JP6666094B2 - 吸着支持装置、および物品把持装置 - Google Patents

吸着支持装置、および物品把持装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、吸着パッドを吸着対象物に吸着させて支持する吸着支持装置、この吸着支持装置を備えた物品把持装置に関する。
現在、流通・物流業界では、通信販売市場の拡大により、荷物の取扱量が増加する傾向にある。一方、近年、少子高齢化を背景とした労働力不足が懸念されている。このため、物流企業各社は、物流システムの自動化に取り組んでいる。
倉庫内における荷物の搬送や保管は、ベルトコンベアなどを利用して自動化が進んでいる。反面、荷降ろしやピッキングなど荷物を別の場所へ移動する移載作業は、自動化が難しく、工夫が必要とされている。
このような移載作業を自動化した装置として、吸着パッドを荷物の上面に接触させて、荷物を吸着パッドに吸着せしめ、荷物を吊り上げて所望の場所へ移動する吸着支持装置が知られている。
特開2002−137184号公報 特開2002−18769号公報
しかし、荷崩れなどにより荷物の上面が水平面に対して傾いている場合、或いは荷物の上面自体が湾曲している場合、吸着パッドを荷物の上面に吸着させることが難しい。
また、例えば、複数の吸着支持装置をハンドに併設して複数個の荷物を同時に吸着させて支持するような運用を考えた場合、荷物のサイズがバラバラだと、荷物の上面の高さが異なり、全ての荷物を同時に吸着することが難しい。
よって、吸着パッドを吸着対象物の被吸着面に確実に吸着させることができる吸着支持装置、およびサイズの異なる複数の吸着対象物を同時に吸着させることができる物品把持装置の開発が望まれている。
実施形態に係る吸着支持装置は、吸着対象物の被吸着面に吸着する吸着面を有する吸着パッドと、この吸着パッドを伸縮方向の一端に備え、膨張および収縮する密閉された内部空間を有し、この内部空間の膨張および収縮によって伸縮方向に伸縮するとともに、吸着面の傾きに合わせて弾性変形して湾曲する蛇腹管と、蛇腹管の一端と他端をつないで蛇腹管の内部空間に配置され、蛇腹管の最大伸長時の長さより短い長さを有し、伸びた状態で蛇腹管が最大伸長時の長さを超えて伸びることを規制するとともに、蛇腹管の内部空間の収縮を許容する伸び規制線材と、を有する。
また、実施形態に係る物品把持装置は、吸着対象物の被吸着面に吸着する吸着面を有する吸着パッドと、この吸着パッドを伸縮方向の一端に備え、膨張および収縮する内部空間を有し、この内部空間の膨張および収縮によって伸縮方向に伸縮するとともに、吸着面の傾きに合わせて弾性変形して湾曲する蛇腹管と、を有する複数の吸着支持装置と;複数の吸着支持装置の伸縮方向に沿った他端を固定した把持部と;この把持部を移動するマニピュレータと;複数の吸着支持装置の各蛇腹管の内部空間へ流体を送り込む加圧装置と;各蛇腹管の伸縮量を検出する第1検出部と;各蛇腹管の内部空間へ送り込む流体の圧力を検出する第2検出部と;第1検出部および第2検出部による検出結果に基づいて、加圧装置を動作制御する制御部と;を有する。
図1は、第1の実施形態に係る吸着支持装置およびその制御系を示すブロック図である。 図2は、図1の吸着支持装置による動作の一例を説明するための動作説明図である。 図3は、図1の吸着支持装置による動作の一例を説明するための動作説明図である。 図4は、図1の吸着支持装置による動作の一例を説明するための動作説明図である。 図5は、第2の実施形態に係る吸着支持装置およびその制御系を示すブロック図である。 図6は、第3の実施形態に係る吸着支持装置およびその制御系を示すブロック図である。 図7は、第4の実施形態に係る吸着支持装置を示す概略図である。 図8は、図7の吸着支持装置の変形例を示す概略図である。 図9は、第5の実施形態に係る物品把持装置およびその制御系を示すブロック図である。 図10は、図9の物品把持装置による動作例を説明するための図である。 図11は、図9の物品把持装置による動作例を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る吸着支持装置10およびその制御系を示すブロック図である。吸着支持装置10は、吸着パッド2と蛇腹管4(伸縮部材)を有する。
吸着パッド2は、図2に示す吸着対象物Tの被吸着面Taに吸着する。本実施形態の吸着パッド2は、その吸着面2aを被吸着面Taに押し付けることで弾性変形して、被吸着面Taとの間の内部空間がつぶれる、例えば樹脂製のいわゆる吸盤である。しかし、吸着パッド2は、ここでは図示しない真空ポンプなどによってその内部空間を積極的に真空引きするタイプのものであってもよい。或いは、吸着パッド2の代りに被吸着面Taに吸着可能な粘着剤などを用いてもよい。
蛇腹管4は、その伸縮方向の両端が開口した樹脂製の筒状部材である。蛇腹管4は、その中心軸に沿った方向、すなわち伸縮方向が鉛直方向に沿う姿勢で取り付けられる。蛇腹管4の下端(一端)側の開口部4aには、板状の下閉塞部材3が取り付けられ、この下閉塞部材3によって開口部4aが気密に閉塞されている。また、蛇腹管4の上端(他端)側の開口部4bには、板状の上閉塞部材5が取り付けられ、この上閉塞部材5によって開口部4bが気密に閉塞されている。つまり、これら2つの閉塞部材3、5によって蛇腹管4の内部に密閉された内部空間が形成されている。
吸着パッド2は、下閉塞部材3の下面側に下連結部材6を介して取り付けられている。吸着パッド2は、蛇腹管4の開口部4aと平行な面に沿って吸着面2aが配置される真っ直ぐな姿勢で蛇腹管4の下端側に取り付けられる。一方、蛇腹管4の他端に設けた上閉塞部材5は、上連結部材7を介して、ここでは図示しないマニピュレータに接続されている。つまり、本実施形態の吸着支持装置10は、マニピュレータの動作によって所望する位置へ移動可能である。
吸着支持装置10の制御系は、制御装置100を有する。制御装置100には、電磁弁などの切換えバルブ101が接続されている。切換えバルブ101の一端側には、コンプレッサなどの加圧装置102および真空ポンプなどの吸引装置103が切換可能に接続されている。そして、切換えバルブ101の他端側は、チューブ104を介して、吸着支持装置10の蛇腹管4の内部空間に連通されている。
加圧装置102の空気は、コンプレッサ以外に工場内の空気パイプから敷設しても良い。吸引装置103は、真空ポンプ以外に、加圧装置と真空発生器を組み合わせて負圧を発生させてもよい。チューブ104は、フレキシブルチューブであることが望ましく、真空引きによってつぶれることのない剛性を有することが望ましい。なお、切換えバルブ101は、空気圧により動作するタイプのバルブであっても良い。
吸着支持装置10の蛇腹管4を伸長させる場合、制御装置100は、切換えバルブ101を加圧装置102に接続し、加圧装置102を作動させて、吸着支持装置10の蛇腹管4の内部空間へ空気(流体)を送り込む。これにより、内部空間の圧力が高まり、蛇腹管4が伸長し、吸着パッド2の吸着面2aが図示しない吸着対象物の被吸着面に押し付けられて吸着される。
一方、吸着支持装置10の蛇腹管4を収縮させる場合、制御装置100は、切換えバルブ101を吸引装置103に接続し、吸引装置103を作動させて、吸着支持装置10の蛇腹管4の内部空間を真空引きする。これにより、内部空間の圧力が下がり、蛇腹管4が収縮する。
本実施形態では、空気を蛇腹管4の内部空間へ送り込んだり内部空間を真空引きしたりすることで蛇腹管4を伸縮させたが、内部空間へ送り込む流体は空気に限らず、例えば不活性ガスなどの気体、または水や油などの液体を用いることもできる。
以下、上述した吸着支持装置10による動作の一例について、図2乃至図4を参照して説明する。ここでは、図2に示すように、吸着対象物Tの被吸着面Taが床面Fに対して傾いている場合を想定している。吸着対象物Tは、段ボール箱を想定している。また、各図において、マニピュレータ200のアームの一部を図示してある。
まず、マニピュレータ200を動作させて、図2に示すように、吸着支持装置10を吸着対象物Tの真上に配置する。初期状態として、吸着支持装置10の蛇腹管4は、図示のように最も短い状態まで収縮している。このとき、吸着支持装置10は、蛇腹管4を最も長い状態まで伸長させた場合に吸着パッド2の吸着面2aが十分な押圧力で被吸着面Taに押し付け可能な高さ位置に配置される。
次に、図3に示すように、蛇腹管4を伸長させて吸着パッド2の吸着面2aを吸着対象物Tの被吸着面Taに押し付ける。この際、吸着パッド2の押圧力は、加圧装置102を制御することで任意の値に調節可能である。吸着面2aを被吸着面Taに押し付けると、吸着パッド2が被吸着面Taに吸着される。このとき、被吸着面Taが床面Fに対して傾いているため、吸着パッド2の吸着面2aも床面Fに対して傾いた状態で吸着される。この吸着パッド2の傾きは、蛇腹管4の弾性変形によって吸収される。
つまり、蛇腹管4が伸長すると、初めに、吸着パッド2の吸着面2aが吸着対象物Tの被吸着面Taに部分的に接触し、被吸着面Taの傾斜に沿って吸着面2aが徐々に傾斜して、吸着パッド2も傾く。この状態を図3に示す。この状態で、吸着パッド2の吸着面2aは、全面で吸着対象物Tの被吸着面Taに接触している。吸着パッド2が傾くと、吸着パッド2を接続している下閉塞部材3も図示のように傾斜し、蛇腹管4の下端近くが下閉塞部材3の傾斜にともない図示のように弾性変形して湾曲する。
この状態から、図4に示すように、蛇腹管4を収縮させると、吸着パッド2によって吸着されている吸着対象物Tが床面Fから上方に吊り上げられる。この際、吸着支持装置10に作用する引き上げ力は、吸引装置103を制御することで任意の値に調節可能である。よって、ここでは、吸着対象物Tの最大重量より少し大きい引き上げ力になるように、吸引装置103を制御している。
以上のように、本実施形態によると、蛇腹管4を伸長させるだけの簡単な構成によって、傾斜した被吸着面Taに対して吸着パッド2を確実に吸着させることができ、装置の信頼性を向上させることができる。特に、本実施形態によると、吸着対象物Tの被吸着面Taの傾斜方向を気にする必要がなく、吸着パッド2が傾斜にならって適切な方向に自動的に傾斜するため、傾斜方向を制御する必要がなく制御を容易にできる。
また、本実施形態によると、蛇腹管4を最も短い状態まで収縮させることで装置構成をコンパクトにでき、吸着支持装置10を比較的狭い隙間に挿通することができ、装置の用途を拡大できる。また、蛇腹管4は、最も短く収縮させた状態で、蛇腹の互いに隣接する山状部分の外面同士が接触し、肉厚のチューブのような特性を示す。このため、この状態で、蛇腹管4を弾性変形し難くすることができ、例えば、吸着パッド2を被吸着面Taに強い力で押し付けることもできる。
また、本実施形態によると、伸長させる際の直進性が高い蛇腹管4を伸縮部材として用いたため、吸着対象物Tの被吸着面Taの狙った位置に向けて真っ直ぐに吸着パッド2を押し付けることができ、予期しない不所望な位置へ吸着パッド2を吸着させてしまう不具合を防止できる。このため、蛇腹管4の伸長時の最大長さを長くしても吸着位置を狙い通りにすることができ、利便性を向上させることができる。
さらに、本実施形態によると、吸着パッド2を駆動させる駆動機構として、蛇腹管4を伸縮させるだけの簡単な構成を採用したため、装置構成を安価にでき、装置の重量を軽くできる。これにより、マニピュレータによる吸着支持装置10の移動速度を速くでき、消費電力を少なくできる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る吸着支持装置20およびその制御系を示すブロック図である。この吸着支持装置20は、蛇腹管4との間で空気を流通可能な状態で蛇腹管4に接続した真空発生器8(負圧発生装置)を有する。それ以外の構成は、上述した第1の実施形態の吸着支持装置10と同様の構成を有する。よって、ここでは、第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
真空発生器8は、蛇腹管4の内部空間に送り込まれる加圧空気を利用して真空を発生させる装置であり、例えば、真空エジェクタ、真空ポンプ、真空ブロワなどがある。本実施形態では、真空発生器8として真空エジェクタを用いた。この真空発生器8は、吸着パッド2に接続され、吸着パッド2の内部空間を真空引きする。
この吸着支持装置20を用いて吸着対象物Tを吸着させる場合、制御装置100は、まず、第1の実施形態と同様に、蛇腹管4を伸長させて吸着対象物Tの被吸着面Taに吸着パッド2を接触させ、真空発生器8を動作させて吸着パッド2を真空引きする。吸着パッド2を吸着対象物Tに接触させるタイミングと真空引きを開始するタイミングは逆でもよい。いずれにしても、本実施形態によると、吸着パッド2の吸着面2aを吸着対象物Tの被吸着面Taに押し付けることなく、吸着対象物Tを吸着パッド2に確実に吸着させることができる。
この後、制御装置100は、吸引装置103を動作させて蛇腹管4を収縮させ、吸着対象物Tを吊り上げる。このとき、制御装置100は、まず、真空発生器8の動作を停止させて蛇腹管4との間の流路を閉じて蛇腹管4の内部空間を密閉し、吸引装置103を動作させて蛇腹管4の内部空間を真空引きする。なお、真空発生器8と蛇腹管4との間の流路を閉じた状態で、吸着パッド2の吸着面2aと吸着対象物Tの被吸着面Taとの間に作用している負圧は維持される。
そして、マニピュレータの動作によって吸着対象物Tを所望する場所へ移動した後、制御装置100は、蛇腹管4を伸長させて吸着対象物Tを床面に置き、吸着パッド2の負圧を解消する。このとき、制御装置100は、真空発生器8を介して蛇腹管4から吸着パッド2へ加圧空気を送り込み、負圧を解消する。
以上のように、本実施形態によると、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、吸着パッド2に負圧を積極的に発生させるため、被吸着面Taが傾斜している場合であっても、吸着対象物Tをより確実に吸着することができ、移動の途中で落下してしまう可能性を殆ど無くすことができる。さらに、本実施形態によると、吸着パッド2と吸着対象物Tを分離する際に、吸着パッド2に加圧空気を送り込むため、所望のタイミングで確実に吸着対象物Tを吸着パッド2と分離でき、処理の信頼性を高めることができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る吸着支持装置30およびその制御系を示すブロック図である。この吸着支持装置30は、真空発生器8を設ける代わりに、切換えバルブ101と吸着パッド2を接続したチューブ105を備えている。それ以外の構成は、上述した第2の実施形態の吸着支持装置20と同様の構成を有する。よって、ここでは、第2の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この吸着支持装置30を用いて吸着対象物Tを吸着させる場合、制御装置100は、まず、第1の実施形態と同様に、蛇腹管4を伸長させて吸着対象物Tの被吸着面Taに吸着パッド2を接触させる。そして、制御装置100は、吸引装置103を吸着パッド2に接続するように切換えバルブ101を切換えて、吸着パッド2を真空引きする。つまり、本実施形態では、吸引装置103が負圧発生装置として機能する。吸着パッド2を吸着対象物Tに接触させるタイミングと真空引きを開始するタイミングは逆でもよい。いずれにしても、本実施形態によると、吸着パッド2の吸着面2aを吸着対象物Tの被吸着面Taに押し付けることなく、吸着対象物Tを吸着パッド2に確実に吸着させることができる。
この後、制御装置100は、吸引装置103を蛇腹管4の内部空間に連通させるように切換えバルブ101を切換えて蛇腹管4を収縮させ、吸着対象物Tを吊り上げる。このとき、吸着パッド2の吸着面2aと吸着対象物Tの被吸着面Taとの間に作用している負圧は維持される。
そして、マニピュレータの動作によって吸着対象物Tを所望する場所へ移動した後、制御装置100は、蛇腹管4を伸長させて吸着対象物Tを床面に置き、吸着パッド2の負圧を解消する。このとき、制御装置100は、加圧装置102を吸着パッド2に接続するように切換えバルブ101を切換えて吸着パッド2へ加圧空気を送り込むことにより負圧を解消する。
以上のように、本実施形態によると、上述した第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、チューブ105を介して吸着パッド2に切換えバルブ101を接続することにより、真空発生器8を省略することができ、装置構成をさらに簡略化することができる。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る吸着支持装置40を示す概略図である。この吸着支持装置40は、蛇腹管4に連通したチューブ104に接続した切換えバルブ101aと、吸着パッド2に連通したチューブ105に接続した切換えバルブ101bと、を有する。また、この吸着支持装置40は、チューブ104の途中に流量計106および圧力計107を備えている。また、この吸着支持装置40は、安全弁108を含む流量調整装置109を備えている。さらに、この吸着支持装置40は、蛇腹管4の内部空間に複数本の伸び規制線材110を備えている。それ以外の構成は、上述した第3の実施形態の吸着支持装置30と同様の構成を有する。よって、ここでは、第3の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
流量計106は、チューブ104を流れる空気の流量を計測する。圧力計107は、チューブ104を流れる空気の圧力を計測する。安全弁108は、蛇腹管4を加圧する際に、加圧がしきい値を超えた場合に開いて蛇腹管4の破損を防止するよう機能する。流量調整装置109は、蛇腹管4を加圧または真空引きする際に、チューブ104を通る空気の量をコントロールし、蛇腹管4の伸長収縮速度を調整する。また、加圧装置102から蛇腹管4へ加圧空気を送り込む流路の途中に、図示しない逃げ孔が設けられており、蛇腹管4の急激な膨張による破裂を防止するようになっていてもよい。
伸び規制線材110は、蛇腹管4の下端に設けた下閉塞部材3と蛇腹管4の上端に設けた上閉塞部材5をつないで延設されている。つまり、伸び規制線材110の一端が下閉塞部材3に固定され、伸び規制線材110の他端が上閉塞部材5に固定されている。伸び規制線材110は、少なくとも1本設ければよく、その本数は任意に設定可能である。また、伸び規制線材110の長さは、蛇腹管4が最大長さに伸長したときの下閉塞部材3と上閉塞部材5との間の距離より少なくとも短く設計されている。これにより、蛇腹管4が最大長さを超えて伸びてしまう不具合を防止でき、蛇腹管4の破損を防止できる。例えば、蛇腹管4の収縮力を超える重量の吸着対象物Tを吊り上げるときに、伸び規制線材110が伸びた状態(図7の状態)で荷重を支え、蛇腹管4に負荷がかからないようにすることができる。
以上のように、本実施形態によると、上述した第3の実施形態と同様の効果を奏することができる。その上、本実施形態によると、蛇腹管4のチューブ104に設けた切換えバルブ101aと吸着パッド2のチューブ105に設けた切換えバルブ101bを別々に設けたため、蛇腹管4の伸縮動作と吸着パッド2の吸着/吸着解除動作を別々に制御することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態によると、蛇腹管4に接続したチューブ104の途中に流量計106、圧力計107、および流量調整装置109を設けたため、蛇腹管4の伸縮動作をより細かく制御でき、吸着パッド2の吸着対象物Tに対する押付力や押付速度を微調整でき、吸着対象物Tの種類に応じた適切な処理が可能となる。
さらに、本実施形態によると、蛇腹管4の内部空間に伸び規制線材110を取り付けたため、蛇腹管4の収縮力を超える重量の吸着対象物Tを吊り上げた場合に、蛇腹管4に荷重がかかることがなく、蛇腹管4の破損を防止することができる。
図8は、上述した第4の実施形態の変形例を示してある。第4の実施形態では、吸着パッド2につないだチューブ105を蛇腹管4の外側に引き回したが、図8の変形例では、チューブ継手112を介してチューブ105の一部を蛇腹管4の内部空間に配置した。それ以外の構成は、第4の実施形態と同様である。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態に係る物品把持装置50(ここでは要部の構成のみ図示)およびその制御系を示すブロック図である。この物品把持装置50は、上述した第3の実施形態の吸着支持装置30をハンド51(把持部)(図10参照)の下面側に複数個併設した構成を有する。制御系も第3の実施形態と略同じである。ハンド51は、水平方向に延設された矩形ブロック状の筐体を有する。複数の吸着支持装置30の蛇腹管4は、1本のチューブ104を介して直列に接続されており、複数の吸着パッド2は、個別の複数本のチューブ105a、105b、・・・を介して並列に接続されている。これ以外の構成は、上述した第3の実施形態と略同じであるため、第3の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、切換えバルブ101は、図9では1つのブロックとして図示しているが、各チューブ104、105a、105b、・・・にそれぞれ1個ずつ取り付けられている。
つまり、複数の蛇腹管4を直列に接続したチューブ104を介して加圧空気を送り込むことによって、全ての蛇腹管4が伸長し、チューブ104を介して空気を吸引することによって、全ての蛇腹管4が収縮する。また、各吸着パッド2の吸着面2aに発生する負圧は、各チューブ105a、105b、・・・にそれぞれ設けた切換えバルブを独立して切換えることによって個別にON/OFF制御可能である。
また、本実施形態の物品把持装置50は、図10に示すハンド51の他にここでは図示しないマニピュレータを含む。マニピュレータは、ハンド51をアーム(図示せず)の先端に取り付けたいわゆるロボットアームであり、ハンド51を所望する位置に移動させて複数の吸着支持装置30を所望する場所へ移動させる。
図10は、上述した物品把持装置50によって吸着対象物Tを吸着する動作の一例を説明するための図である。この動作例では、各吸着支持装置30の吸着パッド2が対向する被吸着面Taの高さが異なる場合を想定して、例えば上面が凸凹形状を有する吸着対象物Tを取り扱うものとする。或いは、サイズの異なる複数の吸着対象物Tを同時に吸着して把持する場合も同様の吸着動作となる。
図10に示す吸着対象物Tを吸着する場合、物品把持装置50は、まず、ハンド51を水平な姿勢にして複数の吸着支持装置30を吸着対象物Tの上方に配置する(図10a)。この状態で、制御装置100は、チューブ104を加圧装置102に接続するように切換えバルブ101を切り換えて、複数の吸着支持装置30それぞれの蛇腹管4の内部空間へ加圧空気を順次送り込む。
これにより、全ての吸着支持装置30の蛇腹管4が伸長し、それぞれの吸着パッド2の吸着面2aが吸着対象物Tの被吸着面Taに押し付けられる(図10b)。各吸着パッド2の真空引きのタイミングは、被吸着面Taに接触する前の例えば図10(a)に示すタイミング、それぞれの吸着パッド2の吸着面2aが被吸着面Taに接触したタイミング、或いは全ての吸着パッド2の吸着面2aが被吸着面Taに接触したタイミングにすることができる。
本動作例では、被吸着面Taが図示のように凸凹形状であり、各吸着パッド2が接触する被吸着面Taの高さがバラバラであるため、全ての吸着パッド2を被吸着面Taに接触させた状態で、蛇腹管4の伸長長さも図示のようにまちまちである。また、本実施形態の物品把持装置50では、1本のチューブ104を介して加圧空気を全ての蛇腹管4へ送り込むため、蛇腹管4が伸長する順序や速さもまちまちである。
具体的には、加圧空気を送り込んで蛇腹管4の伸長動作を開始した後、1つの吸着パッド2が対向する被吸着面Taに当接すると、その吸着パッド2を備えた吸着支持装置30の蛇腹管4へはそれ以上空気が送り込まれなくなり、当該吸着支持装置30の伸長動作が停止する。つまり、この吸着支持装置30の蛇腹管4へ送り込まれていた空気は、他の吸着支持装置30の蛇腹管4へ送り込まれることになる。
このようにして、被吸着面Taに接触した吸着パッド2を備えた吸着支持装置30の蛇腹管4の伸長動作が順次停止され、全ての吸着パッド2が図10(b)に示すようにそれぞれ対向する被吸着面Taに当接される。なお、全ての吸着パッド2の被吸着面Taに対する押圧力は、全ての吸着パッド2が被吸着面Taに当接した後、さらに送り込まれる加圧空気によって上昇され、均一な一定圧力にされる。
このように、各吸着パッド2を吸着対象物Tの被吸着面Taに接触させる際には、蛇腹管4の直進性が高いため、隣接する吸着支持装置30同士が干渉することがない。また、上述したように、吸着パッド2が被吸着面Taに接触した時点で蛇腹管4の伸長動作が自動停止するため、各吸着支持装置30の蛇腹管4の長さを被吸着面Taの高さに合わせて調整する必要がなく物品把持装置50の制御を容易にできる。さらに、被吸着面Taが傾斜している場合であっても、蛇腹管4が湾曲することで吸着面2aの傾きを吸収でき、吸着パッド2を被吸着面Taに確実に吸着させることができる。
例えば、図11に示すように、サイズの異なる2つの吸着対象物T1、T2を同時に吸着して把持する場合、まず、吸着対象物T1、T2の上方に物品把持装置50のハンド51を配置する(図11a)。そして、マニピュレータを動作させてハンド51を下方へ移動させてサイズの大きい(被吸着面Taの高さが高い)吸着対象物T1の被吸着面Taに一部の吸着支持装置30の吸着パッド2を接触させる(図11b)。さらに、全ての吸着支持装置30の蛇腹管4に加圧空気を送り込んで蛇腹管4を伸長させ、比較的サイズの小さい(被吸着面Taの高さが低い)吸着対象物T2の被吸着面Taに残りの吸着支持装置30の吸着パッド2を当接させる(図11c)。各吸着パッド2に負圧を生じさせるタイミングは任意である。
このように吸着した吸着対象物T1、T2を移動させる場合、図11(c)のように吸着対象物T1、T2を吸着した姿勢のまま(図11d)マニピュレータを動作させてハンド51を所望する場所へ移動し、或いは全ての吸着支持装置30の蛇腹管4を収縮させて全ての吸着対象物T1、T2を吊り上げた状態(図11e)でマニピュレータを動作させてハンド51を所望する場所へ移動する。図11(d)の姿勢で吸着対象物T1、T2を移動すると、吸着対象物T2を吊り上げる工程が無くなり、タクトタイムを短くできる。一方、図11(e)の姿勢で吸着対象物T1、T2を移動すると、移動途中で吸着対象物T2が揺れて落下する危険性を少なくすることができ、信頼性を高めることができる。
以上のように、本実施形態によると、複数の吸着支持装置30を用いて吸着対象物Tを吸着するようにしたため、比較的サイズの大きい吸着対象物Tや比較的重い吸着対象物Tを吸着して把持することができる。このため、本実施形態によると、ひとつの吸着支持装置30が破損しても他の吸着支持装置30で補助できるため、吸着把持の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態のように複数の吸着支持装置30を用いることで、例えば移動の途中で何らかの原因により1つの吸着支持装置30による吸着が不能となった場合であっても、他の吸着支持装置30によって吸着対象物Tを吸着保持することができるため、吸着対象物Tが落下する不具合を防止することができる。なお、この場合、吸着対象物Tに接触しない吸着パッド2に接続した切換えバルブ101を閉じる。
また、本実施形態によると、物品の状態に合わせてフレキシブルに姿勢変化可能な蛇腹管4を用いるため、被吸着面Taが傾斜したり湾曲したりしている吸着対象物Tや、紙葉類の束など姿勢が変形しやすい吸着対象物Tであっても、確実に吸着させることができ、吊り上げ時にも吸着状態が解除され難い。
さらに、本実施形態によると、各吸着支持装置30の蛇腹管4の長さを検出するためのセンサ、および蛇腹管4の内部空間へ送り込む加圧空気の圧力を検出するためのセンサを設けて、吸着対象物Tの各種特性を検出することもできる。各蛇腹管4の長さを検出するためのセンサとして、例えば、レーザ変位計、リニアエンコーダ、超音波センサなどが考えられるが、長さを計測できれば何でもよい。また、加圧空気の圧力を検出するためのセンサとして、圧力センサなどが考えられる。
例えば、サイズの異なる複数個の吸着対象物Tの被吸着面Taに複数の吸着支持装置30の吸着パッド2を接触させて、各吸着支持装置30の蛇腹管4の長さを検出することで、吸着対象物Tをサイズ毎に切り分けて認識することができる。また、吸着対象物Tを吸着して移動するときに、蛇腹管4の長さを検出することで、吸着対象物Tのおおよその重さを判別することができる。また、吸着把持した吸着対象物Tを床面に下す際に、蛇腹管4の長さを監視して、吸着対象物Tが床面に接触したか否かを判断することもできる。
また、各吸着支持装置30の蛇腹管4に送り込む加圧空気の圧力を検出することで、蛇腹管4の破損の有無を判断することができ、吸着対象物Tの落下などの重大な事故が発生する前に、修理の適切なタイミングを取得することができる。
いずれにしても、本実施形態の物品把持装置50の動作は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行可能である。汎用の計算機システムが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した物品把持装置50の動作が可能である。つまり、上述した動作例は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RW、Blu−ray(登録商標)Discなど)、半導体メモリ、又はこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータまたは組み込みシステムが読み取り可能な記録媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した動作を実現することができる。もちろん、コンピュータがプログラムを取得する場合又は読み込む場合はネットワークを通じて取得又は読み込んでもよい。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本動作例を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、ここで用いる記録媒体には、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、記録媒体は1つに限られず、複数の媒体から本動作例における処理が実行されてもよく、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
なお、ここで用いたコンピュータまたは組み込みシステムは、記録媒体に記憶されたプログラムに基づき、各処理を実行するためのものであって、パソコン、マイコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、ここで用いたコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、上述した第5の実施形態では、第3の実施形態の吸着支持装置30をハンド51に複数個併設した場合について説明したが、第1の実施形態の吸着支持装置10または第2の実施形態の吸着支持装置20を単独で或いは組み合わせて用いてもよい。
上述した第1乃至第4の実施形態の吸着支持装置によれば、蛇腹管4を伸縮させて吸着パッド2を吸着対象物Tに吸着させるようにしたため、吸着パッド2を吸着対象物Tの被吸着面Taに確実に吸着させることができる。
また、上述した第5の実施形態の物品把持装置によれば、サイズの異なる複数の吸着対象物Tを同時に吸着させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、1つの蛇腹管4を用いて吸着支持装置10、20、30を構成した場合について説明したが、これに限らず、2つ以上の蛇腹管4を連結部材を介して直列につないで1つの吸着支持装置を構成しても良い。この場合、蛇腹管4同士をつないだ連結部材に貫通孔を設けてもよく、或いは各蛇腹管4に流体を流通させるためのチューブをそれぞれつないでもよい。
また、上述した実施形態では、流体の圧力によって内部空間を膨張および収縮させて伸縮する伸縮部材として、蛇腹管4を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えば、膨張および収縮が可能なバルーンの変形方向を一方向に規制して伸縮部材を構成してもよい。
また、上述した実施形態では、切換えバルブ101を電磁弁で構成したが、これに限らず、空気圧によって作動する切換えバルブを用いてもよい。この場合、電磁弁をつなぐ配線が不要となり、装置構成をスッキリさせることができ、見栄えをよくすることができる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
吸着対象物の被吸着面に吸着する吸着パッドと、
この吸着パッドを伸縮方向の一端に備え、膨張および収縮する内部空間を有し、この内部空間の膨張および収縮によって上記伸縮方向に伸縮する伸縮部材と、
を有する吸着支持装置。
[2]
上記伸縮部材は、蛇腹管である、
[1]の吸着支持装置。
[3]
上記吸着パッドを真空引きする圧力発生装置をさらに有する、
[1]の吸着支持装置。
[4]
上記伸縮部材の上記一端と他端をつないで上記伸縮部材の上記内部空間に配置され、上記伸縮部材の最大伸長時の長さより短い伸び規制線材をさらに有する、
[1]の吸着支持装置。
[5]
吸着対象物の被吸着面に吸着する吸着パッドと、この吸着パッドを伸縮方向の一端に備え、膨張および収縮する内部空間を有し、この内部空間の膨張および収縮によって上記伸縮方向に伸縮する伸縮部材と、を有する複数の吸着支持装置と;
上記複数の吸着支持装置の上記伸縮方向に沿った他端を固定した把持部と;
この把持部を移動するマニピュレータと;
を有する物品把持装置。
[6]
上記複数の吸着支持装置の各伸縮部材の上記内部空間へ流体を送り込む加圧装置と、 上記各伸縮部材の伸縮量を検出する第1検出部と、
上記各伸縮部材の上記内部空間へ送り込む流体の圧力を検出する第2検出部と、
上記第1検出部および第2検出部による検出結果に基づいて、上記加圧装置を動作制御する制御部と、
をさらに有する[5]の物品把持装置。
2…吸着パッド、2a…吸着面、4…蛇腹管、8…真空発生器、10、20、30…吸着支持装置、50…物品把持装置、100…制御装置、101…切換えバルブ、102…加圧装置、103…吸引装置、104、105…チューブ、T…吸着対象物、Ta…被吸着面。

Claims (3)

  1. 吸着対象物の被吸着面に吸着する吸着面を有する吸着パッドと、
    この吸着パッドを伸縮方向の一端に備え、膨張および収縮する密閉された内部空間を有し、この内部空間の膨張および収縮によって上記伸縮方向に伸縮するとともに、上記吸着面の傾きに合わせて弾性変形して湾曲する蛇腹管と、
    上記蛇腹管の上記一端と他端をつないで上記蛇腹管の上記内部空間に配置され、上記蛇腹管の最大伸長時の長さより短い長さを有し、伸びた状態で上記蛇腹管が上記最大伸長時の長さを超えて伸びることを規制するとともに、上記蛇腹管の上記内部空間の収縮を許容する伸び規制線材と、
    を有する吸着支持装置。
  2. 上記吸着パッドを真空引きする圧力発生装置をさらに有する、
    請求項1の吸着支持装置。
  3. 吸着対象物の被吸着面に吸着する吸着面を有する吸着パッドと、この吸着パッドを伸縮方向の一端に備え、膨張および収縮する内部空間を有し、この内部空間の膨張および収縮によって上記伸縮方向に伸縮するとともに、上記吸着面の傾きに合わせて弾性変形して湾曲する蛇腹管と、を有する複数の吸着支持装置と;
    上記複数の吸着支持装置の上記伸縮方向に沿った他端を固定した把持部と;
    この把持部を移動するマニピュレータと;
    上記複数の吸着支持装置の各蛇腹管の上記内部空間へ流体を送り込む加圧装置と;
    上記各蛇腹管の伸縮量を検出する第1検出部と;
    上記各蛇腹管の上記内部空間へ送り込む流体の圧力を検出する第2検出部と;
    上記第1検出部および第2検出部による検出結果に基づいて、上記加圧装置を動作制御する制御部と;
    有する物品把持装置。
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