JP2017024522A - プロペラシャフト支持構造 - Google Patents

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健二 寺田
雄一郎 野呂
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雄一郎 野呂
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Abstract

【課題】構成の簡略化を図ることができ、かつ、センタベアリングに対するシール性の向上を図ることができるとともに、密封装置の設計の自由度の向上を図ることが可能なプロペラシャフト支持構造を提供する。【解決手段】密封装置は、等速自在継手の外側継手部材とセンタベアリングとの間の隙間を包囲する屈曲及び伸縮が可能な筒形状のブーツを有する。ブーツは、一端部が軸受構造部を介して等速自在継手の外側継手部材側に装着されるとともに、他端部が前記センタベアリングを介して環状支持部材側に装着される。ブーツは、プロペラシャフトの回転に伴った回転が規制される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両等に用いられるプロペラシャフトを支持するプロペラシャフト支持構造に関する。
車両において、エンジンの出力を後輪に伝達するプロペラシャフトとしては、分割された2本のシャフトを、等速自在継手で連結されてなるものがある。このプロペラシャフトを支持する構造としては、従来には種々提案されている。
一般的な支持構造は、図8に示すように、一方のシャフト1のスタブシャフト2がセンタベアリング3を介して環状支持部材4に回転自在に支持されるものである。そして、環状支持部材4が車体側にブラケット5を介して固定される。
この場合、他方のシャフトには等速自在継手6が連設されている。この場合の等速自在継手は、内径面11にトラック溝12が形成された外側継手部材13と、外径面14にトラック溝15が形成された内側継手部材16と、外側継手部材13のトラック溝12と内側継手部材16のトラック溝15との間に介在されるトルク伝達ボール17と、このボール17を収容するポケット18を有するとともに外側継手部材13と内側継手部材16との間に介装されるケージ19とを備える。ケージ19の外周面19aの曲率中心O1と内周面19bの曲率中心O2とが、継手の角度中心Oに対し、軸方向に逆方向にオフセットしている。
内側継手部材16の軸心孔には、雌スプライン20が形成され、内側継手部材16の軸心孔にスタブシャフト2の端部が嵌入される。スタブシャフト2の端部には雄スプライン21が形成され、スタブシャフト2の端部が内側継手部材16の軸心孔に嵌入された際に、雌スプライン20と雄スプライン21とが嵌合する。
等速自在継手の外側継手部材13の開口部が、密封装置25にて密封されている。密封装置25は、ゴムや樹脂製のブーツ26と金属製のブーツアダプタ27とからなる。ブーツ26は小端部26bと大端部26aを有し、中間にてV字形乃至U字形に折り返した格好になっている。ブーツアダプタ27は、筒状の本体部27cと、この本体部27cにリング状平板27bを介して連設されて外側継手部材13に外嵌される大径筒部27aとを備えるものである。また、ブーツ26の小端部26bをスタブシャフト2に取付けてブーツバンド28で締付けられている。ブーツ26の大端部26aはブーツアダプタ27の端部を加締めて保持されている。
ところで、スタブシャフト2の基端側は、大径部2aと、中径部2bと、小径部2cとを有し、前記センタベアリング3は、中径部2bに装着されている。また、環状支持部材4は、金属内環30と弾性部材31とを有する。そして、金属内環30は、スタブシャフト2の大径部2aと中径部2bと小径部2cとにそれぞれ対向する大径部30aと中径部30bと小径部30cを有する。
このため、センタベアリング3は、スタブシャフト2の中径部2bと金属内環30の中径部30bとの間に介在され、スタブシャフト2の大径部2aと金属内環30の大径部30aとの間にダストシール32が介在され、スタブシャフト2の小径部2cと金属内環30の小径部30cとの間にダストシール33が介在される。また、スタブシャフト2の小径部2cの反中径部側にダストカバー35が付設されている。
すなわち、自動車用のプロペラシャフトの支持構造として、プロペラシャフトを回転可能に支持する軸受(センタベアリング)が用いられ、環状支持部材を介して車両に固定される。しかしながら、センタベアリングに汚水や海水、又は異物等が浸入すると、軸受としての機能が損なわれ、焼き付きや異音等の発生の原因となる。このセンタベアリングを保護する構造を設けるのが一般的である。
また、プロペラシャフトに適用される等速自在継手は、継手内部を保護するために、外側継手部材の開口部を密封装置(ブーツ)にて密封している。この際、プロペラシャフトの回転による遠心力や内部空気圧変動によって上記ブーツ部が異常変形しないように、図6に示すように、金属環付の反転タイプのブーツが一般的に使用される。
従来として特許文献1〜特許文献3のように、センタベアリングのシャフト軸方向の位置決めを行うストッパリングを備えたものがある。特許文献1では、環状支持部材の開口部を覆うリング部材をこのストッパリングに付設したものであり、リング部材を配置することによって、環状支持部材の開口部に設けられるラビリンス構造が形成されている。
特許文献2では、センタベアリングのシャフト軸方向の位置決めを行うストッパリング(ストッパーピース)と、センタベアリングの外輪に付設される支持内環と、支持内環の軸方向一方側端部とストッパーピースとで開口部を閉塞するフランジ部材とを備えたものである。そして、フランジ部材を、ストッパーピースとセンタベアリングで挟持されている。また、特許文献3では、等速自在継手の外側継手部材の開口部を密封する密封装置のブーツの小径部を、ストッパーピースに外嵌固定している。
このように、従来では、センタベアリングの周辺において、センタベアリングへ汚水や海水、又は異物等が浸入するために、センタベアリングの周辺における構造に工夫を凝らせたり、等速自在継手用のブーツを使用したりしていた。
特許4390626号公報 特開2008−24276号公報 特許4690181号公報
しかしながら、従来においては、センタベアリングの近傍にベアリング保護構造を設けたり、等速自在継手のブーツの組み付け領域を確保したりする必要があった。このため、構造が複雑化して、組み立て性に劣ることになっていた。
また、密封装置として、金属環付の反転タイプのブーツを用いた場合、組付け性を考慮して、センタベアリングと等速自在継手との間の間隔を比較的大きく取る必要がある。このため、スタブシャフトが長くなり、コスト高となり、しかも、プロペラシャフトアセンブリ全体の捩り剛性が低下し、等速自在継手の常用角度も高くなる。
また、プロペラシャフト用ブーツは、ドライブシャフトに比べて高速回転条件下、及び高温雰囲気条件下で使用される。このため、屈曲疲労性、回転膨張による内圧変化への耐性、コンパクト化などをバランスよく成立させた設計とする必要があり、設計自由度が低くなる欠点があった。(なお、耐回転膨張性を向上させるには、ブーツ肉厚の増大によるブーツ剛性を挙げることが考えられる。しかしながら、ブーツ肉厚を大とすれば、背反事項として屈曲疲労性への影響が懸念される。)
そこで、本発明は、構成の簡略化を図ることができ、かつ、センタベアリングに対するシール性の向上を図ることができるとともに、密封装置の設計の自由度の向上を図ることが可能なプロペラシャフト支持構造を提供する。
本発明のプロペラシャフト支持構造は、車体側に弾性的に支持される環状支持部材を有し、センタベアリングを介して環状支持部材に回転自在にプロペラシャフトを支持するプロペラシャフト支持構造であって、環状支持部材に回転自在に支持されたプロペラシャフトの支持軸部が等速自在継手の内側継手部材に嵌入され、この等速自在継手の外側継手部材と前記環状支持部材との間を覆う密封装置を備え、前記密封装置は、等速自在継手の外側継手部材とセンタベアリングとの間の隙間を包囲する屈曲及び伸縮が可能な筒形状のブーツを有し、このブーツは、一端部が軸受構造部を介して等速自在継手の外側継手部材側に装着されるとともに、他端部が前記センタベアリングを介して環状支持部材側に装着されて、プロペラシャフトの回転に伴った回転が規制されるものである。
本発明のプロペラシャフト支持構造によれば、屈曲及び伸縮が可能なブーツは、その一端部が等速自在継手の外側継手部材側に装着され、他端部が環状支持部材側に装着されるものである。このため、このセンタベアリング乃至その近傍においてはブーツにて包囲され、センタベアリングがシールされることになる。また、密封装置として、単純形状のブーツを用いることができるので、金属環付の反転タイプのブーツを用いる場合に比べて、等速自在継手とセンタベアリングとの間の長さ寸法を短く設定でき、スタブシャフトを短くできるので、プロペラシャフトアセンブリとしての捩り剛性の向上を図ることができる。さらには、ブーツはプロペラシャフトの回転に伴って回転しないものであり、屈曲疲労や回転膨張性などの要求仕様を緩和することができる。また、等速自在継手とセンタベアリングとの間の長さ寸法を短く設定できることによって、等速自在継手の常用角の低減を図ることができる。
前記軸受構造部は、等速自在継手の外側継手部材に装着される金属環と、この金属環に外嵌固定される軸受とを備えたもの、等速自在継手の外側継手部材に直接的に装着される軸受からなるもの等で構成できる。金属環を備えたものでは、金属環の軸受装着部を外側継手部材の外径よりも小径とすることができ、軸受外径を外側継手部材の外径と同一乃至外側継手の外径よりも小径とすることができる。また、金属環を用いないものでは、部品点数の減少を図ることができる。
前記密封装置のブーツは、筒状の一端部と、筒状の他端部と、一端部と他端部とを連結する蛇腹部とから構成できる。このため、等速自在継手の開口部の密封に用いられる一般的な単純構造のブーツを用いることができる。
前記密封装置のブーツのブーツ材料をゴムとしたり、樹脂としたりできる。また、前記等速自在継手として、外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位のみを許容する固定式であっても、外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位及び軸方向変位を許容する摺動式であってもよい。
本発明では、センタベアリングがシールされることになり、センタベアリングに汚水や海水、又は異物等が浸入するのを有効に防止でき、軸受としての機能を安定して維持でき、焼き付きや異音等の発生を防止できる。しかも、従来のような密封構造の複雑化を招かず、部品点数の削減を図って簡略化を達成でき、さらには、ブーツ設計の自由度が向上して、生産性の向上及びコスト低減を図ることができる。等速自在継手とセンタベアリングとの間の長さ寸法を短く設定できることによって、プロペラシャフトアセンブリとしての捩り剛性の向上を図ることができる。また、等速自在継手の常用角の低減による、NVH,発熱、トルク損失の改善、等速自在継手の長寿命化を達成できる。
本発明の第1のプロペラシャフト支持構造の断面図である。 第1のプロペラシャフト支持構造の要部拡大断面図である。 自動車の駆動系を示し、(a)はRWDベースの4WD車の簡略図であり、(b)はFWDベースの4WD車の簡略図である。 本発明の第2のプロペラシャフト支持構造の断面図である。 第2のプロペラシャフト支持構造の要部拡大断面図である。 本発明の第3のプロペラシャフト支持構造の断面図である。 本発明の第4のプロペラシャフト支持構造の断面図である。 従来のプロペラシャフト支持構造の断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図3(a)はRWD(Rear Wheel Drive)ベースの4WD車の駆動系を示し、エンジン100→トランスミッション101→プロペラシャフト(リアプロペラシャフト)102→デファレンシャル103→ドライブシャフト104→リア側の車輪(タイヤ)105というような力の伝達が行われる。また、フロント側において、エンジン100→トランスミッション101→トランスファ106→フロントプロペラシャフト107→デファレンシャル108→ドライブシャフト109→フロント側の車輪(タイヤ)110というような力の伝達が行われる。
図3(b)はFWD(Front Wheel Drive)ベースの4WD車の駆動系を示し、エンジン100→トランスアクスル113→デファレンシャル111→トランスファ112→プロペラシャフト(リアプロペラシャフト)102→デファレンシャル103→ドライブシャフト104→リア側の車輪(タイヤ)105というような力の伝達が行われる。また、フロント側において、エンジン100→トランスアクスル113→デファレンシャル111→ドライブシャフト109→フロント側の車輪(タイヤ)110というような力の伝達が行われる。
そして、本発明のプロペラシャフト支持構造は、プロペラシャフト(リアプロペラシャフト)102を支持するものである。プロペラシャフト102は、第1のシャフト41と第2のシャフト42とを有し、第1のシャフト41は、その両端にそれぞれ等速自在継手43,44が付設され、第2のシャフト42は、第1のシャフト41側にセンタベアリング(軸受)45が付設されるとともに、デファレンシャル103側に等速自在継手40が付設されている。
このプロペラシャフト支持構造は、図1と図2とに示すように、車体側に弾性的に支持される環状支持部材50を有し、前記センタベアリング45を介して環状支持部材50に回転自在にプロペラシャフト102を支持する。そして、環状支持部材50が車体側にブラケット66を介して固定される。センタベアリング45は、外径面に軌道溝46aが形成された内輪46と、内径面に軌道面47aが形成された外輪47と、内輪46と外輪47の対向する軌道溝46a,47aの間に配設される転動体としてのボール48と、このボール48を保持する図示省略の保持器とを備えた軸受である。なお、軸方向開口部にはシール部材49,49が配設されている。
第1のシャフト41側(図1参照)の等速自在継手43は、この場合、ダブルオフセットタイプの摺動式等速自在継手であり、内径面51にトラック溝52が形成された外側継手部材53と、外径面54にトラック溝55が形成された内側継手部材56と、外側継手部材53のトラック溝52と内側継手部材56のトラック溝55との間に介在されるトルク伝達ボール57と、このボール57を収容するポケット58を有するとともに外側継手部材53と内側継手部材56との間に介装されるケージ59とを備える。ケージ59の外周面59aの曲率中心O1と内周面59bの曲率中心O2とが、継手の角度中心Oに対し、軸方向に逆方向に等距離オフセットしている。
内側継手部材56の軸心孔には、雌スプライン60が形成され、内側継手部材56の軸心孔に、第2のシャフト42(図1参照)のスタブシャフト(支持軸部)62の端部が嵌入される。スタブスタブシャフト62の端部には雄スプライン61が形成され、スタブシャフト62の端部が内側継手部材56の軸心孔に嵌入された際に、雌スプライン60と雄スプライン61とが嵌合する。
スタブシャフト62の基端側は、大径部62aと、中径部62bと、小径部62cとを有し、前記センタベアリング45は、中径部62bに装着されている。また、環状支持部材50は、金属内環63と弾性部材64とを有する。そして、金属内環63は、スタブシャフト62の大径部62aと中径部62bと小径部62cとにそれぞれ対向する中径部63aと軸受対応小径部63bと継手側小径部63cを有する。また、スタブシャフト62の大径部62aが、大径部62aよりも大径のボス部62dに連設され、金属内環63には、このボス部62dに対向する大径部63dが設けられている。
そして、センタベアリング45は、図2に示すように、スタブシャフト62の中径部62bと金属内環63の軸受対応小径部63bとの間に介在される。金属内環63の軸受対応小径部63bと継手側小径部63cとの間に内径側へ突出する折曲部63eが形成される。このため、センタベアリング45の内輪46の一方の端面46cがスタブシャフト62の大径部62aと中径部62bとの間の段差部65に当接するとともに、センタベアリング45の外輪47の他方の端面47bが金属内環63の折曲部63eに当接する。また、スタブシャフト62の大径部62aと、金属内環63の中径部63aとの間にはダスタシール67が配設されている。
この支持構造では、等速自在継手43の外側継手部材53と環状支持部材50との間が密封装置70にて覆われている。密封装置70は、等速自在継手43の外側継手部材53とセンタベアリング45との間の隙間を包囲する屈曲及び伸縮が可能なブーツ71を有する。このブーツ71は、大径の一端部71aが軸受構造部Mを介して等速自在継手43の外側継手部材53側に装着されるとともに、小径の他端部71bが前記センタベアリング45を介して環状支持部材50側に装着されている。
この場合のブーツは、筒状の一端部71aと、筒状の他端部71bと、一端部71aと他端部71bとを連結する蛇腹部71cとからなる。等速自在継手に一般的に使用されるクロロプレンゴム等のゴム製ブーツや熱可塑性エラストマー材を使用した樹脂ブーツ、およびシリコンブーツなどを用いることができる。
軸受構造部Mは、図2に示す等速自在継手43の外側継手部材53に装着される金属環72と、この金属環72に外嵌固定される軸受73とからなる。金属環72は、大径部72aと、中径部72bと、小径部72cとを備え、大径部72aが等速自在継手43の外側継手部材53の開口部に外嵌される。
等速自在継手43の外側継手部材53の外径面に、凹周溝74、75が形成されて、開口側の凹周溝75にはOリング等のシール材76が嵌合されている。そして、外側継手部材53の開口部に金属環72の大径部72aが圧入されて、大径部72aの端部が内径側へ加締られて、その加締部72dを凹周溝74に嵌合させる。これによって、金属環72が外側継手部材53に装着されることになる。また、金属環72における、大径部72aと中径部72bとの間には段付部72eが設けられる。このため、金属環72が外側継手部材53に装着された状態で、段付部72eが外側継手部材53の開口端面77に当接した状態となる。
金属環72における、中径部72bと小径部72cとの間には段付部72fが設けられる。このため、金属環72に軸受73が嵌合する嵌合部72gが設けられる。すなわち、軸受73は、内輪78と、外輪79と、内輪78と外輪79の対向する軌道溝78a、79aの間に配設される転動体としてのボール80を備え、内輪78がこの金属環72の嵌合部72gに嵌合する。この際、内輪78の継手側の端面78bが段付部72fに当接する。
そして、外輪79には、ブーツ71の一端部71aが装着される短円筒体81が嵌着されている。この短円筒体81は、短円筒状の本体部81aと、この本体部81aの継手側端部から内径側へ突出する内鍔部81bとからなる。この内鍔部81bに外輪79の継手側の端面79bが当接する。また、本体部81aの外径面には周方向凹部81cが設けられ、ブーツ71の一端部71aの内径面に設けられた周方向凸部82がこの周方向凹部81cに嵌合する。また、ブーツ71の一端部71aの外径面には、ブーツバンド装着用の周方向凹溝83が設けられている。
このため、ブーツ71の一端部71aを、軸受73に装着された短円筒体81に外嵌した状態で、ブーツ71の一端部71aの周方向凹溝83にブーツバンド87を装着して、締め付けることができる。これによって、ブーツ71の一端部71aの内径面の周方向凸部82がこの周方向凹部81cに嵌合することになって、ブーツ71の一端部71aを軸受73に取り付けることができる。
また、金属内環63の継手側小径部63cの外径面には周方向凹部84が設けられるとともに、ブーツ71の他端部71bの内径面には周方向凸部85が設けられている。さらには、ブーツ71の他端部71bの外径面には、ブーツバンド装着用の周方向凹溝86が設けられている。
このため、ブーツ71の他端部71bを、金属内環63の継手側小径部63cに外嵌した状態で、ブーツ71の他端部71bの周方向凹溝86にブーツバンド87を装着して、締め付けることができる。これによって、ブーツ71の他端部71bの内径面の周方向凸部85がこの周方向凹部84に嵌合することになって、ブーツ71の他端部71bを金属内環63に取り付けることができる。
ところで、図4と図5に示す支持構造では、軸受構造部Mとして、金属環72を有さないものである。このため、軸受73が等速自在継手43の外側継手部材53に直接的に装着されている。すなわち、等速自在継手43の外側継手部材53の開口部側の外径面に外周段部88が設けられ、この外周段部88に軸受73が嵌着されている。この際、軸受73の内輪78の反継手開口側の端部78bが、外周段部88の段差部88aに嵌合している。
この場合も、ブーツ71の一端部71aを、軸受73に装着された短円筒体81に外嵌した状態で、ブーツ71の一端部71aの周方向凹溝83にブーツバンド87を装着して、締め付けることができる。また、ブーツ71の他端部71bを、金属内環63の継手側小径部63cに外嵌した状態で、ブーツ71の他端部71bの周方向凹溝86にブーツバンド87を装着して、締め付けることができる。これらによって、このブーツ71は、一端部71aが軸受構造部Mを介して等速自在継手43の外側継手部材53側に装着されるとともに、他端部71bが前記センタベアリング45を介して環状支持部材50側に装着される。
図4と図5に示す支持構造は、図1に示す支持構造と同一構成であるので、同一部材については、図4と図5において、図1に示した符号と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6に示す支持構造は、図1に示す支持構造において、密封装置70内のグリース封入量を削減させるために、密封装置70内に、樹脂やゴム製のブッシュ90を内装している。この際、ブッシュ90をスタブシャフト62に嵌着している。また、図7に示す支持構造は、図3に示す支持構造において、樹脂やゴム製のブッシュ90をスタブシャフト62に嵌着している。
前記各支持構造では、屈曲及び伸縮が可能なブーツ70は、その一端部71aが等速自在継手43の外側継手部材53側に装着され、他端部71bが環状支持部材50側に装着されるものである。このため、このセンタベアリング45乃至その近傍においてはブーツ70にて包囲され、センタベアリング45がシールされることになる。このため、センタベアリング45に汚水や海水、又は異物等が浸入するのを有効に防止でき、軸受としての機能を安定して維持でき、焼き付きや異音等の発生を防止できる。しかも、従来のような密封構造の複雑化を招かず、部品点数の削減を図って簡略化を達成でき、さらには、ブーツ設計の自由度が向上して、生産性の向上及びコスト低減を図ることができる。
前記軸受構造部は、等速自在継手43の外側継手部材53に装着される金属環72と、この金属環72に外嵌固定される軸受73とを備えたもの、等速自在継手43の外側継手部材に直接的に装着される軸受73からなるもの等で構成できる。金属環72を備えたものでは、金属環72の軸受装着部Mを外側継手部材53の外径よりも小径とすることができて、軸受外径を外側継手部材53の外径と同一乃至外側継手部材53の外径よりも小径とすることができ、コンパクトな密封装置(ブーツ)設計を達成できる。また、金属環72を用いないものでは、部品点数の減少を図ることができる。
図6や図7に示すように、ブッシュ90を内装したものであれば、密封装置70内のグリース封入量を削減させることができ、コストの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、等速自在継手43として、前記実施形態ではダブルオフセットタイプの摺動式等速自在継手(外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位及び軸方向変位を許容する)であったが、クロスグルーブタイプやトリポードタイプの他の摺動式等速自在継手であってもよい。摺動式等速自在継手としてトリポードタイプを用いる場合、シングルローラタイプであっても、ダブルローラタイプであってもよい。また、摺動式等速自在継手ではなく、バーフィールドタイプやアンダーカットフリータイプ等の固定式等速自在継手(外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位のみ許容する固定式)であってもよい。
軸受構造部Mの軸受73としては、シール機能付が好ましく、この場合、ダブルシール付であっても、シングルシール構造にスリンガ(ダストカバー)を付設したものであってもよい。
43 等速自在継手
45 センタベアリング
50 環状支持部材
53 外側継手部材
56 内側継手部材
70 密封装置
71 ブーツ
71a 一端部
71b 他端部
71c 蛇腹部
72 金属環
73 軸受
102 プロペラシャフト
M 軸受構造部

Claims (9)

  1. 車体側に弾性的に支持される環状支持部材を有し、センタベアリングを介して環状支持部材に回転自在にプロペラシャフトを支持するプロペラシャフト支持構造であって、
    環状支持部材に回転自在に支持されたプロペラシャフトの支持軸部が等速自在継手の内側継手部材に嵌入され、この等速自在継手の外側継手部材と前記環状支持部材との間を覆う密封装置を備え、
    前記密封装置は、等速自在継手の外側継手部材とセンタベアリングとの間の隙間を包囲する屈曲及び伸縮が可能なブーツを有し、このブーツは、一端部が軸受構造部を介して等速自在継手の外側継手部材側に装着されるとともに、他端部が前記センタベアリングを介して環状支持部材側に装着されて、プロペラシャフトの回転に伴った回転が規制されることを特徴とするプロペラシャフト支持構造。
  2. 前記軸受構造部は、等速自在継手の外側継手部材に装着される金属環と、この金属環に外嵌固定される軸受とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフト支持構造。
  3. 前記軸受構造部は、等速自在継手の外側継手部材に直接的に装着される軸受からなることを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフト支持構造。
  4. 前記密封装置のブーツは、筒状の一端部と、筒状の他端部と、一端部と他端部とを連結する蛇腹部とからなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプロペラシャフト支持構造。
  5. 前記密封装置のブーツのブーツ材料をゴムとしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプロペラシャフト支持構造。
  6. 前記密封装置のブーツのブーツ材料を樹脂としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプロペラシャフト支持構造。
  7. 前記密封装置のブーツのブーツ材料をシリコンゴムとしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプロペラシャフト支持構造。
  8. 前記等速自在継手として、外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位のみを許容する固定式であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のプロペラシャフト支持構造。
  9. 前記等速自在継手として、外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位及び軸方向変位を許容する摺動式であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のプロペラシャフト支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109466320A (zh) * 2018-12-18 2019-03-15 富奥汽车零部件股份有限公司传动轴分公司 中间传动轴校直装置及其装配方法
US10352367B2 (en) 2013-10-11 2019-07-16 Gkn Driveline North America, Inc. Vehicle transfer case with variable angle joint
AT17385U1 (de) * 2019-12-24 2022-03-15 Tirsan Kardan Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi Faltenbalg für kardanwellen und staubblech-verbindungsstruktur

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