JP2021049613A - 吸着装置、搬送システム、及び搬送方法 - Google Patents

吸着装置、搬送システム、及び搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021049613A
JP2021049613A JP2019174924A JP2019174924A JP2021049613A JP 2021049613 A JP2021049613 A JP 2021049613A JP 2019174924 A JP2019174924 A JP 2019174924A JP 2019174924 A JP2019174924 A JP 2019174924A JP 2021049613 A JP2021049613 A JP 2021049613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
pad
work
base
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019174924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7348010B2 (ja
Inventor
池谷 之宏
Yukihiro Iketani
之宏 池谷
毅 豊嶋
Takeshi Toyoshima
毅 豊嶋
岳人 柴
Takehito Shiba
岳人 柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019174924A priority Critical patent/JP7348010B2/ja
Priority to EP20195967.3A priority patent/EP3797944A1/en
Priority to US17/019,847 priority patent/US12006165B2/en
Priority to CA3093142A priority patent/CA3093142C/en
Publication of JP2021049613A publication Critical patent/JP2021049613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7348010B2 publication Critical patent/JP7348010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/74Feeding, transfer, or discharging devices of particular kinds or types
    • B65G47/90Devices for picking-up and depositing articles or materials
    • B65G47/91Devices for picking-up and depositing articles or materials incorporating pneumatic, e.g. suction, grippers
    • B65G47/912Devices for picking-up and depositing articles or materials incorporating pneumatic, e.g. suction, grippers provided with drive systems with rectilinear movements only
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/06Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means
    • B25J15/0616Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum
    • B25J15/0683Details of suction cup structure, e.g. grooves or ridges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/0052Gripping heads and other end effectors multiple gripper units or multiple end effectors
    • B25J15/0061Gripping heads and other end effectors multiple gripper units or multiple end effectors mounted on a modular gripping structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/06Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means
    • B25J15/0616Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum
    • B25J15/065Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means with vacuum provided with separating means for releasing the gripped object after suction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/74Feeding, transfer, or discharging devices of particular kinds or types
    • B65G47/90Devices for picking-up and depositing articles or materials
    • B65G47/91Devices for picking-up and depositing articles or materials incorporating pneumatic, e.g. suction, grippers
    • B65G47/917Devices for picking-up and depositing articles or materials incorporating pneumatic, e.g. suction, grippers control arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】ワークをより安定して吸着できる、吸着装置、搬送システム、及び搬送方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る吸着装置は、ベースに取り付けられたパッド機構を備える。前記パッド機構は、摺動部及び第1ガイドを有する。前記摺動部は、ワークに吸着する吸着パッド及び一端に前記吸着パッドが接続された配管を含む。前記摺動部は、前記ベースに対して第1方向に摺動可能である。前記第1ガイドは、前記ベースに対して固定され、前記配管の摺動方向を前記第1方向に誘導する。前記吸着装置は、前記摺動部の摺動方向と交差する第1面を有するワークを吸着する際、前記摺動部の重みによって、前記第1面に接触した前記吸着パッドの吸着面が傾斜可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、吸着装置、搬送システム、及び搬送方法に関する。
ワークを真空吸着して把持する装置がある。この装置について、ワークをより安定して吸着できる技術が望まれている。
実開平5−024289号公報
本発明が解決しようとする課題は、ワークをより安定して吸着できる、吸着装置、搬送システム、及び搬送方法を提供することである。
実施形態に係る吸着装置は、ベースに取り付けられたパッド機構を備える。前記パッド機構は、摺動部及び第1ガイドを有する。前記摺動部は、ワークに吸着する吸着パッド及び一端に前記吸着パッドがリジッドに接続された配管を含む。前記摺動部は、前記ベースに対して第1方向に摺動可能である。前記第1ガイドは、前記ベースに対して固定され、前記配管の摺動方向を前記第1方向に誘導する。前記吸着装置は、前記摺動部の摺動方向と交差する第1面を有するワークを吸着する際、前記摺動部の重みによって、前記第1面に接触した前記吸着パッドの吸着面が傾斜可能に構成されている。
実施形態に係る吸着装置を表す斜視図である。 実施形態に係る吸着装置を表す斜視図である。 実施形態に係る吸着装置を表す平面図である。 実施形態に係る吸着装置を表す側面図である。 実施形態に係る吸着装置のパッド機構を表す斜視図である。 実施形態に係る吸着装置のパッド機構を表す断面図である。 実施形態に係る吸着装置のロック機構を表す断面図である。 実施形態に係る吸着装置の動作を表すフローチャートである。 実施形態に係る吸着装置の動作を表す模式図である。 実施形態に係る吸着装置の動作を表す模式図である。 参考例に係る吸着装置を表す模式図である。 吸着パッドの特性を例示するグラフである。 変形例に係るパッド機構を表す断面図である。 実施形態に係る搬送システムを表す模式的斜視図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1及び図2は、実施形態に係る吸着装置を表す斜視図である。
図3は、実施形態に係る吸着装置を表す平面図である。
図4は、実施形態に係る吸着装置を表す側面図である。
図2〜図4では、吸着装置の一部の構成要素が省略されている。
図1〜図4に表したように、実施形態に係る吸着装置100は、パッド機構1、ベース30、ロック制御部40、ロック制御駆動部41、チューブ50、調圧部51、チューブガイド52、配線分岐台33、筐体80、及び制御部90を有する。
吸着装置100は、1つ又は複数のパッド機構1を有する。パッド機構1は、例えば、少なくとも一方向に配列される。パッド機構1は、互いに交差する二方向に配列されていても良い。パッド機構1の配列方向は、鉛直方向と交差する。図1に表した例では、パッド機構1は、互いに直交し、かつ水平な二方向に配列されている。パッド機構1の数、大きさ、及び配列方向は、ワークの形状及び大きさに応じて、適宜変更可能である。
ここでは、パッド機構1の配列方向を、X方向(第2方向)及びY方向(第3方向)とする。X方向及びY方向は、例えば、水平方向に平行である。X方向及びY方向を含むX−Y面と交差する方向を、Z方向(第1方向)とする。Z方向は、例えば、鉛直方向に平行である。図1〜図4に表した例では、X方向、Y方向、及びZ方向は、互いに直交する。
複数のパッド機構1は、ベース30に取り付けられている。ベース30は、駆動部110に固定されている。駆動部110は、不図示のアクチュエータ等の駆動源により、X方向、Y方向、及びZ方向に移動可能である。駆動部110の移動に伴い、ベース30がX方向、Y方向、及びZ方向に駆動される。ベース30が駆動されることで、複数のパッド機構1がX方向、Y方向、及びZ方向に移動する。
図5は、実施形態に係る吸着装置のパッド機構を表す斜視図である。
図6は、実施形態に係る吸着装置のパッド機構を表す断面図である。
各パッド機構1は、図5及び図6に表したように、摺動部10、第1ガイド21、第2ガイド22、ロック機構23、検出器24、下部ストッパ部品25a、及び上部ストッパ部品25bを有する。また、摺動部10は、吸着パッド11、配管12、金具13a、ねじ部品13b、棒状部材14、下部連結具15a(第1連結具)、及び上部連結具15b(第2連結具)を有する。
吸着パッド11は、吸着面11aを有し、把持対象であるワークの表面に真空吸着するよう構成されている。例えば、吸着パッド11の吸着面11aは、力が加わっていない状態において、円形であり且つX−Y面に沿うように設けられる。吸着パッド11は、配管12の一端に接続されている。配管12は、吸着面11aと交差するZ方向に延びている。吸着力を増大させるために、吸着面11aの面積は、吸着パッド11の配管12との接続口の面積よりも大きくなっている。
吸着パッド11の接続口は、配管12の接続口に対して固定されており、吸着パッド11の接続口と配管12の接続口との相対的な位置関係は実質的に変化しない。すなわち、配管12の一端には、吸着パッド11がリジッドに接続されている。吸着パッド11と配管12は、金具13a及びねじ部品13bによって気密に連結されている。金具13a及びねじ部品13bは、高い剛性を有する。このため、吸着パッド11がワークに接触した際にも、吸着パッド11の接続口と配管12の接続口との相対的な位置関係は実質的に変化しない。
配管12は、第1ガイド21によって、Z方向に沿って摺動するように誘導される。第1ガイド21は、ベース30に対して固定されている。第1ガイド21は、Z方向に沿って貫通した孔21aを有する。配管12は、孔21aの内部に挿通されている。配管12は、第1ガイド21に対して滑らかに摺動できるように、孔21aの内面には不図示のボール又はローラ等が設けられる。
配管12には、棒状部材14が固定されている。棒状部材14は、配管12と平行に延在している。図1及び図2の例では、棒状部材14の下端及び上端が、下部連結具15a及び上部連結具15bによってそれぞれ配管12に固定されている。図5及び図6に表した例では、棒状部材14として中空の配管が用いられている。ただし、吸着パッド11によりワークを真空吸着する際は、配管12内のみを気流が流れる。このため、棒状部材14は、中身の詰まった部材であっても良い。
棒状部材14は、第2ガイド22によって、Z方向に沿って摺動するように誘導される。第2ガイド22は、第1ガイド21及びベース30に対して固定され、Z方向に沿って貫通した孔22aを有する。棒状部材14は、孔22aの内部に挿通されている。棒状部材14は第2ガイド22に対して滑らかに摺動できるように、孔22aの内面にボール又はローラ等が設けられていても良い。第1ガイド21及び第2ガイド22は、Z方向において下部連結具15aと上部連結具15bとの間に位置している。
配管12及び棒状部材14は、剛性を有する。従って、吸着パッド11のワークへの接触時、ワークの吸着時などにおいて、配管12及び棒状部材14は実質的に変形しない。吸着パッド11は、弾性を有し、ワークに向けて押し付けられた際に変形可能である。吸着パッド11の変形により、吸着面11aをX−Y面に対して傾斜させることができる。
配管12には、ロック機構23が取り付けられている。ロック機構23により、配管12が摺動可能なアンロック状態と、配管12の摺動が制限されるロック状態と、を切り替えることができる。配管12の摺動が制限されることで、摺動部10全体の摺動が制限される。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る吸着装置のロック機構を表す断面図である。
具体的には、ロック機構23は、図6、図7(a)、及び図7(b)に表したように、内周リング23a、外周リング23b、ばね受け23c、弾性部材23d、及び回転体23eを有する。
内周リング23aは、X方向及びY方向において、配管12の一部の周りに設けられている。外周リング23bは、X方向及びY方向において内周リング23aの周りに設けられている。外周リング23bは、ロック制御部40に対して固定されている。内周リング23aは、外周リング23bに対してZ方向に可動である。
外周リング23bの上端内周には、ばね受け23cが固定されている。ばね受け23cは、Z方向において内周リング23aと対向している。内周リング23aとばね受け23cとの間には、弾性部材23dが設けられている。弾性部材23dは、例えばコイルばねである。弾性部材23dは、圧縮状態にある。このため、弾性部材23dは、ばね受け23cから離れる方向に向けて、内周リング23aを付勢している。
内周リング23aには、周方向に沿って複数の間隙23fが設けられている。それぞれの間隙23fには、回転体23eが設けられている。間隙23fは、回転体23eがX方向又はY方向において移動できるように設けられている。また、回転体23eのZ方向における位置は、内周リング23aのZ方向における位置に応じて変化する。
外周リング23bの内面の一部は、Z方向に対して傾斜しており、外周リング23bの一部の内径は、下方に向かうほど短くなっている。回転体23eは、X方向及びY方向において、外周リング23b内面の傾斜部と対向する位置に設けられている。回転体23eの径は、配管12と外周リング23bの下部との隙間よりも大きい。このため、回転体23eに対して外周リング23bが上方へ移動すると、外周リング23bの傾斜部が回転体23eに接触して引っ掛かる。
ロック制御部40は、複数の配管12及び複数の棒状部材14がそれぞれ挿通された複数の孔を有する。ロック制御部40は、ロック制御駆動部41により、ベース30に対して上方又は下方へ駆動される。ロック制御部40が駆動されると、ロック制御部40に固定された外周リング23bも、上昇又は下降する。例えば、ロック制御部40及びロック制御駆動部41により、外周リング23bは、第1位置と、第1位置よりも下方の第2位置と、の間で移動する。
図7(a)は、外周リング23bが第1位置にあるときの様子を表している。第1位置では、内周リング23aは、ベース30と接触していない。内周リング23aは、弾性部材23dによって上方から押される。内周リング23aの位置が下がると、回転体23eが外周リング23bの傾斜部と接触する。これにより、外周リング23bから回転体23eへ、配管12に向けた反力が加わり、回転体23eは配管12に向けて押し付けられる。回転体23eが配管12に向けて押し付けられると、配管12と回転体23eとの間の摩擦抵抗、及び回転体23eと外周リング23bとの間の摩擦抵抗により、配管12の摺動が制限される。すなわち、外周リング23bが第1位置にあるとき、摺動部10は、摺動が制限されたロック状態にある。
図7(b)は、外周リング23bが第2位置にあるときの様子を表している。外周リング23bが第1位置から下降し、第2位置に向けて移動すると、内周リング23aも弾性部材23dによって下方に向けて押される。このとき、内周リング23aは、第1ガイド21又はベース30に接触する。これにより、内周リング23aの下方への移動が制限される。内周リング23aの移動が制限された状態で、外周リング23bが第2位置まで移動すると、外周リング23bから回転体23eへ働く反力が弱まる。これにより、配管12に働く摩擦抵抗が弱まり、配管12が摺動可能となる。すなわち、外周リング23bが第2位置にあるとき、摺動部10は、摺動可能なアンロック状態にある。
ロック状態にあるとき、ロック機構23による摺動を規制する保持力は、吸着するワークの質量と摺動部10の質量にかかる、重力及びZ方向における慣性力の和よりも大きい。慣性力は、例えば、ワークを吸着して上昇又は下降したときの加速又は減速によって生じる。ロック機構23による保持力が十分に高いことで、ワークを吸着して上昇又は下降したときでも、ワークを安定して把持できる。
例えば、下部連結具15aの上面には、下部ストッパ部品25aが設けられている。ロック制御部40には、各パッド機構1の配管12に対応して、上部ストッパ部品25bが設けられている。
摺動部10がアンロック状態にあるときに、摺動部10が下方へ摺動していくと、上部連結具15bが上部ストッパ部品25bに接触する。これにより、摺動部10の下方へのさらなる摺動が制限される。摺動部10が上方へ摺動していくと、下部ストッパ部品25aが第1ガイド21に接触する。これにより、摺動部10の上方へのさらなる摺動が制限される。すなわち、吸着装置100では、上部連結具15b及び上部ストッパ部品25bが、摺動部10の下降時のストッパとして機能する。下部連結具15a及び下部ストッパ部品25aが、摺動部10の上昇時のストッパとして機能する。
下部ストッパ部品25a及び上部ストッパ部品25bは、これらの部品に下部連結具15a及び上部連結具15bが接触したときの衝撃を緩和するために、弾性を有する。なお、図示した例に限らず、下部ストッパ部品25aが第1ガイド21の下面に設けられても良い。上部ストッパ部品25bが上部連結具15bの下面に設けられても良い。
検出器24は、摺動部10のZ方向における位置を検出する。例えば、検出器24は、下部センサ24a、上部センサ24b、及びセンサドグ24cを含む。下部センサ24a及び上部センサ24bは、これらが設けられた位置に、配管12に固定されたセンサドグ24cが存在するか検出する。図6に表した例では、センサドグ24cの一端が、配管12に固定されている。センサドグ24cは、配管12の外側に向けて引き出され、下方に向けて延びている。
例えば、下部センサ24a及び上部センサ24bがセンサドグ24cを感知したときは、配管12が相対的に低い位置にあることが検出される。上部センサ24bがセンサドグ24cを感知し、下部センサ24aがセンサドグ24cを感知しないときは、配管12が相対的に高い位置にあることが検出される。下部センサ24a及び上部センサ24bとして、例えば、赤外線センサ、測距センサ、透過型光電センサなどを用いることができる。
各パッド機構1の配管12は、継手17により、チューブ50に接続されている。各チューブ50には、調圧部51が接続されている。調圧部51は、ポンプ、エジェクタ、真空ポンプ、調圧弁、圧力計等を有し、チューブ50及び配管12を通して吸着パッド11内部の圧力を調整する。例えば、調圧部51は、吸着パッド11内部の圧力を大気圧よりも減圧する。これにより、吸着面11aが、ワークに吸着可能な状態となる。また、調圧部51は、吸着面11aが減圧されてワークに吸着した状態から、圧力を上昇させる。例えば、調圧部51は、大気開放により、吸着パッド11内部の圧力を大気圧と同じにする。これにより、吸着パッド11によるワークへの吸着が解除される。
例えば、調圧部51は、それぞれの吸着パッド11内部の圧力を個別に制御することができる。例えば、ワークの大きさ及び位置に応じて、減圧させる吸着パッド11を選択できる。
ベース30は、側方かつ上方に向けて突き出したブラケット32を介して駆動部110に連結されている。ブラケット32には、ベース30以外に筐体80が固定されている。各パッド機構1の上部、ベース30、ロック制御部40、チューブ50などは、筐体80の内部に収納されている。また、ベース30と筐体80との間には、複数のチューブガイド52が設けられている。チューブガイド52により、各チューブ50の位置が定められ、複数のチューブ50が整列されている。
また、ブラケット32には、配線分岐台33が固定されている。配線分岐台33には、不図示の複数のコネクタが設けられている。1つのコネクタは、同種の複数の部品と電気的に接続されている。配線分岐台33により、吸着装置100の各構成要素と外部の電源との電気的接続が容易となる。
制御部90は、吸着装置100の各構成要素の動作を制御する。例えば、制御部90は、ロック制御駆動部41、調圧部51などの動作を制御する。駆動部110の動作は、制御部90によって制御されても良いし、制御部90とは別の制御部により制御されても良い。
図8は、実施形態に係る吸着装置の動作を表すフローチャートである。
図9(a)〜図9(d)及び図10(a)〜図10(c)は、実施形態に係る吸着装置の動作を表す模式図である。
図9(a)〜図9(d)に表した例では、ワークW3がワークW1及びW2の上に積載されている。吸着装置100は、ワークW3を吸着把持し、所定の位置まで搬送する。
初期状態において、吸着装置100は、ワークを吸着把持していない。このとき、摺動部10は、アンロック状態にある。また、摺動部10は、アンロック状態にあるとき、その重みにより下方へ摺動する。このため、初期状態において、摺動部10は、ベース30に対して限界まで下方に摺動している。なお、ここでは、重みとは、物体に作用する重力の大きさを意味する。
図9(a)に表したように、ベース30を駆動させ、複数のパッド機構1をワークW3の上方へ移動させる(図8のステップS1)。図9(b)に表したように、ベース30を駆動させ、複数のパッド機構1を下降させる(ステップS2)。吸着パッド11がワークW3の天面に接触すると、摺動部10の重みによって、吸着パッド11がワークW3に向けて押し付けられる。図9(c)に表したように、摺動部10の重みに起因する押し付け力により、吸着面11aがワークW3の天面に沿うように、吸着パッド11が変形する(ステップS3)。
ステップS3において、ベース30は、各吸着パッド11がワークW3の天面に接触するまで、下降する。このとき、吸着パッド11とベース30との間には、弾性部材等は設けられていない。また、摺動部10は、ベース30に対して十分に滑らかに摺動する。従って、各摺動部10の摺動量に拘わらず、各吸着パッド11には、摺動部10の重みに応じた押付力が加えられる。
各吸着パッド11がワークW3の天面に接触して変形し、各吸着面11aがワークW3の天面に沿うと、調圧部51を動作させ、吸着パッド11をワークW3に吸着させる(ステップS4)。ロック制御部40を駆動させ、ロック機構23によって摺動部10をロック状態に切り替える(ステップS5)。これにより、以降は、摺動部10の摺動が制限される。図9(d)に表したように、駆動部110は、ベース30及び複数のパッド機構1を上昇させる(ステップS6)。
ベース30を駆動させ、図10(a)に表したように、ワークW3を所定の位置まで搬送する(ステップS7)。ワークW3を所定の位置まで搬送した後は、吸着パッド11内部を昇圧し、吸着を解除する(ステップS8)。これにより、図10(b)に表したように、ワークW3が所定の位置に載置される。ロック制御部40を駆動させ、ロック機構23によって摺動部10をアンロック状態に切り替える(ステップS9)。アンロック状態に切り替わると、摺動部10の重みにより、図10(c)に表したように、摺動部10がベース30に対して限界まで下方に摺動する。
以上の動作により、ワークを搬送できる。上述した動作において、ベース30は、駆動部110により駆動される。また、ステップS8とS9の順序は、任意である。ステップS8の前にステップS9が実行されても良い。又は、ステップS8とS9が同時に実行されても良い。
図11及び図12を参照しつつ、実施形態の効果を説明する。
図11(a)〜図11(c)は、参考例に係る吸着装置を表す模式図である。
図12は、吸着パッドの特性を例示するグラフである。
図11(a)に表した吸着装置r1は、水平面に対するベース30の傾きを変更できるように構成されている。図11(b)に表した吸着装置r2は、吸着パッド11とベース30との間に弾性部材EMが設けられている。図11(c)に表した吸着装置r3は、吸着パッド11と配管12との間に、軟質部材FMが設けられている。
図11(a)〜図11(c)に表した例では、吸着装置による搬送対象であるワークW1及びW2が載置されている。ワークW1はワークW2の上に積載され、ワークW1の天面が水平面に対して傾斜している。
図11(a)に表した吸着装置r1によれば、ワークW1の天面の傾きに応じて、吸着パッド11及びベース30の傾きを調整できる。このため、ワークW1の天面が傾いているときでも、ワークW1を安定して把持できる。
ただし、図11(a)に表したように、ワークW1が壁、柵などの障害物の近くに置かれているときは、これらの障害物に傾斜させたベース30が干渉する。従って、吸着装置r1によれば、傾いたワークW1が障害物の近くに置かれているときは、ワークW1の把持が困難となる。
図11(b)に表した吸着装置r2は、ワークW1の上方に移動すると、ワークW1に向けて鉛直に下降する。吸着装置r2は、各吸着パッド11をワークW1の天面に接触させる。このとき、弾性部材EMが圧縮され、吸着パッド11に対してワークW1に向けた弾性力が加わる。この弾性力により、吸着パッド11の吸着面がワークW1の天面に沿うように、吸着パッド11が変形する。吸着装置r2によれば、ベース30が水平面に対して傾斜しないため、傾いたワークW1を把持する際に、壁、柵などの障害物とベース30との干渉を回避できる。
ただし、吸着面をワークW1の天面に沿わせる際、図11(b)に表したように、圧縮量が大きい弾性部材EM−1からワークW1へ、大きな弾性力が加わる。この弾性力により、ワークW1が変形又は損傷する可能性がある。また、ワークW1を吸着したとき、パッド機構1−1のストッパST−1とベース30との間の距離は、パッド機構1−2のストッパST−2とベース30との間の距離よりも長い。ベース30を上昇させたときに、ストッパST−2は、ストッパST−1よりも前にベース30に接触する。このため、ベース30がストッパST−1に接触するまでの間に、吸着パッド11−2には、ワークW1の荷重が集中的に加わる。これにより、ワークW1への真空吸着が破れ、ワークW1を把持できなくなる可能性がある。
図11(c)に表した吸着装置r3では、各パッド機構1の摺動が制限されたロック状態と、各パッド機構1が摺動可能なアンロック状態と、を切り替えることができる。アンロック状態でベース30をワークW1の上方から下降させると、各吸着パッド11がワークW1の天面に接触する。このとき、各パッド機構1の摺動部の重みにより、軟質部材FMが容易に変形する。軟質部材FMの変形により、配管12に対する吸着パッド11の位置が容易に変化する。これにより、吸着パッド11の吸着面が、水平面に対して傾斜する。軟質部材FMを設けることで、パッド機構1からワークW1へ加わる力を低減できる。
ただし、ワークW1の天面の各部の傾き又は形状が一様でないときは、軟質部材FMごとに変形量が異なる。ワークW1を吸着し、ベース30を上昇させたときには、軟質部材FMの変形が戻った後に、各吸着パッド11にワークW1の荷重が加わる。このため、変形量が小さい軟質部材FMと接続された吸着パッド11には、変形量が大きい軟質部材FMの変形が戻るまでの間に、ワークW1の荷重が集中的に加わる。これにより、吸着装置r2と同様に、ワークW1への真空吸着が破れ、ワークW1を把持できなくなる可能性がある。また、軟質部材FMは、軟らかく、傷つき易い。軟質部材FMが傷つくと、吸着時にリークが生じ、吸着パッド11の内部を十分に減圧できなくなる可能性がある。
これらの課題について、実施形態に係る吸着装置100では、パッド機構1の摺動部10が、摺動部10の重みにより、ベース30に対して下方へ摺動する。また、吸着パッド11は、配管12に接続されている。吸着装置100では、吸着装置r3のように、配管12に対する吸着パッド11の接続口の位置が変化しない。吸着パッド11がワークに接触したときに、吸着パッド11は、が摺動部10の重みによって変形する。吸着パッド11は、軟質部材FMよりも高い弾性率を有し、軟質部材FMに比べて変形し難い。実施形態に係る吸着装置100では、この吸着パッド11が摺動部10の重みで変形するように、吸着装置r3に比べて摺動部10をより重くしている。
摺動部10の重みにより吸着パッド11が変形し、吸着面11aがワークの天面に沿うため、吸着装置r1のように、ベース30が壁、柵などに干渉することを抑制できる。また、吸着装置r2のように、弾性部材EMの弾性力によってワークに大きな力が加わることを回避できる。吸着装置r2のように、軟質部材FMの変形量の差に起因して一部の吸着パッド11にワークの荷重が集中することを抑制できる。
すなわち、実施形態によれば、ワークの天面が傾いているときでも、吸着装置100のベース30と障害物との干渉、吸着パッド11のワークへの過度な押付けを抑制しつつ、ワークをより安定して吸着把持できる。
発明者は、吸着パッド11を変形させるために必要な摺動部10の重みについて検証した。互いに特性の異なる11種類の吸着パッド11(サンプル1〜11)について、配管12にリジッドに接続された吸着パッド11の吸着面11aを、水平面に対して15度傾斜させるために必要な押付け力を測定した。また、吸着面11aが水平面に対して15度傾いたときからのばね定数を測定した。また、吸着パッド11内部の圧力を60kPaに設定し、吸着力を測定した。
図12において、左側の縦軸は、押付け力(N)及びばね定数(N/mm)を表す。右側の縦軸は、1つの吸着パッド11による吸着力(N)を表す。白抜きのバーは、押付け力を表す。ドットを付したバーは、吸着力を表す。黒塗りのバーは、ばね定数を表す。サンプル1〜11に係る吸着パッド11は、形状、材料、吸着面11aの径などが、それぞれ互いに異なる。このため、サンプル1〜11の押付け力、ばね定数、吸着力も、互いに異なっている。
実施形態に係る吸着装置100では、吸着パッド11は、例えば適度な弾性率を有するように天然ゴムで構成される。この吸着パッド11を用いることで、吸着パッド11がワークWに接触したときに、吸着面11aの形状、面積などの変化を低減し、ワークWを安定して吸着把持できる。また、吸着パッド11の過度な変形を抑制し、ワークを吸着する際の吸着パッド11ごとの変化量の差を小さくできる。これにより、ワークを持ち上げる際に、一部の吸着パッド11にワークの荷重が集中することを抑制できる。
例えば、サンプル1に係る吸着パッド11の吸着面11aを15度傾けるために必要な押付け力は、5.5N以上である。従って、サンプル1に係る吸着パッド11を用いる場合、摺動部10の重みが560g以上であれば、天面の傾きが15度以下のワークWを安定して吸着できる。同様に、サンプル5に係る吸着パッド11の吸着面11aを15度傾けるために必要な押付け力は、2.5N以上である。サンプル5に係る吸着パッド11を用いる場合、摺動部10の重みが250g以上であれば、天面の傾きが15度以下のワークWを安定して吸着できる。摺動部10の重みによって吸着パッド11に2.5N以上の押付け力が加わるように、摺動部10の重みを調整することで、サンプル1〜11に係る吸着パッド11のいずれも、吸着面11aを15度以上傾けることができる。なお、発明者が検討した結果、図11(c)に表した参考例に係る吸着装置r3では、軟質部材FMが容易に変形するため、押付け力が1N未満でも問題無いと考えられる。
例えば、吸着装置100は、ワークWとして、物品が梱包された段ボールを搬送する。発明者が検証した結果、実際に物品が梱包された段ボールが搬送される現場では、多くの天面の傾きは、10度以下であった。従って、摺動部10の重みによって吸着面11aの傾きが10度以上変化できるように、摺動部10の重みが設定されることが好ましい。
摺動部10の重みによる吸着面11aの傾きの変化は、例えば、剛性を有する部材を用いて検証できる。部材として、物品が梱包され、実際の梱包品と同様に天面が変形し難く組み立てられた段ボールが用いられても良い。当該部材を10度以上傾けて配置し、その天面に向けて摺動部10を重みによって摺動させる。吸着パッド11が天面に接触し、摺動部10の重みによって変形したときの吸着面11aの傾きが10度以上であれば良い。
吸着装置100では、棒状部材14、下部連結具15a、及び上部連結具15bを設けることで、摺動部10の重みを増大させている。ただし、吸着装置100が、棒状部材14、下部連結具15a、上部連結具15bの1つ又は2つのみを有していても良い。吸着装置100に、棒状部材14、下部連結具15a、及び上部連結具15bが設けられていなくても良い。この場合、摺動部10の重みは、配管12、金具13a、ねじ部品13bなどの重みを調整することで、増大できる。例えば、配管12の径及び材料、ねじ部品13bの大きさ及び材料を適宜選択することで、摺動部10をより重くできる。
棒状部材14は、チューブ50と配管12を繋ぐ継手17に近い方の位置から、吸着パッド11に向けて配管12と平行に延びている。棒状部材14は、摺動部10が摺動する方向に沿って延びている。吸着パッド11がワークに接触した際に、配管12の重みが掛かる方向に沿って棒状部材14の重みがワークに対して掛かる。棒状部材14は、摺動部10が摺動して吸着パッド11がワークに吸着するときに、配管12とともにワークに接近するように摺動する。
棒状部材14が配管12に対して固定され、且つ第2ガイド22に挿通されていると、配管12のZ方向まわりの回転を制限できる。例えば、吸着パッド11がワークWに吸着し、パッド機構1が上昇したとき、吸着パッド11にZ軸まわりの回転力が加わることがある。このとき、回転力により棒状部材14が配管12の周りを回転しようとするが、棒状部材14の回転は第2ガイド22により制限される。これにより、ワークWをより安定して把持できる。
また、棒状部材14、下部連結具15a、及び上部連結具15bの1つ以上を設けて摺動部10の重みを増大させることで、摺動部10の重みの調整が容易となる。例えば、棒状部材14を、200g程度と重くすることで、吸着パッド11の重みに拘わらず、搬送するワークの大きさ、重みなどに応じた最適な吸着パッド11を選択できる。
例えば、摺動部10の重みWt1は、天面が傾いたワークに吸着パッド11が接触した際に吸着面11aを15度傾斜させることができる重みWt2の1.0倍以上1.2倍以下であることが好ましい。上述した通り、実際の現場では、多くの天面の傾きは、10度以下である。しかし、搬送時のワークのずれ、ワークが積まれたパレット又は台車への衝撃等により、偶発的に天面の傾きが15度程度になることもある。重みWt1が重みWt2の1.0倍以上であることで、天面の傾きが15度のワークも安定して吸着把持できる。ただし、重みWt1が大きすぎると、ワークに加わる荷重が過度に大きくなる。これにより、ワークが変形又は損傷する可能性がある。従って、重みWt1は、重みWt2の1.2倍以下が好ましい。
なお、配管12の回転を抑制するための機構は、適宜変更可能である。例えば、配管12に突起又は溝が設けられ、第1ガイド21の孔21aの内面に、配管12の突起又は溝と嵌合する、溝又は突起が設けられても良い。突起又は溝、Z方向に沿って設けられる。この機構によっても、配管12のZ方向まわりの回転を抑制できる。ただし、突起と溝の嵌合により回転を抑制する場合、回転力が大きいと突起が破損する可能性がある。パッド機構1の破損を抑制しつつ、配管12の回転を安定して制限するためには、棒状部材14及び第2ガイド22が設けられることが好ましい。
配管12及び14は、下部連結具15aと上部連結具15bの一方のみで連結されていても良い。下部連結具15aと上部連結具15bの両方による連結により、棒状部材14を配管12に対してより強固に固定できる。また、配管12に回転力が加わると、棒状部材14から第2ガイド22に回転力が伝わる。このとき、棒状部材14は、第2ガイド22から、回転力に応じた反力を受ける。下部連結具15aと上部連結具15bの一方のみが設けられる場合、その一方に大きな力が作用し、棒状部材14又は連結具の破損、変形等が生じる可能性がある。このため、棒状部材14は、下部連結具15aと上部連結具15bの両方によって配管12に固定されることが好ましい。
また、吸着装置100は、複数のロック機構23を有する。ロック機構23により、ワークの搬送時に、各摺動部10の摺動を制限でき、ワークを安定して搬送できる。これらのロック機構23は、ロック制御部40によって、一括して制御できることが好ましい。複数のロック機構23をまとめて制御し、各摺動部10のロック状態とアンロック状態を切り替えることで、それぞれのロック機構23を個別に制御する場合に比べて、吸着装置100の構成を簡略化できる。例えば、吸着装置100をより小型にできる。
以上では、吸着パッド11をワークの天面に吸着させる例について説明した。この例に限らず、吸着パッド11は、横に倒れたワークの側面を吸着しても良い。すなわち、吸着装置100は、摺動部10の摺動方向と交差する第1面を有するワークを吸着把持できる。吸着パッド11は、摺動部10の摺動方向と交差する第1面に吸着可能である。第1面は、摺動部10の摺動方向(重みの掛かる方向)とは反対側を向いていれば、ワークの任意の面で良い。
図13は、変形例に係るパッド機構を表す断面図である。
図13に表したように、変形例に係るパッド機構1aは、ロック機構23に代えて、ロック機構26を有する。ロック機構26は、シリンダ26a、ピストン26b、及び固定板26cを有する。
シリンダ26aは、固定板26cに固定されている。固定板26cは、ベース30に対して固定されている。シリンダ26aの内側には、ピストン26bが設けられている。ピストン26bは、配管12の上部に設けられている。配管12とピストン26bは別々の部品であっても良いし、1つの部品が配管12及びピストン26bとして用いられても良い。ピストン26bは、シリンダ26aの内部をZ方向に摺動する。
ピストン26bは、シリンダ26a内の空間を2つに分割している。シリンダ26a及びピストン26bによって囲まれた内部空間は、配管12と繋がっている。シリンダ26aの内部空間は、図3及び図4に表した継手17及びチューブ50を介して調圧部51に接続されている。例えば、摺動部10が重みにより摺動しているとき、調圧部51は、シリンダ26a内の圧力を可変(大気圧と同じ)にする。摺動部10がワークの天面に沿って変形すると、調圧部51は、吸着パッド11内及びシリンダ26a内を減圧し、保持する。これにより、ピストン26bの位置が固定される。すなわち、摺動部10は、摺動が制限されたロック状態となる。
ロック状態からアンロック状態へ切り替えるときは、調圧部51は、吸着パッド11内及びシリンダ26a内を昇圧させる。例えば、調圧部51は、吸着パッド11内及びシリンダ26a内を大気開放する。これにより、ピストン26bがシリンダ26a内を摺動できるようになる。
ロック状態でワークを搬送する際、ワークの重みによる摺動部10の摺動を抑制するために、ピストン26bのX−Y面における面積は、吸着面11aの面積よりも大きいことが好ましい。
変形例に係るパッド機構1aによれば、シリンダとピストンの簡易な構成でロック機構を実現できる。また、調圧部51の圧力制御によって、複数のロック機構26のロック状態とアンロック状態を一括で切り替えることができる。このため、図1〜図6に表したロック制御部40を駆動させるためのロック制御駆動部41が不要となる。
図14は、実施形態に係る搬送システムを表す模式的斜視図である。
実施形態に係る搬送システム200は、吸着装置100、駆動部110、コンベア201、検出器202、検出器203、表示器204、主操作部205、及び副操作部206を有する。
例えば、吸着装置100に隣接して、複数のワークWがパレットPの上に載置される。吸着装置100は、パレットPの上に載置されたワークWを吸着する。駆動部110は、ベース30を駆動させ、ワークWを1つずつコンベア201の上に搬送する。コンベア201の上に載置されたワークWは、別の搬送装置によって、コンベア211の上に搬送される。
パレットPの上方には、検出器202が設けられている。検出器202は、各ワークWの位置及び大きさを検出する。例えば、検出器202は、カメラ及びセンサの少なくともいずれかを含む。制御部90は、検出器202による検出結果に基づき、複数のパッド機構1を駆動させ、複数のパッド機構1に搬送対象のワークWを吸着把持させる。
例えば、パレットPの周りには、柵207が設けられる。柵207には、検出器203が取り付けられている。検出器203は、柵207の内側に人が入ったことを検出する。制御部90は、柵207の内側への人の進入が検出器203により検出されると、吸着装置100を停止又は退避させる。検出器202及び203としては、赤外線センサ、測距センサ、透過型光電センサなどを用いることができる。
表示器204は、吸着装置100の稼働状況を表示する。例えば、吸着装置100が稼動していることを示す情報、又は吸着装置100が停止していることを示す情報が、表示器204に表示される。主操作部205は、吸着装置100の詳細な操作及び設定を受け付ける。副操作部206は、吸着装置100の簡易的な操作を受け付ける。
搬送システム200に吸着装置100が設けられることで、ワークWの天面が傾いているときでも、ベース30の干渉、及び吸着パッド11のワークへの過度な押付けを抑制しつつ、ワークWをより安定して吸着把持できる。
ここでは、搬送システム200が1つの吸着装置100を設ける例について説明した。搬送システム200は、複数の吸着装置100を備えても良い。また、吸着装置100により、コンベア201に載置されたワークが、パレットPの上に積載されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 パッド機構、 10 摺動部、 11 吸着パッド、 11a 吸着面、 12 配管、 13 金具、 14 棒状部材、 15a 下部連結具、 15b 上部連結具、 17 継手、 21 第1ガイド、 21a 孔、 22 第2ガイド、 22a 孔、 23 ロック機構、 23a 内周リング、 23b 外周リング、 23c ばね受け、 23d 弾性部材、 23e 回転体、 23f 間隙、 24 検出器、 24a 下部センサ、 24b 上部センサ、 24c センサドグ、 25a 下部ストッパ部品、 25b 上部ストッパ部品、 26a シリンダ、 26b ピストン、 26c 固定板、 30 ベース、 32 ブラケット、 33 配線分岐台、 33a コネクタ、 40 ロック制御部、 41 ロック制御駆動部、 50 チューブ、 51 調圧部、 52 チューブガイド、 80 筐体、 90 制御部、 100 吸着装置、 110 駆動部、 200 搬送システム、 201 コンベア、 202,203 検出器、 204 表示器、 205 主操作部、 206 副操作部、 207 柵、 211 コンベア、 EM 弾性部材、 FM 軟質部材、 P パレット、 ST ストッパ、 W,W1〜W3 ワーク、 r1〜r3 吸着装置

Claims (18)

  1. ベースに取り付けられたパッド機構を備え、
    前記パッド機構は、
    ワークに吸着する吸着パッド及び一端に前記吸着パッドが接続された配管を含み、前記ベースに対して第1方向に摺動可能な摺動部と、
    前記ベースに対して固定され、前記配管の摺動方向を前記第1方向に誘導する第1ガイドと、
    を有し、
    前記摺動部の摺動方向と交差する第1面を有するワークを吸着する際、前記摺動部の重みによって、前記第1面に接触した前記吸着パッドの吸着面が傾斜可能に構成された吸着装置。
  2. 前記パッド機構は、前記第1方向と交差する第2方向に複数設けられた請求項1記載の吸着装置。
  3. 複数のロック機構をさらに備え、
    前記複数のロック機構は、前記複数の摺動部が摺動可能なアンロック状態と、前記複数の摺動部の摺動が制限されたロック状態と、をそれぞれ切り替え可能である請求項2記載の吸着装置。
  4. 前記複数のロック機構に取り付けられたロック制御部をさらに備え、
    前記ロック制御部の駆動により、前記複数のロック機構の前記ロック状態と前記アンロック状態を切り替え可能に構成された請求項3記載の吸着装置。
  5. 前記複数の配管と接続された調圧部をさらに備え、
    前記調圧部は、前記複数の吸着パッドの内部の圧力を個別に制御可能である請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸着装置。
  6. 前記摺動部は、前記配管に対して固定された棒状部材をさらに含み、
    前記パッド機構は、前記ベースに対して固定され、前記棒状部材の摺動方向を前記第1方向に誘導する第2ガイドをさらに有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の吸着装置。
  7. 前記パッド機構は、前記配管と前記棒状部材とを連結する第1連結具及び第2連結具を有し、
    前記第1ガイド及び前記第2ガイドは、前記第1方向において、前記第1連結具と前記第2連結具との間に位置する請求項6記載の吸着装置。
  8. 前記棒状部材は、前記摺動方向に沿って延在する請求項6又は7に記載の吸着装置。
  9. 前記吸着パッドは、前記配管の前記一端にリジッドに接続された請求項1〜8のいずれか1つに記載の吸着装置。
  10. 前記第1面に前記吸着パッドが接触した際に、前記摺動部の重みによって、前記吸着パッドの吸着面が10度以上傾斜可能に構成された請求項1〜9のいずれか1つに記載の吸着装置。
  11. 前記吸着パッドが前記ワークに接触した際、前記摺動部の重みにより、前記吸着パッドに2.5N以上の押付け力が加わるように構成された請求項1〜10のいずれか1つに記載の吸着装置。
  12. 前記摺動部の重みは、前記ワークに前記吸着パッドが接触した際、前記吸着面を15度傾斜できる重みの1.0倍以上1.2倍以下である請求項1〜11のいずれか1つに記載の吸着装置。
  13. ベースに取り付けられたパッド機構を備え、
    前記パッド機構は、
    ワークに吸着する吸着パッド、
    前記吸着パッドが一端に接続された配管、及び
    前記配管に対して固定された棒状部材、
    を含み、前記ベースに対して第1方向に摺動可能な摺動部と、
    前記ベースに対して固定され、前記配管の摺動方向を前記第1方向に誘導する第1ガイドと、
    前記ベースに対して固定され、前記棒状部材の摺動方向を前記第1方向に誘導する第2ガイドと、
    を有する吸着装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つに記載の吸着装置と、
    前記吸着装置を駆動させる駆動部と、
    を備えた搬送システム。
  15. 前記ワークの位置又は大きさを検出する検出器をさらに備え、
    前記検出器による検出結果に基づき、前記吸着装置を駆動させる請求項14記載の搬送システム。
  16. ベースに取り付けられたパッド機構であって、
    ワークに吸着する吸着パッド及び前記吸着パッドが一端に接続された配管を含み、前記ベースに対して第1方向に摺動可能な摺動部と、
    前記ベースに対して固定され、前記配管の摺動方向を前記第1方向に誘導する第1ガイドと、
    を有する、前記パッド機構と、
    前記ベースを駆動させるベース駆動部と、
    を有する吸着装置を用いて、
    前記摺動部の摺動方向と交差する第1面を有するワークを吸着する際、前記摺動部の重みによって、前記第1面に接触した前記吸着パッドの吸着面を前記第1面に沿うように変形させた後、前記吸着パッドにより前記ワークを吸着する搬送方法。
  17. 前記吸着装置は、前記摺動部が摺動可能なアンロック状態と、前記摺動部の摺動が制限されたロック状態と、を切り替え可能なロック機構をさらに有し、
    前記アンロック状態において前記吸着パッドを前記ワークを吸着させ、
    前記吸着パッドにより前記ワークを吸着した後に、前記ロック状態に切り替えて前記ワークを搬送する請求項16記載の搬送方法。
  18. 前記ワークを所定の位置に搬送した後、前記吸着パッドによる吸着の解除、及び前記ロック状態から前記アンロック状態への切り替えを実行する請求項17記載の搬送方法。
JP2019174924A 2019-09-26 2019-09-26 吸着装置、搬送システム、及び搬送方法 Active JP7348010B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019174924A JP7348010B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 吸着装置、搬送システム、及び搬送方法
EP20195967.3A EP3797944A1 (en) 2019-09-26 2020-09-14 Suction gripping device, transfer system, and transfer method
US17/019,847 US12006165B2 (en) 2019-09-26 2020-09-14 Suction gripping device, transfer system, and transfer method
CA3093142A CA3093142C (en) 2019-09-26 2020-09-15 Suction gripping device, transfer system, and transfer method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019174924A JP7348010B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 吸着装置、搬送システム、及び搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049613A true JP2021049613A (ja) 2021-04-01
JP7348010B2 JP7348010B2 (ja) 2023-09-20

Family

ID=72474239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019174924A Active JP7348010B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 吸着装置、搬送システム、及び搬送方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3797944A1 (ja)
JP (1) JP7348010B2 (ja)
CA (1) CA3093142C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113119150A (zh) * 2021-04-09 2021-07-16 华天科技(南京)有限公司 一种切割工艺中用于产品捡拾的吸嘴及使用方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113802507B (zh) * 2021-08-18 2023-05-16 中国一冶集团有限公司 一种铝模销钉拾取装置
CN115609623B (zh) * 2022-12-12 2024-01-23 江苏金元环保科技集团有限公司 电动采光排烟天窗生产用机械手
CN117088105A (zh) * 2023-08-25 2023-11-21 斯德拉马机械(太仓)有限公司 一种自动上料控制方法及系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4129328A (en) * 1977-06-20 1978-12-12 Littell Edmund R Plate handling apparatus with load deflection compensation
JP2010058213A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Central Motor Co Ltd バキュームパッド装置
JP2011045946A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Ushio Inc 基板搬送アーム
JP2019025644A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 ロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び保持方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1396313A1 (en) * 2002-09-03 2004-03-10 Nissan Motor Co., Ltd. General purpose hand with suction holders for multiaxis manipulator
JP2017052052A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 株式会社東芝 荷役装置および荷役方法
US10369706B2 (en) * 2017-08-09 2019-08-06 The Boeing Company End effectors carrying plies of limp material for shaping by a mandrel

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4129328A (en) * 1977-06-20 1978-12-12 Littell Edmund R Plate handling apparatus with load deflection compensation
JP2010058213A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Central Motor Co Ltd バキュームパッド装置
JP2011045946A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Ushio Inc 基板搬送アーム
JP2019025644A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 ロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び保持方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113119150A (zh) * 2021-04-09 2021-07-16 华天科技(南京)有限公司 一种切割工艺中用于产品捡拾的吸嘴及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA3093142C (en) 2023-04-04
US20210094766A1 (en) 2021-04-01
EP3797944A1 (en) 2021-03-31
JP7348010B2 (ja) 2023-09-20
CA3093142A1 (en) 2021-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021049613A (ja) 吸着装置、搬送システム、及び搬送方法
US10793378B2 (en) Transfer apparatus and article taking-out method
JP6666094B2 (ja) 吸着支持装置、および物品把持装置
JP6191544B2 (ja) 搬送装置
JP6617832B2 (ja) 搬送車及び搬送方法
JP2019043772A (ja) 荷降し装置、及び荷降し方法
JP2010082782A (ja) 吸着装置および吸着方法
JP2023115274A (ja) 取出装置
WO2021079940A1 (ja) 荷降し装置、及び、荷降し方法
JP5024337B2 (ja) 搬送システム及び保管装置
KR102059567B1 (ko) 기판 반송 장치
US12006165B2 (en) Suction gripping device, transfer system, and transfer method
US9248969B2 (en) Tray assembly for balancing weights
JP7409076B2 (ja) ピッキング装置
JP2019064765A (ja) トレイ配置部および搬送システム
JP7196036B2 (ja) 保持装置および搬送装置
JP2021130144A (ja) 保持装置、搬送システム、支持装置、載置方法、及び搬送方法
JP4448728B2 (ja) 流動棚
JP7192682B2 (ja) 検査システム
KR20230115695A (ko) 웨이퍼 로딩 및 언로딩 장치
JP5178050B2 (ja) ワーク搬送方法及びワーク搬送装置。
KR20160057056A (ko) 전자부품 픽킹 장치
JP2021062457A (ja) ピッキング装置
CN116062462A (zh) 移载装置、控制装置、移载方法及存储介质
KR20230115201A (ko) 이송 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230501

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230907

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7348010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151