243046A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109154331A (zh) * | 2016-05-10 | 2019-01-04 | 德纳汽车系统集团有限责任公司 | 用于等速接头的护套组件 |
-
2001
- 2001-02-19 JP JP2001041134A patent/JP2002243046A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109154331A (zh) * | 2016-05-10 | 2019-01-04 | 德纳汽车系统集团有限责任公司 | 用于等速接头的护套组件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060315 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081119 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090520 |