JP5783989B2 - 精密駆動装置および精密駆動方法 - Google Patents

精密駆動装置および精密駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、人工衛星や飛翔体の搭載機器、あるいは、望遠鏡などの高精度な指向性が要求される精密駆動装置および精密駆動方法に関するものである。
地球や天体を観測する望遠鏡を搭載した人工衛星、対象物にレーザを照射する飛翔体、あるいは、遥か遠方の星を観測する地上望遠鏡などでは、大きな動作範囲全てにおいて、高精度な指向精度が要求されている。そこで、例えば、望遠鏡を搭載した人工衛星の指向軸制御では、衛星本体の駆動により、精度は低いが大きな動作範囲をカバーする粗制御と、比較的小さな精密駆動装置により、精度が高く狭い動作範囲をカバーする精制御とを組み合わせた構成が採用されている(例えば、非特許文献1参照)。
本発明の対象となる精密駆動装置では、高精度制御を実現するために、高精度なセンサやアクチュエータが利用されている。これらの性能を引き出すためには、駆動部の摩擦を低減することが必要とされている。このため、摩擦の影響がない板バネが駆動部に利用されることが多い(例えば、特許文献1参照)。
米国特許出願公開2005/0161578号明細書
SOLAR−B衛星搭載画像安定化追尾装置の開発、小出来、柏木等、日本航空宇宙学会論文集、vol55(637)、57−64、2007
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
駆動部の摩擦の影響をなくすために板バネを利用した精密駆動装置のうち、アクチュエータのサイズに制限がある場合には、限られたアクチュエータ推力で、必要とされる駆動範囲を動作できるようにするために、板バネを柔らかくしなければいけない。しかしながら、板バネが柔らかくなると、運搬時などに大きな外力が印加された場合に、板バネが破損してしまうという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、運搬時などに大きな外力が印加された場合にも、板バネの破損を防止できる精密駆動装置および精密駆動方法を得ることを目的としている。
本発明に係る精密駆動装置は、着磁あるいは脱磁をするコイルで吸着力を可変にできる磁石により、板バネに支持された可動ベースを移動させることで、固定ベースに対して可動ベースを結合状態または離間状態に切り換え可能とする保持機構と、磁石の着磁状態/脱磁状態の指標となる磁束を計測する磁気センサと、目標とする着磁状態/脱磁状態になるように磁石の吸着力を可変とするために、磁気センサによる計測結果に基づいてコイルに電流を印加する着磁/脱磁回路と、指令信号に応じて可動ベースを移動させることで、固定ベースとの相対距離を可変とするリニアモータと、着磁/脱磁回路により脱磁状態とすることを目標にコイルに電流を印加した後に、磁気センサにより計測された磁束から磁石の吸着力を推定し、推定した吸着力が脱磁状態の吸着力でない場合には、リニアモータにより脱磁状態の吸着力となる位置に可動ベースを移動させるための補正指令信号を算出し、可動ベースを所望の位置に移動させるために外部から与えられる基準指令信号と、算出した補正指令信号とを加算することで指令信号を算出する補正演算器と、補正演算器で算出された指令信号に基づいてリニアモータを駆動させる駆動回路とを備えるものである。
また、本発明に係る精密駆動方法は、着磁あるいは脱磁をするコイルで吸着力を可変にできる磁石により、板バネに支持された可動ベースを移動させることで、固定ベースに対して可動ベースを結合状態または離間状態に切り換え可能とする保持機構を備えた精密駆動装置に用いられる精密駆動方法であって、磁気センサを用いて、磁石の着磁状態/脱磁状態の指標となる磁束を計測する磁束計測ステップと、目標とする着磁状態/脱磁状態になるように磁石の吸着力を可変とするために、磁束計測ステップによる計測結果に基づいてコイルに電流を印加する着磁/脱磁ステップと、着磁/脱磁ステップにより脱磁状態とすることを目標にコイルに電流を印加した後に、磁気センサにより計測された磁束から磁石の吸着力を推定する推定ステップと、推定ステップにより推定した吸着力が脱磁状態の吸着力でない場合には、指令信号に応じて可動ベースを移動させることで固定ベースとの相対距離を可変とするリニアモータにより、脱磁状態の吸着力となる位置に可動ベースを移動させるための補正指令信号を算出する補正量算出ステップと、可動ベースを所望の位置に移動させるために外部から与えられる基準指令信号と、補正量算出ステップにより算出した補正指令信号とを加算することで指令信号を算出する指令信号算出ステップと、指令信号算出ステップで算出された指令信号に基づいてリニアモータを駆動させる駆動ステップとを備えるものである。
本発明によれば、板バネに支持された可動ベースを、着磁あるいは脱磁をするコイルで吸着力を可変にできる磁石により、固定ベースに対して可動ベースを結合状態または離間状態に切り換え可能とする保持機構を取り付けたことにより、運搬時には磁石の吸着力を大きくして、可動ベースと固定ベースを結合することで、運搬時などに大きな外力が印加された場合にも、構成部品の破損を防止できる精密駆動装置および精密駆動方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における精密駆動装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における精密駆動装置内の補正演算器の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態2における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における精密駆動装置内の学習機能付補正演算器の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態4における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態4における精密駆動装置内の直接補正演算器の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態5における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態5における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態6における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態6における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。
以下、本発明の精密駆動装置および精密駆動方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における精密駆動装置を示す斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態1における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。
図1、図2に示したように、本実施の形態1における精密駆動装置は、可動ベース1、リニアモータ2、直動板バネ3、固定ベース4、吸着パット5、被吸着パット6、コイル7、磁気センサ8、着磁/脱磁回路9、補正演算器11、および駆動回路12を備えて構成されている。ここで、吸着パット5および被吸着パット6は、着磁あるいは脱磁をするコイル7により吸着力を可変にできる磁石に相当する。
なお、本実施の形態1における精密駆動装置は、図2に示すように、固定ベース4により全体が囲まれているが、図1では、構造をわかりやすくするために、底面部だけに固定ベース4がある状態の斜視図として示している。
可動ベース1と固定ベース4は、直動板バネ3で結合されている。可動ベース1は、リニアモータ2で駆動される。硬磁性体である吸着パット5と、吸着パット5を囲むコイル7は、可動ベース1に取付けられている。一方、吸着パット5に吸着される、軟磁性体である被吸着パット6は、固定ベース4に取付けられている。
吸着パット5の磁束を計測する磁気センサ8は、吸着パット5の近傍に取付けられている。着磁/脱磁回路9は、磁気センサ8で計測された磁束に相当する磁気センサ信号81に基づいて、コイル7に流す着磁/脱磁電流91を決定する。
補正演算器11は、リニアモータ2を駆動することで可動ベース1を所望の位置に移動させるために外部から与えられる基準指令信号111と、磁気センサ8で計測された磁気センサ信号81を読み込み、これらの信号に基づいて補正後指令信号116を生成する。なお、この補正演算器11の動作の詳細は、図4を用いて後述する。さらに、駆動回路12は、補正演算器11で生成された補正後指令信号116を取込み、リニアモータ2への駆動信号121を出力する。
図3は、本発明の実施の形態1における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。すなわち、先の図2に示したような運用時においては、固定ベース4に対して可動ベース1が離間された状態となっており、図3に示したような運搬時においては、固定ベース4に対して可動ベース1が結合された状態となっている。
本実施の形態1の構成によれば、コイル7に電流を流し、吸着パット5を着磁すれば、その後、コイル7に電流を流さなくても吸着パット5の磁場により、被吸着パット6が磁化され吸着力が発生し、直動板バネ3が変形して、可動ベース1と固定ベース4は結合される。これにより、運搬時に大きな外力が印加されても、直動板バネ3が破損することを回避できる。
逆に、吸着パット5の磁場と反対方向の磁場を発生する着磁/脱磁電流91をコイル7に流し、吸着パット5を脱磁すれば、その後、コイル7に電流を流さなくても、磁化されていた被吸着パット6は磁性を失い、直動板バネ3の復元力により可動ベース1と固定ベース4は、離間する。
なお、着磁/脱磁回路9は、コイル7への1回目の着磁/脱磁電流91の印加後に、磁気センサ8で吸着パット5の磁束を計測し、脱磁が不十分な場合には、2回目の着磁/脱磁電流91を印加することができる。着磁/脱磁回路9は、このような再印加動作を複数回繰返すことにより、理想的には吸着パット5の磁束をゼロにすることで、吸着パット5と被吸着パット6の吸着力をゼロ(すなわち、脱時状態の吸着力)にすることができる。
従って、運用時には、リニアモータ2の推力を板バネ変形にだけ利用することができ、低消費電力化に寄与できる。特に、電力消費の制約が重要である人工衛星搭載機器においては、顕著な効果が得られる。
さらに、本実施の形態1の構成によれば、人工衛星などの保持機構にしばしば利用される火薬を利用して保持機構を破壊する、爆管式で不可避な解放時の粉塵等のコンタミネーション発生をなくすることができるという効果がある。この効果は、特に、望遠鏡などコンタミネーションがミッション上致命的になる用途では、顕著である。
図4は、本発明の実施の形態1における精密駆動装置内の補正演算器11の機能ブロックを示す図である。実際には、使用できるセンサの制約や、環境変化等の不確定な要因により、運用状態において、吸着パット5と被吸着パット6の吸着力がゼロまで小さくすることができないことが想像される。
そこで、このような場合にも、補正演算器11の働きにより、リニアモータ2の駆動力を利用することで、吸着パット5と被吸着パット6の吸着力がゼロ相当になるように可動ベース1を移動させることで、必要な駆動精度を実現できる。
具体的には、補正演算器11は、図4に示すように、吸着力推定器112および指令換算器114を備えて構成されている。そして、吸着力推定器112は、磁気センサ信号81に基づいて、吸着パット5と被吸着パット6の間の吸着力を推定し、推定吸着力信号113として出力する。なお、吸着力推定器112は、例えば、磁気センサ信号81と吸着パット5と被吸着パット6の吸着力との関係をルックアップテーブルにより事前に用意しておくことで、吸着力を推定することができる。
そして、指令換算器114は、推定吸着力信号113を補正信号115に変換する。その後、補正演算器11は、補正信号115を基準指令信号111に重畳し、補正後指令信号116を出力する。このような一連動作により、必要な駆動精度が実現される。
以上のように、実施の形態1によれば、板バネに支持された可動ベースを、着磁あるいは脱磁をするコイルで吸着力を可変にできる磁石により、固定ベースに結合させることができる保持機構を備えている。そして、磁石の着磁と脱磁の状態を、磁気センサにより計測し、目標とする着磁あるいは脱磁の状態になるように、コイルに印加する電流を制御している。
さらに、このような電流制御によっても除去しきれなかった吸着力が駆動制御の精度を低下させないように、除去しきれなかった吸着力を駆動指令値に反映してリニアモータにより可動ベースの位置を微調整することで、精密駆動を可能にしている。
このような保持機構を備えることにより、運搬時には、磁石の吸着力を大きくして、可動ベースと固定ベースを結合することで、大きな外力が印加された場合でも、板バネの破損を回避することができる。
さらに、運用時には、磁石の吸着力を減少あるいはゼロにすることで、可動ベースと固定ベースを離間させることができる。この結果、運用時には、リニアモータの推力を板バネ変形にだけ利用することができ、低消費電力化に寄与でき、アクチュエータのサイズや印加電流に制限がある場合でも、限られたアクチュエータ推力で、必要とされる駆動範囲を動作させることができる。
さらに、運用時に十分脱磁ができない場合でも、発生する吸着力を補償し、精密な駆動ができる。さらに、人工衛星での保持機構の1つである爆管方式と比較すると、本構成では、コンタミネーションの観点でも極めて優れた効果を有している。
なお、多くの先行例にある電磁石を利用した保持機構(例えば、特開平1−215699号公報参照)では、保持あるいは離間時に電流を流し続ける必要がある。これに対して、本発明による保持機構の構成では、磁石の吸着力を着磁あるいは脱磁で変化させている。このため、吸着力を変化させる時には、コイルに電流を流すが、吸着力が変化した後には、定常的に電流を流す必要がなく、低消費電力化に寄与できるという顕著な効果を有する。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、吸着パット5とコイル7が可動ベース1に取り付けられ、被吸着パット6が固定ベース4に取り付けられている場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、吸着パット5とコイル7が固定ベース4に取り付けられ、被吸着パット6が可動ベース1に取り付けられている場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。また、図6は、本発明の実施の形態2における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。
このような本実施の形態2の構成によれば、先の実施の形態1の効果に加え、重量の増加となる吸着パット5とコイル7を固定ベース4に取付けることで、リニアモータ2の被駆動物を軽量化できる。このため、可動ベース1の駆動量を向上、あるいは、リニアモータ2の小型化の効果がある。また、外乱要因となる可動ベース1からの配線を除去できるため、制御精度の向上につながる。
以上のように、実施の形態2によれば、吸着パットとコイルを固定ベース側に設ける構造を採用することで、先の実施の形態1の効果に加え、可動ベースの軽量化、リニアモータの小型化、および外乱要因となる可動ベースの配線の排除による制御精度の向上を実現することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、可動ベース1と固定ベース4の相対位置を計測するリニアセンサ10を備えることで、さらなる制御精度の向上を実現する方法について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。本実施の形態3においては、可動ベース1と固定ベース4の相対位置を計測するためのリニアセンサ10が、固定ベース4に取付けられている。そして、リニアセンサ10により検出されたリニアセンサ信号101は、補正演算器に相当する学習機能付補正演算器21に取込まれ、学習補正後指令信号216を生成する。なお、学習機能付補正演算器21には、リニアセンサ信号101以外に、基準指令信号111、および磁気センサ信号81が取込まれる。
次に、学習機能付補正演算器21の機能について、図面を用いて詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態3における精密駆動装置内の学習機能付補正演算器21の機能ブロックを示す図である。実際には、環境や姿勢により変動する不確定なパラメータにより、補正後指令信号116に誤差量が重畳することが考えられる。
そこで、このような場合にも、学習機能付補正演算器21の働きにより、リニアセンサ10で計測された可動ベース1と固定ベース4の相対位置に基づく学習結果を利用することで、上述したような誤差量を抑制することができる。
具体的には、学習機能付補正演算器21は、図8に示すように、学習機能付吸着力推定器212および指令換算器114を備えて構成されている。そして、学習機能付吸着力推定器212は、リニアセンサ10による計測結果であるリニアセンサ信号101、および事前に同定した直動板バネ3の剛性に基づいて、磁気センサ8により計測された磁気センサ信号81と、推定した吸着力との対応関係を更新する学習器を有している。
そして、学習機能付吸着力推定器212は、学習器を用いて、磁気センサ8により計測された磁気センサ信号81から吸着パット5と被吸着パット6間の吸着力を推定し、学習推定吸着力信号213として出力する。なお、学習機能付吸着力推定器212は、例えば、先の実施の形態1で説明したような、事前に用意していたルックアップテーブルを、リニアセンサ信号101を利用して更新することができる。
そして、指令換算器114は、学習推定吸着力信号213を学習補正信号215に変換する。その後、学習機能付補正演算器21は、学習補正信号215を基準指令信号111に重畳し、学習補正後指令信号216を出力する。このような一連動作により、補正後指令信号に重畳する誤差量を抑制することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、先の実施の形態2の効果に加え、環境や姿勢により変動する不確定なパラメータにより補正後指令信号に重畳する誤差量を、学習機能付補正演算器の働きにより抑制することができる。
さらに、運用直前に、学習機能付補正演算器の学習を実施して、実際の運用時には、学習機能を停止するシーケンスにすれば、演算時間は必要なく、ルックアップテーブルへのメモリアクセスだけで学習補正後指令信号を生成することができ、制御の高速化に効果がある。
実施の形態4.
本実施の形態4では、可動ベース1と固定ベース4の相対位置を計測するリニアセンサ10を備えることで、リニアセンサ10による計測結果に基づいて、吸着パットと被吸着パット間の吸着力を直接推定する方法について説明する。
図9は、本発明の実施の形態4における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。本実施の形態4においては、先の実施の形態3と同様に、可動ベース1と固定ベース4の相対位置を計測するためのリニアセンサ10が、固定ベース4に取付けられている。さらに、本実施の形態4においては、先の実施の形態3における学習機能付補正演算器21の代わりに、直接補正演算器31が設けられている。なお、補正演算器に相当するこの直接補正演算器31には、リニアセンサ信号101のみが取込まれる。
次に、直接補正演算器31の機能について、図面を用いて詳細に説明する。図10は、本発明の実施の形態4における精密駆動装置内の直接補正演算器31の機能ブロックを示す図である。実際には、環境や姿勢により変動する不確定なパラメータにより、補正後指令信号116に誤差量が重畳することが考えられる。
そこで、このような場合にも、直接補正演算器31の働きにより、リニアセンサ10で計測された可動ベース1と固定ベース4の相対位置に基づく学習結果を利用することで、上述したような誤差量を抑制することができる。
具体的には、直接補正演算器31は、図10に示すように、直接吸着力推定器312および指令換算器114を備えて構成されている。そして、直接吸着力推定器312は、リニアセンサ10による計測結果であるリニアセンサ信号101、および事前に同定した直動板バネ3の剛性Kの積として、吸着パット5と被吸着パット6間の吸着力を推定し、直接推定吸着力信号313として出力する。
そして、指令換算器114は、直接推定吸着力信号313を直接補正信号315に変換する。その後、直接補正演算器31は、直接補正信号315を基準指令信号111に重畳し、直接補正後指令信号316を出力する。このような一連動作により、補正後指令信号に重畳する誤差量を抑制することができる。
以上のように、実施の形態4によれば、先の実施の形態2の効果に加え、リニアセンサ信号から直接的に吸着力を測定することにより、環境や姿勢により変動する不確定なパラメータにより補正後指令信号に重畳する誤差量を抑制することができる。
さらに、磁気センサにより計測された磁気センサ信号を直接補正演算器では使用しない構成とすることで、配線を省略化できる利点がある。
実施の形態5.
先の実施の形態1〜4では、板バネとして直動板バネ3を使用する場合について説明した。これに対して、本実施の形態5では、板バネとして回転板バネ13を使用する場合について説明する。
図11は、本発明の実施の形態5における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。また、図12は、本発明の実施の形態5における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。本実施の形態5においては、直動板バネ3の代わりに、回転板バネ13が取付けられている。また、吸着パット5、コイル7、被吸着パット6、磁気センサ8、および、着磁/脱磁回路9が、回転板バネ13を中心として、可動ベース1の両側に取付けられている。
このような本実施の形態5の構成によれば、コイル7に電流を流し、吸着パット5を着磁すれば、その後、コイル7に電流を流さなくても、吸着パット5の磁場により、被吸着パット6が磁化され吸着力が発生し、回転板バネ13が変形して、可動ベース1と固定ベース4は、結合される。
逆に、吸着パット5の磁場と反対方向の磁場を発生する着磁/脱磁電流91をコイル7に流し、吸着パット5を脱磁すれば、その後、コイル7に電流を流さなくても磁化されていた被吸着パット6は磁性を失い、回転板バネ13の復元力により可動ベース1と固定ベース4は、離間する。
以上のように、実施の形態5によれば、可動ベースの駆動が直動ではなく、回転に変更された精密駆動装置においても、直動板バネの代わりに回転板バネを適用することで、先の実施の形態4で得られる同等の効果を得ることができる。
実施の形態6.
本実施の形態6においては、先の実施の形態5と同様に回転板バネ13を用いた構成において、吸着パット5と被吸着パット6を、平行板バネ14を用いて結合する、先の実施の形態5とは異なる結合方法について説明する。
図13は、本発明の実施の形態6における運用時の精密駆動装置を示す断面図である。また、図14は、本発明の実施の形態6における運搬時の精密駆動装置を示す断面図である。本実施の形態6においては、被吸着パット6を可動ベース1の端部に取付け、吸着パット5の上下の端面には、軟磁性体を材質とする平行板バネ14が取付けられている。
ここで、平行板バネ14、吸着パット5、コイル7、被吸着パット6、磁気センサ8、および、着磁/脱磁回路9が、回転板バネ13を中心として、可動ベース1の両側に取付けられている。また、平行板バネ14の片端141は、吸着パット5と磁気的・機械的に結合されている。
このような本実施の形態6の構成によれば、コイル7に電流を流し、吸着パット5を着磁すれば、その後、コイル7に電流を流さなくても、吸着パット5の磁場により、軟磁性体を材質とする平行板バネ14は、磁化される。
また、平行板バネ14の自由端142も磁化されているため、この磁場により、被吸着パット6が磁化され、平行板バネ14が変形して、平行板バネ14の自由端142と被吸着パット6が結合される。
逆に、吸着パット5の磁場と反対方向の磁場を発生する着磁/脱磁電流91をコイル7に流し、吸着パット5を脱磁すれば、その後、コイル7に電流を流さなくても磁化されていた平行板バネ14、および、被吸着パット6は磁性を失い、平行板バネ14の復元力により、可動ベース1と固定ベース4は、離間する。
以上のように、実施の形態6によれば、可動ベースの駆動が直動ではなく、回転に変更された精密駆動装置においても、直動板バネの代わりに回転板バネを適用することで、先の実施の形態4で得られる同等の効果を得ることができる。さらに、先の実施の形態5と比較すると、本実施の形態6の構成を採用することで、運搬時の回転板バネの変形量を小さくできるため、回転板バネの弾性変形領域が小さい場合には、効果的である。
1 可動ベース、2 リニアモータ、3 直動板バネ、4 固定ベース、5 吸着パット、6 被吸着パット、7 コイル、8 磁気センサ、9 着磁/脱磁回路、10 リニアセンサ、11 補正演算器、112 吸着力推定器、114 指令換算器、12 駆動回路、13 回転板バネ、14 平行板バネ、21 学習機能付補正演算器(補正演算器)、212 学習機能付吸着力推定器(吸着力推定器)、31 直接補正演算器(補正演算器)、312 直接吸着力推定器(吸着力推定器)。

Claims (8)

  1. 着磁あるいは脱磁をするコイルで吸着力を可変にできる磁石により、板バネに支持された可動ベースを移動させることで、固定ベースに対して前記可動ベースを結合状態または離間状態に切り換え可能とする保持機構と、
    前記磁石の着磁状態/脱磁状態の指標となる磁束を計測する磁気センサと、
    目標とする着磁状態/脱磁状態になるように前記磁石の前記吸着力を可変とするために、前記磁気センサによる計測結果に基づいて前記コイルに電流を印加する着磁/脱磁回路と、
    指令信号に応じて前記可動ベースを移動させることで、前記固定ベースとの相対距離を可変とするリニアモータと、
    前記着磁/脱磁回路により前記脱磁状態とすることを目標に前記コイルに電流を印加した後に、前記磁気センサにより計測された前記磁束から前記磁石の吸着力を推定し、推定した前記吸着力が前記脱磁状態の吸着力でない場合には、前記リニアモータにより前記脱磁状態の吸着力となる位置に前記可動ベースを移動させるための補正指令信号を算出し、前記可動ベースを所望の位置に移動させるために外部から与えられる基準指令信号と、算出した前記補正指令信号とを加算することで前記指令信号を算出する補正演算器と、
    前記補正演算器で算出された前記指令信号に基づいて前記リニアモータを駆動させる駆動回路と
    を備える精密駆動装置。
  2. 請求項1に記載の精密駆動装置において、
    前記磁石は、前記可動ベースに設けられた吸着パットと、前記固定ベースに設けられた被吸着パットで構成され、
    前記板バネは、直動板バネで構成され、
    前記コイルは、前記吸着パットを着磁あるいは脱磁するために、前記吸着パットの周囲に巻かれており、
    前記磁気センサは、前記吸着パットの磁束を計測する
    精密駆動装置。
  3. 請求項1に記載の精密駆動装置において、
    前記磁石は、前記固定ベースに設けられた吸着パットと、前記可動ベースに設けられた被吸着パットで構成され、
    前記板バネは、直動板バネで構成され、
    前記コイルは、前記吸着パットを着磁あるいは脱磁するために、前記吸着パットの周囲に巻かれており、
    前記磁気センサは、前記吸着パットの磁束を計測する
    精密駆動装置。
  4. 請求項2または3に記載の精密駆動装置において、
    前記可動ベースと前記固定ベースの相対位置を計測するリニアセンサ
    をさらに備え、
    前記補正演算器は、前記リニアセンサによる計測結果、および事前に同定した前記直動板バネの剛性に基づいて、前記磁気センサにより計測された前記磁束と、推定した前記吸着力との対応関係を更新する学習器を有しており、前記学習器を用いて、前記磁気センサにより計測された前記磁束から前記吸着パットと前記被吸着パット間の吸着力を推定する
    精密駆動装置。
  5. 請求項2または3に記載の精密駆動装置において、
    前記可動ベースと前記固定ベースの相対位置を計測するリニアセンサ
    をさらに備え、
    前記補正演算器は、前記磁気センサにより計測された前記磁束から前記吸着パットと前記被吸着パット間の吸着力を推定する代わりに、前記リニアセンサによる計測結果、および事前に同定した前記直動板バネの剛性に基づいて、前記吸着パットと前記被吸着パット間の吸着力を直接推定する
    精密駆動装置。
  6. 請求項1に記載の精密駆動装置において、
    前記可動ベースと前記固定ベースの相対位置を計測するリニアセンサ
    をさらに備え、
    前記磁石は、前記固定ベースに設けられた吸着パットと、前記可動ベースに設けられた被吸着パットで構成され、
    前記板バネは、前記可動ベースと前記固定ベースを結合する回転板バネで構成され、
    前記コイルは、前記吸着パットを着磁あるいは脱磁するために、前記吸着パットの周囲に巻かれており、
    前記磁気センサは、前記吸着パットの磁束を計測し、
    前記補正演算器は、前記磁気センサにより計測された前記磁束から前記吸着パットと前記被吸着パット間の吸着力を推定する代わりに、前記リニアセンサによる計測結果、および事前に同定した前記回転板バネの剛性に基づいて、前記吸着パットと前記被吸着パット間の吸着力を直接推定する
    精密駆動装置。
  7. 請求項6に記載の精密駆動装置において、
    前記被吸着パットは、前記可動ベースの端部に取り付けられ、
    前記吸着パットの上下の端面に、軟磁性体を材質として設けられ、前記吸着パットに片端が磁気的・機械的に結合されており、前記吸着パットが着磁されることで、他端である自由端が前記被吸着パットと結合される平行板バネ
    をさらに備える
    精密駆動装置。
  8. 着磁あるいは脱磁をするコイルで吸着力を可変にできる磁石により、板バネに支持された可動ベースを移動させることで、固定ベースに対して前記可動ベースを結合状態または離間状態に切り換え可能とする保持機構を備えた精密駆動装置に用いられる精密駆動方法であって、
    磁気センサを用いて、前記磁石の着磁状態/脱磁状態の指標となる磁束を計測する磁束計測ステップと、
    目標とする着磁状態/脱磁状態になるように前記磁石の前記吸着力を可変とするために、前記磁束計測ステップによる計測結果に基づいて前記コイルに電流を印加する着磁/脱磁ステップと、
    前記着磁/脱磁ステップにより前記脱磁状態とすることを目標に前記コイルに電流を印加した後に、前記磁気センサにより計測された前記磁束から前記磁石の吸着力を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにより推定した前記吸着力が前記脱磁状態の吸着力でない場合には、指令信号に応じて前記可動ベースを移動させることで前記固定ベースとの相対距離を可変とするリニアモータにより、前記脱磁状態の吸着力となる位置に前記可動ベースを移動させるための補正指令信号を算出する補正量算出ステップと、
    前記可動ベースを所望の位置に移動させるために外部から与えられる基準指令信号と、前記補正量算出ステップにより算出した前記補正指令信号とを加算することで前記指令信号を算出する指令信号算出ステップと、
    前記指令信号算出ステップで算出された前記指令信号に基づいて前記リニアモータを駆動させる駆動ステップと
    を備える精密駆動方法。
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