JP2019025644A - ロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び保持方法 - Google Patents

ロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び保持方法 Download PDF

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Abstract

【課題】目的の対象物を正確に取り出すことができるロボットハンド装置を提供する。【解決手段】ロボットハンド装置8は、対象物4を吸着するための折り曲げ可能な第1の吸着面44を有する第1の保持部40と、第1の保持部40に配置され、磁性粒子を含む弾性材料で形成された第1の磁性弾性体50と、第1の保持部40に配置され、第1の磁性弾性体50の弾性率を変化させるために、第1の磁性弾性体50に磁場を印加する第1の磁場発生部54とを備える。第1の磁場発生部54が第1の磁性弾性体50に磁場を印加することにより、第1の磁性弾性体50には、柔軟部86と、柔軟部86よりも弾性率の高い硬化部80とが形成される。第1の保持部40が対象物4を保持する際には、第1の吸着面44が柔軟部86に対応する位置で折り曲げられた状態で、第1の吸着面44のうち上記位置と第1の保持部40の先端部40bとの間の領域を対象物4に吸着させる。【選択図】図6B

Description

本開示は、ロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び保持方法に関する。
対象物を保持するためのロボットハンド装置の1つとして、対象物を負圧により吸着するタイプのロボットハンド装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。このタイプのロボットハンド装置は、複数の吸引口が形成された吸着面を有する吸着ハンドを備えている。吸着ハンドの吸着面を対象物の吸着可能な面(以下、「被吸着面」という)に接触させた状態で、複数の吸引口の各々から空気を吸引することにより、対象物を吸着ハンドの吸着面に負圧により吸着することができる。
特開2001−267271号公報 特開2013−240870号公報
例えば店舗の倉庫等において、密集して並べられた複数の商品の中から、特定の商品以外の商品を取り出さず、特定の商品を対象物としてロボットハンド装置で取り出したい場合がある。ここで、対象物の被吸着面が吸着ハンドの吸着面よりも小さい場合には、目的の対象物と対象物に隣接する他の商品も一緒に吸着ハンドの吸着面に吸着される。そのため、特定の商品以外の商品と目的の対象物を取出す可能性がある。
本開示は、目的の対象物を正確に取り出すことができるロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び対象物の保持方法を提供する。
本開示の一態様に係るロボットハンド装置は、支持部と、基端部が前記支持部に支持された保持部であって、対象物を負圧により吸着するための任意の位置で折り曲げ可能な吸着面を有する保持部と、前記保持部に配置され、磁性粒子を含む弾性材料で形成された磁性弾性体と、前記保持部に配置され、前記磁性弾性体の弾性率を変化させるために、前記磁性弾性体に磁場を印加する磁場発生部と、を備え、前記磁場発生部が前記磁性弾性体に磁場を印加することにより、前記磁性弾性体には、柔軟部と、前記柔軟部よりも弾性率の高い硬化部とが形成され、前記保持部が前記対象物を保持する際には、前記吸着面が前記柔軟部に対応する位置で折り曲げられた状態で、前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の先端部との間の領域を前記対象物に吸着させる。
なお、本開示の包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの不揮発性の記録媒体を含む。
本開示の一態様に係るロボットハンド装置によれば、目的の対象物を正確に取り出すことができる。本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
実施の形態1に係るロボットハンドシステムの構成を示す図である。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの主要な機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの詳細な機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るロボットハンド装置を拡大して示す図である。 実施の形態1に係るロボットハンド装置の第1の保持部の第1の吸着面(第2の保持部の第2の吸着面)を示す図である。 図4AのIV−IV線による、実施の形態1に係るロボットハンド装置の第1の保持部(第2の保持部)の断面図である。 実施の形態1に係るロボットハンド装置の第1の保持部の第1の磁場発生部(第2の保持部の第2の磁場発生部)を示す図である。 磁場が印加される前の状態での、実施の形態1に係る第1の磁性弾性体を模式的に示す図である。 磁場が印加された状態での、実施の形態1に係る第1の磁性弾性体を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る第1の保持部が全体的に硬化された状態での、第1の保持部を示す図である。 実施の形態1に係る第1の保持部が部分的に硬化された状態での、第1の保持部を示す図である。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの動作の流れを示す図である。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの使用例1を示す図である。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの使用例2を示す図である。 実施の形態1に係るロボットハンドシステムの使用例3を示す図である。 実施の形態2に係るロボットハンド装置の第1の保持部(第2の保持部)を示す図である。 実施の形態2に係る第1の保持部が全体的に硬化された状態での、第1の保持部を示す図である。 実施の形態2に係る第1の保持部が部分的に硬化された状態での、第1の保持部を示す図である。 実施の形態3に係るロボットハンド装置を示す図である。 実施の形態3に係るロボットハンドシステムにより対象物を取り出す動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3に係るロボットハンドシステムにより対象物を取り出す動作の流れを示すタイミングチャートである。 実施の形態3に係るロボットハンドシステムにより対象物を取り出す動作の流れを示す図である。
本開示の一態様に係るロボットハンド装置は、支持部と、基端部が前記支持部に支持された保持部であって、対象物を負圧により吸着するための任意の位置で折り曲げ可能な吸着面を有する保持部と、前記保持部に配置され、磁性粒子を含む弾性材料で形成された磁性弾性体と、前記保持部に配置され、前記磁性弾性体の弾性率を変化させるために、前記磁性弾性体に磁場を印加する磁場発生部と、を備え、前記磁場発生部が前記磁性弾性体に磁場を印加することにより、前記磁性弾性体には、柔軟部と、前記柔軟部よりも弾性率の高い硬化部とが形成され、前記保持部が前記対象物を保持する際には、前記吸着面が前記柔軟部に対応する位置で折り曲げられた状態で、前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の先端部との間の領域を前記対象物に吸着させる。
本態様によれば、対象物のサイズに応じて、磁性弾性体における柔軟部の位置に基づいて、吸着面が折り曲げられる位置を調整することにより、吸着面のうち対象物を吸着する領域のサイズを調整することができる。これにより、保持部の先端部が対象物の端からはみ出すのを抑制することができ、例えば密集して配置されている複数の物品の中から目的の対象物を正確に取り出すことができる。さらに、磁性弾性体に柔軟部を形成することにより、吸着面を柔軟部に対応する位置で容易に折り曲げることができる。
例えば、前記保持部の前記先端部が前記対象物に押し付けられることにより、前記吸着面は、前記位置で折り曲げられるように構成してもよい。
本態様によれば、保持部の先端部を対象物に押し付ける力を利用することにより、吸着面を柔軟部に対応する位置で折り曲げることができる。これにより、吸着面を折り曲げるためのアクチュエータ等の駆動装置をロボットハンド装置に搭載しなくてもよいため、ロボットハンド装置のコンパクト化を図ることができる。
例えば、前記保持部は、前記基端部から前記先端部まで長尺状に延びており、前記磁場発生部は、前記保持部の長手方向に沿って並んで配置された複数のコイルであって、各々に独立して通電されることにより、各々が独立して前記磁性弾性体に磁場を印加する複数のコイルを有するように構成してもよい。
本態様によれば、複数のコイルのうち少なくとも1つのコイルに通電することにより、磁性弾性体に磁場を容易に印加することができる。
例えば、前記複数のコイルのうち2つの特定のコイルの各々に通電された際に、前記2つの特定のコイルは、同じ磁極が向き合う磁場を発生させ、前記柔軟部は、前記2つの特定のコイルの間における前記磁性弾性体に形成されるように構成してもよい。
本態様によれば、複数のコイルのうち2つの特定のコイルの各々に通電することにより、2つの特定のコイルの間における磁性弾性体に柔軟部を形成することができる。
例えば、前記磁場発生部は、さらに、前記磁性弾性体に磁場を印加する永久磁石を有し、前記永久磁石は、前記保持部の長手方向において前記複数のコイルに対向して配置され、前記複数のコイルのうち特定のコイルに通電された際に、前記特定のコイル及び前記永久磁石は、同じ磁極が向き合う磁場を発生させ、前記柔軟部は、前記特定のコイルと前記永久磁石との間における前記磁性弾性体に形成されるように構成してもよい。
本態様によれば、複数のコイルのうち特定のコイルに通電することにより、特定のコイルと永久磁石との間における磁性弾性体に柔軟部を形成することができる。
例えば、前記吸着面は、空気を吸引するための吸引口を有し、前記吸引口から空気を吸引した際には、前記吸着面は、前記対象物を負圧により吸着するように構成してもよい。
本態様によれば、簡単な構成で、保持部により対象物を保持することができる。
例えば、前記保持部は一対設けられ、前記一対の保持部は、各々の前記吸着面が互いに対向するように配置されているように構成してもよい。
本態様によれば、一対の保持部によって、対象物をより一層安定して保持することができる。
本開示の一態様に係るロボットハンドシステムは、上述したいずれかのロボットハンド装置と、前記ロボットハンド装置を支持し、前記ロボットハンド装置の位置又は姿勢を変更するためのロボットアーム装置と、前記ロボットハンド装置の保持部から空気を吸引するための圧力調整装置と、前記ロボットハンド装置により対象物を保持するように、前記ロボットハンド装置、前記ロボットアーム装置及び前記圧力調整装置を制御するコントローラと、を備える。
本態様によれば、対象物のサイズに応じて、磁性弾性体における柔軟部の位置に基づいて、吸着面が折り曲げられる位置を調整することにより、吸着面のうち対象物を吸着する領域のサイズを調整することができる。これにより、保持部の先端部が対象物の端からはみ出すのを抑制することができ、例えば密集して配置されている複数の物品の中から目的の対象物を正確に取り出すことができる。さらに、磁性弾性体に柔軟部を形成することにより、吸着面を柔軟部に対応する位置で容易に折り曲げることができる。
例えば、前記ロボットハンドシステムは、さらに、前記対象物を撮像する撮像装置を備え、前記コントローラは、前記撮像装置の撮像結果に基づいて、前記対象物の被吸着面のうち吸着可能な被吸着領域を判定することにより、前記磁性弾性体に形成する前記柔軟部の位置を決定し、前記吸着面が前記柔軟部に対応する位置で折り曲げられた状態で、前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の先端部との間の領域を、前記被吸着領域からはみ出ないように前記対象物に吸着させるように構成してもよい。
本態様によれば、判定した被吸着領域に応じて第1の吸着面の折り曲げ位置及び第1の保持部の吸着位置を決定することにより、より確実に対象物を保持することができる。
本開示の一態様に係る対象物の保持方法は、ロボットハンド装置を用いる保持方法であって、前記ロボットハンド装置は、支持部と、基端部が前記支持部に支持された保持部であって、対象物を負圧により吸着するための任意の位置で折り曲げ可能な吸着面を有する保持部と、前記保持部に配置され、磁性粒子を含む弾性材料で形成された磁性弾性体と、前記保持部に配置され、前記磁性弾性体の弾性率を変化させるために、前記磁性弾性体に磁場を印加する磁場発生部と、を備え、前記保持方法は、前記磁性弾性体に磁場を印加することにより、柔軟部と、前記柔軟部よりも弾性率の高い硬化部と、を前記磁性弾性体に形成するステップと、前記保持部の先端部を前記対象物に押し付けることにより、前記吸着面を前記柔軟部に対応する位置で折り曲げるステップと、前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の前記先端部との間の領域を前記対象物に吸着させるステップと、を含む。
本態様によれば、対象物のサイズに応じて、磁性弾性体における柔軟部の位置に基づいて、吸着面が折り曲げられる位置を調整することにより、吸着面のうち対象物を吸着する領域のサイズを調整することができる。これにより、保持部の先端部が対象物の端からはみ出すのを抑制することができ、例えば密集して配置されている複数の物品の中から目的の対象物を正確に取り出すことができる。さらに、磁性弾性体に柔軟部を形成することにより、吸着面を柔軟部に対応する位置で容易に折り曲げることができる。
例えば、前記保持方法は、さらに、前記対象物を撮像装置により撮像するステップと、前記撮像装置の撮像結果に基づいて、前記対象物の被吸着面のうち、前記保持部の前記吸着面が吸着することができる被吸着領域を判定するステップと、前記被吸着領域の大きさに基づいて、前記磁性弾性体に形成する前記柔軟部の位置を決定するステップと、を含むように構成してもよい。
本態様によれば、対象物の被吸着領域の大きさに基づいて、磁性弾性体に形成する柔軟部の位置を決定する。これにより、柔軟部に対応する位置で吸着面を折り曲げた状態で、吸着面に対象物の被吸着領域を吸着させた際に、保持部の先端部が対象物の被吸着領域からはみ出すのを効果的に抑制することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD−ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[1−1.ロボットハンドシステムの構成]
まず、図1〜図3を参照しながら、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の構成を示す図である。図2Aは、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の主要な機能構成を示すブロック図である。図2Bは、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の詳細な機能構成を示すブロック図である。図3は、実施の形態1に係るロボットハンド装置8を拡大して示す図である。
実施の形態1に係るロボットハンドシステム2は、対象物4を取り出して搬送するためのシステムである。図1及び図2Aに示すように、ロボットハンドシステム2は、ロボットアーム装置6と、ロボットハンド装置8と、手先カメラ10(撮像装置の一例)と、固定カメラ12と、コントローラ14と、圧力調整装置16とを備えている。
対象物4は、種々の形状及び大きさを有する、例えば梱包箱等の物品である。なお、図1に示すように、例えば店舗の倉庫等の床面に載置されたパレット18上には、複数の物品20が互いに隣接して(密集して)配置されている。対象物4は、これらの複数の物品20のうち、ロボットハンドシステム2によって取り出される対象となる物品20である。
ロボットアーム装置6は、例えば多関節三次元ロボットで構成されている。ロボットアーム装置6は、所定のワーキングエリア内において、ロボットハンド装置8の位置又は姿勢を6自由度で変更させる。図3に示すように、ロボットアーム装置6の先端部には、ハンド取付部22及びカメラ取付部24が配置されている。なお、ロボットアーム装置6は、多関節三次元ロボットに限定されず、他のタイプのロボットで構成されてもよい。
図1及び図3に示すように、ロボットハンド装置8は、ロボットアーム装置6の先端部(ハンド取付部22及びカメラ取付部24)に取付用フランジ26を介して取り付けられている。ロボットハンド装置8は、例えば複数の物品20の中から1つの物品20を対象物4として負圧により吸着する。これにより、ロボットハンド装置8は、複数の物品20の中から目的の対象物4を保持することができる。ロボットハンド装置8の構成については後述する。
図1及び図3に示すように、手先カメラ10は、ロボットアーム装置6のカメラ取付部24に取り付けられている。手先カメラ10は、ロボットハンド装置8の前方に存在する対象物4を撮像する。なお、説明の都合上、図3では、手先カメラ10の図示を省略してある。
固定カメラ12は、例えばロボットハンドシステム2が設置された室内の天井等に固定されている。固定カメラ12は、ロボットハンド装置8と、ロボットハンド装置8の前方に存在する対象物4と、対象物4の搬送先(例えば収納棚等)とを撮像する。
図1及び図2Bに示すように、コントローラ14は、統括処理部28、ロボット制御部30及びハンド制御部32を有している。統括処理部28は、手先カメラ10及び固定カメラ12の各々からの画像情報と、各種センサ(図示せず)からのセンサ情報とに基づいて、a)ロボット制御部30に動作指令信号を送信し、b)ハンド制御部32に通電制御信号を送信し、c)圧力調整装置16に圧力制御信号を送信する。ロボット制御部30は、統括処理部28からの動作指令信号に基づいて、ロボットアーム装置6の動作を制御する。また、ハンド制御部32は、統括処理部28からの通電制御信号に基づいて、ロボットハンド装置8の第1の磁場発生部54及び第2の磁場発生部68(後述する)の各々への通電を独立して制御する。
圧力調整装置16は、真空ポンプ34と、バルブ36とを有している。図1及び図3に示すように、真空ポンプ34は、一対のチューブ38を介して、ロボットハンド装置8の第1の保持部40の第1の空間56(後述する図4B参照)及び第2の保持部42の第2の空間70(後述する図4B参照)の各々と連通されている。真空ポンプ34は、統括処理部28からの圧力制御信号に基づいて、第1の保持部40の第1の空間56及び第2の保持部42の第2の空間70の各々から独立してチューブ38を介して空気を吸引する。バルブ36は、第1の保持部40の第1の空間56及び第2の保持部42の第2の空間70の各々を独立して大気開放するための開閉バルブであり、例えば真空ポンプ34に配置されている。バルブ36は、統括処理部28からの圧力制御信号に基づいて開閉される。ここで、第1の保持部40の第1の吸着面44又は第2の保持部42の第2の吸着面46(後述する図4B参照)に例えば対象物4を密着させた状態でバルブ36を閉じ、真空ポンプ34によって空気を吸引すると、第1の保持部40の第1の空間56及び第2の保持部42の第2の空間70の各々は独立して、大気圧よりも減圧され、密着している対象物4を真空吸着する。その後、バルブ36が開いた際には、第1の保持部40の第1の空間56及び第2の保持部42の第2の空間70の各々は独立して、大気圧に戻され、対象物4の真空吸着が解除される。
[1−2.ロボットハンド装置の構成]
次に、図3〜図6Bを参照しながら、実施の形態1に係るロボットハンド装置8の構成について説明する。図4Aは、実施の形態1に係るロボットハンド装置8の第1の保持部40の第1の吸着面44(第2の保持部42の第2の吸着面46)を示す図である。図4Bは、図4AのIV−IV線による、実施の形態1に係るロボットハンド装置8の第1の保持部40(第2の保持部42)の断面図である。図4Cは、実施の形態1に係るロボットハンド装置8の第1の保持部40の第1の磁場発生部54(第2の保持部42の第2の磁場発生部68)を示す図である。図5Aは、磁場が印加される前の状態での、実施の形態1に係る第1の磁性弾性体50を模式的に示す図である。図5Bは、磁場が印加された状態での、実施の形態1に係る第1の磁性弾性体50を模式的に示す図である。図6Aは、実施の形態1に係る第1の保持部40が全体的に硬化された状態での、第1の保持部40を示す図である。図6Bは、実施の形態1に係る第1の保持部40が部分的に硬化された状態での、第1の保持部40を示す図である。
図3に示すように、ロボットハンド装置8は、ハンド支持部39(支持部の一例)と、第1の保持部40と、第2の保持部42とを備えている。
ハンド支持部39は、第1の保持部40及び第2の保持部42を支持するための部材である。ハンド支持部39は、ロボットアーム装置6の先端部(ハンド取付部22及びカメラ取付部24)に取付用フランジ26を介して取り付けられている。
第1の保持部40及び第2の保持部42の各々は、対象物4を負圧により吸着するための柔軟指である。第1の保持部40は、基端部40aから先端部40bまで長尺状に延びている。同様に、第2の保持部42は、基端部42aから先端部42bまで長尺状に延びている。第1の保持部40の基端部40a及び第2の保持部42の基端部42aは、ハンド支持部39に支持されている。
図3に示すように、第1の保持部40及び第2の保持部42はそれぞれ、対象物4を負圧により吸着するための第1の吸着面44及び第2の吸着面46を有している。第1の保持部40及び第2の保持部42は、第1の吸着面44及び第2の吸着面46が互いに対向するように配置されている。図4A及び図4Bに示すように、第1の吸着面44には複数の第1の吸引口58が形成され、第2の吸着面46には複数の第2の吸引口72が形成されている。なお、第1の吸着面44及び第2の吸着面46がともに折り曲げられていない状態において、第1の吸着面44及び第2の吸着面46は互いに接触していてもよく、あるいは、第1の吸着面44と第2の吸着面46との間に例えば数mm程度の大きさの隙間が形成されていてもよい。
図4A〜図4Cに示すように、第1の保持部40は、第1の弾性部材48と、一対の第1の磁性弾性体50と、第1のヨーク52と、第1の磁場発生部54とを有している。
第1の弾性部材48は、弾性を有する軟質性樹脂、例えばシリコンゴム等のエラストマーで形成されている。第1の弾性部材48は、第1の保持部40のベースとなる部材である。第1の弾性部材48は、基端部48aから先端部48bまで長尺状に延びている。第1の弾性部材48の内部には、第1の弾性部材48の長手方向(Z軸方向)に沿って延びる第1の空間56が形成されている。
図4A及び図4Bに示すように、第1の弾性部材48の側面には、第1の吸着面44が形成されている。第1の吸着面44は、第1の弾性部材48の長手方向における任意の位置において、山折り状に折り曲げ可能である。第1の吸着面44には、第1の空間56と外部とを連通する平面視円形状の複数の第1の吸引口58が形成されている。複数の第1の吸引口58は、第1の弾性部材48の長手方向に沿って千鳥状に配置されている。
第1の弾性部材48の基端部48aは、ハンド支持部39に支持されている。図4Bに示すように、第1の弾性部材48の基端部48aには、第1の空間56と外部とを連通する接続孔60が形成されている。接続孔60には、チューブ38の端部が接続されている。
図4B及び図4Cに示すように、一対の第1の磁性弾性体50は、第1の弾性部材48の第1の吸着面44と反対側の側面に接触するように配置されている。具体的には、一対の第1の磁性弾性体50は、第1の弾性部材48の長手方向に沿って長尺状に延び、第1の弾性部材48の短手方向(Y軸方向)における両端部にそれぞれ配置されている。
一対の第1の磁性弾性体50の各々は、複数の磁性粒子が分散された弾性材料で形成されている。弾性材料は、例えばシリコンゴム等のエラストマーで形成された軟質性樹脂又はゲル状材料等である。磁性粒子は、例えば鉄、カルボニル鉄、フェライト等で形成された強磁性体材料又は高透磁率材料等の粉末である。このように形成された一対の第1の磁性弾性体50の各々は、磁場(磁束)が印加されることにより弾性率が変化する性質を有している。第1の磁性弾性体50の弾性率が変化する原理については後述する。
第1のヨーク52は、第1の弾性部材48の第1の吸着面44と反対側の側面に対向するように配置されている。第1のヨーク52は、例えば純鉄又は低炭素鋼等の軟質磁性材料で形成されており、薄板状に形成されている。第1のヨーク52は、長尺状の鉄心部52aと、鉄心部52aの長手方向(Z軸方向)における両端部にそれぞれ形成された略E字状の一対の接続部52b及び52cとを有している。鉄心部52aは、一対の第1の磁性弾性体50の間に配置され、第1の弾性部材48の長手方向に沿って延びている。鉄心部52aは、第1の弾性部材48の長手方向に沿って湾曲可能である。一対の接続部52b及び52cはそれぞれ、一対の第1の磁性弾性体50の長手方向(Z軸方向)における各両端部と接続されている。
第1の磁場発生部54は、第1のヨーク52の鉄心部52aに巻回された複数のコイル54a,54b,54c,54d,54e,54f,54g,54h(54a〜54h)を有している。複数のコイル54a〜54hは、この順に第1の弾性部材48の長手方向に沿って並んで配置されている。複数のコイル54a〜54hの各々は、ハンド制御部32により独立して通電される。これにより、複数のコイル54a〜54hの各々は、独立して磁場を発生し、一対の第1の磁性弾性体50の各々に独立して磁場を印加する。このとき、一対の第1の磁性弾性体50と第1のヨーク52とで磁気回路が形成される。
なお、第1の保持部40は、さらに、一対の第1の磁性弾性体50、第1のヨーク52及び第1の磁場発生部54を覆う保護カバー(図示せず)を有していてもよい。保護カバーは、柔軟性を有し、且つ、磁気回路に磁気的な影響を与えない低透磁率材料で形成されてもよい。
また、図4A〜図4Cに示すように、第2の保持部42は、第1の保持部40と同様に、第2の弾性部材62と、一対の第2の磁性弾性体64と、第2のヨーク66と、第2の磁場発生部68とを有している。
第2の弾性部材62は、第1の弾性部材48と同様に構成されている。すなわち、第2の弾性部材62は、基端部62aから先端部62bまで長尺状に延びている。図4Bに示すように、第2の弾性部材62の内部には、第2の弾性部材62の長手方向(Z軸方向)に沿って延びる第2の空間70が形成されている。
図4A及び図4Bに示すように、第2の弾性部材62の側面には、第2の吸着面46が形成されている。第2の吸着面46は、第2の弾性部材62の長手方向における任意の位置において、山折り状に折り曲げ可能である。第2の吸着面46には、第2の空間70と外部とを連通する平面視円形状の複数の第2の吸引口72が形成されている。
第2の弾性部材62の基端部62aは、ハンド支持部39に支持されている。図4Bに示すように、第2の弾性部材62の基端部62aには、第2の空間70と外部とを連通する接続孔74が形成されている。接続孔74には、チューブ38の端部が接続されている。
一対の第2の磁性弾性体64、第2のヨーク66及び第2の磁場発生部68の各構成はそれぞれ、上述した一対の第1の磁性弾性体50、第1のヨーク52及び第1の磁場発生部54の各構成と同一であるため、説明を省略する。
ここで、図5A及び図5Bを参照しながら、第1の磁性弾性体50の弾性率が変化する原理について説明する。図5Aに示すように、第1の磁性弾性体50は、弾性材料50aと、弾性材料50aに分散された複数の磁性粒子50bとを有している。
図5Aに示すように、第1の磁性弾性体50に磁場が印加されていない状態では、複数の磁性粒子50bの各々は、不規則な方向を向いている。この状態で、第1の磁性弾性体50に磁場が印加された際には、複数の磁性粒子50bの各々が磁気的に分極し、分極した複数の磁性粒子50bの間に磁気的結合が形成される。これにより、図5Bに示すように、複数の磁性粒子50bの各々は磁力線76と平行な方向に整列し、複数の磁性粒子50bの間に形成される磁気的結合力が増大するため、第1の磁性弾性体50は強固な構造となる。その結果、磁力線76と平行な方向においては、負荷に対する変形抵抗が大きくなり、第1の磁性弾性体50の弾性率が高くなる。また、磁力線76と直交する方向においても、負荷に対する変形抵抗が大きくなるため、第1の磁性弾性体50の弾性率が高くなる。
すなわち、第1の磁性弾性体50に磁場を印加することにより、第1の磁性弾性体50の弾性率を変化させることができる。また、複数の磁性粒子50bの間の磁気的結合力は、印加される磁場の強さに応じて変化するため、第1の磁性弾性体50の弾性率は、印加される磁場の強さに応じて変化する。なお、第2の磁性弾性体64の弾性率が変化する原理については、上述と同様であるので説明を省略する。
次に、図6A及び図6Bを参照しながら、第1の磁性弾性体50の弾性率を変化させることにより、第1の保持部40を全体的又は部分的に硬化させる動作について説明する。なお、説明の都合上、図6Aでは、複数のコイル54a〜54hのうち通電されているコイル54gを図示し、図6Bでは、複数のコイル54a〜54hのうち通電されているコイル54e及び54gを図示してある。
図6Aに示す状態では、ハンド制御部32により、複数のコイル54a〜54hのうちコイル54gに通電されている。これにより、複数のコイル54a〜54hのうちコイル54gが磁場を発生する。第1のヨーク52の透磁率は空気の透磁率の1000〜10000倍であるので、コイル54gからの磁場は、大気中にはほとんど漏れずに、第1のヨーク52に集中する。また、一対の第1の磁性弾性体50の各々も磁性粒子により高い透磁率を有しているので、コイル54gからの磁場は、大気中にはほとんど漏れずに、一対の第1の磁性弾性体50の各々に集中する。その結果、図6A中の破線の矢印で示すように、1つの磁気回路78が形成される。この磁気回路78では、コイル54gからの磁場は、第1のヨーク52の鉄心部52a、接続部52b、一対の第1の磁性弾性体50、接続部52c及び鉄心部52aの順に通過した後に、コイル54gに戻る。これにより、コイル54gからの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加される。
図6Aに示すように、コイル54gからの磁場は、一対の第1の磁性弾性体50の各々の長手方向における一端部から他端部まで縦断して通過するため、一対の第1の磁性弾性体50の各々の弾性率は全体的に高くなる。その結果、一対の第1の磁性弾性体50の各々の全領域に硬化部80が形成され、第1の保持部40は全体的に硬化される。
一方、図6Bに示す状態では、ハンド制御部32により、複数のコイル54a〜54hのうち2つの特定のコイル、例えばコイル54e及び54gに通電されている。このとき、コイル54eとコイル54gとにそれぞれ逆向きの電流を流すと、同じ磁極(例えばN極)が向き合う磁場を発生する。コイル54e及びコイル54gの各々から発生した磁場は、発生した直後に、互いに反発することにより大気中に漏れる。この大気中に漏れた磁場は、すぐに透磁率の高い一対の第1の磁性弾性体50の各々に集中する。
その結果、図6B中の破線の矢印で示すように、2つの磁気回路82及び84が形成される。一方の磁気回路82では、コイル54eからの磁場は、第1のヨーク52の鉄心部52a、一対の第1の磁性弾性体50、接続部52b及び鉄心部52aの順に通過した後に、コイル54eに戻る。これにより、磁気回路82上において、コイル54eからの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加される。他方の磁気回路84では、コイル54gからの磁場は、第1のヨーク52の鉄心部52a、一対の第1の磁性弾性体50、接続部52c及び鉄心部52aの順に通過した後に、コイル54gに戻る。これにより、磁気回路84上において、コイル54gからの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加される。
図6Bに示すように、コイル54eからの磁場は、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、コイル54eよりも第1の保持部40の基端部40a側における領域を通過する。一方、コイル54gからの磁場は、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、コイル54eよりも第1の保持部40の先端部40b側における領域を通過する。これにより、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、磁場が通過する領域における弾性率は比較的高くなり、磁場が通過しない領域(すなわち、コイル54eとコイル54gとの間における領域)における弾性率は比較的低くなる。その結果、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、コイル54eとコイル54gとの間における領域には柔軟部86が形成され、それ以外の領域には、柔軟部86よりも弾性率の高い硬化部80が形成される。すなわち、第1の保持部40は部分的に硬化される。
したがって、第1の保持部40の第1の吸着面44は、第1の保持部40の長手方向における柔軟部86に対応する位置で容易に折り曲げ可能となる。なお、複数のコイル54a〜54hのうち、通電する2つの特定のコイルの組み合わせを任意に選択することにより、柔軟部86の位置を適宜変更することができる。なお、第2の保持部42を全体的又は部分的に硬化させる動作については、上述と同様であるので、説明を省略する。
[1−3.ロボットハンドシステムの動作]
次に、図7及び図8を参照しながら、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の動作について説明する。図7は、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の動作の流れを示すフローチャートである。図8は、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の動作の流れを示す図である。
図7に示すように、まず、コントローラ14の統括処理部28は、固定カメラ12からの画像情報に基づいて、搬送対象である対象物4の位置を判定する(S101)。次に、統括処理部28は、対象物4の位置に基づいて、ロボット制御部30に動作指令信号を送信する。ロボット制御部30は、統括処理部28からの動作指令信号に基づいて、ロボットアーム装置6の動作を制御することにより、ロボットハンド装置8を対象物4の上面の真上まで移動させる(S102)。このとき、ロボットハンド装置8は、第1の保持部40及び第2の保持部42の各々の長手方向が鉛直方向(Z軸方向)に対して略平行となる姿勢に保持されている。
次に、統括処理部28は、手先カメラ10からの画像情報に基づいて、対象物4の上面(被吸着面の一例)における吸着可能な領域88(以下、「被吸着領域88」という)を判定し(S103)、被吸着領域88における第1の保持部40及び第2の保持部42の吸着位置を決定する(S104)。統括処理部28は、決定した吸着位置に基づいて、ロボット制御部30に動作指令信号を送信する。ロボット制御部30は、統括処理部28からの動作指令信号に基づいて、ロボットアーム装置6の動作を制御する。これにより、図8の(a)に示すように、ロボットハンド装置8が下降することによって、第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bが対象物4の被吸着領域88に接触する(S105)。
統括処理部28は、被吸着領域88の大きさに基づいて、一対の第1の磁性弾性体50(一対の第2の磁性弾性体64)の各々における柔軟部86の位置を決定し(S106)、ハンド制御部32に通電制御信号を送信する。ハンド制御部32は、統括処理部28からの通電制御信号に基づいて、ロボットハンド装置8の第1の磁場発生部54及び第2の磁場発生部68の各々に通電させる。これにより、第1の磁場発生部54からの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加され、且つ、第2の磁場発生部68からの磁場が一対の第2の磁性弾性体64の各々に印加される(S107)。例えば、図6Bに示すように、複数のコイル54a〜54hのうちコイル54e及び54gに、それぞれ逆向きに通電すると、一対の第1の磁性弾性体50(一対の第2の磁性弾性体64)の各々のうち、コイル54eとコイル54gとの間における領域に柔軟部86が形成される。
図8の(b)に示すように、ロボットハンド装置8がさらに下降することにより、第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bが対象物4の被吸着領域88に押し付けられる(S108)。これにより、第1の吸着面44が柔軟部86に対応する第1の位置90で折り曲げられ、且つ、第2の吸着面46が柔軟部86に対応する第2の位置92で折り曲げられる。これに伴い、第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bは、対象物4の被吸着領域88上を滑りながら互いに離隔する方向に移動する。
第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bが対象物4の被吸着領域88にさらに押し付けられることにより、図8の(c)に示すように、第1の吸着面44及び第2の吸着面46がそれぞれ第1の位置90及び第2の位置92で略直角に折り曲げられる。これにより、第1の吸着面44のうち第1の位置90と第1の保持部40の先端部40bとの間の領域が被吸着領域88に接触し、且つ、第2の吸着面46のうち第2の位置92と第2の保持部42の先端部42bとの間の領域が被吸着領域88に接触する。なお、第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bは、被吸着領域88の端からはみ出ない位置となるように柔軟部86の位置が設定されている。
統括処理部28は、手先カメラ10からの画像情報に基づいて、圧力調整装置16に圧力制御信号を送信する。これにより、バルブ36が閉じた状態で真空ポンプ34が駆動し、第1の吸着面44の複数の第1の吸引口58及び第2の吸着面46の複数の第2の吸引口72の各々から空気が吸引される。その結果、第1の吸着面44のうち第1の位置90と第1の保持部40の先端部40bとの間の領域が被吸着領域88を負圧により吸着し、且つ、第2の吸着面46のうち第2の位置92と第2の保持部42の先端部42bとの間の領域が被吸着領域88を負圧により吸着する(S109)。このようにして、対象物4は、第1の保持部40及び第2の保持部42により保持され、パレット18から取り出される。
このとき、第1の吸着面44のうち第1の位置90と第1の保持部40の基端部40aとの間の領域と、第2の吸着面46のうち第2の位置92と第2の保持部42の基端部42aとの間の領域とは、互いに接触(密着)している。これにより、複数の第1の吸引口58及び複数の第2の吸引口72の全てが塞がるので、対象物4を安定して真空吸着することができる。なお、この場合、バルブ36を閉じた状態で、真空ポンプ34の駆動を停止してもよい。
次に、コントローラ14の統括処理部28は、固定カメラ12からの画像情報に基づいて、対象物4の搬送先(例えば収納棚等)の位置を判定する(S110)。次に、統括処理部28は、対象物4の搬送先の位置に基づいて、ロボット制御部30に動作指令信号を送信する。ロボット制御部30は、統括処理部28からの動作指令信号に基づいて、ロボットアーム装置6の動作を制御することにより、対象物4を第1の保持部40及び第2の保持部42により保持した状態で、ロボットハンド装置8を搬送先まで移動させる。これにより、対象物4が搬送先まで搬送される(S111)。
ここで、統括処理部28は、手先カメラ10からの画像情報に基づいて、搬送先における収納可能な領域(以下、「収納領域」という)を判定する。統括処理部28は、手先カメラ10からの画像情報に基づいて、対象物4が収納領域に収納されたと判定した際に、圧力調整装置16に圧力制御信号を送信する。これにより、真空ポンプ34の駆動が停止するとともにバルブ36が開いて、第1の吸着面44及び第2の吸着面46に対する対象物4の吸着が解除される(S112)。
統括処理部28は、手先カメラ10からの画像情報に基づいて、ハンド制御部32に通電制御信号を送信する。ハンド制御部32は、統括処理部28からの通電制御信号に基づいて、ロボットハンド装置8の第1の磁場発生部54及び第2の磁場発生部68の各々への通電を解除する。これにより、一対の第1の磁性弾性体50及び一対の第2の磁性弾性体64の各々への磁場の印加が解除される(S113)。
なお、第1の弾性部材48及び第2の弾性部材62の弾性復元力によって、第1の吸着面44及び第2の吸着面46はそれぞれ、第1の位置90及び第2の位置92で折り曲げられた状態(図8の(c)に示す状態)から、直線状に延伸して元の状態(図8の(a)に示す状態)に復帰する。
[1−4.効果]
上述したように、一対の第1の磁性弾性体50及び一対の第2の磁性弾性体64の各々に柔軟部86を形成することにより、第1の吸着面44及び第2の吸着面46をそれぞれ柔軟部86に対応する第1の位置90及び第2の位置92で容易に折り曲げることができる。対象物4のサイズに応じて、第1の吸着面44及び第2の吸着面46がそれぞれ折り曲げられる第1の位置90及び第2の位置92を調整することにより、第1の吸着面44及び第2の吸着面46の各々のうち対象物4を吸着する領域のサイズを調整することができる。これにより、第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bが対象物4の被吸着領域88の端からはみ出すのを抑制することができ、例えば密集して配置されている複数の物品20の中から目的の対象物4を正確に取り出すことができる。
[1−5.使用例]
次に、図9A〜図9Cを参照しながら、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の使用例について説明する。図9Aは、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の使用例1を示す図である。図9Bは、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の使用例2を示す図である。図9Cは、実施の形態1に係るロボットハンドシステム2の使用例3を示す図である。
図9Aに示すように、使用例1では、比較的サイズの小さい物品20が複数個、密集して配置されている。この場合、第1の吸着面44を第1の保持部40の先端部40bの近傍における第1の位置90で折り曲げ、且つ、第2の吸着面46を第2の保持部42の先端部42bの近傍における第2の位置92で折り曲げる。これにより、第1の保持部40の先端部40b及び第2の保持部42の先端部42bが対象物4の被吸着領域88の端からはみ出すのを抑制することができるので、複数の物品20の中から目的の対象物4を取り出すことができる。
図9Bに示すように、使用例2では、ロボットハンド装置8の姿勢が対象物4の被吸着領域88に対して斜めとなっている。この場合、第1の吸着面44及び第2の吸着面46の各々を折り曲げる角度を任意に調整することができるので、対象物4を第1の吸着面44及び第2の吸着面46に確実に吸着することができる。これにより、例えば収納棚の内部又は梱包箱の内部等の狭い空間で、ロボットハンド装置8の姿勢を自由に変えることができない場合であっても、対象物4を確実に吸着することができる。
図9Cに示すように、使用例3では、対象物4の上面は平坦でなく、非平行な2つの面を有する山形状に形成されている。この場合、第1の吸着面44及び第2の吸着面46の各々を折り曲げる角度を任意に調整することができるので、対象物4を第1の吸着面44及び第2の吸着面46に確実に吸着することができる。このように、第1の吸着面44及び第2の吸着面46の各々が鉛直方向(Z軸方向)に対して傾斜している場合であっても、対象物4を確実に吸着することができる。これにより、例えば障害物等により対象物4を吸着可能な部位が限られている場合に、特に有用である。
(実施の形態2)
[2−1.ロボットハンド装置の構成]
次に、図10〜図11Bを参照しながら、実施の形態2に係るロボットハンド装置8Aについて説明する。図10は、実施の形態2に係るロボットハンド装置8Aの第1の保持部40A(第2の保持部42A)を示す図である。図11Aは、実施の形態2に係る第1の保持部40Aが全体的に硬化された状態での、第1の保持部40Aを示す図である。図11Bは、実施の形態2に係る第1の保持部40Aが部分的に硬化された状態での、第1の保持部40Aを示す図である。なお、以下の各実施の形態において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10に示すように、実施の形態2に係るロボットハンド装置8Aでは、第1の保持部40Aの第1の磁場発生部54A及び第2の保持部42Aの第2の磁場発生部68Aの各構成が上記実施の形態1と異なっている。
具体的には、第1の磁場発生部54Aは、上記実施の形態1で説明したコイル54hに代えて、永久磁石94を有している。すなわち、第1の磁場発生部54Aは、複数のコイル54a〜54gと、永久磁石94とを有している。永久磁石94は、第1の保持部40Aの長手方向において、複数のコイル54a〜54gに対向して配置されている。なお、永久磁石94は、例えばN極が複数のコイル54a〜54g側を向くように配置されている。
次に、図11A及び図11Bを参照しながら、第1の磁性弾性体50の弾性率を変化させることにより、第1の保持部40Aを全体的又は部分的に硬化させる動作について説明する。なお、説明の都合上、図11Aでは、複数のコイル54a〜54gの図示を省略し、図11Bでは、複数のコイル54a〜54gのうち通電されているコイル54eを図示してある。
図11Aに示す状態では、ハンド制御部32(図1参照)により、複数のコイル54a〜54gのいずれにも通電されていない。これにより、永久磁石94が磁場を発生する。永久磁石94からの磁場は、大気中にはほとんど漏れずに、第1のヨーク52及び一対の第1の磁性弾性体50の各々に集中する。その結果、図11A中の破線の矢印で示すように、1つの磁気回路96が形成される。この磁気回路96では、永久磁石94からの磁場は、第1のヨーク52の鉄心部52a、接続部52b、一対の第1の磁性弾性体50、接続部52c及び鉄心部52aの順に通過した後に、永久磁石94に戻る。これにより、永久磁石94からの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加される。
図11Aに示すように、永久磁石94からの磁場は、一対の第1の磁性弾性体50の各々の長手方向における一端部から他端部まで縦断して通過するため、一対の第1の磁性弾性体50の各々の弾性率は全体的に高くなる。その結果、一対の第1の磁性弾性体50の各々の全領域に硬化部80が形成され、第1の保持部40Aは全体的に硬化される。
一方、図11Bに示す状態では、ハンド制御部32により、複数のコイル54a〜54gのうち1つの特定のコイル、例えばコイル54eに通電されている。ここで、コイル54e及び永久磁石94は、同じ磁極(例えばN極)が向き合うように磁場を発生させる。コイル54e及び永久磁石94の各々から発生した磁場は、発生した直後に、互いに反発することにより大気中に漏れる。この大気中に漏れた磁場は、すぐに透磁率の高い一対の第1の磁性弾性体50の各々に集中する。
その結果、図11B中の破線の矢印で示すように、2つの磁気回路98及び100が形成される。一方の磁気回路98では、コイル54eからの磁場は、第1のヨーク52の鉄心部52a、一対の第1の磁性弾性体50、接続部52b及び鉄心部52aの順に通過した後に、コイル54eに戻る。これにより、磁気回路98上において、コイル54eからの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加される。他方の磁気回路100では、永久磁石94からの磁場は、第1のヨーク52の鉄心部52a、一対の第1の磁性弾性体50、接続部52c及び鉄心部52aの順に通過した後に、永久磁石94に戻る。これにより、磁気回路100上において、永久磁石94からの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加される。
図11Bに示すように、コイル54eからの磁場は、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、コイル54eよりも第1の保持部40Aの基端部40a側における領域を通過する。一方、永久磁石94からの磁場は、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、永久磁石94よりも第1の保持部40Aの先端部40b側における領域を通過する。これにより、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、磁場が通過する領域における弾性率は比較的高くなり、磁場が通過しない領域(すなわち、コイル54eと永久磁石94との間における領域)における弾性率は比較的低くなる。その結果、一対の第1の磁性弾性体50の各々のうち、コイル54eと永久磁石94との間における領域には柔軟部86が形成され、それ以外の領域には、柔軟部86よりも弾性率の高い硬化部80が形成される。すなわち、第1の保持部40Aは部分的に硬化される。
したがって、上記実施の形態1と同様に、第1の保持部40Aの第1の吸着面44(図3参照)は、第1の保持部40Aの長手方向における柔軟部86に対応する位置で容易に折り曲げ可能となる。なお、複数のコイル54a〜54gのうち、通電する1つの特定のコイルを任意に選択することにより、柔軟部86の位置を適宜変更することができる。なお、第2の保持部42Aを全体的又は部分的に硬化させる動作については、上述と同様であるので、説明を省略する。
[2−2.効果]
本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、一対の第1の磁性弾性体50の各々に柔軟部86を形成する際には、複数のコイル54a〜54gのうち1つの特定のコイルに通電すればよいため、消費電力を低減することができる。
なお、実施の形態1及び2において、通電するコイルを選択することにより柔軟部86の位置を調整する構成としたが、コイルに通電する電流量により柔軟部86が形成される位置を調整するように構成してもよい。例えば、第1の保持部40(40A)の先端部40b及び基端部40aの各々に磁場発生部を配置して、同じ磁極が対向するように磁場を発生させる。このとき、第1の保持部40(40A)の基端部40a(及び先端部40b)で発生する磁場の大きさを調整することにより、柔軟部86が形成される位置を調整することができる。
(実施の形態3)
[3−1.ロボットハンド装置の構成]
次に、図12を参照しながら、実施の形態3に係るロボットハンド装置8Bについて説明する。図12は、実施の形態3に係るロボットハンド装置8Bを示す図である。
図12に示すように、実施の形態3に係るロボットハンドシステム2Bでは、ロボットハンド装置8Bの構成が上記実施の形態1と異なっている。具体的には、ロボットハンド装置8Bは、第1の保持部40と第2の保持部42との間隔を変更するための駆動機構102を備えている。
駆動機構102は、ハンド支持部39Bに支持されている。駆動機構102は、ロータリアクチュエータ104と、平行リンク106とを有している。ロータリアクチュエータ104は、ハンド制御部32(図1参照)からの駆動信号に基づいて、平行リンク106を駆動する。平行リンク106は、ロータリアクチュエータ104によって駆動されることにより、第1の保持部40及び第2の保持部42の各々を、互いに近付く方向又は離隔する方向(X軸方向)に平行移動させる。これにより、第1の保持部40と第2の保持部42との間隔を狭める又は広げることができる。
なお、第1の保持部40の基端部40a及び第2の保持部42の基端部42aは、平行リンク106を介してハンド支持部39Bに支持されている。
なお、本実施の形態では、真空ポンプ34(図1参照)は、高流量で空気の漏れがあっても吸着できるブロワ型真空ポンプ(真空ブロワ)で構成されている。すなわち、複数の第1の吸引口58及び複数の第2の吸引口72(図4A参照)が全て塞がっていなくても、対象物4を吸着することができる。
[3−2.ロボットハンドシステムの動作]
次に、図13〜図15を参照しながら、実施の形態3に係るロボットハンドシステム2Bにより対象物4を取り出す動作について説明する。図13は、実施の形態3に係るロボットハンドシステム2Bにより対象物4を取り出す動作の流れを示すフローチャートである。図14は、実施の形態3に係るロボットハンドシステム2Bにより対象物4を取り出す動作の流れを示すタイミングチャートである。図15は、実施の形態3に係るロボットハンドシステム2Bにより対象物4を取り出す動作の流れを示す図である。
図15の(a)に示すように、例えば店舗の倉庫等に配置された梱包箱108の内部には、複数の物品20が上下方向(Z軸方向)に積み重ねられた状態で収納されている。対象物4は、これらの複数の物品20のうち、ロボットハンドシステム2Bによって取り出される対象となる、例えば最も上側に配置された物品20である。
図13に示すように、まず、上記実施の形態1で説明したステップS101〜S104と同様に、ステップS201〜S204が実行される。なお、ステップS202では、図15の(a)に示すように、ロボットハンド装置8Bは、第1の保持部40及び第2の保持部42の各々の長手方向が鉛直方向(Z軸方向)に対して傾斜した姿勢となっている。
次に、図15の(a)に示すように、ロボットハンド装置8Bが下降することによって、第1の保持部40の先端部40bを対象物4の上面(被吸着面の一例)における被吸着領域110に接触させる(S205)。その後、コントローラ14(図1参照)の統括処理部28は、被吸着領域110の大きさに基づいて、一対の第1の磁性弾性体50(図4C参照)の各々における柔軟部86(図6B参照)の位置を決定し(S206)、ハンド制御部32に通電制御信号を送信する。ハンド制御部32は、統括処理部28からの通電制御信号に基づいて、ロボットハンド装置8Bの第1の磁場発生部54(図4C参照)に通電させる。これにより、図14に示す時刻t1で、第1の磁場発生部54からの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加され(S207)、一対の第1の磁性弾性体50の各々に柔軟部86が形成される。すなわち、第1の保持部40は部分的に硬化される。
図15の(b)に示すように、ロボットハンド装置8Bがさらに下降することにより、第1の保持部40の先端部40bが対象物4の被吸着領域110に押し付けられる(S208)。これにより、第1の吸着面44は、柔軟部86に対応する第1の位置112で折り曲げられる。これにより、第1の吸着面44のうち第1の位置112と第1の保持部40の先端部40bとの間の領域が被吸着領域110に接触する。
この時、第2の保持部42は、ロボットハンド装置8Bの動作の妨げにならない位置に移動させておく。なお、第2の保持部42の先端部42bが梱包箱108の内壁面等に干渉する場合には、第2の保持部42の第2の吸着面46と反対側の側面を梱包箱108の内壁面等に押し当てることにより、第2の保持部42を撓ませてもよい。
統括処理部28は、手先カメラ10(図1参照)からの画像情報に基づいて、圧力調整装置16(図1参照)に圧力制御信号を送信する。これにより、バルブ36が閉じた状態で真空ポンプ34が駆動し、第1の保持部40の第1の空間56(図4B参照)が高流量で吸引される。その結果、図14に示す時刻t2で、第1の吸着面44のうち第1の位置112と第1の保持部40の先端部40bとの間の領域に被吸着領域110が負圧により吸着される(S209)。
また、ハンド制御部32は、統括処理部28からの通電制御信号に基づいて、ロボットハンド装置8Bの第1の磁場発生部54への通電を停止する。これにより、図14に示す時刻t2で、一対の第1の磁性弾性体50の各々への磁場の印加が解除される(S210)。
その後、統括処理部28は、ロボットハンド装置8Bに駆動信号を送信し、且つ、ロボット制御部30に動作指令信号を送信する。これにより、図14に示す時刻t3で、図15の(c)に示すように、第1の保持部40及び第2の保持部42の間隔が広がり始め、且つ、ロボットハンド装置8Bが上昇し始める(S211)。その結果、第1の保持部40の第1の吸着面44に対象物4が吸着された状態で、第1の弾性部材48(図4A参照)の弾性復元力によって、第1の位置112で折り曲げられた第1の吸着面44が直線状に延伸する(S212)。この時、第1の吸着面44のうち第1の位置112と第1の保持部40の先端部40bとの間の領域が上下反転するのに伴い、対象物4を上下反転させることができる。
その後、ハンド制御部32は、統括処理部28からの通電制御信号に基づいて、ロボットハンド装置8Bの第1の磁場発生部54及び第2の磁場発生部68(図4C参照)の各々に通電させる。これにより、図14に示す時刻t4で、第1の磁場発生部54からの磁場が一対の第1の磁性弾性体50の各々に印加され、且つ、第2の磁場発生部68からの磁場が一対の第2の磁性弾性体64の各々に印加される(S213)。すなわち、第1の保持部40及び第2の保持部42の各々は全体的に硬化する。
その後、統括処理部28は、ハンド制御部32に駆動信号を送信する。これにより、図14に示す時刻t5で、図15の(d)に示すように、第1の保持部40及び第2の保持部42の間隔が狭まり始め、第1の保持部40と第2の保持部42との間に対象物4が挟持される(S214)。この時、ロボットハンド装置8Bは、上昇し続けている。
その後、統括処理部28は、手先カメラ10からの画像情報に基づいて、圧力調整装置16に圧力制御信号を送信する。これにより、バルブ36が閉じた状態で真空ポンプ34が駆動し、第2の保持部42の第2の空間70(図4B参照)が高流量で吸引される。その結果、図14に示す時刻t6で、第2の保持部42の第2の吸着面46に対象物4が負圧により吸着される(S215)。
以上のようにして、対象物4は、ロボットハンドシステム2Bにより梱包箱108から取り出される。
[3−3.効果]
本実施の形態では、第1の吸着面44を任意の位置で折り曲げた状態で、対象物4を第1の吸着面44に負圧により吸着させて取り出すことができる。これにより、例えば梱包箱108の内部等の狭い空間に対象物4が配置されている場合であっても、当該空間の大きさ又は形状等に応じて第1の吸着面44を適宜折り曲げることにより、ロボットハンド装置8Bが梱包箱108等と干渉するのを抑制しながら、対象物4を容易に取り出すことができる。さらに、対象物4を第1の吸着面44に吸着させた状態で、駆動機構102によって第1の保持部40と第2の保持部42との間隔を狭めることにより、第1の保持部40と第2の保持部42との間に対象物4を挟持することができる。これにより、対象物4を確実に保持した状態で、対象物4の搬送等を行うことができる。
(他の変形例)
以上、一つ又は複数の態様に係るロボットハンド装置等について、上記実施の形態1〜3に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態1〜3に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
上記各実施の形態では、ロボットハンド装置は2つの保持部を備えるように構成したが、これに限定されず、1つ又は3つ以上の保持部を備えるように構成してもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしても良い。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
本開示は、上記に示す方法であるとしても良い。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。また、本開示は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ等に記録したものとしても良い。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしても良い。また、本開示は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしても良い。また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
本開示に係るロボットハンド装置は、例えば店舗の倉庫等において商品を取り出すためのロボットハンドシステム等に有用である。
2,2B ロボットハンドシステム
4 対象物
6 ロボットアーム装置
8,8A,8B ロボットハンド装置
10 手先カメラ
12 固定カメラ
14 コントローラ
16 圧力調整装置
18 パレット
20 物品
22 ハンド取付部
24 カメラ取付部
26 取付用フランジ
28 統括処理部
30 ロボット制御部
32 ハンド制御部
34 真空ポンプ
36 バルブ
38 チューブ
39,39B ハンド支持部
40,40A 第1の保持部
40a,42a,48a,62a 基端部
40b,42b,48b,62b 先端部
42,42A 第2の保持部
44 第1の吸着面
46 第2の吸着面
48 第1の弾性部材
50 第1の磁性弾性体
50a 弾性材料
50b 磁性粒子
52 第1のヨーク
52a 鉄心部
52b,52c 接続部
54,54A 第1の磁場発生部
54a,54b,54c,54d,54e,54f,54g,54h コイル
56 第1の空間
58 第1の吸引口
60,74 接続孔
62 第2の弾性部材
64 第2の磁性弾性体
66 第2のヨーク
68,68A 第2の磁場発生部
70 第2の空間
72 第2の吸引口
76 磁力線
78,82,84,96,98,100 磁気回路
80 硬化部
86 柔軟部
88,110 被吸着領域
90,112 第1の位置
92 第2の位置
94 永久磁石
102 駆動機構
104 ロータリアクチュエータ
106 平行リンク
108 梱包箱

Claims (11)

  1. ロボットハンド装置であって、
    支持部と、
    基端部が前記支持部に支持された保持部であって、対象物を負圧により吸着するための任意の位置で折り曲げ可能な吸着面を有する保持部と、
    前記保持部に配置され、磁性粒子を含む弾性材料で形成された磁性弾性体と、
    前記保持部に配置され、前記磁性弾性体の弾性率を変化させるために、前記磁性弾性体に磁場を印加する磁場発生部と、を備え、
    前記磁場発生部が前記磁性弾性体に磁場を印加することにより、前記磁性弾性体には、柔軟部と、前記柔軟部よりも弾性率の高い硬化部とが形成され、
    前記保持部が前記対象物を保持する際には、前記吸着面が前記柔軟部に対応する位置で折り曲げられた状態で、前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の先端部との間の領域を前記対象物に吸着させる
    ロボットハンド装置。
  2. 前記保持部の前記先端部が前記対象物に押し付けられることにより、前記吸着面は、前記位置で折り曲げられる
    請求項1に記載のロボットハンド装置。
  3. 前記保持部は、前記基端部から前記先端部まで長尺状に延びており、
    前記磁場発生部は、前記保持部の長手方向に沿って並んで配置された複数のコイルであって、各々に独立して通電されることにより、各々が独立して前記磁性弾性体に磁場を印加する複数のコイルを有する
    請求項1又は2に記載のロボットハンド装置。
  4. 前記複数のコイルのうち2つの特定のコイルの各々に通電された際に、前記2つの特定のコイルは、同じ磁極が向き合う磁場を発生させ、
    前記柔軟部は、前記2つの特定のコイルの間における前記磁性弾性体に形成される
    請求項3に記載のロボットハンド装置。
  5. 前記磁場発生部は、さらに、前記磁性弾性体に磁場を印加する永久磁石を有し、
    前記永久磁石は、前記保持部の長手方向において前記複数のコイルに対向して配置され、
    前記複数のコイルのうち特定のコイルに通電された際に、前記特定のコイル及び前記永久磁石は、同じ磁極が向き合う磁場を発生させ、
    前記柔軟部は、前記特定のコイルと前記永久磁石との間における前記磁性弾性体に形成される
    請求項3に記載のロボットハンド装置。
  6. 前記吸着面は、空気を吸引するための吸引口を有し、
    前記吸引口から空気を吸引した際には、前記吸着面は、前記対象物を負圧により吸着する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボットハンド装置。
  7. 前記保持部は一対設けられ、
    前記一対の保持部は、各々の前記吸着面が互いに対向するように配置されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のロボットハンド装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のロボットハンド装置と、
    前記ロボットハンド装置を支持し、前記ロボットハンド装置の位置又は姿勢を変更するためのロボットアーム装置と、
    前記ロボットハンド装置の保持部から空気を吸引するための圧力調整装置と、
    前記ロボットハンド装置により対象物を保持するように、前記ロボットハンド装置、前記ロボットアーム装置及び前記圧力調整装置を制御するコントローラと、を備える
    ロボットハンドシステム。
  9. 前記ロボットハンドシステムは、さらに、前記対象物を撮像する撮像装置を備え、
    前記コントローラは、前記撮像装置の撮像結果に基づいて、前記対象物の被吸着面のうち吸着可能な被吸着領域を判定することにより、前記磁性弾性体に形成する前記柔軟部の位置を決定し、前記吸着面が前記柔軟部に対応する位置で折り曲げられた状態で、前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の先端部との間の領域を、前記被吸着領域からはみ出ないように前記対象物に吸着させる
    請求項8に記載のロボットハンドシステム。
  10. ロボットハンド装置を用いる保持方法であって、
    前記ロボットハンド装置は、
    支持部と、
    基端部が前記支持部に支持された保持部であって、対象物を負圧により吸着するための任意の位置で折り曲げ可能な吸着面を有する保持部と、
    前記保持部に配置され、磁性粒子を含む弾性材料で形成された磁性弾性体と、
    前記保持部に配置され、前記磁性弾性体の弾性率を変化させるために、前記磁性弾性体に磁場を印加する磁場発生部と、を備え、
    前記保持方法は、
    前記磁性弾性体に磁場を印加することにより、柔軟部と、前記柔軟部よりも弾性率の高い硬化部と、を前記磁性弾性体に形成するステップと、
    前記保持部の先端部を前記対象物に押し付けることにより、前記吸着面を前記柔軟部に対応する位置で折り曲げるステップと、
    前記吸着面のうち前記位置と前記保持部の前記先端部との間の領域を前記対象物に吸着させるステップと、を含む
    保持方法。
  11. 前記保持方法は、さらに、
    前記対象物を撮像装置により撮像するステップと、
    前記撮像装置の撮像結果に基づいて、前記対象物の被吸着面のうち、前記保持部の前記吸着面が吸着することができる被吸着領域を判定するステップと、
    前記被吸着領域の大きさに基づいて、前記磁性弾性体に形成する前記柔軟部の位置を決定するステップと、を含む
    請求項10に記載の保持方法。
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