JP2005155886A - 等速自在継手用ブーツ - Google Patents
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Abstract
【目的】 ステアリング用等速自在継手の二軸が作動角をとった状態でも回転抵抗値が増加せず、所期の性能を維持することができ、ブーツ外径を増加させることなく、高耐久性を確保し得る等速自在継手用ブーツを提供することにある。
【構成】 ステアリング用等速自在継手の外輪1と、内輪2から延びる中間シャフト5との間に装着され、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツ21であって、外輪1に取り付けられる大径部21aと中間シャフト5に取り付けられる小径部21bとの間に位置するベロー部21cの山谷部21d,21eが継手軸方向に向く形状とする。
【選択図】 図1
【構成】 ステアリング用等速自在継手の外輪1と、内輪2から延びる中間シャフト5との間に装着され、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツ21であって、外輪1に取り付けられる大径部21aと中間シャフト5に取り付けられる小径部21bとの間に位置するベロー部21cの山谷部21d,21eが継手軸方向に向く形状とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、自動車のステアリング用軸継手として利用され得る固定型等速自在継手において、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツ構造に関する。
例えば、自動車のステアリング用軸継手として固定型等速自在継手を用いれば、任意の作動角で等速性を確保することができるので、車両の設計自由度が増す利点がある。
この固定型等速自在継手は、球状内面に複数の曲線状のトラック溝を有する外側継手部材と、球状外面に複数の曲線状のトラック溝を有する内側継手部材と、外側継手部材および内側継手部材のトラック溝間に組み込まれたボールと、ボールを保持する保持器とで構成される。
この等速自在継手では、駆動側と従動側で連結すべき二軸のうち、一方の軸部材が内側継手部材に連結され、他方の軸部材が外側継手部材に連結されて前述の二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を具備する。
この種の等速自在継手では、潤滑剤としてグリースが封入されており、そのグリースが外部へ漏洩したり、あるいは、外部から継手内部へ水やダスト等の異物が侵入したりすることを防止する目的から、等速自在継手の外側継手部材と内側継手部材に連結された軸部材との間に密封用ブーツを装着するのが一般的である。
このブーツは、等速自在継手の外側継手部材の外周に嵌着される大径部と、内側継手部材に連結された軸部材の外周に嵌着される小径部と、前記大径部と小径部の間の蛇腹状のベロー部からなる。ブーツの大径部と小径部とは、円筒状のブーツ取り付け部位として、等速自在継手および軸部材の外周に嵌着された後、金属製のブーツバンドで締め付けられて気密的に固定される(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平10−299788号公報
実開昭57−8947号公報
ところで、前述の特許文献1に開示された等速自在継手では、二対以上の山部および谷部を径方向に向けて配設した蛇腹状のベロー部を有するブーツが装着されたものであり、また、特許文献2に開示された等速自在継手では、前述の山部および谷部を軸方向に向けて配設した蛇腹状のベロー部を有するブーツが装着されたものである。
特許文献1の等速自在継手は、二軸が作動角をとった時に山部同士が接触することになることから、その山部同士の接触面圧を低減し、長寿命化を図る手段を開示したものである。しかしながら、二軸の作動角が大きくなると、山部同士の接触面圧を低減することが困難となってブーツにおける摺動抵抗が増大する結果、回転抵抗値も大きくなる。また、二軸が大きな作動角をとると、ブーツ内部の容積が小さくなることから、ブーツの内圧が上昇し、この内圧上昇によっても回転抵抗値が大きくなる。
ここで、この等速自在継手を自動車用ドライブシャフトに適用した場合、回転抵抗値が大きくなることにより継手機能に大きな影響を与えることはないが、ステアリング用等速自在継手への適用のように低フリクション性が要求される用途では、回転抵抗値が大きくなることによる影響があり、人の感応部品としての継手機能を損なうことがあり、要求される性能特性を満足できないといった問題が発生する。
また、特許文献2の等速自在継手では、障害物にブーツが接触した時に擦り切れにくくし、可撓性を損なわずに耐久性を向上させる手段として、山部および谷部を軸方向に向けて配設し、地面に対向する表面部に突起を一体的に形成したものが開示されている。このように地面に対向する表面部に突起を一体的に形成した構造では、ブーツの外径が増加してしまうため、等速自在継手の取り付け部周辺の空間に制約があると、等速自在継手の取り付けが困難になる場合がある。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、ステアリング用等速自在継手の二軸が作動角をとった状態でも回転抵抗値が増加せず、所期の性能を維持することができ、ブーツ外径を増加させることなく、高耐久性を確保し得る等速自在継手用ブーツを提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部の山谷部が継手軸方向に向く形状としたことを特徴とする。このようにベロー部の山谷部が継手軸方向に向く形状としたことにより、作動角をとった時にブーツ伸長を径方向ではなく軸方向に確保することで、山部同士の接触面圧を低減することができる。
前述の構成において、大径部からベロー部にかけて外側継手部材の外周面から離間するように外方へ拡径させた形状とすることが望ましい。このようにすれば、内側継手部材に連結された軸部材が作動角をとった時、外方へ拡径させた部位が逃がしとなって、ブーツ伸長側で外側継手部材の外周面とブーツの内周面が接触することを回避できる。
また、本発明は、等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部のグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部の二つの山部を離間配置させ、小径部側に位置する一方の山部を軸方向に撓ませた形状としたことを特徴とする。このようにベロー部の二つの山部を離間配置させ、小径部側に位置する一方の山部を軸方向に撓ませた形状としたことにより、作動角をとった状態でも山部同士が強い接触状態になることはない。
さらに、本発明は、等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部のグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、可撓性材料からなり、一つの山部を有する形状としたことを特徴とする。前述のような山部同士の接触が発生することがない形状、つまり、一つの山部を有する形状とすることで作動角をとった状態におけるブーツ伸長不足を、可撓性を持たせることにより補完する。
本発明は、等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部のグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、継手軸方向に向く一つの山部を小径部側に形成した形状としたことを特徴とする。このように継手軸方向に向く一つの山部を小径部側に形成した形状としたことにより、大きな作動角をとった状態でもブーツ伸長を十分に確保することができる。
また、ベロー部の軸方向中央部位に厚肉部を設けた構造とすれば、ブーツの剛性を向上させることができる。なお、厚肉部としては、連続的に厚肉状態とする形態や、断続的に厚肉状態とする形態、例えば円周方向に突起を一体的に設ける形態がある。また、突起を設ける場合、ブーツ外径の増加を防ぐためにブーツ内周面に突起を設けるのが望ましいが、等速自在継手の取り付け部周辺の空間に制約がなければ、ブーツ外周面に突起を設けてもよい。さらに、ベロー部から大径部にかけて徐々に厚肉にした構造とすれば、大きな作動角をとった状態でもブーツ伸長側で外側継手部材の外周面とブーツの内周面が接触することを回避できる。
前述の構成において、ベロー部から大径部にかけてブーツ内周面が所定の角度でもって外側継手部材の外周面に接する構造が望ましい。このようにすれば、外側継手部材の外周面からブーツの内周面を逃がした形状となり、作動角をとった時にブーツ伸長側で外側継手部材の外周面とブーツの内周面が接触することを回避できる。
前述の構成において、大径部または小径部の少なくともいずれか一方の外径を、その大径部または小径部に締着されるブーツバンドの締付け時最大径よりも大きくなるように設定した構造が望ましい。このようにすれば、大きな作動角をとった時、ブーツバンド上に倒れこんできたブーツとブーツバンドの接触を回避することができる。また、大径部または小径部の外周面に形成されたエッジ部を面取り加工すれば、大きな作動角をとった時に倒れこんできたブーツとエッジ部の接触面圧を低減でき、ブーツの耐久性向上が図れる。
また、本発明は、等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記軸部材が作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくした形状としたことを特徴とする。
前述の軸部材が作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくした形状として、外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、継手軸方向に向く一つの山部を大径部側に形成した形状が望ましく、この場合、ブーツの内部容積を小さくすることができ、その結果、軸部材が作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくことができると共に、内圧上昇に伴うベロー部の各接触部の面圧と折り曲がり部の圧力を低減でき、ブーツの長寿命化が図れる。なお、前述のベロー部に通気孔を設ければ、ブーツ内圧が上昇することを抑制することができる。
以上で説明したブーツは、ステアリング用等速自在継手に適用することにより、二軸が作動角をとった状態で回転抵抗値が増加しない効果を発揮することが顕著である。なお、自動車のステアリング装置は、モータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置であってもよいし、油圧式のパワーステアリング装置であってもよい。
本発明によれば、外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部の山谷部が継手軸方向に向く形状とした構造や、ベロー部の二つの山部を離間配置させ、小径部側に位置する一方の山部を軸方向に撓ませた形状とした構造、あるいは、ベロー部は、可撓性材料からなり、一つの山部を有する形状とした構造としたことにより、作動角をとった時にブーツ伸長を径方向ではなく軸方向に確保することで、山部同士の接触面圧を低減することができ、等速自在継手の二軸が作動角をとった状態でも回転抵抗値が増加せず、所期の性能を維持することができ、ブーツ外径を増加させることなく、高耐久性を確保し得る等速自在継手用ブーツを提供できる。
また、軸部材が作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくした形状、つまり、外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、継手軸方向に向く一つの山部を大径部側に形成した形状としたことにより、ブーツの内部容積を小さくすることができるので、軸部材が作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくことができ、回転抵抗値が増加せず、所期の性能を維持することができ、高耐久性を確保し得る等速自在継手用ブーツを提供できる。
本発明に係る等速自在継手用ブーツの実施形態を詳述する。以下の実施形態では、ステアリング用固定型等速自在継手の一種であるツェッパ型(BJ)に適用した場合を例示するが、本発明はこれに限定されることなく、アンダーカットフリー型(UJ)にも適用可能である。また、本発明に係る等速自在継手用ブーツは、ステアリング用に限らず、ドライブシャフト用あるいはプロペラシャフト用としても使用することが可能である。
等速自在継手は、図1に示すように複数のトラック溝1aを形成した球状の内径面1bを有する外側継手部材である外輪1と、複数のトラック溝2aを形成した球状の外径面2bを有する内側継手部材である内輪2と、外輪1のトラック溝1aと内輪2のトラック溝2aとの協働で形成されるボールトラックに配された複数のボール3と、外輪1の内径面1bと内輪2の外径面2bとの間に配置され、ボール3を収容するためのポケット4aを円周方向等間隔に有する保持器4とを主要な構成要素とする。
トラック溝1a,2aは軸方向に延びる曲線状をなし、通常は6本(8個ボールの場合は8本)がそれぞれ外輪1の内径面1bおよび内輪2の外径面2bに球面状に形成される。また、内輪2の内周にセレーションやスプライン等のトルク伝達手段を介して軸部材である中間シャフト5を結合している。
このBJ型等速自在継手では、外輪1のトラック溝1aの球面中心(外輪トラック中心)O1は、外輪1の内径面1bの球面中心に対して、また、内輪2のトラック溝2aの球面中心(内輪トラック中心)O2は、内輪2の外径面2bの球面中心に対して、それぞれ軸方向に等距離だけ反対側にオフセットされている。
保持器4の外周面4bの球面中心、および保持器の外周面4bの案内面となる外輪1の内径面1bの球面中心は、いずれも継手中心Oに一致している。また、保持器4の内周面4cの球面中心、および保持器の内周面4cの案内面となる内輪2の外径面2bの球面中心も、同様に継手中心Oに一致している。それ故、外輪トラック中心O1のオフセット量は、外輪トラック中心O1と継手中心Oとの間の軸方向距離となり、内輪トラック中心O2のオフセット量は、内輪トラック中心O2と継手中心Oとの間の軸方向距離となり、両者は等しい。
以上から、一対のトラック溝1a,2aにより外輪1の開口側から奥部側へ縮小する楔状のボールトラックが形成され、このボールトラックに各ボール3が転動可能に組み込まれている。なお、保持器4の外周面4bおよび内周面4cの球面中心を継手中心Oに一致させているが、これらの球面中心を継手中心Oに対して軸方向のそれぞれ反対側に等距離だけオフセットさせることもできる。この等速自在継手では、外輪1と内輪2とが作動角をとると、保持器4に案内されたボール3が常にどの作動角においてもその作動角の二等分面内に維持され、継手の等速性が確保される。
この実施形態の等速自在継手では、中間シャフト5の軸端に押圧部材10を設けてある。押圧部材10は、押圧部11としてボール、弾性部材12として圧縮コイルばね、押圧部11と弾性部材12をアッセンブリとするためのケース13から構成される。この弾性部材12は、押圧部11を通じて弾性力として作用する。また、押圧部11は、受け部15との接点が球状であれば、その他の部分の形状は任意でもよい。ケース13は、内輪2とセレーション結合で一体化された中間シャフト5の先端部に圧入あるいは接着材などによる適宜の手段で固定される。
保持器4の外輪奥部側の端部には、受け部材14が取り付けられる。この受け部材14は、保持器4の外輪奥部側の端部開口を覆う蓋状をなし、部分球面状の球面部14aとその外周に環状に形成された取付け部14bとで構成される。球面部14aの内面(中間シャフト5と対向する面)は凹球面状で、この凹球面部は押圧部11からの押圧力を受ける受け部15として機能する。取付け部14bは、保持器4の端部に圧入、溶接等の適宜の手段で固定されている。
以上の構成において、中間シャフト5を内輪2の内周に嵌合し、止め輪16等で両者を位置決めすると、押圧部材10の押圧部11と受け部材14の受け部15とが互いに当接し、弾性部材12が圧縮される。これにより内輪2が外輪1の開口側に押圧され、両者間に軸方向の相対移動が生じる。内輪2のトラック溝2aの形状は、外輪1の奥側に向かって拡径しているため、この相対移動によりトラックのラジアルすきまが詰められ、回転バックラッシュが防止されるようになる。
この種の等速自在継手では、潤滑剤としてグリースが封入されており、そのグリースが外部へ漏洩したり、あるいは、外部から継手内部へ水やダスト等の異物が侵入したりすることを防止する目的から、等速自在継手の外輪1と中間シャフト5との間に密封用ブーツを装着する。このブーツについて、図1乃至図25に示す各実施形態および変形例を以下に詳述する。
図1に示す第1の実施形態における等速自在継手のブーツ21は、外輪1の外周に嵌着される大径部21aと、内輪2に連結された中間シャフト5の外周に嵌着される小径部21bと、大径部21aと小径部21bの間のベロー部21cからなる。
ブーツ21の大径部21aと小径部21bの両端部は、円筒状のブーツ取り付け部位として、外輪1および中間シャフト5の外周に嵌着された後、金属製のブーツバンド24,25で締め付けられて気密的に固定される。つまり、外輪1および中間シャフト5の外周に、ブーツ21の大径部21aおよび小径部21bが嵌合される環状の凹溝22,23を形成する。一方、ブーツ21の大径部21aおよび小径部21bの内周に、環状の凸部21f,21gを形成する。
このブーツ21は、大径部21aおよび小径部21bの内周の凸部21f,21gを外輪1および中間シャフト5の外周の凹溝22,23に収容させる。この時、前述の凸部21f,21gおよび凹溝22,23は、その円周方向に沿う両側にテーパ面を有するので、相互に接合するテーパ面により位置合わせされる。この位置合わせ状態で、大径部21aおよび小径部21bの外周をブーツバンド24,25にて締め付けることにより、ブーツ21が外輪1および中間シャフト5に固定される。
図1の実施形態の等速自在継手用ブーツでは、一対の山部21dおよび谷部21eからなるベロー部21cを有し、その山谷部21d,21eが継手軸方向に向く形状としている。このように一対の山谷部21d,21eが継手軸方向に向く形状としたことにより、外輪1に対して中間シャフト5が作動角をとった時(図2参照)に、ブーツ伸長を径方向ではなく軸方向に確保することで、ベロー部21cでの接触面圧を低減することができる。なお、図3に示す変形例のブーツ31のように山谷部31d,31e側のブーツ外径を、外輪1に装着された大径部31aの外径よりも大きくした形状とすることも可能である。
図4は、大径部41aからベロー部41cにかけて外輪1の外周面から離間するように外方へ拡径させた形状とした第2の実施形態を示す。この実施形態のブーツ41は、大径部41aからベロー部41cにかけてその大径部41aよりも大きな径となるように拡径した形状を有する。なお、大径部41aからベロー部41cまでは同一径を有する。この実施形態の変更例として、図5に示すブーツ51のように大径部51aからベロー部51cにかけて拡径させた後、徐々に縮径させた形状としてもよい。また、図6に示すブーツ61のように大径部61aからベロー部61cにかけて拡径させた後、急激に縮径させた形状としてもよい。このようにすれば、外輪1に対して中間シャフト5が作動角をとった時、外方へ拡径させた部位が逃がしとなって、ブーツ伸長側で外輪1の外周面とブーツ41,51,61の内周面が接触することを回避できる。
図7は、ベロー部71cにおける二つの山部71d1,71d2を離間配置させ、中間シャフト5に装着される小径部71b側に位置する一方の山部71d2を軸方向に撓ませた形状とした第3の実施形態の等速自在継手用ブーツを示す。二つの山部71d1,71d2の離間距離を大きくとることで、外輪1に対して中間シャフト5が作動角をとった状態でも山部同士が強い接触状態になることはない。
図8は、ベロー部81cが、可撓性材料からなり、一つの山部81dを有する形状とした第4の実施形態の等速自在継手用ブーツを示す。前述のような山部同士の接触が発生することがない形状、つまり、一つの山部81dを有する形状とすることで作動角をとった状態におけるブーツ伸長不足を、可撓性を持たせることにより補完することができる。
図9は、ベロー部91cを、小径部91bがブーツ91の内部に収納されるような形状とした第5の実施形態の等速自在継手用ブーツを示す。つまり、この等速自在継手では、中間シャフト5に装着された小径部91bから延びる部位を軸方向に延在させ、軸方向に向く山部91dを形成した形状を具備する。このような構成とすれば、図10に示すように大きな作動角をとった状態でもブーツ伸長を十分に確保することができる。
なお、図11に示す第6の実施形態の等速自在継手用ブーツのようにブーツ101の軸方向中央部位、つまり、大径部101aと山部101dとの間に厚肉部37を設けるようにしてもよい。このようにすれば、ブーツ101の剛性を向上させることができる。なお、厚肉部37としては、図11に示すように連続的に厚肉状態とする形態以外に、断続的に厚肉状態とする形態、例えば円周方向に突起38(図16参照)を一体的に設ける形態が可能である。また、突起を設ける場合、ブーツ外径の増加を防ぐためにブーツ内周面に突起を設けるのが望ましいが、等速自在継手の取り付け部周辺の空間に制約がなければ、ブーツ外周面に突起を設けてもよい。
図12は、ベロー部111cから大径部111aにかけて徐々に厚肉にした構造を有する第7の実施形態の等速自在継手用ブーツを示す。このようにすれば、大きな作動角をとった状態でもブーツ伸長側で外輪1の外周面とブーツ111の内周面が接触することを回避できる。また、図13に示す第8の実施形態の等速自在継手用ブーツのようにベロー部121cから大径部121aにかけてブーツ内周面が所定の角度αでもって外輪1の外周面に接する構造としてもよい。このようにすれば、外輪1の外周面からブーツ121の内周面を逃がした形状となり、作動角をとった時にブーツ伸長側で外輪1の外周面とブーツ121の内周面が接触することを回避できる。
図14に示す第9の実施形態の等速自在継手用ブーツでは、大径部131aの外径が、その大径部131aに締着されるブーツバンド24の締付け時最大径よりも大きくなるように、ブーツバンド締付け溝39の深さを設定した構造を有する。このようにすれば、大きな作動角をとった時、ブーツバンド24上に倒れこんできたブーツ131とブーツバンド24の接触を回避することができる。
また、図15に示す第10の実施形態の等速自在継手用ブーツのように大径部141aの外周面にあるエッジ部42,43を面取り加工(例えばR加工)すれば、大きな作動角をとった時に倒れこんできたブーツ141とエッジ部42,43の接触面圧を低減でき、ブーツ141の耐久性向上が図れる。なお、第9および第10の実施形態では、等速自在継手の外輪1に装着される大径部141aに適用した場合について説明したが、中間シャフト5に装着される小径部についても適用可能である。
図16に示す第11の実施形態の等速自在継手用ブーツでは、外輪1の外周面に凸部27を円周方向に沿って形成し、その外輪1の外周面に嵌着されたブーツアダプタ26の端部26aを前述の凸部27に沿わせて加締めることによりブーツアダプタ26を外輪1に固定し、ベロー部151cを、大径部151aがブーツ151の内部に収納されるような形状、つまり、ブーツアダプタ26に装着された大径部151aから延びる部位を軸方向に延在させ、軸方向に向く山部151d’を形成した形状とする。このようにすれば、大きな作動角をとった状態でも十分なブーツ伸長を確保することができ、ブーツ151の接触面圧の低減化が図れる。なお、外輪1へのブーツアダプタ26の取り付けに際しては、外輪1とブーツアダプタ26間にOリング28を介挿することによりシール性を確保する。
なお、この実施形態では、ブーツアダプタ26を外輪1の外周面に形成した凸部27に加締めることにより固定した場合について説明したが、図17に示す第12の実施形態のように外輪1の外周面に溝などの凹部29を形成し、その凹部29の形状に沿うようにブーツアダプタ36の端部36aを加締めるようにしてもよい。図18は、外輪1の外周面に溝などの凹部29を形成し、その凹部29の形状に沿うようにブーツアダプタ36の端部36aを加締めた実施形態において、大きな作動角をとった状態を示す。また、図16および図17に示す実施形態におけるブーツ151は、中間シャフト5に装着される小径部151bがブーツ151の内部に収まるような形状としたが、図19および図20に示すように中間シャフト5に装着される小径部161bがブーツ161の外部に配置されるような形状とすることも可能である。
図21に示す第15の実施形態の等速自在継手用ブーツでは、大きな作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくした形状のブーツ171としている。ここで、大きな作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくした形状として、外輪1に取り付けられる大径部171aと中間シャフト5に取り付けられる小径部171bとの間に位置するベロー部171cは、継手軸方向に向く一つの山部171dを大径部171a側に形成した形状としている。なお、この図21と図23乃至図25では、外輪1の内部構造(内輪2、ボール3および保持器4)は、前述した各実施形態と同様であるために図示省略している。
ベロー部171cは、継手中心Oからの曲率半径SRの球状内面を持つ小径側の第一ベロー部171c1と、継手軸方向に向く一つの山部171dを持つ大径側の第二ベロー部171c2からなる。この第一ベロー部171c1は、例えば硬質ゴム、硬質樹脂または金属からなる硬質部材であり、第二ベロー部171c2は、例えばCRやシリコン等のゴムまたは軟質樹脂からなる軟質部材である。
第一ベロー部171c1は、図22に示すように小径部171bの内周面に凸部73を円周方向に沿って形成し、その凸部73を中間シャフト5の外周に形成された凹溝72に嵌合させることにより小径部171bが位置決めされる。なお、中間シャフト5へのブーツ取り付けに際しては、中間シャフト5とブーツ171の小径部171b間にOリング74を介挿することによりシール性を確保する。
図21に示すように前述の第一ベロー部171c1の大径側端部には凹陥部75が円周方向に沿って形成され、また、第二ベロー部171c2の小径側端部には凸部76が円周方向に沿って形成され、これら凸部76を凹陥部75に圧入または接着嵌合させることにより第一ベロー部171c1と第二ベロー部171c2を連結させている。一方、ブーツ171の大径部171a、つまり、前述の第二ベロー部171c2の大径側端部を金属製のブーツアダプタ77を介して外輪1に固定している。このブーツアダプタ77は、外輪1の外周面に沿わせて加締めることにより抜け止め固定されている。なお、ブーツアダプタ77と外輪1の外周面との間にOリング74’を介挿することによりシール性を確保する。
なお、この実施形態では、継手中心Oから第一ベロー部171c1と第二ベロー部171c2との連結部分までの曲率半径r1を、継手中心Oからブーツアダプタ77のブーツ固定部分までの曲率半径r2よりも大きく設定する必要がある。このように設定することにより、作動角をとった時にブーツ171がブーツアダプタ77に干渉することを防止している。
この実施形態の等速自在継手用ブーツでは、前述したようなブーツ形状としたことにより、ブーツ171の内部容積を小さくすると共に、図23に示すように作動角をとった時にブーツ171の内部容積の変化を少なくすることができ、その結果、大きな作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくことができる(図23参照)。
なお、この実施形態では、ベロー部171cを第一ベロー部171c1と第二ベロー部171c2からなる形状としたが、図24および図25に示すように以前の実施形態のように第一ベロー部と第二ベロー部を一体化した単一のベロー部181cで構成することも可能である。この実施形態のベロー部181cは、長軸aおよび短軸bからなる楕円(図24の点線で示す)の一部をなす形状を有する。
また、大きな作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくするブーツとしては、図示しないが、前述のベロー部に通気孔を設けた構造であってもよい。このように通気孔を設ければ、ブーツ内圧が上昇することを抑制することができる。
1 外側継手部材(外輪)
2 内側継手部材(内輪)
5 軸部材(中間シャフト)
21 ブーツ
21a 大径部
21b 小径部
21c ベロー部
21d 山部
21e 谷部
2 内側継手部材(内輪)
5 軸部材(中間シャフト)
21 ブーツ
21a 大径部
21b 小径部
21c ベロー部
21d 山部
21e 谷部
Claims (14)
- 等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部の山谷部が継手軸方向に向く形状としたことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
- 前記大径部からベロー部にかけて外側継手部材の外周面から離間するように外方へ拡径させた形状とした請求項1に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部のグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部の二つの山部を離間配置させ、小径部側に位置する一方の山部を軸方向に撓ませた形状としたことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
- 等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部のグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、可撓性材料からなり、一つの山部を有する形状としたことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
- 等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部のグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、継手軸方向に向く一つの山部を小径部側に形成した形状としたことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
- 前記ベロー部の軸方向中央部位に厚肉部を設けた請求項5に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記ベロー部から大径部にかけて徐々に厚肉にした請求項5に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記ベロー部から大径部にかけてブーツ内周面が所定の角度でもって外側継手部材の外周面に接する請求項1〜7のいずれか一項に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記大径部または小径部の少なくともいずれか一方の外径を、その大径部または小径部に締着されるブーツバンドの締付け時最大径よりも大きくなるように設定した請求項1〜8のいずれか一項に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記大径部または小径部の外周面に形成されたエッジ部を面取り加工した請求項9に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 等速自在継手の外側継手部材と、内側継手部材から延びる軸部材との間に装着され、等速自在継手内部からのグリース漏洩や等速自在継手内部への異物侵入を防止するブーツであって、前記軸部材が作動角をとった時にブーツ内圧が上昇する変化量を小さくした形状としたことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
- 前記ベロー部に通気孔を設けた請求項11に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記外側継手部材に取り付けられる大径部と前記軸部材に取り付けられる小径部との間に位置するベロー部は、継手軸方向に向く一つの山部を大径部側に形成した形状とした請求項5〜12のいずれか一項に記載の等速自在継手用ブーツ。
- 前記等速自在継手は、ステアリング用である請求項1〜13のいずれか一項に記載の等速自在継手用ブーツ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-01-28 JP JP2004020327A patent/JP2005155886A/ja not_active Withdrawn
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