JP2010025207A - 等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便な構造により、継手中心を可能な限り駆動車輪側へ近づける。
【解決手段】 開口部を有する外輪30と、外輪30との間でボール14を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内輪12とを備え、外輪30の開口部を閉塞する筒状のブーツ50の大径端部52を外輪30の開口端部に固定すると共に、ブーツ50の小径端部54を内輪22から延びるシャフト11に固定した等速自在継手であって、ブーツ50の小径端部54にその径方向内側に延びるフランジ部56を形成すると共に、シャフト11のフランジ部56と対応する部位にその径方向外側に延びる外側アダプタ72および内側アダプタ82を軸方向に対向して配設し、ブーツ50のフランジ部56を外側アダプタ72と内側アダプタ82とで軸方向両側から挟み込んで固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用され、例えば自動車のドライブシャフト等に組み込まれて車輪軸受部と連結される等速自在継手に関し、詳しくは、継手外部からの異物侵入や継手内部からのグリース漏洩を防止するブーツの取り付け構造に関する。
例えば、自動車のエンジンから車輪に回転力を等速で伝達する手段として使用される等速自在継手には、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手の二種がある。これら両者の等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を備えている。
自動車のエンジンから駆動車輪に動力を伝達するドライブシャフトは、エンジンと車輪との相対的位置関係の変化による角度変位と軸方向変位に対応する必要があるため、車両のエンジン側(インボード側)に摺動式等速自在継手を、車両の駆動車輪側(アウトボード側)に固定式等速自在継手をそれぞれ装備し、両者の等速自在継手をシャフトで連結した構造を具備する。
一般的に、前述した固定式等速自在継手としては、ツェッパ型(以下、BJと称す)や作動角の大きなアンダーカットフリー型(以下、UJと称す)が広く知られている。また、摺動式等速自在継手としては、ダブルオフセット型(以下、DOJと称す)やレブロ型(以下、LJと称す)が広く知られている。
近年、自動車の乗車空間拡大の観点からホイールベースを長くすることがあるが、それに伴って車両回転半径が大きくならないようにするため、自動車のドライブシャフトの連結用継手として使用されている固定式等速自在継手の高角化による前輪の操舵角の増大が求められている。
この要望に対して、二個のBJを組み合わせたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。なお、二つの等速自在継手を組み合わせた構造例では、摺動式等速自在継手として、BJとDOJを組み合わせたものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開平4−191523号公報 特開平1−210619号公報 特開平7−269585号公報
ところで、前述した特許文献に開示された等速自在継手では、二個のBJを組み合わせたり、あるいはBJとDOJを組み合わせたりすることにより、通常のUJ単体よりも大きな作動角をとることができるという利点がある。
しかしながら、特許文献1,2に開示された固定式等速自在継手のように二個のBJを組み合わせた構造では、二つのBJが作動角をとった時に、入出力軸であるBJのそれぞれの軸間での軸方向変位を吸収するための機構を二つのBJ間に配設しなければならない。このように二つのBJの作動角を制御する機構を外輪であるハウジングに支持した構造を有することから、全体の重量が大きくなると共に大型化し、また、構造も複雑となって部品点数の増加により製品のコストアップを招来する。
一方、特許文献3に開示された摺動式等速自在継手のようにBJとDOJを組み合わせた構造では、前述したように二つのBJを組み合わせた固定式等速自在継手のように二軸間の角度変位のみを許容する機能はなく、また、入出力軸の軸周りの回転自由度以外(例えば、軸方向、角度位置など)を固定しないと、入力軸に対する出力軸の位置が定まらない。
本出願人は、前述の問題点を改善するため、二つの等速自在継手、例えばUJとDOJを組み合わせて、構造が簡単で高角化を実現容易にした軽量コンパクトな固定式等速自在継手を先に提案している(特願2007−32283参照)。
この固定式等速自在継手は、図7に示すように、単一の円筒状外輪130を共通にしてその一端側に固定式継手部110(UJ)を配設すると共に他端側に摺動式継手部120(DOJ)を配設し、その固定式継手部110の内輪112にスプライン嵌合されたシャフト111のDOJ側端部に凹球面部115を設けると共に摺動式継手部120の内輪122にスプライン嵌合されたシャフト121のUJ側端部に凸球面部125を設け、その凹球面部115と凸球面部125からなる球対偶140を介して固定式継手部110のシャフト111と摺動式継手部120のシャフト121とを連結した構造を具備する。
このように固定式継手部110と摺動式継手部120を共通の外輪130に組み込み、両者の固定式継手部110と摺動式継手部120を球対偶140で連結する構造としたことにより、固定式継手部110と摺動式継手部120のそれぞれの作動角を加えた大きな作動角を実現することができ、固定式継手部110と摺動式継手部120間に凸球面部115と凹球面部125からなる球対偶140が介在するのみであるため、構造が簡単で軽量コンパクトな固定式等速自在継手を実現している。
ところで、ドライブシャフトの駆動車輪側(アウトボード側)に装備される前述の固定式等速自在継手では、継手内部に充填したグリースの漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するため、ゴムあるいは樹脂製の蛇腹状ブーツを装着した構造が一般的である。通常、車両の駆動車輪側に位置する固定式等速自在継手110には樹脂製ブーツ150,160が装着されている。
この固定式等速自在継手における固定式継手部110では、外輪130の一方の開口部を閉塞する樹脂製の蛇腹状ブーツ150が装着されている。この蛇腹状ブーツ150の大径端部は外輪130の外周面にブーツバンド151により固定され、その小径端部はシャフト111に取り付けられたアダプタ152の外周面にブーツバンド153により固定されている。
一方、摺動式継手部120では、外輪130の他方の開口部を閉塞する樹脂製の蛇腹状ブーツ160が装着されている。この蛇腹状ブーツ160の大径端部は外輪130の外周面にブーツバンド161により固定され、その小径端部はシャフト121の外周面にブーツバンド163により固定されている。
ここで、前述の固定式継手部110のブーツ150をシャフト111に固定するアダプタ152は、そのシャフト111に連結された車輪軸受部(図示せず)の端面に当接する。この固定式等速自在継手の継手中心Oは可能な限り駆動車輪側に近い方が、車両におけるステアリング角度に対して継手の作動角を小さくすることができる点で好ましい。
しかしながら、固定式継手部110におけるブーツ150の小径端部を、シャフト111に取り付けられたアダプタ152の外周面にブーツバンド153により固定した構造を
採用していることから、ブーツ150の小径端部に、ブーツバンド153で固定可能な程度の軸方向長さを必要とし、固定式等速自在継手の継手中心Oを駆動車輪側に近づけることが困難であった。
そこで、本発明は前述の点を改善して提案されたもので、その目的とするところは、簡便な構造により、継手中心を可能な限り駆動車輪側へ近づけ得る等速自在継手を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、少なくとも一端に開口部を有する外側継手部材と、その外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、外側継手部材の開口部を閉塞する筒状のブーツの一端部を外側継手部材の開口端部に固定すると共に、ブーツの他端部を内側継手部材から延びる軸部材に固定した等速自在継手であって、ブーツの他端部にその径方向内側に延びるフランジ部を形成すると共に、軸部材のフランジ部と対応する部位にその径方向外側に延びる二つの取付部を軸方向に対向させて配設し、ブーツのフランジ部を二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定したことを特徴とする。
本発明では、軸部材に固定されるブーツの他端部に形成されてその径方向内側に延びるフランジ部を、軸部材の径方向外側に延びる二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定したことにより、ブーツの他端部から継手中心までの軸方向寸法を従来品よりも小さくすることができ、ブーツの軸方向スペースのコンパクト化を図ることができる。また、ブーツのフランジ部を二つの取付部で軸方向両側から挟み込んだ構造であるため、ブーツのフランジ部の表裏両面を取付部に密着させることができ、シール性の向上が図れる。さらに、従来使用していたブーツバンドが不要となることからそのブーツバンドの締め付けで加締める作業が省略でき、ブーツの組み付けにおける作業性の向上およびコスト低減化が図れる。
この等速自在継手をドライブシャフトの駆動車輪側に位置する固定式等速自在継手として適用した場合、ブーツの他端部から継手中心までの軸方向寸法を従来品よりも小さくすることができることから、継手中心を従来品よりも駆動車輪側に近づけることができ、車両におけるステアリング角度に対して継手の作動角を小さくすることができる。
本発明における二つの取付部のうち、一方の取付部の対向端面と他方の取付部の対向端面との間の軸方向寸法をブーツのフランジ部の肉厚よりも小さくすることが望ましい。このようにすれば、ブーツのフランジ部を二つの取付部で挟み込んで固定するに際して、ブーツのフランジ部を圧縮変形させることで、シール性の向上が図れる。
本発明における二つの取付部のうち、一方の取付部の対向端面の径方向外側部位に、ブーツのフランジ部を径方向外側で位置規制する係止部を設けた構造が望ましい。このようにすれば、ブーツのフランジ部を二つの取付部で挟み込んで固定するに際して、ブーツのフランジ部が係止部により径方向外側へ抜けることを未然に防止できて、ブーツのフランジ部を確実に位置決めすることができる。
なお、本発明における二つの取付部は、軸部材に嵌合された別体のアダプタとしたり、あるいは、一方の取付部を軸部材に一体的に形成し、他方の取付部を内側継手部材から軸方向に延びるように一体的に形成したりすることが可能である。この取付部を一体的に形成すれば、部品点数の削減化およびコストの低減化が図れる。
また、本発明は、円筒状の外側継手部材を共通にしてその一端側に固定式継手部を配設
すると共に他端側に摺動式継手部を配設し、固定式継手部の内側継手部材あるいは摺動式継手部の内側継手部材のいずれか一方の対向端部に凸球面部を設けると共に他方の対向端部に凹球面部を設け、凹球面部と凸球面部からなる球対偶を介して固定式継手部と摺動式継手部を連結した構造を具備した等速自在継手に適用可能である。
この等速自在継手は、固定式継手部と摺動式継手部とで円筒状外側継手部材を共通にしたことにより、その外側継手部材内に固定式と摺動式の二つの継手部を組み合わせた構造を具備する。さらに、固定式継手部の内側継手部材あるいは摺動式継手部の内側継手部材のいずれか一方の対向端部に凸球面部を設けると共に他方の対向端部に凹球面部を設け、凹球面部と凸球面部からなる球対偶を介して固定式継手部と摺動式継手部を連結したことにより、球対偶の中心を作動角の中心とした固定式等速自在継手となる。
このように固定式継手部と摺動式継手部を共通の外側継手部材に組み込み、両者の固定式継手部と摺動式継手部を球対偶で連結した構造としたことにより、固定式継手部と摺動式継手部のそれぞれの作動角を加えた大きな作動角を実現することができ、固定式継手部と摺動式継手部間に凸球面部と凹球面部からなる球対偶が介在するのみであるため、構造が簡単で軽量コンパクトな固定式等速自在継手を提供できる。
本発明を固定式等速自在継手に適用する場合、固定式継手部の内側継手部材から延びる軸部材に、ブーツのフランジ部を二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定した構造、あるいは、摺動式継手部の内側継手部材から延びる軸部材に、ブーツのフランジ部を二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定した構造が可能である。
本発明では、軸部材に固定されるブーツの他端部にその径方向内側に延びるフランジ部を形成すると共に、軸部材のフランジ部と対応する部位にその径方向外側に延びる二つの取付部を軸方向に対向させて配設し、ブーツのフランジ部を二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定した構造としている。
これにより、ブーツの他端部から継手中心までの軸方向寸法を従来品よりも小さくすることができ、ブーツの軸方向スペースのコンパクト化を図ることができる。また、ブーツのフランジ部を二つの取付部で軸方向両側から挟み込んだ構造であるため、ブーツのフランジ部の表裏両面を取付部に密着させることができ、シール性の向上が図れ、継手内部に充填したグリースの漏洩および継手外部からの異物侵入を確実に防止できる。さらに、従来使用していたブーツバンドが不要となることからそのブーツバンドの締め付けで加締める作業が省略でき、ブーツの組み付けにおける作業性の向上およびコスト低減化が図れて安価な等速自在継手を提供することができる。
特に、この等速自在継手をドライブシャフトの駆動車輪側に位置する固定式等速自在継手として適用した場合、ブーツの他端部から継手中心までの軸方向寸法を従来品よりも小さくすることができることから、継手中心を従来品よりも駆動車輪側に近づけることができ、車両におけるステアリング角度に対して継手の作動角を小さくすることができ、高性能の等速自在継手を提供することができる。
本発明に係る等速自在継手の実施形態を以下に詳述する。図1に示す実施形態は、自動車のエンジンから駆動車輪に動力を伝達するドライブシャフトの駆動車輪側に位置する固定式等速自在継手を例示する。また、この固定式等速自在継手は、固定式継手部としてUJ、摺動式継手部としてDOJをそれぞれ適用して組み合わせた構造を例示する。その他、固定式継手部としてはBJ、摺動式継手部としてはLJを適用して組み合わせることも
可能である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)と呼び、中央寄りとなる側をインボード側(図面右側)と呼ぶ。
この実施形態の固定式等速自在継手は、図1に示すように円筒状外側継手部材である単一の外輪30を共通にしてその一端側(アウトボード側)に固定式継手部10(UJ)を配設すると共に他端側(インボード側)に摺動式継手部20(DOJ)を配設し、その固定式継手部10の内側継手部材である内輪12にスプライン嵌合された軸部材であるシャフト11のDOJ側端部に凹球面部15を一体的に設けると共に、摺動式継手部20の内側継手部材である内輪22にスプライン嵌合された軸部材であるシャフト21のUJ側端部に凸球面部25を設け、その凹球面部15と凸球面部25からなる球対偶40を介して固定式継手部10のシャフト11と摺動式継手部20のシャフト21を連結した構造を具備する。
この固定式等速自在継手に組み込まれた固定式継手部10は、軸方向に延びる複数のトラック溝31が内周面に円周方向等間隔に形成された外輪30を摺動式継手部20と共通にし、外輪30のトラック溝31と対をなして軸方向に延びる複数のトラック溝16が外球面に円周方向等間隔に形成された内輪12と、外輪30のトラック溝31と内輪12のトラック溝16との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材である複数のボール14と、外輪30の内周面と内輪12の外球面との間に介在して各ボール14を保持するケージ13とを備えている。
複数のボール14は、ケージ13に形成されたポケット17に収容されて同一平面内に保持されている。また、内輪12の軸孔18には、駆動側あるいは従動側のシャフト11がスプライン嵌合により結合されており、それらシャフト11と外輪30との間で作動角度変位を許容しながらトルク伝達が可能な構造となっている。
外輪30とシャフト11との間には、内部からのグリース漏洩および外部からの異物侵入を防止するために樹脂製(あるいはゴム製)の蛇腹状ブーツ50が装着されている。この蛇腹状ブーツ50の一端部である大径端部52は外輪30の外周面にブーツバンド51により固定され、その他端部である小径端部54はシャフト11に取り付けられた二つの取付部である外側アダプタ72および内側アダプタ82により挟み込まれた状態で固定されている。
この固定式継手部10では、外輪30のトラック溝31の曲率中心O11と内輪12のトラック溝16の曲率中心O12とを、継手中心O10に対して等距離fだけ軸方向逆向きにオフセットしており、シャフト11と外輪30とが角度変位すると、ケージ13のポケット17に収容されたボール14は常にどの作動角においても、その作動角の二等分面内に維持され、継手の等速性が確保される。
また、外輪30のトラック溝31は、外輪開口側(図示左側)に位置して曲率中心O11を持つ円弧部分と、その曲率中心O11から径方向に延びる線分がトラック溝31の底部と交わる部位を境として外輪奥側(図示右側)に位置する軸方向と平行な直線部分とで構成されている。同様に、内輪12のトラック溝16は、外輪奥側に位置して曲率中心O12を持つ円弧部分と、その曲率中心O12から径方向に延びる線分がトラック溝16の底部と交わる部位を境として外輪開口側に位置する軸方向と平行な直線部分とで構成されている。
一方、この固定式等速自在継手に組み込まれた摺動式継手部20は、軸線に平行に延びる複数の直線状トラック溝31が内周面に円周方向等間隔に形成された外輪30を前述の固定式継手部10と共通にし、外輪30のトラック溝31と対をなして軸線に平行に延び
る複数の直線状トラック溝26が外球面に円周方向等間隔に形成された内輪22と、外輪30のトラック溝31と内輪22のトラック溝26との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材である複数のボール24と、外輪30の内周面と内輪22の外球面との間に介在して各ボール24を保持するケージ23とを備えている。
複数のボール24は、ケージ23に形成されたポケット27に収容されて同一平面内に保持されている。また、内輪22の軸孔28には、従動側あるいは駆動側のシャフト21がスプライン嵌合により結合されており、それらシャフト21と外輪30との間で作動角度変位を許容しながらトルク伝達が可能な構造となっている。なお、シャフト21は、内輪12の外輪奥側端部で止め輪29により抜け止めされている。
この実施形態では、外輪30における摺動式継手部20のトラック溝31は、固定式継手部10のトラック溝31と共通して形成されているが、固定式継手部10と摺動式継手部20とで個別に形成することも可能である。また、この実施形態では、単一の外輪30を使用しているが、円筒状の二部材を溶接などで同軸的に接合一体化することにより、固定式継手部10と摺動式継手部20とで共通の外輪とすることも可能である。
外輪30とシャフト21との間には、内部からのグリース漏洩および外部からの異物侵入を防止するために樹脂製(あるいはゴム製)の蛇腹状ブーツ60が装着されている。この蛇腹状ブーツ60の一端部である大径端部62は外輪30の外周面にブーツバンド61により固定され、その他端部である小径端部64はシャフト21の外周面にブーツバンド63により固定されている。
この摺動式継手部20では、ケージ23の外球面の曲率中心O21と、内球面の曲率中心O22とは、継手中心O20に対して等距離Fだけ軸方向にオフセットされている。このケージオフセットにより、シャフト21と外輪30とが角度変位すると、ケージ23のポケット27に収容されたボール24は常にどの作動角においても、その作動角の二等分面内に維持され、継手の等速性が確保される。
これら固定式継手部10と摺動式継手部20を組み込んだ固定式等速自在継手では、摺動式継手部20のシャフト21の先端部(固定式継手部10のシャフト11との対向端部)に凸球面部25が形成されている。この凸球面部25の球面中心Oはシャフト21の中心軸M2上に配置されている。一方、固定式継手部10のシャフト11の先端部(摺動式
継手部20のシャフト21との対向端部)に、前述の凸球面部25を受ける凹球面部15が形成されている。この凹球面部15の球面中心Oはシャフト11の中心軸M1上に配置
され、そのシャフト11の中心軸M1は摺動式継手部20のシャフト21の中心軸M2と一致する。これら凸球面部25の球面中心Oと凹球面部15の球面中心Oは一致して継手中心となる。なお、この凹球面部15は、シャフト11の先端部に一体的に形成されているが、別体で形成することも可能である。
この凹球面部15と凸球面部25からなる球対偶40を、固定式継手部10のシャフト11と摺動式継手部20のシャフト21で共通の一点を中心Oとして球面案内機構とすることにより、この球面中心Oを作動角の中心とする固定式等速自在継手となる。このように固定式継手部10と摺動式継手部20を共通の外輪30に組み込み、両者の固定式継手部10のシャフト11と摺動式継手部20のシャフト21を球対偶40で連結した構造としたことにより、固定式継手部10と摺動式継手部20のそれぞれの作動角を加えた大きな作動角を実現することができ、構造が簡単で軽量コンパクトな固定式等速自在継手を提供できる。
以上の構成からなる固定式等速自在継手において、この実施形態は、固定式継手部10
をドライブシャフトの駆動車輪側(アウトボード側)に配置した場合を例示する。この場合、固定式継手部10におけるブーツ50の小径端部54の取付構造を以下のようにしている。
ブーツ50の小径端部54にその径方向内側に延びるフランジ部56を形成すると共に、シャフト11のフランジ部56と対応する部位にその径方向外側に延びる二つの外側アダプタ72および内側アダプタ82を軸方向に対向させて配設する。外側アダプタ72は軸方向に短いリング状をなし、内側アダプタ82は軸方向に長い筒状をなし、外側アダプタ72および内側アダプタ82の両者はシャフト11に圧入により嵌合されている。なお、外側アダプタ72はシャフト11に一体的に形成することも可能であり、また、内側アダプタ82は内輪12から軸方向に延びるように一体的に形成することも可能である。
この内側アダプタ82の一端部(アウトボード側)にその径方向外側に延びる鍔部84が一体に形成され、前述のブーツ50のフランジ部56を外側アダプタ72の内側端面と内側アダプタ82の鍔部84の端面とで軸方向両側から挟み込んで固定している。なお、内側アダプタ82の他端部(インボード側)は固定式継手部10の内輪12の端面に当接させている。
このように、ブーツ50の小径端部54に形成されてその径方向内側に延びるフランジ部56を、シャフト11に装着された外側アダプタ72と内側アダプタ82とで軸方向両側から挟み込んで固定したことにより、外側アダプタ72の外側端面から継手中心Oまでの軸方向寸法L2を従来品(図7に示すL1)よりも小さくすることができ(L2<L1)、ブーツ50の軸方向スペースのコンパクト化を図ることができる。
また、ブーツ50のフランジ部56を外側アダプタ72と内側アダプタ82とで軸方向両側から挟み込んだ構造であるため、ブーツ50のフランジ部56の表裏両面を外側アダプタ72の内側端面と内側アダプタ82の鍔部84の端面とに密着させることができる。その結果、図7に示すようにブーツバンド153でブーツ150の小径端部をアダプタ152に締め付け固定した構造におけるブーツ150の小径端部の内径面の軸方向寸法よりも、この実施形態におけるブーツ50のフランジ部56の表面の径方向寸法と裏面の径方向寸法の合計の方が長くなる。つまり、ブーツ内部からグリースが漏洩する場合の沿面距離が長くなることになり、シール性の向上が図れる。
さらに、図7に示すようにブーツ150の小径端部をブーツバンド153でアダプタ152に締め付け固定した構造ではブーツバンド153が必要であり、ブーツバンド153を加締める作業を行っていたが、この実施形態では、ブーツバンドが不要となることからそのブーツバンドの締め付けで加締める作業が省略でき、ブーツ50の組み付けにおける作業性の向上およびコスト低減化が図れる。
一方、固定式継手部10のシャフト11には、車輪軸受部90が連結されている。この車輪軸受部90は、ハブ輪91および内輪92a,92b、複列の転動体93,94、外輪95を主要な構成要素としている。
ハブ輪91は、そのアウトボード側の端部に、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ96を備えている。この車輪取付フランジ96の円周方向等間隔に、ホイールディスクを固定するためのハブボルト97が植設されている。このハブ輪91の外周面に一対の内輪92a,92bを嵌合させ、一方の内輪92aの外周面にアウトボード側の内側軌道面が形成され、他方の内輪92bの外周面にインボード側の内側軌道面が形成されている。これらアウトボード側の内側軌道面とインボード側の内側軌道面とで複列の内側軌道面を構成している。
外輪95は、内周面に内輪92a,92bの内側軌道面と対向する複列の外側軌道面が形成され、外周面に車体の懸架装置から延びるナックル(図示せず)に固定されている。この車輪軸受部90は、内輪92a,92bの外周面に形成された内側軌道面と外輪95の内周面に形成された外側軌道面との間に転動体93,94を介在させた複列のアンギュラ玉軸受構造を有する。
固定式継手部10のシャフト11をハブ輪91の軸孔にスプライン嵌合により結合させることにより、トルク伝達可能となっている。また、内輪92bのインボード側端部と外側アダプタ72の外側端面とを当接させた状態で、シャフト11の端部でナット98を締め付けることによって、シャフト11をハブ輪91に固定する。
この等速自在継手をドライブシャフトの駆動車輪側に位置する固定式等速自在継手として適用した場合、前述したように車輪軸受部90の内輪92bが当接する外側アダプタ72の外側端面から継手中心Oまでの軸方向寸法L2を従来品(図7に示すL1)よりも小さくすることができ(L2<L1)、ブーツ50の軸方向スペースのコンパクト化を図ることができることから、継手中心Oを従来品よりも駆動車輪側に近づけることができ、車両におけるステアリング角度に対して継手の作動角を小さくすることができる。
この固定式継手部10において、ブーツ50のフランジ部56は、外側アダプタ72の内側端面に形成された凹所74に収容された状態となっている。この構造において、図2および図3に示すように、外側アダプタ72の内側端面、つまり、凹所74の底面と内側アダプタ82の端面との間の軸方向寸法mをブーツ50のフランジ部56の肉厚t1より
も小さくする(m<t1)。このように、凹所74における軸方向寸法mをブーツ50の
フランジ部56の肉厚t1よりも小さくしたことにより、ブーツ50のフランジ部56を
外側アダプタ72と内側アダプタ82とで挟み込んで固定するに際して、ブーツ50のフランジ部56を圧縮変形させることで、シール性の向上が図れる。
さらに、外側アダプタ72の内側端面の径方向外側部位に、ブーツ50のフランジ部56を径方向外側で位置規制する段差状の係止部76を設けた構造としている。このように係止部76を設けたことにより、ブーツ50のフランジ部56を外側アダプタ72と内側アダプタ82とで挟み込んで固定するに際して、ブーツ50のフランジ部56が径方向外側に位置規制することができて径方向外側へ抜けることを未然に防止できて、ブーツ50のフランジ部56を確実に位置決めすることができると共に、引張りによる変形が抑えられてシール性が確保される。なお、この実施形態では、外側アダプタ72の内側端面に凹所74および係止部76を設けた構造を例示しているが、凹所74および係止部76は内側アダプタ82の鍔部84の端面に形成するようにしてもよい。
以上の実施形態では、固定式継手部10をドライブシャフトの駆動車輪側に配置した場合について説明したが、図4に示す実施形態のように、摺動式継手部20をドライブシャフトの駆動車輪側(アウトボード側)に配置することも可能である。この場合、摺動式継手部20におけるブーツ60の小径端部64の取付構造を以下のようにしている。
なお、この実施形態では、摺動式継手部20におけるブーツ60をゴム製としている。また、シャフト11は、内輪12の外輪開口側端部で止め輪19により抜け止めされている。また、図4に示す実施形態において、図1と同一または相当部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
ブーツ60の小径端部64にその径方向内側に延びるフランジ部66を形成すると共に、シャフト21のフランジ部66と対応する部位にその径方向外側に延びる二つの外側取
付部71および内側取付部81を軸方向に対向させて配設する。外側取付部71はシャフト21に一体的に形成された鍔状をなし、内側取付部81は内輪22の端部から軸方向に延びるように一体的に形成されたフランジ状をなす。このように、外側取付部71および内側取付部81をシャフト21および内輪22に一体的に形成すれば、図1に示す実施形態のように外側アダプタ72および内側アダプタ82を別部材とする必要がないことから、部品点数の削減およびコスト低減化が図れる。なお、図1の実施形態のように別部材として外側アダプタおよび内側アダプタを使用することも可能である。
この実施形態では、前述のブーツ60のフランジ部66を外側取付部71の内側端面と内側取付部81の端面とで軸方向両側から挟み込んで固定している。このように、ブーツ60の小径端部64に形成されてその径方向内側に延びるフランジ部66を、シャフト21および内輪22に一体的に形成された外側取付部71と内側取付部81とで軸方向両側から挟み込んで固定したことにより、外側取付部71の外側端面から継手中心Oまでの軸方向寸法L3を従来品(図に示すL1)よりも小さくすることができ(L3<L1)、ブーツ60の軸方向スペースのコンパクト化を図ることができる。
この等速自在継手をドライブシャフトの駆動車輪側に位置する固定式等速自在継手として適用した場合、車輪軸受部90の内輪92bが当接する外側取付部71の外側端面から継手中心Oまでの軸方向寸法L3を従来品(図7に示すL1)よりも小さくすることができ(L3<L1)、ブーツ60の軸方向スペースのコンパクト化を図ることができることから、継手中心Oを従来品よりも駆動車輪側に近づけることができ、車両におけるステアリング角度に対して継手の作動角を小さくすることができる。
ここで、固定式等速自在継手の作動角は、固定式継手部10の作動角と摺動式継手部20の作動角の合計となり、通常、摺動式継手部20が固定式継手部10よりも構造上小さな作動角をとることから、摺動式継手部20のブーツ60の伸縮量が固定式継手部10のブーツ50よりも少なくて済み、ブーツ60の蛇腹長および圧縮時スペースが固定式継手部10のブーツ50よりも小さくて済むため、ブーツ60の軸方向スペースのコンパクト化が図1の実施形態よりも有効である。
また、ブーツ60のフランジ部66を外側取付部71と内側取付部81とで軸方向両側から挟み込んだ構造であるため、ブーツ60のフランジ部66の表裏両面を外側取付部71の内側端面と内側取付部81の端面とに密着させることができる。その結果、図7に示すようにブーツバンド163でブーツ160の小径端部をシャフト121に締め付け固定した構造におけるブーツ160の小径端部の内径面の軸方向寸法よりも、この実施形態におけるブーツ60のフランジ部66の表面の径方向寸法と裏面の径方向寸法の合計の方が長くなる。つまり、ブーツ内部からグリースが漏洩する場合の沿面距離が長くなることになり、シール性の向上が図れる。
さらに、図7に示すようにブーツ160の小径端部をブーツバンド163でシャフト121に締め付け固定した構造では、ブーツバンド163が必要であり、ブーツバンド163を加締める作業を行っていたが、この実施形態では、ブーツバンド163が不要となることからそのブーツバンド163の締め付けで加締める作業が省略でき、ブーツ60の組み付けにおける作業性の向上およびコスト低減化が図れる。また、図1に示す実施形態のように外側アダプタ72や内側アダプタ82のような別部材を必要としないので、部品点数の削減が図れ、更なるコスト低減化が図れる。
この摺動式継手部20において、ブーツ60のフランジ部66の先端は、外側取付部71の根元部分に形成された凹部73に嵌まり込んだ状態となっている。この構造において、図5および図6に示すように、外側取付部71の内側端面と内側取付部81の端面との
間の軸方向寸法n4は、内輪22の軸方向寸法n1、シャフト抜け止め用の止め輪29の厚みn2、シャフト21の止め輪用凹溝位置から外側取付部71の内側端面までの軸方向寸
法n3によって決められる。
従って、外側取付部71の内側端面と内側取付部81の端面との間の軸方向寸法n4
ブーツ60のフランジ部66の肉厚t2よりも小さくする(n4<t2)。このように外側
取付部71の内側端面と内側取付部81の端面との間の軸方向寸法n4をブーツ60のフ
ランジ部66の肉厚t2よりも小さくしたことにより、ブーツ60のフランジ部66を外
側取付部71と内側取付部81とで挟み込んで固定するに際して、ブーツ60のフランジ部66を圧縮変形させることで、シール性の向上が図れる。
さらに、前述した外側取付部71の内側端面の径方向外側部位にテーパ状の係止部75を形成した構造としている。このように係止部75を設けたことにより、ブーツ60のフランジ部66を外側取付部71と内側取付部81とで挟み込んで固定するに際して、ブーツ60のフランジ部66が径方向外側に位置規制することができて径方向外側へ抜けることを未然に防止できて、ブーツ60のフランジ部66を確実に位置決めすることができると共に、引張りによる変形が抑えられてシール性が確保される。
以上の各実施形態では、固定式継手部10の内輪12にシャフト11をトルク伝達可能に嵌挿し、そのシャフト11の先端部に凹球面部15を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、内輪12の端部に凹球面部15を一体的に設けることも可能である。また、摺動式継手部20の内輪22にシャフト21をトルク伝達可能に嵌挿し、そのシャフト21の先端部に凸球面部25を設ける以外に、内輪22の端部に凸球面部25を一体的に設けることも可能である。
また、この等速自在継手に連結された車輪軸受部90として、ハブ輪91の外周面に一対の内輪92a,92bを嵌合させ、一方の内輪92aの外周面にアウトボード側の内側軌道面を形成し、他方の内輪92bの外周面にインボード側の内側軌道面を形成したタイプを例示したが、このタイプ以外にも、例えば、一方の内側軌道面が形成されたハブ輪の外周面に小径段部を形成し、その小径段部に他方の内側軌道面が形成された内輪を圧入した上でハブ輪の小径段部の端部を加締めたタイプも適用可能である。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明の実施形態で、固定式継手部をドライブシャフトの駆動車輪側に配置した等速自在継手および車輪軸受部を示す断面図である。 図1の固定式継手部のブーツを示す断面図である。 図1の固定式継手部のブーツの小径端部の取付構造を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、摺動式継手部をドライブシャフトの駆動車輪側に配置した等速自在継手および車輪軸受部を示す断面図である。 図4の摺動式継手部のブーツを示す断面図である。 図4の摺動式継手部のブーツの小径端部の取付構造を示す要部拡大断面図である。 本発明の前提となる固定式等速自在継手の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 固定式継手部(UJ)
11 固定式継手部の軸部材(シャフト)
12 固定式継手部の内側継手部材(内輪)
15 凹球面部
20 摺動式継手部(DOJ)
21 摺動式継手部の軸部材(シャフト)
22 摺動式継手部の内側継手部材(内輪)
25 凸球面部
30 外側継手部材(外輪)
40 球対偶
50,60 ブーツ
52,62 ブーツの一端部(大径端部)
54,64 ブーツの他端部(小径端部)
71,72 一方の取付部
75,76 係止部
81,82 他方の取付部

Claims (8)

  1. 少なくとも一端に開口部を有する外側継手部材と、前記外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、前記外側継手部材の開口部を閉塞する筒状のブーツの一端部を前記外側継手部材の開口端部に固定すると共に、前記ブーツの他端部を前記内側継手部材から延びる軸部材に固定した等速自在継手であって、
    前記ブーツの他端部にその径方向内側に延びるフランジ部を形成すると共に、前記軸部材の前記フランジ部と対応する部位にその径方向外側に延びる二つの取付部を軸方向に対向させて配設し、前記ブーツのフランジ部を前記二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定したことを特徴とする等速自在継手。
  2. 前記二つの取付部において、一方の取付部の対向端面と他方の取付部の対向端面との間の軸方向寸法を前記ブーツのフランジ部の肉厚よりも小さくした請求項1に記載の等速自在継手。
  3. 前記二つの取付部において、一方の取付部の対向端面の径方向外側部位に、前記ブーツのフランジ部を径方向外側で位置規制する係止部を設けた請求項1又は2に記載の等速自在継手。
  4. 前記二つの取付部は、前記軸部材に嵌合された別体のアダプタである請求項1〜3のいずれか一項に記載の等速自在継手。
  5. 前記二つの取付部うち、一方の取付部は前記軸部材に一体的に形成され、他方の取付部は前記内側継手部材から軸方向に延びるように一体的に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の等速自在継手。
  6. 前記外側継手部材は円筒状をなし、その一端側に固定式継手部を配設すると共に他端側に摺動式継手部を配設し、前記固定式継手部の内側継手部材あるいは前記摺動式継手部の内側継手部材はそのいずれか一方の対向端部に凸球面部を設けると共に他方の対向端部に凹球面部を設け、前記凹球面部と凸球面部からなる球対偶を介して固定式継手部と摺動式継手部を連結した請求項1〜5のいずれか一項に記載の等速自在継手。
  7. 前記固定式継手部の内側継手部材から延びる軸部材に、前記ブーツのフランジ部を前記二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定した請求項6に記載の等速自在継手。
  8. 前記摺動式継手部の内側継手部材から延びる軸部材に、前記ブーツのフランジ部を前記二つの取付部で軸方向両側から挟み込んで固定した請求項6に記載の等速自在継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102012103522A1 (de) * 2012-04-20 2013-10-24 Krones Ag Faltenbalg
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